JPH11246212A - 抗菌性ゼオライト - Google Patents

抗菌性ゼオライト

Info

Publication number
JPH11246212A
JPH11246212A JP6792398A JP6792398A JPH11246212A JP H11246212 A JPH11246212 A JP H11246212A JP 6792398 A JP6792398 A JP 6792398A JP 6792398 A JP6792398 A JP 6792398A JP H11246212 A JPH11246212 A JP H11246212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zeolite
antibacterial
resin
ion
ions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6792398A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3705920B2 (ja
Inventor
Teruo Makita
輝夫 牧田
Kazuhiko Nakajima
和彦 中島
Toichi Ogura
東一 小椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Synthetic Fibers Ltd, Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Priority to JP06792398A priority Critical patent/JP3705920B2/ja
Publication of JPH11246212A publication Critical patent/JPH11246212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3705920B2 publication Critical patent/JP3705920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】保管中の経時的変色がない抗菌性ゼオライトを
提供する。 【構成】抗菌性ゼオライトにリン酸化合物を配合してな
るもので、前記リン酸化合物の配合量が前記抗菌性ゼオ
ライトに対して1〜30重量%であることを特徴とする
抗菌性ゼオライトである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性ゼオライト
に関し、詳しくは、保管中の経時的変色がないものに関
する。さらに、樹脂の中に混入して使用した時に十分な
抗菌性を保持し、成型時に該抗菌性樹脂の着色のない抗
菌性ゼオライトに関するものである。さらに成型後、経
時的に熱や光の影響を受けても該抗菌性樹脂が変色する
ことのない抗菌性ゼオライトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】抗菌性金属イオンを担持させた抗菌性ゼ
オライトに関しては、抗菌性を付与するためにゼオライ
トに担持した銀イオン、銅イオンあるいは亜鉛イオンな
どの金属イオンが、熱や光などの影響でゼオライトから
遊離する傾向がある。このため、抗菌性ゼオライト自体
が保管中に変色したり、樹脂に練り混み成型する時点に
着色したり、成型後の該抗菌性樹脂が経時的に熱や光あ
るいは水分などの影響により大きく変色してしまい、商
品性を喪失することがあった。
【0003】このような欠点を解決するものとして、ゼ
オライト中のイオン交換可能なイオンの一部または全部
をアンモニウムイオンおよび銀イオンで置換する発明が
開示されている(特開平4−28646号公報)。しか
しながら、これは変色要因の一部であるナトリウムイオ
ンを少なくしただけのものであって、ゼオライトに担持
した銀イオン、銅イオンあるいは亜鉛イオンなどの抗菌
性金属イオンが熱や光などの影響でゼオライトから遊離
することを抑えることにはならず、上記の欠点はほとん
ど解決しない。また、抗菌性ゼオライトを700℃以上
で加熱処理する発明も開示されているが(特開平4−1
34009号公報)、加熱処理の段階でゼオライト表面
