JPH026918Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH026918Y2 JPH026918Y2 JP18494285U JP18494285U JPH026918Y2 JP H026918 Y2 JPH026918 Y2 JP H026918Y2 JP 18494285 U JP18494285 U JP 18494285U JP 18494285 U JP18494285 U JP 18494285U JP H026918 Y2 JPH026918 Y2 JP H026918Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thread
- sewing
- presser foot
- needle
- throat plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000009958 sewing Methods 0.000 claims description 28
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 10
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、オーバロツクミシンにおける糸抜け
防止、特に、縫初の時または空縫い時の左針糸抜
け防止装置に関するものである。
防止、特に、縫初の時または空縫い時の左針糸抜
け防止装置に関するものである。
オーバロツクミシン(縁かがりミシン)により
例えば米国縫目形式規格の縫目形式「512」(2本
針オーバロツク縫)のような縫目を形成すると
き、ワーク布を実際に縫つている時は、左針糸は
送り力が作用するが、縫い初めもしくは縫い終り
の際の空縫いの場合には、左針糸には送りが作用
しなくなる。第4図に上記の説明図を示す。Wは
ワーク布、Waは布端で、布端から左側は実際の
縫目形式「512」が形成され、右側はワーク布W
が存在せずに空縫い状態の場合を示している。A
は縫目の表側、Bは布Wを折返して裏側を示す図
であり、それぞれTlは左針糸、Trは右針糸、Tp
はルーパ糸である。縫い終り時の空縫いや、縫初
め時にワーク布Wが存在しない時のロツク空環E
は、右針糸Trと2本のルーパ糸Tpとが3本から
み合つているが、左針糸Tlは、ルーパ糸Tpとか
らむことなく単独なため空環が形成されることな
く、全く自由となる。このため、一ワークの縫製
を終了してつぎのワークに移るため、縫い終りの
空環をメスで切断すると、前記左針糸Tlは単独
フリー状態となつているため、針から容易に抜出
す傾向となる。
例えば米国縫目形式規格の縫目形式「512」(2本
針オーバロツク縫)のような縫目を形成すると
き、ワーク布を実際に縫つている時は、左針糸は
送り力が作用するが、縫い初めもしくは縫い終り
の際の空縫いの場合には、左針糸には送りが作用
しなくなる。第4図に上記の説明図を示す。Wは
ワーク布、Waは布端で、布端から左側は実際の
縫目形式「512」が形成され、右側はワーク布W
が存在せずに空縫い状態の場合を示している。A
は縫目の表側、Bは布Wを折返して裏側を示す図
であり、それぞれTlは左針糸、Trは右針糸、Tp
はルーパ糸である。縫い終り時の空縫いや、縫初
め時にワーク布Wが存在しない時のロツク空環E
は、右針糸Trと2本のルーパ糸Tpとが3本から
み合つているが、左針糸Tlは、ルーパ糸Tpとか
らむことなく単独なため空環が形成されることな
く、全く自由となる。このため、一ワークの縫製
を終了してつぎのワークに移るため、縫い終りの
空環をメスで切断すると、前記左針糸Tlは単独
フリー状態となつているため、針から容易に抜出
す傾向となる。
第5図および第6図に、上記の状態を生ずる従
来の送り装置を示す。第5図aは針板上面図、同
図bはそのX方向矢視図、同図cは、送り歯配置
図、また第6図aは、第5図aにおける針板50
のY方向矢視図と押えの断面図、同図bは押えの
平面図である。
来の送り装置を示す。第5図aは針板上面図、同
図bはそのX方向矢視図、同図cは、送り歯配置
図、また第6図aは、第5図aにおける針板50
のY方向矢視図と押えの断面図、同図bは押えの
平面図である。
第5図a,bにおいて、針板50は、斜線部5
1で示す表面部は、空環Eを出易くするため、他
の表面より約0.5mmだけ低く逃げがとつてある。
1で示す表面部は、空環Eを出易くするため、他
の表面より約0.5mmだけ低く逃げがとつてある。
Nr,Nlはそれぞれ右針、左針落ち位置を示
す。またc図において、52は主送り歯、53は
補助送り歯で、両者は一体に形成されている。5
4は副送り歯である。
す。またc図において、52は主送り歯、53は
補助送り歯で、両者は一体に形成されている。5
4は副送り歯である。
第6図aは、針板50上の押えの配置を示す。
布押え足60は、回動支点62に対して回動可能
に支持した押え腕61の自由端に板ばね63を介
して弾性的に取付け、押え腕61は、押圧ばね6
4によつて下方に偏倚されている。
布押え足60は、回動支点62に対して回動可能
に支持した押え腕61の自由端に板ばね63を介
して弾性的に取付け、押え腕61は、押圧ばね6
4によつて下方に偏倚されている。
第7図に、縫終りの空縫い時の針糸部分要部を
押えの後方から視た断面図を示す。図示のよう
に、針板50上に逃げ51があるため、針糸は布
