JPH0280444A - ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物

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JPH0280444A
JPH0280444A JP23403588A JP23403588A JPH0280444A JP H0280444 A JPH0280444 A JP H0280444A JP 23403588 A JP23403588 A JP 23403588A JP 23403588 A JP23403588 A JP 23403588A JP H0280444 A JPH0280444 A JP H0280444A
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JP
Japan
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cyclic olefin
polyester resin
random copolymer
copolymer
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JP23403588A
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Inventor
Yozo Yamamoto
陽造 山本
Takemi Yoshida
吉田竹己
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性、耐薬品性に優れ、かつ吸水率および
成形収縮率が低く1機械的強度が大きいポリエステル樹
脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等に代表されるポリエステル樹脂は。
結晶化すると比較的融点が高くなるため、これにフィラ
ーを配合したものは熱変形温度が高く、耐熱性に優れて
いる。しかしフィラーを配合すると成形性が悪くなり、
成形物の物性に異方性が生じる。
一方、フィラーを配合しないものは成形収縮率が大きく
て寸法精度に欠け、耐熱性が劣る。またポリエステル樹
脂は耐酸、itアルカリ性が悪く、吸水率が大きいため
、乾燥が不充分であると、成形時に加水分解して物性が
低下するという問題点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上記問題点を解決するため、ポリエス
テル樹脂の特性を維持しつつ、耐熱性。
耐薬品性に優れ、かつ吸水率および成形収縮率が小さい
とともに、機械的強度が大きいポリエステル樹脂組成物
を得ることである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(A)ポリエステル樹脂、 ([3)エチレン成分および下記−殺伐(1)または[
11)で表わされる環状オレフィン成分からなり。
135℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.
05〜IOdΩ/g、軟化温度(TMA)が70℃以上
である環状オレフィン系ランダム共重合体、ならびに〔
C〕エチレン成分、下記−殺伐(1)または([1で表
わされる環状オレフィン成分、および不飽和カルボン酸
またはその誘導体成分からなり、 135℃のデカリン
中で測定した極限粘度〔η〕が0.05〜1odl/g
、カルボキシル基またはその誘導基の含有量が0.05
〜10モル%である不飽和カルボン酸含有環状オレフィ
ン系共重合体を含有し、 (A)成分/〔B〕酸成分重量比が98/2〜2/98
、(A)成分および[8)成分の合計t+oo重量部に
対して[C]酸成分1〜100重量部であるポリエステ
ル樹脂組成物。
一般式 リエステル樹脂(A)は、下記−殺伐[l11)で表わ
される構造の繰返し単位を有するポリエステル樹脂であ
る。
〔式中、nおよびmはいずれもOもしくは正の整数であ
り、Qは3以上の整数であり、R1ないしHlllはそ
れぞれ水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を示す
、〕 本発明のポリエステル樹脂組成物を構成するポ〔式中 
Hll、 R12は脂肪族、脂環族もしくは芳香族の炭
化水素またはその誘導体、pは正の整数を示す。〕 このようなポリエステル樹脂(A)としては1例えばイ
ソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、
4,4′−ジフェノキシエタンジカルボン酸、アジピン
酸、セパチン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等のジカ
ルボン酸と、エチレングリコール5 トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、ビスフェノールA、ヒドロキノン、レゾルシ
ン等のジオールとのポリエステルがあげられ、とくにポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等が好ましい。
これらのポリエステル樹脂は1種単独で、または2種以
上を混合して使用することができる。