の銀イオンが酸化銀に変化することによりゼオライトが
いくぶん黒味を帯びてくる傾向があった。また、ゼオラ
イトが焼成されセラミック化することに伴い、銀イオン
が細孔に閉じ込められたり金属銀に変化することに伴
い、樹脂に混入して使用した場合に抗菌性が大きく低下
する傾向があった。さらに、シリコーン系コーティング
被膜を抗菌性ゼオライト表面に被覆する発明も開示され
ているが(特公平3−80814号公報)、被膜の耐候
性が乏しく、熱、光あるいは水分の影響で被膜が比較的
容易に劣化する傾向があった。そのため、抗菌性金属イ
オンの遊離が発現し易く、やはり上記の欠点を完全に克
服するまでに至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、十分
な抗菌性能を保有しつつ、抗菌性ゼオライト自体が保管
中に変色しない抗菌性ゼオライトを提供することであ
る。そして、その抗菌性ゼオライトは、樹脂内に容易に
かつ均質に分散ができ、樹脂の成型時にも着色したりす
ることがないものである。さらには、成型後の樹脂の経
時的変色がないものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、抗菌性ゼオライトにリン酸化合物を配合
してなるもので、前記リン酸化合物の配合量が前記抗菌
性ゼオライトに対して1〜30重量%であることを特徴
とするものである。また、前記ゼオライトにアルカリ金
属またはアルカリ土類金属を抗菌性ゼオライトに対して
1〜10重量%担持したことを特徴とする抗菌性ゼオラ
イトである。以下、本発明について詳しく説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】ゼオライトは、一般に三次元骨格
構造を有するアルミノシリケートであり、一般にはxM
2/n O・Al2 3 ・ySiO2 ・zH2 Oで表され
る。Mはイオン交換可能な金属イオンを表わし、ナトリ
ウムイオンのほかにカリウムイオン、カルシウムイオ
ン、マグネシウムイオンあるいは鉄イオンなど1〜2価
の金属イオンを意味するが、例えば合成ゼオライトのA
型ゼオライトは、大部分がナトリウムイオンでそのほか
の金属イオンは極微量である。nはこの原子価に対応す
る。一方、xおよびyはそれぞれ金属酸化物、シリカの
係数を表し、zは結晶水の数を表している。
【0007】本発明におけるゼオライトとしては、天然
ゼオライトおよび合成ゼオライトのいずれも使用でき
る。天然ゼオライトとしては、アナルシン、チャバサイ
ト、クリノプチロライト、エリオナイト、フォジャサイ
ト、モルデナイト、フィリップサイトなどが挙げられ
る。一方、合成ゼオライトの典型的なものとしては、A
型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、モル
デナイトなどがある。特に、合成A型ゼオライトは変色
作用が大きいので本発明の効果が顕著にあらわれる。
【0008】ゼオライトの形状は粉末上または粒子状が
好ましく、粒子径は用途により適宜選定することとな
る。厚みのある成型体、例えば各種容器、パイプ、粒状
体あるいは太デニールの繊維などに本発明の抗菌性ゼオ
ライトを混入して使用する場合には、数ミクロン〜数1
0ミクロンあるいは数100ミクロンの粒子径で良い
が、細デニールの繊維やフィルムに成形する場合には5
ミクロン以下、特に2ミクロン以下であることが好まし
い。
【0009】本発明における抗菌性金属としては、銀、
銅、亜鉛、ビスマス、コバルト、ニッケル、またはこれ
らの2種以上の組み合わせが挙げられる。好ましくは、
銀、銅、亜鉛、またはこれらの2種以上の組み合わせが
用いられ、特に銀単独、または銀と銅または亜鉛の組み
合わせが抗菌性能に優れている。銀を担持する抗菌性ゼ
オライトの場合、熱や光の下での樹脂変色が特に大きく
なる傾向が一般には知られているが、本発明の場合は、
抗菌性が維持されつつも変色が十分に抑制されるような
作用効果を奏するものである。
【0010】抗菌性金属イオンは、ゼオライト固体粒子
にイオン交換反応により担持されていることが好まし
い。イオン交換法によらず単に金属化合物を吸着あるい
は付着した場合には、最終製品の抗菌効果の持続性が不
十分になるおそれがあることがその理由である。
