JP2624179B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents
熱転写プリンタInfo
- Publication number
- JP2624179B2 JP2624179B2 JP6156987A JP15698794A JP2624179B2 JP 2624179 B2 JP2624179 B2 JP 2624179B2 JP 6156987 A JP6156987 A JP 6156987A JP 15698794 A JP15698794 A JP 15698794A JP 2624179 B2 JP2624179 B2 JP 2624179B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ribbon
- thermal head
- cassette
- platen
- ink ribbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Electronic Switches (AREA)
- Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
- Handling Of Sheets (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の特徴は、熱転写プリ
ンタに係り、特に感熱ヘッドが対向する面側が平面状に
形成されたプラテンを有する熱転写プリンタに関する。
ンタに係り、特に感熱ヘッドが対向する面側が平面状に
形成されたプラテンを有する熱転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写プリンタに使用されるインクリボ
ンは、一般的に略4〜8μm程度の極薄のベースフィル
ムより構成されている為、インクリボン自身に剛性が全
くない。
ンは、一般的に略4〜8μm程度の極薄のベースフィル
ムより構成されている為、インクリボン自身に剛性が全
くない。
【0003】このようなインクリボンを扱う場合、後述
するように感熱ヘッド部で発生するリボンのせり上が
り,せり下がり現象を防止する整列巻取技術が極めて重
要になるが、この技術に触れた文献はほとんど見当らな
い。
するように感熱ヘッド部で発生するリボンのせり上が
り,せり下がり現象を防止する整列巻取技術が極めて重
要になるが、この技術に触れた文献はほとんど見当らな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】次に、感熱ヘッド部で
発生するリボンのせり上がり,せり下がり現象とその発
生メカニズムについて図7ないし図9を用いて説明する
が、本説明例はリボンのせり上がり,せり下がり現象が
顕著に発生する例としてリボンの中央部でなく、上側も
しくは下側に片寄ってリボンを感熱ヘッドでプラテンに
押し付けた場合を示す。
発生するリボンのせり上がり,せり下がり現象とその発
生メカニズムについて図7ないし図9を用いて説明する
が、本説明例はリボンのせり上がり,せり下がり現象が
顕著に発生する例としてリボンの中央部でなく、上側も
しくは下側に片寄ってリボンを感熱ヘッドでプラテンに
押し付けた場合を示す。
【0005】図7ないし図9において、ヘッド3がリボ
ンの上側の部分のみ(図の斜線部)をプラテンに押し付
けている。この状態において、リボンには、リボンカセ
ット内のリボン巻取コア6の巻取により巻取張力Toが
矢印方向に作用する。又、同時にヘッドを介して、その
反対方向にはリボンを安定走行させる為のバックテンシ
ョン付加部9より張力Tiが作用する。
ンの上側の部分のみ(図の斜線部)をプラテンに押し付
けている。この状態において、リボンには、リボンカセ
ット内のリボン巻取コア6の巻取により巻取張力Toが
矢印方向に作用する。又、同時にヘッドを介して、その
反対方向にはリボンを安定走行させる為のバックテンシ
ョン付加部9より張力Tiが作用する。
【0006】ここでバックテンションTiはブレーキ力
でありその付加手段は軸ブレーキ等の他の手段であって
も良い。
でありその付加手段は軸ブレーキ等の他の手段であって
も良い。
【0007】張力ToとTiはリボン幅Rの全幅にわた
って均一に等分布で作用しようとするのに対して、ヘッ
ドのリボン押し付け位置が上側に片寄っている為、リボ
ンの張力分布は図の矢印で示した様に不均一になり、リ
