JPH0259072A - ガラス用中間膜 - Google Patents

ガラス用中間膜

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JPH0259072A
JPH0259072A JP21342288A JP21342288A JPH0259072A JP H0259072 A JPH0259072 A JP H0259072A JP 21342288 A JP21342288 A JP 21342288A JP 21342288 A JP21342288 A JP 21342288A JP H0259072 A JPH0259072 A JP H0259072A
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JP
Japan
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glass
composition
rolls
film
photosensitive
Prior art date
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JP21342288A
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English (en)
Inventor
Tateo Fujimoto
藤本 健郎
Mitsuaki Ogata
小形 光昭
Masashi Yoshida
昌史 吉田
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SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
Original Assignee
SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、ガラス用の中間膜、該中間膜の製造方法及び
ガラス積層体の製造方法に関するものである。
[従来の技術] ガラス用の中間膜とは、ガラスを張り合わせる場合にそ
の中間に介在させるシート状体をいう。
カラスを張り合わせる必要性としては、(1)ガラスの
補強、(2)化粧ガラスの製造、(3)両面鏡の製造等
がある。
従来からガラスの補強として、2枚のガラスの中間にプ
ラスチックフィルムを挟持する方法がある。所謂合せガ
ラスと呼ばれるものである。これは、中間膜としてポリ
ビニルブチラールを使用するもので、2枚のガラスの中
間にポリビニルブチラールフィルムを挟持して、高温高
圧でプレスして接着するものである。
自動車のフロン(・ガラスに用いられる安全ガラス等は
すべてこの方法で2枚のガラスを接着したものである。
また、(2)の化粧ガラスとは、2枚のガラスの中間に
印刷物等を挟持してガラスの装飾性を高めるものである
。即ち、店舗の窓ガラスや陳列棚、ショーウィンドウ等
である。これは、単にガラスの裏面から印刷物等を貼着
するのでは、裏面の美観が著しく損なわれるために用い
られる。この接着方法も前記同様ポリビニルブチラール
フィルムを使用するか、ホントノルド接着剤を用いて接
着するかである。ホソ[・メルト接着剤を用いる場合に
は、ガラスに加熱した接着剤を塗布し、冷却して接着す
ることとなる。
また、最近2枚のガラスをブチルテープで接着封止して
、その中にゾル状の樹脂を注入して、その中に封じ込め
た印刷物等とともに硬化するものも開発されている。
(3)の両面鏡も従来から汎用されているもので、中間
部分に金属蒸着を施したプラスチックフィルムや金属箔
を位置させガラスで挟持するものである。勿論、片側が
鏡で他方が印刷面という場合もある。
[発明が解決しようとする課題] 上記した(11から(3)の従来方法では、ガラスを2
枚貼り合わせる作業自体が、簡単なものではなく工場等
においてしか実施できなかった。
また、温度をかける方法にあっては、挟持するものが耐
熱性の低いものでは実施できず、用途が狭くなるもので
あった。
よって、本業界では車中のガラス店規検であっても簡単
にガラスを貼り合わせることができる中間膜や貼り合わ
せ方法が要望されていた。
[課題を解決するための手段] そこで、本発明者は鋭意研究の結果、本発明方法を完成
させたものであり、新規なガラス用中間膜、その製造方
法及びガラス積層体の製造方法、即ち貼り合わせ方法で
あって、その特徴とするところは次の通りである。