【0011】抗菌性金属イオンのゼオライトへの担持方
法としては、予め調製しておいた銀イオン、銅イオンあ
るいは亜鉛イオンなどの抗菌性金属イオンを含有する混
合水溶液にゼオライトを浸漬させ、ゼオライト中のイオ
ン化可能なイオンとイオン交換させることにより行な
う。浸漬条件としては、10〜80℃好ましくは40〜
60℃で、3時間以上好ましく5〜10時間浸漬させる
のが好ましい。また、混合水溶液中の各金属イオンは、
いずれも硝酸イオン、硫酸イオン、あるいは酢酸イオン
などとの塩として供給されるものである。銀イオンの場
合には、硝酸銀、硫酸銀、酢酸銀などがある。
【0012】本発明の抗菌性ゼオライトとしては、抗菌
性金属イオンのほかに、1〜30%より好ましくは2〜
10%のリン酸イオンが担持されていることが好まし
い。このリン酸イオンの作用機構については理論的には
明確ではないが、ゼオライト表面部の水酸イオンと置換
され担持されたリン酸イオンが嵩高いと考えられるた
め、抗菌性金属イオンが安定した状態で担持化が行われ
るためと考えられる。さらには、上記リン酸イオンが、
その後の熱処理などによりポリリン酸に変化し金属と錯
塩形成能が発現することにより、ゼオライト中の銀イオ
ンが一段と安定担持の状態で存在できるようになるので
はないかと推察できる。その結果として、銀の脱離が発
現しにくくなって、変色抑制に極めて有効に寄与するの
でではないかと推察される。
【0013】ゼオライトへのリン酸イオンの担持方法と
しては、抗菌性金属イオンのイオン交換時、あるいはそ
の前後のいずれでも可能ではあるが、抗菌性金属イオン
を担持させた後でリン酸イオンを担持させる方法が好ま
しい。その理由は、ゼオライト表面にリン酸イオンが担
持され、結果として銀イオンの脱離を抑制することにな
るというものである。次いで、このリン酸イオンの担持
方法について説明するが、本発明は抗菌性金属イオンを
担持させた後でリン酸イオンを担持させる場合に限定さ
れるものではない。
【0014】予め適当な濃度に調製しておいたリン酸水
溶液あるいはリン酸アンモニウム水溶液に抗菌性金属イ
オンを担持したゼオライトを浸漬させ、1〜30%好ま
しくは2〜10%のリン酸イオンをゼオライト内の水酸
イオンと置換・担持させる。浸漬条件としては、水溶液
に対して例えば約30%の抗菌性金属イオンを担持した
ゼオライトを、リン酸水溶液あるいはリン酸アンモニウ
ム水溶液中に10〜70℃好ましくは20〜60℃で、
少なくとも1時間以上好ましくは5時間以上浸漬させ
て、リン酸イオンをゼオライト内部の水酸イオンと置換
させるのが好ましい。なお、抗菌性金属イオンを担持し
たゼオライトに対し、過剰で遊離した銀、亜鉛、銅など
の抗菌性金属イオンを洗浄する目的で、リン酸水溶液あ
るいはリン酸アンモニウム水溶液に短時間接触させただ
けでは、リン酸イオンがゼオライト内部に担持されず、
目的とする効果は発現しないことを、本発明者は確認し
ている。
【0015】1〜30%のリン酸イオンが担持されたゼ
オライトは、水洗乾燥後、ゼオライト内部に担持された
リン酸イオンをゼオライト内に堅固に固定するため、2
00〜800℃で熱処理されるのが好ましい。特に、そ
の処理温度は250〜750℃で熱処理される場合が好
ましい。この理由は、高温で処理されることにより、銀
イオンの遊離や脱離に多少とも影響のあるゼオライト中
に内在する結晶水が極小化され(X線回折測定で観察さ
れるゼオライト構造の非晶化傾向により確認できる)、
かつ、ゼオライトに担持されたリン酸イオンがポリリン
酸に変化しゼオライト表面の保護膜機能が発現すること
により、銀イオンの脱離や遊離現象を著しく抑制できる
と考えられる。なお、800℃以上になると、銀−ゼオ
ライト構造に変化が生じ、着色や凝集が発現するだけで
なく、抗菌性がなくなる場合もあるため好ましくない。
【0016】さらに驚くべきことに、本発明者は、抗菌
性金属イオンとリン酸イオンのほかに、2〜10%のカ
ルシウム、マグネシウム、ベリリウム、ストロンチウ
ム、あるいはバリウムなどアルカリ土類の金属イオンが
担持されると、ゼオライト内部に担持されたリン酸イオ
ンあるいは、ポリリン酸イオンとの相互作用により、よ
り一層銀イオンの遊離を抑制することにより、変色・着
色防止に極めて著しい効果のあることを見い出した。
【0017】詳しくは、抗菌性金属イオンとリン酸イオ