ボンの下側に作用する張力の方が上側に作用する張力よ
りも大きくなる。
って均一に等分布で作用しようとするのに対して、ヘッ
ドのリボン押し付け位置が上側に片寄っている為、リボ
ンの張力分布は図の矢印で示した様に不均一になり、リ
ボンの下側に作用する張力の方が上側に作用する張力よ
りも大きくなる。
【0008】すなわち、ヘッド部において、リボンを下
側にせり下げようとする力Wが発生することになる。
側にせり下げようとする力Wが発生することになる。
【0009】したがって、図8に示すように、感熱ヘッ
ド部でリボンがせり下げられることになる。
ド部でリボンがせり下げられることになる。
【0010】ここでインクリボンは、一般的に略4〜8
μm程度の極薄のベースフィルムより構成されている
為、インクリボン自身に剛性が全くない。
μm程度の極薄のベースフィルムより構成されている
為、インクリボン自身に剛性が全くない。
【0011】このため、一度感熱ヘッド部でせり下げら
れて位置を狂わされたインクリボンは、自分自身でその
位置を修正しようとする能力がなく、下側にせり下げら
れたままリボン巻取コア6に巻き取られることになる。
れて位置を狂わされたインクリボンは、自分自身でその
位置を修正しようとする能力がなく、下側にせり下げら
れたままリボン巻取コア6に巻き取られることになる。
【0012】以上のように、せり下げられたままリボン
が巻き取られると、図9に示すように、巻取コア6に巻
き取られたリボン4が不整列巻きとなり、リボンを収納
するカセットケースの内壁に接触し、リボンの巻取が不
能となる不具合を発生させる。 また、せり上がり,せ
り下がりによりリボンの変形,折れ曲がりなどのダメー
ジが生じる。
が巻き取られると、図9に示すように、巻取コア6に巻
き取られたリボン4が不整列巻きとなり、リボンを収納
するカセットケースの内壁に接触し、リボンの巻取が不
能となる不具合を発生させる。 また、せり上がり,せ
り下がりによりリボンの変形,折れ曲がりなどのダメー
ジが生じる。
【0013】以上の説明例は、リボンの上側を片寄って
感熱ヘッドでプラテンに押し付けた場合にヘッド部で発
生するせり下がり現象についてのものであるが、反対に
リボンの下側を片寄って押し付けた場合には、リボンの
せり上がり現象が発生し同様の不具合が生ずるのはもち
ろんである。
感熱ヘッドでプラテンに押し付けた場合にヘッド部で発
生するせり下がり現象についてのものであるが、反対に
リボンの下側を片寄って押し付けた場合には、リボンの
せり上がり現象が発生し同様の不具合が生ずるのはもち
ろんである。
【0014】また、リボンのせり上がり,せり下がり現
象は、以下に説明するように、リボン巻取不能とは別の
不具合を生ぜしめる。
象は、以下に説明するように、リボン巻取不能とは別の
不具合を生ぜしめる。
【0015】すなわち、ヘッド部でのせり上がり,せり
下がり現象が発生すると、感熱ヘッド上の発熱抵抗体か
らリボンがはずれてしまったりするという致命的欠陥を
引き起こすことになる。
下がり現象が発生すると、感熱ヘッド上の発熱抵抗体か
らリボンがはずれてしまったりするという致命的欠陥を
引き起こすことになる。
【0016】本発明の目的は、熱転写プリンタで発生す
るヘッド部のリボンせり上がり,せり下がり現象という
致命的欠陥を防止することにある。
るヘッド部のリボンせり上がり,せり下がり現象という
致命的欠陥を防止することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、感熱ヘ
ッド及び前記感熱ヘッドを押し付けられるプラテン、表
面に固体インクを塗布したインクリボン、前記インクリ
ボンを収納するリボンカセット等よりなる熱転写プリン
タにおいて、 前記プラテンは前記感熱ヘッドが対向する
面側が平面状に形成された平面部を有し、かつ前記イン
クリボンのリボン幅とほぼ同じ幅を前記感熱ヘッドで前
記プラテンの平面部に押し付けるようにすると共に、前
記インクリボンの送り出し側と前記感熱ヘッドの間の前
記リボンにバックテンションを与えるバックテンション
付加機能が前記リボンカセットに備えられ、更に前記感
熱ヘッドと前記リボンカセットは移動動作を行うキャリ
ッジに共に搭載されていることを特徴とする熱転写プリ
ンタにある。
ッド及び前記感熱ヘッドを押し付けられるプラテン、表
面に固体インクを塗布したインクリボン、前記インクリ
ボンを収納するリボンカセット等よりなる熱転写プリン
