JPH06263300A - クラウンロール - Google Patents

クラウンロール

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Publication number
JPH06263300A
JPH06263300A JP7625593A JP7625593A JPH06263300A JP H06263300 A JPH06263300 A JP H06263300A JP 7625593 A JP7625593 A JP 7625593A JP 7625593 A JP7625593 A JP 7625593A JP H06263300 A JPH06263300 A JP H06263300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
bearing
fitted
roll shaft
crown
Prior art date
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Pending
Application number
JP7625593A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Hirooka
榮司 廣岡
Susumu Inoue
進 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP7625593A priority Critical patent/JPH06263300A/ja
Publication of JPH06263300A publication Critical patent/JPH06263300A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラウンロールのゴムスリーブへのねじりを
防止してゴムスリーブの耐久性を向上する。 【構成】 真直なロール軸胴部1の両側に、該ロール軸
胴部1に対しδだけ偏心した軸部2を設け、該軸部2に
角度調整装置4を介して角度調整自在の偏心量δの軸受
支持部材3を設け、ロール軸胴部1中央から左右対称に
配置した複数個の自動調心軸受のうち外側配置の軸受6
を上記軸受支持部材3に嵌着し、上記軸受6の外輪にス
リーブ7を嵌装したクラウンロールにおいて、上記軸受
6の外輪に嵌装する左右の金属スリーブ8、9に2個ま
たは複数個の凹凸部10、11を設け、該凹凸部10、
11を噛み合わせる。 【効果】 金属スリーブでねじりトルクを吸収できるか
ら、ゴムスリーブのねじり負担が減少し、ゴムスリーブ
の耐久性を大幅に向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧延ラインのクラウ
ンロール、例えば、スリッタラインの巻取機等のピンチ
ロール、デフレクタロール、薄板やフィルムのしわ発生
を防止するエキスパンダーロール、薄板搬送ラインのハ
ースロール、ルーパロール等としての使用に適した外周
部の周速にロール軸方向成分を有するクラウンロールに
関する。
【0002】
【従来の技術】通常の真直なロールをクラウンロールと
して使用した場合、例えば、ピンチロールとして用いる
と、押圧力がロール軸方向で変化してしまう。また、デ
フレクタロールとして用いた場合は、ストリップの蛇行
や薄板、フィルムのしわ発生が問題となり易い。
【0003】このような従来のクラウンロールの欠点を
解消するものとしては、ロール軸(固定軸)を湾曲さ
せ、これにベアリングおよびボビンを介してクラウンを
有するゴムライニングを回転自在に取り付けた湾曲軸ク
ラウンロール(特開昭61−114722号公報)が提
案されている。上記特開昭61−114722号公報に
開示の湾曲軸クラウンロールは、外周の一部がロール軸
方向に直線状となる。したがってこの湾曲軸クラウンロ
ールは、ピンチロールとして使用すると、押圧力が均一
化できると共に、外周速度が中央部ほど速く、かつ外周
速度がロール軸方向成分を有していることによって、ス
トリップの搬送ロールとして用いれば蛇行を防止するこ
とができる。さらに、この湾曲軸クラウンロールは、デ
フレクタロールとして用いると、ロール軸を回転させる
湾曲方向を調節して周速度を適切に利用すれば、ストリ
ップの蛇行や薄板、フィルムのしわ発生を効果的に防止
することができる。しかしながら、特開昭61−114
722号公報に開示の湾曲軸クラウンロールは、ロール
軸湾曲精度が悪く、特にロール軸は三次元的に曲り易
い。したがってクラウン量にバラツキが生じ、小さなク
ラウン量あるいは大きなクラウン量を有するロールの製
作が難しい。また、大型のロールでは、ロール軸も太く
なるが、このような大径の軸を正確に湾曲することは困
難である。さらに、ロール軸の湾曲は、正確に平面内に
収めることが困難で、このため高荷重高速回転用に使用
