JPH0284536A - 天然毛皮調立毛製品 - Google Patents

天然毛皮調立毛製品

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JPH0284536A
JPH0284536A JP63162437A JP16243788A JPH0284536A JP H0284536 A JPH0284536 A JP H0284536A JP 63162437 A JP63162437 A JP 63162437A JP 16243788 A JP16243788 A JP 16243788A JP H0284536 A JPH0284536 A JP H0284536A
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fiber
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Toyoichi Nonaka
野中 豊一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、合成ial/11より成る立毛製品、特に天
然毛皮調の外観、感触を持つ立毛製品に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
天然毛皮に類似の立毛製品、すなわち長く太い刺毛と短
く細い綿毛とを有する立毛製品を人工的に作る方法とし
て、特公昭48−4910M公報に記載される方法が知
られている。その方法は、アルカリに対する溶解性を異
にする2種以上のポリエステル系繊維をパイルとして使
用し、該パイルの先端部をアルカリ処理することを特徴
とする。具体的には、綿毛用の細いポリエステルフィラ
メントと刺毛(粗毛)用の太いポリエステルフィラメン
トを含むパイルを有するパイル織物をパイル側を下にし
てアルカリ浴中にパイル先端10.、だけ浸漬し、次に
パイル先端2#I+だけ浸漬する。しかし、この方法で
は、アルカリ浴中に入るパイルの長さをパイル織物の縁
部と中央部とで同じにすることは困難であることに加え
て、実際には毛III管現象によってアルカリ液がパイ
ルの根本部まで浸透してパイルを膠着させるので、製品
の風合が悪い。
特開昭55− 57069号公報には、溶解又は加水分
解速度の異る2種以上の合成繊維より成る立毛繊維を有
する布帛の立毛表面に、溶剤又は分解剤を含む1000
〜15000 cpsの粘性処理剤を付与して、綿毛と
刺毛を同時に形成する方法が開示されている。この方法
は、前記特公昭48−4910@公報記載の方法の欠点
を解消するとされるものの、刺毛はその先端が尖らされ
るのみならず、中央部も少なからず不均一に溶解されて
細くなり、あるいはその表面が劣化するという問題点が
ある。
特公昭59−45788号公報には、回転円筒体に立毛
繊維構造物を取付は回転さげて立毛を起立させ、一方そ
の外側の同様に回転される円筒外郭内に溶剤を入れて遠
心力によって円い液面を形成し、液面高さを制御しなか
ら立毛先端と接触させて綿毛の形成及び刺毛先端のテー
パー化を行う方法が記載されている。この方法では、綿
毛及び特に刺毛は均一にぎれいに形成されるが、毛の長
さがあまりにも均一であるので、却って不自然であり、
天然毛皮の外観及び感触と幾分異るという欠点があり、
また製造装置のJf4造及び運転が複雑である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記のような従来の人造毛皮の製=法の欠点
を解消して、より天然の毛皮に近い外観及び感触を有す
る立毛製品を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の立毛製品は、夫々合成繊維J:り成る刺毛調立
毛繊維と綿毛調立毛繊維とが基イ5上に各々略均一に分
イ[シている立毛イ[帛より成る立毛製品において、刺
毛調立毛と綿毛調立毛の夫々の繊維長累積分’!5<R
長繊維側を0%とする)にあける頻度0〜5%に含まれ
る繊維の平均長さと同頻度95〜100%に含まれる繊
維の平均長さとの差d(刺毛)及びd(綿毛)が 2<d(刺毛)<10(履) 3<d(綿毛)<15(m) であること、及び刺毛調立毛繊維の先端はテーパー状で
あることを特徴とする立毛製品である。