押え足60によつて押圧されず、補助送り歯53
が上下運動をしても、左針糸Tlは送り作用を受
けず元の位置のまゝで前進しない。つまり拘束さ
れることなく、自由開放状態となつている。
押えの後方から視た断面図を示す。図示のよう
に、針板50上に逃げ51があるため、針糸は布
押え足60によつて押圧されず、補助送り歯53
が上下運動をしても、左針糸Tlは送り作用を受
けず元の位置のまゝで前進しない。つまり拘束さ
れることなく、自由開放状態となつている。
縫終りの空縫い時に、左針糸Tlが上記のよう
に無拘束状態となつていると、空環をメス等で切
断して次のワークの縫製に移ろうとするとき、そ
の縫い始めに左針糸Tlが容易に針穴から抜け落
ちる傾向となり、ワーク交換操作の際に糸抜けを
生ずる機会が多くなる。このため、糸抜けの都
度、糸通しを行わねばならないため、生産性を著
しく低下させることになる。また、新たに糸通し
をし直して縫い初めようとするときにも再び糸抜
けの可能性があり、また正規に縫い初めたときに
も最初の2〜3針は糸締まりが悪いという欠点が
あつた。
に無拘束状態となつていると、空環をメス等で切
断して次のワークの縫製に移ろうとするとき、そ
の縫い始めに左針糸Tlが容易に針穴から抜け落
ちる傾向となり、ワーク交換操作の際に糸抜けを
生ずる機会が多くなる。このため、糸抜けの都
度、糸通しを行わねばならないため、生産性を著
しく低下させることになる。また、新たに糸通し
をし直して縫い初めようとするときにも再び糸抜
けの可能性があり、また正規に縫い初めたときに
も最初の2〜3針は糸締まりが悪いという欠点が
あつた。
このため、本考案においては、針板上面の針落
部の手前に、針板上面と同一面の小幅通路部分を
設けることにより上記目的を達成しようとするも
のである。
部の手前に、針板上面と同一面の小幅通路部分を
設けることにより上記目的を達成しようとするも
のである。
以上のような構成により、空縫い時や縫い初め
時の左針糸は布押え足に押圧されて拘束されて送
られるので、従来のように左針から不時の糸抜け
が防止される。
時の左針糸は布押え足に押圧されて拘束されて送
られるので、従来のように左針から不時の糸抜け
が防止される。
以下に、本考案を実施例に基づいて説明する。
第1図および第2図に、本考案に係る送り装置の
一実施例を示すそれぞれ前出従来例第5図および
第6図相当図で、第1図aは針板上面図、同図b
はそのX方向矢視図、同図cは送り歯配置構成
図、また、第2図aは第1図bにおける針板のY
方向矢視図と押えの断面図、同図bは、押えの平
面図、同図cは、補助押えのZ方向矢視後面図で
ある。
第1図および第2図に、本考案に係る送り装置の
一実施例を示すそれぞれ前出従来例第5図および
第6図相当図で、第1図aは針板上面図、同図b
はそのX方向矢視図、同図cは送り歯配置構成
図、また、第2図aは第1図bにおける針板のY
方向矢視図と押えの断面図、同図bは、押えの平
面図、同図cは、補助押えのZ方向矢視後面図で
ある。
(構成)
第1図a,bに示すように、針板1の上面をす
べて同一平面に形成し、かつ、送り歯を、主送り
歯2、補助送り歯3、副送り歯4を同図cのよう
に配設し、補助送り歯3は、従来例第5図cにお
ける2個の主送り歯の一方と、補助送り歯とを一
体化してある。以上の構成により、針板の各針落
部の手前には、第1図aに斜線部で示す針板残部
と同一平面の小幅の“渡り”部1aを形成してい
る。
べて同一平面に形成し、かつ、送り歯を、主送り
歯2、補助送り歯3、副送り歯4を同図cのよう
に配設し、補助送り歯3は、従来例第5図cにお
ける2個の主送り歯の一方と、補助送り歯とを一
体化してある。以上の構成により、針板の各針落
部の手前には、第1図aに斜線部で示す針板残部
と同一平面の小幅の“渡り”部1aを形成してい
る。
また、押えは、第2図に示すように、押え腕6
に、板ばね7とねじりばね8とを介して取付けら
れた布押え足5は、後部にねじりばね10を介し
て、ピン11により布押え足5に弾性的に枢着し
た補助押え足9を備え、この補助押え足9の右針
側部分には、下面に段差0.5mm程度の逃げ溝12
が設けられている。
に、板ばね7とねじりばね8とを介して取付けら
れた布押え足5は、後部にねじりばね10を介し
て、ピン11により布押え足5に弾性的に枢着し
た補助押え足9を備え、この補助押え足9の右針
側部分には、下面に段差0.5mm程度の逃げ溝12
が設けられている。
(動作)
つぎに、以上の構成による動作を説明する。第
3図に、縫終りの空縫い時の針糸部分要部を押え
の後面から視た断面図(従来例第7図相当図)を
示す。図から明らかなように、左針糸Tlは、針
板1の“渡り”部1aの存在によつて、補助押え
足9の下面によつて押圧され、また、補助送り歯
3の運動によつて送られ、従来のように無拘束と
なることはないので、左針糸を切断しても、左針
から不時に抜けることがない。
3図に、縫終りの空縫い時の針糸部分要部を押え
の後面から視た断面図(従来例第7図相当図)を
示す。図から明らかなように、左針糸Tlは、針
板1の“渡り”部1aの存在によつて、補助押え
足9の下面によつて押圧され、また、補助送り歯
3の運動によつて送られ、従来のように無拘束と
なることはないので、左針糸を切断しても、左針
から不時に抜けることがない。
また、右針糸Trと2本のループ糸Tpのからみ
合つたロツク空環E(第4図)は、補助押え足9
下面に設けた逃げ溝12の存在によつて、従来例