タにおいて、 前記プラテンは前記感熱ヘッドが対向する
面側が平面状に形成された平面部を有し、かつ前記イン
クリボンのリボン幅とほぼ同じ幅を前記感熱ヘッドで前
記プラテンの平面部に押し付けるようにすると共に、前
記インクリボンの送り出し側と前記感熱ヘッドの間の前
記リボンにバックテンションを与えるバックテンション
付加機能が前記リボンカセットに備えられ、更に前記感
熱ヘッドと前記リボンカセットは移動動作を行うキャリ
ッジに共に搭載されていることを特徴とする熱転写プリ
ンタにある。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を説明す
る。
る。
【0020】図3に熱転写プリンタの外観図を示す。
【0021】側板10と側板11間には、軸12が固定
されている。又、軸12上を摺動可能にキャリッジ13
が配置され、該キャリッジ13上には、リボンカセット
5及び感熱ヘッド3が搭載され、前記リボンカセット5
内にはインクリボン4が収納されている。
されている。又、軸12上を摺動可能にキャリッジ13
が配置され、該キャリッジ13上には、リボンカセット
5及び感熱ヘッド3が搭載され、前記リボンカセット5
内にはインクリボン4が収納されている。
【0022】キャリッジ13は、キャリッジモーター1
4によりタイミングベルト15を介して、図では、左右
方向に移動可能な構成としている。ラインフィードモー
ター16によりプラテン1の軸に締結されたギヤ17に
駆動力を伝達し、被転写紙2を送る。又、プラテンノブ
18を手で廻しても同様に紙送りが可能である。19は
紙ガイドである。リリースレバー20を前後方向に移動
させる事により、軸21に摺動可能に配置された紙押さ
えローラ22を紙面に押し付けたり、紙面から離したり
する構造になっている。23はホームポジションセン
サ、24は感熱ヘッド3等に通電させる為のフラットケ
ーブルである。
4によりタイミングベルト15を介して、図では、左右
方向に移動可能な構成としている。ラインフィードモー
ター16によりプラテン1の軸に締結されたギヤ17に
駆動力を伝達し、被転写紙2を送る。又、プラテンノブ
18を手で廻しても同様に紙送りが可能である。19は
紙ガイドである。リリースレバー20を前後方向に移動
させる事により、軸21に摺動可能に配置された紙押さ
えローラ22を紙面に押し付けたり、紙面から離したり
する構造になっている。23はホームポジションセン
サ、24は感熱ヘッド3等に通電させる為のフラットケ
ーブルである。
【0023】このプリンタは、キャリッジ13が左右方
向に移動する時のみ印字をする片方向印字方式で、右方
向に移動するときは、インクリボン4を巻き取り、左方
向に移動するときは、インクリボン4を巻き取らない方
式のプリンタである。又、キャリッジモーター14,ラ
インフィードモーター16,ホームポジションセンサ2
3,感熱ヘッド3ならびにリボン終端を検出するリボン
センサ(図示せず)等は制御器に係るCPU25にて制
御されているものとする。
向に移動する時のみ印字をする片方向印字方式で、右方
向に移動するときは、インクリボン4を巻き取り、左方
向に移動するときは、インクリボン4を巻き取らない方
式のプリンタである。又、キャリッジモーター14,ラ
インフィードモーター16,ホームポジションセンサ2
3,感熱ヘッド3ならびにリボン終端を検出するリボン
センサ(図示せず)等は制御器に係るCPU25にて制
御されているものとする。
【0024】図4は、本発明を実施するリボンカセット
の内部構造を示す平面図であり、カセットのウエケース
を取りのぞき、上方向から見た平面図である。図5は図
4のA−A断面を示す。
の内部構造を示す平面図であり、カセットのウエケース
を取りのぞき、上方向から見た平面図である。図5は図
4のA−A断面を示す。
【0025】リボンカセット5は、カセット上ケース7
とカセット下ケース8とを固定ネジ(図示せず)等によ
り中空ケースになるよう構成されており、その内部に
は、インクリボン4および、インクリボン4に一定のバ
ックテンションを与えるバックテンション付加部9およ
び36が組込まれている。また、カセットウエケース7
およびカセットシタケース8にはキャリッジ13に搭載
された感熱ベッド3の挿入切欠部XおよびYが設けられ
ている。6はリボン巻取コアであり、その内周に設けた
複数個の突起部6aが、後述するキャリッジに設けたリ
