JPH0659261B2 - 全自動炊飯装置 - Google Patents

全自動炊飯装置

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JPH0659261B2
JPH0659261B2 JP2147979A JP14797990A JPH0659261B2 JP H0659261 B2 JPH0659261 B2 JP H0659261B2 JP 2147979 A JP2147979 A JP 2147979A JP 14797990 A JP14797990 A JP 14797990A JP H0659261 B2 JPH0659261 B2 JP H0659261B2
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rice cooker
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、全自動炊飯装置に関し、特に、箱体本体内に
貯米庫,計量装置,洗米装置,および炊飯器の各炊飯装
置要素と、各炊飯装置要素を制御する制御装置とを備
え、制御装置が各炊飯装置要素を制御して、米の計量、
洗米、炊飯を自動的に行うように構成した全自動炊飯装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
精米した米の貯蔵装置,計量装置,洗米装置などを備
え、米の計量、洗米,水加減などの炊飯を行う前の仕込
みに係る工程の処理を所定のプログラムにより自動的に
処理する自動機械が開発されている。例えば、特開昭6
1−276520号公報に記載されている「自動米仕込
装置」は、貯蔵されている米を炊飯可能な状態にする一
連の仕事を自動的に行う自動機械に関するものである。
また、洗米した米を炊飯鍋に仕込んだ後の炊飯制御にか
かる自動炊飯器に関する技術に関しても、従来から多く
の技術開発が行なわれており、例えば、マイクロコンピ
ュータ制御による炊飯制御技術などは、その展型例であ
る。
更に、このような炊飯器にかかる技術開発の分野は、炊
飯器本体にかかる技術開発のみならず、炊飯器の周辺分
野にも拡大されており、上述したような自動機械の開発
と相前後して、自動炊飯器をキッチンセットに組み込ん
で使用できるようにした全体的な炊飯装置の提案もなさ
れている。例えば、特開昭59−181112号公報に
記載されている「炊飯装置」は、自動炊飯器をキッチン
セットに組み込んで使用できるように、各炊飯装置要素
の米貯蔵装置,米計量装置,洗米装置などの個別の炊飯
装置要素をユニット化する提案である。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、前述した各炊飯装置要素の米貯蔵装置,米計
量装置,洗米装置などの個別の炊飯装置要素をユニット
化して、自動炊飯器をキッチンセットに組み込んで使用
できるようにした「炊飯装置」は、米の計量排出器を備
えた米貯蔵ユニットと、米の洗浄手段を備えた米洗浄ユ
ニットと、米の炊飯手段を備えた炊飯ユニットから構成
され、各々のユニットが少なくとも幅が略同じキャビネ
ットにそれぞれ納められていることに特徴があり、これ
らの各ユニットを上下に積み重ねたり、左右に並べたり
できるものである。
これらの炊飯装置要素を備える各ユニットは、独立し
て、それぞれを手動により操作するものであり、各ユニ
ットを自動化する課題,各々のユニットを組合せて自動
化する課題の提案がなされているものの、各ユニット
は、自動的に各ユニットの動作が行なわれるようにはな
っておらず、また、自動的に各ユニットが連動して動作
するようにはなっていない。また、米の炊飯手段を備え
た炊飯ユニットにおける炊飯器は、市販の通常の炊飯器
を使用するようにできるとの提案がなされているもの
の、どのように、通常の炊飯器が用いられるのかが明ら
かにされていない。
したがって、このような炊飯装置を使用する使用者にお
いては、全自動で炊飯準備工程の制御から炊飯制御,保
温工程の制御などの各ユニットの動作を有機的に連係し
て、全自動で炊飯制御を行なうことが可能な全自動炊飯
装置が所望される。また、炊飯ユニットにおける炊飯器
は、市販の通常の炊飯器と同様に、単独で用いることが
でき、しかもユニット化した炊飯装置に組み込んで用い
ることできることが所望される。
炊飯器が単独で用いられる場合には、使用者が洗った米
を炊飯器に仕込んで、炊飯を行うので、炊飯器に前の御
飯が残っているということはないが、炊飯器が炊飯装置
に組み込まれて用いられる場合には、自動機械により使
用者が介在することなく、炊飯の一連の動作が進行する
ので、炊飯器に前の御飯が残っている事態が起こり得
る。この場合には、正常に炊飯動作が行えないが、この
ような事態を使用者に報知することができないという問
題がある。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたも
のである。
本発明の目的は、御飯を炊く一連の炊飯工程の動作を自
動的に行う全自動炊飯装置において、全自動炊飯装置に
組み込まれた炊飯器の炊飯鍋が洗浄されずに炊飯動作が
