JPH0291142A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH0291142A
JPH0291142A JP24547288A JP24547288A JPH0291142A JP H0291142 A JPH0291142 A JP H0291142A JP 24547288 A JP24547288 A JP 24547288A JP 24547288 A JP24547288 A JP 24547288A JP H0291142 A JPH0291142 A JP H0291142A
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JP
Japan
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weight
polymer
vinyl chloride
mixture
parts
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Pending
Application number
JP24547288A
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English (en)
Inventor
Shukuyu Nakatsuji
中辻 淑裕
Katayuki Yoshihara
吉原 方之
Hiroaki Maruyama
丸山 裕昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は耐熱性、耐候性及び耐衝撃性lこ優れ、しかも
加工安定性、加工成形安定性と機械的強度の良好な熱可
塑性樹脂組成物に関する。
〈従来の技術〉 塩素含有樹脂製品は難燃性、耐薬品性、機械的強度、耐
候性などに優れた性質を有するため、パイプや建材等多
方面の用途に多量に使用されている。
しかし、塩素含有樹脂製品は耐熱性が比較的低く、また
耐衝撃性も必ずしも十分でないため、優れた難燃性、耐
薬品性、機械的強度、及び耐候性を有するにもかかわら
ず、用途面での制約があった。このような耐熱性や耐衝
撃性を必要とする用途分野として、比較的に過酷な条件
下で使用されるパイプや建材類があり、具体的には電線
の地中埋設用パイプ等が例示される。
これまで、塩素含有樹脂製品に耐熱性と耐衝撃性を付与
するのに多くの方法が提案されてきたが、いずれの方法
も耐熱性あるいは耐衝撃性の改良が不十分であったり、
耐候性が低下したり、グイ内流動性が悪く、成形品が偏
肉したり、あるいは動的熱安定性が悪く、加工性が悪い
などそれぞれ何らかの欠点を有しており、必ずしも満足
できるものではない。
例えば、特開昭57−14687号公報には塩化ビニル
重合体、α−メチルスチレンとアクリロニトリルの共重
合体及びブタジェン系ゴムにモノビニル芳香族化合物と
ビニルシアン化合物又はメタクリレートを反応させたグ
ラフト共重合体のブレンドにより耐熱性と耐衝撃性が改
良される事が示されている。しかしながら、耐衝撃改良
剤として使用しているブタジェン系ゴムにモノビニル芳
香族化合物とビニルシアン化合物又はメタクリレートを
反応させた従来のグラフト共重合体は耐候性が悪く、こ
れを配合した樹脂組成物を成形加工した硬質塩化ビニル
樹脂製品は長期間の屋外暴露で衝撃強度の低下が大きく
好ましくない。
又、特開昭56−117519号公報および特開昭58
−88918号公報には塩化ビニル樹脂、塩素化塩化ビ
ニル樹脂にアクリル系ゴムを主成分とする衝撃強化剤を
配合してなる樹脂組成物を使用した耐熱性、耐衝撃性及
び耐候性に優れた地中線用ケーブル防護管が示されてい
る。しかしながら、アクリル系ゴムを耐衝撃強化剤とし
て単独で使用した樹脂組成物は、ダイ内流動性が悪く偏
肉が生じ成形加工性が不十分で好ましくない。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は、塩素含有樹脂の有する特徴を損なわず、しか
も高度な耐熱性と耐衝撃性を付与された機械的強度のす