ンのほかに、2〜10%のカルシウム、マグネシウム、
ベリリウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類金属イ
オンを担持させる具体的な方法としては、上記のリン酸
イオン導入の前の段階で抗菌性金属イオンとアルカリ土
類金属イオンを担持させておく方法がある。また、抗菌
性金属イオンを担持させた後で、後述するアルカリ土類
金属のリン酸塩−水混合液浸漬法を施す方法もある。い
ずれの方法によっても、変色・着色防止に極めて著しい
効果は発現されるが、この両者を併用するのが最も好ま
しい。
【0018】リン酸イオン導入の前の段階でアルカリ土
類金属イオンを担持するのは、前記の抗菌性金属イオン
の担持方法と類似の方法にて行える。ゼオライトのイオ
ン交換が可能な座席にアルカリ土類金属イオンと抗菌性
金属イオンを一浴にてイオン交換することが可能であ
る。また、アルカリ土類金属イオンをイオン交換した後
に別浴にて抗菌性金属イオンをイオン交換させる方法も
あり、変色抑制の点で、この方法がより好ましい。この
アルカリ土類金属イオンの作用機構は理論的には明確に
確立されたものではないが、まず1〜10%のアルカリ
土類金属イオンがゼオライト表面部のイオン交換が可能
な座席を埋めるためであろうか、後からイオン交換する
抗菌性金属イオンがゼオライト構造内部のイオン交換が
可能な座席に入ることになり、変色に関する銀イオンな
どの抗菌性金属イオンの遊離が抑制されるのではないか
と推察される。
【0019】次に、リン酸イオン導入時にアルカリ土類
金属イオンを導入するリン酸塩−水混合液浸漬法につい
て説明する。水に対して約30%の抗菌性金属イオンを
担持したゼオライトを、所定濃度のカルシウム、マグネ
シウム、ベリリウム、ストロンチウム、あるいはバリウ
ムなどアルカリ土類金属の第一リン酸塩、第二リン酸塩
あるいは第三リン酸塩−水混合液(PHは約5〜7に調
整)に浸漬し、10〜70℃好ましくは20〜60℃の
もとで、少なくとも3時間以上好ましくは6時間以上浸
漬させてゼオライトのイオン交換可能部にアルカリ土類
金属イオンを担持させる。このアルカリ土類金属イオン
の担持により、ゼオライト表面部に残存しているナトリ
ウムイオンとの置換をさらに進めるだけでなく、ゼオラ
イト内に導入されたリン酸イオンとの相互作用により、
ゼオライト内の銀イオンの遊離をより効果的に抑制でき
るようになるという特徴を有する。この際、水溶解性の
点から、好ましいのは第一リン酸塩、第二リン酸塩、第
三リン酸塩の順である。第二リン酸塩あるいは第三リン
酸塩の場合は、リン酸を別に添加して行うのが好まし
い。
【0020】本発明の抗菌性ゼオライトには、その白度
を補うため、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、二酸化ケイ素などの白色系顔料や、合成ハイドロタ
ルサイト、トリポリリン酸アルミニウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸アン
モニウム、ホウ酸亜鉛、あるいは、各種紫外線吸収剤、
各種金属不活性剤、各種熱安定剤などを添加して使用す
ることができる。
【0021】本発明の抗菌ゼオライトは、従来の抗菌性
ゼオライトと同じ分野で利用することができ、特に任意
の低分子量または高分子量有機ポリマーに配合されて、
抗菌性を発揮するとともに、有機ポリマー配合物を変色
させない。従来難題とされていた比較的高融点を持つA
BS樹脂やポリエステル樹脂などのエンジニアリングプ
ラスチックに対しても、配合物を変色させない。有機ポ
リマーとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエステルエラスト
マー、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリ
アセタ−ル、ABS樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹
脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂などの熱可塑性合成
樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂な