ボン巻取軸に、該カセット5全体をキャリッジに装着し
たときに係合するようになっている。このカセット5は
リボン4の上下段印字に対応する様に構成されたもので
あり、該カセット5がキャリッジに装着されたとき、リ
ボン4の上側半分のみを使用して印字するようになって
いる。すなわち、リボン送出コア26に巻回された未使
用の転写フィルムの上半分のみが転写されて、一巻全て
が巻取コア6に巻きとられたとき、リボンカセット5全
体の上下を反転させて、キャリッジに再装着するもので
ある。したがって、リボンカセット5反転前に、リボン
4の下半分に位置し未転写の部分が、反転によって、上
側に位置する為、この部分に転写が可能となるものであ
る。同時に、反転前には、リボン4の巻取用として使用
されていた巻取コア6は、反転によりリボン送り出しコ
ア26として使用される。逆に反転前リボン送り出し用
として使用されていたリボン送出コア26は反転によ
り、巻取コア6として使用され、キャリッジの巻取軸と
係合する。したがって、リボン巻取コア6とリボン送出
コア26は同一形状に設定する。該リボン巻取コア6と
リボン送出コア26は、第9図に示すように、カセット
シタケース8に設けたボス部8aと、カセットウエケー
ス7に設けたボス部7aとの間にわずかの間隔をあけ
て、はさみ込まれる形で支持する構成としてカセット5
の反転によって、コア6,26位置の上下ずれが起きな
い様配慮している。27は、カセットウエケース7をカ
セットシタケース8に締結する為のネジ穴である。28
は、リボン送出コア26に巻回された転写フィルムの残
量を見る為ののぞき窓である。29および30はリボン
4の走行経路に配設されたガイドローラであり、リボン
走行経路の位置決めをするとともに、リボン走行時の走
行抵抗を軽減するためのものである。カセット5の反転
使用の為、ガイドローラ29と30は略左右対称位置に
設けられている。31はキャリッジに搭載され、送出側
リボンがなくなったことの検出、あるいは何らかの原因
で感熱ヘッド部でリボンがヘッドからはずれてしまう事
故、あるいは、プリンタの運転開始時、カセットが装置
されていない不備等を検出する為のリボンセンサ32
が、カセット5内に挿入される為のセンサ挿入穴であ
る。カセット5反転使用の為、カセットウエケース7に
も挿入穴(図示せず)を設ける。33はリボン走行ガイド
部であり、リボン走行抵抗軽減の為、2ケ所の突起部3
3aと33bのみでリボンと接触する様にしてあり、カ
セット反転使用の際、突起部33aと33bはほぼ左右
対称の位置になる様に構成する。34および35は、リ
ボン走行開始時,停止時、および、ヘッドのプラテンへ
の押し付け、引き離し動作によるリボンのたるみが発生
した場合のリボンセンサ32の誤動作を防止する為のリ
ボン位置ガイドである。
とカセット下ケース8とを固定ネジ(図示せず)等によ
り中空ケースになるよう構成されており、その内部に
は、インクリボン4および、インクリボン4に一定のバ
ックテンションを与えるバックテンション付加部9およ
び36が組込まれている。また、カセットウエケース7
およびカセットシタケース8にはキャリッジ13に搭載
された感熱ベッド3の挿入切欠部XおよびYが設けられ
ている。6はリボン巻取コアであり、その内周に設けた
複数個の突起部6aが、後述するキャリッジに設けたリ
ボン巻取軸に、該カセット5全体をキャリッジに装着し
たときに係合するようになっている。このカセット5は
リボン4の上下段印字に対応する様に構成されたもので
あり、該カセット5がキャリッジに装着されたとき、リ
ボン4の上側半分のみを使用して印字するようになって
いる。すなわち、リボン送出コア26に巻回された未使
用の転写フィルムの上半分のみが転写されて、一巻全て
が巻取コア6に巻きとられたとき、リボンカセット5全
体の上下を反転させて、キャリッジに再装着するもので
ある。したがって、リボンカセット5反転前に、リボン
4の下半分に位置し未転写の部分が、反転によって、上
側に位置する為、この部分に転写が可能となるものであ
る。同時に、反転前には、リボン4の巻取用として使用
されていた巻取コア6は、反転によりリボン送り出しコ
ア26として使用される。逆に反転前リボン送り出し用
として使用されていたリボン送出コア26は反転によ
り、巻取コア6として使用され、キャリッジの巻取軸と
係合する。したがって、リボン巻取コア6とリボン送出
コア26は同一形状に設定する。該リボン巻取コア6と
