JPH0284773A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

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JPH0284773A JP23681988A JP23681988A JPH0284773A JP H0284773 A JPH0284773 A JP H0284773A JP 23681988 A JP23681988 A JP 23681988A JP 23681988 A JP23681988 A JP 23681988A JP H0284773 A JPH0284773 A JP H0284773A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、石英基板あるいはガラス基板のような非晶質
絶縁基板上に結晶性の優れた半導体WII!を形成し、
該半導体薄膜を能動領域に利用した優れた特性を有する
薄膜半導体装置の製造方法に関する。
[従来の技術] 非晶質絶縁基板あるいは非晶質絶縁膜上に、結晶方位の
揃った結晶粒径の大きな多結晶シリコン薄膜、あるいは
単結晶シリコン薄膜を形成する方法は、 5OI(Si
licon   On   工n5ulator)技術
として知られている。 (S○工槽構造形成技術産業図
書)。  大きく分類すると、再結晶化法、エピタキシ
ャル法、絶縁層埋め込み法、貼り合わせ法という方法が
ある。再結晶化法には、レーザーアニールあるいは電子
ビームアニールによりシリコンを溶融再結晶化させる方
法と、溶融する温度までは昇温させずに同相成長させる
同相成長法の2つに分類される。比較的低温で再結晶化
できるという点で固相成長法が優れている。
550℃の低温熱処理にもかかわらずシリコン薄膜の結
晶粒が成長したという結果も報告されている。  (I
EEE   Electron   Device  
L e t t e r s、  v o 1.  E
 D L −8,N o。
8、p361.’August  1987)。
不純物添加されたシリコン薄膜は、未添加シリコン薄膜
に比べてその結晶成長の活性化エネルギーが小さく、結
晶粒径も大きくなることが知られている。
[集発明が解決しようとする課題] 前記固相成長法においては、結晶成長の始点となる単結
晶シリコンシートが必要となる。該単結晶シリコンシー
トが無い場合には、シリコン膜中にランダムに存在する
核のために数多くの結晶粒が成長し、該結晶粒のひとつ
ひとつは大きく成長しない。また結晶粒の成長がランダ
ムなために、得られた再結晶化シリコン薄膜のどこに結
晶粒界が存在するのか全くわからない。さらに結晶方位
もそろっていない。従って、この様な再結晶化シリコン
薄膜を用いて薄膜トランジスタなどの薄膜半導体装置を
作製した場合には、同一基板内での特性のばらつきが大
きく実用不可能となる。
不純物添加されたシリコン薄膜は、未添加シリコン薄膜
に比べてその結晶成長の活性化エネルギーが小さく、結
晶粒径も大きくなることが知られているが、薄膜トラン
ジスタの能動領域に前記不純物添加されたシリコン薄膜
を用いることはできない。このように不純物添加された
シリコン薄膜の大きな結晶粒径は、従来の技術では有効
に利用されていない。
また、’fi1Mトランジスタのチャネル領域のどこに
、幾つの結晶粒界が存在しているのか全くわからない。
本発明は、SOX法、特に固相成長法における上記のよ
うな問題点を解決し、不純物添加されたシリコン薄膜の
大きな結晶粒径をシートとして、未添加シリコン薄膜を
固相成長させ、結晶方位のそろった結晶粒径の大きな未
添加シリコン薄膜を形成することを目的としている。ま
た、結晶粒界部分を除いた結晶領域だけを薄膜トランジ
スタのチャネルに利用する構造を提供することを目的と
している。そして、石英基板あるいはガラス基板のよう
な非晶質絶縁基板上に、特性の優れた薄膜トランジスタ
などのような薄膜半導体装置を作製する方法を提供する
ものである。
[課組を解決するための手段] 本発明のMO3型薄膜トランジスタ及びその製造方法は
、 1) 非晶質絶縁基板上に形成されたMO8型薄膜トラ
ンジスタに於て、能動領域を構成するシリコン薄膜は1
.ソース領域とドレイン領域との中間点に一個の結晶粒
界を有し、該結晶粒界部分を除いた結晶領域をチャネル
