JPH0291219A - 耐久親水性の熱融着性複合繊維 - Google Patents

耐久親水性の熱融着性複合繊維

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JPH0291219A
JPH0291219A JP63242127A JP24212788A JPH0291219A JP H0291219 A JPH0291219 A JP H0291219A JP 63242127 A JP63242127 A JP 63242127A JP 24212788 A JP24212788 A JP 24212788A JP H0291219 A JPH0291219 A JP H0291219A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、優几た親水性を有する熱接着性複合繊維に関
するものであす、シかも該繊維を用いた繊維集合体を人
造する際工程トラブルがなく訓調に製造を行なうことが
できる繊維に関するものであり、その目的とするところ
は、特に工程トラブルがなく、耐久性に優れた親水性を
有するポリエステル系熱接着性複合繊維を提供すること
に関するものである。
(従来技術) 繊維間熱融着により不織布等全製造するための熱接着性
繊維は知られている。例えばポリエチレン金接着成分と
するポリエチレンーポリプロピレン複合繊維、共重合ナ
イロンを接着成分とするポリプロピレンとの複合繊維、
あるいはエチレン一ビニルアルコール共重合体を接着成
分とするポリエチレンテレフタレートとの複合繊維等が
ある。
近年、繊維分野特に不織布分野でポリエチレンテレフタ
レートを代表するポリエステル繊維の役割が大きくなり
、生産効果、省エネルギー等の観点より、熱接着で繊維
集合体あるいは繊維製品、特に不織布を製造する要求が
大となり、ポリエステル用の接着繊維が強く望まれてい
た。そこで。
ポリエステルを接着相手とする共重合ポリエステル系熱
融着性繊維が種々開発されてきたが、ポリエステル繊維
を接着させるには、化学構造および溶解度パラメーター
の類似性よりポリエステル系ポリマーを接着成分として
用いるのが、不織布の接着強度上も、工程通過性上も良
く、常識的にも考え得るところである。実際、ポリエス
テル全接着相手とする溶剤溶解型あるいはホット・メル
ト型の接着剤としては、多くのガラス転移点の低い軟化
性の非品性共重合ポリエステルが提案されている。
しかるに、ガラス転移点の低い軟化性の非品性共重合ポ
リエステルを接着繊維として用いる場合には、繊維ある
いは不織布製造工程で特有の装置、特有の熱履歴を経由
するため、つまり、ポリマーの軟化点以上の温度での処
理工程の所で、非品性共重合ポリエステルが軟化融着し
てしまい、繊維化が不可能な結果となり、通常の接着剤
用共重合ポリエステルは全く使用することができない。
例えば、溶融ポリマーを紡糸口金より押し出して繊維状
とし、繊維束をケンスに収めるかボピ/に巻き取る際、
単繊維間あるいは繊維束間での膠着が激しく、紡糸繊維
を得ることが困難となる。
さらに続いて、延伸、捲縮および切断等を行なうと、さ
らに単繊維間の膠着、融着がおきて良好な繊維を得るこ
とができない。特に、生産量を犬とするため合計デニー
ル数の大きい繊維束を取り扱う場合には、繊維製造工程
での問題点はさらに顕著となる。またたとえ不完全なが
ら繊維化を行なったとしても、例えば不織布化する場合
、ネップの発生等の問題でカード通過性が不良であった
り、接着処理時に粘着トラブルが続発し、不織布とする
ことができない。この紡糸およびそれ以降での繊維化な
らびに不織布製造工程で要求される工程性は非常に厳し
いものであり、溶融ポリマーを重合槽より取り出して、
ベレット状に切断するチップ化工程およびベレットヲ紡
糸機に直結したエクストルーダーに供給する前の乾燥工
程をトラブルなく通過したとしても、繊維化あるいは不
織布化できるものはほとんどない。
一方、共重合ポリエステルでも、その種類によっては、
共重合成分量を小とし、改質度を落せば、つまり、結晶
化度が高いレベルを維持し、かつ結晶化速度の速いポリ
マーは、繊維あるいは不織布製造の工程性は良好となる
が、現在商業的に大量生産されているPETあるいはポ
リブチレンテレフタレート(以下PBTと略記)などの
ポリエステルとの接着性が小となるのが一般であり、接
着繊維として用いることはできない。
一方、得られるポリエステル系不織布に耐久性のある親
水性を付与出来るポリエステル系熱融着性繊維に関して
は、今だ開発されていない。
特に最近ベビーおむつやおむつライナー、生理用品など
の衛生材料分野や外食産業向けのカウンタークロス、台
所用品の流し台の水切り袋などの非衛生材料分野や、シ
ップ薬の基布や固定用シート、病院用手術衣、マスク等
のメディカル分野などに、不織布が広く使用さ几てきて
いる。これらの多くの不織布製品の中で特に、ベビーお
むつ、生理用品などのものについては、従来のもの以上
に耐久性のある親水性能が求められていた。しかるに令
息のものは、油剤等による表面処理の後加工方法による
ものがほとんどで、これは初期性能はあっても、ある程
度使用した場合に表面油剤が脱落し、性能が極端に低下
するものが多かった。
その中でも、おむつの表面材や生理用バットの表面材の
湿式用不織布用途では、製造工程上必ず水中での抄紙工
程全経るため、繊維表面への親水化剤のコーティング方
