JP3840626B2 - 防錆pc鋼材設置構造 - Google Patents

防錆pc鋼材設置構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外ケーブル(アウトケーブル)、ポストテンション方式など、橋梁の桁等の構造物に、合成樹脂により外周が被覆された防錆PC鋼材を、中間部分の外周側を構造物に固定された拘束部に当接させて、長手方向に湾曲させて設置する防錆PC鋼材設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
橋梁の桁等の構造物にPC鋼材を設置する場合、PC鋼材を長手方向に湾曲させて設置するが、外ケーブルやポストテンション方式においては、構造物に固定された拘束部(拘束材や鋼材挿通孔の屈曲部)に防錆PC鋼材の中間部分の外周側を当接させて長手方向に湾曲させており、従来は、防錆PC鋼材の外周の合成樹脂の被覆を直に拘束部に当接させていた。
【0003】
例えば、外ケーブルにおいては、図6に示すように、防錆PC鋼材10を、両端部分を定着材3、3により構造物1に固定すると共に、中間部分の外周側を構造物1に固定された拘束材5、5(拘束部)に当接させて、長手方向に湾曲させて構造物1の断面外に設置するが、従来は、防錆PC鋼材10の外周の合成樹脂の被覆を直に拘束材5、5に当接させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
橋梁の桁等の構造物は載荷重の変動により変形を生じ、防錆PC鋼材の外周側と構造物の拘束部とが繰返し衝突する。従って、上述のように防錆PC鋼材の外周の合成樹脂の被覆を直に構造物の拘束部に当接させると、合成樹脂の被覆が拘束部との衝突により破損し、防錆PC鋼材の防錆性能が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題に鑑み、外ケーブル、ポストテンション方式等において、防錆PC鋼材の外周の合成樹脂の被覆を好適に保護することができる防錆PC鋼材設置構造の提供を目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための本発明の特徴は、橋梁の桁等の構造物に、合成樹脂により外周が被覆された防錆PC鋼材を、中間部分の外周側を前記構造物に固定された拘束部に当接させて、長手方向に湾曲させて設置する防錆PC鋼材設置構造において、環形横断面の内周保護材と環形横断面の外周保護材と両者に挾まれた潤滑層とをもって2重筒状に形成された保護シースを、前記防錆PC鋼材の中間部分の外周に装着し、前記保護シースの前記外周保護材を前記拘束部に当接させることにある。
【0007】
なお、内周保護材は、防錆PC鋼材を外周側から挾み込んで装着されるU字形横断面の2つの分割部材をもって構成され、外周保護材は、前記内周保護材を外周側から挾み込んで装着されるU字形横断面の2つの分割部材をもって構成されることが好ましい。
【0008】
また、潤滑層は、内周保護材の外周面に塗布される潤滑剤をもって構成されることが好ましい。あるいは、外周保護材に、潤滑剤注入孔が設けられ、潤滑層は、前記潤滑剤注入孔から注入される潤滑剤をもって構成されることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面について説明する。図1〜4は本発明の第1実施形態であって、外ケーブルの場合を示している。
【0010】
図1において、1は橋梁の桁等のコンクリート製の構造物、10は構造物1にプレストレスを付与する防錆PC鋼材であり、防錆PC鋼材10は、両端部分を定着材3、3により構造物1に固定され、中間部分の外周側を構造物1に固定された拘束材5、5(拘束部)に当接させて、長手方向に湾曲して構造物1の断面外に設置されている。
【0011】
防錆PC鋼材10は、図2に示すように、複数のPC鋼線10a、10a…を撚り合せて構成されており、その外周には、合成樹脂による被覆10bが形成され、円形横断面になっている。また、防錆PC鋼材10の内部のPC鋼線10a、10a…の間にも合成樹脂が充填されている。
【0012】
