JPH0439437B2 - - Google Patents

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JPH0439437B2
JPH0439437B2 JP9855485A JP9855485A JPH0439437B2 JP H0439437 B2 JPH0439437 B2 JP H0439437B2 JP 9855485 A JP9855485 A JP 9855485A JP 9855485 A JP9855485 A JP 9855485A JP H0439437 B2 JPH0439437 B2 JP H0439437B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J32/00Ink-ribbon cartridges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J35/00Other apparatus or arrangements associated with, or incorporated in, ink-ribbon mechanisms
    • B41J35/04Ink-ribbon guides
    • B41J35/08Ink-ribbon guides with tensioning arrangements

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  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、熱転写プリンタに係り、特にインク
リボンを複数段に分けて印字する場合等のインク
リボンの整列巻取技術に関する。
〔発明の背景〕
従来、熱転写プリンタに使用しているインクリ
ボンは、1回印字するとそのインク部分が転写さ
れてしまうため再使用できず、ランニングコスト
が高いものになつてしまう欠点を有していた。
従つて、上記欠点を解消する為、実開昭58−
194042公報記載のように、熱転写リボンの駆動方
向の反転機構と感熱ヘツドの上下移動機構を設
け、インクリボンの上下2トラツクを、往復印字
させる例が知られている。しかし、この例は、ヘ
ツドの上下移動機構およびインクリボンの駆動方
向の反転機構が必要となる為、構造が複雑とな
る。また、往復印字の為、往時と復時のインクリ
ボン走行距離を同一にしなければならない。従つ
て、一行印字中に印字不要のスペースがあつても
リボン走行停止させることが不可能となり、リボ
ン節約量の面から不利となる。従つて、プリンタ
自身には、リボンの駆動方向の反転機構や、ヘツ
ドの上下移動機構等設けずに、リボンカセツトを
反転させるのみで、リボンの上下2段に印字可能
とする方式をとれば、プリンタ自身は、従来の片
方向印字方式と全く同じで、しかも、インクリボ
ンの使用可能長さを従来方式に比較して2倍にす
ることができ、ユーザーのランニングコスト低下
に多大の効果となる。しかし、同一リボンに上下
2段あるいは複数段に印字する場合に関して大き
な問題となるリボンの巻取りを正常にあるいは整
列に行なわせる為の技術について触れた文献は見
当たらない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、1つのインクリボンを上下2
段あるいは複数段に分けて印字させる構成を実現
させるに当り、最大の問題となるインクリボンの
走行不安定、不整列巻取、巻取不能等を解決し、
これにより、ユーザーにとつて最大のメリツトと
なるランニングコストの低い熱転写プリンタのリ
ボンカセツトを提供することにある。
〔発明の概要〕
従来の熱転写プリンタは、インクリボンの巾中
央部を使用して印字している。これに対し、イン
クリボンのランニングコストを低減させる為に、
1つのインクリボンを上下2段、あるいは複数段
に分けて印字させる構成とした場合、以下の様な
技術的問題を生ずる。
インクリボンの中央部を印字させる従来方式に
対して上下2段印字あるいは複数段印字では、リ
ボン巾中心と印字中心が一致しない。この為、リ
ボン走行中にリボン面内に作用する張力分布がリ
ボンの上下で異なり、リボンがヘツド部で上方向
にせり上るかあるいはせり下る現象が発生する。
この現象を第2図〜第3図を用いて詳述する。第