ぐれた熱可塑性樹脂組成物を提供する仁とにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは鋭意検討した結果、塩素含有重合体に耐熱
性を付与するためにα−メチルスチレン−アクリロニト
リル共重合体を混合し、さらに耐衝撃性を付与するため
にエチレン−メタクリル酸エステル共重合体の存在下に
塩化ビニル又は塩化ビニルを主体とする単量体混合物を
グラフト重合させて得たグラフト重合体と乳化重合法で
製造された耐衝撃強化剤を混合して樹B?1組成物とし
、これを成形加工することにより難燃性、耐薬品性、剛
性、耐候性など塩素含有樹脂の優れた性質を保持したま
ま耐熱性と耐衝撃性が大幅に向上し、成形品が偏肉を生
ずることなく、しかも、動的熱安定性が良好で成形加工
性に優れることを見い出し、本発明の完成に散った。
すなわち本発明は塩素含有重合体80〜40重量部とa
−メチルスチレン−アクリロニトリル共重合体20〜6
0重量部とからなる重合体混合物100重量部に対し、
エチレン80〜20重量%及びメタクリル酸エステル2
0〜80重量%のエチレン−メタクリル酸エステル共重
合体の存在下に、この共重合体の含有量が80〜80重
量%になるように塩化ビニル又は塩化ビニルを主体とす
る単量体混合物をグラフト重合させて得たグラフト重合
体と乳化重合法で製造された耐衝撃強化剤との重合体混
合物を8〜20Ii量郡部配合た熱可塑性樹脂組成物を
提供する事にある。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の特徴は、塩化ビニル重合
体もしくは塩化ビニル重合体と塩素化塩化ビニル重合体
の混合物である塩素含有重合体トα−メチルスチレン−
アクリロニトリル共重合体の特定割合の混合物に対し、
特定量のエチレン−メタクリル酸エステル共重合体への
塩化ビニル又は塩化ビニルを主体とする単量体混合物の
グラフト重合体、もしくは多官能性単量体と塩化ビニル
又は塩化ビニルを主体とする単量体混合物のグラフト重
合により得られる架橋グラフト重合体と耐候性改質メチ
ルメタクリレート−ブタジエン−スチレン樹脂またはア
クリル系多成分系樹脂である乳化重合法で製造された耐
衝撃強化剤の特定割合混合物を配合することにある。
塩素含有重合体として塩化ビニル系重合体を単独で用い
ると動的熱安定性がよく加工安定性において有利であり
、塩化ビニル系重合体と塩素化塩化ビニル系重合体の混
合物を用いると耐熱性がより向上する。又、グラフト重
合体に架橋グラフト重合体を用いることの利点は耐衝撃
性の発現する加工条件幅がより広くなることにある。さ
らに乳化重合法で製造される耐衝撃強化剤1こ耐候性改
質されたメチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン
樹脂を配合すると成形時のダイ内流動性がよく成形加工
性が良好となるだけでなく成形品の引張強度も向上し、
またアクリル系多成分系樹脂を配合すると耐候性がより
向上する。
本発明に用いられる塩化ビニル系重合体は塩化ビニル単
独重合体または90重量%以上の塩化ビニル単量体とこ
れらと共重合し得る10重量%以下のモノオレフィン単
量体、とくに限定されないが例えば酢酸ビニル、塩化ビ
ニリデン等との共重合体であり懸濁重合法、塊状重合法
、乳化重合法等の方法にて製造することができる。
本発明に使用する塩素化塩化ビニル系重合体は、例えば
塩化ビニル系重合体を単独、又は塩素化炭化水素溶媒と
共に、水に懸濁し、塩素を付加した公知の方法にて製造
できるもので、塩素含有重合体の5重量%〜50重量%
配合するのが好ましい。5重量%より少ないと耐熱性向
上が十分でなく、逆に50重貴簡より多いと加工安定性
が不十分となる。
本発明に使用するα−メチルスチレン−アクリロニトリ
ル共重合体は90〜60重量%のα−メチルスチレンと
10〜40重量%のアクリロニトリルからなる共重合体
が用いられる。
本発明に用いられる塩素含有重合体とα−メチルスチレ
ン−アクリロニトリル共重合体との混合比は塩素含有重
合体80〜40!ffi部に対してa−メチルスチレン
−アクリロニトリル共重合体20〜60重量部の割合に
て用いることができる。a−メチルスチレン−アクリロ
ニトリル共重合体が20重量部より少ないと耐熱性の向
