JPH0290966A - 塗装装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は塗装装置に関し、特に被塗物に対して塗装機を
傾斜させた状態で塗装できるようにした塗装装置に関す
る。

［従来の技術１ 第５図に従来技術によるこの種の塗装装置を示す。図に
おいて、ｌは後述する塗装機３を矢示Ａ、Ｂ方向に昇降
させるためのレシプロケータで、該レシプロケータ１は
電動機により回転駆動される下側駆動スプロケットと、
該駆動スプロケットから所定間隔離間した上側従動スプ
ロケットと、該各スプロケット間に巻回して設けられた
ロラチェンと、該ローラチェンの上昇側と下降側とに択
一的に連結され、直線に沿って往復動するようになった
キャリアとからなる昇降装置を有している。

２は前記昇降装置のキャリアに取付けられた支持アーム
で、該支持アーム２は０点を中心に角度２θの範囲で上
下に回動するようになっている。

３は前記支持アーム２に支持された塗装機で、該塗装機
３は例えばラジェータ・グリルのような被塗物４に向け
て塗料を噴霧するようになっている。

従来技術の塗装装置は火路上述の如く構成されており、
被塗面が平坦な被塗物に塗装する場合には、塗装機３を
塗装部位に対して直角の状態に保ち、レシプロケータｌ
により矢示Ａ、Ｂ方向に昇降させるようになっている。

一方、例えば多数の凹窪部を有するラジェータ・グリル
４の塗装部位４Ａに該凹窪部内をより均一に塗装する場
合には、支持アーム２によって塗装機３を角度θだけ上
向きに傾斜させ、この傾斜した状態で矢示Ａ方向に上昇
させることによってラジェータ・グリル４の前面から凹
窪部内側にかけて塗装する。そして、塗装機３が上側の
ストロークエンドにまで達したら、支持アーム２が塗装
機３を角度θだけ斜下向きに傾転させ、この傾転した状
態で矢示Ｂ方向に下降させることにより、ラジェータ・
グリル４の正面から凹窪部内を斜め上方から塗装するよ
うになっている。

〔発明が解決しようとする課題１ ところで、上述した従来技術にあっては、塗装（幾３を
被塗物４に対して角度θだけ傾斜させる場合、図示する
ように塗ｇ磯３は点０を中心にして首振り状に旋回する
ように構成されている。このため、上向き又は下向きに
角度θだけ傾斜した場合には噴霧距離ａ２が異なってし
まう結果、塗装機３が首振りを行うストロークエンドに
おいては、レシプロケータ１のストロークを被塗物４の
縦方向の長さ寸法に比べて充分大きく設定しない限り、
塗装仕上り性に問題が生じ易かった。

また、前述の如く塗装機３は０点を中心に角度２θの範
囲で上、下に首を振っているから、２℃、　ｔａｎｅ分
だけレシプロケータ１のストローク量を大きく設定して
おかなければならないという問題もある。

更に、塗装機３を被塗物４に直角に対向させた状態で塗
装を行う場合には、該被塗物４の高さに合せて塗料噴霧
のＯＮ、ＯＦＦ制御を行うことにより、塗料の過剰噴ｎ
（オーバスプレ）を防止できる。しかし、レシプロケー
タ１側の０点を中心に塗装機３が首を振った場合には、
［＋ｔａｎθの距離分だけ塗料噴霧のＯＮ、ＯＦＦ制御
の時間をずらす必要があるため、制御が非常に困難にな
るという問題がある。

本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもので
、往復運動している塗装機が首を振った時でも被塗物に
対する噴霧距離を一定に保つことができ、しかも塗装機
を直角に対向した場合と同じ塗装部位に常に向けておく
ことができるようにした塗装装置を提供することを目的
とする。

［課題を解決するための手段］ 上述した課題を解決するために構成された本発明の手段
は、直線に沿って往復動する移動機構を有するレシプロ
ケータと、被塗物の塗装部位上を中心とする円弧に沿っ
た湾曲状のガイドレールを有し、該レシプロケータの移
動機構に取付けられた塗装機傾転機構と、該塗装機傾転
機構に取着され、前記ガイドレールに案内されて傾転す
ることにより、前記被塗物の塗装部位の中心を常時向く
ようになった塗装機とからなる。

［作用］ レシプロケータによって直線的に往復動する塗装機傾転
機構には湾曲状のガイドレールが設けてあり、該ガイド
レールに案内されて傾転する塗装機は、被塗物の塗装部
位の中心に対して常に一定の距目１を保持しつつ塗料を
噴霧する。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を第１図乃至第４図に基づき詳述
する。

図において、１１はレシプロケータで、該レシプロケー
タ１１は従来技術におけるレシブロケク１と同様に、電
動機１２Ａにより駆動させる下側駆動スプロケット１２
Ｂと、該駆動スプロケット１２Ｂから所定間隔離間した
上側従動スプロケット１２ｃと、該各スプロケット１２
Ｂ、１２ｃ間に巻回して設けられたローラチェン１２Ｄ
と、該ローラチェン１２Ｄの上昇側と下降側に択一的に
連結され、直線に沿って往復動することにより支持ブラ
ケット１２Ｅを昇降するキャリア（図示せず）とからな
る移動機構１２を有している。

