JPH0265744A - 油脂組成物 - Google Patents

油脂組成物

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JPH0265744A
JPH0265744A JP63216008A JP21600888A JPH0265744A JP H0265744 A JPH0265744 A JP H0265744A JP 63216008 A JP63216008 A JP 63216008A JP 21600888 A JP21600888 A JP 21600888A JP H0265744 A JPH0265744 A JP H0265744A
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板垣 和雄
Fusayuki Saito
斉藤 房幸
Shoshi Maruzeni
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テンパー型のチョコレート類の物性を改良す
る油脂組成物に関するものである。本発明の油脂組成物
によれば、チョコレート類に配合することによって、チ
ョコレートiπの低温乃至室温におけるかたさを滅して
食感をソフトにすることができ、且つ歯ざわりやかみ出
し等の食感の良好なチョコレート類を得ることができる
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕チョコ
レート類は、元来、バリッとしたかたいかみ出し惑のあ
るものが尊重されてきた。この様な物性はチョコレート
類に使用されるカカオ脂や、カカオ脂と同等の物性を有
するハードバターに由来している。
しかし、嗜好の変化や多様化に伴い、一般にかたい食品
が好まれなくなる傾向が顕著になってきており、チョコ
レート類もその例にもれない1例えば、カカオ脂やカカ
オ脂と同等の物性を有するハードバターを用いたチョコ
レートを冬季に食した場合、チョコレートの品温が低い
為に、非常にかたい歯ざわりとなり、ひいては、口溶は
性を悪く惑しる。
また、チョコレート製品そのものも、100%チョコレ
ートである仮チョコレートよりも、他の可食素材とチョ
コレートを組み合わせた複合チョコレート製品が消費者
に好まれ、その様な製品の生産量も大きく、チョコレー
ト製品の主流となっている。この様な複合チョコレート
製品においては、徂み合わせる可食素材とチョコレート
とのマツチング性が重要視されてくる。可食素材のかた
さ等の物性によっては、チョコレートのかたさをやわら
かくすることでトータルの食感を良くすることが必要と
なる0例えば、ナツツとチョコレートの囲み合わせでは
、ナツツがかたい為、チョコレートのかたさを減じた方
が食感のマツチング性は良くなる。
チョコレートのかたさは、やわらかい乳脂や液状油を併
用すると減少する。しかし、乳脂を使用した場合、乳脂
は特有の風味を有する為にチョコレートの風味設定が限
定され、且つチョコレートの耐熱性の低下もまぬがれ得
ない。また、液状油を使用した場合、確かにチョコレー
トは軟化するが、耐熱性の悪化やブルーム耐性の低下の
問題が生し、チョコレートそのものの価値を低下させて
しまう。
従って、本発明の目的は、チョコレート類の低温乃至常
温におけるかたさを滅して食感をソフl〜にすることが
でき、且つ日冷は性、ブルーム耐性及びひび割れ防止効
果に優れ、しかも所望の耐熱性も付与できる油脂組成物
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段] 本発明者等は、種々検討した結果、2種類の特定の油脂
からなる混合油脂に特定のエステルを含有させた油脂組
成物が、テンパー型のチョコレートaに配合した場合、
その物性を改良し、上記の目的を達成するものであるこ
とを知見した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、2−不飽
和−1,3−飽和トリグリセリド(以下、SUSグリセ
リドという)を60%(重量%、以下間し)以上含み且
つ該トリグリセリド中の飽和脂肪酸基の炭素数が18〜
22であるトリグリセリド(以下、S LU S tグ
リセリドという)が60%以」二である油脂(I)15
〜80%重址部と、上昇融点が15〜45°Cである油
脂(n)20〜85重量部とからなる混合油脂100重
量部に、ポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又は糖類
脂肪酸エステルを0.5〜5%含有させてなること特徴
とする油脂組成物を提供するものである。
以下、本発明の油脂組成物について詳述する。
本発明の油脂組成物を構成する油脂は2つに大別される
。その構成油脂の一つは、SUSグリセリドを60%以
上含み、且つSUSグリセリド中の5LUS、グリセリ
ドが60%以上である油脂(I)である。
上記油脂(I)は、好ましくは、SUSグリセリドを7
0%以上含み、且つSUSグリセリド中の5LUSLグ
リセリドが70%以上である。
上記5LUSLグリセリドとしては、2−オレオ−1,