すなわら本発明の立毛製品は、適切な刺毛長ざの分布及
び綿毛長さの分布を有するFr規な人造立毛製品である
。上述した特公昭48−4910@公報記載の方法によ
り得られる製品は、毛管現象によりアルカリ液が不均一
に浸透するので、綿毛及び刺毛の艮ざの分布があまりに
ブロードとなり、天然毛皮の外観、感触とは違ったもの
である。また、特公昭59−45788号公報記載の方
法により1qられる製品では、綿毛及び刺毛の長さが夫
々あまりにも均一であり、これまた不自然な外観となる
本発明の立毛製品において、好ましくは2<d(刺毛)
<8(m) 4<d(綿毛)<11(s++) 特に好ましくは 3<d(刺毛)<7(m) 4<d(綿毛)<8(mm) である。また好ましくは、刺毛調立毛と綿毛調立毛の夫
々の繊維長累積分イ[において、頻度25%と同75%
との間、より好ましくは15%と85%との間の累積分
布線がほぼ直線である。すなわら、この間の繊維長分布
は、はぼ均一である。従って、本発明の立毛製品の特徴
を簡略的に表現すれば、刺毛及び綿毛の夫々の繊維長分
布が極端にシャープではなく、またVi端にブロードで
もなくて、比較的狭い範囲で均一に分イ[シているので
ある。このような立毛分布を持つ人造立毛製品は、従来
無かった。また、刺毛及び綿毛の先端は先細のテ−パー
状であり、全ての立毛がほぼ一方向に均整に起立してい
る。以上のような特徴を持つ本発明の立毛製品は、天然
毛皮に類似した外観及び感触を持つ点で優れている。
本発明の立毛製品は、下記の三つの新規な方法により作
ることができる。
その第一は、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の
合成繊維立毛を有する立毛布帛の立毛側に、上記合成繊
維立毛のうち綿毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む
溶解処理液を付与し、該立毛を溶解切断して綿毛を形成
すること、次に立毛側を外側に向けて立毛イ[帛を保持
体に取付け、保持体を回転させることにより刺毛となる
べき立毛を起立させること、次に該立毛布帛の立毛側に
刺毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含む溶解処理液を
付与し、該立毛の先端をテーパー状にすることを包含す
る方法である。
ここで、刺毛及び綿毛となるべき、溶剤に対する溶解速
度の異る2種以上の合成aUa立毛を有する立毛布帛自
体は、従来人造毛皮の製造において公知のものであるこ
とができる。
溶剤に対する溶解速度が異なる合成繊維とは、構成ポリ
マー、単糸ia度、及び/又は表面・断面形状等に差異
のある合成繊維の組合せである。従って溶剤によりw4
維を処理した際、溶解速度の差異により、実質上特定の
合成繊維のみが選択的に溶解できる。合成繊維として、
例えばポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリ
ロニトリル繊維を用いることができ、ポリエステル繊維
が風合及び加工性の点で特に好ましい。同種ポリマーを
用いて溶解速度を異ならしめるには、単糸繊度を大きく
違え、たとえば数倍〜数十倍違えることができる。同種
ポリマーを用いる場合、綿毛形成のために比較的温和な
溶剤を用い、本発明に従い起立された刺毛用立毛をテー
パー状にするためには比較的強い溶剤を用いることが好
ましい。異種ポリマーを用いる場合には、特定のポリマ
ーのみに対する溶剤を用いて特定のポリマーの立毛を優
先的に溶解できる。
異種ポリマーの組合せとしては、たとえばポリエチレン
テレフタレートとポリブチレンテレフタレート、カチオ
ン可染ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレ
フタレート等が挙げられる。
本発明で用いる立毛布帛は、織物、編物、不織布何れで
もよく又、立毛長、構成ポリマー等は特に限定されない
が立毛の長さは5〜80m、立毛密度は3000〜20
000本/ crir程度が好ましい。立毛の単糸繊度
としては、刺毛となる繊維が15・−60D、綿毛とな
る繊維が0.2〜8D、両繊維の本数の比が25〜40
程度であるのが好ましい。
本発明において溶剤とは前記合成¥a維を溶解又は加水
分解けしめるもので、たとえばポリアミド繊維に対して