開始されることを未然に防ぐことができる全自動炊飯装
置を提供することにある。
本発明の他の目的は、御飯を炊く一連の炊飯工程の動作
を自動的に行う全自動炊飯装置において、全自動炊飯装
置に組み込まれた炊飯器を取り外して、通常の自動炊飯
器としても使用することのできる全自動炊飯装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の全自動炊飯装置は、
箱体本体内に貯米庫、計量装置、洗米装置、炊飯鍋を有
した炊飯器などの各炊飯装置要素と、各炊飯装置要素を
制御する制御装置とを備え、制御装置が、貯米庫から炊
飯する米を取り出し計量する計量工程、計量した米を洗
米する洗米工程、洗米した米を炊飯器にしセットして水
加減を行う炊飯準備工程、炊飯器に炊飯開始指示を与え
て炊飯を監視する炊飯中工程、および炊飯器の炊飯後の
保温状態を監視する保温中工程の各工程の制御を順次に
行い、炊飯を自動的に行う全自動炊飯装置であって、前
記炊飯装置要素の炊飯器を、全自動炊飯装置の箱体本体
に対し着脱自在に装着する手段と、前記制御装置と炊飯
器とを電気的に接続する光送受信器と、炊飯制御の各工
程の制御データの入力を受付ける前に、全自動炊飯装置
の箱体本体から炊飯器が取り外されたことをチェックす
る確認制御手段を備えることを特徴とする。
前記確認制御手段は、前記制御装置に備えられた鍋抜か
れメモリデータ記憶部のデータのチェックを行い、炊飯
制御の各工程の制御データの入力を受付ける前に、全自
動炊飯装置の箱体本体から炊飯器が取り外されたことを
チェックすることを特徴とする。
確認制御手段は全自動炊飯装置の箱体本体から炊飯器が
取り外されたことをチェックできない場合は、エラー報
知を行う報知手段を備えていることを特徴とする。
〔作用〕
これによれば、全自動炊飯装置において、制御装置が、
貯米庫から炊飯する米を取り出し計量する計量工程,計
量した米を洗米する洗米工程,洗米した米を炊飯器にセ
ットして水加減を行う炊飯準備工程,炊飯器に炊飯開始
指示を与えて炊飯を監視する炊飯中工程,および炊飯器
の炊飯後の保温状態を監視する保温中工程の各工程の制
御を順次に行い、炊飯を自動的に行う。炊飯装置要素の
炊飯器は、全自動炊飯装置の箱体本体に対し着脱自在と
され、制御装置には、炊飯制御の各工程の制御データの
入力を受付ける前に、全自動炊飯装置の箱体本体から炊
飯器が取り外されたことをチェックする確認制御手段が
備えられる。
制御装置の確認制御手段は、炊飯制御の各工程の制御デ
ータの入力を受付ける前に、制御装置に備えられた鍋抜
かれメモリデータ記憶部のデータのチェックを行い、全
自動炊飯装置の箱体本体から炊飯器が取り外されたこと
をチェックする。また、エラー報知を行う報知手段が備
えられ、確認制御手段が全自動炊飯装置の箱体本体から
炊飯器が取り外されたことをチェックできない場合に、
報知手段によりエラー報知を行う。
これにより、全自動炊飯装置においては、着脱自在な炊
飯器が、全自動炊飯装置の箱体本体から炊飯器が取り外
されたことをチェックして、炊飯器の炊飯鍋の洗浄を確
認できるので、全自動炊飯装置に組み込まれた炊飯器の
炊飯鍋が洗浄されずに炊飯動作が開始されることを未然
に防ぐことができる。また、全自動炊飯装置は、炊飯鍋
の洗浄のチェックができないと、エラー報知を行い、制
御装置が炊飯制御の各工程の制御データの入力を受付け
ないので、使用者は、炊飯鍋の未洗浄を容易に確認でき
る。
また、御飯を炊く一連の炊飯工程の動作を自動的に行う
全自動炊飯装置において、全自動炊飯装置に組み込まれ
た炊飯器を、全自動炊飯装置の箱体本体に対し着脱自在
に装着するので、炊飯器を取り外して、通常の自動炊飯
器としても使用することがきる。
また、制御装置と炊飯器との電気的接続を光送受信器で
行うことにより、水分によって腐蝕しやすい電気接続点
の金属部分が表面に露出しないので、水分による電気接
続点の腐蝕を防止することができる。これにより、電気
接続点の信頼性を向上することができる。また、電気接
続点の接合位置が少しずれていても、確実に電気的に接
続することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明す
る。
第1図は、本発明の一実施例にかかる全自動炊飯装置の
外観を示す斜視図である。第1図において、1は全自動
炊飯装置本体、2は貯米計量ユニット、3は洗米ユニッ
ト、4は炊飯ユニット、5は操作表示部パネル、6は排
気ファンユニット、7は自動炊飯器、8は通電表示ラン
プ付きのメイン電源スイッチである。全自動炊飯装置本
体1には、箱体本体内に貯米庫,計量装置,洗米装置,
および炊飯器からなる各炊飯装置要素と、各炊飯装置要
素を制御する制御装置とが備えられる。全自動炊飯装置
本体1に設ける各々の炊飯装置要素は、貯米計量ユニッ
ト2,洗米ユニット3,および炊飯ユニット4の各ユニ
ットに分けて装備される。貯米計量ユニット2には内部
に貯米庫および計量装置の炊飯装置要素が設けられ、貯
米計量ユニット2の箱体内部に制御装置が設けられる。
洗米ユニット3の内部には、洗米槽を有する洗米装置が
設けられる。また、炊飯ユニット4の内部には、自動炊
飯器7が炊飯鍋とともに着脱自在に設けられる。炊飯ユ
