JPH0253836B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕 本発明は多金種の貨幣を精算する貨幣精算方法
に関し、特に１台の演算処理装置に硬貨計数機と
紙幣計数機とを各１台接続して１つの貨幣精算処
理ブロツクを構成し、該構成した貨幣精算処理ブ
ロツクを複数ブロツク用いて貨幣の演算処理を行
なう方法に関する。 〔従来の技術〕 一般に、スーパーマーケツトやデパート等の大
規模小売店舗において大量の売上金を精算する場
合、従来は１台の演算処理装置に硬貨選別計数機
と紙幣計数機とを各１台接続して１つの貨幣精算
処理ブロツクを構成し、該構成した貨幣精算処理
ブロツクを複数ブロツク用いて上記売上金を精算
処理していた。すなわち、スーパーマーケツトや
デパート等では例えば各売場のキヤツシユレジス
タ毎に、上記貨幣精算処理ブロツクを割当ててそ
の売上金を精算処理していた。また、貨幣精算処
理ブロツクの割当てについてはこれを、１台のキ
ヤツシユレジスタ毎ではなく、これらキヤツシユ
レジスタが所属する売場部門毎に行なうこともあ
る。この場合、複数台のキヤツシユレジスタで１
つの売場部門を構成することになる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 ところで、上述したように各貨幣精算処理ブロ
ツクを予め各売場部門に対応させてこの売上金を
精算処理させた場合、各売場部門毎の集計を得る
には好適であるが、各ブロツクを均等に稼動させ
ることができないという不都合を生じることにも
なる。 例えば、各売場部門によつてその売上金に大き
な差が生じるような場合、売上げの多い部門では
精算処理に膨大な時間を要するようになる一方、
売上げの少ない部門では精算処理ブロツクがほと
んど稼動しなくなる。このような場合、せつかく
備えられている精算処理ブロツクの一部は十分に
活用されないことになり、全体としての稼動率も
低下する。 また、上記売上げの多い部門、少ない部門は、
日によつて変わることも多々ある。このため、売
上げの多い部門にははじめから精算処理ブロツク
を多く割り当て、売上げの少ない部門には同精算
処理ブロツクを少なく割り当てるといつたよう
な、単なる貨幣精算処理ブロツクの割当数の増減
によつては、こうした部門毎の上げの差に起因す
る貨幣精算処理ブロツク全体としての稼動率の低
下に対処しきれないのが実情であつた。 本発明は上記実情に鑑みてなされたものであ
り、いかなる場合も、複数の貨幣精算処理ブロツ
クを均等に稼動させることができ、ひいてはこれ
ら貨幣精算処理ブロツク全体としての精算処理能
率を大幅に改善することのできる貨幣精算方法を
提供することを目的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明では、キヤツシユレジスタの売上金のう
ち硬貨を金種別に選別計数する硬貨選別計数機
と、キヤツシユレジスタの売上金のうち紙幣を金
種別に計数する紙幣計数機と、これら各計数機に
よる計数データを売上データとして集計演算して
バツフアエリアに記憶する演算処理装置と、前記
売上金を精算しようとするキヤツシユレジスタに
予め付されたコード番号、該キヤツシユレジスタ
の所属する売場部門に予め付されたコード番号、
および担当オペレータ自身に予め付されたコード
番号、のうちの少なくとも１つを入力するための
テンキー、並びに入力されたコード番号について
の売上金の精算処理が終了したときに操作される
完了キーを少なくとも有するオペレーシヨン装置
と、を具えた貨幣精算処理ブロツクを複数設け、 (a) これら複数の貨幣精算処理ブロツクのうち特
定の１つのブロツクを親局、他の全てのブロツ
クを子局とする。 (b) これら全ての子局の演算処理装置を親局の演
算処理装置に通信回線で接続する。 (c) 前記子局の各貨幣精算処理ブロツクには、オ