2図はプラテンローラ1に巻き付けられた被転写
紙2上にインクリボン4が感熱ヘツド3により押
し付けられながら走行する際、インクリボン4に
作用させる張力を示す説明図であり、プリンタを
上方向から見た図である。この図に示す様に、ヘ
ツド進行方向に対して反対方向にリボン巻取張力
fpを作用させ、fpと反対方向にリボン走行を安定
化させる為のバツクテンシヨンfiを作用させる。
一般にバツクテンシヨンfiはリボン巻取張力fp
比較して非常に小さくとる。第3図はインクリボ
ン4の上段に印字させた場合に生ずるリボンせり
下り現象の説明図であり、リボン巻取張力fpのみ
を作用させバツクテンシヨンfiを作用させない場
合である。インクリボン4の上段印字の際には、
感熱ヘツド3のインクリボン4の押付部は、図の
部のみであり、リボン中心に対して上側に片寄
る。ここでインクリボンは一般的に4〜8μm程
度の極薄のベースフイルムより構成されている
為、インクリボンに剛性が全くない。その為引張
力成分のみ存在し、圧縮力成分は存在し得ない。
従つて、リボン巻取張力fpが作用したときの引張
力作用範囲は、図の部に示すようになり、リボ
ン中心に対して上下で不均一になり、その結果リ
ボン張力分布も不均一になる。この為、下向きの
引張力成分が上向きの引張力成分に比較して大き
くなり、リボンは一点鎖線で示す如く変形する。
即ち、ヘツド部でリボンがせり下ることになる。
同様の理由で下段に印字すればリボンはせり上る
ことになる。
以上バツクテンシヨンfiを作用させない場合に
ついてのリボンのせり上り、せり下り現象につい
て説明したが、たとえ、インクリボンに対する印
字位置が上段あるいは下段に片寄つていても、バ
ツクテンシヨンfiをある一定値以上大きく設定す
ることによりリボンのせり上り、せり下りを防止
することができる。この理由を第4図を用いて説
明する。この図は、第3図の状態に、バツクテン
シヨンfiを作用させた場合の張力分布の説明図で
ある。この図に示す様に巻取張力fpの作用範囲は
部のみであるのに対しバツクテンシヨンfiの作
用範囲は部であり、リボン全面に張力が作用す
ることになる。すなわち、バツクテンシヨンfi
リボン張力の不均一を低減する効果がある。実験
によれば、リボンのせり上り、せり下りを防止さ
せる為に必要なバツクテンシヨンfiの大きさは、
巻取張力fpの大きさと密接な関係があり、またリ
ボンに対する印字位置の片寄り程度と強い相関関
係にある。すなわち巻取張力fpが大きいほど、ま
た印字位置の片寄り程度が大きいほど、必要とす
るバツクテンシヨンfiも大きくなる。しかし、バ
ツクテンシヨンfiの大きさは、リボンを一巻最後
まで巻き取らなければならないという条件より制
限される。この理由を、第5図〜第6図を用いて
説明する。第5図は、リボン走行系を示す説明図
でありプリンタの上方向から見た図である。リボ
ン送り出しコア5に巻回されている転写前の新し
いリボンは、一定のバツクテンシヨンfiを付加す
る為のバツクテンシヨン付加部6、ガイドローラ
7、ポスト8を通して、感熱ヘツド3の前面に供
給され、ここで転写が行なわれ、転写後のリボン
が更にガイドローラ9、ポスト10を経て、巻取
コア11に巻き取られる。巻取コア11は、キヤ
リツジ(図示せず)に設けた巻取軸12に係合さ
れることにより、一定の回転トルクTが与えられ
リボンの巻取が行なわれる。ここで、問題となる
のはリボンの巻取が進むにつれてリボン巻取径が
増大する為、巻取張力fpが変化することである。
すなわち、リボンの巻き初め径をφD1とし、巻き
終り径をφD2とすると、リボン巻取張力fpは巻始
めfp1=2T/D1から巻終りfp2=2T/D2まで変化
する。第6図に巻取リボン径φDに対する、リボ
ン巻取張力fpの変化およびバツクテンシヨンfi
示す。この図で明らかなようにリボン巻取張力fp
は、巻取リボン径が大きくなるに従い小さくなる
が、バツクテンシヨンfiは一定である。そして、
リボンを一巻、巻取ることができる為には、巻取
リボン径が最大(φD=φD2)となり、巻取張力
が最小(fp=fp2)となつたときでも、fp2>K・fi
を満足しなければならない。ここで、Kはカセツ
トケースのリボン走行抵抗係数であり、カセツト
ケースにより異なるが一般にK=2〜3である。
以上のように、バツクテンシヨンfiはリボンを一
巻、巻き取らなければならないという条件よりそ