環状オレフィン系ランダム共重合体〔B〕は、 エチレ
ン成分および特定の環状オレフィン成分から構成される
環状オレフィン系ランダム共重合体である。上記環状オ
レフィン成分は前記−殺伐(1)または−殺伐(II)
で表わされる環状オレフィンであり、本発明の環状オレ
フィン系ランダム共重合体(13)中においては、下記
−殺伐(IV)または−殺伐〔■〕で表わされる構造の
繰り返し単位を形成している。
〔式中、n、m、QおよびR1ないしRIOは前記と同
じである。〕 本発明の樹脂組成物を構成する環状オレフィン系ランダ
ム共重合体(B〕の構成成分の環状オレフィンは、−殺
伐[1)および〔■〕で表わされる不飽和単量体からな
る群から選ばれた少なくとも1種の環状オレフィンであ
る。
一般式[1]で表わされる環状オレフィンはシクロペン
タジェン類と相応するオレフィン類とを、デイー!レス
・アルダ−反応によって縮合させることにより、容易に
製造することができる。また−殺伐(II)で表わされ
る環状オレフィンも同様にシクロペンタジェン類と相応
する環状オレフィン類とを、ディールス・アルダ−反応
によって縮合さ仕ることにより、容易に製造することが
できる。
−殺伐El)で表わされる環状オレフィンとして具体的
には、表1に記載した化合物、あるいは1゜4.5.8
−ジメタノ−1,2,3,4,4a、5,8.8a−オ
クタヒドロナフタレンの他に、2−メチル−1,4,5
,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、5,8.8a
−オクタヒドロナフタレン、2−エチル−1,4,5,
8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、5,8.8aオ
クタヒドロナフタレン、2−プロピル−1,4,5,8
−ジメタノ−1,2,3,4,4a、5,8.8a−オ
クタヒドロナフタレン、2−ヘキシル−1,4,5,8
−ジメタノ−1,2,3,4゜4a、5,8.8a−オ
クタヒドロナフタレン、2,3−ジメチル−1,4,5
,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、5,8,8a
−オクタヒドロナフタレン、2−メチル−3−エチル−
1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、5
,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−クロロ−1
,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a。
5.8.8a−オクタヒドロナフタレン、2−ブロモ−
1,4゜5.8−ジメタノ−1,2,3,4,4a、5
,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−フルオロ−
1,4,5,8−ジメタノ−1,2゜3.4,4a、5
,8.8a−オクタヒドロナフタレン、2,3−ジクロ
ロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a
、5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−シクロ
へキシル−1,4,5゜8−ジメタノ−1,2,3,4
,4a、5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−
n−ブチル刊、4,5.8−ジメタノ−1,2,3゜4
.4a、5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−
インブチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,
4,4a、5,8,8a−オクタヒドロナフタレンなど
のオクタヒドロナフタレン類、および表2に記載した化
合物などを例示することができる。
また、−殺伐〔■〕で表わされる環状オレフィンとして
具体的には、たとえば、表3および表4に示した化合物
などを例示することができる。
本発明の樹脂組成物を構成する環状オレフィン系ランダ
ム共重合体CB)は、エチレン成分および前記環状オレ
フィン成分を必須成分とするものであるが、これらの必
須の二成分の他に本発明の目的を損なわない範囲で、必
要に応じて他の共重合可能な不飽和単量体成分を含有し
ていてもよい。
任意に共重合されていてもよい不飽和単量体として具体
的には、たとえば生成するランダム共重合体中のエチレ
ン成分単位と等モル未満の範囲のプロピレン、1−ブテ
ン、4−メチル−1−ペンテン、■−ヘキセン、1−オ
クテン、1−デセン、■−ドデセン。
l−テトラデセン、1−へキサデセン、l−オクタデセ
ン、l−エイコセンなどの炭素数3〜20のα−オレフ
ィンなどを例示することができる。
本発明の樹脂組成物を構成する環状オレフィン系ランダ
ム共重合体〔B〕において、エチレン成分に由来する緑
り返し単位(a)は40〜85モル%、好ましくは50
〜75モル%の範囲、環状オレフィン成分に由来する緑
り返し単位(b)は15〜60モル%、好ましくは25
〜50モル%の範囲が適当であり、工チレン成分に由来
する繰り返しm位(a)および環状オレフィン成分に由
