JPH027250Y2 - - Google Patents

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JPH027250Y2
JPH027250Y2 JP4494484U JP4494484U JPH027250Y2 JP H027250 Y2 JPH027250 Y2 JP H027250Y2 JP 4494484 U JP4494484 U JP 4494484U JP 4494484 U JP4494484 U JP 4494484U JP H027250 Y2 JPH027250 Y2 JP H027250Y2
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pressure
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、過給機付内燃機関に冷熱気量を調
整導入する調整弁作動用のアクチユエータの耐久
性を向上させた過給機付内燃機関の吸気自動温度
調整装置に関する。
〔考案の技術的背景〕
内燃機関においては、機関の燃焼性から最適温
度の吸気が導入されることが望ましい。そこで、
冷気と熱気とを混合して最適温度に吸気を制御す
る装置が提案された。この装置は、冷気導入通路
と熱気導入通路との合流部に冷熱気量を調整導入
する調整弁を設け、この調整弁をアクチユエータ
で作動している。アクチユエータは、ダイヤフラ
ムで区画形成された室と気化器絞り弁の下流側吸
気通路とを負圧通路で連通し、前記室に内装した
ばねと導入する負圧とにより前記調整弁を開閉制
御する。また、前記負圧通路の途中には、前記合
流部の下流側吸気通路に臨ませて温度感知弁を設
け、この温度感知弁により調整弁を開閉駆動する
作動負圧を吸気温度に応じて制御し、吸気温度を
調整している。
〔背景技術の問題点〕
ところが、過給機付内燃機関においては、アク
チユエータのダイヤフラムで区画形成された室に
は負圧とともに過給時の正圧が繰返し作用する。
このとき、ダイヤフラムは厚肉の受圧部で圧力を
受け、薄肉のビードで受圧部の変位を許容してい
るので、負圧と正圧との作用により受圧部は室の
内外方向に大きく変位し、さらに薄肉のビードも
室の内外方向に反転する。このような受圧部の大
きな変位やビードの反転が繰返されることによ
り、ダイヤフラム特にビードは早期に材質疲労を
招き、亀裂や切断などを生じてアクチユエータの
耐久性を損なう不都合があつた。
〔考案の目的〕
そこで、この考案はこのような問題を解消し、
過給機付内燃機関における冷熱気量の調整弁作動
用アクチユエータの耐久性を向上させることを目
的とする。
〔考案の構成〕
この目的を達成するためにこの考案は、過給機
コンプレツサの上流側に冷熱気量を調整導入する
調整弁作動用のアクチユエータを設け、このアク
チユエータ内を第1圧力室と第2圧力室とに区画
形成するダイヤフラムを設け、前記第1圧力室に
は前記調整弁を冷気量増加方向に作動すべく前記
ダイヤフラムを弾圧する弾圧具を設け、前記過給
機コンプレツサの下流側給気通路に前記コンプレ
ツサに近い側から順次にサージタンクと気化器と
を設け、前記気化器絞り弁の下流側給気通路と前
記第1圧力室とを連通する第1圧力通路を設ける
とともに設定給気温度以上で前記気化器絞り弁の
上流側給気通路のサージタンクに前記第1圧力通
路を連通する温度感知弁を前記サージタンクに設
け、この温度感知弁が設けられた前記気化器絞り
弁の上流側給気通路のサージタンクと前記第2圧
力室とを連通する第2圧力通路を設けたことを特
徴とする。
〔考案の実施例〕
次にこの考案の実施例を図に基づいて詳細に説
明する。図において、2は内燃機関、4は給気通
路、6は排気通路、8は過給機である。過給機8
は、給気通路4に臨ませたコンプレツサ10を排
気通路6に臨ませたタービン12により回転さ
せ、エアクリーナ14から取入れた空気を圧送す
る。コンプレツサ10から下流側の内燃機関2の
燃焼室16に至る給気通路4には、コンプレツサ
10に近い側から順次にサージタンク18と気化
器20とを設けている。燃焼室16に始端する前
記排気通路6は、その途中に前記タービン12を
臨ませて設け、触媒コンバータ22を介して図示
しない消音器に連通している。
前記エアクリーナ14の上流側には、外気取入
通路たる冷気導入通路24と熱気導入通路26と
を設け、合流部28で合流させてエアクリーナ1
4に連通する。熱気導入通路26は、適宜の昇温
機構により、例えば排気通路6周囲で加温された
熱気を導入するものである。
前記冷気導入通路24と熱気導入通路26との
合流部28には、冷熱気量を調整導入する調整弁
30を設ける。この調整弁30は、アクチユエー
タ32により開閉制御される。アクチユエータ3
2は、ダイヤフラム34により内部を第1圧力室
36と第2圧力室38とに区画形成する。ダイヤ
フラム34は、厚肉の受圧部40とこの受圧部4