ガラス用中間膜にあっては、感光性樹脂によって挟持物
を挟持した点にあり、製造方法にあっては、挟持ロール
を少なくとも2本用いるもので、両方の挟持ロール上に
感光性組成物を適用し、2つの挟持ロールが近接する地
点で、挟持物を挟持せしめるとともに両側の感光性組成
物を一体化させ、その後光を照射することによって硬化
させる点にあり、ガラス積層体の製造方法にあっては、
重合したものが水によって膨潤するモノマー又はオリゴ
マーが少なくとも1挿合まれ、更に挟持物との界面にお
いて接着を促進するためのモノマー又はオリゴマーが少
なくとも1種は含まれている感光性物質によって挟持物
を挟持したガラス用中間膜の表面に、水又はアルコール
を適用し、該水又はアルコールを接着剤として、ガラス
を貼り合わせる点にある。
ここで、感光性組成物とは、光の照射によって硬化する
組成物をいい、特に限定するものではなくすべての感光
性組成物に適用できる。
また、感光性組成物はモノマーばかりでなく、オリゴマ
ー、プレポリマー等光の照射によって硬化するものであ
ればどのようなものでもよく、アクリロイル基、アリル
基を官能基とするモノマーが一般的である。例えば、H
UF、MA(2−ヒドロキシエチルメクアクリレート)
、N−メチルアクリルアミド等がある。
さらに、この組成物は単一物である必要はなく種々の感
光性組成物の混合物であってもよく、高分子重合体を混
合してもよい。高分子重合体を混合すると、感光性組成
物が有する硬化時の収縮という欠点を軽減できる。即ち
、重合体の占める領域は硬化反応による体積収縮を伴わ
ないので全体としての収縮率を軽減するのに役立つ。ま
た、重合体がクツション材となり収縮率を軽減するとも
考えられる。ここでいう重合体とは、常温では固体であ
り、官能残基があり硬化反応に参画するものであっても
、官能基はなく単にモノマーに熔解又は分散するもので
もよい。
感光性組成物の好適な例は後述するが、少なくとも本発
明のための感光性組成物は、後述のものに限定するもの
ではない。
感光性組成物には、通常混合されるような添加物を混合
することも当然可能である。また、製造時において、金
属ヘルドやロール等からの剥離性を向上させるための離
型剤(モノマーに混合して用いるもので重合時の金型等
に対する接着力を軽減するものをいう)を混合しておく
ことも好適である。例としては、シリコン樹脂等がある
挟持物とは、中間部分に挟み込むものであり、印刷物、
金属箔、粉体、粒状体等どのようなものでもよい。印刷
物を挟持すると、店舗等の窓ガラスに最適な化粧ガラス
となり、金属箔を挟持すると両面鏡となる。また、粉体
を挟持するとぼかし模様や微妙な濃淡が現出できる。粒
状体として、天然石を混入すると自然の感じが出、和風
調の建築物の仕切ガラスとしても最適である。さらに、
植物の葉や花を挟み込んだ場合には、また格別の雰囲気
を現出する壁面や仕切となるばかりか、特殊なショーウ
ィンドウや陳列棚等としても用いられるものである。
結局、以上のような中間部分に挟み込むものすべてを指
して挟持物とする。
挟持という概念も、上記の挟み込みを意味する語として
使用する。
ガラス用中間膜とは、2枚のガラスを張り合わせる場合
に、その中間に位置するもので、それ自体接着能力があ
っても、また別途接着剤を用いるものであってもよい。
本発明のガラス用中間膜の製造方法は、後述する2本の
挟持ロールを用いる方法以外でも、種々可能である。
まず、ガラスや金属の平板上に感光性組成物を塗布(!
!用)し、その上に挟持物を載置し、さらにその上から
感光性組成物を塗布した後、上部をポリエステルフィル
ム等でカバーし、光を照射することによって硬化させる
方法が簡単である。この方法ならば、車中のガラス店規
模でも充分可能である。勿論、この方法は完全なバッチ
式であり工場での製造には不向きである。
次に、2本のロールに金属ベルトを架け、その一端部分
から感光性組成物を適用し、ロールの回転に従って該組
成物が他端に送られていく。その途中で、光を照射して
感光性組成物の表面部分を残して金属ベルト側を硬化さ
せ、次いで上方から挟持物が連続的に載置され、その上
から再度感光性組成物を適用する。そして、再び光を照
射して(空気による硬化阻害を受ける組成物では、上方
にフィルムでカバーするか、又は不活性ガス雰囲気中で
)接着硬化させる。その後、その金属ベル1−の他端に
おいて、近接して配置された挟持ロールとの間隙を通過
した後、両側から光を照射して接合部を徹底して硬化さ
せる方法である。
このように、表面部分を残し、それ以外の部分のみの硬
化が可能な理由は、次の通りである。
感光性組成物に光を照射した場合に、表面の空気に接し
ている側は酸素による硬化阻害を受けるため、硬化が非
常に遅く、金属面側は反射光の影響もあり表層よりも早
く硬化するためと考えられる。さらに空気が硬化前の組
成物の表面から熔解・浸透し、それによって阻害を受け
るが、この熔解浸透が表層部分に限られるためと考えら
れる。
発明者のある実験によると、−室以上の厚みではほぼ1
0μ程度が未硬化であった。勿論、組成物の配合、紫外
線の照射条件により、この態様は変化するものであるが
、要は未硬化層の厚み、粘着性は意識的にコントロール
しうるちのである。
本発明ガラス用中間膜の製造方法は、上記のように種々
考えられるが、要するに感光性組成物が硬化した樹脂の
中間部分に挟持物が挟持されていればよいのであってそ
の製造方法自体は限定するものではない。
次に、本発明製造方法について説明する。
挟持ロールとは、感光性組成物の部分硬化物を2枚圧着
させるためのもので、その2本の中間部分を感光性組成
物が通過するのである。通常その表面は金属である。本
数は2本が普通であるが、必要に応じて3本以上として
もよい。
挟持ロールと別体のロール又はベルトとは、ロール自体
は挟持ロールと同様のものであるが、感光性組成物を圧
着するものではなく、その上部に感光性組成物を適用(
展延)するものである。ベルトも同様の機能を有するも
のであって、ロール等に架けた金属ベルトが好適である
上記した挟持ロールに感光性組成物を適用する場合には
、このような別体のロール等を設けなくともよい。
本発明ガラス用中間膜は、挟持するときの空気の除去、
光の屈折率の差による透明度の減少等を考慮すると、平
滑性は優れている方が好ましい。
よって、使用する挟持ロールも表面を平滑に処理又は、
加工した金属ロールを用いることが好ましい。
適用とは、組成物を挟持ロール上に所定の厚みに、しか
も幅方向に均一に流延付着せしめることをいい0.3〜
l 、 Omm程度の厚みにすることができれば、どん
な方法であってもよい。通常、上記の条件を満足せしめ
る方法としては、セルローズアセテートの流延成型に用
いられるホッパー、或いは厚肉のコーティングに採用さ
れているコンマコーター等が好適である。空気の巻き込
みを抑制するには流延成型に用いられるホッパーが最も
理想的と思われる。
光とは、通常紫外線を指すが、電子線その他のものでも
可能である。
本発明においては、光の照射は挟持物を挟持する前と後
の両方で行い、且つ挟持ロールを2本使用すること、挟
持物を2本のロールの近接地点において導入することを
特徴としている。この点において、感光性組成物として
空気の存在によって硬化阻害を受けるものであることが
必要となる。
しかし、例外的なものを除いて通常は阻害を受けるため
特に問題はない。
このように、挟持物を挟持する前の段階において、光を
照射することによって、表面(製品ガラス中間部におい
ては中間部分となる)は未硬化状態で残し、基部側(中
間膜では表面)を硬化させておくと、挟持物及び感光性
組成物同士の接着が容易となり、且つ組成物のその後の
工程への移送進行、及び挟持ロールからの剥離が可能と
なるのである。
勿論、挟持物と感光性組成物との接着を更に確実にする
ためには人々の挟持物と感光性組成物との親和性を考え
る必要がある。即ち、請求項5で指摘したように親水性
とバランスをとったモノマー乃至はオリゴマーの選択が
重要である。
また、請求項4で指摘した様に金属ロール又は金属ベル
ト表面に透明フィルムをおき、その上に感光性組成物を
供給して硬化させる方法によれば挟持ロールからの剥離
の問題はなくより容易に製造できる。
さらに、二段階において硬化せしめるため、最終の一体
化した後の硬化時には、体積の収縮がわずかとなる。こ
のことは、製品の歪等を減少させるというメリットもあ
る。
又、金属ロール又は金属ベルトの表面に予め厚さ15〜
30μ程度の透明フィルムを供給し、その上面より感光
性組成物を適用して、光によって硬化せしめる時に該2
枚の透明フィルムとの間で感光性組成物を硬化せしめる
方法も考えられる。
即ち、感光性組成物の両面に透明フィルムでカバーされ
ているものとなる。このフィルムは、厚み精度がよく、
且つ剥離性の良いものが好適であることは言うまでもな
い。
このような場合には、゛透明フィルムをそのままマスキ
ング剤として残し、使用(ガラス接着)に際してこれを
剥離して用いることが望ましい。
この透明フィルムを使用する方法は、感光性組成物が後
述する酸素の存在によって硬化阻害を受けるものの場合
には、フィルム表面の極く微細な凹凸に残存する空気の
存在によるものか、金属面からの反射光がフィルムに吸
収される等の理由からか硬化がやや不充分であり、フィ
ルム剥離時に若干タンクを残している場合がある。この
ような場合、水やアルコールによって親水性の成分がよ
り活性化され、且つ施工後は完全に空気が遮断されるた
め接着にはむしろ好ましい条件となる。
この中間膜の製造方法に関する発明では、本来感光性組
成物の重大な欠点であった空気による硬化阻害を逆に利
用したものである。
本発明の最後のもの即ち、合わせガラスの製造方法につ
いて説明する。
請求項5でいう、重合したものが水によって膨潤するモ
ノマー又はオリゴマーとは、重合した高分子が水によっ
て膨潤する性質を有するような七ツマー等である。
これがどのような化学構造物となるかは明らかではない
が、水によって解離したり、水素結合のできる原子や原
子団を有するものと考えられる。
例えば、カルボキシル基や水酸基を分子内に有するもの
。又は、水素結合のできる原子、即ち、非共有電子対を
有する原子(N、O等)を有するもの等である。
このようなモノマーとしては次のようなものがある(こ
れに限定するものではない)。
水酸基を有するもの。
■ 2−ヒト゛ロキシエチルメタアクリレート(I(E
MA) ■ 2−ヒドロキシプロピルメタアクリレートカルボキ
シル基を有するもの。
■ アクリル酸、メタアクリル酸及び各種カルボン酸の
アクリレート又はメタアクリレ−1−0例えば、ステア
リン酸、ラウリル酸、クエン酸のアクリレート又はメタ
アクリレ−1・等窒素原子を有するもの。
■ アクリルアミド ■ N、N ’−メチレンビスアクリルアミド■ アク
リロイルモーホリン ■ N−メチルアクリルアミド ■ N、N−ジメチルアクリルアミド ■ N、N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド酸
素原子を有するもの。
■ メトキシテトラエチレングリコールメタアクリレー
ト ■ メトキシジエチレングリコールメタアクリレート モノマーだけでなくオリゴマー(プレポリマーを含む)
でも同様である。
このように水で膨潤するものとしたのは、このような化
合物が硬化後に、後述する水やアルコールで表面を濡ら
すだけで、ガラスに接着できるためである。換言すると
、このようなものが水やアルコールでガラスに接着でき
るという性質を見い出したことが本発明のスタートであ
った。
以上のようなモノマー等が少なくとも1種含まれている
とは、該モノマーが複数種でもよく、またそれと異なる
モノマーが含まれていても、高分子が含まれていてもよ
いということである。
本発明に用いる感光性組成物としては、結局、本発明に
よるガラス用中間膜としての条件、即ち■ 水又はアル
コール成分で表面が適度に膨潤しガラスに対し接着でき
ること ■ ガラスの中間に配し圧着した際、ガラスの表面に添
う様に膜が適度の塑性を有すること■ 挟持物に対して
、充分な接着力を有していること 等を満たすものでなければならない。従って、前記した
水酸基等を有するモノマー(親水性成分)は必須成分で
あるが、上記の様なガラスとの接着以外の諸条件をも満
たすバランスのとれたものでなければならない。即ち、
成分的には、親水性成分、挟持物との接着性成分(若干
、疎水性成分である場合が多い)、シート成形能を付与
する剛性成分、ガラスとの圧着性を付与するための組成
成分がそれぞれバランスよく配合された混合物が好まし
いということとなる。従って、既述した親水性成分以外
の成分としては次のように考えられる。
4り性成分としては、アクリルウレタン系のオリゴマー
が好適である。例えば、チオコール社のユヒサン782
(商標)、日本合成社のXP−3000B  (商標)
、XP−7000B  (商標)、XP−4200B 
 (商標)等がある。そして、これらのオリゴマーは例
えば、塩化ビニル系ポリマーとの親和性がよいので挟持
物として硬質のポリ塩化ビニルシート等を用いる場合に
は好適である。
さらに、高分子をモノマーに熔解、分散等したものでも
よい。例えば、メトキシメチル化す、イロン(〔1〕式
で表わされる)をヒドロキシエチルメタアクリレートに
1=4で溶解させたもの等がある。
Iニ ーf (CH2)  s   N  Chi  ・・・
・・・ 〔1〕CH:OC0,3 この場合には、挟持物としてナーイロン、セルローズア
セテ−1・等よりなるシーi−を用いるとよい。
また、ポリマーに対する塑性成分としては、DBP(ジ
ブチルフタレート)やDOP (ジオクチルフタレ−1
・)等の従来からある可塑剤を考えがちであるが、これ
らはいずれも疎水性であるため好適とは言えない。寧ろ
、エチレングリコール、プI7ピレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール及びその誘導体(例えば、エ
チレングリコールモノブチルエーテル等)が好ましい。
これらの多価アルコール類は炭素数が増すと、徐々に疎
水性となる。従って、得られた硬化膜の水又はアルコー
ル成分による膨潤の度合や、ガラスに対し圧着しやすい
適度の塑性を付与するためには、塑性成分抜きの硬化皮
膜の物性を考慮して適当な炭素数又は水酸基数のものを
選べばよい。更に、用いるオリゴマー例えばウレタンア
クリレ−1−又はエポキシアクリレートの分子構造を変
えても硬化皮膜に可塑性や弾力性を付与することか可能
であり、現実にそのような物性を有する商品が市販され
でいる。例えば、ヒドロキシエチルアクリレ−I・(H
EA)を混入すると弾性力が増加する。
請求項4でいうアルコールとは、低分子の1〜3価のア
ルコールをいう。例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパツール、エチレングリコールプロピレングリコール
、グリセリン等である。勿論、純粋でなくても主成分で
あればよく、又それらの混合物であっても、水溶液であ
ってもよい。
本発明のガラス用中間膜を用いて二枚のガラスを貼り合
わせるのは簡単である。まず、平板の上においたガラス
の表面を水で濡らす。次に予めロール状にまかれた中間
膜を(マスキングフィルムを施した場合にはそれを剥が
して)ガラス表面に水をしごきながら展開し、接着する
。次に今−枚のガラスの表面を水で濡らし、既に中間膜
を貼着したガラスを中間膜を内側にして重ね、全体をプ
レス機にかけ、本を完全に排出すれば接着作業は完了で
ある。
また、ガラスと中間膜を合わせて、水中に浸漬する方法
もある。2枚のガラスの中間に中間膜を位置させて軽く
挟持し水中に沈めると、中間部分に水が浸入し空気が排
出される。その後プレスで圧着した復水から引き上げる
乾燥させる方法である。この方法にまると、空気の排出
が完全であり気泡が残ることがなく、−様に接着できる
これらの方法によって、特殊な接着剤か不要になり、且
つ加熱圧着の必要がなくなるのである。
この方法は、車中のガラス店規模でバッチ式でも簡単に
できる。また工場において、連続的に行なうことも可能
である。
最後に、本発明のような水又はアルコールによる接着が
可能な理由について考察する。この理由即ち、接着機構
については明らかではないが、応次のようなステップで
接着するものと考えられる。
■ 膜とガラスの間に過剰の水膜が存在する。
膜の表面が水又はアルコールによって膨潤し軟らかくな
る。又、重合物の中に取り込まれている親水性部分が活
性化する。さらに、微少にせよ残存している親水性モノ
マーが水によって表面に引き出されてくる。
■ 過剰の水膜がプレスにより排除される。
過剰の水膜をプレスにより排除する際に僅かに残存する
空気も排除され、ガラス面と股間には過渡的に僅かの水
膜が存在する。従って、更に第1ステツプの様態は進行
するが、やがて水膜は膜内に均一に拡散し消滅する。
水膜が除去されると中間膜とガラスとの間には何物も存
在しなくなり、膜内に含まれる親水性部分の極性基がガ
ラスに含まれる極性部分に接近し、ファンデルワース力
、所謂二次結合力が発生する。この際、親水性の空気の
存在で硬化阻害を受ける残存モノマーが存在するとすれ
ば、両者の股間周辺に介在し、且つ硬化が促進されるた
め、両者の接着にはむしろ好影響をもたらす。
[実施例] 以下図面に示す実施例に基づいて、本発明をより詳細に
説明する。
第1図は、本発明方法の1例を示す概略工程図である。
挟持ロール1を2つ近接配置し、両方の挟持ロールl1
に感光性組成物(ここでは、■本合成のXP7000B
  (商標)のウレタンアクリレートが60%II r
?、M Aが30%、11 E Aが10%の配合のも
のを使用した)を適用するためのホッパー2、第1紫外
線照射装置3が設けられている。感光性組成物4を、該
ホンパー2から挟持ロール1上に展延すると(展延厚み
:1mm)、ロールの回転に従って、両挟持ロール1の
近接地点5に導かれる。近接地点5に到るまでの間で、
第1紫外線照射3によって紫外線を照射し、該組成物の
大気側表面を除いた部分を硬化させる。そして、該近接