領域とすることを特徴とする。
2) 非晶質絶縁基板上に、不純物添加されたシリコン
島を形成する第1の工程と、該不純物添加されたシリコ
ン島を結晶成長させて再結晶化シリコン島を形成する第
2の工程と、該再結晶化シリコン高上にシリコン薄膜を
積層する第3の工程と、前記再結晶化シリコン島をシー
トとして前記シリコン薄膜を結晶成長させ、前記再結晶
化シリコン島に於て隣合う2個の中間点に一個の結晶粒
界を形成する第4の工程と、ゲート酸化膜を形成する第
5の工程と、該ゲート酸化膜上の、前記結晶粒界部分以
外の領域にゲート電極をもうけ、該ゲート電極をマスク
として不純物イオンをイオン注入する第6の工程と、前
記再結晶化シリコン薄膜において隣合う2個をソース領
域及びドレイン領域とし、該隣合う2個の再結晶化シリ
コン島にはさまれた前記シリコン薄膜の結晶粒界部分を
除いた領域をチャネル領域として半導体装置を形成する
第7の工程を少なくとも有することを特徴とする。
[実施例1] 薄膜半導体装置として薄膜トランジスタに本発明を応用
した場合を例にとって実施例を説明する。
第1図(a)に於て、1−1は非晶質絶縁基板である。
石英基板あるいはガラス基板などが用いられる。SiO
2で覆われたSi基板を用いることもある。該非晶質絶
縁基板上に不純物添加されたシリコン薄膜を堆積させ、
その後、フォトリソグラフィ法によって不純物添加され
たシリコン島l−2および1−3を形成する。膜厚は数
千人〜数μm程度が適当である。またパターンエヅジは
テーパー状に傾斜をつけてもよい。パターニングは弗酸
硝酸混合液を用いるwetエツチング法、あるいはフレ
オンガスプラズマによるdryエツチング法などがある
が、フレオンガスと酸素ガスの混合比を変えるだけで簡
単にテーパーエッチができるという点でdryエツチン
グ法が適している。
該不純物添加されたシリコン島1−2及び1−3は薄膜
トランジスタのソース領域及びドレイン領域となる。前
記不純物添加されたシリコン薄膜の形成方法としては、
1)成膜時に不純物を添加する方法。2)未添加シリコ
ン薄膜堆積後、不純物をイオン注入する方法。などがあ
る。1)の方法としては、気相成長法が簡単である。例
えばLPCVD法の場合にはシランガス(SiH4)と
共にフォスフインガス(PHa)あるいはジボランガス
(B2H6)あるいはアルシンガス(ASH3)などの
ドーピングガスを反応管の中に流して熱分解させ、成膜
する。成膜温度は500°C〜600°C程度の低温に
すれば核発生確率はちいさく、その後の同相成長によっ
てより大きな結晶粒径に成長する。そのほかプラズマC
VD法や光励起CVD法なども有効な方法である。2)
の方法としては、 LPCVD法、 APCVD法、 
光励起CVD法、プラズマCVD法、真空蒸着法、スッ
パタ法などの方法により、不純物未添加シリコン薄膜を
堆積後、イオン注入法あるいはレーザードーピング法あ
るいはプラズマドーピング法などの方法で不純物を添加
する。前記非晶質絶縁基板1−1として石英基板を用い
た場合には熱拡散法を使うことができる。不純物濃度は
、lXl015から1×10”cm−3程度とする。
次に、前記不純物添加シリコン島1−2と1−3を固相
成長させて再結晶化シリコン島1−4と1−5を形成す
る。固相成長は、窒素ガスあるいは水素ガスあるいはア
ルゴンガスあるいはヘリウムガス雰囲気中での熱処理に
よって行う。熱処理は、500℃〜600℃の低温では
数時間から数十時間行い、−600°C以上の高温では
およそ1時間程度行う。600℃以上の場合は1−1が
石英基板であることが必要である。また低温でゆっくり
と固相成長させたほうが大きな結晶粒径に成長する。前
記不純物添加シリコン島が、プラズマCVD法によって
成膜された場合は、前記固相成長熱処理の前に、300
℃〜450℃の熱処理により膜中の水素を脱離させるこ
とが必要になる。固相成長後、前記再結晶化シリコン島
1−4と1−5のシート抵抗ρ、の値は、数Ω/ロ〜数
十Ω/ロ程度の低抵抗になる。
次に第1図(C)に示すように、不純物未添加シリコン
薄1!I 1−6を積層する。再結晶化シリコン島1−
4と1−5の表面を清浄化することは重要で、酸やアル
カリなどを使った化学的洗浄後、水素プラズマあるいは
アルゴンプラズマ等で酸化膜を除去してやることが効果
的である。この様な方法で前記再結晶化シリコン薄膜1
−4と1−5の表面を清浄化したのち、不純物未添加シ