どの熱硬化性合成高分子、レーヨン、キュプラ、アセテ
ート、トリアセテートなどの再生または半合成高分子な
どが示される。また、製紙などにおいて紙原料に配合す
ることができる。特に、残留触媒、反応性末端基を有す
るポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、特に、比較的融点が高く高温成型されるABS樹
脂、ポリアミド、ポリエステルなどのエンジニアリング
プラスチックに、従来の抗菌性ゼオライト、特に銀担持
合成ゼオライトを配合すると、成型加工時の熱または使
用時の日光などの紫外線によって変色し易かったが、本
発明の抗菌性ゼオライトを使用すると、変色が顕著に抑
制されるのである。
【0022】また、本発明で得られる抗菌性ゼオライト
自体の白色度が高く、保管中に変色することもなく、そ
の商品価値は大きい。かつ、合成高分子樹脂には良好に
分散し、練り混み可能なので、食品、医薬品および衛生
環境分野で、例えば繊維、フィルム、そのほかの成形物
品の形で用いるのに適している。また、該抗菌性ゼオラ
イト自体の安全性が高く安定であるので、塗料、接着
剤、粘着材などを包含する幅広い分野のポリマーに適用
でき、清潔さと快適さを一段と高めることができるよう
になった。なお、ほかの抗菌剤および抗カビ剤、特に有
機系抗菌剤および抗カビ剤と併用することもできる。ま
た、ほかの有機系防虫剤と併用することも可能である。
【0023】
【実施例】参考例1(抗菌性ゼオライトの調製) 100℃で加熱乾燥した平均粒径5ミクロンのA型ゼオ
ライト粉末1kgに水を加え、1.8lのスラリーとし
たあと、0.6Nの硝酸水溶液と水を加え、PH5〜6
に調整した。このスラリーに硝酸銀および硝酸亜鉛がそ
れぞれ0.1M/lおよび0.8M/lとなるように塩
濃度を調整した塩の混合水溶液を加え全量を4.8lと
し、このスラリー液を60℃で一昼夜撹拌した。イオン
交換後ゼオライト相を濾過し、室温の水で過剰の金属イ
オンがなくなるまで水洗した。その後、200℃で加熱
乾燥して抗菌性ゼオライトを調製した。ゼオライト中の
銀および亜鉛の含有量はそれぞれ3.2%および7.3
%であった。 実施例1(本発明のリン酸イオン担持抗菌性ゼオライト
の調製) 参考例1に記載された抗菌性ゼオライト粉末とリン酸な
いしリン酸化合物および純水を表1に記載された所定条
件にて混合・浸漬した後、水洗・濾別した。その後、さ
らに表1に記載された条件にて熱処理後粉砕し、本発明
の抗菌性ゼオライトを得た。表1中の比較例(対照品)
もほぼ同要領にて調製した。 参考例2(アルカリ土類金属担持抗菌性ゼオライトの調
製) 100℃で加熱乾燥した平均粒径5ミクロンのA型ゼオ
ライト粉末1kgに水を加え、1.8lのスラリーとし
たあと、0.6Nの硝酸水溶液と水を加え、PH5〜6
に調整した。このスラリーに硝酸マグネシウムが0.1
M/lなるように塩濃度を調整した塩の混合水溶液を加
え全量を3.8lとし、このスラリー液を60℃で一昼
夜撹拌した。イオン交換後ゼオライト相を濾過し、室温
の水で過剰の金属イオンがなくなるまで水洗した。その
後さらに別浴で前記参考例1の要領で銀イオンおよび亜
鉛イオンをイオン交換し抗菌性ゼオライトを得た。ゼオ
ライト中の銀、亜鉛およびマグネシウムの含有量はそれ
ぞれ3.0%、6.9%および2.8%であった。 実施例2(本発明のリン酸イオンおよびアルカリ土類金
属イオン担持抗菌性ゼオライトの調製) 上記参考例2の抗菌性ゼオライトを実施例1に記載され
た方法と同要領にて表2記載の本発明抗菌性ゼオライト
を調製した。比較例(対照品)についても同様である。 試験例1(抗菌性ゼオライトの変色試験) 表1および表2に記載された各種抗菌性ゼオライトの粉
末単体につき、それぞれ10gをガラスビンに採取し、
80℃の恒温器内に1ケ月間放置後、恒温器より取り出
して、各粉末の色調を肉眼で観察した。その結果は表3
の通りで、本発明の抗菌性ゼオライトのいずれもが、室
温で保管していたサンプルと比べほとんど色調上の差異
が見られなかったのに比し、対照品に関しては、程度の
差こそあれ、いずれも黄〜黄褐色の変色が見られた。 試験例2(PP樹脂への練り混み成型時の着色評価) 表1および表2で得たそれぞれの本発明抗菌性ゼオライ