１３は後述する塗装機２３を角度２θの範囲で傾転させ
る塗装機傾転機構、１４は該傾転機構１３を構成し、支
持ブラケット１２Ｈに固着された角筒状のケーシングで
、該ケーシング１４は底部１４Ａと４面からなる矩型状
の側壁部１４Ｂと、天面部１４Ｃとからなっており、該
側壁部１４Ｂの一側壁１４Ｂ１には後述するガイドレル
１９と同じ曲率の湾曲状をしたスリット１５が形成され
ている。１６は前記ケーシング１４内に設けられたロッ
ドレス型エアシリンダ装置で、該エアシリンダ装置１６
はケーシング１４の底部１４Ａと天面部１．４　Ｃとの
間に垂直に架設されたシリンダ１６Ａと、外周側に永久
磁石１６Ｂを有し、該シリンダ１６Ａ内に摺動可能に設
けられたロッドレスピストン１６Ｃと、前記シリンダ１
６Ａの外周側に嵌合され、前記永久磁石１６Ｂの吸着力
に吸引されつつ該ロッドレスピストンの摺動変位に伴な
って軸方向の上下方向に変位する外側昇降部材１６Ｄと
から構成されている。

１７は前記外側昇降部材１６Ｄに固定プレート１８を介
して固着されたガイドプレートで該ガイドプレート１７
には塗装機２３が昇降しつつ第２図中左右方向にも変位
できるように案内する横長のガイド溝１７Ａが形成され
ている（第４図参照）。

１９は前記エアシリンダ装置１６をスリット１５との間
に位置してケーシング１４内に配設されたガイドレール
で、該ガイドレール１９は被塗物４の塗装部位４Ａ上の
位置を中心とする円弧に沿った曲率を有する湾曲状板材
からなっており、その上、下両端側は取付はブラケット
２０．２０を介してケーシング１４の底部１４Ａと天面
部１４ｃに固定されている。

２１は前記ガイドレール１９に転動可能に設けられた昇
降用台車で、該昇降用台車２１はプレート状の基台２Ｌ
Ａと、該基台２１Ａの一側面に突設されたガイド軸２１
Ｂと、該ガイド軸２１Ｂの先端側に回動可能に設けられ
、ガイド溝１７Ａ内を第４図中の矢示Ｃ，Ｄ方向に揺動
可能な揺動ロラ２１Ｃと、前記ガイド軸２１Ｂの途中に
回動可能に軸支され、ガイドレール１９の凹湾曲面上を
転動する１個の一側ガイドローラ２ＬＤと、該ガイドレ
ール１９を該−側ガイドローラ２１Ｄとの間に挟持する
ように基台２１Ａに軸支され、ガイドレール１９の凸湾
曲面上を転動する上、下−対の他側ガイドローラ２１Ｅ
、２１Ｅとから構成されている。そして、該昇降用台車
２１はエアシリンダ装置１６の外側昇降部材１６Ｄの昇
降に伴ない、かつ、ガイドレール１９に案内されて湾曲
状の軌跡を描いて昇降するようになっている。なお、図
中２２．２２はガイドレール１９の上、下両端側に位置
してケーシング１４内に設けられたゴム等の弾性体から
なるストッパ部材である。

かくして、実施例の塗装機傾転機構１３はレシプロケー
タ１１の支持ブラケット１２Ｈに支持されたケーシング
１４と、該ケーシング１４内に垂設されたロッドレス型
エアシリンダ装置１６と、該エアシリンダ装置１６のエ
アシリンダ１６Ａと平行にケーシング１４内に設けられ
たガイドレール１９と、該ガイドレール１９に案内され
つつ、エアシリンダ装置１６により昇降する昇降用台車
２１とから構成されている。

２３は塗装機で、該塗装機２３はスリット１５を介して
昇降用台車２１からケーシング１４外側に突設された支
持アーム２４に取付けられており、該塗装機２３は昇降
用台車２１と一体的に昇降すると共に、ガイドレール１
９に案内されることによりそのノズル２３Ａは被塗物４
の塗装部位４Ａ上の中心４　Ａ　＋を常に向くようにな
っている。

更に、図中２５は前記塗装機２３を被塗物４に対して直
角の状態にロックするため、ケーシング１４内に支持ロ
ッド２６を介して設けられたロック装置で、該ロック装
置２５は第４図に示すように、エアシリンダ２５Ａと該
エアシリンダ２５Ａに摺動可能に挿嵌され、基端側かピ
ストン部になると共に、先端側がエアシリンダ２５Ａ外
に突出する係合部になり、前記固定プレート１８の係合
穴２７に嵌入するようになったピストンピン２５Ｂと、
該ピストンピン２５Ｂの係合部がエアシリンダ２５Ａ内
に常時は後退するように付勢している戻しばね２５Ｃと
から大略構成されている。

