JPH027918Y2 - - Google Patents
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- JPH027918Y2 JPH027918Y2 JP1985017337U JP1733785U JPH027918Y2 JP H027918 Y2 JPH027918 Y2 JP H027918Y2 JP 1985017337 U JP1985017337 U JP 1985017337U JP 1733785 U JP1733785 U JP 1733785U JP H027918 Y2 JPH027918 Y2 JP H027918Y2
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- JP
- Japan
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- cladding tube
- bundle
- wire
- spacer
- wire bundle
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- 238000005253 cladding Methods 0.000 claims description 56
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 claims description 45
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 9
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 8
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 8
- 239000000945 filler Substances 0.000 description 6
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 4
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 3
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N iron(III) oxide Inorganic materials O=[Fe]O[Fe]=O JEIPFZHSYJVQDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 2
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
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Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、例えば斜張橋などに引張り部材と
して使用されるケーブルの構造に関するものであ
る。
して使用されるケーブルの構造に関するものであ
る。
従来、斜張橋などに引張り部材として使用され
るケーブルは、複数本の素線を束にし、この素線
束を被覆管で覆うことにより形成している。この
構造において、被覆管中に素線を挿入するのを容
易にするために被覆管と素線との間にある程度の
隙間が生じるようにしている。上記構造のケーブ
ルにおいては、裸の素線のままでは結露が生じ発
錆するという欠点があり、また被覆管内部で〓間
があるために素線にガタツキが生じるという欠点
がある。これらの欠点を解消する手段として、従
来はグラウトなどの充填材を素線と被覆管との間
に注入し、〓間をなくすことにより結露を防止す
るとともに、ガタツキが生じるのを防止するよう
にしている。
るケーブルは、複数本の素線を束にし、この素線
束を被覆管で覆うことにより形成している。この
構造において、被覆管中に素線を挿入するのを容
易にするために被覆管と素線との間にある程度の
隙間が生じるようにしている。上記構造のケーブ
ルにおいては、裸の素線のままでは結露が生じ発
錆するという欠点があり、また被覆管内部で〓間
があるために素線にガタツキが生じるという欠点
がある。これらの欠点を解消する手段として、従
来はグラウトなどの充填材を素線と被覆管との間
に注入し、〓間をなくすことにより結露を防止す
るとともに、ガタツキが生じるのを防止するよう
にしている。
しかしながら、上記充填材を〓間に充填するの
は非常に手間のかかる作業であり、ケーブルのコ
ストアツプになる。なお上記充填材の充填以外に
ガタツキを防止する手段として素線束の外周面と
被覆管の内周面との間を埋めるような環状のスペ
ーサを用いることが考えられる。ところが、この
環状スペーサを用いると、被覆管の素線束への外
嵌作業に際し、上記環状スペーサの外周面と被覆
管内周面とはほぼ全面にわたつて接触するため
