JPH0254782B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0254782B2 JPH0254782B2 JP58217435A JP21743583A JPH0254782B2 JP H0254782 B2 JPH0254782 B2 JP H0254782B2 JP 58217435 A JP58217435 A JP 58217435A JP 21743583 A JP21743583 A JP 21743583A JP H0254782 B2 JPH0254782 B2 JP H0254782B2
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- Japan
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- film
- polyvinyl alcohol
- alcohol resin
- vinylon
- resin
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、凹凸化粧板等を製造する時に用いる
エンボスフイルムおよびその製造方法に関するも
のである。
エンボスフイルムおよびその製造方法に関するも
のである。
(従来技術)
凹凸化粧板を製造する時に用いるエンボスフイ
ルムは、任意の合成樹脂フイルムを加熱エンボス
して製造したものと、凹凸表面を有する原稿の上
に合成樹脂を塗布してその表面の凹凸形状を写し
取つたものとに大別できる。それらの内、原稿の
上に合成樹脂を塗布して製造したものは、原稿表
面の凹凸形状を忠実に再現するので天然木に酷似
した化粧板が得られるが、使用する合成樹脂とし
てはポリビニルアルコールのような流延性に富ん
だものが適している為に、乾燥して成膜するまで
に長時間を要し、作業効率が著しく悪かつた。
又、合成樹脂を塗布した後その上から補強用のシ
ートを積層する方法も提案されているが、積層時
に使用する接着剤の中の不純物によるフイルム表
面への影響や、接着剤が乾燥固化する際の収縮に
よるフイルムのシワの発生等の問題があり、実際
の使用には適さないものであつた。
ルムは、任意の合成樹脂フイルムを加熱エンボス
して製造したものと、凹凸表面を有する原稿の上
に合成樹脂を塗布してその表面の凹凸形状を写し
取つたものとに大別できる。それらの内、原稿の
上に合成樹脂を塗布して製造したものは、原稿表
面の凹凸形状を忠実に再現するので天然木に酷似
した化粧板が得られるが、使用する合成樹脂とし
てはポリビニルアルコールのような流延性に富ん
だものが適している為に、乾燥して成膜するまで
に長時間を要し、作業効率が著しく悪かつた。
又、合成樹脂を塗布した後その上から補強用のシ
ートを積層する方法も提案されているが、積層時
に使用する接着剤の中の不純物によるフイルム表
面への影響や、接着剤が乾燥固化する際の収縮に
よるフイルムのシワの発生等の問題があり、実際
の使用には適さないものであつた。
(目的)
本発明は以上のような従来技術の欠点を解消
し、接着剤中の不純物による影響が無く、又、シ
ワの発生等の問題がないエンボスフイルムと、そ
の製造方法とを提供することを目的とするもので
ある。
し、接着剤中の不純物による影響が無く、又、シ
ワの発生等の問題がないエンボスフイルムと、そ
の製造方法とを提供することを目的とするもので
ある。
(構成)
本発明のエンボスフイルムは、第1図に示すよ
うに表面に凹凸模様を有するポリビニルアルコー
ル樹脂1層と、その裏面に裏打ちされたビニロン
フイルム2とから成り、双方には強固に密着一体
化している。
うに表面に凹凸模様を有するポリビニルアルコー
ル樹脂1層と、その裏面に裏打ちされたビニロン
フイルム2とから成り、双方には強固に密着一体
化している。
ポリビニルアルコール樹脂層は原稿表面の凹凸
形状を忠実に再現しており、その厚さは、凹凸形
状を保持する分が確保されていればよく、フイル
ムとして要求される引張強度等はビニロンフイル
ムが分担することになる。
形状を忠実に再現しており、その厚さは、凹凸形
状を保持する分が確保されていればよく、フイル
ムとして要求される引張強度等はビニロンフイル
ムが分担することになる。
このエンボスフイルムを製造する方法として
は、第2図に示すようにまず表面に凹凸模様を有
する任意の原稿4を準備し、その上からポリビニ
ルアルコール樹脂1の水溶液を塗布して乾燥させ
る。次に、第3図に示すように片面に水を塗布し
たビニロンフイルム2をその塗布面をポリビニル
アルコール樹脂の方に向けて重ね、圧着すること
によつて双方を密着一体化する。その後で一体化
した積層物を原稿から剥離すれば本発明のエンボ
スフイルムが得られる。第4図はその工程全体を
示す模式図である。なお、図面では乾燥装置7に
よつて回転ドラム6が予熱されているので、回転
ドラムのポリビニルアルコール樹脂を塗布した面
を改めて加熱していないが、回転ドラムの下面に
乾燥装置を設置したり、あるいは回転ドラムの回
転方向を反対にすることによつて(この場合はビ