ペレーシヨン装置の前記完了キーが操作される
ことにより、演算処理装置の前記バツフアエリ
アに記憶されている売上データを、前記入力さ
れたコード番号と共に前記通信回線を介して前
記親局の演算処理装置に伝送させる。 (d) 前記親局の演算処理装置は、各子局の貨幣精
算処理ブロツクから伝送された売上データ並び
に親局自らの貨幣精算処理ブロツクで集計演算
された売上データについてこれを、前記入力さ
れたコード番号の別に集計演算する。 といつた手順を通じて、精算処理を実行するよう
にする。 〔作用〕 こうして各計数データが各々そのコード番号と
共に親局の演算処理装置に取り込まれるようにな
れば、複数のキヤツシユレジスタの売上金を精算
処理するに、前記各貨幣精算処理ブロツクをいか
なる態様で使用しようとも、当の親局の演算処理
装置において、例えば上記売場部門毎の売上結果
等、所望とする態様での編集、精算処理が容易に
実現されるようになる。勿論、親局に指定される
貨幣精算処理ブロツクも、基本的には、他の子局
のブロツクと同様、割り当てられた売上金につい
ての計数、集計に用いられる。 このため、例えば各売場部門によつてその売上
金に大きな差が生じるような場合であれ、売上げ
の多い部門の貨幣精算処理ブロツクが混雑してい
るときにはその部門の売上金の一部を売上げの少
ない部門の空いている貨幣精算処理ブロツクへ持
つていつて、そこでその売場部門（売上げの多い
部門）のコード番号を入力して該売上金の一部を
計数処理するなど、各貨幣精算処理ブロツクをラ
ンダムに利用することができて、これら各ブロツ
ク全体としての稼動率を大幅に向上することがで
き、しかも、親局の演算処理装置においてこれら
貨幣精算処理ブロツク全体としての集計処理が行
なわれる場合でも、上記コード番号に基づく自動
編集、自動集計が実行されることから、その精算
内容は極めて合理的に整理されたものとなる。 なお、以下に説明する好適な実施例において
は、上記親局と子局との間で行なわせる通信を、
ポーリング／セレクテイング方式による半二重通
信とし、これによつて上述した子局集計データの
親局への取込みを円滑なものとしている。ここ
で、半二重通信とはいずれか一方の局からしか、
すなわち親局と当該子局とで交互にしか送信する
ことができない通信であり、またポーリングとは
親局が各子局に対して周期的に問い合せを行な
い、子局が親局に対してデータの送信を所望して
いるか否かを調べることであり、セレクテイング
とは親局が当該子局に対してデータまたは命令を
与えることである。 また、親局の演算処理装置から得ることができ
る集計データは、上述した売場部門毎の売上結果
等に限られるものではなく、他に例えば、各貨幣
精算処理ブロツクでのデータ集計仕様に対応した
種々の集計データ（例えば金種別集計データや各
種クレジツトを含む場合はクレジツト種類別の集
計データなど）や総合計売上データなどの容易に
得ることができる。 〔実施例〕 以下、本発明に係る貨幣精算方法について添附
図面の実施例を参照し詳細に説明する。 第１図は本発明に係る貨幣精算方法を実施する
各貨幣精算処理ブロツクの外観を示すものであ
り、これらブロツク１００，２００および３００
はそれぞれ硬貨を選別計数する硬貨選別計数機１
１０，２１０および３１０、紙幣を計数する紙幣
計数機１２０，２２０および３２０、そしてこれ
ら計数機による各計数データを集計演算する演算
処理装置１３０，２３０および３３０を具えてい
る。 なお第１図においては、簡単のため上述した貨
幣精算処理ブロツクを３ブロツクしか図示してい
ないが、以下述べる本発明の実施例方法ではこの
貨幣精算処理ブロツクを例えば８ブロツク用いて
所定の貨幣精算を行なうものとする。 第２図は本発明に係る貨幣精算方法を実施する
ための装置構成例を示すブロツク図であり、この
貨幣精算装置は前述した貨幣精算処理ブロツクを