法では抄紙時に該親水化剤が脱落してしまい、最終製品
では十分な性能が保持されていないものしか得られない
また木材パルプやレーヨン等の親水性素材を混抄混綿し
た場合、熱融着性繊維が疎水性であっては、得られる不
織布、あるいはシートの親水性が失なわnてしまうとい
う問題がある。
(発明が解決しようとする問題点) 以上のように本発明は、ポリエステルとの接着性が優几
、かつ繊維および不織布製造等の工程性が良好な繊維で
あす、シかも得らnた乾式不織布及び湿式不織布のいず
れに対しても、水洗あるいは温水で洗たく等の後でも親
水性が低下しない、親水耐久性の極めて優れた熱融着性
繊維を提供することにある。
また本発明の他の目的は、木材バルブやビスコースレー
ヨンあるいはビニロンのような親水性素材)と用いて熱
融着性繊維で不織布あるいはシートを得る場合にも、該
熱融着性繊維が親水性素材の親水性を阻害することなく
、より以上に親水性全発揮させる親水耐久性の優れた熱
融着性繊維を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の熱融着性繊維(は、高分子量ポリオキシアルキ
レングリコール及びスルホン酸アルカリ金属塩誘導体を
所定量、特定のポリマー組成、かつ特定のポリマー物性
を有している結晶性の共重合ポリエステル中へ含有分散
せしめ、該結晶性共重合ポリエステルを鞘成分とし、融
点150℃以上の熱可塑性ポリマーを芯成分として、複
合繊維とすることを特徴とする耐久親水性を有する熱接
着性複合繊維である。
本発明をより具体的に説明すると、本発明で用いる、ポ
リオキシアルキレングリコールとしては、後述する鞘成
分のバインダーポリエステルとは実質的に反応性を有し
ないことが必要である。ここで実質的に反応性を有しな
いとは、バインダーポリエステルと共重合しないことを
意味する。ポリオキシアルキレングリコールがバインダ
ーポリエステルと反応すると紡糸性が不良となるので好
ましくない。特にバインダーポリエステルの重合度を低
下させ紡糸時の溶融粘度が極端に低下することとなり、
複合紡糸性が不安定となり断面異常が発生しその結果単
糸切れ、断糸が多発してくるとともに、連続運転が不可
能となってくる。
従ってポリオキシアルキレングリコールとしては、分子
量が1000以上好ましくは3000以上が良い。分子
量が低すぎるとバインダーポリエステルとの反応性が大
きくなり前述の問題点が発生してくるので好ましくない
。組成としてはポリオキシエチレングリコール単独ポリ
マーでもよいし、オキシエチレン単位とオキシプロピレ
ン単位をランダム又はブロック状に共重合し几ポリマー
でもよい。念だし、オキシエチレン単位とオキシプロピ
レン単位の組成比によっては、水に対して親水性が低下
してくる場合があるので、本発明の目的を阻害しない範
囲でオキシエチレン単位が主成分である方が好ましい。
また、ポリオキシアルキレングリコールとしてはポリオ
キシエチレングリコールとポリオキシエチレン−ポリオ
キシプロピレン共重合の混合物を使用してもかまわない
ポリオキシアルキレングリコールの末端は水酸基であっ
ても、非エステル形成性有機基で封鎖さルていても、ま
たはエーテル結合、エステル結合、カーボネート結合等
によって他のエステル形成性有機基と結合していてもよ
い。末端が非エステル形成性有機基で封鎖されたものに
あっては、ポリオキシアルキレングリコールの平均分子
量が800〜3000程度の低いものでもよい。
ポリオキシアルキレングリコールの鞘成分のバインダー
ポリエステルポリマー層の含有量は、0.2重量%から
10重量%の範囲が好ましい0092重量%未満では目
的とする親水性が不十分である。
10重量%を越えると紡糸性が不良となり好ましくない
。またポリオキシアルキレングリコール中に酸化防止剤
を含んでいてもかまわない。特に、芯成分がポリエチレ
ンテレフタレート等の高融点のポリマーを用いる場合、
紡糸温度が高くなるためポリオキシアルキレングリコー
ルは酸化分解、熱分解を発生しやすくなるので、これを
防ぐためにヒンダードフェノール系の酸化防止剤km加
して繊維化することは有効である。
これに対して上記ポリオキシアルキレングリコールと併
用さnるろルホン酸金属塩の誘導体は、1分子内に少な
くとも1個のスルホン酸金属塩の親水基とアルキル基な
どの適度な疎水性基を有する界面活性な化合物が好まし
い。たとえば下記の構造金もつものが例示されるがむろ
んこれに限定されるものではない。
(i) R@SO3M、 (2) R1SO3M、 t
a+ R−8O3M。
(4)R−OCOCH2CHCOOR,(5)  R−
CON−8OsM。
303M (a)  R0SO3M、 (7)  R−0(C2H
40)nS03M。
(8)R◇0(02比O)。SO3M5 (9)諏輝−
0803MここでMはアルカリ金属を示し、通常、ナト
リウム、カリウム、リチウムであり、特にナトリウムが
好ましい。Rは炭素数が8以上のアルキル基が好ましい
。炭素数7以下のアルキル基の場合は、鞘成分バインダ
ーポリエステルとの相溶性がやや悪くなる。また上記化
合物の混合物を用いてもかまわない。
スルホン酸金属塩誘導体の鞘成分バインダーポリエステ
ル成分への含有量は0.1重量%から5.0重量パーセ
ントであることが好ましい。0.1重量%未満では目的
とする親水性が不十分である。また5、0重量パーセン
トラ越えると紡糸時の曳糸性が不良となり、単糸切n1
断糸が多くなり好ましくない上延伸性も不良となり、延