に、互いの変形が規制され、両者の接触面では比
較的大きな摺動抵抗が生じることになる。
は非常に手間のかかる作業であり、ケーブルのコ
ストアツプになる。なお上記充填材の充填以外に
ガタツキを防止する手段として素線束の外周面と
被覆管の内周面との間を埋めるような環状のスペ
ーサを用いることが考えられる。ところが、この
環状スペーサを用いると、被覆管の素線束への外
嵌作業に際し、上記環状スペーサの外周面と被覆
管内周面とはほぼ全面にわたつて接触するため
に、互いの変形が規制され、両者の接触面では比
較的大きな摺動抵抗が生じることになる。
この考案は、このような従来の欠点を解消する
ためになされたものであり、簡単な構成でケーブ
ルの発錆を防止できるとともに、被覆管内部でケ
ーブルにガタツキが生じるのを防止することがで
き、しかも容易に製造することができる多重被覆
管を提供するものである。
ためになされたものであり、簡単な構成でケーブ
ルの発錆を防止できるとともに、被覆管内部でケ
ーブルにガタツキが生じるのを防止することがで
き、しかも容易に製造することができる多重被覆
管を提供するものである。
この考案は、引張り部材として用いられるケー
ブルにおいて、コーテイング材を被覆した素線の
束と、この素線束が貫通された被覆管と、上記素
線束の長さ方向の一部において周方向に対して部
分的に配置されたスペーサとを有し、このスペー
サは素線束の外層の素線を被覆管の内面に圧着さ
せるように上記外層の素線とこの素線に隣接する
他の素線との間に挟み込まれたものである。
ブルにおいて、コーテイング材を被覆した素線の
束と、この素線束が貫通された被覆管と、上記素
線束の長さ方向の一部において周方向に対して部
分的に配置されたスペーサとを有し、このスペー
サは素線束の外層の素線を被覆管の内面に圧着さ
せるように上記外層の素線とこの素線に隣接する
他の素線との間に挟み込まれたものである。
このような構成によれば、スペーサによつて被
覆管内での素線束はその外層の素線が周方向に対
して部分的に上記被覆管内面に圧着されるため
に、上記素線束の被覆管内での移動が規制され、
この素線束のガタツキを防止することができる。
また素線束の被覆管内への挿入に際しては、上記
スペーサが素線束の長さ方向の一部であつて、し
かもこの素線束の周囲に断続的に配置されている
ために、このスペーサにより突出される素線に対
応して被覆管が外方に弾性変形することにより両
者の接触部分での摺動抵抗が低減される。
覆管内での素線束はその外層の素線が周方向に対
して部分的に上記被覆管内面に圧着されるため
に、上記素線束の被覆管内での移動が規制され、
この素線束のガタツキを防止することができる。
また素線束の被覆管内への挿入に際しては、上記
スペーサが素線束の長さ方向の一部であつて、し
かもこの素線束の周囲に断続的に配置されている
ために、このスペーサにより突出される素線に対
応して被覆管が外方に弾性変形することにより両
者の接触部分での摺動抵抗が低減される。
第1図および第2図は、この考案による多重被
覆ケーブルの使用状態、すなわち上記多重被覆ケ
ーブルが架設されてそのケーブル素線束1に張力
が作用している架設状態を示し、ケーブル素線束
1はプラスチツク製の被覆管2中に挿入されて両
端部には端末具3および30が取付けられてい
る。素線束1は鋼製のケーブル素線6をプラスチ
ツク製の被覆材(コーテイング材)7で被覆した
素線からなつている。この被覆材7はポリエチレ
ンコーテイングなどによつて形成すればよい。
覆ケーブルの使用状態、すなわち上記多重被覆ケ
ーブルが架設されてそのケーブル素線束1に張力
が作用している架設状態を示し、ケーブル素線束
1はプラスチツク製の被覆管2中に挿入されて両
端部には端末具3および30が取付けられてい
る。素線束1は鋼製のケーブル素線6をプラスチ
ツク製の被覆材(コーテイング材)7で被覆した
素線からなつている。この被覆材7はポリエチレ
ンコーテイングなどによつて形成すればよい。
上記素線束1にはその長さ方向の一部にゴム、
プラスチツク発泡体などの弾力性部材からなるス
ペーサ4が挿入されている。このスペーサ4は素
線束1の周方向に互いに離れて断続的に3箇所に
配置されるとともに、最外層の素線11と隣接す
る他の素線との間に上記スペーサ4は挟み込まれ
ている。このスペーサ4によつて上記最外層の素
線11が外周側に突出されて被覆管2の内面に圧
着される。
プラスチツク発泡体などの弾力性部材からなるス
ペーサ4が挿入されている。このスペーサ4は素
線束1の周方向に互いに離れて断続的に3箇所に
配置されるとともに、最外層の素線11と隣接す
る他の素線との間に上記スペーサ4は挟み込まれ
ている。このスペーサ4によつて上記最外層の素
線11が外周側に突出されて被覆管2の内面に圧
着される。
スペーサ4を配置する長さ方向の間隔は素線束
1の長さ、太さなどの条件を考慮して設定すれば
よい。なお、後述するように素線束1を被覆管2
中に挿入させる際には被覆管2の一端部を引張つ