そして、防錆PC鋼材10の中間部分の外周に、複数の保護シース(13、13)が、図1に示すように、拘束材5、5の配置に対応する配置で装着されており、各保護シースは、図3、4に示すように、防錆PC鋼材10の外周に、円環形横断面の内周保護材11を装着し、内周保護材11の外周に、潤滑層12を挾んで、円環形横断面の外周保護材13を装着することによって、2重筒状に形成されている。なお、内周保護材11、外周保護材13は、柔軟性を有する合成樹脂により肉薄に形成されている。
【0013】
図3に示すように、内周保護材11は、U字形横断面の2つの分割部材11a、11bをもって構成されており、分割部材11a、11bで防錆PC鋼材10を外周側から挾み込み、両者の縁部に跨がって連結テープ11c、11cを接着する形で両者を円筒状に連結して、防錆PC鋼材10の外周に装着されている。なお、防錆PC鋼材10の外周面に、油等の潤滑剤を塗布しておいてもよい。
【0014】
そして、図4に示すように、内周保護材11の外周面に、油等の潤滑剤を塗布することによって、潤滑層12が形成されている。外周保護材13は、内周保護材11と同様に、U字形横断面の2つの分割部材13a、13bをもって構成されており、分割部材13a、13bで内周保護材11を外周側から挾み込み、両者の縁部に跨がって連結テープ13c、13cを接着する形で両者を円筒状に連結して、内周保護材11の外周に装着されている。
【0015】
従って、内周保護材11、潤滑層12及び外周保護材13からなる保護シースは、構造物1の拘束材5、5の配置に応じて、長尺の防錆PC鋼材10の中間部分に、任意の配置で好適に装着することができる。
【0016】
そして、防錆PC鋼材10は、図1に示すように、保護シースの外周保護材13、13を構造物1の拘束材5、5に当接させて設置されている。従って、防錆PC鋼材10の外周の合成樹脂の被覆10bは構造物1の拘束材5、5に当接せず、構造物1が載荷重の変動により変形して防錆PC鋼材10の外周側と拘束材5、5とが繰返し衝突しても、外周の被覆10bが破損することを防止することができ、防錆PC鋼材10の防錆性能を長期間に渡って維持することができる。
【0017】
図5は本発明の第2実施形態であって、ポストテンション方式の場合を示している。なお、第1実施形態と同様な部分については、説明を省略し、同一の符号を使用する。
【0018】
防錆PC鋼材10は、コンクリート製の構造物1の長手方向に穿設された鋼材挿通孔7に挿通され、中間部分の外周側を鋼材挿通孔7の屈曲部8、8(拘束部)に当接させて、長手方向に湾曲して構造物1の断面内に設置されている。そして、防錆PC鋼材10の中間部分の外周には、屈曲部8、8の配置に対応する配置で、内周保護材11、潤滑層12及び外周保護材13からなる2重筒状の保護シースが装着されており、保護シースの外周保護材13、13が屈曲部8、8に当接している。
【0019】
従って、防錆PC鋼材10の外周の合成樹脂の被覆10bは構造物1の屈曲部8、8に当接せず、構造物1が載荷重の変動により変形して防錆PC鋼材10の外周側と屈曲部8、8とが繰返し衝突しても、外周の被覆10bが破損することを防止することができ、防錆PC鋼材10の防錆性能を長期間に渡って維持することができる。
【0020】
なお、防錆PC鋼材10を構造物1の鋼材挿通孔7に挿通する前に、内周保護材11、潤滑層12及び外周保護材13からなる保護シースをテーピング等により防錆PC鋼材10の所定位置に固定しておくことによって、防錆PC鋼材10の挿通作業中に保護シースの位置がずれることを好適に防止することができる。
【0021】
なお、上述の実施の形態では、内周保護材および外周保護材を、それぞれ、U字形横断面の2つの分割部材をもって構成し、2つの分割部材を連結して環形横断面に形成する場合について述べたが、内周保護材または外周保護材は、環形横断面に一体的に形成していてもよい。
【0022】
また、上述の実施の形態では、内周保護材の外周面に潤滑剤を塗布して、内周保護材と外周保護材との間に潤滑層を形成する場合について述べたが、外周保護材に潤滑剤注入孔(注油ニップル)を設けて、この潤滑剤注入孔から潤滑剤を注入して、内周保護材と外周保護材との間に潤滑層を形成してもよい。