リボン送出コア26は、第9図に示すように、カセット
シタケース8に設けたボス部8aと、カセットウエケー
ス7に設けたボス部7aとの間にわずかの間隔をあけ
て、はさみ込まれる形で支持する構成としてカセット5
の反転によって、コア6,26位置の上下ずれが起きな
い様配慮している。27は、カセットウエケース7をカ
セットシタケース8に締結する為のネジ穴である。28
は、リボン送出コア26に巻回された転写フィルムの残
量を見る為ののぞき窓である。29および30はリボン
4の走行経路に配設されたガイドローラであり、リボン
走行経路の位置決めをするとともに、リボン走行時の走
行抵抗を軽減するためのものである。カセット5の反転
使用の為、ガイドローラ29と30は略左右対称位置に
設けられている。31はキャリッジに搭載され、送出側
リボンがなくなったことの検出、あるいは何らかの原因
で感熱ヘッド部でリボンがヘッドからはずれてしまう事
故、あるいは、プリンタの運転開始時、カセットが装置
されていない不備等を検出する為のリボンセンサ32
が、カセット5内に挿入される為のセンサ挿入穴であ
る。カセット5反転使用の為、カセットウエケース7に
も挿入穴(図示せず)を設ける。33はリボン走行ガイド
部であり、リボン走行抵抗軽減の為、2ケ所の突起部3
3aと33bのみでリボンと接触する様にしてあり、カ
セット反転使用の際、突起部33aと33bはほぼ左右
対称の位置になる様に構成する。34および35は、リ
ボン走行開始時,停止時、および、ヘッドのプラテンへ
の押し付け、引き離し動作によるリボンのたるみが発生
した場合のリボンセンサ32の誤動作を防止する為のリ
ボン位置ガイドである。
【0026】また、リボン走行開始して感熱ヘッド3が
プラテン接触する為に移動する際、感熱ヘッド3がイン
クリボン4を大きな速度で引き出す為、送出コア26が
その慣性分で回転しすぎ、定常走行時より長いリボン量
がリボン送出コア26より吐き出される。したがって巻
き取りコア6の巻き取り量が送出量に対応できずリボン
がたるむことになる。このたるみは送出コア26とバッ
クテンション付加部9の間で発生する。したがって、リ
ボンセンサ32はリボンのたるみが発生しない箇所、す
なわち、リボン走行経路のうち、バックテンション付加
部9と、感熱ヘッド3との間に設ける。
プラテン接触する為に移動する際、感熱ヘッド3がイン
クリボン4を大きな速度で引き出す為、送出コア26が
その慣性分で回転しすぎ、定常走行時より長いリボン量
がリボン送出コア26より吐き出される。したがって巻
き取りコア6の巻き取り量が送出量に対応できずリボン
がたるむことになる。このたるみは送出コア26とバッ
クテンション付加部9の間で発生する。したがって、リ
ボンセンサ32はリボンのたるみが発生しない箇所、す
なわち、リボン走行経路のうち、バックテンション付加
部9と、感熱ヘッド3との間に設ける。
【0027】次に、バックテンション付加部9および3
6の構造について、図6を用いて説明する。
6の構造について、図6を用いて説明する。
【0028】カセットシタケース8と一体に構成された
ポスト37の外周壁面にフェルト等の摩擦材(1),3
8を貼り付ける。一方ポスト39を支持軸として、板バ
ネ40を取り付ける。そして板バネ40の平面部にもう
1つのフェルト等の摩擦材(2),41を貼り付ける。
摩擦材(1),38と摩擦材(2),41の間にインク
リボン4をサイドイッチ状にはさみ込む様に装着する。
ここで、リボン4の幅Rよりも摩擦材(1)38,
(2)41の幅寸法Tの方が大きくなる様に設定する。
以上の様に構成すれば、リボンが上下方向に位置ずれし
ようとしても、両端に摩擦材同志の接触部分がある為、
リボン位置ずれの抵抗となり、このバックテンション付
加部9又は36でのリボン4の位置ずれを防止すること
ができる。40aは、板バネ40と一体に設けられた突
き出しピン接触部であり、この部分が図の矢印方向wの
方向に押されたとき、板バネ40の摩擦材押し付け力を
解除し、バックテンションを解除するためのものであ
る。なお、上記突き出しピン接触部40aはキャリッジ
にカセットが装着されたとき、キャリッジに設けられた
突き出しピンの外周と接触して、バックテンションを解
除するものであるが、キャリッジの突き出しピン(図示
せず)は、巻き取り側のバックテンション付加部36の
バックテンションを解除する位置に設けられている。し
たがって、第8図で説明すると、送り出し側のバックテ