ニロンフイルムの巻き出し部と巻き取り部を反対
にする。)、ポリビニルアルコール樹脂を塗布した
面を直接加熱してもかまわない。
は、第2図に示すようにまず表面に凹凸模様を有
する任意の原稿4を準備し、その上からポリビニ
ルアルコール樹脂1の水溶液を塗布して乾燥させ
る。次に、第3図に示すように片面に水を塗布し
たビニロンフイルム2をその塗布面をポリビニル
アルコール樹脂の方に向けて重ね、圧着すること
によつて双方を密着一体化する。その後で一体化
した積層物を原稿から剥離すれば本発明のエンボ
スフイルムが得られる。第4図はその工程全体を
示す模式図である。なお、図面では乾燥装置7に
よつて回転ドラム6が予熱されているので、回転
ドラムのポリビニルアルコール樹脂を塗布した面
を改めて加熱していないが、回転ドラムの下面に
乾燥装置を設置したり、あるいは回転ドラムの回
転方向を反対にすることによつて(この場合はビ
ニロンフイルムの巻き出し部と巻き取り部を反対
にする。)、ポリビニルアルコール樹脂を塗布した
面を直接加熱してもかまわない。
ポリビニルアルコール樹脂としては、成形性の
良い部分鹸化タイプのものが最適であるが、原稿
表面の凹凸形状によつては完全鹸化タイプのもの
でも充分に使用可能であり、重合度としては500
〜1000位のものが使用できる。
良い部分鹸化タイプのものが最適であるが、原稿
表面の凹凸形状によつては完全鹸化タイプのもの
でも充分に使用可能であり、重合度としては500
〜1000位のものが使用できる。
ビニロンフイルムとしては、厚さ25〜75μの、
離型用として普通に使用されているフイルムが使
用できる。
離型用として普通に使用されているフイルムが使
用できる。
(作用)
原稿の表面に塗布されたポリビニルアルコール
樹脂は、いつたん乾燥されて膜を形成している
が、それも指触乾燥程度に抑えられており、しか
もその上に圧着されたビニロンフイルムには水が
付着しているので、その水によつて再度溶解し、
あたかも、親水性であるビニロンフイルムの上に
ポリビニルアルコール樹脂を塗布したかのように
ビニロンフイルムによく密着する。又、ビニロン
フイルムを圧着する時の圧力もポリビニルアルコ
ール樹脂層とビニロンフイルム層との密着に大き
く関与しており、その圧力は2〜3Kg/cm2位が好
ましい。
樹脂は、いつたん乾燥されて膜を形成している
が、それも指触乾燥程度に抑えられており、しか
もその上に圧着されたビニロンフイルムには水が
付着しているので、その水によつて再度溶解し、
あたかも、親水性であるビニロンフイルムの上に
ポリビニルアルコール樹脂を塗布したかのように
ビニロンフイルムによく密着する。又、ビニロン
フイルムを圧着する時の圧力もポリビニルアルコ
ール樹脂層とビニロンフイルム層との密着に大き
く関与しており、その圧力は2〜3Kg/cm2位が好
ましい。
実施例 1
表面に木目導管溝の形状の凹凸模様を有する板
を回転ドラムの表面に巻き付け、その表面温度を
90〜95℃に保ちながら下記組成のポリビニルアル
コール樹脂水溶液をその表面に塗布し、指触乾燥
した。
を回転ドラムの表面に巻き付け、その表面温度を
90〜95℃に保ちながら下記組成のポリビニルアル
コール樹脂水溶液をその表面に塗布し、指触乾燥
した。
ポリビニルアルコール樹脂組成
ポリビニルアルコール樹脂15%水溶液 100重量部
可塑剤 10重量部
界面活性剤 2重量部
消泡剤 0.5重量部
つぎに、厚さ25μのビニロンフイルムの片面に
湿しロールで水を塗布したものを、その塗布面を
ポリビニルアルコール樹脂に向けて重ね、圧着ロ
ールを用いて双方を密着一体化し、次いでその一
体化した積層物を回転ドラムから剥離してエンボ
スフイルムを得た。合板等の基材の上に木目模様
等を印刷したシートを重ね、その上にポリエステ
ル樹脂等の透明な硬化型樹脂を塗布したものの上
から前記本発明のエンボスフイルムを重ね、ポリ
エステル樹脂が硬化した後にエンボスフイルムを
除去したところ、表面に木目導管溝の形状の凹凸
模様を有する化粧板が得られた。
湿しロールで水を塗布したものを、その塗布面を
ポリビニルアルコール樹脂に向けて重ね、圧着ロ
ールを用いて双方を密着一体化し、次いでその一
体化した積層物を回転ドラムから剥離してエンボ
スフイルムを得た。合板等の基材の上に木目模様
等を印刷したシートを重ね、その上にポリエステ
ル樹脂等の透明な硬化型樹脂を塗布したものの上
から前記本発明のエンボスフイルムを重ね、ポリ
エステル樹脂が硬化した後にエンボスフイルムを
除去したところ、表面に木目導管溝の形状の凹凸
模様を有する化粧板が得られた。
実施例 2
アルミ板を裏打ちした、表面に木目導管溝の形
状の比較的高低差の大きな凹凸模様を有するポリ
エステル樹脂板を、熱誘電装置を備えた回転ドラ
ムに固定することと、ポリビニルアルコール樹脂
を、初めは極く少量で、順次塗布量を増やし、最
後は表面を均すように、数回に分けて塗布する以
外は、実施例1と同様にしてエンボスフイルムを
得た。
状の比較的高低差の大きな凹凸模様を有するポリ
エステル樹脂板を、熱誘電装置を備えた回転ドラ
ムに固定することと、ポリビニルアルコール樹脂
を、初めは極く少量で、順次塗布量を増やし、最
後は表面を均すように、数回に分けて塗布する以
外は、実施例1と同様にしてエンボスフイルムを
得た。
(効果)
ポリビニルアルコール樹脂の層は、原稿の凹
凸形状を写し取るのに必要な量だけ塗布すれば
良いから、その乾燥も短時間で完了し、生産効
率が良い。従つて、成形性の良い部分鹸化タイ
プの樹脂を使用することができる。
凸形状を写し取るのに必要な量だけ塗布すれば
良いから、その乾燥も短時間で完了し、生産効
率が良い。従つて、成形性の良い部分鹸化タイ
プの樹脂を使用することができる。
ポリビニルアルコール樹脂の層は、ビニロン
フイルムを圧着する前は指触乾燥に留めている
ので、ビニロンフイルムの表面に塗布された水
に接触するとすぐに溶解し、ビニロンフイルム
と強固に密着する。
フイルムを圧着する前は指触乾燥に留めている
ので、ビニロンフイルムの表面に塗布された水
に接触するとすぐに溶解し、ビニロンフイルム
と強固に密着する。
ポリビニルアルコール樹脂を原稿の表面に塗
布する時に、少量づつ数回に渡つて塗布すれ
ば、深い凹部にも空気を巻き込むことなしに樹
脂層を形成できる。
布する時に、少量づつ数回に渡つて塗布すれ
ば、深い凹部にも空気を巻き込むことなしに樹
脂層を形成できる。
ポリビニルアルコール樹脂を塗布する装置お
よびビニロンフイルムを圧着する装置は任意に
スライドさせることができるので、ポリビニル
アルコール樹脂の乾燥条件や成膜条件を任意に
設定することができる。
よびビニロンフイルムを圧着する装置は任意に
スライドさせることができるので、ポリビニル
アルコール樹脂の乾燥条件や成膜条件を任意に
設定することができる。
第1図は本発明のエンボスフイルムの断面図、
第2図と第3図はその製造工程を示す断面図、第
4図は製造工程全体を示す模式図を各々示す。 1……ポリビニルアルコール樹脂、2……ビニ
ロンフイルム、3……エンボスフイルム、4……
原稿、5……塗布装置、6……回転ドラム、7…
…乾燥装置、8……湿しロール、9……圧着ロー
ル。
第2図と第3図はその製造工程を示す断面図、第
4図は製造工程全体を示す模式図を各々示す。 1……ポリビニルアルコール樹脂、2……ビニ
ロンフイルム、3……エンボスフイルム、4……
原稿、5……塗布装置、6……回転ドラム、7…
…乾燥装置、8……湿しロール、9……圧着ロー
ル。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 表面に凹凸模様を有するポリビニルアルコー
ル樹脂層と、その裏面に裏打ちされたビニロンフ
イルム層とから成るエンボスフイルム。 2 表面に凹凸模様を有する任意の原稿の上に、
ポリビニルアルコール水溶液を塗布して乾燥さ
せ、次いでその上に水を介してビニロンフイルム
を重ねて圧着、積層し、続いて積層物を原稿から
剥離することを特徴とするエンボスフイルムの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58217435A JPS60109833A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | エンボスフィルムおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58217435A JPS60109833A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | エンボスフィルムおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60109833A JPS60109833A (ja) | 1985-06-15 |
JPH0254782B2 true JPH0254782B2 (ja) | 1990-11-22 |
Family
ID=16704178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58217435A Granted JPS60109833A (ja) | 1983-11-18 | 1983-11-18 | エンボスフィルムおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60109833A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7180895B2 (ja) | 2020-07-22 | 2022-11-30 | ヒーハイスト株式会社 | 位置決めテーブル |
-
1983
- 1983-11-18 JP JP58217435A patent/JPS60109833A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60109833A (ja) | 1985-06-15 |
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