の大きさが制限されることになる。
上記の巻取張力fpとバツクテンシヨンfiのとき
に、リボン巻取径のどの範囲にリボンのせり上
り、せり下りが発生するかを第7図を用いて説明
する。前述したように、リボンのせり上り、せり
下りが発生するかどうかは、リボンに対する印字
位置の片寄り程度が同一であれば、巻取張力fp
バツクテンシヨンfiの比により決定される。第7
図は第6図のfpとfiの関係をfp/fiに置き換えたも
のである。この図より明らかなようにfp/fi>α
であればリボンのせり上り、せり下りが発生し、
fp/fi<αであればせり上り、せり下りは発生し
ない。ここでαはリボンに対する印字位置の片寄
り程度で決定される定数である。すなわち一定バ
ツクテンシヨン方式では、巻取張力fpの大きい巻
始め径φD1からφD3になるまでの範囲でせり上
り、せり下りが発生することになる。
本発明は、この問題を解決する目的で、リボン
の巻取径に対応してバツクテンシヨンfiの値が変
化する構成とし、リボンの巻取径の変化の全域に
わたり、張力比fp/fiが前述のα以下になるよう
にし、リボンのせり上り、せり下りを防止するも
のである。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例を説明する。
第8図に熱転写プリンタの外観図を示す。側板
13と側板14間には、軸15が固定されてい
る。又、軸15上を摺動可能にキヤリツジ16が
配置され該キヤリツジ16上には、リボンカセツ
ト17及び感熱ヘツド3が搭載され、前記リボン
カセツト17内にはインクリボン4が収納されて
いる。
キヤリツジ16は、キヤリツジモーター18に
よりタイミングベルト19を介して、図では、左
右方向に移動可能な構成としている。ラインフイ
ードモーター20によりプラテンローラ1の軸に
締結されたギヤ21に駆動力を伝達し、被転写紙
2を送る。又、プラテンノブ22を手で廻しても
同様に紙送りが可能である。23は紙ガイドであ
る。リリースレバー24を前後方向に移動させる
事により、軸25に摺動可能に配置された紙押さ
えローラ26を、紙面に押し付けたり、紙面から
離したりする構造になつている。27はホームポ
ジシヨンセンサ、28は感熱ヘツド3等に通電さ
せるためのフラツトケーブルである。
このプリンタは、キヤリツジ16が右方向に移
動する時のみ印字をする片方向印字方式で、右方
向に移動するときは、インクリボン4を巻取り、
左方向に移動するときは、インクリボン4を巻き
取らない方式のプリンタである。又、キヤリツジ
モーター18、ラインフイードモーター20、ホ
ームポジシヨンセンサ27、感熱ヘツド3ならび
にリボン終端を検出するリボンセンサ(図示せ
ず)等は制御器に係るCPU29にて制御されて
いるものとする。第9図は、本発明を実施するリ
ボンカセツトの内部構造を示す平面図であり、カ
セツトのウエケースを取りのぞき、上方向から見
た平面図である。第10図は第9図のA−A断面
を示す。
リボンカセツト17は、カセツトケース30と
カセツトシタケース31と固定ネジ(図示せず)
等により中空ケースになるよう構成されており、
その内部には、インクリボン4およびインクリボ
ン4に一定のバツクテンシヨンを与えるバツクテ
ンシヨン付加部6および32が組込まれている。
また、カセツトウエケース30およびカセツトシ
タケース31には、キヤリツジ16に搭載された
感熱ヘツド3の挿入切欠部XおよびYが設けられ
ている。11はリボン巻取コアであり、その内周
に設けた複数個の突起部11aが、キヤリツジに
設けたリボン巻取軸12に、該カセツト17全体
をキヤリツジに装着したときに係合するようにな
つている。
このカセツト17はリボン4の上下段印字に対
応する様に構成されたものであり、該カセツト1
7がキヤリツジに装着されたとき、リボン4の上
(下)側半分のみを使用して印字するようになつ
ている。すなわち、リボン送り出しコア5に巻回
された未使用の転写フイルムの上(下)半分のみ
が転写されて、一巻全てが巻取コア11に巻きと
られたとき、リボンカセツト17全体の上下を反
転させて、キヤリツジに再装着するものである。
したがつて、リボンカセツト17反転前に、リボ
ン4の下(上)半分に位置し未転写の部分が、反
転によつて上(下)側に位置する為、この部分に
転写が可能となるものである。同時に、反転前に