伸倍率が低いため糸物性的にも低強度の糸となり好まし
くない0また、ポリオキシアルキレングリコールとスル
ホン酸金属塩誘導体の存在比率は、スルホン酸金属塩誘
導体に対してポリオキシアルキレングリコールの方が多
い方が鞘成分バインダーポリエステルとポリオキシアル
キレングリコール及びスルホン酸金属塩誘導体の三者の
相溶性が良好でミクロな海鳥状の安定した分散状態を形
成し安定な紡糸ができ好ましい。好ましくは、ポリオキ
シアルキレングリコールとスルホン酸金属塩誘導体の比
率は6対4〜7対3の範囲で存在していることが、目的
とする親水性能の面からも好ましい。スルホン酸金属塩
誘導体の存在比率が多くなると、ポリエステル中での分
散状態が不均一となり紡糸性、延伸性等の工程性が不良
であることがわかった。
次に鞘成分に用いるバインダーポリエステルについて具
体的に説明する。ポリマー組成としては、酸成分が実質
的にテレフタル酸(TA)成分とイソフタル酸(IPA
)成分とからなりテレフタル酸成分が70モルチ以上で
あり、グリコール成分は1.6−ヘキサンジオール(H
D)または1,4−ブタンジオール(BD)が70モル
チ以上であるポリマー組成からなり、融点が90〜20
0℃で結晶融解熱(ΔHu)が2−72以上、最短結晶
化時間が90秒以内である結晶性共重合ポリエステルで
あることが好ましい。
本発明の組成に類似した共重合ポリエステルがいわゆる
接着剤として用いられることは知られている。しかし、
本発明の目的を達するために本発明の組成の共重合ポリ
エステルで、かつ特定の物性を有するポリマーより繊維
あるいは不織布を工程トラブルなく順調に製造し得るこ
とは知られていない。またポリエステル系接着繊維にお
いて、繊維おるいは不織布化可能な物性は本発明におい
て明らかにさnたものである。また、接着繊維として好
適な共重合組成および物性は、いわゆる接着剤とは全く
異なっている。すなわち接着剤には、一般により低結晶
性で、特に非品性のものが多く使用されている。さらに
、接着剤としては、フィルム状での剥離強度の大きいも
のが用いられるが、本発明者らは、接着剤とは全く異な
った観点より接着繊維を研究し、接着剤とは全く異なる
組成、物性の共重合ポリエステルが良好であることを見
出したものである。
本発明の共重合ポリエステルは、生成ポリエステル・の
全酸成分(オキシ酸を含む場合には、その2分の1を酸
成分、2分の1をジオール成分とみなす)に対する共重
合%(以下、共重合係は全酸放に対するモルチで示す)
として、TAi70モル係以上含むものが用いられる。
TAが50モルチ以下では、繊維の品質、工程性が良好
でなく、またコスト的にも適当でない。経済性から、T
AとIPAの成分量は90モル係以上が好ましい。
一方、IPA成分があまり多くなりすぎると、結晶化度
が低くなると同時に結晶化速度も極端に遅くなり、接着
繊維を製造する上での工程上のトラブルが頻発してくる
ため好ましくない。
本発明で明らかになったポリマー物性(結晶融解熱、最
短結晶化時間)全維持するためには、適切なIPA共重
合である必要である。
さらに本発明の共重合ポリエステルは、BDま友はHD
が70モル係以上、望ましくは75モルチ以上、さらに
好ましくは80モルチ以上のものが用いられる。70モ
ルチ以下では物性的に好ましくなく、やはり繊維の品質
、工程性が低下し、またコスト的にも適当ではない。I
 PAi用いることは、経済性からも、重合設備上から
も、生産効率上からも升席に好都合であるが、IPAは
分子構造が非対称構造であるためにポリマーの結晶性全
低下させやすい。このため、目的とする接着繊維ヲ裂造
するtめの本発明のポリマー物性、つまり結晶融解熱、
最短結晶化時間を維持するためには、IPAの結晶性低
下をカバーできるグリコール成分がHDあるいはBDを
主成分とする必要がある。
また本発明の共重合ポリエステルは、EG、 BGおよ
びHDを除く脂肪族および/ま几は指環族共重合成分を
20モルチ以下である方が好ましく、0モルチでもかま
わない。20モルチ以上では、工程性が低下する傾向が
あり、高度の工程安定性確保の点より好ましくない。
EC,BDおよびHD以外の脂肪族および/まfcは脂
環族共重合成分は、融点あるいは硬さは低下させるが、
結晶性低下がなるべく小なるものが好ましく、嵩高な側
鎖を有しない対称性のものが望ましいが、共重合量、目
的とする物性によっては、必ずしもこれに限定されるも
のではない。
その具体的例としては、アジピン酸、セパチン酸、ヒド
ロキシ酢酸、トリメチレングリコール、ペンタメチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ホリエチレンクリコール、シクロヘキサンジメ
タツールおよびプロピレングリコール、ネオペンチルグ
リコール等がろるO 本発明の繊維に用いられる共重合ポリエステルは上記の
組成条件をすべて満足することが必要であるが、さらに
商業的生産レベルでの繊維および不織布製造工程安定性
および接着繊維、不織布としての品質全確保するために
は、以下の物性も適切でなければならない。
すなわち、本発明の共重合ポリエステルは、融点が90
〜200℃、望ましくは90〜185℃、さらに好まし
くは100〜170℃のものが用いらnる。90℃未満
では、繊維または不織布の耐熱性等が不足であり、実用
性能が不良である。一方、200℃ヲ毬えては、接着に
高温を要し、従来の装置が使用不可能であったり、ある