ト1重量部とハイドロタルサイト(脱塩素剤)0.1重
量部をPP樹脂粉末(グランドポリマー社製J−707
Z)100重量部に練り混んだ後、230℃にて射出成
型して(東芝機械製IS−EPN型)サンプルプレート
を得(サンプルプレートの大きさは50×90×5m
m)、その色調をミノルタ製分光光度計CM−2022
にて測色し、抗菌性ゼオライトを含まないPP樹脂との
ΔE値で評価した。その結果は表4の通りで、本発明抗
菌性ゼオライトを練り込んだ場合は、ΔE値が2以下で
あり、特に表2に記載された本発明抗菌性ゼオライトの
場合はいずれの場合もΔE値が1以下で、肉眼で見た場
合、抗菌性ゼオライトを含まないPP樹脂との色調上の
差はほとんど認められなかった。一方、対照品の場合は
ΔE値が2以上で、肉眼でも多かれ少なかれ着色してい
るのが観察された。また、試験例1の変色試験を経過し
た各種抗菌性ゼオライトについても、上記の要領でPP
樹脂粉末に練り込みサンプルプレートを得たが、本発明
抗菌性ゼオライトに関するサンプルプレートの場合は、
変色傾向がほとんど認められなかった。それに反し、変
色試験を経た対照品としての抗菌性ゼオライトより得ら
れたサンプルプレートの場合は、それぞれ、試験例1で
の抗菌性ゼオライト自体の黄色化傾向と相俟って、黄褐
色化傾向がより大きくなっていた。 試験例3(練り混みPP樹脂の紫外光変色試験) 試験例2で得られた各抗菌性ゼオライトを練り混んだP
P樹脂プレートを、紫外線照射箱(モリタ製作所製CU
RELATOR C1)内に入れ、24時間後に取り出
し、各々の色調をミノルタ製分光光度計CM−2022
にて測色し、照射前とのΔE値を算出することにより変
色度を評価した。その結果は表4の通りで、本発明抗菌
性ゼオライトに関するサンプルプレートの場合はΔE値
が3以下に収まっており、肉眼上での変色は特に認めら
れなかった。この中でも、表2に記載された本発明抗菌
性ゼオライトの場合は、いずれもΔE値が2以下で、特
に熱処理温度が250℃以上の場合、ΔE値が1.5以
下であったのは注目される。一方、対照品の場合はΔE
値が5〜10と大きく、肉眼でも黄褐色化が進行してい
るのが観察された。 試験例4(練り混みPP樹脂の熱水浸漬下での変色試
験) 試験例2と同要領で作成した各PP樹脂プレートを、6
0℃の熱水に浸漬し、10日後に熱水より取り出し、乾
燥後の色調を測色し、熱水浸漬前とのΔE値を算出する
ことにより変色度を評価した。その結果は表4に示す通
りで、本発明の抗菌性ゼオライトに関するサンプルプレ
ートは、ΔE値が3以下で肉眼上での変色は特に認めら
れなかった。その中でも表2に記載された本発明の抗菌
性ゼオライトの場合は、いずれもΔE値が2以下で、特
に熱処理温度が250℃以上の場合、ΔE値が1.5以
下であった。一方、対照品の場合はΔE値が8〜18と
極度に大きく、肉眼でも黄褐色化が明確に認められた。 試験例5(練り混みPP樹脂の抗菌性試験) 試験菌株として、大腸菌(IFO−3972)および黄
色ブドウ球菌(IFO−12732)を使用した。菌液
の調整は寒天培地で37℃で18時間培養したそれぞれ
の試験菌株を、リン酸塩緩衝液(PH7.2)に浮遊さ
せて懸濁液を調製した後に希釈して試験用菌液を準備し
た。大腸菌および黄色ブドウ球菌の初期菌数はそれぞれ
4.2×105 /mlおよび5.0×105 /mlであ
った。抗菌性評価は、試験例2と同要領で作成した各P
P樹脂プレートの上に菌液を滴下後フィルムにて被い、
25±1℃、湿度95%以上の条件下で24時間保持し
てからフィルムを外し、生菌数を測定することにより行
った。試験例2と同要領で作成した各PP樹脂プレート
を使用し、上記大腸菌および黄色ブドウ球菌に関する抗
菌性試験を実施した。その結果は表4の通りで、本発明
抗菌性ゼオライトに関するプレートはいずれも生菌数が
10以下で、抗菌性ありと判定された。 実施例3(PP樹脂以外の樹脂への適用性試験) PP樹脂以外の樹脂として、ABS樹脂(モンサント社
製タフレックス410)、ポリアミド樹脂(鐘紡社製6
N−D)、ポリエステル樹脂(鐘紡社製PET−SD)
の三種を使用し、本発明抗菌性ゼオライト(表2に記載
された)サンプルNo本2−3の適用性を種々の点より
評価した。それぞれの場合の射出温度は、ABS樹脂:
260℃、ポリアミド樹脂:270℃、ポリエステル樹