ンション付加部9のバックテンションはリボンに作用し
ているが、巻取側のバックテンション付加部36のバッ
クテンションは解除されている。したがって、バックテ
ンション付加部9と36の両方に同じバックテンション
を付加するようにしておけば、リボンの往走行時とカセ
ット反転によるリボンの復走行時の両方の場合につい
て、送り出し側のバックテンションのみが作用し、しか
もその大きさも同じになり安定したリボン走行性が得ら
れる。
ポスト37の外周壁面にフェルト等の摩擦材(1),3
8を貼り付ける。一方ポスト39を支持軸として、板バ
ネ40を取り付ける。そして板バネ40の平面部にもう
1つのフェルト等の摩擦材(2),41を貼り付ける。
摩擦材(1),38と摩擦材(2),41の間にインク
リボン4をサイドイッチ状にはさみ込む様に装着する。
ここで、リボン4の幅Rよりも摩擦材(1)38,
(2)41の幅寸法Tの方が大きくなる様に設定する。
以上の様に構成すれば、リボンが上下方向に位置ずれし
ようとしても、両端に摩擦材同志の接触部分がある為、
リボン位置ずれの抵抗となり、このバックテンション付
加部9又は36でのリボン4の位置ずれを防止すること
ができる。40aは、板バネ40と一体に設けられた突
き出しピン接触部であり、この部分が図の矢印方向wの
方向に押されたとき、板バネ40の摩擦材押し付け力を
解除し、バックテンションを解除するためのものであ
る。なお、上記突き出しピン接触部40aはキャリッジ
にカセットが装着されたとき、キャリッジに設けられた
突き出しピンの外周と接触して、バックテンションを解
除するものであるが、キャリッジの突き出しピン(図示
せず)は、巻き取り側のバックテンション付加部36の
バックテンションを解除する位置に設けられている。し
たがって、第8図で説明すると、送り出し側のバックテ
ンション付加部9のバックテンションはリボンに作用し
ているが、巻取側のバックテンション付加部36のバッ
クテンションは解除されている。したがって、バックテ
ンション付加部9と36の両方に同じバックテンション
を付加するようにしておけば、リボンの往走行時とカセ
ット反転によるリボンの復走行時の両方の場合につい
て、送り出し側のバックテンションのみが作用し、しか
もその大きさも同じになり安定したリボン走行性が得ら
れる。
【0029】以上のようなカセット構成において、リボ
ン走行経路を説明すると、リボン送出コア26から巻き
出されたインクリボン4は、バックテンション付加部
9,ガイドローラ29,リボン走行ガイド部33,感熱
ヘッド3,ガイドローラ30,バックテンション付加部
36を順に経て、リボン巻取コア6に巻き取られる。
ン走行経路を説明すると、リボン送出コア26から巻き
出されたインクリボン4は、バックテンション付加部
9,ガイドローラ29,リボン走行ガイド部33,感熱
ヘッド3,ガイドローラ30,バックテンション付加部
36を順に経て、リボン巻取コア6に巻き取られる。
【0030】次に、本発明の一実施例の具体的構成を図
1を用いて説明する。
1を用いて説明する。
【0031】図1はヘッド部の側面図であり、感熱ヘッ
ドがインクリボンを介して略矩形の断面形状を有するプ
ラテンに押し付けられながら印字している状態を示して
いる。
ドがインクリボンを介して略矩形の断面形状を有するプ
ラテンに押し付けられながら印字している状態を示して
いる。
【0032】リボンカセット5内にインクリボン4を設
ける。このインクリボンのリボン幅Rは上下2段などの
複数段に分けて印字できる様設定した場合である。
ける。このインクリボンのリボン幅Rは上下2段などの
複数段に分けて印字できる様設定した場合である。
【0033】この図では感熱ヘッド3上に配設した発熱
抵抗体3aによりインクリボンの上側を使用して転写さ
せる例を示しており、リボンの上側の転写終了後、リボ
ンカセット5の上下を反転させて、残りの未使用部分に
転写させる場合を示している。
抵抗体3aによりインクリボンの上側を使用して転写さ
せる例を示しており、リボンの上側の転写終了後、リボ
ンカセット5の上下を反転させて、残りの未使用部分に
転写させる場合を示している。
【0034】次に感熱ヘッドが押し付けられるゴム等で
構成されるプラテンとして図1にあるように、略矩形の
断面形状を有するプラテン52を感熱ヘッド3に対向さ
せて配設する。
構成されるプラテンとして図1にあるように、略矩形の
断面形状を有するプラテン52を感熱ヘッド3に対向さ
