JPH028052Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は立体駐車装置の安全装置に関するもの
である。

一般に、垂直循環式等の立体駐車装置への車の
乗り入れは利用者自身が行なうのが普通であり、
そのため車の収納状態が各々まちまちで、極端な
場合にはケージが傾いてしまい塔内機器や隣接ケ
ージと接触事故を起こす等の問題があつた。

従来より、車の収納位置が前すぎるか、後すぎ
るかの検出が行なわれ車を適正な位置に誘導する
方法、装置等が提案されているが、左右方向の片
寄りのためにケージが傾くなどのようにケージの
傾きを直接検出して安全を確保する装置は皆無で
あつた。

本考案は上記の点に鑑みなされたもので、自動
車の左右方向の片寄りなどのために生じるケージ
の傾きを運転前に直接検出してケージの傾きを解
消させ事故の発生を未然に防止する安全装置を提
供することを目的とする。

以下、本考案装置の一実施例を図面を用いて説
明する。

第１図は本考案による安全装置の一例を備えた
立体駐車装置の正面図であり、図中１は立体駐車
場設備の塔屋、２は塔屋１のピツト床、３はスプ
ロケツト、４は主務チエン、５は車を収納するケ
ージ、６は出入口、７は例えばピツト２の側面に
設けられ、通常ケージ５の床の裏面の若干下方を
左右に横切るように光線を放つ投光装置、８は投
光装置７の発する光線を捕捉できる反対側のピツ
ト床側面に設けられた受光装置で、受光している
場合には立体駐車装置の連転が可能なように、又
受光していない場合には立体駐車装置の運転が不
可能なように駆動回路に信号を出力するととも
に、車の乗り入れのやり直しを指示する信号を表
示装置（図示しない）に出力する装置である。

このような構成のため、第２図に示すように車
９がケージ５の中央に正しく収納された場合は受
光装置８は投光装置７からの光線を受光してお
り、立体駐車装置の運転は自由にできるが、第３
図に示すように、車９が片寄つて入庫された場合
は、ケージ５の床面により直接光線が遮断されて
運転が禁止されるとともに、表示装置により車９
の乗り入れのやり直しが指示される。車の入庫の
やり直しが指示され、正しく車が収納されると、
初めて立体駐車装置の運転が可能となる。

以上述べたように本考案によれば、ケージ床裏
面の若干下方を左右に光線が横切るように光電装
置を設けてケージの傾きを直接監視するととも
に、ケージが傾いている場合は正しい駐車がなさ
れるように促し、かつ正しい駐車がなされるまで
運転を禁止するため、極めて安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による安全装置の一例を備えた
立体駐車装置の正面図、第２図、第３図は本考案
装置の動作説明図である。 ２……ピツト面、５……ケージ、７……投光装
置、８……受光装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 塔屋内の車両入庫位置には入庫のやり直しを指
   示する指示表示装置が設けられたものにおいて、 ピツト床側面には光線がケージ床裏面の若干下
   方を左右に横切るように投光装置を設け、反対側
   のピツト床側面には前記光線を捕捉し、該光線の
   受光遮断状態の場合には運転不能信号を出力する
   とともに前記指示表示装置を作動させる信号を出
   力する受光装置を備えたことを特徴とする立体駐
   車装置の安全装置。