JPH02585A - 投影画像形成法及びそれに使用する可逆性感熱記録体 - Google Patents

投影画像形成法及びそれに使用する可逆性感熱記録体

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JPH02585A
JPH02585A JP63028338A JP2833888A JPH02585A JP H02585 A JPH02585 A JP H02585A JP 63028338 A JP63028338 A JP 63028338A JP 2833888 A JP2833888 A JP 2833888A JP H02585 A JPH02585 A JP H02585A
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吉彦 堀田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、投影画像形成法及びそれに使用する再使用可
能な可逆性感熱記録体に関する。
災來技匍 近年、各種分野で情報の伝達手段としてオーバーヘッド
プロジェクタ−が広く採用されている。オーバーヘッド
プロジェクターは周知のように投影用原図(投影用原図
フィルムに画像を形成したもの)の画像を拡大投影する
光学器械であるが、これに使用される投影用原図フィル
ムとしては従来(イ)透明プラスチックフィルム単体か
らなるもの、(ロ)熱収縮性プラスチックフィルムに浸
透剤を塗布、浸透させたもの。
(ハ)非収縮性又は低収縮性のポリプロピレンフィルム
又はポリスチレンフィルムを素材としたもの、(ニ)熱
収縮温度の異なる2枚のプラスチックフィルム間に熱発
色性物質又は熱発泡性物質の層を挿入したもの、(ホ)
プラスチックフィルムに熱発泡性物質を含有又は塗布し
たもの等が知られている。これらの投影用原図フィルム
から原図を得る際は(イ)の原図フィルムの場合は特殊
な推画材料を用いて手書きにより着色画像を形成し、そ
の他の原図フィルムの場合はこれに原稿を重ね、フィル
ム側から赤外線照射を行なって原稿画像に相当するフィ
ルム部分を熱軟化させるか、熱収縮させるか、或いは熱
発色させ、これにより微細凹凸模様又は着色画像を形成
している。
しかし従来の投影用原図フィルムはいずれも熱感度や投
影画像のコントラスト及び解像力が劣る上、繰返し使用
ができないため、原図がコスト高になるという欠点があ
った。
また、特開昭54−119377号及び特開昭55−1
54198号には塩化ビニル系樹脂のような樹脂母材中
に高級脂肪酸のような有機低分子物質を分散した感熱層
を有するものや、J、 Polym、Sci、、197
2にはポリスチレンとポリビニルメチルエーテルとのポ
リマーブレンド型の可逆性感熱記録体が提案されている
しかし、これらの可逆性感熱記録体を用いて。
既存のオーバーヘッドプロジェクタ−やスライド投影機
等を使用して投影画像として利用した場合、波長の長い
光は屈折率が小さく透過しやすいが、波長の短い光は屈
折率が大きいため透過しにくく、特に光路が長い上記方
法等で投影した場合、全体的に赤色がかった画像と成っ
てしまう欠点があった。
目     的 本発明は、従来の欠点を克服し、地肌及び画像が赤味を
帯びるのを防ぎ、鮮明な投影画像を形成することができ
る投影画像形成法及びそれに使用する画像の形成と消去
とを繰り返すことができる可逆性感熱記録体を提供する
ことを目的とする。
構   成 本発明者は前記目的を達成するために鋭意研究した結果
、温度に依存して透明度が可逆的に変化する可逆性感熱
記録層を有する可逆性感熱記録体からの透過光または反
射光を投影光とし。
被投影面に投影画像を形成する投影画像形成法において
、光源からの可視光のうちの長波長域光の光量を抑制す
ることによって被投影面からの反射光の中の赤色光を制
御することを特徴とする投影画像形成法、並びに温度に
依存して透明度が可逆的に変化する可逆性感熱記録層及
び基体を有する可逆性感熱記録体において、可視光のう
ちの長波長域光の光量を制御する手段を設けたことを特
徴とする可逆性感熱記録体を提供することによって前記
目的を達成できることを見出した。
光源からの可視光のうちの長波長域光の光量を抑制する
手段としては下記のような方法がある。
i) 光源レンズを赤色光に対して補色関係にある色で
着色したり、光路に着色ミラーなどを設けることによっ
て、光源から可逆性感熱記録体に入射する光に対して長
波長域光(赤色光)の光量を制御する方法; ii)記録体からの投影光に対して光路に着色フィルタ