0の変位を許容する第1圧力室36側へ突出する
断面略U字形の薄肉のビード42とからなり、受
圧部40に一端を固設したロツド44の他端を前
記調整弁30に連設する。
前記第1圧力室36には、冷気量増加方向に、
即ち冷気導入通路24を開放し熱気導入通路26
を閉鎖する方向に調整弁30を作動するように、
ダイヤフラム34の受圧部40を弾圧するばね4
6を内装している。このばね46を内装した第1
圧力室36とコンプレツサ10の下流側給気通路
4に設けられた気化器20の絞り弁48の下流側
給気通路4とを連通する第1圧力通路50を設け
る。つまり、第1圧力通路50の給気通路側開口
端は、前記絞り弁48の上流側給気通路4のサー
ジタンク18よりも弱い圧力になる絞り弁48の
下流側給気通路4に設けられている。この第1圧
力通路50を、設定給気温度以上で気化器絞り弁
48上流側の給気通路4に連通する温度感知弁5
2を設ける。図示実施例では、第1圧力通路50
の途中に連通する第1圧力分岐通路54を設け、
この第1圧力分岐通路54を絞り弁48上流側の
給気通路4に設けられたサージタンク18の開口
56に連通させ、所定給気温度以上で湾曲するバ
イメタル58により弁体60を開口56から離間
させるとともに所定給気温度末端では復元して弁
体60を開口56に押圧する温度感知弁52を前
記サージタンク18に設けている。
また、ダイヤフラム34で区画形成された第2
圧力室38とコンプレツサ10の下流側給気通路
4たる前記温度感知弁52の設けられた気化器2
0の絞り弁48の上流側給気通路4とを連通する
第2圧力通路62を設ける。この実施例では、第
2圧力通路62を温度感知弁52の設けられた絞
り弁48の上流側給気通路4のサージタンク18
に連通開口させている。これにより、温度感知弁
52と第2圧力通路62の給気通路側開口端と
は、実質的に圧力が同一となる同一箇所、つま
り、絞り弁48の下流側給気通路4よりも強い圧
力になる絞り弁48の上流側給気通路4のサージ
タンク18に設けられている。なお、64はロツ
ド44周囲を囲繞して設けたシール部材で、第2
圧力室38の漏れを防止している。
次に作用を説明する。
内燃機関2の低負荷・低回転時には、給気圧は
低くなつている。このとき、給気温度が設定給気
温度未満であると、温度感知弁52のバイメタル
58は復元して弁体60を開口56に押圧するの
で、第1圧力室36は絞り弁48の下流側給気通
路4に連通している。したがつて、アクチユエー
タ32の第1圧力室36には絞り弁48下流の弱
い給気圧が作用し、第2圧力室38にはサージタ
ンク18の強い給気圧が作用している。つまり、
給気通路4は、絞り弁48が閉鎖されていること
により、絞り弁48上流側と下流側とに相対的に
大きな圧力差を生じて絞り弁48下流側の給気圧
が弱まり、絞り弁48上流側のサージタンク18
の給気圧よりも絞り弁48下流側の給気圧が弱く
なる。これにより、アクチユエータ32の第1圧
力室36には弱い給気圧が作用し、第2圧力室3
8には強い給気圧が作用する。このため、アクチ
ユエータ32は、ばね46に抗してダイヤフラム
34の受圧部40が第1圧力室36側に変位し、
ロツド44を介して調整弁30を破線の如く開放
動作する。これにより、冷気導入通路24は通路
を縮少されるとともに熱気導入通路26は通路を
開放されるので、熱気量が増加し給気温度は上昇
する。
低負荷・低回転時に給気温度が設定給気温度以
上になると、温度感知弁52のバイメタル58は
湾曲して弁体60を開口56から離間させる。そ
こで、第1圧力通路50は第1分岐通路54を介
してサージタンク18に連通し、アクチユエータ
32の第1圧力室36にはサージタンク18の給
気圧が作用するとともに第2圧力室38にもサー
ジタンク18の給気圧が作用することになり、両
圧力室36,38は同じ圧力になる。このため、
アクチユエータ32は、ばね46によりダイヤフ
ラム34の受圧部40が第2圧力室38側に変位
し、ロツド44を介して調整弁30を実線の位置
に閉鎖動作する。これにより、熱気導入通路26
は閉鎖されるとともに冷気導入通路24は開放さ
れるので、冷気が多量に導入されて給気温度の上
昇を抑える。
内燃機関2の高負荷時には、給気圧は高くなつ
ている。このとき、給気温度が設定給気温度未満
であると、温度感知弁52は開口56を閉止する
ので、アクチユエータ32の第1圧力室36には
絞り弁48下流の弱い給気圧が作用し、第2圧力
室38にはサージタンク18の強い給気圧が作用
する。つまり、給気通路4は、気化器20のベン
チユリで絞られていることにより、通路障害とな
り、また、流速が早められ、さらには内燃機関2
の吸気作用も相俟つて、絞り弁48上流側と下流
側とに相対的に小さな圧力差を生じて絞り弁48
下流側の圧力が弱まり、絞り弁48上流側のサー
ジタンク18の給気圧よりも絞り弁48下流側の
給気通路4の給気圧が弱くなる。これにより、ア
クチユエータ32の第1圧力室36には弱い給気