ニット4の内部に設けられる自動炊飯器7は、そのまま
外部に取り出されて炊飯保温ジャーとしても用いられる
ジャータイプの自動炊飯器である。すなわち、通常の市
販されているマイコン自動炊飯器と同形のものが、炊飯
ユニット4に装着されて、自動炊飯器7として用いられ
る。また、炊飯ユニット4の内部には、自動炊飯器7の
蓋を開閉する蓋開閉機構と、自動炊飯器7が装着された
時に自動炊飯器7と全自動炊飯装置本体1の制御装置と
の間で制御データの通信を行う光通信路となる光送受信
器とが設けられる。
洗米ユニット3の箱体本体の前面側には、排気ファンユ
ニット6、通電表示ランプ付きのメイン電源スイッチ8
が設けられる。また、洗米ユニット3の内部から前面
に、排気ファンユニット6に一方の端部が結合される水
蒸気排気用の排気ダクトが設けられる。排気ダクトの他
方の端部は、炊飯ユニット4に自動炊飯器7が装着され
た状態で、かつ炊飯ユニット4が全自動炊飯装置本体1
の箱体本体内にセットされた状態において、自動炊飯器
7の上部の水蒸気排出口に対向するような位置関係に配
設される。
これらの貯米計量ユニット2,洗米ユニット3,および
炊飯ユニット4の各ユニットの箱体は、全自動炊飯装置
本体1の箱体本体に3段に引き出し状に収納され、各ユ
ニットが全自動炊飯装置本体1の箱体本体に引き出し自
在とされ、引き出して点検、セット確認などが行える。
第2図は、本発明の一実施例にかかる全自動炊飯装置の
正面図である。第2図の正面図では、全自動炊飯装置の
内部の構成の一部を透視して仮想線(2点鎖線)で示す
ように描かれている。第2図において、1は全自動炊飯
装置本体、2は貯米計量ユニット、3は洗米ユニット、
4は炊飯ユニット、5は操作表示部パネル、6は排気フ
ァンユニット、7は自動炊飯器、8はメイン電源スイッ
チである。これらは第1図で説明したものである。9は
排気ファン、20は貯米庫、21は計量装置、30は洗
米装置、39は排気ダクトである。また、46はスライ
ドモータ、47はスライドレールである。また、48は
光通信を行う全自動炊飯装置本体1側の光送受信器であ
り、49は自動炊飯器7側の光送受信器である。これは
互いに対面して、全自動炊飯装置本体1と自動炊飯器7
との間で制御データの通信を行う際の光信号通信路を形
成する。
第2図に示すように、貯米計量ユニット2には、四角錐
型の貯米庫20と、この貯米庫20の下部に円筒型の計
量装置21が一体に結合されて設置されている。貯米庫
20の下部の計量装置21は、円筒側面の一部を開放部
とした計量ドラムと、該計量ドラムを回転駆動するモー
タと、計量ドラムの回転量を検出するエンコーダとから
構成されている。計量装置21では計量ドラムが回転す
ることにより、計量ドラムの円筒側面の一部の開放部が
上部の貯米庫に向いた時に、貯米庫20から一定量(計
量ドラム容量)の米を受け、計量ドラムが回転して開放
部が下側に向いた時に、計量ドラムで受けた米を下部の
洗米装置30に落下させ、これを繰り返して米の量を計
量する。計量ドラムの一回転毎に一定量毎の米が洗米ユ
ニット3の洗米装置30に落下し、所定量の米の計量が
行なわれる。
洗米ユニット3の内部には洗米装置30が設けられる。
また、洗米ユニット3の箱体本体の前面側には、排気フ
ァンユニット6が設けられ、この排気ファンユニット6
に一方の端部が結合される排気ダクト39が設けられ
る。排気ダクト39の他方の端部は、炊飯ユニット4に
装着された自動炊飯器7の蓋上部の水蒸気排出口に位置
しており、自動炊飯器7が炊飯動作を行う時に、排気フ
ァンユニット6を駆動して、自動炊飯器7の上部の水蒸
気排出口から放出される水蒸気を排出する。また、自動
炊飯器7が保温動作中の時には、排気ファンユニット3
が間欠駆動されて、保温動作中にわずかに放出される水
蒸気を排出する。
なお、炊飯ユニット4においては、蓋開閉機構により炊
飯ユニット4に装着された自動炊飯器7の蓋を開け、洗
米装置30からの洗米済の米を自動炊飯器7の炊飯鍋に
投入し、所定量の水を入れた後、蓋を閉じて炊飯を開始
する。このための蓋開閉機構の一部の構成要素となるス
ライドモータ46,スライドレール47が炊飯ユニット
4に設けられている。ここに設けられる蓋開閉機構につ
いては後述する。また、自動炊飯器7の底部の裏側には
光通信を行う光送受信器49が設けてあり、これと対応
して全自動炊飯装置本体1のスライドレール47上を動
く台車の所定位置にも光送受信器48が設けてある。こ
れらの光送受信器48,49を介して全自動炊飯装置本
体1と自動炊飯器7との間で制御データの通信が行なわ
れる。
第3図は、本発明の一実施例にかかる全自動炊飯装置の
箱体本体の前面側に設けられる操作表示部パネルの一例
を示す正面図である。
操作表示部パネル5には、第3図に示すように、全炊飯
工程制御を指示を与えるため複数の操作スイッチと、全
自動炊飯装置の状態を表示するための複数の発行ダイオ
ードから構成される表示部が設けられている。また、時
刻表示のために7セグメントの数字表示を行う液晶表示
部が設けられている。これらの操作スイッチ,各々の表
示部の操作表示部は、時刻セット表示部11,炊飯メニ