地点5で挟持物である印刷物(この例では、印刷した硬
質のポリ塩化ビニルフィルムで厚みが、30μ)6が上
刃から導入される。
そして、該印刷物6が両側から感光性組成物によって挟
持され、その未硬化部分によって接着され、かつ−・体
化する。一体化した組成物は、下方のピンチローラ7に
よって引っ張られ、その中間位置で第2紫外線照射装置
8によって再度光を照射され、完全に硬化させられる。
第2図は、第1図と同様のものであるが、挟持ロール1
だけでな(、別体の金属ベルl−9が両側に設けられて
おり、感光性組成物の適用はそのベルト上に行なうもの
である。この例では、第1紫外線照射装置による硬化時
間が長くとれることや硬化による収縮の吸収が容易であ
る等の利点がある。
[発明の効果] 本発明方法によると次のような大きな利点がある。
(1)本発明ガラス用中間膜を利用すると、簡単に合わ
せガラスが製造でき、しかも非常に美観の優れたものと
なる。
(2)両面印刷の印刷物や天然品を挟持すると、できた
合わせガラスが両側から見て美しいものとなる。
(3)本発明中間膜の製造方法によれば、簡単に中間膜
が製造でき、挟持物の挟持も簡単に確実に行なえる。
(4)貼り合わせ自体が、非常に簡単であるため、車中
のガラス店や個人でも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の実施例を示す夫々概略工
程図である。 ・・・挟持ロール ・・・ホッパー ・・・第1紫外線照射装置 ・・・感光性組成物 ・・・近接地点 ・・・挟持物 ・・・ピンチロール ・・・第2紫外線照射装置 ・・・金属ヘルド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、感光性樹脂によって挟持物を挟持したことを特徴と
    するガラス用中間膜。 2、挟持ロールを少なくとも2本用いるものであって、
    両方の挟持ロール上に空気の存在によって硬化阻害を受
    ける感光性組成物を適用し、該挟持ロールの回転に従っ
    て送られる該組成物に光を照射し、挟持ロールに接して
    いる側の該組成物を硬化せしめ、2つの挟持ロールが近
    接する地点で挟持物を挟持せしめるとともに両側の感光
    性組成物を表面の未硬化部分で接着し一体化させ、その
    後再度光を照射することによって硬化させることを特徴
    とするガラス用中間膜の製造方法。 3、挟持ロールを少なくとも2本用いるものであって、
    両方又は片方の挟持ロールとは別体のロール又はベルト
    上に空気の存在によって硬化阻害を受ける感光性組成物
    を適用し、該挟持ロールの回転に従って送られる該組成
    物に光を照射し、挟持ロールに接している側の該組成物
    を硬化せしめ、2つの挟持ロールが近接する地点で挟持
    物を挟持せしめるとともに両側の感光性組成物を表面の
    未硬化部分で接着し一体化させ、その後再度光を照射す
    ることによって硬化させることを特徴とするガラス用中
    間膜の製造方法。 4、挟持ロール又は挟持ベルトの表面に、厚さ15〜3
    0μの透明フィルムを供給し、その上面より感光性組成
    物を適用し、光による硬化によって感光性組成物と該フ
    ィルムを接着するものである特許請求の範囲第2項又は
    第3項記載のガラス用中間膜の製造方法。 5、重合したものが水によって膨潤するモノマー又はオ
    リゴマーが少なくとも1種含まれ、更に挟持物との界面
    において接着を促進するためのモノマー又はオリゴマー
    が少なくとも1種は含まれている感光性物質によって挟
    持物を挟持したガラス用中間膜の表面に、水又はアルコ
    ールを適用し、該水又はアルコールを接着媒体としてガ
    ラスを貼り合わせることを特徴とする合わせガラスの製
    造方法。
JP21342288A 1988-08-26 1988-08-26 ガラス用中間膜 Pending JPH0259072A (ja)

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JP2017030160A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 東芝機械株式会社 フィルムのパターン転写装置およびフィルムのパターン転写方法

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