した場合に回転むらが発生する。このため、湾曲軸クラ
ウンロールは、鉄鋼プロセスラインで求められているよ
うなL/D≦3.3(ただし、L:ロール軸方向長さ、
D:ロール径)の大径ロールの製作が難しい。しかも組
立ての手順でゴムスリーブのみをクラウン加工したの
ち、ロールに嵌めるため、組立て後の精度が悪くなり、
ゴムスリーブのクラウン加工が面倒でコスト高になると
いう問題点を有している。
【0004】上記特開昭61−114722号公報に開
示の湾曲軸クラウンロールの上記欠点を解消するクラウ
ンロールとしては、図5に示すとおり、真直なロール軸
胴部31の両側に、該ロール軸胴部31に対しδだけ偏
心した軸部32を設け、該軸部32、32に角度調整装
置33、33を介して角度調整自在の偏心量δの軸受支
持部材34、34を設け、ロール軸胴部31中央から左
右対称に配置した複数個の自動調心軸受35のうち外側
配置の軸受を上記軸受支持部材34、34に嵌着し、上
記軸受35、35外輪にスリーブ36を嵌装し、角度調
整装置33、33を作動して軸受支持部材34、34を
180℃回転させれば、図6に示すとおり、スリーブ3
6が湾曲するクラウンロール(特開平2−255211
号公報)等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平2−255
211号公報に開示のクラウンロールは、特開昭61−
114722号公報に開示の湾曲軸クラウンロールの上
記欠点を解消できるが、通板中に屈曲した左右のロール
に回転速度差が生じ、この回転速度差のためにロール中
央部のゴムスリーブがねじりを受け、ゴムスリーブが短
期間に破損する等、ゴムスリーブの耐久性に問題があっ
た。
【0006】この発明の目的は、特開平2−25521
1号公報に開示のクラウンロールの欠点であるゴムスリ
ーブへのねじりを防止してゴムスリーブの耐久性を向上
できるクラウンロールを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を行った。その結果、特開平
2−255211号公報に開示のクラウンロールの欠点
であるゴムスリーブへのねじりは、左右の金属スリーブ
に2個または複数個の爪を設け、金属スリーブによりね
じりを吸収することによって解消できることを究明し、
この発明に到達した。
【0008】すなわちこの発明は、真直なロール軸胴部
の両側に、該ロール軸胴部に対しδだけ偏心した軸部を
設け、該軸部に角度調整装置を介して角度調整自在の偏
心量δの軸受支持部材を設け、ロール軸胴部中央から左
右対称に配置した複数個の自動調心軸受のうち外側配置
の軸受を上記軸受支持部材に嵌着し、上記軸受の外輪に
金属スリーブを嵌装したクラウンロールにおいて、上記
軸受の外輪に嵌装する左右の金属スリーブに2個または
複数個の凹凸部を設け、該凹凸部を噛み合わせたことを
特徴とするクラウンロールである。
【0009】
【作用】この発明のクラウンロールは、軸受の外輪に嵌
装する左右の金属スリーブに2個または複数個の凹凸部
を設け、該凹凸部を噛み合わせたから、通板中に屈曲し
た左右のロールに回転速度差が生じても、左右の金属ス
リーブの凹凸部が噛み合っているから同時に回転し、左
右の金属スリーブによってねじりトルクが吸収され、ロ
ール中央部のゴムスリーブへのねじり負荷が減少し、ゴ
ムスリーブの耐久性が大幅に向上する。
【0010】また、この発明のクラウンロールは、自動
調心軸受の中心孔を合わせてから真直なロール軸を挿入
してロールを組立て、その後で両側の軸受支持部材を回
し金属スリーブの傾斜角度を調整する。したがって、ロ
ール組立て後にクラウン量を精度よく調整できる。一
方、ロール外周面の所定回転角方向のクラウン量は、必
要により固定ロール軸の回転角度により変化する。した
がって、ピンチロールとして用いる場合は、押圧力を容
易に均一化できる。さらに、ストリップの抑えロールと
して用いる場合は、必要によりロール軸方向の成分を自
由に設定することができる。
【0011】さらにまた、この発明のクラウンロール
は、図4(a)図に示すとおり、ロール21を板22の
進行方向のくの字に曲げることにより、板22の矯正力
が中央に向き、板22をセンタリングし蛇行を防止す
る。また、板厚が薄い場合は、矯正力が強すぎると、板
中央部に座屈が生じるため、図4(b)図に示すとお
り、ロール21を板22の進行方向にへの字に曲げるこ
とにより、板22の矯正力を外向きにかけ、板22の座
屈を抑えることもできる。
【0012】
【実施例】以下にこの発明のクラウンロールの詳細を実
施の一例を示す図1ないし図3に基づいて説明する。図
1はこの発明のクラウンロールの断面図、図2は軸受の
外輪に嵌装する左右の金属スリーブの中央噛み合わせ凹
凸部の凹凸爪方式の一部切り欠き図、図3は軸受の外輪
に嵌装する左右の金属スリーブの中央噛み合わせ凹凸部