は硫酸、塩酸、ギ酸、フェノール、メタクレゾール、ジ
メチルスルホキシド等、ポリエステルに対してはクロロ
フェノール、水酸化カリウム、特に水酸化ナトリウム、
アクリロニトリル繊維に対してはジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド、エチレンカーボネート、硫酸
等が挙げられる。溶解を促進するために、所望により加
熱を行うことができる。たとえば130〜200℃で6
0秒〜40分間の乾熱、ioo〜130℃で5〜40分
間の蒸熱又は120〜220℃で5〜40分間の過熱蒸
気加熱を行う。
本発明において、まず綿毛となるべぎ立毛を溶解する溶
剤を含む溶wI−処理液を布帛の立毛側に付与し、該立
毛を溶解切断して綿毛を形成する。該溶解処理液は、立
毛の表面から成る程度浸透して、綿毛となるべき立毛を
基tfiからたとえば立毛の半分の長さに切断する。こ
のために溶解処理液は、300〜4000 cpsの粘
度を持つことが好ましい。
300cpsより低い粘度では、処理液があまりに深く
浸透して、短すぎる綿毛が生じる。一方、4000C匹
より高い粘度では、処理液の浸透が不十分となり、不ぞ
ろいの綿毛が生じる。粘度の調節のためには慣用の手段
を用いることができ、たとえばアルギン酸ソーダ、ポリ
アクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコール、澱粉等の糊
剤を溶剤又は溶剤溶液に添加することができる。処理液
は、曲型的には500〜3000g/TIiの足で付与
される。綿毛用立毛がポリエステルの場合、15〜25
重間%の水酸化すl−リウムを含む糊剤水溶液を立毛に
付与し、100°C前後で10〜40分間置くことが好
ましい。
前述したように、本発明により1qられる立毛製品の綿
毛の艮ざは、従来のように均一すぎず、また逆に幅広す
ぎる分布を持つものでもなく、適度な長さ分布を示す。
綿毛の長さ分布を適当に調節するために特に好ましい一
態様は、立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体、好ま
しくは円筒に取付け、立毛に溶解処理液を付与し、保持
体を回転させて2〜15Gの遠心力を与えな・がら綿毛
用立毛の溶解切断を行うことである。
綿毛を形成した後で通常、溶解処理液を除去するため洗
浄を行う。
次に、刺毛用立毛を加工する前に刺毛用立毛を起立させ
ることが、この方法の特徴の一つである。
このために、立毛側を外側に向けて立毛布帛を保持体に
取付け、保持体を高速回転させて30G以上、好ましく
は60G以上の遠心力を与える。好ましくは、保持体を
回転させながら布帛を加熱し、立毛が十分に起立した後
に常温に冷却して立毛をヒートセットした後に保持体の
回転を止める。加熱は、たとえば150〜250℃の乾
熱、160〜250℃の高温湿熱又は100〜150℃
の湿熱蒸気により行うことができる。加熱時間は、温度
によるが、通常5〜60分間である。
次に、刺毛用立毛の先端を溶解してテーパー状にする。
この際に、刺毛用立毛の先端のみが溶解され、中央部は
実質上溶解されないのがこの方法の利点の一つである。
これは、上記のように予め刺毛用立毛を遠心力で起立さ
せたこと、及び刺毛用立毛の溶解処理液の粘度を高く設
定することにより達成される。溶剤処理液は、立毛先端
部よりたとえば平均3〜5Irn浸透することが好まし
く、曲型的には100〜1000g/ rItの柵で付
与される。
このために刺毛用立毛の溶解処理液は1500〜150
00cpsの粘度を持つことが好ましい。1500 c
ps未満では溶解処理液が立毛中央部に浸透しやすく、
一方、15000cpsを超えると均一な溶解処理が困
難となる。粘度の調節は、綿毛用の溶剤処理液と同様に
糊剤を用いて行うことができる。刺毛用立毛がポリエス
テルの場合、25〜45重量%の水酸化ナトリウムを含
む処理液を付与し、130 ’C前後で10〜30分間
置くことができる。
なお、上記の綿毛用の溶剤処理剤及び刺毛用の溶剤処理
剤の付与は、慣用の方法により行うことができ、たとえ
ばナイフコーティング法、グラビヤコーティング法等の
各種」−ティング法やフラットスクリーン法、ロータリ
ースクリーン法等の印捺法等が挙げられる。
このようにして1qた立毛製品は通常、次いで洗浄され
