JPH0272990A - インクリボンカセット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ 本発明は、データ及び文書処理等の出力用プリンタに用
いられる反復使用可能なインクリボンカセットに関し、
特にワードプロセッサ等に用いられる熱転写プリンタ用
のインクリボンカセットに関する。

〔従来の技術〕

パーソナルワードプロセッサ等に用いられるプリンタに
は、ドツト式、インクシエンド式或いは熱転写式などが
あり、中でも熱転写式のプリンクは、印字特性に優れ、
低コストで、しかもメンテナンスフリーであって、小型
軽量という大きな利点がある。そのために熱転写式プリ
ンタは一般に広く普及している。そして熱転写式プリン
タにおける記録媒体としては、ＰＥＴ等からなるベース
フィルムに熱溶融性インクが塗布され、カセット化され
たインクリボンカセットが広く用いられている。

而して、インクリボンカセットには反復使用できないタ
イプのものと、反復使用できるタイプのものとがあり、
反復使用できないタイプのインクリボンカセットは印字
コストが高くつくことから、近年反復使用できるタイプ
のインクリボン力セットの開発が活発に行われている。

そして従来の反復使用できるインクリボンカセットには
、印字中に熱転写プリンタのサーマルヘッド移動に伴っ
て生しるインクリボンの弛みを取る機構を備えたタイプ
と備えないタイプとがあった。

弛み取り機構を備えていないカセットは、印字部におい
てインクリボンが常に弛んだ状態となって、紙補給時に
インクリボンが紙に接触し、インクリボンが折れる等の
損傷をすることがあるため、紙補給の度毎に、操作者が
インクリボンの弛みを取らざるを得す、操作上の問題点
になっていた。

更に、印字部のインクリボンが弛むことによって、イン
クリボンの印字位置がずれ、正確な印字ができないこと
があり、品質上の問題点でもあった。

そのため弛み取り機構は、ヘッド移動に伴つィンクリボ
ン弛み量を、非印字中、印字中に拘わらず移動に伴う弛
みを取る弛み取り用スプリングとバンクテンション付与
用スプリングから成るものであった。

（発明が解決しようとする課題〕 しかし、従来の弛み取り１Ｑｊｉｉの課題は、プリンタ
ノ印字ヘッド移動に伴うインクリボンの弛み量に対して
、弛み取り用スプリングの変移量が不足し、弛み取りが
不十分であったり、また印字走行中における弛み取り用
スプリング及びバックテンション付与用スプリングそれ
ぞれのインクリボンに対する押圧力が必ずしも適切でな
く、弛み取りが不十分になる等の問題点があり、弛み取
り機構として必ずしも満足のいくものではなかった。

従って、本発明の目的は、印字中、非印字中に拘わらず
インクリボンに対して常に適度な張力を付与して安定し
た印字を行うことができるインクリボンカセットを提供
することにある。

［課題を解決するための手段〕 本発明者らは、上記目的を達成すべく、インクリボンカ
セットについて種々検討した結果、特定の押圧力をもっ
た弛み取り用スプリングと特定の押圧力をもったバック
テンション付与用スプリングとを用い、且つこれら両押
圧力に特定の関係をもたせたインクリボンカセットを提
供することにより上記目的を達成し得ることを知見した
。

即ち、本発明は、上記目的を達成すべく、プリンタの印
字へンド移動に伴うインクリボン弛み量に対して同等又
はそれ以上のインクリボンの弛みを取る弛み取り機構を
備え、且つ該弛み取り機構が１個の弛み取り用スプリン
グ及び少なくとも１個のバックテンション付与用スプリ
ングを備えてなる反復使用可能なインクリボンカセット
において、上記弛み取り用スプリングの印字走行中にお
けるインクリボン押圧力Ｆ、と上記バックテンション用
スプリングのインクリボン押圧力Ｆ２とが０゜０１≦Ｆ
２／Ｆｌ≦１．０の関係を有することを特徴とするイン
クリボンカセットを提供するものである。