圧が作用し、第2圧力室38には強い給気圧が作
用する。このため、アクチユエータ32は、ダイ
ヤフラム34の受圧部40が第1圧力室36側に
変位し、ロツド44を介して調整弁30を破線の
位置に開放動作する。これにより冷気導入通路2
4は縮少されるとともに熱気導入通路26は開放
され、熱気の導入で給気温度は上昇する。
高負荷時に給気温度が設定給気温度以上になる
と、温度感知弁52は第1分岐通路54を介して
第1圧力通路50をサージタンク18に連通す
る。この連通で、アクチユエータ32の第1圧力
室36と第2圧力室38とは同じ給気圧で作用す
るので、アクチユエータ32はばね46によりダ
イヤフラム34が第2圧力室38側に変位し、ロ
ツド44を介して調整弁30を実線の位置に閉鎖
動作する。これにより、熱気導入通路26は閉鎖
され、冷気導入通路24は開放されるので、冷気
が多量に導入されて給気温度の上昇を抑える。
このように、アクチユエータ32の第1圧力室
36に絞り弁48の下流側給気通路4または絞り
弁48の上流側給気通路4の給気圧を導入すると
ともに第2圧力室38に絞り弁48の上流側給気
通路4の給気圧を導入することにより、アクチユ
エータ32のダイヤフラム受圧部40は第2圧力
室38側への大きな変位を抑制され、第1圧力室
36側の変位で調整弁30を作動制御する。ま
た、薄肉のビード42も、この実施例では第2圧
力室38に作用する給気を第1圧力室36よりも
同等ないし大きくしているので、第1圧力室36
側へ突出する薄肉のビード42が第1圧力室36
側から第2圧力室38側へ反転することはない。
このため、疲労によるビード42の亀裂発生のお
それもなく、アクチユエータ32の耐久性を向上
し得る。
なお、第2圧力室38に作用する圧力は、受圧
部40が第2圧力室38側へ大きく変位せず、ま
た、ビード42が第2圧力室38側へ反転しない
圧力であればよい。したがつて、ビード42の強
度とあわせて第2圧力室38の圧力が第1圧力室
36の圧力よりも多少小さくても防止し得る。
〔考案の効果〕
このようにこの考案によれば、ダイヤフラムで
区画形成したアクチユエータ内の第1圧力室に気
化器絞り弁の下流側給気通路または気化器絞り弁
の上流側給気通路の給気圧を導入するとともに第
2圧力室に気化器絞り弁の上流側給気通路の給気
圧を導入することにより、第2圧力室に作用する
給気圧を第1圧力室に作用する給気圧よりも同等
ないし大きくし、ダイヤフラム受圧部の第2圧力
室側への大きな変位を抑制するとともにビードの
第2圧力室側への反転を阻止している。このた
め、ダイヤフラム特にビードの早期疲労による亀
裂や切断の発生を防止し、アクチユエータの耐久
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
図は、この考案の実施例を示す過給機付内燃機
関の吸気自動温度調整装置の概略図である。 図において、2は内燃機関、4は給気通路、6
は排気通路、18はサージタンク、30は調整
弁、32はアクチユエータ、34はダイヤフラ
ム、36は第1圧力室、38は第2圧力室、40
は受圧部、42はビード、48は気化器絞り弁、
50は第1圧力通路、52は温度感知弁、62は
第2圧力通路である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 過給機コンプレツサの上流側に冷熱気量を調整
    導入する調整弁作動用のアクチユエータを設け、
    このアクチユエータ内を第1圧力室と第2圧力室
    とに区画形成するダイヤフラムを設け、前記第1
    圧力室には前記調整弁を冷気量増加方向に作動す
    べく前記ダイヤフラムを弾圧する弾圧具を設け、
    前記過給機コンプレツサの下流側給気通路に前記
    コンプレツサに近い側から順次にサージタンクと
    気化器とを設け、前記気化器絞り弁の下流側給気
    通路と前記第1圧力室とを連通する第1圧力通路
    を設けるとともに設定給気温度以上で前記気化器
    絞り弁の上流側給気通路のサージタンクに前記第
    1圧力通路を連通する温度感知弁を前記サージタ
    ンクに設け、この温度感知弁が設けられた前記気
    化器絞り弁の上流側給気通路のサージタンクと前
    記第2圧力室とを連通する第2圧力通路を設けた
    ことを特徴とする過給機付内燃機関の吸気自動温
    度調整装置。
JP4494484U 1984-03-30 1984-03-30 過給機付内燃機関の吸気自動温度調整装置 Granted JPS60157974U (ja)

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JPS60157974U JPS60157974U (ja) 1985-10-21
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