いは高温処理装置を使用したとしても成形物が変形した
り、風合が悪化し、またエネルギーの損失が多いので好
ましくない。
また本発明の共重合ポリエステルは、結晶融解熱(Δ、
Hu)が2.0cr11/P以上、望ましくは2.5d
l?以上、さらに好ましくは3.O、、g/り以上のも
のが用いら九る。2.0 l112g/ P未満では繊
維製造時に膠着が起り易く好ましくない。Δ、Huの測
定は、溶融ポリマーより微細な繊維状または薄膜フィル
ム小片として取り出して冷却し、3日以上室温で放置し
た試料に差動走査熱量計(DSC)にかけ、窒素中10
℃/分の速度で昇温し、融解時の吸熱ピークの面積より
求めて行なう。
さらに、本発明の共重合ポリエステルは、最短結晶化時
間(CTmin、)が90秒以内、望ましくは70秒以
内、さらに好ましくは50秒以内のものが用いられる。
90秒を越えては繊維製造時に膠着が起り好ましくない
CTm1n、とは、溶融状態より所定温度のシリコン浴
または水浴中に投入した、実質的に無配向のフィルム微
小片を該浴中で放置し、白化を開始する時間を結晶化開
始時間とし、0〜120℃の温度範囲での結晶化開始時
間が最も短い温度での結晶化開始時間である。CTm1
n f求めるには、浴中に投入せず、空気中で放置して
もよいが、浴中の方が熱交換速度が犬であり、冷却過程
の影響を小とできるので好ましく、本発明では、浴中で
の値を採用する。CTm1n、を求めるには、温度を変
えてCTminそのものを測定することは必ずしも必要
でなく、0〜120℃の範囲のある温度での結晶化時間
が90秒以内であることが十分条件である。CTm1n
、を示す温度は0℃近くの場合もあり、また120℃近
くのこともある。実際の繊維製造工程での結晶化時間は
温度履歴等により異なるが、 CTm1n、f示す温度
に設定すると工程での結晶化速度が速くなることは当然
である。また、紡糸時のごとく繊維に配向がか\ると結
晶化速度が大となる場合があるが、本発明に定義するC
Tm1n、をもって工程性と関連した尺度とすることが
できる。
鞘ポリマーとなる共重合ポリエステルの二次転移点が室
温より低い場合は、結晶化速度ができるだけ速い方が良
い。紡糸時に捲き取るまでに配向結晶化が進んでいなけ
れば、単繊維間の膠着等のトラブルが発生し好ましくな
い0 本発明は、適切なポリマー組成の適切なポリマー物性を
有した結晶性共重合ポリエステル中に適切な親水化剤を
含有せしめることにより初めて、耐久親水性を有す熱融
着性繊維が可能になった。
本発明の共重合ポリエステル中には、少量の添加剤、た
とえば、酸化防止剤、螢光増白剤、安定剤あるいは紫外
線吸収剤など金含んでいてもよい。
また、本発明の共重合ポリエステルは、本発明で限定し
た組成条件を満足する範囲内で、他の共重合成分を含ん
でいてもよい。
本発明の共重合ポリエステルよりなる繊維および該繊維
よりつくられる繊維集合体、不織布は、それに最も適し
た固有の機械、装置を用いて製造するのが好ましいが、
従来使用さnてきた機械・装置をあまり変えずに製造す
ることができる。また従来の機械・装置が使用可能であ
るように繊維を特定化した点も本発明の大きな意義の一
つである0 本発明の繊維は、ポリオキシアルキレングリコールとス
ルホン酸アルカリ金属塩誘導体を含有した上記共重合ポ
リエステル全鞘成分として、他の溶融紡糸可能なポリマ
ーを芯成分と゛した複合繊維として用いる。熱接着性か
つ耐久親水性不織布としての目的と良好な積繊工程性を
維持させるためには、複合繊維構造とすることがベスト
であることがわかった。
他の複合紡糸成分としては融点150℃以上の熱可塑性
ポリマーが用いらnlその例としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン
−6、ナイロン6.6、ポリプロピレン等がある。接着
繊維として十分な目的を達成させるためには、複合繊維
断面の全周長に対するポリアルキレンエーテル及びスル
ホン酸金属塩誘導体含有共重合ポリエステル成分の占め
る割合、すなわち繊維断面周率は50チ以上が好ましい
。この際、接着繊維の形態安定性を重視する場合には他
の複合紡糸成分は接着処理温度より融点が高い熱可塑性
ポリマーを使用する必要があることは言うまでもない事
である。
本発明の芯鞘型複合繊維の複合する形態として断面形状
の具体的な例を図で説明すると、第1図の如き完全芯鞘
型複合繊維、第2.3,5図の如き芯成分が異形形状の
芯鞘型複合繊維、第4図の如き多芯鞘型複合繊維、第6
図の如き偏心芯鞘型複合繊維、第7.10図の如き異形
断面芯鞘複合繊維、第8図の如き貼合せ型複合繊維、第
9図の如き多層型貼り合せ複合繊維、第11図の如き多
層型貼り合せの変形タイプの複合繊維等も含まれる。第
1図〜第11図中の(イ)成分はポリオキシアルキレン
グリコールおよびスルホン醒金R塩誘導体含有共重合ポ
リエステルであり、仲)成分は融点150℃以上の熱可
塑性ポリマーである。繊維断面周長の約50%以上を(
イ)成分ポリマーで占めることが望ましい。50チ未満
では本発明の目的の良好な耐久親水性と熱接着性繊維が
得られにくいので好ましくない。鞘成分と芯成分の複合
比率は80対20〜20対80重量俤の範囲にする必要
がある。鞘成分が20重量%未満になると、本発明の目
的とする良好な親水性と良好な熱接着性が不十分となっ
てくるため好ましくない。また、80重量%を越えると