リコン薄膜1−6を積層する。該不純物未添加シリコン
薄膜1−6には、結晶成長の核密度が少ないものを用い
る。また膜厚は数百人から数千人と薄くする。LPCV
D法の場合は、デボ温度がなるべく低くて、デポ速度が
早い条件が適している。シランガス(SiH4)を用い
る場合は500℃〜560°C程度、ジシランガス(S
i2Hs)を用いる場合は300°C〜500’C程度
のデポ温度で分解堆積が可能である。トリシランガス(
SiaHs)は分解温度がより低い。デボ温度を高くす
ると堆積した膜が多結晶になるので、Siイオン注入に
よって一旦非晶質化する方法もある。プラズマCVD法
の場合は、基板温度が500°C以下でも成膜できる。
また、デポ直前に水素プラズマあるいはアルゴンプラズ
マ処理を行えば、基板表面の清浄化と成膜を連続的に行
うことができる。光励起CVD法の場合も500°C以
下の低温デボ及び基板表面の清浄化と成膜を連続的に行
うことができる点で効果的である。EB蒸着法等のよう
な高真空蒸着法の場合は膜がポーラスであるために大気
中の酸素を膜中に取り込み易く、結晶成長の妨げとなる
。このことを防ぐために、真空雰囲気から取り出す前に
300°C〜500°C程度の低温熱処理を行い膜を緻
密化させることが必要である。スパッタ法の場合も高真
空蒸着法の場合と同様である。
続いて前記不純物未添加シリコン薄11!1−6を固相
成長させ第1図(cl)に示すよう再結晶化未添加シリ
コン薄膜1−7(以後、i−シリコン薄膜と略す)を形
成する。固相成長方法は、石英管による炉アニールが便
利である。アニール雰囲気としては、窒素ガス、水素ガ
ス、アルゴンガス、ヘリウムガスなどを用いる。lX1
0−8がら1x10”To r rの高真空雰囲気でア
ニールを行ってもよい。固相成長アニール温度は500
℃〜700℃とする。この様な低温アニールでは選択的
に、結晶成長の活性化エネルギーの小さな結晶方位を持
つ結晶粒のみが成長し、しかもゆっくりと大きく成長す
る。前記i−シリコン薄膜1−7の固相成長は、前記再
結晶がシリコン薄膜1−4および1−5と、前記i−シ
リコン薄膜1−7との接触面から始まり、この部分を中
心として放射状に進む。そして前記再結晶化シリコン薄
膜1−4と1−5との中間点で、両方向から成長してき
た結晶粒がぶつかり合い、結晶粒界1−8が形成される
。  次tご前記j−シリコン薄膜1−7をフォトリソ
グラフィ法によりバターニングし、第1図(e)に示す
ようにする。フレオンガスによるプラズマエツチングな
どの方法でエツチングする。
次に第1図(f)に示されているように、ゲート酸化膜
1−9を形成する。該ゲート酸化膜の形成方法としては
LPCVD法、あるいは光励起CVD法、あるいはプラ
ズマCVD法、ECRプラズマCVD法、あるいは高真
空蒸着法、あるいはプラズマ酸化法、あるいは高圧酸化
法などのような500″C以下の低温方法がある。該低
温方法で成膜されたゲート酸化膜は、熱処理することに
よってより緻密で界面準位の少ない優れた膜となる。
非晶質絶縁基板1−1として石英基板を用いる場合は、
熱酸化法によることができる。該熱酸化法にはdry酸
化法とwet酸化法とがあるが、酸化温度は1000℃
以上と高いが膜質が優れていることからdryUi化法
の方が適している。
次に第1図(g)に示されるように、ゲート電極材料1
−10を積層する。該ゲート電極材料としては多結晶シ
リコン薄膜、あるいはモリブデンシリサイド、あるいは
アルミニュウムやクロムなどのような金属膜、あるいは
IT○や5n02などのような透明性導電膜などを用い
ることができる。成膜方法としては、CVD法、スパッ
タ法、真空蒸着法、等の方法があるが、ここでの詳しい
説明は省略する。
次に第1図(h)に示されるように、フォトリソグラフ
ィ法によりゲート電11−11を形成する。この時、結
晶粒界1−8及び再結晶化シリコン島1−4と1−5の
上部には前記ゲート電極材料が残らないようにゲート電
極を形成する。その後、不純物イオンをイオン注入し不
純物領域1−13及び1−14及び1−15を形成する
。1−16で示される部分は全くの結晶領域でありこれ
はMO8型薄膜トランジスタのチャネル領域となる。モ
して1−13はソース領域であり1−14はドレイン領
域である。1−12は前記イオン注入時の不純物イオン
ビームを示している。前記不純物イオンとしては、Nc