せて配設する。
【0035】ここで寸法Pは略矩形の断面形状を有する
プラテン上の平坦部の幅を示しており、この寸法でリボ
ンが感熱ヘッドで押し付けられることになる。
プラテン上の平坦部の幅を示しており、この寸法でリボ
ンが感熱ヘッドで押し付けられることになる。
【0036】そして、リボン幅Rと略矩形の断面形状を
有するプラテンの平坦部幅Pを略同一とし、リボン幅と
ほぼ同じ幅を感熱ヘッドで押し付ける。
有するプラテンの平坦部幅Pを略同一とし、リボン幅と
ほぼ同じ幅を感熱ヘッドで押し付ける。
【0037】図1でわかるように、印字品質よりRはP
より若干大きく設定するのが良好である。
より若干大きく設定するのが良好である。
【0038】また、略矩形の断面形状を有するプラテン
52の感熱ヘッドと対向する面側の端部は図1でわかる
ように、R形状のように直角よりも滑らかとするのが良
い。以上の様に構成した場合のリボンの面内張力の分布
を図2を用いて説明する。図2は感熱ヘッドの背面から
見た説明図であり、リボン巻取張力Toとバックテンシ
ョンTiによるリボン面内張力は図の矢印のようにほぼ
リボンの幅方向の全域に均一に作用する。
52の感熱ヘッドと対向する面側の端部は図1でわかる
ように、R形状のように直角よりも滑らかとするのが良
い。以上の様に構成した場合のリボンの面内張力の分布
を図2を用いて説明する。図2は感熱ヘッドの背面から
見た説明図であり、リボン巻取張力Toとバックテンシ
ョンTiによるリボン面内張力は図の矢印のようにほぼ
リボンの幅方向の全域に均一に作用する。
【0039】したがって、リボンの面内で張力分布が均
一になる為、リボンのせり上がり,せり下がりが生ずる
ことはないので、リボンの整列巻取りができ、リボンの
変形・折曲がりなどのリボンへのダメージを阻止でき
る。
一になる為、リボンのせり上がり,せり下がりが生ずる
ことはないので、リボンの整列巻取りができ、リボンの
変形・折曲がりなどのリボンへのダメージを阻止でき
る。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、プラテンは感熱ヘッド
が対向する面側が平面状に形成された平面部を有し、か
つインクリボンのリボン幅とほぼ同じ幅を感熱ヘッドで
プラテンの平面部に押し付けるようにしているため、リ
ボンの面内で張力分布が適正になるため、リボンのせり
上がり,せり下がりを少なくできるようになる。 また、
リボンカセットにはインクリボンの送り出し側と前記感
熱ヘッドの間のインクリボンにバックテンションを与え
るバックテンション付加機能が備えられているため、リ
ボンのたるみを防止でき、適正な張りをリボンカセット
と感熱ヘッドの間のインクリボンに与えることができ、
更に感熱ヘッドと前記リボンカセットは移動動作を行う
キャリッジに共に搭載されているためインクリボンの引
き出し量が少なくなり、引き出したインクリボンによっ
て誤って紙を汚すと言った問題を防止できるようにな
る。
が対向する面側が平面状に形成された平面部を有し、か
つインクリボンのリボン幅とほぼ同じ幅を感熱ヘッドで
プラテンの平面部に押し付けるようにしているため、リ
ボンの面内で張力分布が適正になるため、リボンのせり
上がり,せり下がりを少なくできるようになる。 また、
リボンカセットにはインクリボンの送り出し側と前記感
熱ヘッドの間のインクリボンにバックテンションを与え
るバックテンション付加機能が備えられているため、リ
ボンのたるみを防止でき、適正な張りをリボンカセット
と感熱ヘッドの間のインクリボンに与えることができ、
更に感熱ヘッドと前記リボンカセットは移動動作を行う
キャリッジに共に搭載されているためインクリボンの引
き出し量が少なくなり、引き出したインクリボンによっ
て誤って紙を汚すと言った問題を防止できるようにな
る。
【図1】本発明の一実施例を示すヘッド部の断面図。
【図2】図1のインクリボンの張力分布を示す図。
【図3】プリンタの外観図。
【図4】カセットの内部構造を説明する図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】図4のバックテンション付加部の斜視図。
【図7】インクリボンの張力を説明する図。
【図8】インクリボンのせり下がりを説明する図。
【図9】カセット内のインクリボンの巻取状況を説明す
る図。
る図。
3…感熱ヘッド、3a…発熱抵抗体、4…インクリボ
ン、5…リボンカセット、52…略矩形の断面形状を有