来する繰り返しm位(b)はランダムに配列した実質上
線状の環状オレフィン系ランダム共重合体を形成してい
る。上記環状オレフィン系ランダム共重合体CB)が実
質上線状であり、ゲル状架橋構造を有していないことは
、同共重合体が135℃のデカリン中に完全に溶解する
ことによって確認できる。
本発明の樹脂組成物を構成する環状オレフィン系ランダ
ム共重合体〔8〕の135℃のデカリン中で測定した極
限粘度〔η〕は0.05〜1OdQ/g、好ましくは0
.08〜5(iQ/gの範囲である。
本発明の樹脂組成物を構成する環状オレフィン系ランダ
ム共重合体[B]としては、サーモ・メカニカル・アナ
ライザーで測定した軟化温度(TMA)が70℃以上、
好ましくは90〜250℃、さらに好ましくは100〜
200℃の範囲、環状オレフィン系ランダム共重合体(
[3]のガラス転移温度(Tg)は通常50〜230℃
、好ましくは70〜210℃の範囲が好ましい。
また環状オレフィン系ランダム共重合体(83のX線回
折法によって測定した結晶化度は0〜10%、好ましく
は0〜7%、とくに好ましくは0〜5%の範囲が好まし
い。
本発明の樹脂組成物を構成する環状オレフィン系ランダ
ム共重合体〔8〕 としては、上記範囲の物性を有する
もののみからなる共重合体を用いてもよいが、上記範囲
外の物性を有する共重合体が一部含まれていてもよく、
この場合全体の物性値が上記範囲に含まれていればよい
本発明の樹脂組成物を構成する環状オレフィン系ランダ
ム共重合体[B]は、特開昭60−168708号公報
、特開昭61.−120816号公報、特開昭61−1
1.5912号公報、特開昭61−115916号公報
、特開昭61−2/1308号公報、特開昭61−2/
2216号公報、特開昭62−252406号公報、特
開昭62−252407号公報などにおいて本出願人が
捉案した方法に従い適宜条件を選択することにより、製
造することができる。
本発明の樹脂組成物を構成する不飽和カルボン酸含有環
状オレフィン系共重合体〔C〕の構成成分である不飽和
カルボン酸またはその誘導体成分としては1例えばアク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸。
ウンデシレン酸、無水マレイン酸、テトラヒドロフタル
酸、インクロトン酸、ナジックa2(エンドシス−ビシ
クロ(2,2,1)ヘプト−5−エン−2,3−ジカル
ボン酸)、無水シトラコン酸、無水ナジック酸等の不飽
和カルボン酸またはこれらの#M水物等の誘導体があげ
られる。
本発明の樹脂組成物を構成する不飽和カルボン酸含有環
状オレフィン系共重合体〔C〕は、環状オレフィン系ラ
ンダム共重合体〔B〕を構成するエチレン成分および環
状オレフィン成分と上記不飽和カルボン酸またはその誘
導体成分とのランダム共重合体、または環状オレフィ系
ランダム共重合体〔I3〕に上記不飽和カルボン酸また
はその誘導体成分を公知の方法によりグラフト重合させ
た共重合体等があげられる。
さらに不飽和カルボン酸含有環状オレフィン系共重合体
〔C〕には本発明の目的を損わない範囲で環状オレフィ
ン系ランダム共重合体[B]について例示したものと同
様の炭素数3〜20の α−オレフィンを共重合しても
よい。
本発明の樹脂組成物を構成する不飽和カルボンW1含有
環状オレフィン系共重合体[C)において、エチレン成
分(a′)は40〜90モル%、好ましくは50〜80
モル%、環状オレフィン成分(b’)は10〜60モル
%、好ましくは20〜50モル%、不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体成分〔C〕は0.05〜10モル%、好
ましくは001〜5モル%の範囲が適当である。
本発明の樹脂組成物を構成する不飽和カルボン酸含有環
状オレフィン系共重合体〔C〕において、135℃のデ
カリン中で測定した極限粘度〔η〕は0.05〜IQd
Q/g、好ましくは0.08〜5 dll/gの範囲。
カルボキシル基またはその誘導基の含有量は0.05〜
10モル%、好ましくは0.1〜5モル%の範囲が好ま
しい。
本発明の樹脂組成物を構成する不飽和カルボン酸含有環
状オレフィン系共重合体〔C〕は、エチレン成分、環状
オレフィン成分および不飽和カルボン酸またはその誘導
体成分のランダム共重合体の場合、例えば前記環状オレ
フィン系ランダム共重合体〔B〕を製造する方法に準じ
て製造することができる。
また環状オレフィン系ランダム共重合体CB〕 に不飽
和カルボン酸またはその誘導体成分をグラフト重合させ
た共重合体の場合は、例えば不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体成分をグラフトモノマーとして、環状オレフィ
ン系ランダム共重合体[B]を溶融させ、グラフトモノ
マーを添加してグラフト共重合させる方法、あるいは溶
媒に溶解させ、グラフトモノマーを添加してグラフト共
重合させる方法、環状オレフィン系ランダム共重合体〔
B〕に、溶媒に溶解させたグラフトモノマーを添加して
充分混合してグラフト共重合させる方法、などにより製
造することができる。このようなグラフト共重合させる
場合、通常60〜350℃の温度で行われ、前記グラフ
トモノマーを効率よくグラフト共重合させるために、ラ
ジカル開始剤の存在下で反応を実施することが好ましい