て素線束1の外周面を移動させるが、この際素線
束1との間の〓間が小さいと抵抗が大きくなつて
被覆管2が破断することになるため、素線束1と
被覆管2との間にはある程度の〓間が形成される
ことになる。
1の長さ、太さなどの条件を考慮して設定すれば
よい。なお、後述するように素線束1を被覆管2
中に挿入させる際には被覆管2の一端部を引張つ
て素線束1の外周面を移動させるが、この際素線
束1との間の〓間が小さいと抵抗が大きくなつて
被覆管2が破断することになるため、素線束1と
被覆管2との間にはある程度の〓間が形成される
ことになる。
つぎにこのような構造のケーブルを製作する方
法を説明する。第3図に示すように、まず素線束
1の一端部に端末具30を取付け、かつその付近
およびそれから所定間隔をおいて素線束1にスペ
ーサ4を取付ける。このスペーサ4の取付けは、
最外層の素線11(第1図および第2図参照)と
隣接する他の素線との間をこじつて上記スペーサ
4を挿入すればよい。なおこの製造段階では、各
素線に張力は作用していないために、上記スペー
サ4の取付けは上記素線と他の素線群との間に適
宜の治具を圧入させて押し拡げることにより容易
に行うことができる。
法を説明する。第3図に示すように、まず素線束
1の一端部に端末具30を取付け、かつその付近
およびそれから所定間隔をおいて素線束1にスペ
ーサ4を取付ける。このスペーサ4の取付けは、
最外層の素線11(第1図および第2図参照)と
隣接する他の素線との間をこじつて上記スペーサ
4を挿入すればよい。なおこの製造段階では、各
素線に張力は作用していないために、上記スペー
サ4の取付けは上記素線と他の素線群との間に適
宜の治具を圧入させて押し拡げることにより容易
に行うことができる。
つぎに被覆管20が外嵌された被覆管2を、上
記スペーサ4を取付けた状態の素線束1に外嵌さ
せる。そして第4図の状態(被覆管20は仮想線
の位置)から素線束1の端部に端末具3を取付け
るとともに、被覆管20を逆向きに移動させて端
末具3側のスペーサ4の部分を覆うようにして素
線束1の全体の被覆を完成させる。なお、端末具
3側の端部のスペーサ4は被覆管2を通した後に
取付け、その後被覆管20を外嵌させるようにし
たが、こうしたのは被覆管2を通す際には素線束
1を細くして、できるだけ移動抵抗が小さくなる
ようにするためである。
記スペーサ4を取付けた状態の素線束1に外嵌さ
せる。そして第4図の状態(被覆管20は仮想線
の位置)から素線束1の端部に端末具3を取付け
るとともに、被覆管20を逆向きに移動させて端
末具3側のスペーサ4の部分を覆うようにして素
線束1の全体の被覆を完成させる。なお、端末具
3側の端部のスペーサ4は被覆管2を通した後に
取付け、その後被覆管20を外嵌させるようにし
たが、こうしたのは被覆管2を通す際には素線束
1を細くして、できるだけ移動抵抗が小さくなる
ようにするためである。
上記構成の多重被覆管によれば、上記素線束1
に被覆管2を外嵌させる作業に際し、上記スペー
サ4によつて突出されている最外層の素線11は
素線束1の周方向に断続的に3箇所であるため
に、上記被覆管2の内面と上記最外層の素線11
とが接触することにより上記被覆管2の内面が外
方に押され、このためこの被覆管2は上記突出し
た最外層の素線11に対応した部分が外方に弾性
変形される。これにより被覆管2の素線束1への
外嵌作業に際し、両者の接触箇所での摺動抵抗は
低減され、このため上記外嵌作業を上記従来の環
状スペーサを用いる場合よりも容易に行うことが
できる。そしてこの外嵌作業終了後には、被覆管
2の弾性復元力により被覆管2の内面が上記最外
層の素線11に圧着され、これによつて素線束1
は確実に移動規制される。
に被覆管2を外嵌させる作業に際し、上記スペー
サ4によつて突出されている最外層の素線11は
素線束1の周方向に断続的に3箇所であるため
に、上記被覆管2の内面と上記最外層の素線11
とが接触することにより上記被覆管2の内面が外
方に押され、このためこの被覆管2は上記突出し
た最外層の素線11に対応した部分が外方に弾性
変形される。これにより被覆管2の素線束1への
外嵌作業に際し、両者の接触箇所での摺動抵抗は
低減され、このため上記外嵌作業を上記従来の環
状スペーサを用いる場合よりも容易に行うことが
できる。そしてこの外嵌作業終了後には、被覆管
2の弾性復元力により被覆管2の内面が上記最外
層の素線11に圧着され、これによつて素線束1
は確実に移動規制される。
従来の環状スペーサを用いる場合には被覆管自
身の変形が規制されているために、上記環状スペ
ーサと被覆管との間に〓間がなければ被覆管の外
嵌作業は困難であるし、逆に〓間があるとガタツ
キが発生することになる。しかし、この実施例の
多重被覆ケーブルでは、スペーサ4によつて外周
に突出された最外層の素線11と被覆管2との間
に〓間がなくても、素線束1への被覆管2の外嵌
作業時には上記被覆管2が弾性変形することによ
りその外嵌作業を容易に行うことができ、しかも