、染色及び後加工に付される。
次に、本発明の立毛製品を作る第二の方法を説明する。
これは、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の合成
繊維立毛を有する立毛イ5帛の立毛側表面に、綿毛とな
るべき立毛を溶解する溶剤及び刺毛となるべき立毛を溶
解する溶剤を含む5〜15000cpsの粘性溶解処理
液を付与し、該布帛を上記した円筒上で湿潤状態のまま
気相中で回転せしめ、この際好ましくは低い回転数から
徐々に又は段階的に高い回転数へと移行せしめる方法で
ある。
溶解速度を高めるために加熱することができる。
加熱方法としては、熱風を吹込む方法や、赤外線などに
よる輻射加熱等が挙げられ、一般に、乾熱で80〜10
0°C1湿熱で98〜130℃で、10〜40分間行う
。回転中、布帛を湿潤状態に保つためには湿熱が好まし
く、特に飽和水蒸気による加熱が好ましい。
好ましくは、綿毛用立毛と刺毛用立毛に共通の溶剤を用
いる。たとえば繊度の異なる、又は共重合組成の異なる
ポリエステルを綿毛用立毛と刺毛用立毛に用い、両者に
対する溶剤として水酸化ナトリウムを用いる。
この方法において、当初比較的小さい遠心力がかかって
いる段階では粘性溶解処理液は立毛の中央部から先端に
かけて存在して、溶解速度の速い立毛を切断して綿毛を
形成する。遠心力が大きくなると粘性溶解処理液は立毛
先端の方に移行し、刺毛用立毛の先端をテーパー状にす
る。このように遠心力によって溶解処理液が移行するた
めには、工程中に溶解処理液が水分を失って乾燥しては
ならない。適当な遠心力は、当然溶解処理液の粘度と関
係する。一般に遠心力が2Gよりも低いと粘性溶解処理
液の先端部への移行が行えず刺毛先端のテーパー化が生
じ難く、遠心力がIOGを超えると粘性溶解処理液が急
速に飛散して綿毛が形成されない。
次に、本発明の立毛製品を作る第三の方法を説明する。
これは、溶剤に対する溶解速度の異なる2種以上の合成
繊維立毛を有する立毛イ[帛の立毛側表面に、綿毛とな
るべき立毛を溶解する溶剤を含む低粘度の溶解処理液を
付与し、続いて刺毛となるべき立毛を溶解する溶剤を含
む高粘度の溶解処理液を付与し、しかる後に上記綿毛用
立毛の溶解切断による綿毛の形成及び刺毛用立毛の先端
のテーパー化による刺毛の形成を並行して進行せしめる
ことを特徴とする方法である。
ここで綿毛用立毛を溶解する処理液は比較的低粘度であ
って、先に付与されること、及び刺毛用立毛を溶解する
処理液は比較的高粘度であって、上記低粘度処理液に引
続いて(別設の乾燥、加熱などを行ねり”)付与される
ことが肝要である。
かかる溶VR,処理液のうら低粘度液を300〜400
0C匹の粘度とすることが好ましく、3000匹未満で
は溶解処理液の流動性が高く、立毛繊維の仝休が均一に
溶液にさらされ、特定部位を選択的に98即することが
できなくなる。また、4000 cpsを越えると立毛
繊維の所定深さまで溶解処理液を浸透さぜることが困難
となる。一方、高粘度液は1500〜15000cps
の粘度とすることが望ましく、1500 C93未満で
は溶解処理液が立毛w4Mの根元部まで浸透し、150
00c匹を越えると通常の捺染機を用いては取扱いが難
しく、立毛表面のみに均一に溶解処理液を付着させるこ
とは困難となる。このような二つの処理液を前記立毛繊
維構造物表面に付与する付与方法は特に限定されず、ナ
イフコーティング法、グラビヤコーティング法等の各種
コーティング法やフラットスクリーン法、ロータリース
クリーン法等の印捺法等が挙げられる。
本発明では前記2種の粘度の違う粘性溶解処理液は、先
ず低粘度液を、次いで湿潤状態のまま高粘度液を付与す
る。低粘度液は主に、溶解速度が速い綿毛用立毛をたと
えば立毛長の中はどから溶解除去して、綿毛を形成する
もので、基75面上10〜15mm程度まで浸透せしめ
ると視覚上効果的な綿毛が得られる。一方、高粘度液は
刺毛用立毛の先端部を溶解せしめてこれを先細(テーパ
ー)法化するもので、立毛の先端部より3〜5frun
程度まで浸透させるとよい。かかる範囲に溶解処理液を
付与するためには一般的に、低粘度液を1800〜21
00g/〆(固形分で200〜6009/洸)、高粘度
液を100〜500g/尻(固形分で30〜150i/
尻)程度用いる。
このように二つの溶解処理液を付与した後に、立毛の溶