の針板50の逃げ51に代つて、支障なく押え外
に排出することができる。
合つたロツク空環E(第4図)は、補助押え足9
下面に設けた逃げ溝12の存在によつて、従来例
の針板50の逃げ51に代つて、支障なく押え外
に排出することができる。
以上、実施例に基づいて説明してきたように、
本考案によれば、針板の渡り部によつて空縫い時
にも左針糸は押え足によつて押圧されて送られる
ので、従来のように拘束が解放されることはな
く、縫終りに空環を切断しても左針から不時に糸
抜けを生ずることが防止され、空縫い時や次のワ
ークの縫い初め時の糸抜けに気を使うことなく安
定して作業を続けることができ、生産性を向上す
ることができる。
本考案によれば、針板の渡り部によつて空縫い時
にも左針糸は押え足によつて押圧されて送られる
ので、従来のように拘束が解放されることはな
く、縫終りに空環を切断しても左針から不時に糸
抜けを生ずることが防止され、空縫い時や次のワ
ークの縫い初め時の糸抜けに気を使うことなく安
定して作業を続けることができ、生産性を向上す
ることができる。
なお、縫い始めにおいても、針糸を押圧してい
るので、いわゆる“糸締まり”も良くなり、従来
のように最初の2,3針の甘い糸締まりを生ずる
ことなく縫製品質を向上させる効果もある。
るので、いわゆる“糸締まり”も良くなり、従来
のように最初の2,3針の甘い糸締まりを生ずる
ことなく縫製品質を向上させる効果もある。
第1図a,bは、本考案に係る針板の上面図と
側面図、同図cは送り歯配置図、第2図aは、上
記針板と押えの側面図、同図b,cは、その押え
の平面図と側面図、第3図は、空縫い時の針糸部
分要図の断面図、第4図は、オーバロツク縫目形
式の一例、第5図a,bは、従来の針板の上面図
と側面図、同図cは送り歯配置図、第6図a,b
および第7図は、従来例の、それぞれ前記第1図
a,b,c、第2図a,bおよび第3図相当図で
ある。 1……針板、1a……“渡り”部(小幅通路部
分)、3……補助送り歯、5……押え足、9……
補助押え足、12……逃げ溝、Nr/Nl……右/
左針、Tr/Tl……右/左針糸、E……空環、W
……ワーク布。
側面図、同図cは送り歯配置図、第2図aは、上
記針板と押えの側面図、同図b,cは、その押え
の平面図と側面図、第3図は、空縫い時の針糸部
分要図の断面図、第4図は、オーバロツク縫目形
式の一例、第5図a,bは、従来の針板の上面図
と側面図、同図cは送り歯配置図、第6図a,b
および第7図は、従来例の、それぞれ前記第1図
a,b,c、第2図a,bおよび第3図相当図で
ある。 1……針板、1a……“渡り”部(小幅通路部
分)、3……補助送り歯、5……押え足、9……
補助押え足、12……逃げ溝、Nr/Nl……右/
左針、Tr/Tl……右/左針糸、E……空環、W
……ワーク布。
Claims (1)
- オーバー針とそれより布の内側に配置されたイ
ンター針とを有する縁かがりミシンにおいて、針
板上面の針落ち部の布送り方向前方に、該針板上
面と同一平面の小幅の通路部分を設けると共に、
布押え足の底面にオーバー針に係る縫目が進行す
るための逃げ溝を設けたことを特徴とするオーバ
ロツクミシンの糸抜け防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18494285U JPH026918Y2 (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18494285U JPH026918Y2 (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6293972U JPS6293972U (ja) | 1987-06-16 |
JPH026918Y2 true JPH026918Y2 (ja) | 1990-02-20 |
Family
ID=31133102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18494285U Expired JPH026918Y2 (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH026918Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3101977B2 (ja) * | 1988-12-22 | 2000-10-23 | 蛇の目ミシン工業株式会社 | 空縫い音防止ミシン |
JP2002346269A (ja) * | 2001-05-23 | 2002-12-03 | Juki Corp | 環縫いミシンの空環形成装置 |
CH712437A1 (de) | 2016-05-06 | 2017-11-15 | Bernina Int Ag | Nähmaschine umfassend eine Vorrichtung zum manuellen Wechseln eines Transporteurs. |
-
1985
- 1985-11-29 JP JP18494285U patent/JPH026918Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6293972U (ja) | 1987-06-16 |
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