上が不十分となり、逆に60重量部より多いと耐衝撃性
の向上が不十分となり好ましくない。
本発明のグラフト重合体に用いられるエチレン−メタク
リル酸エステル共重合体としては、エチレンとメチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、2−エチルへキシル
メタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレートの中から選ばれた1種
又は2種以上の単量体との共重合体が挙げられる。この
共重合体中のメタクリル酸エステルの含有量は20重量
%以上で80重量%以下好ましくは80重量%以上で5
0重量%以下であることが必要である。
共重合体中のメタクリル酸エステルの含有量が20重量
%以下では塩素含有重合体との相溶性が悪くて機械的強
度が低下し耐衝撃性が低下する。逆に共重合体中のメタ
クリル酸エステルの含有量が80重量%以上では耐衝撃
性が不十分となる。
エチレン−メタクリル酸エステル共重合体はグラフト重
合体中で80重1%以上で80.i!tffi%以下に
なるように添加される。80重量%以下では耐衝撃性が
不十分であり、801i量%を越えると耐熱性の低下や
、機械的強度の低下が起こり好ましくない。また本発明
のエチレン−メタクリル酸エステル共重合体はメルトイ
ンデックス(ASTMD −1283)が0.5へ20
0f710分の範囲のものを好ましく用いることが出来
る。
また本発明の組成物にあっては、エチレン−酢酸ビニル
共重合体をエチレン−メタクリル酸エステル共重合体と
グラフト重合体中でエチレン−メタクリル酸エステル共
重合体の量を越えない範囲で併用して用いることも可能
である。
本発明のグラフト重合体に用いられる塩化ビニルを主体
とする単量体には塩化ビニル以外に脂肪酸ビニルエステ
ル、ビニリデンハライド、アクリル酸アルキルエステル
、メタクリル酸アルキルエステル、アクリロニトリル、
アルキルビニルエーテル、エチレンおよびその誘導体、
プロピレン等が挙げられるが、その添加量は塩化ビニル
と合わせた単量体総員の80%以下にとどめる必要があ
る。
又、本発明の架橋グラフト重合体に用いられる多官能性
化合物としては、ジアリルフタレート、ジアリルイソフ
タレート、ジアリルテレフタレート等のフタル酸のジア
リルエステル類、ジアリルマレート、ジアリルフマレー
ト、ジアリルイタコネート等のエチレン性不飽和二塩基
酸のジアリルエステル類、ジアリルアジペート、ジアリ
ルアセテート、ジアリルセバケート等の飽和二塩基酸の
ジアリルエステル類、ジアリルエーテル、トリアリルシ
アヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリル
トリメリテート及ヒエチレングリコールジビニルエーテ
ル、n−ブタンジオールジビニルエーテル、オクタデカ
ンジビニルエーテル等のジビニルエーテル類、エチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリコール
ジメタクリレート、ジメチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート等の多価ア
ルコールのジメタクリルエステルあるいはジアクリルエ
ステル類、トリメチロールプロパントリメタクリレート
、トリメチロチルプロパントリアクリレート、トリメチ
ロールエタントリメタクリレート、トリメチロールエタ
ントリアクリレート、テトラメチロールメタントリアク
リレート等の多価アルコールのトリメタクリルエステル
あるいはトリアクリルエステル類、ビスメタクリロイル
オキシエチレンフタレート、1.13.5−トリアクリ
ロイルヘキサハイドロトリアジン尋が挙げられ、上記多
官能性化合物のうち1種もしくは2潴以上を併用しても
よい。
又、多官能性化合物の添加量は特に限定されるものでは
ないが、塩化ビニル又は塩化ビニルを主体とする単量体
混合物に対して0.01重量%以上10重量%以下がよ
い。
本発明のグラフト重合体又は架桐グラフト重合体の重合
法としては通常塩化ビニル系グラフト重合体の製造に適
用できるすべての方法が可能であるが、望ましくは懸?
