JPH0296508A

JPH0296508A - 抗菌性組成物

Info

Publication number: JPH0296508A
Application number: JP63232049A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Kamiya; 神谷　和夫; Shunkichi Ueda; 俊吉植田
Original assignee: Tayca Corp
Current assignee: Tayca Corp
Priority date: 1988-09-16
Filing date: 1988-09-16
Publication date: 1990-04-09
Anticipated expiration: 2012-09-03
Also published as: JP2649388B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産ｆｆｉ±１本発明は、人体に安全であり、通常の環境下で変質しに
くく、かつ、持続性を有する抗菌性組成物に関する。

また、この抗菌性組成物は、適当なバインダーに分散さ
せ、例えばこれを繊維化して、織物や不織布に加工し、
その繊維に菌が付着してもその増殖を抑制し、あるいは
除菌し、また布の汚染により発生した悪臭を防止する等
の働きを付与させることができる。

さらにこの抗菌性組成物をフィルム化、カプセル化、あ
るいは塗料化することにより、滅菌フィルム、靴の敷き
皮、防かび塗料、消臭塗料など多様な用途に提供するこ
とが可能である。

の　′　びそのユ　占従来、市販されている抗菌剤の多くは、有機系化合物で
あって、例えばグルタルアルデヒド、アルキルアンモニ
ウムクロライド、Ｎ−アルキルジアミノエチルグリシン
、クロルヘキシジンなどがある。

これらの有機系抗菌剤は、皮膚に対しアレルギーを起こ
しやすく、毒性が比較的高いうえ、通常の環境下におい
ても空気酸化、揮発、変質により、その効力を失うなど
の欠点がみられる。

ロ　占　”°　るための本発明者らは、人体に安全であり、かつ通常の環境下で
は変質せず、優れた抗菌性を有する物質を鋭意検討した
結果、水に不溶もしくは、難溶性の固体酸であるリン酸
塩または縮合リン酸塩に銀、銅、亜鉛などのイオンを保
持させたものが非常に優れた抗菌性能を示すことを発見
し、本発明を完成するに至った。

本発明をさらに詳細に説明すると、本抗菌性組成物は、
リン酸塩または縮合リン酸塩を骨格とし、金属塩を保持
させたものであって、リン酸塩の塩の種類としては、通
常、Ｍｇ、　ＡＩｒ　Ｃａ＋　Ｔｉ２Ｍｎ、　Ｆｅ＋Ｃ
ｏｔ　Ｎｉｌ　ＣＩＪＩ　Ｇａ＋　Ｇｅ、　Ｓｒ、　Ｚ
ｒ、　Ｓｎ、　Ｂａ等が選ばれるが、好ましくはＺｒ、
　Ｔｉ、　Ｃａ、　ＡＩｒ　Ｚｎの各金属塩である。

水に不溶もしくは、難溶性の固体酸であるリン酸塩、ま
たは縮合リン酸塩は、一種のイオン交換体、すなわち、
陽イオン交換体であり、陽イオンを化学的に吸着し、抗
菌能を有する金属イオンを極めて効果的に保持すること
ができる。

その保持能力は、酸性度（＋＋＋ｅｑ／ｇ）で表示され
、酸性度が大きければ大きいほど、骨格内に保持される
金属イオンの量は増大する。

通常、酸性度０．５〜７の範囲のものが適当である。

酸性度の比較的大きいものは、前記のリン酸塩または縮
合リン酸塩のうち、トリポリリン酸二水素アルミニウム
ＡＩＨｚＰｓＯ＋。・２１（！０である。この物質は、
約４．５ｒａｅｑ／ｇの酸性度を保持している。

このように、大きな酸性度を持っているので、トリポリ
リン酸二水素アルミニウム自身は、脱臭剤や防錆顔料と
しても広く使用されている。

これに銀イオンを付加したものは、新たに抗菌性の特徴
が現れるが脱臭能や防錆能の特色は、はとんど損われる
ことはない。

ＡＩＨｚＰ３０＋ｏ　　・２ｔｈＯのプロトンは、水溶
液中で容易にイオン交換が可能である。例えば、Ａｇ”
　＞Ｌｉ”Ｎａ”　＞ＮＨ，、Ｋ”等の順序でイオン交
換する。また二価金属イオンも多少の時間を要するが、
容易にイオン交換できる。

そして、抗菌作用を有する金属イオンの濃度を高めてゆ
き、それが優れた抗菌性を示すわけである。

ある種の重金属イオンが低濃度においてカビ、バクテリ
ア等の微生物に対して抗菌作用を有することはよく知ら
れている。しかしながらそれらの塩類は一般にイオンの
放出速度が大きすぎ、他方金属自体や酸化物はイオンの
放出速度が小さい。