3−ステアリルグリセリド(SLO3゜グリセリド)、
2−オレオ−1,3−ステアリル−アラキシルグリセリ
ド(SLOAグリセリド)、2−オレオ−1,3−ジア
ラキジルグリセリド(AOAグリセリド)、2−オレオ
−1,3−ステアリルヘヘニルグリセリド(Stosグ
リセリド)、2−オレオ−1,3−ジベヘニルグリセリ
ド(BOBグリセリド)等が挙げられる。
また、5LUSLグリセリド以外のsUsグリセリドと
しては、2−オレオ−1,3−ジパルミトグリセリド(
POPグリセリド)、2−オレオ1.3−パルミトステ
アリルグリセリド(P○Sグリセリド)等が挙げられる
また、上記SUSグリセリドは、2位置の脂肪酸基がリ
ノール酸等の多価不飽和酸である2−不飽和−1,3−
飽和トリグリセリドを多少含んでいても良い。
上記油脂(I)として、シア脂中融点画分、サル脂、サ
ル脂中融点画分、コクム脂、イリノベ脂等やこれらの混
合油脂を用いることができる。さらに、酵素を用いたエ
ステル交換によって得られる、例えば、AOAグリセリ
ド、5LOBグリセリド等も上記油脂N)として使用す
ることができる。
本発明の油脂組成物を構成するもう一方の油脂は、上昇
融点が15〜45℃である油脂(It)である。
上記油脂(■)としては、例えば、ナタス水添油、米糖
水添油、大豆水添油、パーム分別水添油等が挙げられ、
単品もしくは混合して用いることができる。
本宅明で用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルは、
例えば平均5個以上の水酸基を有するボ1グリセリンに
脂肪酸を平均4モル以上結合させたポリグリセリン脂肪
酸エステルである。このポリグリセリン脂肪酸エステル
を構成する脂肪酸としては、炭素数が24までの飽和あ
るいは不飽和脂肪酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、リ
ンゴ酸、乳酸等が挙げられる。
また、本発明で用いられる糖類脂肪酸エステルとしては
、好ましくは低HLB(HLB3以下程凌)の簡糖脂肪
酸エステルやソルビタン脂肪酸エステルが使用できる。
本発明の油脂組成物は、上記油脂(+)15〜80重量
部と上記油脂(II)20〜85重量部とからなる混合
油脂100重量部に、上記ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル及び/又は上記糖類脂肪酸エステルを0.5〜5%含
有させたものである。
本発明の油脂組成物は、テンパー型のチョコレート類な
どに用いられ、チョコレートに使用する場合10〜30
%配合して使用されるのが好ましい0本発明の油脂組成
物を配合したチョコレート類は、低温乃至常温における
かたさが減少し、かみ出しの食感がソフトであり、さら
に、コーティングに使用した場合、チョコレートに経時
的に生じるクラックやひび割れの発生が抑制される。
一般のテンパー型のチョコレートを構成している油脂は
、カカオ脂、カカオ脂類伯のハードバタ、乳脂等により
構成される。このような油脂から構成される油脂組成物
の10℃及び20℃の固体脂含有量はそれぞれ75〜8
5%、65〜75%程度である。このような数値の固体
賭金を呈が、チョコレートが有するかみ出しのかたさや
、バリンとした食感(スナツプ性)をもたらしている。
一方、本発明の油脂組成物をチョコレートに使用すると
、チョコレートを構成する油脂組成物、つまりカカオ脂
、本発明の油脂組成物及び乳脂等からなる油脂組成物の
10℃及び20℃の固体脂含有量はそれぞれ例えば50
〜70%、40〜6094程度に濾することができる。
その結果、チョコレートのバリンとした食感が乏しくな
り、またかみ出しの食感がソフトになるという効果が奏
される。
また、本発明の油脂組成物を配合したチョコレートは、
ブルーム耐性にも優れ、0溶は性も良好なものである。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説
明する。
実施例1 油脂(I)としてシア脂分別中質油(SUSグリセリド
含世80%、SUSグリセリド中のSL[J S Lグ
リセリドの割合89%)、油脂(It)としてなたね硬
化油(上昇融点26°C)、ポリグリセリン脂tljj
 Mエステルとしてヘキサグリセリンへブタステアレー
トを下記表−1に示す割合でそれぞれ配合し、油脂組成
物陰1〜3をそれぞれ得た。
表−1 上記油脂組成物IM1〜3を用い、下記表−2に示す配
合により、本発明の油脂組成物を含むチョコレートを常
法によりそれぞれm’JIした。
表−2 また、比較のため、コントロールとして油脂組成物をカ
カオ脂に置き代えた配合(上記表−2参照)の純チョコ
レートも調製した。
上記チョコレートそれぞれをテンパリフグ後、30X6
4×8  (縦×横×高さ)I鳳の大きさの型に入れ、
固化し、板チョコレートをそれぞれ得た。
得られた普及チョコレートそれぞれを20℃で10日間
エージングした後、下記の、硬さ(スナツプ性、針入度
)、ブルーム耐性、及び耐熱性の各テストに供した。ま
た、上記チョコレートそれぞれをテンバリング後、ハー