するプラテン。
ン、5…リボンカセット、52…略矩形の断面形状を有
するプラテン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北岸 外茂治 茨城県日立市東多賀町1丁目1番1号 株式会社 日立製作所 多賀工場内 (56)参考文献 実開 昭59−97046(JP,U)
Claims (5)
- 【請求項1】感熱ヘッド及び前記感熱ヘッドを押し付け
られるプラテン、表面に固体インクを塗布したインクリ
ボン、前記インクリボンを収納するリボンカセット等よ
りなる熱転写プリンタにおいて、 前記プラテンは前記感熱ヘッドが対向する面側が平面状
に形成された平面部を有し、かつ前記インクリボンのリ
ボン幅とほぼ同じ幅を前記感熱ヘッドで前記プラテンの
平面部に押し付けるようにすると共に、前記リボンカセ
ットのインクリボンの送り出し側と前記感熱ヘッドの間
の前記インクリボンにバックテンションを与えるバック
テンション付加機能が前記リボンカセットに備えられ、
更に前記感熱ヘッドと前記リボンカセットは移動動作を
行うキャリッジに共に搭載されていることを特徴とする
熱転写プリンタ。 - 【請求項2】請求項1において、前記インクリボンは複
数段印字が可能な幅を有していることを特徴とする熱転
写プリンタ。 - 【請求項3】請求項1において、前記インクリボンのリ
ボン幅Rを前記プラテンに形成された平面部の幅Pより
大きく設定したことを特徴とする熱転写プリンタ。 - 【請求項4】請求項1において、前記プラテンの端部形
状を直角より滑らかな形状にしたことを特徴とする熱転
写プリンタ。 - 【請求項5】請求項1乃至4において、前記リボンカセ
ットは上下反転使用可能であることを特徴とする熱転写
プリンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6156987A JP2624179B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 熱転写プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6156987A JP2624179B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 熱転写プリンタ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9141384A Division JPS60234867A (ja) | 1984-05-08 | 1984-05-08 | 熱転写プリンタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747703A JPH0747703A (ja) | 1995-02-21 |
JP2624179B2 true JP2624179B2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=15639704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6156987A Expired - Lifetime JP2624179B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 熱転写プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2624179B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3117516C2 (de) * | 1981-05-02 | 1984-07-26 | Escher Wyss AG, Zürich | Anordnung zum Steuern einer Durchbiegungseinstellwalze |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP6156987A patent/JP2624179B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0747703A (ja) | 1995-02-21 |
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