のキー方式の一部切り欠き図である。図1において、1
は真直なロール軸胴部、2はロール軸胴部1の両側端に
ロール軸胴部1に対しδだけ偏心して突設した軸部、3
は軸部2、2に偏心量δで嵌合した軸受支持部材で、歯
車装置からなる角度調整装置4、4により回転自在に設
けられている。
【0013】5、5はロール軸胴部の中央部に設けた軸
受、6、6は軸受支持部材3、3に設けた軸受、7は軸
受5、5および6、6の外輪間に嵌装したスリーブで、
このスリーブ7は、図2に示すとおり、左右の金属スリ
ーブ8、9は中央部で複数個の凹凸爪10、11が噛み
合い、あるいは図3に示すとおり、左右の金属スリーブ
8、9が中央部で複数個のキー12とキー溝13が噛み
合い、ウレタンのゴムスリーブ14が被嵌されている。
また、スリーブ7の両端側は、軸受止め金具15で軸支
されている。なお、16は軸受5、5および6、6のシ
ール機構である。17は軸受6を固定するねじリング、
18はロール軸の軸部2、2をミルハウジング19、1
9に固定するアーバ固定機構である。真直なロール軸胴
部1とδだけ偏心した軸受2、2からなるアーバは固定
されており、スリーブ7はストリップの速度に合わせて
回転するよう構成されている。
【0014】上記のとおり構成したことによって、図1
に示すように軸受支持部材3の軸線がロール軸胴部1の
軸線に合致した状態では、スリーブ7の表面はフラット
となる。この状態から角度調整装置4、4を作動して軸
受支持部材3、3を回せばスリーブ7は湾曲する。この
場合、左右の金属スリーブ8、9は、中央部で複数の凹
凸爪10、11が噛み合い、または中央部で複数個のキ
ー12とキー溝13が噛み合っているから、通板中に屈
曲した左右のロールの回転速度差で生じたねじりトルク
は、金属スリーブ8、9で吸収され、ゴムスリーブ14
のねじり負担が減少し、ゴムスリーブ14の耐久性が大
幅に向上する。また、スリーブ7の湾曲度合いは、角度
調整装置4、4の操作により調整され、これによりスト
リップの蛇行防止を行うことができる。
【0015】大きなスラスト力が発生する大型ロールに
は、図5、図6のごとくスラスト軸受を設ける必要があ
る。さらに、軸受5、5および6、6にはシール機構1
6を設けたから、図示しない回転継手を用いて軸部2、
2の中心に設けた油路により軸受に給油するように構成
すれば、軸受の寿命と共に、耐荷重を増大できる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明のクラウン
ロールは、スリーブの湾曲度を制御することによりスト
リップの蛇行、座屈を防止でき、しかも、金属スリーブ
でねじりトルクを吸収できるから、ゴムスリーブのねじ
り負担が減少し、ゴムスリーブの耐久性を大幅に向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のクラウンロールの断面図である。
【図2】軸受の外輪に嵌装する左右の金属スリーブの中
央噛み合わせ凹凸部の凹凸爪方式の一部切り欠き図であ
る。
【図3】軸受の外輪に嵌装する左右の金属スリーブの中
央噛み合わせ凹凸部のキー方式の一部切り欠き図であ
る。
【図4】本発明のクラウンロールの使用方法を示すもの
で、(a)図は板の進行方向にくの字に曲げて使用する
場合、(b)図は板の進行方向にへの字に曲げて使用す
る場合の説明図である。
【図5】従来のクラウンロールの断面図である。
【図6】従来のクラウンロールのスリーブが湾曲した状
態の断面図である。
【符号の説明】
1、31 ロール軸胴部 2、32 軸部 3、34 軸受支持部材 4、33 角度調整装置 5、6 軸受 7、36 スリーブ 8、9 金属スリーブ 10 凹爪 11 凸爪 12 キー 13 キー溝 14 ゴムスリーブ 15 軸受止め金具 16 シール機構 17 ねじリング 18 アーバ固定機構 19 ミルハウジング 21 ロール 22 板 35 自動調心軸受

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真直なロール軸胴部の両側に、該ロール
    軸胴部に対しδだけ偏心した軸部を設け、該軸部に角度
    調整装置を介して角度調整自在の偏心量δの軸受支持部
    材を設け、ロール軸胴部中央から左右対称に配置した複
    数個の自動調心軸受のうち外側配置の軸受を上記軸受支
    持部材に嵌着し、上記軸受の外輪に金属スリーブを嵌装
    したクラウンロールにおいて、上記軸受の外輪に嵌装す
    る左右の金属スリーブに2個または複数個の凹凸部を設
    け、該凹凸部を噛み合わせたことを特徴とするクラウン
    ロール。
JP7625593A 1993-03-09 1993-03-09 クラウンロール Pending JPH06263300A (ja)

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