（作用〕 本発明のインクリボンカセットによれば、プリンタによ
る印字中、非印字中に拘わらず弛み取り機構がインクリ
ボンに対して適度な張力を付与し、常に安定した印字を
することができる。

〔実施例〕

以下、第１図（ａ）、　（ｂ）及び第２図（ａ）、　（
ｂ）に示す実施例に基づいて本発明を説明する。

図中、第１図（ａ）、　（ｂ）は左右対称タイプのイン
クリボン押圧力１−の動作を説明するだめの説明図で、
同図（ａ）は非印字中の動作を示す図、同図（ｂ）は印
字中の動作を示す図、第２図（ａ）、　（ｂ）は左右非
対称タイプのインクリボンカセットを示す図で、同図（
ａ）は内部を示す平面図、同図（ｂ）は組み立て前の内
部を示す平面図である。

本実施例のインクリボンカセットは、第１図（ａ）。

（＋））に示す如くケースｌ内に一対のコア２，２を回
転自在に備え、該一対のコア２にインクリボン３が巻回
されており、しかも該インクリボン３は反復使用するこ
とができるよう構成されている。

即ち、上記ケース１の一例縁には左右対称となる位置に
プリンタの印字ヘッド４の臨む凹欠部ＩＡが２箇所にそ
れぞれ形成されている（第１図（ａ）参照）。

上記凹欠部ＩＡ、ＩＡの各側面の先端であって、上記−
側縁を成す部分にはインクリボン３の出入口ｌＢがそれ
ぞれ４箇所に形成されている。更に、上記凹欠部ＩＡ、
ＬＡ間に位置し、該凹欠部ＩＡ１Δの底面に略一致する
位置に一対のガイドローラ５，５が、また上記−側縁に
直交する一対の側縁近傍に他の一対のガイドローラ６．
６がそれぞれ取り付けられており、コア２．２に巻回さ
れたインクリボン３を上記各ガイドローラ５．５及び６
．６を経由させて各出入口ＸＢに案内して、該インクリ
ボン３をコア２．２間において巻き出し、巻き戻し自在
に構成され、更にインクリボン３が上記各凹欠部ＩＡの
出入口ＩＢ、ＩＢを跨ぎ、いずれかの凹欠部ＩＡ、ＩＡ
に臨むプリンタ４によって第１図（ｂｌに示す如く用紙
７に印字するよう構成されている。

更に、印字中、あるいは非印字中に、インクリボン３に
弛みが生しないように弛み取り機構８が配設されている
。該弛み取り機構８は、プリンタの印字へンド４の移動
に伴って発生するインクリボン３の弛み量に対し、これ
と同等またはそれ以上の弛みを取るためのもので、上記
凹欠部ＩＡＸＡ間に位置する一側縁の内側に配設された
弛み取り用スプリング８Ａと、上記−側縁に直交する一
対の側縁近傍にそれぞれ配設されたパンクテンション付
与用スプリング８Ｂ、、８Ｂ、とを備えて構成されてい
る。

上記弛み取り用スプリング８Ａは、帯状の板バネで形成
されており、一端が上記凹欠部ＩＡ、ＩＡ間の一例縁に
固定され、他端が屈曲形成されて自由端となって、その
自由状態で他端がコア２に突出して一例縁からコアに接
近するように構成されている。そしてガイドローラ５．
５間を経由するインクリボン３が上記−側縁に並走する
間、このインクリボン３が弛み取り用スプリング８Ａの
自由端を該−側縁へ押し戻し、結果として該弛み取り用
スプリング８Ａがインクリボン３に押圧力Ｆ、を付与す
るように構成されている。