ー等を設けて長波長域光(赤色光)の光量を制御する方
法; 1ii)  被投影面を着色するなどして長波長域光(
赤色光)の光量を制御する方法; iv)  被投影面からの反射光の光路に着色フィルタ
ーやスクリーン等を設けたり、視聴者に着色グラス等を
かけさせたりして、長波長域光(赤色光)の光量を制御
する方法;及びV)記録体自体に長波長域光(赤色光)
の光量を制御する手段を設ける方法。
前記方法(V)記録体自体に長波長域光(赤色光)の光
量を制御する手段を設ける方法としては、波長の長さに
反比例して光を通過せしめる物質を記録材料中に混入さ
せるか、あるいはその物質を独立した層として記録体に
付加する方法がある。
本発明に用いることができる可逆性感熱記録材料には、
樹脂母材と樹脂母材中に分散された有機低分子物質とを
主成分とした分散系のものと、安定な2種以上のポリマ
ーをブレンドしたポリマーブレンド系のものがある6 本発明における樹脂母材と樹脂母材中に分散された有機
低分子物質とを主成分とした可逆性感熱記録材料の透明
状態と白濁不透明状態との違いは次ぎのように推測され
る。すなわち、透明の場合には樹脂母材中に分散された
有機低分子物質の粒子は有機低分子物質の大きな粒子で
構成されており、片側から入射した光は散乱されること
が少なく、反対側に透過し易いため透明に見える。また
、白濁の場合には有機低分子物質の粒子は有機低分子物
質の微細な結晶が集合した多結晶で構成され、個々の結
晶の結晶軸がいろいろな方向を向いているため片側から
入射した光は有機低分子物質粒子の結晶の界面で何度も
屈折し、散乱されるため白く見える。
又、安定な2種以上のポリマーをブレンドしたポリマー
ブレンド系のものは、一定温度以下の低温側では均一な
相溶状態にあり、この低温度よりも高温側ではポリマー
同志は相分離状態にある。用いたポリマー間で光の屈折
率が異なるものを用いれば、相溶状態では−様な透明性
を有するが、高温側の相分離状態では光の散乱により不
透明なフィルムとなる。
可逆性感熱記録材料の分光透過率を測定すると、第1図
及び第2図のように波長が長い光を透過しやすくなって
いる。ここで、第1図と第2図との違いは光源の光量の
違いである。第1図は光源の光量が多く、第2図は第1
図に比較して光源の光量が少ないものである。第1図で
は透明部はほぼフラットな分光透過特性を示しているの
に対し、不透明部は400nm −700nmの波長域
の光のうち長い波長域の分光透過率が高くなっている。
つまり、不透明部を画像とすれば、赤味を帯びた画像と
なる6第2図では不透明部はほぼフラットな分光特性を
示すのに対し。
透明部は長い波長域の分光透過率が高くなっている。つ
まり、不透明部を画像とすれば、地肌は赤味を帯びた地
肌となる。
また、第1図と第2図とに示したような違いは可逆性感
熱記録材料の感熱層の厚みの違いによっても現れるにの
場合には、第1図は厚みが薄い場合に相当し、第2図は
厚みが厚い場合に相当する。
そこで、第3図の3つのタイプの曲線のいずれかに示し
たような可逆性感熱記録材料の透過光と補色関係にある
長波長域において光量が少なくなっている光によって投
写すれば、上記の赤味を帯びた画像又は地肌の赤味は少
なくなり、明瞭な黒色又は白色の鮮明な投影画像が得ら
れる。
短波長域の光量が多く、長波長域の光量が少なくなるよ
うにするには、前述の方法(j)−(V)のように、適
当な着色フィルター等を用いたり、レンズ等に着色コー
ティングをしたり、光源としてそのような特性を持つも
のを選択したりする方法がある。
前述の方法(v)をさらに具体的に説明すると、第4図
の3つのタイプの曲線のいずれかに示したような長い波
長域において分光透過率が低くなっている分光透過率特
性を持った物質を記録材料中に存在させるか、または別
の独立した層として感熱記録体に付加させれば、上記の
赤味を帯びた画像または地肌はなくなり、明瞭な黒色ま
たは白色の鮮明な投影画像が得られる。
次に本発明の樹脂母材と樹脂母材中に分散された有機低
分子物質とを主成分とした可逆性感熱記録材料の画像形
成及び画像消去特性を図面によって説明すると、第5図
において樹脂母材とこの樹脂母材中に分散された有機低
分子物質とを主成分とする感熱体は例えばT0以上の常
温では白濁不透明状態にある。これをT工〜T2間の温
度に加熱すると透明になり、この状態でT0以上の常温
に戻しても透明のままである。
これは温度T、〜T2からT0以上に至るまでに有機低
分子物質が半溶融状態を経て多結晶から単結晶へと結晶
が成長するためと考えられる。
更にT1以上の温度に加熱すると、最大透明度と最大不
透明度との中間の半透明状態になる。
