JPH0285085A - 自動二輪車の後輪支持機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、自動二輪車の後輪支持機構に関するもので
あり、特に後輪をチェノによって駆動する形式の自動二
輪車であって、−本のリヤアーム後端に偏心カムスリー
ブを介して車軸を取付け。

偏心カムスリーブを回動させてチェノの張力を加減する
ものについて、偏心カムスリーブの回動操作を簡単、容
易にするために有効なものである。

［従来技術及び課題］ 後輪をチェノで駆動する形式の自動二輪車では、二つの
りャフォークの後端に車軸を後方向に位置を調節可能に
固定してあって、偏心カムスリーブを回動させて後輪の
位置を後方にずらしてチェノの弛緩を補償するものがあ
る（実開昭５８−１８１６８９号公報）。

従来のチェン邸動式自動二輪車の車輪支持機構を単純に
するために、−本（片持ち式）のリヤアーム後端に偏心
カムスリーブを介して後車軸を回動調節可能に支持させ
るについては、車軸の支持ベアリングの間隔を可及的に
大きくして、支持ベアリングの負荷を軽減させることが
必要である。

このために偏心カムスリーブの長さをリヤアーム後端の
ｒｊＪよりも大きくすることになるが、偏心カムスリー
ブよりも外側においてチェンスプロヶッ１〜、ブレーキ
ディスクを配置するとブレーキディスク、チェンスブロ
ケットの内側にデッドスペースができてしまう。このデ
ッドスペースを有効に利用して車輪支持機構をコンパク
トにするために、チェンスブロケットを可及的にリヤア
ーム後端外側面に接近させて配置することが望まれる。

ところで、通常、偏心カムスリーブを回動させて、チェ
ノ張力を調節するために、偏心カムスリーブの側面にア
クセスするとき、車輪側からリム及びブレーキディスク
が在るためにアクセスすることができず、チェンスプロ
ケット側からアクセスすることになる。しかし、リヤア
ーム後端側面とチェノスプロケットとは接近しているの
で、チェン側から偏心カムスリーブを回動することは容
易なことではない。

この発明はチェンスプロケット側から偏心カムスリーブ
の回動操作を簡単、容易にすることをその課題とするも
のである。

［課題を解決するために講じた手段］ 上記課題を解決するために講じた手段は、次の要素（イ
）〜（ニ）によって構成されているものである。

（イ）リヤアーム後端に回動調節可能に嵌合し、固定し
た偏心カムスリーブの中央大径部の巾をリヤアーム後端
の［１１と等しくし、この中央大径部に対して両端の車
軸ベアリング取付部を偏心させ、かつ中央大径部から外
側方へ突出させたこと。

（ロ）両端の車軸ベアリング支持部を中央部よりも小径
の小径円筒部としたこと、 （ハ）ブレーキディスク、スプロケットを上記小径円筒
部外周空間に配置したこと。

（ニ）偏心カムスリーブの中央大径部のスプロケット側
側端に治具係合部を設けたこと。

［作　　用］ 偏心カムスリーブは中央大径部をリヤアーム後端の孔に
嵌合、保持され、両端の小径円筒部の端部に車軸ベアリ
ングが嵌合、固定される。偏心カムスリーブはこの車軸
ベアリングを介して車軸を支持する。

偏心カムスリーブを回動させると、偏心カムスリーブは
中央大径部の中心線を軸芯として回動するので、偏心し
た小径円筒部がリヤアームに対して前後に変位する。

したがって車軸に固定されているスプロケットの位置が
前後に移動して、チェノの張力が調節さ九る。

偏心カムスリーブは中央大径部は大径であるが両端が小
径円筒部であるので、ブレーキディスクの中心孔、スプ
ロケットの中心孔の中に両端の小径部を突込んで、スプ
ロケット、ブレーキディスクを小径円筒部外周の空間に
配置することができ、したがった、ブレーキディスク、
スプロケットをリヤフレーム後１ｔＪ　ｉｌに接近させ
ることができる。

ところで、車輪を接地させている限り、スプロケットは
実質的には固定されているに等しい。

この状態でスプロケットハブのフランジ、スプロケット
の孔から棒状治具を挿入し、その先端を偏心カムスリー
ブは中央大径部の側端に設けた治具係止部に係合させ、
スプロケットの孔内面との当接点を支点として棒状治具
の外端を上、下に揺動させて、偏心カムスリーブを回動
させる。棒状治具はスプロケットとの当接点を支点とす
るてこになるので、その先端によって偏心、カムスリー
ブを比較的軽く回動させることができる６［実　施　例
］ 次に第１図、第２図、第３図を参照しつつ一実施例を説
明する。

車体左側部にピボット軸１２によって上下に揺動自在に
枢支され、後方部分をショックアブソーバ７によって支
持されている一本のリヤアーム５は後方部分を車体内側
にオフセットされており。

その後端の孔５ａに偏心カムスリーブ１５の中央大径部
を嵌合させ、締付ボルト２１によって締付けて固定して
いる。

偏心カムスリーブ１５の中央大径部から左右に偏心した
小径円筒部１５ａを突設してあり、両小径円筒部Ｌ５ａ
の外端に車軸ベアリング１８を嵌合、固定し、この車軸
ベアリング１８によって後車軸１９を回動自在に支承さ
せている。この後車軸１９の中心Ｃ２と偏心カムスリー
ブ１５の中央大径部の中心Ｃ１とは図示のＥだけ偏心し
ている。