ドビスケットにコーティングして固化し、下記のひび割
れテストに供した。
〔スナツプ性テスト〕
レオメータ−を用いて測定した。試料台の支えの間隔4
0龍、試料台を2ON/分の速度で上昇させたとき、歯
形押棒(アダプターNn13)にかかる最大荷重(kg
 )を測定し、スナツプ性の目安とした。
〔針入度テスト〕
レオメータ−を用いて測定した。試料台を201/分の
速度で上昇させ、3φの針(アダプター隘5)に500
gの荷重がかかったときの針入度(ta )を測定した
〔ブルーム耐性テスト〕
20℃、12時間及び30℃、12時間を1サイクルと
して温度及び時間が変化する恒温槽に板チョコレートを
入れ、ブルーム状態を観察した。
明らかにブルームが発生するまでの日数(サイクル数)
をもってブルーム耐性の目安とした。
〔耐熱性テスト〕
20℃から1℃きざみの各温度で4時間放置後、板チョ
コレートの表面を指で押し、わずかにへこむ状態になる
温度をもって耐熱性の目安とした。
〔ひび割れテスト〕
20個のチョコレートコーティングビスケソI・を20
℃で放置し、経口的にひび割れしたビスケットの個数の
割合(%)を観察した。
チョコレートの硬さ(スナツプ性、針入度)、ブルーム
耐性、耐熱性、及びひび割れのテスト結果を下記表−3
に示す。
表−3 記表−4に示す割合でそれぞれ配合し、油脂組成物置4
〜6をそれぞれ得た。
表−4 本発明の油脂組成動磁1〜3を配合したチョコレートは
、コントロールに比べ、かみ出しの硬さがソフトになり
、ブルーム耐性に優れ、適当な耐熱性を有し、コーティ
ングに使用した場合、ひび割れの防止効果に優れていた
実施例2 油脂(+)としてサル脂(SUSグリセリド含量69%
、SUSグリセリド中の5LUSLグリセリドの割合8
0%)、油脂(Iりとして大豆硬化油(上昇融点32℃
)、糖類脂肪酸エステルとしてfpステアリン酸エステ
ル(IILBI)を下上記油脂組成物議4〜Gを用い、
実施例1と同様にしてチョコレートをそれぞれ調製し、
該チョコレートそれぞれについて、実施例1と同様にし
て、硬さ(スナツプ性、針入度)、ブルーム耐性、耐熱
性、及びひび割れをテストした。その結果を本発明の油
脂組成物ぬ4〜Gを配合したチョコレートは、コントロ
ールに比べ、かみ出しの硬さがソフトになり、ブルーム
耐性に優れ、適当な耐熱性を有し、コーティングに使用
した場合、ひび別れの防止効果に優れていた。
実施例3 トリオレイン1モルとへヘン1125モルからI。
3位特異性のあるリパーゼを用いてエステル交換反応を
行って得られた反応物を、脱酸、溶剤分別、漂白、脱臭
により精製し、反応精製¥yJ(SUSグリセリド含量
95%、SUSグリセリド中の5LUStグリセリドの
割合98%)を得た。この反1b精製物を油脂(+)と
して用いた。また、油脂(■)としてなたね硬化油(上
昇融点20℃)、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして
ヘキサステアリン酸へブタステアレートを用いた。上記
油脂(I)(反応精製物)を38%、上記油脂(■)(
なたね硬化油)を60%、上記へキサグリセリンへブタ
ステアレートを2%配合し、油脂組成物置7を得た。こ
の油脂組成物を用い、実施例1と同様にしてチョコレー
トを調製し、該チゴコレトについて、実施例1と同様に
して、硬さ(スナツプ性、針入度)、ブルーム耐性、耐
熱性、及びひび割れをテストした。その結果を下記表−
6に示す。
表−6 本発明の油脂組成動磁7を配合したチョコレートは、コ
ントロールに比べ、がみ出しの硬さがソフトになり、ブ
ルーム耐性に優れ、適当な耐熱性を有し、コーティング
に使用した場合、ひび割れの防止効果に優れていた。
〔発明の効果〕
本発明の油脂組成物は、チョコレ−1・頚に配合したと
き、チョコレート類の低温乃至常温におけるかたさを減
じて食感をソフトにすることができ、且つ0溶は性、ブ
ルーム耐性及びひび割れ防止効果に優れ、しかも所望の
耐熱性も付与できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 2−不飽和−1,3−飽和トリグリセリドを60重量%
    以上含み且つ該トリグリセリド中の飽和脂肪酸基の炭素
    数が18〜22であるトリグリセリドが60重量%以上
    である油脂( I )15〜80%重量部と、上昇融点が
    15〜45℃である油脂(II)20〜85重量部とから
    なる混合油脂100重量部に、ポリグリセリン脂肪酸エ
    ステル及び/又は糖類脂肪酸エステルを0.5〜5重量
    %含有させてなること特徴とする油脂組成物。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5508048A (en) * 1989-11-09 1996-04-16 Van Den Bergh Foods Co. Enzymatic transesterification starting from high erucic cruciferae oils
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