この外嵌作業の終了時には被覆管2からの弾性復
元力によつて素線束2のガタツキの発生を確実に
防止することができる。
身の変形が規制されているために、上記環状スペ
ーサと被覆管との間に〓間がなければ被覆管の外
嵌作業は困難であるし、逆に〓間があるとガタツ
キが発生することになる。しかし、この実施例の
多重被覆ケーブルでは、スペーサ4によつて外周
に突出された最外層の素線11と被覆管2との間
に〓間がなくても、素線束1への被覆管2の外嵌
作業時には上記被覆管2が弾性変形することによ
りその外嵌作業を容易に行うことができ、しかも
この外嵌作業の終了時には被覆管2からの弾性復
元力によつて素線束2のガタツキの発生を確実に
防止することができる。
そしてこの多重被覆ケーブルの使用に際して
は、素線束1はそれぞれコーテイング材で被覆さ
れているために、被覆管2中での結露によつて発
錆するおそれはない。また上記素線束1は、その
架設状態においては各素線に張力が付与され、こ
れにより各素線は緊張状態となつて一直線状に保
持される(第1図参照)。これによつて素線間に
挟まれたスペーサ4は位置固定されるとともに、
このスペーサ4によつて最外層の素線11が周方
向の3箇所で外周側に押し出され、この最外層の
素線11は被覆管2の内面に対して放射方向に押
付けられる。しかもこの最外層の素線11は、こ
の素線11に緊張力が付与されているために、長
さ方向で互いに隣接するスペーサ4間の素線11
も上記スペーサ4によつて押し出された状態にな
り、この間においても上記最外層の素線11は被
覆管2の内面に対して放射方向に押付けられる。
これにより素線束1は、スペーサ4を挿入した位
置および長さ方向で互いに隣接するスペーサ4間
において、その移動が上記被覆管2内面によつて
規制される。したがつて上記被覆管2と素線束1
との間の〓間に充填材の注入を行うことなしに、
被覆管2中で素線束1にガタツキが生じるのを確
実に防止することができる。
は、素線束1はそれぞれコーテイング材で被覆さ
れているために、被覆管2中での結露によつて発
錆するおそれはない。また上記素線束1は、その
架設状態においては各素線に張力が付与され、こ
れにより各素線は緊張状態となつて一直線状に保
持される(第1図参照)。これによつて素線間に
挟まれたスペーサ4は位置固定されるとともに、
このスペーサ4によつて最外層の素線11が周方
向の3箇所で外周側に押し出され、この最外層の
素線11は被覆管2の内面に対して放射方向に押
付けられる。しかもこの最外層の素線11は、こ
の素線11に緊張力が付与されているために、長
さ方向で互いに隣接するスペーサ4間の素線11
も上記スペーサ4によつて押し出された状態にな
り、この間においても上記最外層の素線11は被
覆管2の内面に対して放射方向に押付けられる。
これにより素線束1は、スペーサ4を挿入した位
置および長さ方向で互いに隣接するスペーサ4間
において、その移動が上記被覆管2内面によつて
規制される。したがつて上記被覆管2と素線束1
との間の〓間に充填材の注入を行うことなしに、
被覆管2中で素線束1にガタツキが生じるのを確
実に防止することができる。
しかもこのケーブルの製作は、被覆管2を素線
束1に外嵌させる際にスペーサ4を所定位置に挿
入するだけでよく、従来のような充填材の注入と
いう手間のかかる作業は必要ないために製作を簡
単に行うことができる。また上記スペーサ4を挿
入した後、素線束1に被覆管2を外嵌させて製品
として完成させるまでの間、上記スペーサ4には
最外層の素線11と他の素線との間に挟まれるこ
とにより、上記最外層の素線11の引張り復元力
が作用し、これにより上記スペーサ4は所定位置
に確実に保持される。したがつて被覆管2の外嵌
作業に際して、上記スペーサ4の位置を保持する
ための特別な作業を行う必要はない。
束1に外嵌させる際にスペーサ4を所定位置に挿
入するだけでよく、従来のような充填材の注入と
いう手間のかかる作業は必要ないために製作を簡
単に行うことができる。また上記スペーサ4を挿
入した後、素線束1に被覆管2を外嵌させて製品
として完成させるまでの間、上記スペーサ4には
最外層の素線11と他の素線との間に挟まれるこ
とにより、上記最外層の素線11の引張り復元力
が作用し、これにより上記スペーサ4は所定位置
に確実に保持される。したがつて被覆管2の外嵌
作業に際して、上記スペーサ4の位置を保持する
ための特別な作業を行う必要はない。
この考案の多重被覆管によれば、素線束はそれ
ぞれコーテイング材で被覆されているために、被
覆管中での発錆を確実に防止することができると
ともに、スペーサによつて被覆管内での素線束は
その外層の素線が素線束の周方向に対して部分的
に上記被覆管内面に圧着されるために、上記素線
束の被覆管内での移動が規制され、この素線束の
ガタツキを確実に防止することができる。
ぞれコーテイング材で被覆されているために、被
覆管中での発錆を確実に防止することができると
ともに、スペーサによつて被覆管内での素線束は
その外層の素線が素線束の周方向に対して部分的