ュー設定部12,炊飯量設定部1,かたさ(炊飯水加
減)設定部14,洗米設定部15,炊飯動作モード表示
指示設定部16,および炊飯要素装置セット確認表示部
17の各ゾーンに分けられ、左側から右側に順次に制御
データを設定すればよいように配列されている。
このように、操作表示部のそれぞれのゾーンで全炊飯工
程制御のための制御データを個別に設定でき、設定した
内容を表示し、炊飯動作モード指示設定部16では炊飯
動作中の動作モードを表示する。また、炊飯要素装置セ
ット確認表示部17では、各々の装置ユニットのセット
状態が、各々の装置ユニットの位置対応に模式的に確認
できるようになっている。
すなわち、すなわち、炊飯要素装置セット確認表示部1
7には、各々の炊飯要素装置のシンボルが表記され、各
々の炊飯装置要素のシンボルの表記位置に対応して、該
当する炊飯要素装置のセット異常を表示する発光ダイオ
ード17a,17b,17c,17dが設けられてい
る。発光ダイオード17aは貯米計量ユニットのセット
異常を表示し、発光ダイオード17bは洗米ユニットの
セット異常を表示し、発光ダイオード17cは自動炊飯
器セット異常を表示し、また、発光ダイオード17dは
スライドレール(炊飯器レール)のセット位置のセット
異常を表示する。
したがって、使用者は、操作表示部パネル5を用いて、
炊飯制御の各工程の制御データを入力する時に先立っ
て、操作表示部パネル5における炊飯要素装置セット確
認表示部17の発光ダイオード17a〜17dの表示状
態を確認して、炊飯要素装置のセット確認を容易に行う
ことができる。異常がある場合には、各炊飯要素装置の
シンボルの表記位置に対応して設けられた発光ダイオー
ドが発光するので、そのシンボル表記からセット異常の
炊飯要素装置ユニットを容易に判定することができる。
これにより、セット異常が判定された炊飯装置要素ユニ
ットに対して、更に点検を行えばよい。
また、操作表示部パネル5には、操作表示部に加えて、
全自動炊飯装置の機構部のメンテナンスを行うための弁
開処理スイッチ,シャワー給水スイッチ,貯米処理スイ
ッチが設けられており、これらのスイッチを操作して、
メンテナンス時に全自動炊飯装置本体1を動作させ、給
水系,弁開閉系,計量排米系の機構部のチェックを行
う。
第4図は、全自動炊飯装置の各ユニットの機構部を説明
する縦断面図である。第4図を参照して、貯米計量ユニ
ット2,洗米ユニット3,および炊飯ユニット4の各ユ
ニットの機構部を説明する。
前述したように,貯米計量ユニット2,洗米ユニット
3,および炊飯ユニット4の各ユニットは、全自動炊飯
装置本体1の箱体の中に、3段で前後方向(第4図では
左右方向)に引き出し自在に収納されている。
貯米計量ユニット2に設けられる貯米庫20には、貯米
庫本体の箱体側面下部に上下に離間して、上部の第1セ
ンサ20aと下部の第2センサ20bが設けられてい
る。第1センサ20aおよび第2センサ20bは貯米庫
20内の米の残量を検出する米検出装置を構成し、第1
センサ20a,第2センサ20bは、それぞれ米を検出
するとオン状態となり、米を検出しなくなるとオフ状態
になる。炊飯動作を開始する時には、米検出装置により
米の残量を検出してから動作が開始される。貯米庫20
の下部には、貯米庫20内の米を所定量だけ排出するた
めの計量装置21が直付けで結合されて設置されてい
る。計量装置21は、計量ドラムと該計量ドラムを回転
駆動するモータ22と、計量ドラムの回転量を検出する
エンコーダ23から構成されている。この計量装置21
により、米を計量するメカニズムの動きは、第2図によ
る説明で述べたとおりである。モータ22で回転駆動さ
れる計量ドラムの回転量をエンコーダ23により制御
し、所定の回転量により設定した所定量の米を計量し
て、下側の洗米ユニット3における洗米装置30に投入
する。
洗米ユニット3には、貯米計量ユニット2の計量装置2
1から排出される計量米を受ける下部位置に、洗米装置
30が設けられている。洗米装置30は、洗米外槽31
および洗米内槽32の2重構造の洗米槽と、撹拌羽根3
3および洗米モータ34の撹拌機構から構成されてい
る。計量された米が洗米内槽32の中に収容され、更に
水が洗米内槽32の中に入れられ、撹拌羽根33を洗米
モータ34により回転駆動することにより洗米が行なわ
れる。洗米外槽31は水をオーバーフローさせて洗米を
行う時のオーバーフロー水を受けて排水する排水路系を
形成する。洗米を行うための給水路系は、一部が図示さ
れているのみであるが、給水弁24,給水パイプ25,
給水ノズル26により構成されている。洗米装置30に
対する給水制御は、水位センサ27によるセンサ信号に
より給水弁24を制御して行なわれる。
洗米内槽32および洗米外槽31の下部には排米口35
が設けられている。排米口35は排米弁36により開閉
される。排米弁36による排米口35の開閉機構は、排
米弁36と一体的に結合され上方に突出する弁ロッドの
上下動機構により構成される。この上下動機構は、撹拌
羽根33の中心棒の中空部を通して、弁ロッドの上端が
アームと係合され、更に排出弁カム機構37に係合され
る機構となっている。排米弁36は排米弁カム機構34
のモータ駆動により弁ロッドを介して上下動され、排米