はリボン4の巻取用として使用されていた巻取コ
ア11は、反転により、リボン送り出しコア5と
して使用される。逆に反転前、リボンの送り出し
用として使用されていたリボン送り出しコア5は
反転により巻取コア11として使用され、キヤリ
ツジの巻取軸と係合する。従つて、リボン巻取コ
ア11とリボン送出コア5は同一形状に設定す
る。該リボン巻取コア11とリボン送り出しコア
5は第10図に示すように、カセツトシタケース
31に設けたボス部31aと、カセツトウエケー
ス30に設けたボス部30aの間にわずかの間隔
をあけて、はさみ込まれる形で支持する構成とし
て、カセツト17の反転によつて、コア11,5
の上下ずれが起きない様配置している。33はカ
セツトウエケース30をカセツトシタケース31
に締結する為のネジ穴である。7および9はリボ
ン4の走行系路に配設されたガイドローラであ
り、リボン走行系路の位置決めをするとともに、
リボン走行時の走行抵抗を軽減するためのもので
ある。カセツト17の反転使用の為のガイドロー
ラ7と9は略左右対称位置に設けられている。3
4は送り出し側のリボンがなくなつたことの検
出、あるいは何らかの原因で感熱ヘツド部でリボ
ンがヘツドからはずれてしまう事故あるいは、プ
リンタの運転開始時、カセツトが装着されていな
い不備等を検出する為にキヤリツジに搭載される
リボンセンサー35を、カセツト17内に挿入さ
せる為のセンサー挿入穴である。カセツト17反
転使用の為、カセツトウエケース30にも挿入穴
(図示せず)を設ける。8は、リボンの走行ガイ
ド用のポストであり、リボン走行抵抗軽減の為、
2ケ所の突起部8aと8bのみでリボンに接触す
る様にしてあり、カセツト反転使用の為、突起部
8aと8bはほぼ左右対称の位置になる様に構成
する。36および37はリボン走行開始時、停止
時、およびヘツドのプラテンへの押し付け、引き
離し動作によりリボンのたるみが発生した場合の
リボンセンサー35の誤動作を防止する為のリボ
ン位置ガイドである。
また、リボン走行開始して感熱ヘツド3がプラ
テンに接触する為に移動する際、感熱ヘツド3が
インクリボン4を大きな速度で引き出す為、送り
出しコア5がその慣性分で回転しすぎ、定常走行
時より長いリボン量がリボン送り出しコア5より
吐き出される。従つて、巻取コア11の巻取量が
送出量に対応できずリボンがたるむことになる。
このたるみは送り出しコア5とバツクテンシヨン
付加部6の間で発生する。従つて、リボンセンサ
ー35は、リボンのたるみが発生しない箇所、す
なわち、リボン走行系路のうち、バツクテンシヨ
ン付加部6と感熱ヘツド3との間に設ける。
また、バツクテンシヨン付加部6および32の
詳細構造については後述する。
次に本発明の主題であるリボンのせり上り、せ
り下りを防止する手段について以下説明する。そ
の方法は、第9図の部に示す様に、送り出し側
コアに巻回されたリボンの外周4a部にブレーキ
力を付加させる方法である。この部の構造を第
1図を用いて詳述する。第1図は部の詳細構造
を示す斜視図である。送り出し側コア5の中心と
巻取コア11の中心から等距離Lの位置にカセツ
トシタケース31と一体にイタバネ支持用ポスト
38を設ける。イタバネ支持用ポスト38を中心
にして左右に回動自在にイタバネ39を取り付け
る。該イタバネ39の一端部39aの表面および
裏面にフエルト等の摩擦材(1),40、摩擦材(2),
41を貼り付ける。また前記イタバネ39には、
キヤリツジ16に設けた突き出しピン42との係
合部材43を一体に設ける。そしてリボンカセツ
ト全体がキヤリツジに装着されたとき、カセツト
シタケース31に設けた貫通穴44を通して前記
突き出しピン42がカセツトケース内に突き出さ
れ、突き出しピン42の先端部42aが、係合部
材43の係合部43aと係合し、イタバネ39を
送り出しコア5の方向に押すように構成する。こ
れによりイタバネ39に設けた摩擦材(1),40
が、送り出し側リボンの外周部4aに押し付けら
れ、リボン走行に対してブレーキ力を発生させる
ようにする。そして、カセツトの反転時には、反
転前の送り出し側と巻取側コアが逆転する為、カ
セツト反転装着時突き出しピン42(一点鎖線で
示す)が係合部材43の係合部43bと係合して
常に巻き取り側のリボンの外周のみを押すように
する。前記摩擦材(2),41は、カセツト反転時に
送り出し側リボンの外周にブレーキ力を付加する