、繊維物性、特に糸強度が低下してくるため好ましくな
い。
本発明の繊維はポリオキシアルキレングリコール及びス
ルホン酸金属塩誘導体含有共重合ポリエステルと他ポリ
マーとの複合繊維のみよりなる融着処理繊維集合体とし
ても用いられるが、該繊維を10重量%以上含む他繊維
との混合融着処理繊維集合体としても用いられる。
繊維集合体として特に20〜100mに切断したものは
乾式用不織布バインダーとして、又3〜10mに切断し
たものは湿式用不織布バインダーとして好適であり、強
度が犬きく、耐久親水性を有しかつ耐湿熱性のある不織
布を得ることができる。なかでも混合繊維として、ポリ
エチレンテレフタレートあるいはポリブチレンテレフタ
レートのごときテレフタル酸を成分として含むポリエス
テルの場合には、接着繊維間のみならずテレフタル酸系
ポリエステルとの間の接着も良好であり、強度の大きい
不織布とすることができる。従来テレフタル酸系ポリエ
ステルに接着する繊維がなく、良好なポリエステル系不
織布の製造全可能とし、なおかつコスト的に低コストで
製造を可能とした点で本発明の意義は犬である。
また混合繊維として、木材パルプやレーヨンあるいはビ
ニロン等の如き親水性素材を用い念場合には、その親水
性を阻害しないばかりかより積極的に発揮させることが
出来る。
本発明でいう融着処理繊維集合体は種々の用途に対する
広い種類の不織布に有用であるが、特に湿式不織布用に
顕著な効果を発揮することが非常に大きな特徴である。
具体的な用途としては、例えば、親水性全必要とする衛
生材用途などが好適である。
本発明で言う耐久親水性の評価は、次のように水呑透性
と水通過性の二つの方法により実施した。
水呑透性は、所定条件で作成した評価用紙全第12図に
示す如く、ビューレット中から水を1滴滴下し、紙上に
落下した水滴が吸収され光を当てた時の光沢がなくなっ
た時間を肉眼で判定した。
また、水通過性については、第13図で示す如くコツト
ンリンターパルプ上に測定する評価用紙を乗せ、同様の
方法によりビューレット中から水滴全1滴滴下し、紙上
に落下した水滴の集合状態がなくなるまでの時間全肉眼
で測定した。水呑透性と水通過性の二つの方法で目付2
0〜809/dまでの紙を評価した。
耐久性については、試験紙1JIs  LO217−1
03法に従って洗たくを10回くりかえし、10回後の
水呑透性測定及び水通過性測定ヲ打なって性能全評価し
た。
また実施例中の固有粘度(η)とは、共重合ポリエステ
ル全フェノールとテトラクロルエタンの等重貴混合溶剤
中、30℃で測定した極限粘度(喫)である。
また共重合ポリエステルの融点(m−p)は微量融点測
定装置により熱板上の試料の偏光が消失する点、または
流動点を求めたものである。
次に本発明を実施例により説明するが、これによって本
発明はなんら限定さ几るものではない。
実施例1 重縮合反応装置を用い常法により260℃で重縮合反応
を行ない、TA90モル、IPAIOモル。
1.6ヘキサンジオ一ル100モルよりなる共重合ポリ
エステル全製造し、重合末期に重合度11000のポリ
エチレングリコールとドデシルベンゼンスルホン酸ンー
ダヲ2/1に混合したものを共重合ポリエステル中に混
合物で3重量係となるよう、すなわちポリエチレニ/グ
リコール2重量係、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
1重量係となるよう添加し、重合器中で混合攪拌した。
その後重合器底部よりシート状に水中に押し出し、シー
ト・カッターを用いて切断し5ベレツト化した0押し出
し、切断調子は良好であり、良好な形状のベレット全得
た。添加剤を含有させない共重合ポリエステルの物性は
、〔η10.90、m−p 133〜135℃1、ΔH
約8.0.J、#、90℃での結晶化時間約10秒でめ
った。得ら几たペレットヲ真空乾燥器中100℃で乾燥
した。
ついで、該共重合ポリエステルを鞘とし、〔η〕0.6
7のポリエチレンテレフタレートを芯として、芯/鞘=
50750重量比で第1図の断面の芯鞘複合紡糸を行な
った。紡糸ヘッド温度2゛90℃で押し出し600m/
分で巻取った。巻取った繊維は単繊維間および繊維束間
、での膠着はほとんどなく、長時間安定に紡糸を行なう
ことができた。押出機中での鞘成分のペレット移送性は
良好で問題なかった。この紡糸原糸を水浴中70’Cで
4.2倍に延伸し、続いて水浴中95℃で8%収縮させ
、繊度2、Odr、強度3.59/d、伸度43%の繊
維を得た。延伸工程での単糸間の膠着などのトラブルは
なかった。
得らnた該延伸糸を繊維長5mにカットしたもの70重
量部とポリエチレンテレフタレート繊維(2drx5■
)30重量部を混合した後、角型タビ−抄紙機で混抄し
繊維紙を作成した。その後ヤンキードライヤー型のフ二
〇板熱円筒上で140’C11分間乾燥し、接着して坪
量202/♂、40f/六80f/rrIの手抄き紙を
そnぞれ作製した。いずれの場合も粘着のトラブルなど
なく容易に抄紙することができ、かつ実用に耐えうるだ
けの十分な強力を保持していた。
つづいて親水性の評価全実施したところ、水製透性、水
通過性は表1に示す結果となり、比較例1と比較して初
期性能のみならずすばらしい耐久親水性を有しているこ
とがわかった。
比較例1 実施例1とは親水化剤を含有しない点のみが異なる共重
合ポリエステルを製造した。
ついで、該共重合ポリエステルを鞘とし、〔η〕0.6
7のポリエチレンテレフタレート繊維として、芯/鞘=
50750重世比で第1図の断面の芯鞘複合紡糸を行な
つ友。紡糸ヘッド温度290℃で押し出し600m/分
で巻取った。得らnた紡糸原糸を実施例1と同様の方法
により延伸し、その後同様の条件で試験紙を作成した。
つづいて親水性の評価を実施したところ、表1に示す結
果が得られ不十分であった。
以下余白 表     1 注)洗たくは、JIS LO217−103法に従って
実施。液温40℃の水1tに2tの割合で衣料用合成洗
剤を添加溶解し、洗たく液とする。この洗たく液に浴比
が1対30になるように試料及び必要に応じて負荷布を
投入して運転を開始する。5分間処理した後、運転を止
め、試料及び負荷布を脱水機で脱水し、次に洗たく液全
常温の新しい水に替えて同一の浴比で2分間すすぎ洗い
をした後脱水し、再び2分間すすぎ洗いを行い風乾させ
る。以上の操作を10回くりかえし10回後の測定サン
プルとした。
実施例2〜12 実施例1と同一のポリマー組成の共重合ポリエステルを
用い、表2に掲げる条件でテスtt−実施し、結果を示
した。実施例2.3は親水化剤の添加量を変更した。実
施例4.5Fi芯鞘芯鞘比を変更してテストした。実施
例6.7は抄紙条件、即ち、混抄繊維のポリエチレンテ
レフタレート繊維の混抄率を変更して実施した。実施例
8〜10は繊維断面形状を変更してテストした。実施例
11は芯成分ポリマーにポリブチレンテレフタレートを
用い、実施例12はナイロン6を用いて実施した。いず
れも繊維化工程性良好で、かつ試験紙の強力の目安であ
る裂断長も犬きく、シかも親水性能も洗たく10回処理
後でも良好なレベルが維持されていることがわかった。
実施例13 重縮合反応装置を用い常法により260℃で重縮合反応
を行ない、TA90モル、IPAIOモル1.1,6ヘ
キサンジオ一ル100モルよりなる共重合ポリエステル
を製造し、重合末期に平均分子量15000のエチレン
オキシドとプロピレンオキシドが75対25重量%のラ
ンダム共重合体である、ポリアルキレンエーテルを2重
量%、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダを1重量%、
ヒンダードフェノール系酸化防止剤0.1重量%となる
よう添加し、重合器中で混合攪拌した。その後、重合器
底部よりシート状に水中に押し出し、シート・カッター
を用いて切断しペレット化した。押し出し、切断調子は
良好であり、良好な形状のペレッlf−得た。その後、
実施例1と全く同様の方法により試験紙を作成した。紙
強度は十分な裂断長を有し、かつ親水性も良好な結果が
得られた。
実施例14 重縮合反応装置を用い常法により260℃で重縮合反応
を行ない、TA9Qモル、IPAIOモル、1.6ヘキ
サンジオ一ル100モルよりなる共重合ポリエステルを
製造し、重合末期に重合度11000のポリエチレング
リコールと炭素数がCI2〜Ctsのアルキルスルホン
酸ソーダヲ2/1に混合したもの金、共重合ポリエステ
ル中に混合物で3重i%となるよう、すなわちポリエチ
レングリコール2重量%、アルキルスルホン酸ソーダ1
重量%となるよう添加し、重合器中で混合攪拌した。そ
の後、重合器底部よりシート状に水中に押し出し、シー
ト・カッターを用いて切断しペレット化した。押し出し
、切断調子は良好であり、良好な形状のペレットヲ得た
。その後、実施例1と同様の方法により試験紙を作成し
た。紙強度は十分な裂断長を有し、かつ親水性も良好な
結果が得られた。
実施例15〜19 実施例15は重縮合反応装置を用い常法により280℃
で重縮合反応を行ない、TA70モル、IPA30モル
、1.4ブタンジオ一ル100モルよりなる共重合ポリ
エステルを製造し、重合末期に重合度11000のポリ
エチレングリコールとドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダ’i 2/1に混合したものを、共重合ポリエステル
中に混合物で3重量%となるよう、すなわちポリエチレ
ングリコール21Lik%、ドデシルベンゼンスルホン
酸ソーダ1重量%となるよう添加し、重合器中で混合攪
拌した。その後、重合器底部よりシート状に水中に押し
出し、シート・カッターを用いて切断しペレット化した
。押し出し、切断調子は良好であり、良好な形状のベレ
ットを得り。
実施例16は、実施例1と同様の方法によりTAB3モ
ル、IPA17モル、EC25モル、1゜4−ブタンジ
オール75モルよりなる共重合ポリエステル全製造し、
その後、同様の親水化剤を同−添加量加えた。ペレット
化は問題なく、良好な形状のペレットt−得た。
実施例17は、TA100モル、1,6ヘキサンジオ一
ル90モル、ジエチレングリコール10モルのポリマー
を作成し、その後同様の親水化剤を用い、同添加量加え
てペレットヲ作成した。その後、実施例1と全く同様の
方法により試験紙を作成した。紙強力は十分な裂断長を
有し、かつ親水性も良好な結果が得られた。
実施例18は、TA90モル、セパシン酸10モル、、
1.6ヘキサンジオ一ル100モルのポリマーを作成し
、その後同様の親水化剤を用い、同添加量加えてベレッ
トを作成した。その後、実施例1と全く同様の方法によ
り試験紙を作成した。紙強力は十分な裂断長を有し、か
つ親水性も良好な結果が得ら几た〇 実施例19は、TA100モル、1,4ブタンジオ一ル
20モル、1.6−ヘキサンジオール80モルのポリマ
ーを作成し、その後同様の親水化剤を用い、同添加量加