口35の開閉動作を行う。
洗米内槽32の下部には排水口38が設けられ、排出口
38は周囲を所定メッシュの網で覆われている。排出口
38は排水路(図示せず)に接続され、排水路には排水
弁(図示せず)が設けられている。ここ排水弁および給
水弁24の制御により、洗米装置に給水を行い、洗米を
行い、汚れた水を排水する。なお、洗米外槽31が形成
するオーバーフロー水の排水系も、排水口38に接続さ
れる排水路に同じように接続されている。これによりオ
ーバーフロー水の排水が行なわれる。
また、洗米ユニット3には、洗米装置30の下部に一方
の端部が位置にし、他方の端部が排気ファンユニット6
に位置している排気ダクト39が設けられている。排気
ダクト39の吸気口39aは、洗米装置30の排米口3
5とほぼ同じ位置に設置されており、また、排気口39
bは、洗米ユニット3の前面となっている。そして、排
気ダクト39の途中に排気ファンユニット6が設けられ
る。排気ファンユニット6が排気ファンの駆動制御を行
い、自動炊飯器7から発生する水蒸気の排気を行う。
炊飯ユニット4には、洗米装置30で洗米した米を自動
炊飯器7に仕込むため、自動炊飯器7の蓋7aを開閉す
る機構として、蓋開閉機構40が箱体後部に備えられて
いる。この蓋開閉機構40は、開閉モータ41,第1リ
ンク42,第2リンク43,第3リンク44,および昇
降モータ45から構成されており、リンクメカニズムを
用いて、自動炊飯器7の上部前面における蓋7aのノッ
チを押圧し、自動炊飯器7の蓋7aを開く構成になって
いる。すなわち、自動炊飯器7の蓋7aは、蓋7aのノ
ッチが解錠されると、スプリングにより自動的に開くよ
うになっている。この手段は通常使用されている公知の
ものである。なお、ここでの自動炊飯器7は、内鍋,外
鍋を備え、マイクロコンピュータ制御で炊飯制御,保温
制御を行うマイコン自動炊飯器である。自動炊飯器7
は、バネを内蔵したヒンジにより本体部と開閉自在な蓋
7aを有している。蓋7aはノッチによって施錠され、
ノッチを押圧して解錠すると蓋7aが内蔵したバネによ
って自動的に開くように構成されている。蓋7aの中央
部には、炊飯中および保温中に発生する水蒸気を排出す
る圧力吐出口7bが設けられており、圧力吐出口7bか
ら内部の蒸気が排出可能となっている。
また、炊飯ユニット4には、蓋開閉機構40の動作と関
係して、自動炊飯器7を前後方向に移動させるためのス
ライドモータ46,スライドレール47が設けられてい
る。自動炊飯器7はスライドレール47上を移動する台
車に載置されて、蓋開閉機構40の動作と関係して前後
方向に移動する。すなわち、自動炊飯器7は、まず、蓋
7aを開くために、蓋開閉機構40が設置されている後
方位置に移動して蓋7aのノッチが押圧されると、蓋7
aのノッチが解錠され、蓋7aがスプリングにより自動
的に開かれる。次に、洗米装置30から洗米された米を
排米口35から受けて仕込むために、洗米装置30の下
部位置の前方に移動する。この前方位置で、米と所定量
の水を炊飯鍋に収容した後、次に、蓋開閉機構40によ
り蓋7aを閉めるために、再び後方に移動する。そし
て、、後方部で蓋開閉機構40により蓋7aが押圧され
て、蓋7aのノッチが施錠されて蓋7aが閉じ、その状
態が保持される。この蓋7aを閉めた後、再び前方に移
動し、炊飯動作の準備が完了する。炊飯動作を行う時
に、自動炊飯器7を前方に移動させて、前部に位置させ
るのは、自動炊飯器7の蓋7aの中央部の圧力吐出口7
bを、排気ダクト39の吸気口39aと同じ位置とする
ためである。これにより、自動炊飯器7は前方に位置し
て、炊飯動作中および保温中に発生する水蒸気が排気ダ
クト39を通して外部に排出される。
スライドレール47上を走行する台車には、自動炊飯器
7の給電プラグが接続される強電回路のコンセントが設
けられている。自動炊飯器7を台車に載置した時に、給
電プラグを台車上のコンセントに差し込む。また、自動
炊飯器7が台車の定位置にセットされた時には、自動炊
飯器7の下部の裏側に設けた光送受信器49が、台車側
に設けた光送受信器48と対面し、自動炊飯器7と全自
動炊飯装置本体1の制御装置29との間で制御データの
通信のための光通信路が形成される。なお、全自動炊飯
装置本体1における各々の炊飯装置要素の制御を行うた
めの制御装置29は、全自動炊飯装置本体1の箱体の上
部後の空間(ここでは右上部)に設置されている。
制御装置29は、自動炊飯器7が全自動炊飯装置本体1
の炊飯ユニット3の所定位置にセットされた時、互いの
光送受信器48,49を介して制御データの信号伝送路
が結合されて、全自動炊飯装置の全体の炊飯工程制御を
行う。
このように、制御装置と炊飯器との電気的接続を光送受
信器48,49で行うことにより、水分によって腐蝕し
やすい電気接続点の金属部分が表面に露出しないので、
水分による電気接続点の腐蝕を防止することができる。
これにより、電気接続点の信頼性を向上することができ
る。また、電気接続点の接合位置が少しずれていても、
確実に電気的に接続することができる。
第5図は、全自動炊飯装置本体における各々の炊飯装置
要素の制御を行う制御装置の電子回路の構成を示すブロ