11i1重合法、塊状重合法あるいは乳化重合法が適当
である。
懸濁重合および塊状重合において使用される触媒は特に
限定されるものでなく、通常の塩化ビニルの懸濁重合に
使われる触媒例えばラウロイルパーオキサイド、8,5
.5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t−ブ
チルパーオキシピバレート、ジイソプロピルパーオキシ
ジカーボネート、アセチルシクロヘキシルスルフォニル
パーオキサイドなどの有機過酸化物およびa 、 a’
−アゾビスイソブチロニトリル、α。
a′−アゾビス2.4−ジメチルバレロニトリルなどの
アゾ化合物の一種または二種以上の混合物が挙げられる
懸濁重合において使用される懸濁剤1よ特に限定される
ものでなく通常の塩化ビニルの懸濁重合に使用されるゼ
ラチン、ポリビニルアルコール、水溶性セルロースエー
テル等が用いられる。
乳化重合において使用される触媒は特に限定されるもの
でなく、通常塩化ビニルの乳化重合に使用される触媒、
例えば過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、レドック
ス系水溶性触媒等が用いられる。
乳化重合に使用される乳化剤は特に限定されるものでは
ないが、通常塩化ビニルの乳化重合に使用される乳化剤
、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウム等が用いられる。
本発明の架橋グラフト重合体は分子内に架橋構造を有す
ることが必要であり、より具体的には、テトラヒドロフ
ランに不溶なゲル分が1重量%以上好ましくは5重量%
以上であることが必要である。ここで、テトラヒドロフ
ランに不溶なゲル分とは、該架橋グラフト重合体を85
0メツシユ金網をフィルターとしてソックスレー抽出器
を用いて熱テトラヒドロフランで22時間抽出し分離さ
れる抽出残渣を意味する。
本発明において用いられる耐衝撃強化剤は乳化重合によ
り製造されるものであって1種はアクリル酸エステル成
分及びアクリロニトリル成分を有する変性メタクリレー
ト−ブタジェン−スチレンtM脂であり、従来のいわゆ
るMBS樹脂の耐候性を改良した樹脂である。具体的に
は例えばブタジェン−スチレン−メチルメタクリレート
−アクリロニトリル−アクリル酸エステルからなる共重
合体である。ここでアクリル酸エステルとしては2−エ
チルへキシルアクリレート、ブチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、エチルアクリレート等を適宜用いる
ことができる。
また、他の1種として用いられるアクリル系多成分系樹
脂はアクリル酸エステルを主体とする共重合ゴムにメタ
クリレート、スチレン、アクリロニトリル等の単量体を
反応させることにより耐候性の改良されたグラフト共重
合体である。
両者とも乳化重合法によって製造される耐衝撃強化剤で
加工機械の混線エネルギーの大きさ等にかかわらず粒子
状の形態を保持して分散するタイプである。
本発明のグラフト重合体または架橋グラフト重合体と乳
化重合法によって製造される耐衝撃強化剤の混合比は前
者が20〜80重量%、後者が80〜20重量%である
必要がある。前者が20重量%より少ないとグイ内流動
性が悪くなったり耐候性が不十分となり、逆に80重量
%より多いと耐衝撃性や機械的強度が不十分となり好ま
しくない。
本発明のグラフト重合体または架橋グラフト重合体と乳
化重合法によって製造される耐衝撃強化剤の混合物は塩
素含有重合体とα−メチルスチレン−アクリロニトリル
共重合体とからなる重合体混合物10011!、置部に
対し、8瓜1部以上、20!ffi部以下の範囲で用い
られる。8重量部より少ないと#J衝撃性の改良が不十
分であり、逆に20重量部より多いと、耐熱性と剛性が
低下し好ましくない。
本発明の組成物の成形加工にあたっては、塩化ビニル系
樹脂の加工に通常用いられている公知の安定剤、滑剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料等を適宜添加し、必要
に応じて充填剤の使用も可能である。
本発明組成物はロールミル、リボンブレンダ、ヘンシェ
ルミキサー、バンバリーミキサ−等の公知の混合装置を
用いて混合され、さらに押出機、射出成形機、カレンダ
ー成形機等の公知の成形機を用いて所望の成形物に成形
できるが、その際該組成物の動的熱安定性が良いので幅
広い成形条件が可能である。また得られた成形物は機械