本発明のリン酸塩または縮合リン酸塩のイオン交換体は
適度なイオン放出速度を有し、かつ無色ないし白色であ
るので被処理物を着色しない。

低濃度で抗菌作用を有する金属種としては、銀、銅、亜
鉛、ジルコニウム、スズ、マンガン、コバルト、ニッケ
ル等があり、中でも銀が好ましい。

尖隻斑実施例Ｉトリポリリン酸二水素アルミニウム１０ｇを５００−フ
ラスコに採り、硝酸銀５．３ｇと水５０ｃｃを加え、８
０℃で１時間反応した。

得られた反応物を濾過し、乾燥し、粉砕して試料（ａ）
とした。

実施例２トリポリリン酸二水素アルミニウム１０ｇを５００ｄフ
ラスコに採り、硝酸銅３．９ｇと水５０ｃｃを加え、９
０℃で２時間反応した。

得られた反応物を濾過し、乾燥し、粉砕して試料（ｂ）
とした。

実施例３トリポリリン酸二水素アルミニウム１０ｇを５００ｍフ
ラスコに採り、硝酸亜鉛３．８ｇと水５０ｃｃを加え、
９０℃で２時間反応した。

得られた反応物を濾過し、乾燥し、粉砕して試料（Ｃ）
とした。

実施例４トリポリリン酸二水素アルミニウム１０ｇを５００１１
フラスコに採り、硝酸ジルコニウム５．４ｇと水５０ｃ
ｃを加え、８０℃で２時間反応した。

得られた反応物を濾過し、乾燥し、粉砕して試料（ｄ）
とした。

比較試験：本発明品／アルキド樹脂（固形分）が６１５０として塗
料化し、さらに有効濃度を０．０１％にした形で、本発
明の抗菌性組成物の抗菌性試験を実施した。

試験用の菌種としては、下記の６種類の菌を使用した。

イ、５ｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｕｓ　Ａｕｒｅｕｓ　（ブ
ドウ球菌）口、　５ｔａｐｈｙｌｏｃｏｃｕｓ　ｅｐｉ
ｄｅｒｓ＋１ｄｉｓハ、Ｂｅｃｉｌｌｓ　５ｕｂｔｉｌ
ｉｓ　（枯草菌）二、Ｐｓｅｕｄｏｍｏｎａｓ　Ａｅｒ
ｕｇｉｎｏｓａ　（緑膿菌）ホ、Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉ
ａ　ｃｏｌｉｆｏｒｍ　（大腸菌）へ、Ａｓｐｅｒｇｉ
ｌｌｕｓ　ｎｉｇｅｒ　　（黒かび）試験方法は、滅菌
シャーレ中に寒天培地２０ｍ１を作成し、寒天培地に各
菌種を一様に接種する。

その各菌種を接種した寒天培地に、本発明の抗菌性組成
物を染み込ませた半径８ａ＊の円形濾紙を静置し、３０
時間後の阻止円を測定する。

（比較品）有機系の殺菌剤である市販品のクロルヘキシジン（住人
化学工業■製）を用いた。

（試験結果）上記方法により、抗菌性試験を行った結果、表１のとお
りである。

（以下余白）無添加品に関しては、阻止円の発生は認められなかった
が、本発明は、いずれも著しい抗菌性を示した。また、
その抗菌性は、有機殺菌剤（市販品）と同程度のもので
あった。

光匪夏肱果本発明は、リン酸塩または、縮合リン酸塩と銀、銅、亜
鉛、ジルコニウム等の各種金属との反応により人体に安
全な無機系抗菌組成物を生成するものである。この抗菌
性組成物は、バインダー中に分散して、フィルム化、繊
維化、塗料化、カプセル化、粉末化などの形態とし、防
錆塗料、消臭剤等の種々の用途において抗菌効果を提供
するものである。

手続補正書補正の内容

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水に不溶ないし難溶性のリン酸塩または縮合リン
酸塩に、人体に対して比較的毒性が少なくかつ比較的低
濃度で抗菌作用を持っている重金属イオンを担持させて
なる抗菌性組成物。
（２）重金属イオンが銀、銅、亜鉛、ジルコニウム、ス
ズ、マンガン、コバルト、ニッケルから選ばれる第１項
の抗菌性組成物。
（３）重金属イオンの担持量が担持物の重量を基準にし
て０．５〜１０．０％である第１項または第２項の抗菌
性組成物。
（４）第１項ないし第３項のいずれかの抗菌性組成物を
材料に直接添加するかまたはビヒクルに分散して処理す
ることを特徴とする物体に抗菌性を賦与する方法。