次にこの温度を下げて行くと、再び透明状態をとること
なく最初の白濁不透明状態に戻る。これは温度T3以上
で有機低分子物質が溶融後冷却されることにより多結晶
が析出するためであると考えられる。なお、この不透明
状態のちのをT0〜T1間の温度に加熱した後、常温、
即ちT0以下の温度に冷却した場合には透明と不透明と
の間の状態をとることができる。また前記、常温で透明
になったものも再び13以上の温度に加熱し、常温に戻
せば、再び白濁不透明状態に戻る。即ち常温で不透明及
び透明の両形態並びにその中間状態をとることができる
又、安定な2種以上のポリマーをブレンドしたポリマー
ブレンド系のものは加熱相分離状態から急激に冷却する
ことにより、相分離状態を固定化でき、又、固定化した
相分離状態を再び分離温度以上に加熱し、徐冷すると元
の相溶状態に戻る。従って、この高分子記録材料による
記録は相分離以上の感熱信号を与えて急冷して記録を行
う、又、記録後の消去は全面もしくは記録部分を加熱し
て徐冷して行う。
従って熱を選択的に与えることにより感熱材料を選択的
に加熱し、透明部に白濁画像、白濁部に透明画像を形成
することができ、その変化は何回も繰り返すことが可能
である。そしてこのような感熱記録材料をオーバーヘッ
ドプロジェクタ−などで投写すれば、白濁部は暗部にな
り、透明部は光が透過し、スクリーン上では明部となる
本発明の樹脂母材と樹脂母材中に分散された有機低分子
物質とを主成分とした複合感熱記録体を作るには一般に
(1)樹脂母材及び有機低分子物質の2成分を溶解した
溶液をプラスチックフィルム、ガラス板等の支持体上に
塗布乾燥して感熱層を形成するか、あるいは(2)前記
2成分を溶剤の存在又は不存在下に、必要あれば加熱し
ながら、混練し、これをシート状に成形し、特に支持体
を用いずに、それ自体を自己支持性の記録シートとする
ことにより作られる。
また感熱層形成用溶剤としては母材及び有機低分子物質
の種類によって種々選択できるが1例えばテトラヒドロ
フラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
、クロロホルム、四塩化炭素、エタノール、トルエン、
ベンゼン等が挙げられる。なお、得られる感熱シート中
では有機低分子物質は微粒子として析出し1分散状態で
存在する。
感熱記録層に使用される樹脂母材は有機低分子物質を均
一に分散保持した層を形成すると共に、最大透明時の透
明度に影響を与える材料である。このため母材は透明性
が良く、機械的に安定で、且つ成膜性の良い樹脂が好ま
しい、このような樹脂としてはポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル〜
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル〜
マレイン酸共重合体、塩化ビニルルアクリレート共重合
体等の塩化ビニル系共重合体;ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニリデン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン−
アクリロニトリル共重合体等の塩化ビニリデン系共重合
体;ポリエステル;ポリアミド;ポリアクリレート又は
ポリメタクリレート或いはアクリレ−トルメタクリレー
ト共重合体、シリコーン樹脂等が挙げられる。これらは
単独で或いは2種以上混合して使用される。
一方、有機低分子物質は第5図の温度T。〜T、を選定
することに応じて適宜選定すればよいが、融点30〜2
00℃、特に50〜150℃程度のものが好ましい。こ
のような有機低分子物質としてはアルカノール;アルカ
ンジオール;ハロゲンアルカノールまたはハロゲンアル
カンジオール;アルキルアミン;アルカン;アルケン;
アルキン;ハロゲンアルカン;ハロゲンアルケン;ハロ
ゲンアルキン;シクロアルカン;シクロアルケン;シク
ロアルキン;飽和または不飽和モノまたはジカルボン酸
またはこれらのエステル、アミド、またはアンモニウム
塩;飽和または不飽和ハロゲン脂肪酸またはこれらのエ
ステル、アミド、またはアンモニウム塩;アリルカルボ
ン酸またはそれらのエステル、アミドまたはアンモニウ
ム塩;ハロゲンアリルカルボン酸またはそれらのエステ
ル、アミドまたはアンモニウム塩;チオアルコール;チ
オカルボン酸またはそれらのエステル、アミンまたはア
ンモニウム塩;チオアルコールのカルボン酸エステル等
が挙げられる。これらは単独で又は2種以上混合して使
用される。これらの化合物の炭素数はlO〜30が好ま
