JPH0286988A - 密閉形圧縮機の給油装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は密閉形圧縮機に係るもので、特に密閉容器内
底部に貯溜した潤滑油を摺動部へ供給する給油装置に関
するものである。

〔従来の技術〕

第６図は例えば実開昭５５−６７３６８号公報に開示さ
れている従来の密閉形圧縮機の断面図であり。

図において（１）は、密閉容器、（２）はこの密閉容器
（１）に収納された圧縮要素、（３）は同じく電動要素
、（４）は密閉容器（１）底部に貯溜されている油、（
５）はクランク軸、　＋６１．　（７）はこのクランク
軸（５）を支持する上軸受、下軸受、（８）はシリンダ
、（９）はこのシリンダ（８）内を偏心回転するＤ−リ
ングピストン、　＋１＋１．　＋１１）はクランク軸（
５）中空部に装着された給油装置であるスターテとオイ
ルパイプ、（１３，αしＩはクランク軸（５）外周より
、中空部へあけられた給油孔である。

次に動作について説明する。密閉容器（１］に収納され
た電動要素（３）によりクランク軸（５）が駆動され。

吸入管ａ９よシ冷媒ガスが圧縮要素（２１へ吸入される
。

吸入された冷媒ガスは、シリンダ（８）内において。

クランク軸（５）に嵌装されたＤ−リングピストン。

（９）の回転により圧縮され、密閉容器内に吐出される
。（６１、（７）はクランク軸（５）を支持するととも
に。

シリンダ（８）を閉塞する上、下軸受である。密閉容器
（１）内に吐出された圧縮ガスは、電動要素（３）の隙
間を通り、密閉容器（１）上部より、密閉容器（１）外
へ吐出される。密閉容器ｆｌＪ底部に貯溜された潤滑油
（４）は、クランク軸（５）下部のオイルパイプａ９よ
りクラｙり軸（５）中央部へ導かれ、クランク軸（５）
回転の遠心力によりスターテα１で加速され、　（１２
，＋１３．　（１４１の給油孔を通り、上、下軸受［６
）、ｆ力、ローリングピストン（９）等の摺動面へ供給
される。クランク軸（５）中空部に装着されたスターテ
ａＯは、導かれた油（４）の遠心力を増し給油能力を高
めるものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の密閉形圧縮機の給油装置は以上のように構成され
シェル内に貯溜された油に対し０強い回転力を与えるた
め、貯溜された油全体が旋回し。

圧縮機内の異物（ゴミ等）が巻き込まれ、それが摺動部
へ供給され、摺動部の損傷、焼付の原因となるという問
題点があった。これは近年、インバータ制御によル圧縮
機が高速化するとともに、あるいは大容量の圧縮機でク
ランク軸径が大きいものにおいて顕著であった。

この発明は、上記のような課題を解消するために、なさ
れたもので、インバータによシ、圧縮機が高速化した場
合においても、また大容量の圧縮機においても、簡単な
構造で、圧縮機内の異物が油とともに摺動部へ導かれる
のを防止し２機械的信頼性の高い密閉形圧縮機の給油装
置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る密閉形圧縮機の給油装置は密閉容器に電
動要素と圧縮要素を収納し底部に油溜め部を有する縦形
の密閉形圧縮機において、前記電動要素の駆動力を前記
圧縮要素に伝えるクランク軸に設けられた揚油手段、こ
の揚油手段によって発生する油旋回流の前記油溜め部へ
の伝播を遮断する油旋回流遮断手段を備えたものである
。

〔作用〕

この発明における密閉形圧縮機の給油装置は。

クランク軸に油旋回流遮断手段を設けたことによシフラ
ンク軸の回転による旋回力が油に伝達するのを防止し、
油の旋回方向への流れを遮断することＫより、密閉容器
底部に貯溜した油を平静に保ち、異物が巻き上げられ、
給油孔へ流入することを防止する。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図〜第３図によシ説明
する。

図において、（ｌ）〜α９は上記従来装置と全く同一の
ものである。αυは下軸受（４）に装着された給油キャ
ップで、この給油キャップ翰には油導入孔部と油導入孔
（至）を跨ぐように旋回流防止用プレートα９が設けら
れる。

