JPH0253042B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内鍋が外筐体内にセツトされていな
いことを表示手段を用いて使用者に注意を促がす
警告装置付の炊飯器に関するものである。

従来の技術 従来例を第３図に基づいて説明する。図中の１
は米と水を収容した内鍋であり、ヒータ２により
加熱されることにより御飯が炊けることになる。
ヒータ２へのエネルギーの供給は交流電源３によ
りなされるが、感温フエライトからなる炊飯完了
スイツチ４と内鍋１が図示していない外筐体の内
にセツトされたときに閉じる内鍋検出スイツチ５
の２つが閉じているときのみエネルギーが供給、
すなわち加熱されることになる。炊飯完了スイツ
チ４は、内鍋１内部の温度が低くまだ御飯が炊け
ていないときは接点が閉じられており、炊飯完了
して内部の温度が上昇し感温フエライトのキユー
リー点より高くなると接点が開き、炊飯動作が完
了することになる。内鍋検出スイツチ５は、内鍋
１がセツトされていると、鍋検知棒５−１が内鍋
１により押され、スプリング５−２の押しかえす
力より強くなるので、マイクロスイツチ５−３を
押して接点を閉じることになる。逆に、内鍋１が
セツトされていないとマイクロスイツチ５−３の
接点は開いていることになる。

ゆえに、内鍋１がセツトされて炊飯完了スイツ
チ４が閉じられると、ヒータ２により内鍋１が加
熱され、内部の温度が上昇していく。その後水分
がなくなり御飯が炊けると、炊飯完了スイツチ４
の接点が開き、内鍋１への加熱が停止される。も
し、内鍋１を外筐体の内にセツトせずに炊飯完了
スイツチ４の接点を閉じても、内鍋検出手段５の
接点が開いているために、ヒータ２へ通電される
ことはない。すなわち内鍋１がない状態におい
て、ヒータ２が通電されるという不安全状態を起
こさない安全装置がついている炊飯器ということ
はできる。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の炊飯器においては、内鍋がな
いときにヒータで無駄に加熱することにより、筐
体が過度に温度上昇するというような不安全な動
作は行なわないが、使用者に積極的に報知させる
手段等がないので、所定の時間経過後炊飯完了し
ていないという誤使用の可能性がある。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、内
鍋がセツトされていないときには、表示素子によ
り積極的に使用者に知らしめることにより、誤使
用をなくそうとするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため米と水を収
容する内鍋と、この内鍋を加熱し炊飯動作させる
ためのヒータと、このヒータにエネルギーを供給
する交流電源と、前記内鍋が外筐体内にセツトさ
れたことを検出する内鍋検出手段と、この内鍋検
出手段の出力により前記内鍋がセツトされていな
いときには前記ヒータへの通電を停止する加熱停
止手段と、前記内鍋検出手段の出力により内鍋が
セツトされていないことを表示する液晶からなる
鍋なし表示手段と、この鍋なし表示手段と前記内
鍋検出手段が前記交流電源が停止時にも動作可能
ならしめるバツクアツプ電源からなる鍋なし表示
付炊飯器の構成としたものである。

作 用 上記構成のように内鍋検出手段の出力で、内鍋
が外筐体の内にセツトされていないときには、ヒ
ータへの通電を加熱停止手段で停止するととも
に、鍋なし表示手段で内鍋がセツトされていない
ことを使用者に知らしめる。

また、バツクアツプ電源はコンセントが抜けて
いるときもこの鍋なし表示手段を駆動させ、炊飯
器のコンセントが抜けているときにも、使用者に
注意を促がすこととなる。

実施例 本発明の一実施例のブロツク図を第１図に示
す。図中の１１は交流電源で、ヒータ１２へ通電
することにより、米と水を収容した内鍋１３を加
熱して炊飯動作を行なう。内鍋１３が図示してい
ない外筐体にセツトされていないと、内鍋検出手
段１４により検知し、加熱停止手段１５によりヒ
ータ１２への通電を停止し、加熱を停止する。か
つ、内鍋検出手段１４の出力により、鍋なし表示
手段１６により内鍋１３がセツトされていないこ
とを使用者に表示・報知する。すなわち、ヒータ
１２の無駄な加熱による不安全の防止とともに、
使用者に内鍋１３がセツトされていないのでヒー
タ１２による加熱が不可能なことを使用者に鍋な
し表示手段１６により積極的に表示することによ
り誤使用させないようにする。

また、バツクアツプ電源１７は、交流電源１１
からコンセントが抜かれている状態、すなわち停
電状態においても使用者に知らせるために、内鍋
検出手段１４および鍋なし表示手段（液晶により
構成）１６等が動作可能なようにバツクアツプす
るもので、電池や容量の大きなコンデンサ等によ
り構成する。すなわち、使用者がコンセントを差
す以前にも、使用者に知らせることにより、より
一層内鍋がセツトされていないことを知らせるこ
とができる。

第２図は本発明の一実施例の回路図である。第
１図と同じものは数字の下にアンダーバーを付
し、同一の説明は省く。

内鍋１３がセツトされていると、内鍋検出手段
１４の出力により、２０のリレーの接点が閉じら
れ、ヒータ１２へは交流電源１１より通電が開始
される。内鍋１３が加熱され内部の米と水の温度
が上昇し御飯が炊けて炊飯が完了すると、２１の
サーミスタにより炊飯完了温度を検出し、制御回
路２２（マイクロコンピユータ等により構成され
る）に入力することにより、トランジスタ２３を
介してリレー２０の駆動を停止し、ヒータ１２へ
の通電を停止する。すなわち、炊飯動作が完了す
る。このとき、内鍋１４がセツトされていない
と、内鍋検出手段１４により検出され、制御回路
２２により、加熱停止手段１５を駆動しリレー２
０の駆動を停止しヒータ１２への通電を停止する
と共に、鍋なし表示手段１６により内鍋がセツト
されていないことを使用者に積極的に表示報知す
る。

一方、コンセントが抜けているときには、バツ
クアツプ電源１７（この実施例にては電池）に
て、鍋なしの表示が常に表示できるように制御回
路全体をバツクアツプしている。

このとき鍋なし表示手段１６の表示は点灯であ
つても点滅であつてもよい。

発明の効果 本発明によれば、内鍋がセツトされていないと
きに、ヒータへの通電を停止するという消極的な
安全効果を得るだけではなくて、表示手段を用い
て使用者に内鍋がセツトされていないことを積極
的に表示報知することができるので、セツトした
つもりで所定の時間後に炊飯が完了していないと
いう誤使用をなくすことができる効果は有用であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の鍋なし表示付炊飯
器のブロツク図、第２図は同回路図、第３図は従
来例の回路図である。 １１……交流電源、１２……ヒータ、１３……
内鍋、１４……内鍋検出手段、１５……加熱停止
手段、１６……鍋なし表示手段、１７……バツク
アツプ電源。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 米と水を収容する内鍋と、この内鍋を加熱し
   炊飯動作させるためのヒータと、このヒータにエ
   ネルギーを供給する交流電源と、前記内鍋が外筐
   体内にセツトされたことを検出する内鍋検出手段
   と、この内鍋検出手段の出力により前記内鍋がセ
   ツトされていないときには前記ヒータへの通電を
   停止する加熱停止手段と、前記内鍋検出手段の出
   力により内鍋がセツトされていないことを表示す
   る液晶からなる鍋なし表示手段と、この鍋なし表
   示手段と前記内鍋検出手段が前記交流電源が停電
   時にも動作可能ならしめるバツクアツプ電源から
   なる鍋なし表示付炊飯器。