しい。エステル中のアルコール基部分は飽和していても
飽和していなくてもよく、またハロゲン置換されていて
もよい、いずれにしても有機低分子物質は分子中に酸素
、窒素、硫黄及びハロゲンの少くとも1種、例えば−O
H,−COOR2−CONH,−COOR,−NH−、
−NH□。
−s−−5−s−、−o−、ハロゲン等を含む化合物で
あることが好ましい。
更に具体的にはこれら化合物にはラウリン酸、ドデカン
酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸。
バルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ノナデカン酸
、アラキン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ステアリン
酸メチル、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オ
クタデシル、ラウリン酸オクタデシル、パルミチン酸テ
トラデシル、ベヘン酸トコシル等の高級脂肪酸のエステ
ル;Cxt、Hss−0−C>5Hs3.Cx5H33
−5−C1aH3zC1,H,□−5−C1,I+、。
C1□H2,−5−C,□H25 Cよq H3g−5−C□9H39 C1□11□5−s−s−c、2H,。
等のエーテル又はチオエーテル等がある。中でも本発明
では高級脂肪酸、特にパルミチン酸、ステアリン酸、ベ
ヘン酸、リグノセ!ノン酸等の炭素数16以上の高級脂
肪酸が好ましく、炭素数16−24の高級脂肪酸が更に
好ましい。
なお感熱層の有機低分子物質と樹脂母材との割合は重量
比で2=1〜1:16程度が好ましく、2:l〜1:5
が更に好ましく5特に1:1〜1:3が好ましい。母材
の比率がこれ以下になると、有機低分子物質を母材中に
保持した膜を形成することが困難となり、一方、これ以
上になると、有機低分子物質の量が少ないため、不透明
化が困難となる。
感熱層の厚さは一般に1〜30μm、好ましくは7〜2
0μmであるが、厚みがこれ以上になると熱感度が落ち
、これ以下になるとコントラストが低下する。また、脂
肪酸の量を増加させると白色度を増すことができる。
感熱記録層には以上の成分の他、透明画像の形成を容易
にするために、有機低分子物質の結晶性を制御する物質
として、界面活性剤、高沸点溶剤等の添加物を添加する
ことができる。これらの添加物の具体例は次の通りであ
る。
高沸点溶剤の例ニ リン酸トリブチル、リン酸トリー2−エチルヘキシル、
リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジル、オレイン酸
ブチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジーn−オ
クチル、フタル酸ジー2−エチルヘキシル、フタル酸ジ
イソノニル、フタル酸ジオクチルデシル、フタル酸ジイ
ソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピン酸ジブチ
ル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジー2−
エチルヘキシル、アジピン酸アルキル610.アゼライ
ン酸ジー2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セ
バシン酸ジー2−エチルヘキシル、ジエチレングリコー
ルジベンゾエート。
トリエチレングリコールジー2−エチルブチラード、ア
セチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチ
ル、プチルフタリルブチルグリコレ−ト、アセチルクエ
ン酸トリブチル。
界面活性剤、その他の添加物の例: 多価アルコール高級脂肪酸エステル;多価アルコール高
級アルキルエーテル;多価アルコール高級脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、高級アルキルフェノール、高級脂
肪酸高級アルキルアミン、高級脂肪酸アミド、油脂また
はポリプロピレングリコールの低級オレフィンオキサイ
ド付加物;アセチレングリコール;高級アルキルベンゼ
ンスルホン酸のNa、 Ca、 BaまたはMg塩;高
級脂肪酸、芳香族カルボン酸、高級脂肪酸スルホン酸、
芳香族スルホン酸、硫酸モノエステルまたはリン酸モノ
−またはジ−エステルのCa、BaまたはMg塩;低度
硫酸化油;ポリ長鎖アルキルアクリレート;アクリル系
オリゴマー;ポリ長鎖アルキルメタクリレート;長鎖ア
ルキルメタクリレ−トルアミン含有モノマー共重合体;
スチレン−無水マレイン酸共重合体;オレフィン−無水
マレイン酸共重合体。
ポリマーブレンド系は、LC3T型(LowerCri
tical 5olution Temperatur
e)相図を示す系として、数種類のポリマーの組合せに
ついて知られている。例えば、ポリフッ化ビニリデンと
ポリメチルアクリレート、ポリエチルアクリレート、ポ
リメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート等
との組合せ、及びポリカプロラクトンとポリカーボネー
トとの組合せ(R。
E、 Bernstein、 et al、、 Mac
romolecules 10p、681〜(1977
)) 、ポリスチレンとポリビニルメチルエーテル(M
、 Bamk、 at al、、  J、 Polym
Sci、A−2,10,p、1097−(1972))
、スチレン−アクリロニトリルコポリマーとポリカプロ
ラクトン(L、P、 McMaster、 Macro
molecules 6. p、76ON(1973)
)、スチレン−アクリロニトリルコポリマーとポリメチ
ルメタクリレート(L、P、 McMaster。
Polym、 Prepr、、 15. p、254〜
(1974))、ポリ酢酸ビニルとポリメチルアクリレ
ート(秋田三部。
他、高分子論文集、33、p、238〜(1976))
、ポリフッ化ビニリデンとポリビニルメチルケトン(D
R,Paul、 et al、、 Polym、 En
g、 Sci、+ 18゜ρ、 1225〜(1978
))、あるいはエチレン−酢酸ビニルコポリマーと塩素
化ゴム(J、 Leffingwell。
et al、、 Polym、 Prepr、、 14
. p、596〜(1973))等々である。
前記方法(V)において感熱記録体に添加する物質とし
て、可視光のうち、波長の長さに反比例して光を通過せ
しめる物質としては各種染料または顔料が好ましい。特
にオーバーヘッドプロジェクタ−やスライドプロジェク
タ−を用いて投写する場合には透明性の良い染料が好ま
しい。
その色調は第4図に示すように、波長の短い光を波長の
長い光より多く通せば良<、SOO〜700nmに吸収
があるものが良い。たとえば、シアン、ブルー、グリー
ン系の色調のものを単独でまたは2種以上混合して用い
る。
(以下余白) 具体的には下記のようなものがある。
カラーインデックス: 1I    55                 
  62以下に本発明を実施例によって更に詳しく説明
する。なお部及び%はいずれも重量基準である。
(以下余白) 実施例1 100μ11厚のポリエステルフィルム上に。
ベヘン酸               8部ステアリ
ルステアレート        2部フタル酸ジ(2−
エチルヘキシル)    3部テトラヒドロフラン  
       140部よりなる溶液をワイヤーバーで
塗布し、加熱乾燥して20μm厚の感熱層を設けること
により可逆性感熱記録体を作成した。
この可逆性感熱記録体を65℃で加熱し、全体を透明化
した後、白黒写真ポジフィルムと重ね合わせ、フラッシ
ュランプを内蔵したトラペンアップ(理想科学(株)製
)によって光を照射して白黒写真ポジフィルムの黒色画
像を加熱したところ、白黒写真ポジフィルムの黒色画像
に対応した鮮明な白濁画像が得られた。
その画像記録体をスライド投写機でスクリーンに投写し
た。その際、投写機のレンズの前に青色のフィルターを
置いたところ、スクリーン上に白地に鮮明な黒色の画像
が得られた。
実施例2 感熱層の厚みを5μmとする以外は、実施例1と同様に
作成した可逆性感熱記録体を65℃で加熱し、全体を透
明化した後、白黒印刷原稿と重ね合わせ、赤外線ランプ
を内蔵したトランスペアレンジ−メーカー(3M社製)
で光を照射して原稿の黒色画像を加熱したところ、原稿
の黒色画像に対応した鮮明な白濁画像が得られた。
その画像記録体を、投写用レンズを青色に着色したレン
ズに交換したオーバーヘッドプロジェクタ−で投写した
ところ、スクリーン上に白地に鮮明な黒色の画像が得ら
れた。
比較例ル ンズの青色フィルターを除去した以外は、実施例1と同
様にして画像を投写したところ、画像部は黒色であった
が、非画像部は赤味がかった色であった。
比較例2 投写用レンズを青色に着色されていない標準レンズに交
換した以外は、実施例2と同様にして画像を投写したと
ころ、非画像部は白色であったが1画像部は茶色であっ
た。
実施例3 75μm厚のポリエステルフィルム上に。
ベヘン酸              10部アジピン
酸−2−エチルヘキシル     6部テトラヒドロフ
ラン         200部よりなる溶液をワイヤ
ーバーで塗布し、加熱乾燥して8μm厚の感熱層を設け
、白濁不透明な可逆性感熱記録体を作成した。
この反対面に、 ポリ塩化ビニル           3部メチルエチ
ルケトン         88部よりなる溶液をワイ
ヤーバーで塗布し、1μm厚の着色層を設けた。
次にこの記録体にサーマルヘッドで1mJのエネルギー
を印加し、透明画像を形成した。
これを透過型オーバーヘッドプロジェクタ−で投写した
ところ、暗色を背景に鮮明な明色画像が得られた。
実施例4 75μm厚のポリエステルフィルム上に、ベヘン酸  
            10部アジピン酸−2−エチ
ルヘキシル     6部ソルベントブルー35   
     0.2部塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 
  28部テトラヒドロフラン         20
0部よりなる溶液をワイヤーバーで塗布し、加熱乾燥し
て15μm厚の感熱層を設け、白濁不透明な可逆性感熱
記録体を作成した。
次にこの記録体にサーマルヘッドで1IIJのエネルギ
ーを印加し、透明画像を形成した。
これを反射型オーバーヘッドプロジェクタ−で投写した
ところ、暗色を背景に鮮明な明色画像が得られた。
実施例5 100μm厚のポリエステルフィルム上に。
ベヘン酸              8部ステアリル
ステアレート       2部テトラヒドロフラン 
        200部よりなる溶液をワイヤーバー
で塗布し、加熱乾燥して12μm厚の感熱層を設け、白
濁不透明な可逆性感熱記録体を作成した。
この反対面に実施例1と同様にして着色層を設けた。
次にこの記録体を65℃に再加熱後、冷却して、透明状
態とした。そしてサーマルヘッドで1mJのエネルギー
を印加し、白濁画像を形成した。
これを透過型オーバーヘッドプロジェクタ−で投写した
ところ、明色を背景に鮮明な暗色画像が得られた。
比較例3 感熱層の背面に着色層を設けないこと以外は実施例3と
同様にして可逆性感熱記録体を作成し、画像を形成した
これを透過型オーバーヘッドプロジェクタ−で投写した
ところ、暗色の背景が赤味を帯びた色で画像は不鮮明で
あった。
比較例4 感熱層中に5udan Blue 670を入れないこ
と以外は実施例4と同様にして可逆性感熱記録体を作成
し、画像を形成した。
これを反射型オーバーヘッドプロジェクタ−で投写した
ところ、明色の画像部が赤味を帯びた色で画像は不鮮明
であった。
比較例5 感熱層の背面に着色層を設けないこと以外は実施例5と
同様にして可逆性感熱記録体を作成し、画像を形成した
これを透過型オーバーヘッドプロジェクタ−で投写した
ところ、暗色の画像が赤味を帯びた色で画像は不鮮明で
あった。
効   果 以上述べたように1本発明によれば、赤味を抑えた明瞭
な色調の鮮明な画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は感熱記録材料の分光透過率曲線を示
す。 第3図は長波長域の光量を抑制した光の光強度と波長と
の関係を示す曲線である。 第4図は長波長域の光透過量を抑制する物質の分光透過
率曲線を示す6 第5図は感熱層の透明度と温度との関係を示すグラフで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、温度に依存して透明度が可逆的に変化する可逆性感
    熱記録層を有する可逆性感熱記録体を透過する光を投影
    光とし、被投影面に投影画像を形成する投影画像形成法
    において、光源からの可視光のうちの長波長域光の光量
    を抑制することによって被投影面からの反射光の中の長
    波長域光の光量を制御することを特徴とする投影画像形
    成法。 2、温度に依存して透明度が可逆的に変化する可逆性感
    熱記録層を有する可逆性感熱記録体において、可視光の
    うちの長波長域光の光量を抑制する手段を設けたことを
    特徴とする可逆性感熱記録体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04299177A (ja) * 1991-03-28 1992-10-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 可逆感熱記録材料およびそれを用いた記録媒体

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