脂:285℃にて行った。その結果を表5に記載した
が、本発明の抗菌性ゼオライトのいずれもが、ABS樹
脂、ポリアミド樹脂あるいはポリエステル樹脂のいずれ
の樹脂に混入して使用した場合、成型時の樹脂着色がな
いばかりでなく、その後の樹脂変色もほとんどないこと
が確認された。 試験例6(PP樹脂以外の練り混み樹脂での抗菌性試
験) 実施例3の要領で本発明抗菌性ゼオライトを練り混んだ
各樹脂につき、試験例5に記載された方法と同要領で抗
菌性試験を行った。大腸菌および黄色ブドウ球菌の初期
菌数はそれぞれ4.8×105 、5.2×105 であ
る。その結果を表5に記載したが、いずれの場合も試験
後の生菌数が10以下で、本発明の抗菌性ゼオライト
は、ABS樹脂、ポリアミド樹脂あるいはポリエステル
樹脂のいずれの樹脂に混入して使用しても抗菌性が維持
されることが確認された。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかる抗菌性ゼオラ
イトは、ゼオライト表面部の水酸イオンと置換され担持
されたリン酸イオンが嵩高いと考えられるため、抗菌性
金属イオンが安定した状態で担持化が行われるため、十
分な抗菌性能を保有しつつ、抗菌性ゼオライト自体が保
管期間中に変色しない。しかも、樹脂に混ぜて使用する
時には樹脂内に容易にかつ均質に分散ができ、樹脂の成
型時にも着色したりすることない。さらに成型後、経時
的に熱や光の影響を受けても該抗菌性樹脂がほとんど変
色することがなくなる。請求項2にかかる抗菌性ゼオラ
イトにおいては、前述の効果に加えて、アルカリ土類の
金属イオンが担持されたことにより、ゼオライト内部に
担持されたリン酸イオンあるいは、ポリリン酸イオンと
の相互作用により、より一層銀イオンの遊離を抑制する
ことにより、変色・着色防止に極めて著しい効果を発現
した。請求項3にかかる抗菌性ゼオライトにおいては、
前述の効果に加えて、高温で処理されることにより、銀
イオンの遊離や脱離に多少とも影響のあるゼオライト中
に内在する結晶水が極小化され、かつ、ゼオライトに担
持されたリン酸イオンがポリリン酸に変化しゼオライト
表面の保護膜機能が発現することにより、銀イオンの脱
離や遊離現象を著しく抑制でき、変色・着色防止に極め
て著しい効果を発現した。以上のごとく、本発明の抗菌
性ゼオライトは、従来の抗菌性ゼオライトでは考えられ
ないような、高い性能の抗菌剤を提供することができる
に至った。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 59/26 A01N 59/26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性ゼオライトにリン酸化合物を配合
    してなるもので、前記リン酸化合物の配合量が前記抗菌
    性ゼオライトに対して1〜30重量%であることを特徴
    とする抗菌性ゼオライト。
  2. 【請求項2】 アルカリ金属またはアルカリ土類金属を
    抗菌性ゼオライトに対して1〜10重量%担持したこと
    を特徴とする請求項1に記載の抗菌性ゼオライト。
  3. 【請求項3】 リン酸イオンを担持した後に、200〜
    800℃の熱処理を行なう請求項1または請求項2に記
    載の抗菌性ゼオライト。
JP06792398A 1998-03-02 1998-03-02 抗菌性ゼオライト Expired - Fee Related JP3705920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06792398A JP3705920B2 (ja) 1998-03-02 1998-03-02 抗菌性ゼオライト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06792398A JP3705920B2 (ja) 1998-03-02 1998-03-02 抗菌性ゼオライト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11246212A true JPH11246212A (ja) 1999-09-14
JP3705920B2 JP3705920B2 (ja) 2005-10-12

Family

ID=13358933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06792398A Expired - Fee Related JP3705920B2 (ja) 1998-03-02 1998-03-02 抗菌性ゼオライト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3705920B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037195A1 (ja) * 2005-09-27 2007-04-05 Sinanen Zeomic Co., Ltd. 抗菌性ゼオライト及び抗菌性樹脂組成物
JP2007223925A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Sinanen Zeomic Co Ltd 抗菌性ゼオライト及び抗菌性組成物
JP2009526822A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 ザッハトレーベン ヒェミー ゲゼルシヤフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 殺生物組成物
CN102499261A (zh) * 2011-11-17 2012-06-20 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 一种抗菌剂的制备方法
KR101386291B1 (ko) * 2012-05-30 2014-04-17 롯데케미칼 주식회사 미세 및 중형기공성 zsm-5 촉매, 이의 제조방법 및 그 촉매를 이용한 탄화수소 혼합물의 촉매 접촉분해를 통한 경질 올레핀 제조방법
JP2014218486A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 公立大学法人大阪市立大学 抗菌性消臭剤および抗菌性消臭剤の製造方法
CN113598071A (zh) * 2021-08-11 2021-11-05 甘肃建投矿业有限公司 一种浊沸石抗菌猫砂及其制备方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102452664A (zh) * 2010-10-29 2012-05-16 国立云林科技大学 结构强化的银/铜抗菌性沸石的制备方法及其制品

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037195A1 (ja) * 2005-09-27 2007-04-05 Sinanen Zeomic Co., Ltd. 抗菌性ゼオライト及び抗菌性樹脂組成物
JP2007091501A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Sinanen Zeomic Co Ltd 抗菌性ゼオライト及び抗菌性樹脂組成物
US8361513B2 (en) 2005-09-27 2013-01-29 Sinanen Zeomic Co., Ltd. Antimicrobial zeolite and antimicrobial resin composition
JP2009526822A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 ザッハトレーベン ヒェミー ゲゼルシヤフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 殺生物組成物
JP2007223925A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Sinanen Zeomic Co Ltd 抗菌性ゼオライト及び抗菌性組成物
CN102499261A (zh) * 2011-11-17 2012-06-20 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 一种抗菌剂的制备方法
KR101386291B1 (ko) * 2012-05-30 2014-04-17 롯데케미칼 주식회사 미세 및 중형기공성 zsm-5 촉매, 이의 제조방법 및 그 촉매를 이용한 탄화수소 혼합물의 촉매 접촉분해를 통한 경질 올레핀 제조방법
JP2014218486A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 公立大学法人大阪市立大学 抗菌性消臭剤および抗菌性消臭剤の製造方法
CN113598071A (zh) * 2021-08-11 2021-11-05 甘肃建投矿业有限公司 一种浊沸石抗菌猫砂及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3705920B2 (ja) 2005-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6071542A (en) Antibacterial zeolite causing little discoloration and method of the production thereof
JPH0428646B2 (ja)
DE4425278A1 (de) Mischungen enthaltend Silber auf nicht zeolithischen Trägeroxiden
JP5669367B2 (ja) 抗菌消臭剤およびその製造方法
EP1869980A2 (en) Antibacterial zeolite particles and antibacterial resin composition
KR100587465B1 (ko) 은 담지 무기계 항균제 및 이를 함유한 열가소성 수지 마스터배치
JPH11246212A (ja) 抗菌性ゼオライト
JPS6270221A (ja) 抗菌剤
DE19747765A1 (de) Antifungales Phyllosilikat
JP3335689B2 (ja) ゼオライト系抗菌剤とその製造法および抗菌性ポリマー組成物
JPS60202162A (ja) 防腐、防カビ性の塗料組成物
JPH11246213A (ja) 抗菌性組成物
JPH0586983B2 (ja)
JP3371460B2 (ja) 抗菌剤及び抗菌性樹脂組成物
JP3490605B2 (ja) 抗菌性ゼオライト組成物
JP3271888B2 (ja) 抗菌性を有するポリカーボネート樹脂製品
JP2559126B2 (ja) 耐候性抗菌ゼオライト組成物
JP3085750B2 (ja) 抗菌性樹脂または抗菌性塗料
JPH0625561A (ja) 抗菌性粉体塗料組成物
JP2963133B2 (ja) 抗菌性アパタイト
JP2890871B2 (ja) 抗菌性樹脂組成物
JPH0559308A (ja) 抗菌性塗料組成物
JPH02255844A (ja) 樹脂組成物
JPH01153514A (ja) サブミクロンa型ゼオライト及びその製造法
JP4336937B2 (ja) 抗菌剤及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040917

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

A521 Written amendment

Effective date: 20041116

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050517

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050627

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20050726

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050727

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080805

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090805

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100805

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110805

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120805

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees