JPH0260870A - 液圧倍力装置における倍力比制御装置 - Google Patents

液圧倍力装置における倍力比制御装置

Info

Publication number
JPH0260870A
JPH0260870A JP63209474A JP20947488A JPH0260870A JP H0260870 A JPH0260870 A JP H0260870A JP 63209474 A JP63209474 A JP 63209474A JP 20947488 A JP20947488 A JP 20947488A JP H0260870 A JPH0260870 A JP H0260870A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
pressure
power
input shaft
reaction force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63209474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2793600B2 (ja
Inventor
Michio Kobayashi
道夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Kiki Co Ltd
Original Assignee
Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Kiki Co Ltd filed Critical Jidosha Kiki Co Ltd
Priority to JP63209474A priority Critical patent/JP2793600B2/ja
Publication of JPH0260870A publication Critical patent/JPH0260870A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793600B2 publication Critical patent/JP2793600B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ブレーキ倍力装置等に用いられて、入力と出
力とを所定の倍力比でサーボ制御を行う液圧倍力装置に
関し、特に、倍力比を所望の大きさに制御するための倍
力装置における倍力比制御装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に、液圧倍力装置はハウジングに摺動自在に嵌合し
たパワーピストンと、このパワーピストンの一端に作用
する液圧が導入される動力室と、この動力室と液圧源ま
たはリザーバとの連通を切換え制御する制御弁と、この
制御弁を作動する入力軸と、パワーピストンに連結され
た出力軸とを備えている。そして、入力軸を作動して制
御弁を切り換えることにより、動力室に液圧源からの液
圧を導入し、その液圧によってパワーピストンを作動さ
せて出力軸から出力するようにしている。
その場合、液圧倍力装置は入力軸の入力の大きさに対応
して出力軸の出力の大きさを所定の倍力比で制御する、
いわゆるサーボ制御を行う。
ところで、このような一般的な液圧倍力装置においては
、その倍力比が一定の値に設定されている。このため、
このような液圧倍力装置を例えば自動車の制動装置にお
けるブレーキ倍力装置に適用すると、空車時と荷物等の
積車時とで同じブレーキペダルの踏込み力に対して制動
効果が異なり、運転者は良好な制動感覚を得ることがで
きなくなってしまう。
また、運転者の制動感覚にも個人差があり、このため倍
力比を変えようとしても、運転者は自分の好みに応じて
制動倍力比を変更することができなかった。
このようなことから、倍力比を変更することができるよ
うにしだ液圧倍力装置が特開昭61−44065号公報
によって提案されている。この公報に記載された液圧倍
力装置は、入力軸を段付きに形成して動力室に導入され
る液圧が作用する入力軸の有効受圧面積を空車時と積車
時とで異ならせている。そして、切換弁によって空車時
には受圧面積が大きく、積車時には受圧面積が小さくな
るように切り換えている。その場合、空車時および積車
時とも人力軸に作用する圧力は同じ値となっている。
この液圧倍力装置によれば、入力軸の受圧面積を変える
ことができるので、圧力が同じであっても入力軸に作用
する反力を変えることができる。
すなわち、倍力比を変更することが可能となる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このように人力軸の受圧面積を変^るこ
とにより反力を変えるようにしたのでは、入力軸に形成
される受圧面積の異なる受圧部の数が構造的に制限され
るので、得られる倍力比の種類を多くすることは困難で
ある。
また、入力軸に形成される受圧面積の異なる受圧部を軸
方向にずらして設けなければならないばかりでなく、入
力軸が必要最大のストロークをしたときにもこれらの受
圧部が確実に形成されていなければならないので、これ
ら受圧部の軸方向の間隔をある程度大きく確保しなけれ
ばならない。
このため、液圧倍力装置の全長が長くなってしまうとい
う問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって
、その目的は、倍力比を容易に変更することができるば
かりでなく、その倍力比の種類を多くすることができる
ようにしながら、しかも液圧倍力装置の全長が長(なる
ようなことのない倍力比制御装置を提供することである
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するために、本発明は、入力軸に作用
する液圧が導入される反力室を設け、この反力室と動力
室との間に、ともにこれらを接続する第1通路と所定の
減圧比で減圧する圧力調整弁を備えた第2通路とを互い
に並列に設けるとともに、これらの第1および第2通路
を選択的に切り換え、選択された通路を介して前記動力
室と前記反力室とを接続する切換弁を設けていることを
特徴としている。
(作用) このような構成をした本発明による液圧倍力装置におけ
る倍力比制御装置によれば、切換弁によって第1通路側
を選択すると、動力室と反力室とが直接連通するように
なる。これにより、入力軸の作動時動力室に圧液が導入
されると、その圧液は第1通路を介して反力室にも導入
される。その場合、反力室内の液圧は動力室内の液圧と
同じ大きさとなっている。したがって、入力軸に作用す
る反力が大きくなり、倍力比は小さくなる6切換弁によ
って第2通路側を選択すると、動力室と反力室とは圧力
調整弁を介して連通ずるようになる。これにより、入力
軸の作動時動力室に圧液が導入されると、その圧液は第
2通路を介して反力室にも導入されるが、この場合には
圧力制御弁によって減圧されて導入されるようになる。
すなわち、反力室内の液圧は動力室内の液圧よりも小さ
(なる。したがって、入力軸に作用する反力が小さくな
り、倍力比は大きくなる。
このように、入力軸の受圧面積を変えることなく、単に
入力軸に作用する液圧を変えるだけで倍力比が変更され
るようになる。そして、減圧比の異なる圧力調整弁をそ
れぞれ備えた第2通路を複数設けるようにすることによ
り、変更し得る倍力比の種類を多くすることが可能とな
る。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。
第1図は、ブレーキ倍力装置として適用された本発明に
よる液圧倍力装置における倍力比制御装置の一実施例を
示す縦断面図、第2図はこの実施例に使用される圧力調
整弁の縦断面図である。
第1図に示されているように、ブレーキ倍力装置1はほ
ぼ筒状に形成されたハウジング2を備えている6ハウジ
ング2には、このハウジング2の右端に開口する第1孔
3およびハウジング2の左端に開口するとともに第1孔
3に連通ずる第2孔4とが同軸上にそれぞれ穿設されて
いる。
第2孔4には、パワーピストン5が配設されている。こ
のパワーピストン5には、それぞれ右および左の端部に
開口する第3および第4孔6.7とこれらの孔6.7を
連通ずる第5孔8とがそれぞれ同軸上に穿設されている
パワーピストン5の第3孔6には、円柱状部材9が液密
に嵌挿されており、この部材9はリング部材10によっ
てパワーピストン5に対して軸方向に相対摺動不能にさ
れている。この部材9には、第6孔11が第3〜5孔6
〜8と同軸上に穿設されているとともに、この第6孔1
1と平行に部材9の左右端を連通ずる連通孔12が穿設
されている。
ハウジング2の右端には、第1孔3を液密に閉塞するプ
ラグ13がナツト14によって固設されている。また、
プラグ13の中間部15は第2孔4内に液密に嵌入して
おり、プラグ13の左端部16はパワーピストン5の第
3孔6内に突入している。このプラグ13とパワーピス
トン5との間に、動力室17が形成されている。
プラグ13には、第7孔18が第3〜6孔6〜8.11
と同軸上に穿設されている。この第7孔18には入力軸
19が液密に摺動自在に嵌挿されている。入力軸19の
左端部にはフランジ部20が形成されており、入力軸1
9が後退、すなわち右方に移動したとき、このフランジ
部20の右面がプラグ13の左端に当接することにより
、入力軸19はそれ以上は右方へ移動することができな
いようになっている。すなわち、この位置が入力軸19
の後退限位置となっている。
また、フランジ部20は、部材9の右端とパワーピスト
ン5に取り付けられたリング状の抜止め部材21との間
に配置されていて、入力軸19がパワーピストン5に対
して右方へ移動したとき。
フランジ部20がこの抜止め部材21に当接することに
よって、人力軸19はパワーピストン5かも抜は出るこ
とが阻止されている。したがって、部材9の右端と抜止
め部材21との間で、フランジ部20はパワーピストン
5に対して相対移動できるようになっている。更に、入
力軸19の左端部には、筒状部材22が設けられている
。一方、入力軸19の右端は連結部材23を介して図示
されないブレーキペダルに連結される。
筒状部材22は部材9の第6孔11内に摺動自在に嵌挿
されており、この筒状部材22に組み付けられたシール
24と部材9との間の第6孔11内に反力室25が形成
されている。また部材9と筒状部材22との間には、筒
状部材22を常時右方向に付勢するばね26が介設され
ている。
入力軸19のほぼ中心には筒状部材22の孔27に連通
する軸方向の通路28が穿設されているとともに、この
通路28の右端に連通ずる直径方向の通路29が穿設さ
れている。この通路29はプラグ13に形成された環状
溝30に連通しており、環状溝30はプラグ13に穿設
された直径方向の通路31を介してハウジング2とプラ
グ13との間の環状室32に連通している。更に、環状
室32はハウジング2に形成された排出口33および排
出導管34を介してリザーバ35に連通している。
パワーピストン5の第5孔8には、右端に球36を備え
た弁体37が支持部材38によって摺動自在に支持され
て配設されている。また、第5孔8の右端には筒状の弁
座部材39が固設されており、この弁座部材39に弁体
37の球36が圧縮コイルばね40の付勢力によって着
座するようになっている0球36と弁座部材39とのシ
ール部および支持部材38とによって圧力室41が画成
されている。更に、弁座部材39の孔42内において筒
状部材22の左端が球36に対向するようになっている
。そして、入力軸19がばね26の付勢力に抗してパワ
ーピストン5に対して前進、すなわち左方へ移動したと
き、筒状部材22の左端が球36に当接することにより
孔27が閉じられ、動力室17とリザーバ35との連通
が遮断されるようになっている。更に、入力軸19が左
方に移動したとき、弁体37も左方へ移動させられ、球
36が弁座部材39から離座することにより圧力室41
と動力室17とが連通ずるようになっている。すなわち
、筒状部材22、球36を備えた弁体37.および弁座
部材39によって、制御弁43が構成されている。
パワーピストン5の第4孔7内には環状のスペーサ44
を介して出力軸45の右端部がパワーピストン5に取り
付けられたリング状の抜止め部材46によって取り付け
られている。この出力軸45は、ハウジング2の左端に
固設される図示しないブレーキマスクシリンダのピスト
ンを作動するようになっている。ハウジング2の左端部
とパワーピストン5との間に配設された圧縮コイルばね
47によって、出力軸45とパワーピストン5とが常時
右方へ付勢されている。パワーピストン5が右方向、す
なわち後退方向に移動し、筒状部材22の左端が球36
に当接すると、ばね47の後退方向への付勢力と動力室
17内に液正による前進方向への作動力とがほぼバラン
スするので、パワーピストン5はそれ以上後退しなく、
図示されている状態となる。
パワーピストン5と入力軸19とがともに図示されてい
る後退位置にあるときには、入力軸19のフランジ部2
0は部材9の右端面と抜止め部材21との間でこれらか
ら離隔して位置するようになる。すなわち、入力軸19
の不作動時、入力軸19は、そのフランジ部20がプラ
グ13の左端部に当接することにより、パワーピストン
5に対して抜止め部材21から離れた所定の前進位置に
保持されているにの保持された位置では、筒状部材22
の左端は球36に当接するとともに、球36が弁座部材
39に当接した状態となっている。
パワーピストン5と出力軸45との間にはスペーサ44
によって室48が形成されている。この室48はパワー
ピストン5に形成された通路49によって動力室17に
連通している。また。
室48内には弁体37の左端が面するようにされている
圧力室41はパワーピストン5に設けられた通路50お
よび環状の溝51に連通している。また、溝51はハウ
ジング2に形成された孔52およびフィルタ53を介し
て供給口54に連通している。この供給口54は供給導
管55を介してアキュムレータ56とポンプ57の吐出
側とに連通し、ポンプ57の吸込み側はリザーバ35に
連通している。ポンプ57とアキュムレータ56とは本
発明の液圧源を構成する。アキュムレータ56とポンプ
57との間には、ポンプ57からアキュムレータ56に
向かう方向の液の流れは許容するがその逆方向の液の流
れは阻止する逆止弁58が介設されている。
更に、ハウジング2には、動力室17に連通ずる第1接
続口59と第2接続ロ60とがそれぞれ設けられている
。第2接続ロ60はパワーピストン5の外周に形成され
た環状の溝61に連通し、更にパワーピストン5に形成
された孔62と部材9形成された環状の溝63および孔
64とを経て反力室25に連通している。
第1接続口59は導管65aを介して3ボ一ト2位置切
換弁66の第1ボート66aに接続されている、切換弁
66の第2ボート66bは導管65bを介して第2接続
ロ60に接続された導管65cに接続されている。また
切換弁66の第3ポート66cは導管65dを介して圧
力調整弁67の人力口68に接続されている。
第2図に示されているように、この圧力調整弁67はハ
ウジング69の段付孔70内に摺動自在に配設された減
圧ピストン71を備えている。この減圧ピストン71は
上端部72および下端部73が小径とされ、また中間部
74が大径とされている。減圧ピストン71の上端部7
2はハウジング69の段付孔70を閉塞するプラグ75
の孔76に摺動自在に嵌挿されているとともに、シール
77により液密とされている。また、中間部74は孔7
0の中間径の部分に摺動自在に嵌挿されており、中間部
74の外周には軸方向の数条の溝78が形成されている
。更に、孔70の中間径の部分と小径の部分との間の段
部にはゴムカップシール79が設けられており、このゴ
ムカップシール79の孔80を減圧ピストン71の下端
部73と中間部74との間の部分が貫通している。
減圧ピストン71の下端部73は孔70の小径部分に摺
動自在に嵌挿されており、下端部73の外周には軸方向
の数条の溝81が形成されている。
ハウジング69内には、シール77と減圧ピストン71
の中間部74との間に入力室82が形成されているとと
もに、減圧ピストン71の下端部73とハウジング69
との間に出力室83が形成されている。減圧ピストン7
1は圧縮コイルばね84によって常時下方に付勢されて
いて、通常時は減圧ピストン71の下端が孔70の底に
当接するようになっている。このばね84はその付勢力
が比較的小さく設定されており、減圧ピストン71に加
えられる出力室83の圧力による上向きの力と入力室8
2の圧力による下向きの力との差が小さい比較的早い時
期に、減圧ピストン71はばね84の付勢力に抗して上
方へ移動することができるようになっている。そして、
減圧ピストン71が上方へ移動したときには、下端部7
3がゴムカップシール79に当接して孔80を閉じるよ
うになっている。孔80が閉じられると、入力室82と
出力室83との連通が遮断されるので、出力室83の圧
力は人力室82の圧力に対して減圧ピストン71の出力
室側の有効受圧面積と入力室82側の有効受圧面積との
比によって定まる減圧比で減圧されるようになる。入力
室82は入力口68に連通しているとともに、出力室8
3はハウジング69に形成された出力口85に連通して
いる。
圧力調整弁67の出力口85は導管65eを介して導管
65cに接続されている。
第1接続口59、導管65a、65b、65C1第2接
続ロ60、溝61、孔62、溝63、および孔64によ
って本発明の第1通路が構成されるとともに、第1接続
口59、導管65a。
65d、65e、65c、第2接続ロ60、溝61、孔
62、溝63、および孔64によって、本発明の第2通
路が構成される。
したがって、図示された切換弁66の第1位置工では、
動力室17は第1通路を介して反力室25に直接接続さ
れ、切換弁66を切り換えて第2位置IIにすると、動
力室17は圧力調整弁67を介在する第2fl路を介し
て反力室25に接続されるようになる。
次に、この実施例の作用について説明する。
ポンプ57が駆動されると、リザーバ35から作動液が
逆止弁58を経てアキュムレータ56に導入されるとと
もに、供給導管55、供給口54、フィルタ53、孔5
2、溝51、および通路50を経て圧力室4工に導入さ
れる。そして、圧力室41とアキュムレータ56とに常
時一定大きさの液圧が保持されている。
空車または積載重量が比較的小さい場合には、切換弁6
6を第1装置Iにセットする。したがって、第1接続口
59は直接第2接続口60に直接接続される。
ブレーキが作動されていない第1図に示されている状態
から制動するために、図示しないブレーキペダルを踏み
込むと、すぐに球36が弁座部材39から離座し、圧力
室41内の圧液が動力室l7内に導入される。この圧液
により、パワーピストン5がばね47の付勢力に抗して
前方へ移動するので、出力軸45が出力してマスクシリ
ンダのピストンを作動する。これにより、制動が行なわ
れる。
このとき、動力室17内に導入された圧液は、第1接続
口59、導管65a、切換弁66、導管65b、導管6
5c、第2接続ロ60、溝61、孔62、満63、およ
び孔64を経て反力室25内にも導入されるようになる
0反力室25内の液圧は動力室17内の圧力と同じ大き
さの圧力となっており、この圧力が筒状部材22を介し
て入力軸19に作用する。したがって、この液圧により
入力軸19に加えられる力はブレーキ反力として運転者
に伝えられる。
中間負荷状態で入力軸19の移動を停止すると、パワー
ピストン5の移動に伴い弁座部材39も左方へ移動する
ので、この弁座部材39が球36に当接し、圧力室41
と動力室17との連通が遮断される。このため、それ以
上動力室17内に圧液が導入されないので、パワーピス
トン5の移動が停止する。この結果、ブレーキペダルの
踏込み量、すなわち入力軸19の人力に応じた量だけ、
圧液が動力室17内に導入される。したがって、出力軸
45の出力は入力軸19の入力に応じた大きさになる。
この場合の倍力比は人力軸19に作用する反力が比較的
大きいので小さくなり、第3図において直線aで示され
た一定の値となる。
また、動力室17内の圧液は通路49を通って室48内
にも導入される。この室48内の液圧が弁体37の左端
に作用するようになるので、弁体37に加えられる動力
室17内の液圧による力が軽減されて左方へ移動するよ
うなことはない。これにより、ばね40の弾発力をそれ
ほど大きくしなくても済むようになる。
ブレーキ作動を解除するためブレーキペダルの踏込みを
解除すると、入力軸19が、フランジ部20がパワーピ
ストン5に対して抜止め部材2■に当接するまで大きく
後退する。このため、筒状部材22の左端が球36から
離れ、動力室17はリザーバ35に連通してその圧力が
低下する。したがって、ばね47の弾発力によってパワ
ーピストン5が後退し、これに伴って、動力室17内の
圧液がリザーバ35に排出される。しかも、筒状部材2
2が球36から大きく寵れて大きな流路面積が形成され
るので、動力室17内の圧液はリザーバ35に迅速に排
出されるようになる。したがって、パワーピストン5は
迅速に後退する。
フランジ部20がプラグ13の左端に当接すると、入力
軸19はそれ以上後退しなくなり、パワーピストン5の
みが後退するようになる。このため、フランジ部20は
抜止め部材21から離れるようになる。パワーピストン
5は、球36が筒状部材22の左端に当接すると動力室
17とリザーバ35との連通が遮断されるので、その後
退が停止して後退限位置となる。
この状態では、動力室17は圧力室41からもまたリザ
ーバ35からも遮断されていて、動力室17内にはばね
47の弾発力と平衡する力を発生する液圧が保持されて
いる。
次に、積車時には切換弁を第2位置II側に切り換える
。これにより、第1接続口59は圧力調整弁67を介し
て第2接続ロ60に接続される。
ブレーキの反力に関する事項以外は、前述の切換弁66
が第1位置■にセットされているときと同じであるので
、その説明は省略する。
ブレーキ操作が行われ、動力室17内に圧液が導入され
ると、その圧液は圧力調整弁67を経て反力室25内に
も導入される。その場合、反力室25内の圧力は圧力調
整弁67によって減圧されるので動力室17の圧力より
も小さくなる。したがって、倍力比は大きくなって直線
すで示される一定の値となる。
このように、入力軸19の受圧面積を変えることなく、
単に反力室25に導入される液圧を変えるだけで倍力比
を変更することができるようになる。
なお、前述の実施例においては、第2通路を一つだけ設
けるようにしているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、異なる減圧比の圧力調整弁をそれぞれ備えた
複数の通路を設けるようにすることもできる。このよう
にすれば、倍力比の種類が多くなるので、きめ細かい倍
力比の制御を行うことができるようになる。
また、前述の実施例では、切換弁を電磁弁で形成して、
この電磁弁を積載重量に応じて自動的に切り換えるよう
にすることもできる。
更に、前述の実施例では1反力室25の液圧を人力軸1
9の左端に取り付けた筒状部材22に作用させるように
しているが、反力室25の液圧を直接人力軸19に作用
させるようにすることもできる。
更に、本発明は、入力軸の不作動時、動力室がリザーバ
に連通するような液圧倍力装置やオーブン回路による液
圧倍力装置にも適用することができる。
更に、本発明はブレーキ倍力装置以外の、例えばクラッ
チ倍力装置等の他の液圧倍力装置にも用いることができ
る。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明による液圧倍力
装置における倍力比制御装置は、入力軸に反力を発生さ
せる液圧が導入される反力室な設け、この反力室と動力
室とを、直接接続する第1通路と所定の減圧比で減圧す
る圧力調整弁を介して接続する第2通路とのいずれか一
方の選択された通路によって接続するようにしているの
で、反力室に導入される液圧を圧力調整弁によって変え
ることができるようになる。したがって、倍力比を変え
ることが可能となる。その場合、圧力調整弁を単に変え
るだけでよいので、倍力比の変更はきわめて簡単になる
しかも、第2通路として減圧比の異なる圧力調整弁を備
えた複数の通路を設けるようにすれば、倍力比の種類を
多くすることができ、よりきめ細かい倍力比の制御を行
うことが可能となる。
また、単に反力室内の液圧の大きさを変えるだけである
ので、従来の受圧面積の大きさを変えるようにした倍力
比制御装置のように全長が長くなるようなことは確実に
回避できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による液圧倍力装置における倍力比制御
装置をブレーキ倍力装置に適用した一実施例を示す縦断
面図、第2図はこの倍力比制御装置に用いられる圧力調
整弁の縦断面図、第3図はこの実施例の特性線図である
。 箆2図 1・・・ブレーキ倍力装置(液圧倍力装置)、2・・−
ハウジング、5・・・パワーピストン、17・・・動力
室、19−・・入力軸、25・・・反力室、35・・・
リザーバ、43・・・制御弁、45・・・出力軸、56
・・・アキュムレータ(液圧源)、57・・・ポンプ(
液圧源)、59.65a、65b、65c、60゜61
.62.63.64・・・(第1通路)、59゜65a
、65d、65e、65c、60.61゜62.63.
64−・・(第2通路)、66−・・切換弁、67・・
・圧力調整弁 第3図 入力

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ハウジングの孔に摺動自在に嵌合されたパワーピストン
    と、このパワーピストンに作用する液圧が導入される動
    力室と、前記液圧を発生する液圧源と、前記パワーピス
    トンに対して進退自在に移動する入力軸と、前記パワー
    ピストンに連結された出力軸と、前記入力軸が前記パワ
    ーピストンに向かって前進移動したときに作動して前記
    動力室と前記リザーバとの連通を遮断するとともに前記
    液圧源と前記動力室とを連通し、前記入力軸がパワピス
    トンから離れる方向に後退移動したときには前記液圧源
    と前記動力室との連通を遮断するとともに前記動力室と
    リザーバとを連通する制御弁とを備えた液圧倍力装置に
    おいて、 前記入力軸に反力を発生させる液圧を導入する反力室が
    設けられ、この反力室と前記動力室との間に、ともにこ
    れらを接続する第1通路と所定の減圧比で減圧する圧力
    調整弁を備えた第2通路とが互いに並列に設けられてい
    るとともに、これらの第1および第2通路を選択的に切
    り換え、選択された通路を介して前記動力室と前記反力
    室とを接続する切換弁が設けられていることを特徴とす
    る液圧倍力装置における倍力比制御装置。
JP63209474A 1988-08-25 1988-08-25 液圧倍力装置における倍力比制御装置 Expired - Fee Related JP2793600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63209474A JP2793600B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 液圧倍力装置における倍力比制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63209474A JP2793600B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 液圧倍力装置における倍力比制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0260870A true JPH0260870A (ja) 1990-03-01
JP2793600B2 JP2793600B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=16573452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63209474A Expired - Fee Related JP2793600B2 (ja) 1988-08-25 1988-08-25 液圧倍力装置における倍力比制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2793600B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034061U (ja) * 1983-08-17 1985-03-08 三菱自動車工業株式会社 油圧可変倍力装置
JPS60169058U (ja) * 1984-04-20 1985-11-09 トキコ株式会社 液体式ブレ−キ倍力装置
JPS6171270A (ja) * 1984-09-14 1986-04-12 Jidosha Kiki Co Ltd 液圧倍力装置の倍力比制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6034061U (ja) * 1983-08-17 1985-03-08 三菱自動車工業株式会社 油圧可変倍力装置
JPS60169058U (ja) * 1984-04-20 1985-11-09 トキコ株式会社 液体式ブレ−キ倍力装置
JPS6171270A (ja) * 1984-09-14 1986-04-12 Jidosha Kiki Co Ltd 液圧倍力装置の倍力比制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2793600B2 (ja) 1998-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6196641B1 (en) Fluid pressure boosting device and brake pressure boosting system employing the device
US5878573A (en) Hydraulic brake system
JPS6194865A (ja) 液圧倍力装置のロスストロ−ク減少装置
JP4239118B2 (ja) ブレーキ液圧制御システム用シリンダ装置
US4671168A (en) Single actuator tandem brake pressure control valve
US6568768B1 (en) Brake system
JPH10217946A (ja) 圧力調整弁
JPH01127445A (ja) 自動車用流体ブレーキ回転
JPH0260870A (ja) 液圧倍力装置における倍力比制御装置
JP4117509B2 (ja) ブレーキ制御装置
US20020026795A1 (en) Hydraulic brake for a vehicle
JPH0939765A (ja) 車両の液圧ブレーキ装置
JP2681800B2 (ja) 流体ブレーキ装置
JP3821336B2 (ja) 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム
JPS6171270A (ja) 液圧倍力装置の倍力比制御装置
JP3821335B2 (ja) 液圧倍力装置およびこの液圧倍力装置を用いたブレーキ液圧倍力システム
JPH10147233A (ja) ブレーキ液圧発生装置
JP3859346B2 (ja) 液圧倍力装置
JP3932152B2 (ja) ブレーキ液圧倍力システム
JP2603696B2 (ja) 液圧倍力装置
JPS6150864A (ja) 液圧倍力装置の倍力比制御装置
JPH0260871A (ja) 液圧倍力装置における反力装置
JPS6144065A (ja) 液圧倍力装置の倍力比制御装置
JPH10132130A (ja) 液圧制御装置および液圧制御用電磁弁
JPH0281762A (ja) 液圧倍力装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees