JPH0258900B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0258900B2
JPH0258900B2 JP6391784A JP6391784A JPH0258900B2 JP H0258900 B2 JPH0258900 B2 JP H0258900B2 JP 6391784 A JP6391784 A JP 6391784A JP 6391784 A JP6391784 A JP 6391784A JP H0258900 B2 JPH0258900 B2 JP H0258900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
matsutake
vacuum
vacuum drying
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6391784A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60207546A (ja
Inventor
Kazuo Asai
Makoto Ookijima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP59063917A priority Critical patent/JPS60207546A/ja
Priority to CA000477876A priority patent/CA1251686A/en
Publication of JPS60207546A publication Critical patent/JPS60207546A/ja
Publication of JPH0258900B2 publication Critical patent/JPH0258900B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はまつたけの乾燥方法に関し、一層詳細
には、味、香り、色、歯ざわり等の品性が失われ
ないまつたけの乾燥方法に関するものである。
きのこは時日の経過と共に外観および内部組成
分に変化を来たし、商品価値が低落する。すなわ
ち、細菌類による腐敗現象の他、各種の酵素によ
る自己消化、その他空気中の酸素及びガス、光
線、熱、水分等による理化学的作用を受けるから
である。
特にまつたけは香り、外観(白さ)が最重視さ
れるきのこであるが、香りは保存、貯蔵中に抜け
やすく、また外観(白さ)も保存中に変化する。
このため種々の貯蔵法が考えられている。
缶詰、びん詰、塩蔵等の殺菌貯蔵法、冷蔵や炭
酸ガス封入の換気貯蔵による抑制貯蔵法、日光乾
燥、火力乾燥等の乾燥貯蔵法がその代表的な貯蔵
法である。
しかしながら、殺菌貯蔵法によるときは、香り
が失われ、また元の色を残さない難点がある。特
に塩蔵の場合には塩分によつて元の味も失われ
る。したがつて、このような殺菌貯蔵法はあくま
で腐敗を防止して長期保存する非常的手段であ
り、特にまつたけ等の香り、外観が重視される菌
茸の場合にはその商品的価値を失う難点がある。
冷蔵や炭酸ガス封入による抑制貯蔵の場合に
は、まつたけが生のままであるから重く、産地か
ら消費地までの輸送に不便であり、また輸送途中
での変質が問題となる。
日光乾燥や火力乾燥はシイタケの貯蔵で行われ
ているが、乾燥過程で酸化し、変色する不具合が
ある。また収縮が多く、変形するとともに、香り
が抜けてしまう難点がある。
さらに、昨今はインスタント食品の具等の乾燥
法として急速凍結乾燥が普及しているが、この急
速凍結乾燥をまつたけに応用したところ、菌茸が
菌糸の繊維が集まつた菌糸束であるところから、
凍結時の氷の圧力によつて菌糸束に割け目が生
じ、菌糸束が破壊される難点があることが判明し
た。
発明者は、上記種々の貯蔵法における欠陥に鑑
み、まつたけの香りがそのまま保持され、かつ変
色しない貯蔵法がないものかと鋭意検討をした結
果、真空中で水分を蒸散させる真空乾燥が好適で
あることに思到した。
すなわち本発明の目的は、まつたけを、香り、
味、歯ざわりを損なわず、かつ変色させずに乾燥
することのできるまつたけの乾燥方法を提供する
にあり、その特徴は、まつたけをスライスして1
〜5mm程の厚さのスライス片に形成し、このスラ
イス片を真空乾燥容器中に収納して、真空乾燥容
器内を10-4mmHg前後の高真空に減圧してスライ
ス片の温度を0℃付近まで低下させ、スライス片
を水分含量約0.2%にまで徐々に乾燥するところ
にある。
以下、本発明の好適な実施例を詳細に説明す
る。
第1図は真空乾燥装置10を示す。図において
12は真空乾燥容器であり、室温下におかれる。
14は冷却トラツプであり、吸気管16を介して
真空乾燥容器12に連通し、また吸気管18を介
して真空ポンプ20に連通している。22は冷却
装置であり、冷却トラツプ14内を0℃以下に冷
却する。なお24,26はそれぞれ吸気管16,
18に設けた弁である。
しかして真空乾燥容器12内に乾燥すべきまつ
たけを入れ、真空ポンプ20によつて、吸気管1
6、冷却トラツプ14、吸気管18を介して空気
を吸引すると、まつたけ中の水分が蒸散し、まつ
たけは徐々に乾燥する。蒸散した水蒸気は冷却ト
ラツプ14中で冷えて凝縮し、一部は真空ポンプ
20から排出される。
この場合冷却トラツプ14を介して水蒸気を凝
縮させることによつて系内の水蒸気圧が減少し、
まつたけからの水分の蒸散速度すなわちまつたけ
の乾燥速度が速くなる。本発明においては、冷却
トラツプ14を介さず、真空ポンプ20によつて
直接真空乾燥容器12内の空気を吸引するように
してもよい。しかしこの場合には、乾燥速度が若
干遅くなるとともに、真空ポンプ20は常時作動
させておく必要がある。すなわち真空乾燥容器1
2内が高真空になつた時点で真空ポンプ20を停
止すると、真空乾燥容器12内の水蒸気圧が次第
に上昇し、まつたけからの水分蒸散が停止する。
したがつて十分な乾燥が行えないとともに、水分
の蒸散が停止するとまつたけの変色、収縮の原因
となる。
冷却トラツプ14を設ければ、前記のようにま
つたけの乾燥速度を大きくできると共に、真空乾
燥容器12内が高真空になつた時点で真空ポンプ
20の作動を停止させて省エネルギーを図るよう
にすることもできる。すなわち真空乾燥容器12
内が高真空になつたならば弁26を閉め、真空ポ
ンプ20の作動を停止しても、真空乾燥容器12
中に蒸散した水蒸気は冷却トラツプ14中で凝縮
するから、連続してまつたけから水分を蒸散させ
ることができる。
なお、水分が蒸散する際にまつたけから蒸発潜
熱が奪われる。これによつてまつたけは0℃近辺
まで、時には−5℃程度まで冷却する。しかしこ
の時にはすでに大半の水分が蒸散していて、まつ
たけはほとんど乾燥状態にあるのであり、前記し
た急速凍結乾燥に見られるように水分が急速に凍
結して菌糸束に割け目が生じる事態は生じず、ま
つたけの原形が保持されたまま好適に乾燥する。
水分の蒸散が無くなる、乾燥過程の後半には、ま
つたけの温度は再び上昇する。真空乾燥によると
上記のような温度経緯が示されるから、凍結によ
る香成分、味成分の分解が起こらず、また従来の
ように大気下における日光乾燥や火力乾燥と異な
り、酸欠状態での乾燥が進むから、酸化による変
色も生じず、理想的な乾燥状態が得られるもので
ある。
菌茸は1〜5mm程度の厚さに薄くスライスす
る。これにより蒸散面積が大きくなり、また水分
の移動距離が小さくなることから乾燥時間の短縮
が図れる。
なお乾燥条件は、真空乾燥容器内を10-4mmHg
程度の高真空に保持する。これにより徐々に乾燥
がすすみ、24時間程で水分含量が約0.2%になる
まで乾燥できる。このように徐々に乾燥させるこ
とが、凍結を生じさせない点で重要である。
以下に実施例を示す。
実施例 1 室温下で、まつたけを丸ごと真空乾燥容器に入
れ、真空ポンプで排気して10-4mmHgの高真空下
で48時間保持したら、水分含量0.2%まで乾燥で
きた。まつたけの凍結状態は見られなかつた。
実施例 2 室温下で、まつたけを厚さ5mmになるようにス
ライスして真空乾燥容器に入れ、真空ポンプで排
気して10-4mmHgの高真空下で36時間保持したら、
水分含量0.2%まで乾燥できた。まつたけの凍結
状態は見られなかつた。
実施例 3 室温下で、まつたけを1〜3mmの厚さになるよ
うにスライスして真空乾燥容器に入れ、真空ポン
プで排気して10-4mmHgの高真空下で24時間保持
したら、水分含量0.2%まで乾燥できた。まつた
けの凍結状態は見られなかつた。
実施例1〜3において、いずれもまつたけの白
い色がそのまま保持され、変色は全く見られなか
つた。また菌糸束に割け目は見られず、収縮もな
く、形状変化はほとんど見られなかつた。水分を
含ませて復元し、調理したら、香りも甘味も旨味
も、歯ざわりも、乾燥前のときとほとんど同じで
あつた。
以上のように本発明によれば、まつたけを1〜
5mm程の厚さにスライスするので、蒸散面積が広
がり、乾燥時間の短縮が図れる。またその際、真
空乾燥容器内を10-4mmHg程度の高真空に減圧し
て、スライス片を0℃付近にまで冷却して、徐々
に乾燥させることにより、乾燥条件が緩和され、
この結果乾燥後においても、まつたけ独特の香り
や甘味や旨味が失われず、かつ変色せず、まつた
けの白さが保たれると共に、菌糸束が割けたり収
縮することもなく原形が維持され、また保存性も
良好で、年間を通じて新鮮なまつたけを提供でき
るという著効を奏する。
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は真空乾燥装置の一例を示す説明図であ
る。 10……真空乾燥装置、12……真空乾燥容
器、16,18……吸気管、20……真空ポン
プ、22……冷却装置、24,26……弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 まつたけをスライスして1〜5mm程の厚さの
    スライス片に形成し、このスライス片を真空乾燥
    容器中に収納して、真空乾燥容器内を10-4mmHg
    前後の高真空に減圧してスライス片の温度を0℃
    付近まで低下させ、スライス片を水分含量約0.2
    %にまで徐々に乾燥することを特徴とするまつた
    けの乾燥方法。
JP59063917A 1984-03-30 1984-03-30 まつたけの乾燥方法 Granted JPS60207546A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59063917A JPS60207546A (ja) 1984-03-30 1984-03-30 まつたけの乾燥方法
CA000477876A CA1251686A (en) 1984-03-30 1985-03-29 Dried mushrooms and a drying method for the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59063917A JPS60207546A (ja) 1984-03-30 1984-03-30 まつたけの乾燥方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60207546A JPS60207546A (ja) 1985-10-19
JPH0258900B2 true JPH0258900B2 (ja) 1990-12-11

Family

ID=13243170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59063917A Granted JPS60207546A (ja) 1984-03-30 1984-03-30 まつたけの乾燥方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPS60207546A (ja)
CA (1) CA1251686A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05298511A (ja) * 1992-04-22 1993-11-12 Nippon Avionics Co Ltd チケットレス駐車場管理装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4985263A (ja) * 1972-12-21 1974-08-15
JPS5441345A (en) * 1977-09-06 1979-04-02 Kubutsu Shiyokuhin Kougiyou Kk Production of dried *shiitake* slices

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4985263A (ja) * 1972-12-21 1974-08-15
JPS5441345A (en) * 1977-09-06 1979-04-02 Kubutsu Shiyokuhin Kougiyou Kk Production of dried *shiitake* slices

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05298511A (ja) * 1992-04-22 1993-11-12 Nippon Avionics Co Ltd チケットレス駐車場管理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60207546A (ja) 1985-10-19
CA1251686A (en) 1989-03-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106262108A (zh) 一种冻干水果片的生产工艺
JPH10510713A (ja) 圧縮され、部分的に脱水された野菜の調製方法
CN113357880B (zh) 一种半冻干松茸的处理工艺
EP0704162B1 (fr) Végétaux stockables à températures basses positives et négatives et procédé de conservation de végétaux frais
JPH0258900B2 (ja)
KR101736662B1 (ko) 원형이 유지된 초건식 참외식품의 제조방법
CN106262109A (zh) 一种脱水草莓片的生产工艺
CN106234565A (zh) 一种脱水胡萝卜片的生产工艺
KR880002175B1 (ko) 건조균이의 건조방법
CN106616576A (zh) 火龙果干的制备方法
KR20070048130A (ko) 수십 개월의 장기간에 걸쳐 어패류 또는 육류 식품을보존하는 효과를 일으킴으로써 신선한 제품의 특성을보존하는 물리적 방법
JP3653354B2 (ja) 食品の乾燥方法
CN106174207A (zh) 火龙果冻干片的生产加工方法
CN106174189A (zh) 水果干的制备方法
CN108041156A (zh) 一种杨梅微量脱水冷冻纯物理保鲜工艺方法
JPS6016541A (ja) 漬物の長期保存法
CN106616577A (zh) 荔枝干的制备方法
JP3014440U (ja) キノコ
CN107156690A (zh) 一种用于速食品中冻干牛肉粒的制备工艺
CN106616575A (zh) 枣干的制备方法
JPS59179032A (ja) 包装された野菜サラダの製造法
JPS62190053A (ja) 米飯の冷却方法
JP2772670B2 (ja) 凍結果実の製造法
CN106473036A (zh) 桃干的制备方法
CN112931820A (zh) 一种冻干薯条的制作工艺