８ブロツク具えるとともに、第１ブロツク目の貨
幣精算処理ブロツク１００を親局、他の７つのブ
ロツク２００乃至８００を子局としてこれら各子
局の演算処理装置２３０，３３０，……８３０を
親局の演算処理装置１３０へ通信回線１によりオ
ンラインで接続している。 ただし、上記通信回線１と各演算処理装置１３
０，２３０，３３０，……８３０とを中継してい
る１３３，２３３，３３３，……８３３は、これ
ら各演算処理装置と通信回線１との間でのデータ
の授受に際してこれらデータを適宜に並列−直列
変換または直列−並列変換する通信用インターフ
エースであり、各演算処理装置とはバスライン
BLを介して接線されている。また、各ブロツク
における１１０，２１０，３１０，……８１０は
硬貨選別計数機、１２０，２２０，３２０，……
８２０は紙幣計数機、１３１，２３１，３３１，
……８３１は集計データその他を可視表示する
CRTデイスプレイ装置、１３２，２３２，３３
２，……８３２は所望データを入力するためのオ
ペレーシヨン装置であり、これらもそれぞれバス
ラインBLを介して各演算処理装置１３０，２３
０，３３０，……８３０に接続されている。 また第３図は、上記各オペレーシヨン装置のキ
ーパネル例を示すものであり、以下このキーパネ
ルの各キーが有する機能について簡単に説明す
る。 ヘツダーセクシヨン指定キー１１ ：精算対象部門のコード番号、オペレータのコ
ード番号等の作業開始前に入力すべき管理項
目をCRTデイスプレイ装置に案内表示させ
るキー。 アカウントセクシヨン指定キー１２ ：精算すべき売上金のロツト番号を入力するよ
うCRTデイスプレイ装置に案内表示させる
キー。また硬貨選別計数機による売上硬化の
自動選別計数および紙幣計数機による売上紙
幣の自動計数を実行させる際にも用いられ
る。ただし、上記紙幣計数機による紙幣計数
の際には該計数を所望とする金種を指定する
ようCRTデイスプレイ装置から要求される。
さらに現金外収入である種々金券の金額を入
力する際にもこのキーが用いられる。 ドキユメントセクシヨンキー１３ ：各種集計内容をプリントアウトする際に用い
られるキーであり、このキーを押下すると
CRTデイスプレイ装置には各種集計項目名
が表示される。したがつてCRTデイスプレ
イ装置のカーソルを上記集計項目名のうち所
望の項目名の位置にセツトしてさらに後述す
るプリントキー４５を押下すると当該集計値
がプリントアウトされる。 CRTセクシヨンキー１４ ：各種集計内容をCRTデイスプレイ装置に表
示させる際に用いられるキーであり、このキ
ーを押下するとCRTデイスプレイ装置には
各種集計項目名が表示される。したがつて
CRTデイスプレイ装置のカーソルを上記集
計項目名のうち所望の項目名の位置にセツト
してさらに後述するデイスプレイキー４１を
押下すると当該集計値がCRTデイスプレイ
装置に表示される。 システムチエツクセクシヨンキー１５ ：システムチエツクに用いられるキー。 テンキーおよびCEキー２０ ：置数入力する際、および入力数値を訂正する
際に用いられるキー。 バラ硬化入力キー３１ ：計数機による計数を必要としない程度のバラ
硬化をテンキーで置数入力する際に用いられ
るキー。 ロール硬化入力キー３２ ：ロール硬貨（同一金種の硬貨が所定数梱包さ
れて棒金となつたもの）をテンキーで置数入
力する際に用いられるキー。 紙幣入力キー３３ ：計数機による計数を必要としない程度のバラ
紙幣をテンキーで置数入力する際に用いられ
るキー。 マイナスキー３４ ：データ修正を行なう際に用いられるキー。 現金外金額入力キー３５〜３８ ：クーポン券や各種クレジツトによる金額をテ
ンキーで置数入力する際に用いられるキー。
なお必要に応じてキー種類の増設も可能であ
る。 エンターキー３９ ：テンキーを用いて置数入力した各種データを
演算処理装置に入力する際に用いられるキ
ー。 デイスプレイキー４１ ：所望の集計値をCRTデイスプレイ装置に表
示させる際に用いられるキー。 ページキー４２ ：表示項目のページ替えを行なう際に用いられ
るキー。 訂正キー４３ ：データ訂正を行なう際に用いられるキー。 取消しキー４４ ：データの取消しを行なう際に用いられるキ
ー。 プリントキー４５ ：所望の集計値をプリントアウトする際に用い
られるキー。 ペーパーフイードキー４６ ：プリンタの紙送りを行なうキー。 認証キー４７ ：小切手等の入力チエツクに用いられるキー。 完了キー４８ ：１ロツト毎の精算処理が終了したときに用い
られるキー。なおこのキーを押下することに
より演算処理装置のバツフアエリアに記憶さ
れた１ロツト分の全データはデータエリアに
書込まれて保存される。 すなわち第２図に示したこの貨幣精算装置は、
各貨幣精算処理ブロツクについた担当オペレータ
が各CRTデイスプレイ装置の案内表示に基づき
それぞれのオペレーシヨン装置から各演算処理装
置に対して必要データ（例えば精算処理の対象が
スーパーマーケツトの各売場部門毎に複数台具え
られたキヤツシユレジスタの売上金であるとする
と各担当オペレータが精算しようとするキヤツシ
ユレジスタのコード番号、該キヤツシユレジスタ
の属する売場部門のコード番号、担当オペレータ
自身のコード番号および日付などの諸データ）を
入力することにより各演算処理装置がこれをバツ
フアエリアに記憶し、次にCRTデイスプレイ装
置の適宜な案内表示に基づき各担当オペレータが
それぞれの硬貨選別計数機および紙幣計数機で当
該売上金を計数することにより各演算処理装置が
これら計数データを受入して適宜な集計演算を施
すとともに該集計データを上記登録記憶した各デ
ータと対応させてバツフアエリアに記憶し、そし
て各担当オペレータによりこれら１ロツト分（上
記スーパーマーケツトの例でいえば１つのキヤツ
シユレジスタ分）の売上金についての精算処理が
終了したことを知らされると各演算処理装置が今
度はそれぞれ上記バツフアエリアに記憶した内容
をデータエリアに書込み、しかもこれらデータエ
リアに書込んだデータを通信回線１を介して授受
できるようにしたものである。 なお、上記バツフアエリアおよびデータエリア
は共に第３図に示したパネル上の各金種、金券等
の分類キーに対応するメモリ構造を有するもので
あり、特にデータエリアはバツフアエリア１つ分
に相当するメモリエリアを１ユニツトとして多
数、ロツト分のデータを収容し得える多数ユニツ
ト（例えば200ユニツト）で構成されるものであ
る。 さて、本実施例に係る貨幣精算方法は、各担当
オペレータが上述した各貨幣精算処理ブロツク１
００乃至８００で並行して１ロツト毎の売上金を
精算処理していくことによりそれぞれ集計された
１ロツト毎の売上データが親局に指定したブロツ
ク１００の演算処理装置１３０に自動的に取り込
まれ、これら取り込まれたデータに基づいて上記
親局の演算処理装置１３０がさらに集計演算を実
行するようにするものであり、親局には特に前述
したデータエリアに加えて自局も含む８つの貨幣
精算処理ブロツク毎に各金種別の累計金券種類別
の累計、およびこれらの集計等を行なうためのメ
モリエリアを持たせ、また親局の演算処理装置１
３０と子局の演算処理装置２３０，３３０，……
８３０との間における前記集計データ（１ロツト
毎の売上データ）の授受に際しては一例として前
述したポーリング／セレクテイング方式による半
二重通信を実施する。 第４図はこのポーリング／セレクテイングに係
る伝送状態遷移を示すもので、特に子局側から見
た場合の状態遷移を示している。 ただしこの通信においては、上記ポーリング／
セレクテイングに先立つて親局から各子局に対し
回線の接続を要求するための問合せを行なうもの
であり、以下これをENQシーケンスという。こ
のENQシーケンスにおいて、親局はこれから回
線を接続しようとする特定子局の局番、およびポ
ーリングかセレクテイングかの区別等を所定のフ