また、上記パックテンション付与用スプリング８Ｂ＋、
８８ｚは、上記弛み取り用スプリング８Ａと同様帯状の
板バネで形成され、一端が上記凹欠部ＩＡ、ｌＡと対向
する側縁とこれに直交する一対の側縁の各近傍に固定さ
れ、他端でガイドローラ６．６を経由するインクリボン
３を押圧するように構成されている。尚、各スプリング
８Ｂ、、８Ｂ２のインクリボン押圧力Ｆ２は、本発明の
スプリング押圧力範囲ならば等しくても互いに異なって
いても良い。

而して、弛み取り用スプリング８Ａ及びバンクテンショ
ン付与用スプリング８Ｂ＋、Ｂ２の各押圧力Ｆ＋、Ｆｚ
の比、つまりＦ２／Ｆ１が０，０１と１．０の範囲にあ
り、０．０３〜０．６０の範囲にあることがより好まし
い、Ｆ２／Ｆ１が１．０より大きくなると、プリンタの
駆動力よりインクリボン３を巻き取る力の方が大きくな
ってインクリボン３を巻き取ることができなくなったり
、上記弛み取りスプリング８への押圧力Ｆ、か弱くなり
すぎてインクリボン３の弛みを十分に取ることができな
くなる虞れがある。また、Ｆ　２　／　Ｆ、が０．０１
より小さくなると、パックテンションが不足して弛み取
りが不十分になる虞れがある。

また、上記弛み取り用スプリング８Ａの印字中のインク
リボン押圧力Ｆ１は０．０４〜１．５４ｇ／ｍｍ”範囲
にあることが好ましく、０．０７〜０．７７　ｇ／ｌｌ
Ｆ２の範囲にあることがより好ましい、該押圧力Ｆ、が
１．５４ｇ／ｍｍ”を超えると、ヘッド移動に伴うイン
クリボン３の弛みを取るために必要なバンクテンション
付与用スプリング８Ｂ、、８Ｂ、のインクリボン押圧力
Ｆ２が大きくなり過ぎ、プリンタの駆動力よりインクリ
ボン３を巻き取る力が大きくなり、印字中にインクリボ
ン３を巻き取ることができなくなる虞れがある。また、
該押圧力Ｆ１が０、０４　ｇ　７ｍｍ２より小さくなる
と、インクリボン３をコア２，２側へ押し出す力が弱く
、スプリングの変移量が小さくなり過ぎ、インクリボン
３の弛み取り量が十分でなくなる虞れがある。

また、上記パックテンション付与用スプリング８Ｂ、、
８Ｂ、のインクリボン押圧力Ｆ２は、０．０２〜！、　
５４　ｇ　７ｍｍ”の範囲にあることが好ましく、０゜
０５〜１．３２　ｇ　／ｎｕｓ”の範囲にあることがよ
り好ましい。該押圧力Ｆｔが１．５４　ｇ　／ｍｓａ”
を超えると、プリンタの駆動力よりカセットのインクリ
ボン３を巻き取るために必要な力が大きくなり、印字中
にインクリボン３を巻き取ることができなくなる虞れが
あり、また該押圧力Ｆ２が０．０２　ｇ　７ｍｍ２より
小さくなると、バンクテンションが不足し、インクリボ
ン３の弛み取りが不十分となる虞れがある。

また、本発明において使用される上記スプリングの材質
としては、例えば、リン青銅やＳＵＳ等のように通常ス
プリング材として用いられるものがある。また、弛み取
り用スプリング８Ａ、バンクテンション付与用スプリン
グ８Ｂ＋、８８ｇは、それぞれ必要に応してインクリボ
ン３との接触部分にパッドまたはインクリボン３の摩擦
抵抗を減少させるコーティングを施したものであっても
良い。

本発明において使用される反復使用可能なインクリボン
カセットとしては、第１図に示す如くカセットの中心線
に対して左右対称な表裏反復使用なものの他、第２図に
示す如くカセットの全体形状は中心線に対して非対称で
あるが、カセットをインクリボン収納部ｌと該インクリ
ボン収納部ｌに対して着脱自在なリボンガイド部１０と
から構成し、インクリボン収納部１をリボンガイド部１
０に対して表裏反転して使用することにより反復使用可
能にしたカセット等があるが、本発明は、これらを含む
反復使用できるインクリボンカセットでありさえすれば
どのようなものについても適用することができる。