【0023】
また、上述の実施の形態では、防錆PC鋼材が、複数の鋼線を撚り合せた鋼撚線をもって構成された場合について述べたが、防錆PC鋼材は、鋼撚線に限らず、単一の鋼線、鋼線束、鋼撚線束等をもって構成してもよい。
【0024】
また、上述の実施の形態では、防錆PC鋼材を設置する構造物がコンクリート製である場合について述べたが、防錆PC鋼材を設置する構造物は、コンクリート製構造物に限らず、鋼製構造物等でもよい。
【0025】
【発明の効果】
上述のように、本発明に係る防錆PC鋼材設置構造は、合成樹脂により外周が被覆された防錆PC鋼材の中間部分の外周に、環形横断面の内周保護材と環形横断面の外周保護材と両者に挾まれた潤滑層とをもって2重筒状に形成された保護シースを装着し、保護シースの外周保護材を構造物に固定された拘束部に当接させて、防錆PC鋼材を長手方向に湾曲させて設置することによって、構造物への載荷重の変動により防錆PC鋼材の外周側と拘束部とが繰返し衝突しても、合成樹脂の被覆が破損することを防止することができ、従って、防錆PC鋼材の防錆性能を長期間に渡って維持することができる。
【0026】
また、内周保護材を、防錆PC鋼材を外周側から挾み込んで装着されるU字形横断面の2つの分割部材をもって構成し、外周保護材を、内周保護材を外周側から挾み込んで装着されるU字形横断面の2つの分割部材をもって構成することによって、構造物の拘束部の配置に応じて、内周保護材および外周保護材を、長尺な防錆PC鋼材の任意の配置に好適に装着することができる。
【0027】
なお、潤滑層は、内周保護材の外周面に潤滑剤を塗布することによって、好適に構成することができる。また、潤滑層は、外周保護材に潤滑剤注入孔を設けて、潤滑剤注入孔から潤滑剤を注入することによっても好適に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る防錆PC鋼材設置構造の第1実施形態であって、外ケーブルの場合を示す立面図である。
【図2】 図1中の防錆PC鋼材の横断面図である。
【図3】 図2の防錆PC鋼材の外周への内周保護材の装着構造を示す横断面図である。
【図4】 図3の内周保護材の外周への外周保護材の装着構造を示す横断面図である。
【図5】 本発明に係る防錆PC鋼材設置構造の第2実施形態であって、ポストテンション方式の場合を示す立面図である。
【図6】 従来の防錆PC鋼材設置構造の一例であって、外ケーブルの場合を示す立面図である。
【符号の説明】
1 構造物
3 定着材
5 拘束材(拘束部)
7 鋼材挿通孔
8 屈曲部(拘束部)
10 防錆PC鋼材
10a PC鋼線
10b 被覆
11 内周保護材
11a、11b 分割部材
11c 連結テープ
12 潤滑層
13 外周保護材
13a、13b 分割部材
13c 連結テープ

Claims (4)

  1. 橋梁の桁等の構造物に、合成樹脂により外周が被覆された防錆PC鋼材を、中間部分の外周側を前記構造物に固定された拘束部に当接させて、長手方向に湾曲させて設置する防錆PC鋼材設置構造において、
    環形横断面の内周保護材と環形横断面の外周保護材と両者に挾まれた潤滑層とをもって2重筒状に形成された保護シースを、前記防錆PC鋼材の中間部分の外周に装着し、前記保護シースの前記外周保護材を前記拘束部に当接させることを特徴とする防錆PC鋼材設置構造。
  2. 内周保護材は、防錆PC鋼材を外周側から挾み込んで装着されるU字形横断面の2つの分割部材をもって構成され、外周保護材は、前記内周保護材を外周側から挾み込んで装着されるU字形横断面の2つの分割部材をもって構成された請求項1に記載の防錆PC鋼材設置構造。
  3. 潤滑層は、内周保護材の外周面に塗布される潤滑剤をもって構成された請求項1又は2に記載の防錆PC鋼材設置構造。
  4. 外周保護材に、潤滑剤注入孔が設けられ、潤滑層は、前記潤滑剤注入孔から注入される潤滑剤をもって構成された請求項1又は2に記載の防錆PC鋼材設置構造。
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