オーマツトの電文として通信回線１（第２図）に
送出する。すなわち親局は、前述した１ロツト毎
の売上金の精算処理と並行して複数の子局への
ENQシーケンスを実行するものであり、この
ENQシーケンスにより順次子局を指定してポー
リングのための回線接続を求める。また各子局
は、１つのロツトの売上金についていまだ精算処
理中であつた場合は、親局から上記回線の接続要
求があつたとしてもこの要求を受付けないものと
する。すなわち、第３図に示した完了キー４８が
押下されて１つのロツトの売上金精算が終了した
時点から再びヘツダーセクシヨン指定キー１１が
押下されて次のロツトの売上金精算が開始される
までの間をデータ送信可能時間に定めている。な
お、親局からのポーリングに際して子局が送信す
るデータは１ロツト分の全データである。 以下、第４図に基づいてこの通信動作を詳述す
る。 はじめにポーリングに係る動作について説明す
る。 ルートＡ ：ENQシーケンスにより親局からのENQ電文
を当該子局が受信したときき、該子局が精算
処理中であれば送信データなしとして単に終
了信号EOTを親局に対し送信する。すなわ
ち通信を終了する。 ルートＢ ：ENQシーケンスにより親局からのENQ電文
を当該子局が受信したとき、該子局が精算処
理終了時点であつて送信すべきデータが存在
する場合は該データを所定の電文フオーマツ
トで親局に対し送信し、親局からの応答を待
つ。 ルートＣ ：親局が上記当該子局からの送信データ電文を
正常に受信した場合は肯定応答信号ACKを
上記当該子局に対して送出する。これにより
当該子局は終了信号EOTを親局に対して送
信し、通信を終了する。 ルートＤ ：逆に、親局が上記当該子局からの送信データ
電文を正常に受信できなかつた場合は否定応
答信号NAKを上記当該子局に対して送出す
る。これにより当該子局はデータ電文を再度
親局に対して送信し、親局からの応答を待
つ。 ルートＥ ：また、所定時間経過しても親局からいかなる
応答も得られなかつた場合は応答要求信号
ENQを親局に対して送信する。 ルートＦ ：当該子局は親局から否定応答信号が送信され
る毎にデータ電文を繰り返し送信するが（ル
ートＤ参照）、この繰り返し回数が所定回数
に達すると終了信号EOTを親局に送信して
通信を打ち切る。 次に、セレクテイングに係る動作について説明
する。 ルートＧ ：親局はENQシーケンスとして各子局に対し
セレクテイングのための回線接続を求める。 ルートＨ ：上記親局のENQ電文を当該子局が認識しし
かも受信可能状態にあつたとき、該子局は親
局に対して肯定応答信号ACKを送信する。
これにより親局は上記当該子局に対して所定
のデータ電文または命令電文を送信する。 さらに当該子局は上記親局からの電文受信を待
ち、この電文が正常に受信されたときに親局に対
して肯定応答信号ACKを送信する。この後当該
子局は親局からの終了信号EOTを待ち、この終
了信号EOTが受信された時点で通信を終了する。 ルートＩ ：上記親局のENQ電文を当該子局が認識して
も、該子局が受信不可能な状態（例えば他の
処理を実行している状態）にあつた場合、該
子局は親局に対して否定応答信号NAKを送
信し、ニユートラルに戻つて次回の指定を待
つ。 ルートＪ ：上記ENQ電文を認識した当該子局が受信可
能な状態にあつて親局からのデータ電文また
は命令電文を待つているにもかかわらずこれ
ら電文が正常に受信されない場合、該子局は
親局に対して否定応答信号NAKを送信し、
さらに上記電文を受信待ちする。これにより
親局は上記当該子局に対して再度データ電文
または命令電文の送信を行なう。 ルートＫ ：上述した「ルートＪ」の動作が所定回数繰り
返されたりまたは所定時間以上におよんだり
した場合、当該子局はニユートラルに戻つて
次回の指定を待つ。 このように、親局と各子局とでポーリングおよ