的強度が高く、さらに優れた耐熱性、耐衝撃性、耐候性
を発揮するのでパイプ、建材等一般の硬質製品として有
用である。
以下、本発明を実施例により説明するが本発明はこれら
に限定されない。なお実施例中の物性値は以下の方法で
測定した。実施例中の部数やパーセントはいずれも重量
基準で表わす。
耐熱性の評価: JIS K7206に準じ、5Kff
の荷重でビカット軟化温度を測定 して評価した。
耐衝撃性の評価: JIS K7111に準じシャルピ
ー衝撃強度を測定して評価した。
耐候性の評価: JIS A1415に規定するサンシ
ャインウェザ−オーメーター形 促進暴露試験装置を用い、ブラ ックパネル温度68°C,スプレ ー18分/120分の条件で 100時間暴露後、JISK7111 に準じ、シャルピー衝撃強度を 測定して評価した。
機械的強度の評価: JIS K711gに準じ20℃
の雰囲気下での引張強度で評価した。
(引張速度は10日/m1n) 厚み分布の評価:直径180mの成形パイプの厚みを1
部M1間隔で測定し、下記の 式で評価した。
動的熱安定性の評価ニブラベンダー社プラスチコーダー
PLV151型を用い、ローラ・ ミキサーW50H型のミキサー ヘッドに樹脂組成物を充填し、 200”0,50rpmで混練した ときに分解し始めるまでの時間 で評価した。
〈実施例および比較例〉 (1)  グラフト重合体Aの製造 ステンレス製オートクレーブに脱イオン水100部、エ
チレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学■製ア
クリフト■WM 805メタクリル酸メチル含有量88
重量%、メルトインデックス7N/10分)60部、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学■製、メ
トローズ■655R−50) 0.2部、a、αI−ア
ゾビスイソブチロニトリル0.08部を仕込み、オート
クレーブ内を80■HPまで脱気した後、塩化ビニル単
量体を50部仕込み、撹拌条件下に60℃に昇温し、重
合を開始した。
6時間後に重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体をパ
ージし、内容物を取出したあと脱水乾燥してグラフト重
合体Aを得た。
このもののエチレン−メタクリル酸メチル共重合体の含
有量は58%であり、テトラヒドロフランに不溶なゲル
分は0%であった。
(2)  グラフト重合体Bの製造 ステンレス製オートクレーブに脱イオン水100部、エ
チレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学■アク
リフト■WM−805)50部、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース(信越化学@製、メトローズ■65SH
−50)0.2部、a、α′−アゾビスイソブチロニト
リル0.08部、ジアリルフタレート0.5部を仕込み
、オートクレーブ内を80mm Hfまで脱気した後、
塩化ビニル単量体を50部仕込み、撹拌条件下に60°
Cに昇温し、重合を開始した。
6時間後に重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体をパ
ージし、内容物を取出したあと脱水乾燥してグラフト重
合体Bを得た。このもののエチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体の含有量は59%であり、テトラヒドロフラ
ンに不溶なゲル分は48%であった。
(3)  グラフト重合体Cの製造 エチレン−メタクリル酸メチル共重合体としてメタクリ
ル酸メチル含有fllO%、メルトインデックス80F
/10分のものを用いる以外はグラフト共重合体Aの製
造と全く同一の方法で製造し、グラフト重合体Cを得た
このもののエチレン−メタクリル酸メチル共重合体の含
有量は58%であり、テトラヒドロフランに不溶なゲル
分はQ96であった。
(4)  グラフト重合体りの製造 ステンレス製オートクレーブに脱イオン水100部、エ
チレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学■アク
リフト■WM305)20部、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース(信越化学■メトローズ■65SH−50
)08部、α、α′−アゾビスイソブチロニトリル0.