えてペレットヲ作成した。その後、実施例1と全く同様
の方法により試験紙を作成した。紙強力は十分な裂断長
を有し、かつ親水性も良好な結果が得られた。
〔比較例2〕 重縮合反応装置音用い常法により260℃で重縮合反応
を行ない、TA90モル、IPAIOモル、1.6ヘキ
サンジオ一ル100モルよりなる共重合ポリエステルを
製造し、重合末期に重合度11000のポリエチレング
リコールトトテシルベンゼンスルホン酸ソーダヲ271
に混合したものを、共重合ポリエステル中に混合物で0
.15重量%どなるよう、すなわちポリエチレングリコ
ール0.1重ii%、ドテシルベンゼンスルホン酸ソー
タo、o s重量%となるよう添加し、重合器中で混合
攪拌した。その後、重合器底部よりシート状に水中に押
し出し、シート・カッターを用いて切断しベレット化し
た。押し出し、切断調子は良好であり、良好な形状のペ
レットヲ得た。得らnたペレットを真空乾燥話中100
℃で乾燥した。
ついで、該共重合ポリエステルを鞘とし、〔η〕0.6
7のポリエチレンテレフタレート繊維として、芯/鞘=
50150重量比で第1図の断面の芯鞘複合紡糸を行な
った。紡糸ヘッド温度290℃で押し出し600m/分
で巻取った。巻取った繊維は単繊維間および繊維束間で
の膠着は全くなく長時間、安定に紡糸を行なうことがで
きた。押出機中での鞘成分のべ1/ツト移送性は良好で
間層なかった。
この紡糸原子を水浴中70℃で4.2倍に延伸し、続い
て水浴中95℃で8%収縮させ、繊度2.Qdr。
強度3.5f/d、伸度43チの繊維を得念。
得ら−rLfc該延伸糸を繊維長5mにカットしたもの
70重電部とポリエチレンテレフタレート繊維(2dr
x5m)30重量部を混合した後、角型タビ−抄紙機で
混抄し繊維紙を作成した。その後ヤンキードライヤー型
のフェロ板熱円筒上で120℃、1分間乾燥し、接着し
て坪量20り/rl、40f/六B 0 f /rt!
の手抄き紙を作製した。いずれの場合も粘着のトラブル
などなく容易に抄紙することができ、かつ実用に耐えう
るだけの十分な強力を保持していたが、親水性能力が不
十分であった。
比較例3 重縮合反応装fを用い常法により260℃で重縮合反応
を行ない、TA9Qモル、IPAIOモル、1.6−へ
キサジオール100モルよりなる共重合ポリエステルを
製造し、重合末期に重合度11000のポリエチレング
リコールとドデシルベンゼンスルホン酸ソーダヲ2/1
に混合しkものを共重合ポリエステル中に混合物で22
.5重量%となるよう、すなわちポリエチレングリコー
ル15重量%、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ7.
5重量%とな石よう添加し、重合器中で混合攪拌した。
その後、重合器底部よりシート状に水中に押し出し・シ
ート・カッターを用いて切断しベレット化し友。押し出
し、切断調子は不良であり、ペレット間の膠着がかなり
認めらnた。
該共重合ポリエステルを鞘とし、〔η10.67のポリ
エチレンテレフタレートに芯として、芯/鞘=5075
0重量比で第1図の断面の芯鞘複合紡糸を行なったとこ
ろ、鞘成分の粘度低下が激しく、安定な複合紡糸を行な
うことができなかった。
比較例4 実施例1と同一の方法により重縮合反応装置を用い常法
により260℃で重縮合反応を行ない、TA90モル、
IPAIQモル、1.6−ヘキサンジオール100モル
よりなる共重合ポリエステルを製造し、重合末期て重合
度11000のポリエチレングリコールとドデシルベン
ゼンスルホ/酸ソーダヲ2/1に混合したもの金、共重
合ポリエステル中に混合物で3重量%となるよう、すな
わちポリエチレンクリコール2重Mk%、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ソーダ1重量係となるよう添加し、重合
器中で混合攪拌した。その後、重合器底部よりシート状
に水中に押し出し、シート・カッターを用いて切断しベ
レット化した。
ついで、該共重合ポリエステルを鞘とし、〔η〕0.6
7のポリエチレンテレフタレーIf芯として、芯/鞘=
10/90重量比で第1図の断面の芯鞘複合紡糸を行な
った。複合比率が不安定で単糸切れ、断糸が頻発し、評
価試料が得られなかった。
比較例5 実施例1と同様の方法により共重合ポリエステルを得、
その後複合比率を芯/鞘=90/10重量比に変更した
以外は実施例1と同様の方法により繊維化し、試験紙を
作成した。紙強力も親水性能も不十分なものであった。
〔比較例6,7〕 それぞ几第2表記載の共重合ポリエステルを鞘とし、実
施例1と同様にして芯・鞘複合紡糸を行なったが、いず
ルも単繊間に膠着が認めらn1繊維束間にも膠着が発生
、した。そのため、評価できるような良好な紙が得らn
なかった。
比較例8 常法により重縮合反応を行ない、TAB2モル、I P
A 18モル、EG100モルよりなり、〔η〕0.7
61.ΔH1,0c=J?、の共重合ポリエステルを製
造し、実施例1と同様の親水化剤を同景添力口し、その
後ペレットヲ得た。このペレットヲ実施fl]1と同じ
方法により紡糸し紡糸原子を得次。ついで延伸、収縮ヲ
行ナイ、繊度2.Qdr、強E 4. s r/dr 
s伸度30%の繊維を得た。工程性は良好で特にトラブ
ルはなく、また単繊維間および繊維束間での膠着は認め
られなかつ念0 しかしながら実施例1と同様にして試験紙を作成したと
ころ、親水性能はまあまあ良好であつ光が裂断長が0.