ック図である。
第5図において、50は全自動炊飯装置本体の側の制御
装置29の制御回路(以下、本体制御回路と称する)を
示し、60は自動炊飯器7の側の制御回路(以下、炊飯
器制御回路と称する)を示している。51は本体制御
部、52は音声出力部、53は表示入力部、54はセン
サ入力部、55はドライブ出力部、56は光送受信器と
なる装置本体側のフォトカプラ、57は商用交流電源、
58は過大電流の流入を防止するブレーカである。59
は自動炊飯器7の電気回路に対するコンセントである。
61は炊飯制御部、62は自動炊飯器側のフォトカプ
ラ、63は温度センサ、64は炊飯ヒータ、65は保温
ヒータ、66は表示入力部である。
全自動炊飯装置本体の側の制御装置29の本体制御回路
50は、マイクロコンピュータから構成され全体の制御
処理を行う本体制御部51を中心とし、本体制御部51
と制御データの入出力を行う各々の周辺回路が接続され
て構成されている。すなわち、利用者への音声案内出力
を行う音声出力部52と、操作表示パネルに対する表示
入力の処理を行う表示入力部53と、機構部の各々の動
作検出のための複数のセンサからの入力を受けるセンサ
入力部54と、制御モータおよびアクチュエータなどの
機構部を駆動制御するドライブ出力部55とが、それぞ
れ本体制御部51のマイクロコンピュータの各々の入出
力ポートに接続されて構成されている。
本体制御部51には、炊飯鍋の洗浄を確認するための鍋
抜かれメモリデータ記憶部51aが備えられている。本
体制御部51は、炊飯を行う各工程の制御を行う時に、
鍋抜かれメモリデータ記憶部51aのデータのチェック
を行う。データのチェックは、炊飯制御の各工程の制御
データの入力を受付ける前に行い、全自動炊飯装置の箱
体本体から炊飯器が一時的に取り外されたことを確認す
る。また、本体制御部51には、データ通信のための入
出力ポートが備えられており、フォトカプラ(光送受信
器48,49)56,62を介して自動炊飯器7の炊飯
制御回路60と結合され、本体制御回路50と飯器制御
回路60との間で制御データの交換のための通信を行
う。
炊飯制御回路60は、マイクロコンピュータから構成さ
れる炊飯制御部61の各々の入出力ポートにそれぞれ温
度センサ63,炊飯ヒータ64,保温ヒータ65,およ
び表示入力部66が接続されて構成されている。炊飯制
御部61には、表示入力部66が接続されているが、こ
れは、この炊飯制御回路60が備えられている自動炊飯
器7が全自動炊飯装置本体1に組み込まれずに、独立し
て動作するときに使用される表示入力操作部である。自
動炊飯器7が全自動炊飯装置本体1に組込まてれて、全
自動で、米の計量,洗米,炊飯などの一連の炊飯工程の
動作が行なわれる場合には、用いられない。
このような自動炊飯器7の炊飯制御回路60において、
炊飯制御部61を構成するマイクロコンピュータ,温度
センサ63のサーミスタ,炊飯ヒータ64および保温ヒ
ータ65を制御するトライアック回路およびそのドライ
ブ回路など、ハードウェア構成は、従来から開発されて
用いられているものと同様なものであり、詳細な説明は
省略する。表示入力部66は、例えば、自動炊飯器7の
本体の前面に設けられる7セグメント文字表示器,操作
キースイッチ,状態表示を行う発光ダイオードなどで構
成される操作表示パネルである。
まず、このように構成された自動炊飯器7の炊飯制御回
路60の動作を説明する。この制御回路60の動作にお
いては、自動炊飯器7が全自動炊飯装置本体1に組込ま
れず、独立して炊飯制御が行なわれる場合の第1炊飯制
御モードと、自動炊飯器7が全自動炊飯装置本体1に組
込まれて、炊飯制御が行なわれる場合の第2炊飯制御モ
ードとの炊飯制御がある。
第1炊飯制御モードでは、予め洗米された米と水が鍋飯
鍋に入れられ、表示入力部66からの炊飯開始指示の入
力により炊飯動作が開始される。この場合、炊飯制御の
途中で、温度上昇度から炊飯容量の判定を行う合数判定
を行い、判定した炊飯容量に応じて炊飯ヒータの加熱電
力の通電制御を行う。
また、第2炊飯制御モードでは、全自動炊飯装置本体1
の機構部の制御によって、炊飯する米の計量が行なわ
れ、洗米された米と、所定量の水が自動的に炊飯鍋に入
れられ、全自動炊飯装置本体1と自動炊飯器7との間で
データ通信を行って、計量した米の量の制御データの入
力と共に、炊飯開始指定の制御データが入力されて、炊
飯動作が開始される。このため、この場合、炊飯制御の
途中での合数判定は行なわず、全自動炊飯装置本体1の
側からデータ通信で受けとった制御データによる炊飯量
に応じて、炊飯ヒータの加熱電力の通電制御を行う。
第6図は、炊飯制御回路60の炊飯制御の流れを概略を
示すフローチャートである。第6図を参照して説明す
る。
自動炊飯器7の炊飯制御回路60に電源が投入される
と、炊飯制御回路60の炊飯制御部61のマイクロコン
ピュータはイニシャルリセットなどの初期化処理を行
い、ステップ70において、全自動か否かを判定する。
すなわち、上述の第1炊飯制御モードでの炊飯制御(非
全自動)か、第2炊飯制御モードでの炊飯制御(全自
動)かの判定を行う。ステップ70で、全自動と判定さ
れないと、自動炊飯器7における炊飯制御回路6の表示