1部を仕込みオートクレーブ内を80w5Hfまで脱気
した後、塩化ビニル単量体を80部仕込み、撹拌条件下
に60”Cに昇温し、重合を開始した。
6時間後に重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体をパ
ージし、内、容物を取出したあと脱水乾燥してグラフト
重合体りを得た。このもののエチレン−メタクリル酸メ
チル共重合体の含有量は24%であり、テトラヒドロフ
ランに不溶なゲル分は0%であった。
(5)  グラフト重合体Eの製造 ステンレス製オートクレーブに脱イオン水100m、エ
チレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学■アク
リフト■WM 805 )80部、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース(信越化学■メトローズ■65SI(
−50)0.2g、α、α′−アゾビスイソブチロニト
リル0.05部を仕込みオートクレーブ内を80m H
(I まで脱気した後、塩化ビニル単量体を20部仕込
み、撹拌条件下に60°Cに昇温し重合を開始した。
8時間後に重合を停止し、未反応塩化ビニル単量体をパ
ージし、内容物を取出したあと脱水乾燥してグラフト重
合体Eを得た。このもののエチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体の含有量は89%であり、テトラヒドロフラ
ンに不溶なゲル分は096であった。
実施例1 平均重合度1100のポリ塩化ビニル(住友化学■製ス
ミリット■5x−11F)55重量部とa−メチルスチ
レン−アクリロニトリル共重合体(単量体重量比70対
80)45重量部とからなる重合体混合物100重量部
に対し、グラフト重合体Aを10重量部、アクリル変性
メチルメタアクリレート−ブタジェン−スチレン樹脂(
呉羽化学■製)IIA−23)5重量部、鉛系安定剤8
重量部、金属セッケン系滑剤1重量部、加工性改良剤1
゜6重量部を添加した樹脂組成物をブレンド後、三菱ク
ラウスKMD −60K異方向二軸押出機を用いて、回
転数25rpms温度条件(シリンダー:■す165℃
、■す160”C1@170”C%@175℃、アダプ
ター:Cφ170−c 、ダイス:■160℃、■15
8”C1■)8 167℃・0180°C)で混練押出
した成形パイプを用いて引張強度、耐熱性、耐候性、耐
衝撃性、厚み分布を測定した。
又別途、上記樹脂組成物の動的熱安定性についても前述
の方法に従い測定した。また耐衝撃性についてはO〜0
の各シリンダー温度が5”Cずつ高い温度条件で混線押
出した成形パイプについても測定した。結果を1表−1
に示した。
実施例2 スミリット■5x−ttF’を平均重合度1850のス
ミリット@1Sx−18に変更し、耐候性改質メチルメ
タアクリレート−ブタジェン−スチレン樹脂をアクリル
系多成分系樹脂■カネエースFM)に変更した他は、実
施例1と全く同一の方法で成形し、評価を行なった。結
果を表−1に示した。
実施例8 スミリット■5x−11F55重量部のうち15g量部
を塩素化塩化ビニル(鐘淵化学■耐熱カネビニール)と
した他は実施例1と全く同一の方法で成形し評価を行な
った。
実施例4〜8 スミリット■5x−11F、α−メチルスチレン−アク
リロニトリル共重合体、グラフト重合体Aおよび前記)
iIA−28の部数を変更した他は実施例1と全く同一
の方法で成形し評価を行なった。結果を表−1に示した
実施例1〜8の樹脂組成物はいずれも良好な動的熱安定
性を示し、これらの樹脂組成物から得た成形体はいずれ
も厚み分布が狭く偏肉のない均一な成形体でその物性も
引張強度が高く、耐熱性、耐候性、耐衝撃性に優れてい
る。
比較例1〜6 スミリット@5x−11F、α−メチルスチレン−アク
リロニトリル共重合体(単量体重量比70対80)、グ
ラフト共重合体AおよびHIA−28の部数を変更した
他は実施例1と全く同一の方法で成形し評価を行なった
結果を表−1に示した。
比較例7 グラフト共重合体Aの部数を減少し、HIA−28をカ
ネエースFMに変更し、部数を増量した他は実施例1と
全く同一の方法で成形し評価を行なった。結果を表−1
に示す。
比較例8 スミリット■5x−11F 55重量部のうち40重量