解を進行させる。溶解を促進するために、上記第一の方
法におけると同様に加熱を行うことが好ましい。
)qた立毛製品は、次いで洗浄し、染色及び後加工など
に付されることができる。
〔発明の効果〕
本発明の立毛製品は、あまりに均一すぎず、またあまり
に広すぎない、適切な綿毛及び刺毛長分布を有しており
、天然の毛皮に近い外観及び感触を有する。
以下、本発明を実施例により更に説明する。実施例にお
いて、パーセントは重Φ%である。
実施例1 基布が緯糸ポリエチレンテレフタレート(PET)ステ
ープル63番双糸、経糸PETステープル63番双糸か
ら成り、パイル糸がP E T150 d/72fパン
ロン糸及びPET 130d/3fの混繊糸から成る、
パイル長30m、立毛密度8000本/cdの立毛布帛
を用意した。この立毛布帛の立毛側に下記組成の低粘度
溶w4−処理液をフラットスクリーンにより均一に付着
(850g/m)させた。
水酸化ナトリウム         20%ニッカガム
 M△−39 (商標、糊剤、日華化学工業 株式会社 固形分10%)      20%ネオレー
1−NCB (商標、浸透剤としてのアル キルアミン四級化合物、 日華化学工業株式会社)     2%水      
                58%粘度    
          800cps次に布帛を乾燥Uず
に高温スチーマ−にて102°Cで30分間熱処理した
後、水洗した。150d/72fの細い立毛が溶解切断
されているのが観察された。
次にイ[帛を直径50Cm、長ざ150 cmの中空円
筒に、立毛側を外に向けて固定した。この中空円筒はモ
ーターにより回転されることができ、幅1800 cm
、奥行11000C、高さ1500 cmの密閉できる
箱形容器に収納されている。中空円筒を回転させて10
0 (3の遠心力を立毛に与えつつ、200℃の空気を
箱内に20分間連続的に吹き込み、次に回転したままで
室温空気を15分間吹き込み、そして回転を停止してイ
h帛を取出した。
次に、下記組成の高粘度溶解処理液をロータリースクリ
ーンを用いて立毛の毛先に付着(200J/′rIt)
ざぜた。
水酸化ナトリウム         23%ニッカガム
 MA−3925% 粘度      2200 Cps 布帛を乾燥せずに高温スチーマ−にて130°Cで20
分間熱処理した後、水洗及び乾燥した。刺毛用立毛の先
端が溶解されてテーパー状に尖っているのが観察された
次に布帛を染色するためにアングルを用いて布帛に染液
をパディングし、コーマ−の針を用いて一方向にコーミ
ングした後に乾燥し、高温スチーマ−で160℃で20
分間熱処理して発色した。還元洗浄の後に柔軟処理を行
い、バッキングを行い、最後にブラッシングによる開綿
を行った。
得られた天然毛皮調立毛製品は、長くて太い刺毛調立毛
と短く細い綿毛調立毛を有し、両立毛ともその先端は先
細になっており、法王や乱れがなく、かつ刺毛及び綿毛
の夫々の艮ざが不自然に均一でなく、また過度にバラバ
ラでもなく、極めて天然の毛皮に類似した毛並を有して
おり、表面の手ざわりは柔軟であり天然毛皮と類似して
いた。
この立毛製品の刺毛と綿毛の夫々の繊1を艮を繊維長測
定器AL−101(バイヤージャパン株式会社)により
測定した。刺毛及び綿毛の繊維艮累積分15を第1図及
び第2図に示す。累積分布は、最長繊維側をゼロパーセ
ントとした。図から判るように、繊維長は均一でなく、
比較的狭い範囲に分布しており、かつその範囲内でほぼ
均等に分布(図上でほぼ直Iりシている。この分イ[状
況が、本発明の立毛製品を天然毛皮に極めて類似となし
ているのである。
実施例2 実施例1と同じ立毛イ「帛に、実施例1で初めに用いた
綿毛切断用の溶解処理液を実施例1と同様にしてず5帛
に付着ざVた。
次に、直ちに実施例1と同じ中空円筒に布帛を固定し、
130°Cの飽和蒸気中で2GからIOGへと遠心力を
徐々に上げながら20分間溶解処理した。
次に回転したままで常圧にもどしこの中空円筒内外部よ
り水でアルカリ糊及びアルカリ夾雑物を洗い流した後、
高速回転させて100Gの遠心力を立毛に与えつつ20
0℃の空気を箱内に20分間連続的に吹き込み次に回転
したままで室温空気を15分間吹き込み、そして回転を
停止して布帛を取出した。この布帛は150 d/72
fの細い立毛が溶解切断され又、遠心力を与えた事によ
