JPH0255602A - 金属帯圧延時の幅反り防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は金属帯圧延時の幅反り防止方法に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

圧延機において作業ロールを支持するチョックは、プロ
ジェクトブロック又は補強ロールチョックに設けられた
支持窓に保持されるが、チョックと支持窓との間には、
圧延中のチョックの熱膨張を考慮し、圧延後のロール組
替がスムーズに行なえるよう、通常０．５關程度のすき
間を設けている。

又、チョック内部にもベアリング内、外輪及び内輪、ロ
ールネックの間にすき間が存在し、作業ロールは水平方
向に容品に動くことができる。

従って圧延機中でも薄物圧延用のミルにおいては、作業
ロールは、補強ロールあるいは中間ロールに対し、ロー
ルの軸芯をオフセットし、作業ロールを安定して拘束す
る方法が用いられている。

しかし、作業ロールのオフセットを与えただけの従来の
圧延機では、圧延中に上、下作業ロールのトルク差に起
因した圧延反力差や、人、出張力の変動が生じ、よって
作業ロールに作用する水平方向力の作用方向が不安定的
に変動し、作業ロールの振動を誘発していた。

又、駆動側のチョックと作業側のチョックの支持窓との
すき間や、チョック内部のすき間は必ずしも同値ではな
いため、圧延機に組込まれる作業ロールの軸芯と、隣接
するロールの軸芯とは常には平行にならなかった。

かかる作業ロールの振動や、作業ロールと隣接ロールの
軸芯のずれ（クロス）は、上、下作業ロールの粗度差（
以下片摩耗と呼ぶ）を誘発し、これが金属帯の幅方向の
反り（幅反り）に著しい悪影響を及ぼすため、従来はチ
ョックと支持窓間のすき間管理や、チジック内ベアリン
グのすき間管理を厳密に行なうのみであり、圧延方法に
関しては何ら明確な指針が示されていなかった。

又、特開昭５８−５５７１３号公報に見られる圧延機に
おいても、チョックを圧延機支持窓に押付けるだけであ
り、作業ロールと隣接ロールの軸芯のねじれ（クロス）
は矯正できないため、圧延方法の改良で上、下作業ロー
ルの片摩耗を防止し、金属帯の幅反りを防止することは
できなかった。

この金属帯の幅反りは、各種製品（飲料缶用の胴板等）
の重大欠陥であり、従来テンションレベラーでの矯正が
難しく、よって圧延機での反り発生防止が急務であった
。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明は調質圧延等で幅反りが発生する問題があっだが
、その問題を有利に解決する圧延時の幅反り防１１一方
法を提起するものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明の要旨は金属帯を圧延する際、作業ロールに生じ
るスラスト荷重をＦ１作業ロールと隣接するロールとが
接触するロール胴長方向の長さをＬとした時、Ｆ／Ｌ≦
４　Ｘ　１０’　（ｔｏｎ／ｍ１１）であることを特徴
とする金属帯圧延時の幅反り防止方法である。

即ち、本発明は、金属帯を圧延する作業ロールに生じる
スラスト荷重（ロール胴長方向の力）を抑制して、上、
下作業ロールの片摩耗を防止して、金属帯の幅反り防止
方法を提供するものである。

金属帯圧延中に発生する作業ロールのハ摩耗現象は、作
業ロールと隣接するロールとの軸芯のねじれが原因であ
る。該軸芯のねじれを検出しようとした場合、ミルハウ
ジングに接触変位計等の位置検出器を取り付け°Ｃ１直
接ねじれ角を検出するよりも、ねじれによって発生する
作業ロールスラスト荷重を検出した方が、精度、耐久性
とも優れていることに発明者らは着目した。

即ち、作業ロールスラスト荷重検出器と作業ロールと隣
接するロールとの軸芯のねじれ調整装置とを設けた圧延
機を用いて、金属帯を圧延しながら上作業ロールと隣接
するロール（９同は上補強ロール）との軸芯のねじれ角
を変化させながら、上作業ロールに発生するスラスト荷
重と、上、下作業ロールの粗度差及びスラスト荷重と金
属帯の幅反りとの関係を詳細に調査した結果、第１図に
示す結果を得た。

第１図の圧延条件は次の通りである。

圧延荷重　：　１２００ｔｏ口 作業ロール回転数：　８００ｒｐＩＭ 作業ロール寸法；φ５１！ＯＸ　１２２（１補強ロール
寸法：φＬ３１０Ｘ　１２２０Ｌ−１２２０＋ａｍ 圧延前の上、下作業ロール粗度差−〇μｓＲａ圧延材：
圧延材：焼鈍板冷延鋼板板厚０．０　ｍ１１圧延時間＝
１０分 これより判明したことは、発明者実施の圧延条件におい
て上作業ロールに生じるスラスト荷重ＦをＦ≦５　（ｔ
ｏｎ）となるように軸芯調整すれば、上。

下作業ロール粗度差は０．ｌ廟Ｒａ以内に抑制でき、金
属帯の幅反りも１０關以内と矯正範囲に入る。

即ちＦ≦５　（ｔｏｎ）となるように軸芯調整すること
で、上作業ロールと上補強ロールとの軸芯がはＶ平行に
なり、作業ロール、補強ロール間のスラスト方向のスベ
リによる上作業ロールの粗度低下が解消されたのである
。

尚、実施例は、上作業ロールと上補強ロールの軸芯を変
化させて、上作業ロールに生じるスラスト荷重と作業ロ
ール片摩耗及び金属帯幅反りを調査したが、下作業ロー
ルと下補強ロールの軸芯を調整する場合は、下作業ロー
ルにスラスト６１重が生じるため、やはりＦ≦５　（ｔ
ｏｎ）となるように調整すれば片摩耗、幅反りとも良好
になることが判っている。

以上の方法は、ある特定サイズの圧延機での実施方法で
あって、ロール胴長寸法が、本実施ミルと異なる場合は
、必ずしもＦ≦５　（ｔｏｎ）が適正値とは限らない。

即ち、作業ロールに生じるスラスト荷重の大小は、作業
ロールと隣接するロールとが接触するロール胴長方向の
長さしに正比例する。従って今回発明のＦ≦５　（ｔｏ
ｎ）を今回実施ミルＬ　＝　１２２０　（＋ｍ）で除し
たＦ／Ｌ≦４Ｘ１０−３０ｏｎ／Ｉ１ｍ）を満足するＦ
の値が、地圧延機の適正値である。

［発明の効果］ 本発明により、圧延機の作業ロールに生じていた片摩耗
が防止できた。そして幅反りのない良好な形状の圧延材
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、上作業ロールスラスト荷重と上、下作業ロー
ル粗度差及び、スラスト荷重と金属帯の幅反りを示す図
表、第２図は、金属帯の置き反りによる幅反り測定方法
を示す説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属帯を圧延する際、作業ロールに生じるスラスト荷重
   をＦ、作業ロールと隣接するロールとが接触するロール
   胴長方向の長さをＬとした時、Ｆ／Ｌ≦４×１０＾−＾
   ３（ｔｏｎ／ｍｍ）であることを特徴とする金属帯圧延
   時の幅反り防止方法。