為に設けたものである。なお、50および51は
カセツトシタケース31に一体に設けられたイタ
バネ39の位置規制用のストツパピンである。
次に一定バツクテンシヨン付加部6または32
の詳細構造を説明する。カセツトシタケース31
と一体に構成された壁45の外周面にフエルト等
の摩擦材(3),46を貼り付ける。一方ポスト47
を支持軸としてイタバネ48を取り付ける。そし
てイタバネ48の平面部にもう一つのフエルト等
の摩擦材(4),49を貼り付ける。摩擦材(3),46
と摩擦材(4),49の間にインクリボン4をサンド
イツチ状にはさみ込む様に装着する。ここで、リ
ボン4の巾Rよりも摩擦材(3),46、摩擦材(4),
49の巾寸法Tの方が大きくなる様に設定する。
以上の様に構成すれば、リボンが上下方向に位置
ずれしようとしても、両端に摩擦材同志の接触部
分がある為、リボン位置ずれの抵抗となり、この
バツクテンシヨン付加部6又は36でのリボン4
の位置ずれを防止することができる。48aはイ
タバネ48と一体に設けられたキヤリツジ突き出
しピン50との係合部である。この突き出しピン
50は巻取側にのみ設けられており、カセツト1
7がキヤリツジに装着されたとき、第9図に示す
ように、巻取側のイタバネ48を押しのける形で
係合し巻取側のバツクテンシヨンのみを解除する
役目を持つている。従つて、バツクテンシヨン付
加部6と32の両方に同じバツクテンシヨンを付
加するようにしておけば、リボン往走行時とカセ
ツトの反転による復走行時の両方の場合につい
て、送り出し側のバツクテンシヨンのみが作用
し、しかもその大きさも同じになる。
次に送り出し側リボンの外周4aにブレーキ力
を付加するイタバネ39の動作について第11〜
第13図を用いて説明する。第11図はリボンの
巻き始めの状態を示し、第12図は巻き取りの中
間時点、第13図は巻き終りの状態を示す。第1
1図のようにリボンの巻き始め時は、巻取張力fp
が最大(fp1)となるがこのときは、送り出し側
リボン径が最大である為、リボンの外周にブレー
キ力fRを付加するイタバネ39のたわみ量(変形
量)も最大となり、大きなブレーキ力fRが作用す
る。そして巻取りが進むと、巻取張力fp1が徐々
に小さくなつてくるが、吐き出し側のリボン径も
徐々に小さくなつてくる為、第12図に示す如
く、ある点でイタバネ39のたわみ量が0となり
ブレーキ力fRが作用しなくなる。
そして、第12図から巻き終り状態第13図ま
での間は、イタバネ39が送り出し側リボンの外
周4aに全く接触しない為、fRは作用せず、fi
みが作用している。
以上のように構成した場合のリボン巻取径φD
の変化に対するブレーキ力(fi+fR)の変化およ
びリボン巻取張力fpの変化を第14図にまとめ
る。ここで、斜線部で示した所が、送り出し側リ
ボンの外周に作用させたブレーキ力fR分である。
この図に示す様に巻取張力fpが最大のfp1のときブ
レーキ力(fi+fR)も最大となり、巻取りが進む
につれて両者とも減少することとなる。第15図
は、第14図の張力を張力比fp/(fi+fR)に置
き換えたものである。この図より明らかな様に巻
き初めφD1から巻き終りのφD2までの全範囲にわ
たつて張力比fp/(fi+fR)がせり上り、せり下
り発生限界の定数α以下となり、リボンのせり上
り、せり下りが発生せず、良好なリボン走行性能
が得られる。
また本実施例では、送り出し側リボンの外周に
付加する走行ブレーキ用のイタバネ39は1個の
みで行なう例について示したが、バツクテンシヨ
ン付加部6および32と同様の考え方で、送り出
し側リボンの外周と巻き取り側リボンの外周に各
各独立にイタバネを設け、カセツト17のキヤリ
ツジへの装着時、巻取側のイタバネのブレーキ力
をキヤリツジからの突き出しピンにより解除する
ように構成しても良い。
〔発明の効果〕
本発明によれば、インクリボンの上下2段印
字、複数段印字の様に、インクリボンに対する印
字位置が、リボン巾中心に対して片寄る構成に対
してもリボンのヘツド部でのせり上り、せり下り
現象を防止することができるので以下の効果があ
る。
(1) 1つのインクリボンに、上下2段印字、ある
いは、複数段印字が可能となる為、インクリボ
ンの交換期間が大巾に長くなり、プリンタのラ
ンニングコストを大巾に低下させることができ
る。このことはプリンタのユーザーにとつて最
大のメリツトとなる。