びセレクテイングを実施することにより、親局は
全子局のデータを管理することができるととも
に、精算処理作業に先立つて全子局をイニシヤル
スタートさせたり、また所定の精算処理が終了し
た時点において全子局の保持するデータをリセツ
トさせたりすることができる。 したがつて、親局に指定した貨幣精算処理ブロ
ツクの演算処理装置に、該ブロツクを含むすべて
のブロツクの集計データを取込むためのメモリエ
リアと、上記集計データに適宜に付加された識別
コードに基づいてさらに所定の集計演算を行なう
機能とさえもたせれば種々所望とする集計データ
を容易に得ることができる。 最後に、売場部門別に精算処理を実行する場合
における該貨幣精算方法としての処理の流れを、
参考までに第５図に一覧する。 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明に係る貨幣精算方
法によれば、複数の貨幣精算処理ブロツクの稼働
率を平均化することができ、ひいては精算処理時
間の大幅な短縮を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る貨幣精算方法を実施する
貨幣精算装置の外観図、第２図は上記貨幣精算装
置のブロツク図、第３図は上記貨幣精算装置を構
成する各貨幣精算処理ブロツクに共通に設けられ
たオペレーシヨン装置のキーパネル例を示す図、
第４図は本発明に係る貨幣精算方法のうち特にデ
ータ通信の方法に関してデータ伝送状態の遷移を
示す図、第５図は本発明に係る貨幣精算方法によ
る精算処理の流れについてその一例を示すフロー
チヤートである。 １…通信回線、１００，２００，３００，〜８
００…貨幣精算処理ブロツク、１１０，２１０，
３１０〜８１０…硬貨選別計数機、１２０，２２
０，３２０〜８２０…紙幣計数機、１３０，２３
０，３３０，〜８３０…演算処理装置、１３１，
２３１，３３１，〜８３１…CRTデイスプレイ
装置、１３２，２３２，３３２，〜８３２…オペ
レーシヨン装置、１３３，２３３，３３３，〜８
３３…通信用インターフエース、BL…バスライ
ン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ キヤツシユレジスタの売上金のうち硬貨を金
   種別に選別計数する硬貨選別計数機と、 キヤツシユレジスタの売上金のうち紙幣を金種
   別に計数する紙幣計数機と、 これら各計数機による計数データを売上データ
   として集計演算してバツフアエリアに記憶する演
   算処理装置と、 前記売上金を精算しようとするキヤツシユレジ
   スタに予め付されたコード番号、該キヤツシユレ
   ジスタの所属する売場部門に予め付されたコード
   番号、および担当オペレータ自身に予め付された
   コード番号、のうちの少なくとも１つを入力する
   ためのテンキーと、入力されたコード番号につい
   ての売上金の精算処理が終了したときに操作され
   る完了キーと、を少なくとも有するオペレーシヨ
   ン装置と、 を具えた貨幣精算処理ブロツクを複数設け、 これら複数の貨幣精算処理ブロツクのうち特定
   の１つのブロツクを親局、他の全てのブロツクを
   子局とし、 これら全ての子局の演算処理装置を親局の演算
   処理装置に通信回線で接続し、 前記子局の各貨幣精算処理ブロツクは、オペレ
   ーシヨン装置の前記完了キーが操作されることに
   より、演算処理装置の前記バツフアエリアに記憶
   されている売上データを、前記入力されたコード
   番号と共に前記通信回線を介して前記親局の演算
   処理装置に伝送し、 前記親局の演算処理装置は、各子局の貨幣精算
   処理ブロツクから伝送された売上データ並びに親
   局自らの貨幣精算処理ブロツクで集計演算された
   売上データについてこれを、前記入力されたコー
   ド番号の別に集計演算する ことを特徴とする貨幣精算方法。