次に動作について説明する。クランク軸（５）の回転に
よりシリンダ（８）内に冷媒ガスが吸入され、冷媒ガス
はクランク軸（５）に回転自在に嵌装されたローリング
ピストン（９）の運転によ〕圧縮される。（６）。

（７）は、シリンダ（８）の上、下を閉塞し、圧縮室を
形成するとともに、クランク軸＜５）を支持する上、下
軸受である。密閉容器（１）内底部に貯溜した油は。

クランク軸（５）の回転によル、下軸受（７）端部に装
着された給油キャップ（Ｉ［１の油導入孔部よシ、クラ
ンク軸中空部αＤへ供給され、前記中空部αη内に装着
されたスターテ０［Ｉにより、給油孔ａａ、ａ、ｖ、α
瘤よル摺動部へ給油される。この際、クランク軸（５）
の下端は、給油キャップＱ（ＩＫ覆われ１回転力は底部
の油に伝わＨＣ＜＜、さらに旋回流方向に直角に設置さ
れた旋回流防止用プレートａ値により、油は旋回するこ
となく平静に保たれ、圧縮機内の異物は密閉容器（１）
底に沈んだままで、油と一諸に摺動部に導かれることを
完全に防止できる。旋回流防止用プレートα９は、第３
図に示すようにグロジエクション等で溶接固定されてい
る。

なお、上記実施例では、下軸受（７）ボス部外径に給油
キャップａｅを圧入固定した場合を示したが。

第４図に示すように、上記給油キャップは、吐出マフラ
ーと同一成型してもよく、吐出マフラー翰は、その中心
にクランク軸（５）中空部より小径の油導入孔（１８を
もち、さらに吐出マフラー■外側には油導入孔（１１を
跨ぐように旋回流防止用プレート０が固定される。

また上記実施例では、旋回流防止用プレートｃｉ場が給
油キャップ（１８あるいは吐出マフラー（イ）に固定さ
れた場合について示したが、第５図に示すように、旋回
流防止用プレー）（１９は、密閉容器（１）の底に中心
を通るように固定されてもよく、上記実施例と同様の効
果を奏する。

そして上記実施例では給油キャップａｅと旋回流防止用
プレートα値を用いたものを示したが給油キャップ（Ｌ
６１のみでも上記実施例と同等の効果を奏する。

〔発明の効果〕

この発明によれば密閉容器に電動要素と圧縮要素を収納
し底部に油溜め部を有する縦形の密閉形圧縮機において
、前記電動要素の駆動力を前記圧縮要素に伝えるクラン
ク軸に設けられた揚油手段。

この揚油手段によって発生する油旋回流の前記油溜め部
への伝播を遮断する油旋回流遮断手段を備えた構成にし
たので、容器内底部に貯溜した油の旋回運動を防止し、
平静に保つことにより、圧縮機内の異物が巻き上げられ
、油とともに摺動部へ導かれることのない信頼性の高い
密閉形圧縮機を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の一実施例による密閉形圧縮機の給
油構造を示す断面図、第２図、第３図は給油キャップの
斜視図、第４図はこの発明の他の実施例を示す断面図、
第５図はこの発明のさらに他の実施例を示す断面図、第
６図は従来の密閉形圧縮機の断面図である。 図において（５）はクランク軸、　（１（Ｉはスターラ
（揚油手段）、αＧは給油キャップ（油旋回流遮断手段
）。 ａ９は旋回流防止用プレート（油旋回流防止手段）であ
る。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、密閉容器に電動要素と圧縮要素を収納し底部に油溜
   め部を有する縦形の密閉形圧縮機において、前記電動要
   素の駆動力を前記圧縮要素に伝えるクランク軸に設けら
   れた揚油手段、この揚油手段によつて発生する油旋回流
   の前記油溜め部への伝播を遮断する油旋回流遮断手段を
   備えた密閉形圧縮機の給油装置。 ２、油溜め部に油旋回流防止手段を備えた特許請求の範
   囲第１項記載の回転式圧縮機の給油装置。