(2) プリンタ本体の構成は従来の1段印字の場合
と全く同じ構成でよい。すなわち、ユーザーは
現有のプリンタに、本発明のリボンカセツトを
搭載するのみで、ランニングコストの低減を計
ることができる。
(3) リボンのせり上り、せり下りを防止すること
ができるので、リボン巾の余裕を小さくできる
為、消耗品であるインクリボン、およびリボン
カセツトの小形化が計れる。
(4) リボンの整列巻取が可能となる為、巻取負荷
が低減し、巻取不能の事故を防止でき、かつリ
ボン巻取張力も小さく設定でき、キヤリツジ自
体の形状寸法も小形化できる。
なお、上記実施例は、摩擦材40をリボンカ
セツト内に設けたものであるが、摩擦材40を
キヤリツジに支持するようにしても同様な作
用、効果を期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するリボンカセツトの内
部構造を示す斜視図、第2図はリボンに作用する
張力を説明する為のプリンタ上方向からの側面
図、第3図、第4図はリボンに作用する張力分布
の説明図でありヘツド背面方向からの側面図であ
る。第5図はリボン走行系の説明図でありプリン
タ上方向からの側面図、第6図はリボン張力と巻
取リボン径との関係を示す説明図、第7図は張力
比と巻取リボン径との関係を示す説明図である。
第8図は熱転写プリンタの外観図、第9図は本発
明を実施するリボンカセツトの内部構造図、第1
0図は第9図のA−A断面である。第11〜第1
3図はイタバネの動作説明図、第14図はリボン
張力と巻取リボン径の関係説明図、第15図は張
力比と巻取リボン径の説明図である。 3……感熱ヘツド、1……プラテンローラ、2
……被転写紙、4……インクリボン、17……リ
ボンカセツト、16……キヤリツジ、5……送り
出しコア、11……巻取コア、4a……送り出し
側リボン外周、39……イタバネ、31……カセ
ツトシタケース、38……イタバネ支持用ポス
ト、40……摩擦材(1)、41……摩擦材(2)、42
……キヤリツジからの突き出しピン、43……係
合部材、6……バツクテンシヨン付加部、44…
…カセツトシタケースの貫通穴。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 感熱ヘツドおよび該感熱ヘツドが押し付けら
    れるプラテン、表面に固定インクを塗布したイン
    クリボン、該インクリボンを収納するリボンカセ
    ツト、前記感熱ヘツドおよびリボンカセツトを搭
    載し横行移動動作するキヤリツジ等より構成され
    る熱転写プリンタにおいて、 リボンカセツトに送り出し側コアと巻取側コア
    を設け、送り出し側コアから出るインクリボンは
    感熱ヘツドを経由して巻取側コアに巻装されるよ
    うに巡らせ、 送り出し側コアに巻装されているインクリボン
    の外径に小さくなるにしたがつて走行ブレーキ力
    が小さくなるブレーキ手段を備え、 ブレーキ手段は送り出し側コアと巻取側コアと
    のほぼ中間位置に板ばね支持用ポストを設け、こ
    の板ばね支持用ポストを中心にして左右に回動自
    在に板ばねの一端を取り付け、送り出し側コアに
    巻装されているインクリボンに摺動接触するフエ
    ルト等の摩擦板を板ばねの先端に貼り付け、 リボンカセツトをキヤリツジに装着することに
    よりリボンカセツトの貫通穴からリボンカセツト
    に突き出される突き出しピンをキヤリツジに設
    け、 送り出し側コアの反対側にあたる板ばねの側面
    側に係合部材を設け、この係合部材に係合部を設
    け、突き出しピンが係合部に係合して板ばねを送
    り出し側コアの方向に押圧する構成にしたことを
    特徴とする熱転写プリンタのリボンカセツト。
JP9855485A 1985-03-15 1985-05-09 熱転写プリンタのリボンカセツト Granted JPS61255886A (ja)

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DE8686103427T DE3686826T2 (de) 1985-03-15 1986-03-14 Bandkassette fuer drucker.
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