以下、より具体的な実施例に従って本発明を説明するが
、勿論本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。

実施例１〜３ 厚さ６μｍのＰＥＴフィルムに、ポリエステル樹脂及び
カーボンブラックを主成分とし、インク層を厚み約６μ
ｍとなるように塗布したインクシートを幅６．３５　ｍ
ｍにスリッティングしたインクリボンを第１図に示すカ
セットに用いて、市販のパーソナルワープロ（シャープ
製書院ＷＤ−２６０Ｆ）によって走行性の評価を行った
。このときの本実施例のインクリボンカセットの弛み取
り機構８の弛み取り用スプリング８Ａ及びバンクテンシ
ョン付与用スプリング８Ｂ、、８Ｂ、それぞれのインク
リボン押圧力Ｆ、、Ｆ、は表−１に示した通りである。

実施例４〜６ 実施例１と同じインクリボンカセットを第２図に示すカ
セットに用いて市販のパーソナルワープロ（東芝製ルポ
７０　ＧＸ）によって走行性の評価を行った。このとき
の本実施例のインクリボンカセットの弛み取り機構８の
弛み取り用スプリング８Ａ及びバックテンション付与用
スプリング８Ｂ１゜８Ｂ、それぞれのインクリボン押圧
力Ｆ、、Ｆ、は表１に示した通りである。

比較例１〜６ 比較例１〜３は、弛み取り機構８の弛み取り用スプリン
グ８Ａ及びバックテンション付与用スプリング８Ｂ＋、
８Ｂ２のインクリボン押圧力をそれぞれ表−１に示す如
くした以外は実施例１〜３と同様に走行性の評価を行っ
た。

また、比較例４〜６は、弛み取り機構８の弛み取り用ス
プリング８Ａ及びバックテンション付与用スプリング８
Ｂ１．８８ｚのインクリボン押圧力をそれぞれ表−１に
示す如くした以外は実施例４〜６と同様に走行性の評価
を行った。

下記表−１に示された結果から明らかな如く、本発明の
実施例１〜６のインクリボンカセットは、走行性に何ら
支障がなく、印字品質が良好であることが判った。

これに対し、比較例１〜６のインクリボンカセットは、
弛み取りが不能であったり、巻き取りが不能であるなど
の支障が生じ印字することができないことが判った。

〔発明の効果〕

本発明のインクリボンカセットは、印字中、非印字中に
拘わらずインクリボンに対して常に適度な張力を付与し
て安定した印字を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａｌ、　（ｂ）は左右対称タイプのインクリボ
ンカセットの動作を説明するための説明図で、同図（ａ
）は非印字中の動作を示す図、同図（ｂｌは印字中の動
作を示す図、第２図（ａ）、　（ｂ）は左右非対称タイ
プのインクリボンカセットを示す図で、同図（ａ）は内
部を示す平面図、同図（ｂ）は組み立て前の内部を示す
平面図である。 ｌ−ケース　　　　　２；コア ３：インクリボン　　４；印字ベンド ８；弛み取り機構 ８Ａ；弛み取り用スプリング

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. プリンタの印字ヘッド移動に伴うインクリボン弛み量に
   対して同等又はそれ以上のインクリボンの弛みを取る弛
   み取り機構を備え、且つ該弛み取り機構が１個の弛み取
   り用スプリング及び少なくとも１個のバックテンション
   付与用スプリングを備えてなる反復使用可能なインクリ
   ボンカセットにおいて、上記弛み取り用スプリングの印
   字走行中におけるインクリボン押圧力Ｆ＿１と上記バッ
   クテンション用スプリングのインクリボン押圧力Ｆ＿２
   とが０．０１≦Ｆ＿２／Ｆ＿１≦１．０の関係を有する
   ことを特徴とするインクリボンカセット。