h)ランジスタを作製する場合はP゛あるいはAs’を
用い、Pch )−ランジスタを作製する場合はB′″
等を用いる。
ここまでの状態での平面図を第1図(h′)に示す。ゲ
ート電極1−11は同一電極でありデュアルゲート型で
ある。
続いて第1図(i)に示されるように、層間絶縁膜1−
17を積層する。該眉間絶縁膜材料としては、酸化膜あ
るいは窒化膜などを用いる。絶縁性が良好ならば膜厚は
いくらでもよいが、数千人から数μm程度が普通である
。窒化膜の形成方法としては、LPCVD法あるいはプ
ラズマCVD法などが簡単である。反応には、アンモニ
アガス(NH3)とシランガスと窒素ガスとの混合ガス
、あるいはシランガスと窒素ガスとの混合ガスなどを用
いる。次に、前記不純物領域1−13及び1−14及び
1−15の活性化と、眉間絶縁11*1−17の緻密化
の目的で600℃〜1100℃程度の熱処理を行う。非
晶質絶縁基板1−1としてガラス基板を用いる場合は4
00°C〜600℃程度の低温で長時間アニールするか
、またはレーザーアニール法などを用いてもよい。
ここで、水素プラズマ法、あるいは水素イオン注入法、
あるいはプラズマ窒化膜からの水素の拡散法などの方法
で水素イオンをi−シリコン薄膜1−7に導入すると、
界面に存在する界面準位などの欠陥が不活性化される。
この様な水素化工程は、眉間絶縁膜1−17を積層する
前におこなってもよい。
次に第1図(j)に示すように、前記層間絶縁膜及びゲ
ート絶縁膜にコンタクトホールを形成し、前記ソース領
域1−13とドレイン領域1−5とのコンタクトをとる
コンタクト電極を形成しソース電極1−18およびドレ
イン電極1−19とする。該ソース電極及びドレイン電
極は、アルミニュウムなどの金属材料で形成する。この
様にして薄膜トランジスタが形成される。同図に示され
るようにデュアルゲートを有するMO8型薄膜トランジ
スタとなる。
[実施例2] 実施例1ではデュアルゲートを有するMOS型トランジ
スタの製造方法にしたがって説明したが、構造としては
シングルゲートであってもよい。第2図に、シングルゲ
ートを有するMO8型薄膜トランジスタの構造断面図を
示す。2−1は非晶質絶縁基板、2−2は再結晶化未添
加シリコン薄膜、2−3は結晶粒界、2−4はゲート酸
化膜、2−5はゲート電極、2−6はソース領域、2−
7はドレイン領域、2−8はチャネル領域でありここは
結晶領域である。2−9は眉間絶縁膜、2−10はソー
ス電極、2−11はドレイン電極である。
[発明の効果] 従来薄膜トランジスタのチャネル領域には結晶粒界が幾
つ存在するかわからなかった。結晶粒界・がどこに存在
しているのか、あるいは結晶粒径がどれくらいの大きさ
なのか知ることができなかった。しかし本発明によると
、薄膜トランジスタのチャネル領域に存在する結晶粒界
の数は、必ず1個だけである。結晶粒界の場所もチャネ
ル領域のちょうど中間点となる。この−個だけの結晶粒
界部分を除いた結晶領域だけをチャネル領域として利用
できるようになったので、従来に比べて、薄膜トランジ
スタのON電流は増大しOFF電流は小さくなる。また
スレッシュホルド電圧も小さくなりトランジスタ特性が
大きく改善される。トランジスタ特性のばらつきは非常
に小さい。デュアルゲート型である場合は、薄膜トラン
ジスタのOFF領域に特有のOFFリーク電流のはねあ
がりを抑えることができる。チャネル領域は結晶粒界が
存在しない全くの結晶領域であるので、単結晶シリコン
薄膜を用いた場合と同様な特性が得られる。自己整合的
にソース領域とドレイン領域が形成されるので短チヤネ
ル化に対して効果があり、特性のばらつきも少ない。
非晶質絶縁基板上に結晶粒界の場所が制御された結晶性
の優れたシリコン薄膜を作製することが可能になったの
でS○工技術の発展に大きく寄与するものである。不純
物添加された大きな結晶粒を持つシリコン薄膜をシート
として不純物未添加シリコン薄膜を同相成長させるので
従来よりも大きな結晶粒径を持つ不純物未添加シリコン
薄膜が形成される。600°C以下の低温のプロセスで
も作製が可能なので、価格が安くて耐熱温度が低いガラ
ス基板をもちいることができる。高価で大がかりな装置
は必要としないので、優れたシリコン薄膜が得られるの
にかかわらずコストアップとはならない。
非晶質絶縁基板上に優れた特性の薄膜トランジスタを作
製することが可能となるので、ドライバー回路を同一基