入力部66からの炊飯開始スイッチによる炊飯開始指示
の待ちとなるので、ステップ71に進み、炊飯開始スイ
ッチがオンとなったか否かを判定する。ステップ71で
炊飯開始スイッチのオンが判定されないと、ステップ7
0に戻って、ステップ70からの処理を繰り返す。
また、ステップ70において、全自動と判定された場合
には、ステップ72に進み、全自動炊飯装置本体1の本
体制御回路50からのデータ通信により受信した制御デ
ータに対するデータ格納を行い、次のステップ73にお
いて、上述の第2炊飯制御モードであることを示す全自
動メモリをセットし、次のステップ74に進む。なお、
ステップ70において、全自動と判定されるのは、全自
動炊飯装置本体1の本体制御回路50から制御データを
受信した場合であり、制御データの受信を契機として、
全自動と判定される。
次のステップ74では、吸水工程の処理を行う。吸水工
程の処理は、炊飯鍋の水を温め、米に十分に吸水させる
工程の処理である。次に、ステップ75において、吸水
工程の処理終了を判定するため500秒が経過したか否
かの判定を行う。ステップ75において、500秒が判
定されるまでは、ステップ74に戻り、ステップ74の
吸水工程の処理を繰り返し行う。
500秒が経過して、吸水工程の処理が終わると、次の
ステップ76に進み、炊飯ヒータをオンとして、炊飯容
量を判定する基準温度のT0℃まで昇温する。このT0
℃に達したか否かはステップ77により判定する。ステ
ップ77において、T0℃以下であると判定されると、
ステップ76に戻って炊飯ヒータオンを継続する。
T0℃を越えたことをステップ77で判定できると、ス
テップ78において、全自動メモリ(セット)となって
いるか否かの判定を行う。全自動メモリでなければ、第
1炊飯制御モードであり、この自動炊飯器7において炊
飯容量の判定を行うので、ステップ80に進み、合数判
定の処理を行って、炊飯容量のデータを得た後、100
℃までの炊き上げを行う。そして、次のステップ82に
進み、ステップ82からの処理で、炊飯容量に応じて加
熱電力を定めて最適な加熱電力で沸騰を継続するため処
理を行う。
また、T0℃を越えたことをステップ77で判定し、更
に、ステップ78で全自動メモリと判定されると、これ
は、全自動炊飯装置本体1からの指示により炊飯制御を
行っている第2炊飯制御モードであるので、この場合
は、炊飯容量を判定する必要はない。このため、ステッ
プ79に進み、温度判定を行う基準温度を100℃とし
て、合数判定を行うことなく、炊き上げを行う。すなわ
ち、ステップ79において、100℃以下であると、ス
テップ76に戻り、炊飯ヒータオンを継続する。この場
合には、ステップ79→ステップ77→ステップ78→
ステップ79→ステップ76のループで、炊飯ヒータオ
ンを継続する。ステップ79において、100℃を越え
たことが判定されると、次に、ステップ81に進み、全
自動メモリデータ変換の処理を行う。これは、全自動炊
飯装置本体1から送信されてきた制御データを、合数判
定の処理で得られる炊飯容量を示すデータ(例えば熱容
量に応じた温度上昇時間データなど)と同じフォーマッ
トのデータに変換する。そして、次のステップ82に進
み、ステップ82からの処理で、炊飯容量に応じて加熱
電力を定めて最適な加熱電力で沸騰を継続するため処理
を行う。すなわち、ステップ82,ステップ83,ステ
ップ84の判定処理により、それぞれに合数判定された
炊飯容量のデータの範囲をa,b,c,dで判定し、判
定された範囲a,b,c,dに応じて、それぞれステッ
プ85,ステップ86,ステップ87,ステップ88に
おいて、それに対応するそれぞれの炊飯ヒータA,炊飯
ヒータB,炊飯ヒータC,炊飯ヒータDの加熱電力によ
る炊飯ヒータの通電制御を行って、沸騰を維持する加熱
制御を行う。
このような沸騰を維持する加熱制御は、沸騰を持続し、
炊飯鍋の沸騰状態が続いて、米が十分に水を吸水して炊
飯鍋底部の水分がなくなり、炊飯鍋の温度が急激に上昇
して、130℃に達したことを判定するまで行う。すな
わち、これはステップ89において、炊飯鍋の温度が1
30℃以下であるか否かを判定し、130℃以下と判さ
れている間は、ステップ82に戻り、ステップ82から
の処理を繰り返し行う。例えば、合数判定の処理または
全自動メモリデータ変換の処理で、炊飯容量の判定が範
囲bとされていると、これをステップ83で判定し、ス
テップ86で炊飯ヒータBの加熱電力による炊飯ヒータ
の通電制御を行い、更に、ステップ89で130℃以下
であるか否かの判定を行い、沸騰を維持する加熱制御を
行う。ステップ89で130℃を越えることが判定され
るまでは、ステップ89→ステップ82→ステップ83
→ステップ86→ステップ89の処理ループを繰り返し
行う。ステップ89において130℃を越えたことが判
定されると、次にステップ90において、むらし工程の
処理を行い、次のステップ91で保温工程の処理を行っ
て処理を終了する。なお、ステップ90のむらし工程で
は、所定時間の間の第1むらし工程,第1追い炊き工
程,第2むらし工程,第2追い炊き工程等を行う。そし
て、次のステップ91の保温工程に至る。通常、この保