部を塩素化塩化ビニルとした他は実施例1と全く同一の
方法で成形し評価を行なった。結果を表−1に示した。
比較例1はビカット軟化温度が低く耐熱性が不十分であ
り、比較例2と比較例8はシャルピー衝撃強度が低く耐
衝撃性が不十分である。
比較例4は剛性、耐熱性が不十分で、比較例5は耐候性
、比較例6は耐衝撃性がそれぞれ不十分である。比較例
7は、成形品が偏肉しており、加工成形性が不十分で比
較例8は、動的熱安定性が悪く、加工安定性が不十分で
好ましくない。
実施例9 グラフト重合体Aをグラフト重合体Bに変更した他は実
施例1と全く同じ方法で成形し、評価を行なった。結果
を表−2に示す。実施例9の樹脂組成物は良好な動的熱
安定性を示し、この樹脂組成物から得た成形体は厚み分
布が狭く偏肉のない均一な成形体でその物性も引張強度
が高く、耐熱性、耐候性、耐衝撃性に優れている。又、
滑剤を少なくして過剰に混練してもシャルピー衝撃強度
の低下が少なく、耐衝撃性が高くてその加工依存性が小
さいという実用上きわめて優れた利点を有する。
比較例9〜11 グラフト重合体Aの替りに表−2に示したグラフト重合
体を使用したほかは、実施例1と全く同一の方法で成形
し評価を行なった。
結果を表−2に示した。
比較例9は引張強度と耐衝撃性が低下し、比較例10は
耐衝撃性が低下し、又、比較例11は引張強度と耐熱性
が低下し好ましくない。
〈発明の効果〉 本発明の熱可塑性樹脂組成物は加工安定性、加工成形性
に優れ、それから得られる成形物は引張強度で代表され
る機械的強度、耐候性、難燃性、及び耐薬品性に優れ、
かつ、耐熱性及び耐衝撃性が改良されている。
このような優れた特性を生かして過酷な条件下で使用さ
れるパイプや建材類に用いることができる。より具体的
な用途としては、電線の地中埋設用パイプ等が例示され
る。
\ \ \ \ \ \ \

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩素含有重合体80〜40重量部とα−メチルス
    チレン−アクリロニトリル共重合体20〜60重量部と
    からなる重合体混合物100重量部に対し、エチレン8
    0〜20重量%及びメタクリル酸エステル20〜80重
    量%のエチレン−メタクリル酸エステル共重合体の存在
    下に該エチレン−メタクリル酸エステル共重合体の含有
    量が30〜80重量%になるように塩化ビニルまたは塩
    化ビニルを主成分とする単量体混合物をグラフト重合さ
    せて得られたグラフト重合体80〜20重量%と、乳化
    重合法で製造された耐衝撃強化剤20〜80重量%の重
    合体混合物8〜20重量部を配合することを特徴とする
    熱可塑性樹脂組成物。
  2. (2)前記グラフト重合体が塩化ビニルを主成分とし多
    官能性化合物を含有する単量体混合物をエチレン−メタ
    クリル酸エステル共重合体にグラフト重合させて得られ
    たものである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. (3)前記塩素含有重合体が塩化ビニル系重合体である
    請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. (4)前記塩素含有重合体が、塩素化塩化ビニル系重合
    体5〜50重量%と塩化ビニル系重合体95〜50重量
    %との重合体混合物である請求項1記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
  5. (5)前記乳化重合法で製造された耐衝撃強化剤がアク
    リル酸エステル成分及びアクリロニトリル成分を含有す
    る変性メチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン樹
    脂である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. (6)前記乳化重合法で製造された耐衝撃強化剤がアク
    リル系多成分系樹脂である請求項1記載の熱可塑性樹脂
    組成物。
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