板上に集積したアクティブマトリクス基板に応用した場
合にも十分な高速動作が実現される。さらに、電源電圧
の低減、消費電流の低減、信頼性の向上に対して大きな
効果がある。
また、600°C以下の低温プロセスによる作製も可能
なので、アクティブマトリクス基板のてい価格か及び大
面積化に対してもその効果は大きい。
本発明を、光電変換素子とその走査回路を同一チップ内
に集積した密着型イメージセンサ−に応用した場合には
、読み取り速度の高速化、高解像度化、さらに階調をと
る場合に非常に大きな効果をうみだす。高解像度化が達
成されるとカラー読み取り用密着型イメージセンサ−へ
の応用も容易となる。もちろん電源電圧の低減、消費電
流の低減、信頼性の向上に対してもその効果は大きい。
また低温プロセスによって作製することができるので、
密着型イメージセンサ−チップの長尺化が可能となり、
−本のチップでA4判あるいはA3判の様な大型ファク
シミリ用の読み取り装置を実現できる。従って、センサ
ーチップの二本継ぎのような手数がかかり信頼性の悪い
技術を回避することができ、実装歩留りも向上される。
石英基板やガラス基板だけではなく、サファイア基板(
A1203)あるいはMgO・Al2O3゜B P、 
 Ca F 2等の結晶性絶縁基板も用いることができ
る。
以上薄膜トランジスタを例として説明したが、バイポー
ラトランジスタあるいはへテロ接合バイポーラトランジ
スタなど薄膜を利用した素子に対しても、本発明を応用
することができる。また、三次元デバイスのようなSO
I技術を利用した素子に対しても、本発明を応用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)から(k)は、本発明における薄膜半導体
装置の製造方法を示す工程図である。但し、第1図(k
)は、第1図(h)の平面図である。 第2図は、実施例2を説明する構造断面図である。 1−1 :非晶質絶縁基板 2−1;     // 1−4. 1−5  ;  再結晶化シリコン島(不純
物添加シリコン島) 1−7 ;再結晶化未添加シリコン薄膜(i−シリコン
薄膜) 2−1;           // l−8:結晶粒界 2−3;    tt 1−9 :ゲート酸化膜 2−4;// 1−11i ゲート電極 2−5;// 1−12; 不純物イオンビーム 1−13;  ソース領域 2−6;    // 1−14i  ドレイン領域 2−7;// 1−13.1−14.1−15  ; 不純物領域 以上 出願人セイコーエプソン株式会社 代理人弁理士上柳雅誉(他1名) (a) (b> (C) (h) (i) 第 図 (e) (f) (k) 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)非晶質絶縁基板上に形成されたMOS型薄膜トラン
    ジスタに於て、能動領域を構成するシリコン薄膜は、ソ
    ース領域とドレイン領域との中間点に一個の結晶粒界を
    有し、該結晶粒界部分を除いた結晶領域をチャネル領域
    とすることを特徴とするMOS型薄膜トランジスタ。 2)非晶質絶縁基板上に、不純物添加されたシリコン島
    を形成する第1の工程と、該不純物添加されたシリコン
    島を結晶成長させて再結晶化シリコン島を形成する第2
    の工程と、該再結晶化シリコン島上にシリコン薄膜を積
    層する第3の工程と、前記再結晶化シリコン島をシート
    として前記シリコン薄膜を結晶成長させ、前記再結晶化
    シリコン島に於て隣合う2個の中間点に一個の結晶粒界
    を形成する第4の工程と、ゲート酸化膜を形成する第5
    の工程と、該ゲート酸化膜上の、前記結晶粒界部分以外
    の領域にゲート電極をもうけ、該ゲート電極をマスクと
    して不純物イオンをイオン注入する第6の工程と、前記
    再結晶化シリコン薄膜において隣合う2個をソース領域
    及びドレイン領域とし、該隣合う2個の再結晶化シリコ
    ン島にはさまれた前記シリコン薄膜の結晶粒界部分を除
    いた領域をチャネル領域として半導体装置を形成する第
    7の工程を少なくとも有することを特徴とするMOS型
    薄膜トランジスタの製造方法。
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