。ラジカル開始剤としては有機過酸化物、有機ベルエス
テル、その他アゾ化合物などがあげられ、特にジクミル
ペルオキシド、ジーtart−ブチルペルオキシド、2
,5−ジメチル−2,5−ジ(tart−ブチルペルオ
キシ)ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ(
tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1.4〜ビス
(tert−ブチルペルオキシイソプロビル)ベンゼン
などのジアルキルオキシドが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂組成物において、(A)成分
のポリエステル樹脂と〔B〕成分の環状オレフィン系ラ
ンダム共重合体との重量比は、(A)成分/〔B〕成分
が98/2〜2/98.好ましくは9515〜5/95
であり、(A)成分のポリエステル樹脂およびCB)成
分の環状オレフィン系ランダム共重合体の合計量100
重量部に対して、〔C〕酸成分不飽和カルボン酸含有環
状オレフィン系共重合体を1〜100重量部、好ましく
は20〜80重量部添加することが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、上記(A)、 CB)およびC
C)成分の他に、耐熱安定剤、耐候安定剤、帯電防止剤
、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤。
滑剤、核剤、染料、顔料、天然油1合成油、ワックス、
および衝撃強度を向上させるためのゴム成分などを配合
することができ、その配合割合は適宜量である。たとえ
ば、任意成分として配合される安定剤として具体的には
、テトラキス〔メチレン−3(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン、
β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオン酸アルキルエステル、 2.2’−オキ
ザミドビス〔エチル−3(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどのフェノー
ル系酸化防止剤、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カル
シウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウムなど
の脂肪酸金属塩、グリセリンモノステアレート、グリセ
リンモノラウレート、グリセリンジステアレート、ペン
タエリスリトールモノステアレート、ペンタエリスリト
ールジステアレート、ペンタエリスリトールトリステア
レート等の多価アルコール脂肪酸エステルなどをあげる
ことができる。二九らは単独で配合してもよいが、組合
せて配合してもよく、たとえばテトラキス〔メチレン−
3(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル
)プロピオネートコメタンとステアリン酸亜鉛およびグ
リセリンモノステアレートとの組合せ等を例示すること
ができる。
さらに本発明の樹脂組成物には1本発明の目的を損わな
い範囲でシリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸
化マグネシウム、軽石粒、軽石バルーン、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム
、ドロマイト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫
酸バリウム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイ
カ、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラス
ピーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベント
ナイト、グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデ
ン、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維。
ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエステル
繊維、ポリアミド繊維等のフィラーや強化材を配合して
もよい。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物の製法としては、
公知の方法が適用でき、ポリエステル樹脂(A)、環状
オレフィン系ランダム共重合体〔幻および不飽和カルボ
ン酸含有環状オレフィン系共重合体〔C〕、ならびに必
要により添加される他の成分を押出機、ニーダ−等で機
械的にブレンドする方法、あるいは各成分を適当な良溶
媒に溶解し、またはそれぞれを別々に溶解した後混合し
、溶媒を除去する方法、さらにはこれらの二つの方法を
組合せて行う方法等をあげることができる。
上記により得られるポリエステル樹脂組成物は、ポリエ
ステル樹脂(A)に、ポリエステル樹脂よりもガラス転