に上記被覆管内面に圧着されるために、上記素線
束の被覆管内での移動が規制され、この素線束の
ガタツキを確実に防止することができる。
しかも、このケーブルの製作は、被覆管を素線
束に外嵌させる際にスペーサを所定位置に挿入す
るだけでよく、従来のような充填材の注入という
手間のかかる作業は必要ないために製作を簡単に
行うことができる。
束に外嵌させる際にスペーサを所定位置に挿入す
るだけでよく、従来のような充填材の注入という
手間のかかる作業は必要ないために製作を簡単に
行うことができる。
また素線束の被覆管内への挿入に際しては、上
記スペーサが素線束の長さ方向の一部で、かつこ
の素線束の周囲に部分的に配置されているため
に、このスペーサにより突出された素線に対応し
て被覆管が部分的に外方に弾性変形することによ
り両者の接触箇所での摺動抵抗が低減されるため
に、上記挿入作業を従来の環状スペーサを用いる
場合と比べて容易に行うことができる。
記スペーサが素線束の長さ方向の一部で、かつこ
の素線束の周囲に部分的に配置されているため
に、このスペーサにより突出された素線に対応し
て被覆管が部分的に外方に弾性変形することによ
り両者の接触箇所での摺動抵抗が低減されるため
に、上記挿入作業を従来の環状スペーサを用いる
場合と比べて容易に行うことができる。
さらに上記挿入作業に際して、スペーサは素線
束内の素線間に挟み込まれることにより所定位置
に確実に保持されているために、上記スペーサの
位置を保持するための特別な作業を行う必要はな
く、上記挿入作業を容易に行うことができる。
束内の素線間に挟み込まれることにより所定位置
に確実に保持されているために、上記スペーサの
位置を保持するための特別な作業を行う必要はな
く、上記挿入作業を容易に行うことができる。
第1図は第2図の−線における一部切欠き
断面説明図、第2図はこの考案の実施例を示す架
設状態のケーブルの横断面図、第3図および第4
図は上記ケーブルの製造過程を説明する斜視図で
ある。 1……素線束、2,20……被覆管、4,5…
…スペーサ、6,11……素線、7……被覆材
(コーテイング材)。
断面説明図、第2図はこの考案の実施例を示す架
設状態のケーブルの横断面図、第3図および第4
図は上記ケーブルの製造過程を説明する斜視図で
ある。 1……素線束、2,20……被覆管、4,5…
…スペーサ、6,11……素線、7……被覆材
(コーテイング材)。
Claims (1)
- 引張り部材として用いられるケーブルにおい
て、コーテイング材を被覆した素線の束と、この
素線束が貫通された被覆管と、上記素線束の長さ
方向の一部において周方向に対して部分的に配置
されたスペーサとを有し、このスペーサは素線束
の外層の素線を被覆管の内面に圧着させるように
上記外層の素線とこの素線に隣接する他の素線と
の間に挟み込まれていることを特徴とする多重被
覆ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985017337U JPH027918Y2 (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985017337U JPH027918Y2 (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61133594U JPS61133594U (ja) | 1986-08-20 |
JPH027918Y2 true JPH027918Y2 (ja) | 1990-02-26 |
Family
ID=30504946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985017337U Expired JPH027918Y2 (ja) | 1985-02-08 | 1985-02-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH027918Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5488343A (en) * | 1977-12-21 | 1979-07-13 | Bureau Bbr Ltd | Coated cable |
-
1985
- 1985-02-08 JP JP1985017337U patent/JPH027918Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5488343A (en) * | 1977-12-21 | 1979-07-13 | Bureau Bbr Ltd | Coated cable |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61133594U (ja) | 1986-08-20 |
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