実施例は上述の如く構成されるが次にその作動について
説明する。

例えば、ラジェータ・グリル４の正面がら凹窪部内にわ
たる塗装部位４Ａに塗装する場合には、まず塗装機２３
を所定角度θだけ斜め上向き（下向き）に傾転させる。

即ち、ロッドレス型エアシリンダ装置１６を作動して外
側昇降部材１６Ｄと共にガイドブレート１７を矢示Ｂ　
（Ａ）方向に下降（上昇）させる。これにより昇降用台
車２１がガイド軸２１Ｂを介してガイドブレート１７と
共に下降（上昇）するが、この際、一方ガイドレール１
９に案内されることになる。該ガイドレール１９は被塗
物であるラジェータ・グリル４の塗装部位４Ａ上を中心
４Ａ１　（なお、該中心４Ａ、はレシプロケータ１１の
往復運動により該塗装部位４Ａ上を移動するものである
。）とする円弧状に形成しであるから、ガイドレール１
９に案内されて昇降用台車２１が傾くと、塗装機２３も
ノズル２３△を該塗装部位４Ａ上の中心４Ａ、に向けて
傾転することになる。

そして、塗装機２３を所望の角度に傾転させながら、レ
シプロケーク１１を作動して該塗装機２３を矢示Ａ　（
Ｂ）方向に直線的に上昇（下降）させる。上端（下端）
のストロークエンドに達したら、再びロッドレス型エア
シリンダ装置１６を作動して塗装機２３を斜め下向き（
上向き）に傾転させ、レシプロケータ１１により下降（
上昇）させる。このようにして、塗装機２３の傾転と昇
降を繰返すことにより、ラジェータ・グリル４の塗装が
行われる。

而して、実施例の塗装機傾転機構１３はガイドレール１
９によって塗装機２３をラジェータ・グリル４の塗装部
位４Ａ上の位置を中心４　Ａ　＋にして傾転するように
構成し、塗装機２３をどの角度に傾転させても、ラジェ
ータ・グリル４からの距離℃３を一定に保つようにしで
ある。従って、塗装機２３を傾転させても塗装部位４Ａ
に対する塗料の噴霧距離及び高さ方向の相対的距離は常
に一定であるから、塗装機２３の傾転による塗装部位４
Ａの塗装むら現象は確実に防止できる。また、水平に塗
装する場合と同様に塗料噴霧の０ＮＯＦＦ制御を調整す
る必要がないから、水平塗装の場合と同様に塗料のＯＮ
、ＯＦＦ制御を容易に行うことができる。

また、塗装機２３をどの角度に傾転しても、ノズル２３
Ａは塗装部位４Ａ上の中心４Ａ、に常に向いているから
、ラジェータ・グリル４に対する塗装機２３の姿勢制御
はきわめて容易にでき、塗装装置の自動化を実現できる
。更にまた、塗装機２３は被塗物４の塗装部位４Ａ中心
４Ａ、に正確に向くようにしたから、レシプロケーク１
１のストローク量も正確に設定でき、無効ストロークを
無くすことができる。

なお、実施例によれば塗装機２３はレシプロケーク１１
により上、下方向に昇降するものとして述べたが、被塗
物の左、右横方向に往復動させる場合にも本発明は適用
できるものである。

［発明の効果１ 本発明は以上詳述した如くであって、塗装機をどの角度
に傾転させても被塗物に対して常に一定の噴霧距離と高
さ方向の相対的距離を保つことができ、しかも塗装部位
の一定の中心に向けて傾転するように構成したから、塗
装むらの発生を防止できるし、塗装機の姿勢制御を容易
にできる結果、塗装装置の自動化を実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の実施例に係り、第１図は
塗装装置の全体構成を示す説明図、第２図は塗装機を設
けた塗装機傾転機構の説明図、第３図は第２図中のＩＩ
Ｉ　−Ｉｌｌ矢示方向拡大断面図、第４図は第３図中の
塗装機傾転機構をケーシングを外した状態で示すＩＶ　
−ＩＶ矢示方向断面図、第５図は従来技術による塗装装
置の全体構成図である。 ４・・・被塗物、４Ａ・・・塗装部位、１１・・・レシ
プロケータ、１６・・・塗装機傾転機構、１９・・・ガ
イドレール、２３・・・塗装機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 直線に沿って往復動する移動機構を有するレシプロケー
   タと、被塗物の塗装部位上を中心とする円弧に沿った湾
   曲状のガイドレールを有し、該レシプロケータの移動機
   構に取付けられた塗装機傾転機構と、該塗装機傾転機構
   に取着され、前記ガイドレールに案内されて傾転するこ
   とにより、前記被塗物の塗装部位の中心を常時向くよう
   になった塗装機とから構成してなる塗装装置。