移温度が高く、耐薬品性に優れ、吸水率が小さく、かつ
実質的に非品性で成形収縮率の小さい環状オレフィン系
ランダム共重合体〔B〕を配合するため、ポリエステル
樹脂の諸特性を維持したまま、耐熱性、耐薬品性に優れ
、かつ吸水率および成形収縮率の低いポリエステル樹脂
組成物が得られ、フィラー等を混入する場合でも異方性
は生じない、ここでポリエステル樹脂(A)と環状オレ
フィン系ランダム共重合体〔B〕だけを配合した場合は
両者の相溶性が悪いため、衝撃強度等の機械的強度が低
いが、さらに不飽和カルボン酸含有環状オレフィン系共
重合体〔C〕を配合することにより、上記特性を損うこ
となくポリエステル樹脂(A)成分および環状オレフィ
ン系ランダム共重合体〔B〕成分の相溶性をよくするこ
とができ、それにより機械的強度を大きくすることがで
きる。
本発明のポリエステル樹脂組成物は、上記特性により、
ポリエステル樹脂が使用されている用途のほかに、耐熱
性、耐薬品性、低吸水率および低成形収縮率が要求され
る分野に広く使用することができる。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、(A)成分、CB)成分
およびEC)成分を配合したため、耐熱性、耐薬品性に
優れ、かつ吸水率および成形収縮率が低く、また(A)
成分および〔B〕成分の相溶性が良好で、衝撃強度等の
機械的強度が大きいポリエステル樹脂組成物が得られる
〔実施例〕
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが1本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、
本発明における各種物性値の測定方法および評価方法を
次に示した。
(1)溶融流れ指数(MFRzsoJ ASTM 01238に準じ温度260℃、荷重2.1
6kgで8M定した。
(2)試験片の作成 東芝機械■製射出成形機l5−35および所定の試験片
用金型を用い、以下の成形条件で成形した。
試験片は成形後室温で48時間放置後測定に供した。
成形条件ニジリンダ温度280℃、金型温度60℃。
射出圧カー次/二次= 1000/800kg/d 、
射出速度(−次)30+ui八ec、スクリュー回転数
150rp+i、サイクル((射出+保圧)/冷却) 
= 10/30sec(3)曲げ試験 ASTM D790に準じて行った。
試験片形状: 5X I/2X I/8インチ、スパン
闇路f115IIIII11 試験速度: 20m+w/win 試験温度:23℃ (4)引張り試験 ASTM 0638に準じて行った。
試験片用金型タイプ■ 試験速度: 50+u+/s+in 試験温度=23℃ (5)熱変形温度(IIDT) ASTM D648に準じて行った。
試験片形状:5X1/4xl/2インチ荷重: 264
psi (6)軟化温度(丁MA) デュポン社製Thermo Mechanical A
nalyzerを用いて厚さ1層層のシートの熱変形挙
動により測定した。すなわち、シート上に石英製針をの
せ、荷重49gをかけ、5℃/winの速度で昇温しで
いき、針が0.63511+++侵入した温度をTMA
とした。
(7)鉛筆硬度 JTS K 5400に準じて23℃で測定した。
(8)吸水率 JIS K 7209 A法に準じて24時間後の値を
測定した。
(9)アイゾツト衝撃試験 ASTM D256に準じて行った。
試験片形状: 5/2 x 1/8 x 1/2インチ
(ノツチ付)試験温度=23℃ (10)相溶性 インジェクション成形した曲げ試験片の外観および破断
面の状態により判定した。
○:外観および破断面とも均一であった。
Δ:外観にやや流動ムラがあり、破断面がやや不均一で
あった。
×ニスキン層があり、破断面が層状に剥離した。
実施例1 不飽和カルボン酸含有環状オレフィン系共重合体〔C〕
である無水マレイン酸変性樹脂は下記の方法にて調製し
た。
13C−NMRで2111定したエチレン含量62a+
o1%。
MFRzso<、 35g/10m1n、  135℃
デカリン中で測定した極限粘度〔η)0.47du/g
、 TMA148℃のエチレンと1.4,5.8−ジメ
タノ−1,2,3,4,4a、5,8,8a−オクタヒ
ドロナタレン(構造式〔エフ以下DMONと略す)のラ
ンダム共重合体のペレット5kgに、アセトン25gに
溶解させた無水マレインfi50g、有機過酸化物(日
本油脂(株)I2.バーヘキシン25B、商標)3gを
加え充分混合した後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製、
 PCM 45)によりシリンダー温度250℃で溶融
上反応を行い、ペレタイザーにてペレット化した。得ら
れた樹脂の無水マレイン酸含量は0.8重量%であった
次に[Al成分としてポリエステル(三井ベット樹脂■
製、ポリエステル樹脂JL25.商品名)のペレット2
.0kg、CB)成分として” ’ C−NMRで測定
したエチレン含量62mo1%、MFR2,、,35g
/10m1n、 135℃デカリン中で測定した極限粘
度〔ワ) 0.47dll/g、TMA148℃のエチ
レンとDMONのランダム共重合体のペレット1.6k
g、およびEC)成分として上記の無水マレイン酸変性
樹脂のペレット0.4kgを充分混合した後、二軸押出