1 Kll+と非常に強力の低いものでるつ念0 実施例20、比較例9 実施例1と同様の方法により、ポリエチレングリコール
2重i%、  ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ1重
t’l含有する共重合ポリエステルを製造し、該共重合
ポリエステルを鞘、〔η)0,67のポリエチレンテレ
フタレートを芯として、芯/鞘型量比50150のポリ
エステルバインダー繊維をつくり、この繊度2.Odr
 、繊維長5mI+のカットファイバーを得た。該カッ
トファイバー70重量部と親水性レイヨン(PB150
5)繊度1,5dr、繊維長5■のカットファイバー3
01竜部全混合した後、角型タビ−抄紙機で混抄し、繊
維紙全作成した。その後、ヤンキードライヤー型のフェ
ロ板熱円筒上で120℃、1分間乾燥し、接着して坪量
20 f/rr?、 40 ? / rn’、80 f
 / rlの手抄き紙を作製した。いず汎の場合も粘着
のトラブルなどなく、容易に抄紙することができ、かつ
実用に耐えうるだけの十分な強力を保持していた。
また比較例として、上記バインダー繊維で上記親水化剤
ポリエチレングリコールとドデシルベンゼンスルホン醒
ンーダを含有しない点のみが異なるバインダー繊維を製
造し、上記実施例と同じく親水化レイヨンと混抄して試
験紙を得た。
この両者の紙の親水性の評価全実施したところ、水容透
性、水通過性は表3に示す結果となり、本願実施例の場
合、初期性能のみならずすばらしい耐久親水性を有して
いることがわかる0またこの比較例8から、バインダー
繊維と混抄する繊維が親水性繊維であっても、バインダ
ー繊維が親水性でない場合には、得られる紙の親水性は
初期性能から悪いことが示さnる0 表     3 (発明の効果) 以上本発明は、特定のポリマー組成及びポリマー物性を
有した結晶性共重合ポリエステルを用い、しかも該結晶
性共重合ポリエステル中へ特定の親水化剤を含有せしめ
ることにより、耐久性のある良好な親水性と、殊に、ポ
リエステル繊維に対して良好な熱融着全方する耐久親水
性熱融着性複合t′I!、維及び該複合繊維全一部又は
全部使用した不織布を工程性のトラブルなく提供するこ
とにある。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は本発明の熱融着性複合繊維の複合形
態のモデル図である。第12図、第13図は、そ几ぞれ
水容通性および水通過性の評価方法全実施する概略説明
図である。 特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高分子量ポリオキシアルキレングリコールを0.
    2〜10.0重量%、スルホン酸アルカリ金属塩誘導体
    を0.1〜5.0重量%それぞれ含有し、酸成分が実質
    的にテレフタル酸成分とイソフタル酸成分とからなりテ
    レフタル酸成分が70モル%以上であり、グリコール成
    分は1,6−ヘキサンジオールまたは1,4−ブタンジ
    オールが70モル%以上であるポリマー組成からなり、
    融点が90〜200℃、結晶融解熱が2.0cal/g
    以上、最短結晶化時間が90秒以内である結晶性ポリエ
    ステルを鞘成分とし、融点150℃以上の熱可塑性ポリ
    マーを芯成分とし、該鞘成分と芯成分の比率が20対8
    0〜80対20重量%であることを特徴とする耐久親水
    性の熱融着性複合繊維。
  2. (2)第1項記載の繊維を10重量%以上含み、該繊維
    の鞘成分ポリマーの軟化点以上で融着処理してなる繊維
    集合体。
  3. (3)繊維集合体が不織布であることを特徴とする第2
    項記載の繊維集合体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04166123A (ja) * 1990-10-31 1992-06-12 Kuraray Co Ltd ワイピングクロス
JP2009046633A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Nippon Ester Co Ltd ポリエステル樹脂
CN103224478A (zh) * 2013-04-25 2013-07-31 中国科学院长春应用化学研究所 间苯二甲酸二四氢糠酯-5-磺酸及其盐、制备方法及应用与聚乳酸树脂
CN110670159A (zh) * 2019-09-30 2020-01-10 安徽农业大学 一种高吸湿再生pet纤维长丝制备工艺

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