って刺毛の先端にアルカリ糊が移動したため、刺毛の先
端は均一にテーパー状に尖っているのが観察された。
次に実施例1と同様に染色及び仕上げを行った。
得た立毛製品の綿毛及び刺毛の長さの累積分布を第3図
及び第4図に示す。
実施例3 基布が緯糸ポリエチレンテレフタレートステーブル63
番双糸、経糸ポリエチレンテレフタレートステープル6
3番双糸から成り、パイル糸がPET150 d/ 1
44fパンロン糸とPET 130d/3fの混繊糸か
ら成るパイル長30#、立毛密度8000本/criの
パイル織物に、下記組成の低粘度溶解処理液を、フラッ
トスクリーン法を用いて均一に付着(2000g/Td
>させ、湿潤状態のまま直ちに下記組成の高粘度溶解処
理液を同じくフラットスクリーン法を用いて均一に付着
(1000g/Trt)させた。
かかる付与により、両溶解処理液は低粘度溶解処理液が
立毛先端部より15〜20#程度まで、高粘度溶解処理
液が立毛先端部より3〜5馴程度まで浸透していた。
2種の溶解処理溶液を付与したパイル織物は、次いで乾
燥することなしに高温スチーマ−で130℃(湿度75
%)×20分にて熱処理を行ない水洗、乾燥を行った。
低粘度溶解処理液 NaO820% ニッカガムMA−39(10%)     20%ネオ
レートNC82% 水                       5
8%粘度              800 cps
高粘度溶解処理液 Na1l−(4o% ニッカカ′ムMA−39(10%)15%ネオレー1〜
NCB          2%水         
             43%粘度       
       2600 cps得られた人工毛皮の立
毛部は長くて太い刺毛と、短くて細い且つしなやかな綿
毛とから構成されており、その先端部は両者共細化され
ており、法王や乱れのない天然毛皮によく酷似し、立毛
表面の手ざわりは非常にソフ1〜であった。
得た立毛製品の綿毛及び刺毛の長さの累積分布を第5及
び6図に承り。
【図面の簡単な説明】
第1〜6図は、立毛製品の刺毛及び綿毛の長さの累積分
布図である。 手続ネ甫正書(方式) %式% 1、事件の表示 昭和63年特許願第162437号 2、発明の名称 天然毛皮調立毛製品 3、補正をする者 事件との関係:特許出願人 住 所   東京都墨田区墨田五丁目17番4号名 称
    鐘  紡  株  式  会  社(1)昭和
63年9月7日付手続補正指令書にて、図面の添付がな
いため、明細書中の「図面の簡単な説明」の欄より第1
〜6図の説明を削除する旨の指令を受けましたが、出願
時願書第6項添付書類の目録の欄に「(3)図面1通」
の記戎がありながら、欠落したと思われますので別紙の
如く図面(第1〜6図)を提出致します。 6、補正の対象 「図 面」 第 図 纏11長 (mm) 第 図 2゜ 繊維長 (mm)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、夫々合成繊維より成る刺毛調立毛繊維と綿毛調立毛
    繊維とが基布上に各々略均一に分布している立毛布帛よ
    り成る立毛製品において、刺毛調立毛と綿毛調立毛の夫
    々の繊維長累積分布(最長繊維側を0%とする)におけ
    る頻度0〜5%に含まれる繊維の平均長さと同頻度95
    〜100%に含まれる繊維の平均長さとの差d(刺毛)
    及びd(綿毛)が 2<d(刺毛)<10(mm) 3<d(綿毛)<15(mm) であること、及び刺毛調立毛繊維の先端はテーパー状で
    あることを特徴とする立毛製品。2、刺毛調立毛と綿毛
    調立毛の夫々の繊維長累積分布において、頻度25%と
    同75%との間の累積分布線が略直線である請求項第1
    項記載の立毛製品。 3、2<d(刺毛)<8(mm) 4<d(綿毛)<11(mm) である請求項第1項又は第2項記載の立毛製品。 4、3<d(刺毛)<7(mm) 4<d(綿毛)<8(mm) である請求項第3項記載の立毛製品。 5、頻度15%と同85%との間の累積分布線が略直線
    である請求項第2項記載の立毛製品。 6、全立毛繊維が略一方向に均整に起立している請求項
    第1〜5項のいずれか1項に記載の立毛製品。
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