機(池貝鉄工■製、 PCl345)によりシリンダ温
度280℃で溶融ブレンドし、ペレタイザーにてペレッ
ト化した。
得られたペレットを用いて前記の方法により試験片を作
成し、物性を評価した。結果を表5に示す。
実施例2.3 実施例1で(A)成分、〔8〕成分および〔C〕酸成分
配合量を変える以外は同様の操作を行った。
結果を表5に示す。
比較例1 実施例1で(A)成分として用いたポリエステル樹脂J
125のみを用いて実施例1と同様に成形し物性の評価
を行った。
結果を表5に示す。
実施例4 実施例1において用いた〔C〕酸成分代えエチレン含f
jk85ao1%、DMON含量6層01%、極限粘度
〔η)1.OdQ/gのエチレン・フロピレン・DMO
N共重合体5kgを用いて実施例1と同様の方法により
調製した無水マレイン酸含量0.7重量%の無水マレイ
ン酸変性樹脂を用いる以外は実施例1と同様に行った。
結果を表5に示す。
比較例2 実施例1において〔C〕成分を除いた(A)成分2kg
および[B]成分2kgのポリエステル樹脂組成物を用
いる以外は同様の操作を行った。結果を表5に示す。
実施例5 実施例1で用いた[B)成分に代えエチレン・DMON
ランダム共重合体(エチレン含Ji 62mo1%、 
MFRzso、35g/10■in、 135℃デカリ
ン中で測定した〔η〕o、47dQ/g) 80重量部
にエチレン・プロピレンランダム共重合体(エチレン含
量80mo1%。
ガラス転移温度−54℃1MFR2311,C0,7g
/login。
135℃デカリン中で測定した〔η) 2.2dQ/g
) 20重量部を二軸押出機(池貝鉄工(株)製、 P
CM 45)により溶融ブレンドした樹脂をCB)成分
として用いる以外は実施例1と同様の操作を行った。結
果を表5に示す。
以上の結果より(Al成分、〔B〕成分および〔C〕成
分を配合した本発明のポリエステル樹脂組成物は。
(A)成分である従来のポリエステル樹脂に比べて、熱
変形温度が高く、吸水率が小さいことがわかる。
また、 〔C〕成分を除いたポリエステル樹脂組成物に
比べて。
相溶性が良く、 アイゾツト衝撃強度が 大きくなっていることがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)〔A〕ポリエステル樹脂、 〔B〕エチレン成分および下記一般式〔 I 〕または〔
    II〕で表わされる環状オレフィン成分からなり、135
    ℃のデカリン中で測定した極限粘度〔η〕が0.05〜
    10dl/g、軟化温度(TMA)が70℃以上である
    環状オレフィン系ランダム共重合体、ならびに〔C〕エ
    チレン成分、下記一般式〔 I 〕または〔II〕で表わさ
    れる環状オレフィン成分、および不飽和カルボン酸また
    はその誘導体成分からなり、135℃のデカリン中で測
    定した極限粘度〔η〕が0.05〜10dl/g、カル
    ボキシル基またはその誘導基の含有量が0.05〜10
    モル%である不飽和カルボン酸含有環状オレフィン系共
    重合体を含有し、 〔A〕成分/〔B〕成分の重量比が98/2〜2/98
    、〔A〕成分および〔B〕成分の合計量100重量部に
    対して〔C〕成分が1〜100重量部であるポリエステ
    ル樹脂組成物。 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 〔式中、nおよびmはいずれも0もしくは正の整数であ
    り、lは3以上の整数であり、R^1ないしR^1^0
    はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子または炭化水素基を
    示す。〕
JP23403588A 1988-09-19 1988-09-19 ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH0280444A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6794050B2 (en) * 2002-05-28 2004-09-21 Mitsubishi Polyester Film Gmbh Transparent polyester film with enhanced water vapor barrier, its production and use
DE19580248C5 (de) * 1994-02-02 2012-01-05 Toray Industries, Inc. Polyesterzusammensetzungen, Polyester-Monofilamente und deren Verwendung

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DE19580248C5 (de) * 1994-02-02 2012-01-05 Toray Industries, Inc. Polyesterzusammensetzungen, Polyester-Monofilamente und deren Verwendung
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