車軸１９に車輪ハブ６ａ、スプロケットハブ９ａのスリ
ーブをスプライン嵌合させてあって、これらのハブのス
リーブを介して車１１１１１９はベアリング１８に支持
されている。

スプロケットハブ９ａのフランジにゴムブツシュｂ及び
ピンＰによる弾性継手を介してスプロケット９が連結さ
れており、このスプロケット９はハブ９ａのフランジの
内側、すなわち、偏心カムスリーブの一方の小径円筒部
１５ａの外周の空間に配置されている。したがって、ス
プロケット９はリヤアームの外側面に接近して配置され
る。

車軸１９の右側端に車輪ハブ６ａが固定してあって、そ
の外周部６ａ’　をリヤアームの方へオフセットさせて
いる。この外周部は小径円筒部１５ａの外周の空間内に
位置し、その内側面にブレーキディスク２２を、また外
側面に車輪リムをハブボルト６ｂによって固定している
。

したがって、ブレーキディスクはリヤアーム５の後方部
分内側面に接近して配置される。

偏心カムスリーブ１５の一部に設けた周方向スロット１
６にビン１７を係合させて偏心カムスリーブ１５を左右
方向にずれないように係止させている。

偏心カムスリーブ１５の中央大径部のスプロケット９側
側端に治具係合部としての半径方向くぼみ１５ａを設け
ている。この治具係合部は突起でも、多数の歯でもよい
が、１つのくぼみ１５ｂによって最低限は十分である。

スプロケットハブ９ａのフランジの孔９ｂ及びスプロケ
ット９の孔９ｃに棒状治具Ｂを挿入し、その先端をくぼ
み１５ａに係合させる。スプロケット９の孔９ｃの内面
を支点とし、棒状治具Ｂをてことして使って偏心カムス
リーブ１５を回動させる。なお、１は自動二輪車、２は
その車体フレームであり、車体フレーム２の前部に支持
した前フオーク３には前輪４が左右転向自在に支持され
ている。また、８はエンジンで変速機を内蔵している。

８ａはその出力軸であり、後輪６は出力軸８ａとスプロ
ケット９との間に巻回した駆動チェノ１１によって駆動
される。リヤアーム５はアルミニュウムの鋳造品であり
、その前端がピボット軸１２．ボルト１３及び車軸１４
によって車体フレーム２に設けたブラケット２ａへ揺動
自在に軸支されている。２３はブレーキディスク２２を
制止するブレーキキャリパであり、２０は車軸１９に螺
合されたナツトである。また、５ｂはリヤアーム５の後
端の孔５ａに形成されたスリットであり、このスリット
を押し縮めることによって孔５ａに偏心カムスリーブ１
５を嵌合し固定する。

［効　　果］ 前記の発明の課題は新規である。したがってこの課題を
解決して偏心カムスリーブの回動操作を簡単、容易にし
たこと自生が本発明特有の効果で在る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した自動二輪車の側面図。 第２図は第１図の■−１■断面図、第３図は第２図の１
ｎ−ａｘ所面図である。 図中、５・・・リヤアーム、５ａ・・・孔、６・・・後
輪、６ａ・・・車輪ハブ、６８′　・・・後輪ハブの外
周部、９・・・スプロケット、９ａ・・・スプロケット
ハブ、９ｂ、９ｃ・・・孔。 １５・・・偏心カムスリーブ、１５ａ・・・小径円筒部
、１５ｂ・・・くぼみ、１８・・・車軸ベアリング、】
９・・・車軸、２２・・・ブレーキディスク、Ｃ１・・
・偏心カムスリーブの中心。 Ｃ２・・・後車軸の中心、Ｅ・・・偏心、Ｂ・・・棒状
治具　である。 特　許　出　願　人　　ヤマハ発動機株式会社出願人　
　　代理人　　来　　住　　洋　　玉出願人　　　代理
人　　小　　宮　　雄　　造第３　図 手続補正書（方　式） 平成１年１０月１２日 特許庁長官　　吉　１）文　毅　　殿 １、事件の表示 平成１年特許願第１０９１２１号 ２、発明の名称 住　　所 名　　称 代表者 ４、代理 住　　所 静岡県磐田市新貝２５００番地 （ＡＯ７）ヤマハ発動機株式会社 江　　　口　　　秀　　人 人　〒１０１　電話８６５−４９２５ 東京都千代田区東神田１丁目７番地９号６゜ 神前の対象 図面（全 図）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. リヤアーム後端に回動調節可能に嵌合し、固定した偏心
   カムスリーブの中央大径部の巾をリヤアーム後端の巾と
   等しくし、この中央大径部に対して両端の車軸ベアリン
   グ取付部を偏心させ、かつ中央大径部から側方へ突出さ
   せ、両端の車軸ベアリング支持部を中央部よりも小径の
   小径円筒部とし、ブレーキディスク、スプロケットを上
   記小径円筒部外周空間に配置し、偏心カムスリーブの中
   央大径部のスプロケット側側端に治具係合部を設けた自
   動二輪車の後輪支持機構。