温工程の処理は、操作スイッチにより保温取消が指示さ
れるまで継続して行われる。
次に、全自動炊飯装置本体1の側の本体制御回路50の
動作について説明する。
第7a図,第7b図,第7c図,第7d図,第7e図,
および第7f図は、本体制御回路50の炊飯制御の流れ
の概略を示すフローチャートである。
まず、第7a図を参照する。ステップ101において、
電源投入が行なわれると、次のステップ102におい
て、現在時刻の表示を行う。次にステップ103でイニ
シャルリセットを行い、ワークレジスタなどをリセット
を行って、初期化処理を行う。次に、ステップ104に
おいて、メニュースイッチ(メニューSW),炊飯スイ
ッチ(炊飯SW)の同時オンか否かを判定する。このス
テップ104の判定処理は、メンテナンス用のテストプ
ログラム処理を行うか否かの判定処理である。メニュー
SW,炊飯SWが同時オンであれば、テストプログラム
処理(105)を行う処理に進む。テストプログラム処
理は、本発明とは直接的に関係しないので、ここでの説
明は省略する。
ステップ104の判定で、メニューSW,炊飯SWが同
時オンでなければ、ステップ106に進み、エラービッ
トがあるか否かを判定する。エラービットがあれば、ス
テップ107におい、エラービットの内容に応じたエラ
ー処理を行い、再びステップ106に戻って、エラービ
ットがあるか否かを判定する。再びエラービットがある
ことが判定されれば、ステップ107で再びエラービッ
トに応じたエラー処理を行う。このようにして順次に、
ここでの発生エラーの内容を示すエラービットの存在を
判定する(ステップ106)と、それに応じたエラー処
理(ステップ107)を行う。
ステップ106でエラービットがないことを確認する
と、次にステップ108に進み、工程カウンタがクリア
されているか否かを判定する。工程カウンタがクリアさ
れていない場合には、ステップ109に進み、工程カウ
ンタ先サーチの処理を行う。この工程カウンタ先サーチ
の処理は、停電補償を行うためのもので、停電確認,セ
ット不良確認などを行った後、炊飯工程制御の全体の進
行の段階に応じて進む工程カウントの内容に従って、炊
飯工程制御を継続する処理またはエラー処理を行う。ス
テップ109の工程カウンタ先サーチ処理のサブルーチ
ンでリターン終了された場合には、ステップ106から
処理を行う。ステップ108において、工程カウンタの
クリアが確認されると、次には、第7b図のステップ1
10に進む。
第7b図を参照する。次に、ステップ110にいて、工
程イニシャルの処理を行う。工程イニシャルの処理は、
全自動炊飯装置本体1の各々の機構部において、制御モ
ータ,アクチュエータなどの移動部材が初期位置(ホー
ムポジション)に位置しているか否かを確認するための
処理である。各々の移動部材が初期位置に位置していな
い場合には、この工程イニシャルの処理において、それ
ぞれの移動部材を初期位置に移動させる駆動を行う。ス
テップ110の工程イニシャルが終了すると、次にステ
ップ111に進み、工程イニシャルに異常があるか否か
の判定処理を行う。ステップ111の処理において、工
程イニシャルに異常があることが判定されると、ステッ
プ106に戻る。また、工程イニシャルに異常がない
と、次のステップ112に進み、炊飯器状態の確認の処
理を行い、次にステップ113で、時計スイッチがオン
とされたか否かを判定し、時計スイッチがオンとされた
場合にだけ、ステップ114で現在時刻をセットする処
理を行う。次に、ステップ115で予約スイッチがオン
か否かを判定する。予約スイッチがオンでない場合、次
にステップ116でメニュースイッチがオンであるか否
かを判定し、メニュースイッチがオンでない場合には、
更にステップ117で保温スイッチがオンであるか否か
を判定する。保温スイッチがオンでない場合は、次に、
ステップ122の停電確認の処理を行い、ステップ11
0に戻り、ステップ110の工程イニシャルからの処理
を繰り返す。
また、ステップ115で予約スイッチがオンと判定され
ると、次のステップ120で、鍋抜かれメモリセットと
なっているか否かを判定する。鍋抜かれメモリがセット
であれば、ステップ121に進み、エラー報知を行い、
次のステップ122で停電確認の処理を行い、ステップ
110に戻る。
ステップ120で鍋抜かれメモリがセットでなければ、
自動炊飯器7が全自動炊飯装置本体1から一時的に取り
外され、炊飯鍋が一度抜かれて正常に炊飯鍋が洗浄され
ていることが確認できるので、これを確認した後、ステ
ップ123で貯米量のチェックを行い、更にステップ1
24で水量チェックを行い、ステップ125でエラーが
あるか否かを判定する。この判定でエラーがあれば、ス
テップ106(第7a図)に戻り、再びステップ106
からの処理を行う。ステップ125でエラーがなけれ
ば、ステップ126において、前回コースの点滅の処理
を行い、ステップ146(第7d図)に進み、ステップ
146からの予約炊飯モードにおける処理を行う。
一方、ステップ117の判定処理において、保温スイッ
チがオンであることが判定されれば、保温中(118;
第10図)の処理に進む。
また、ステップ116の判定処理に進んで、予約スイッ
チがオンでなく、メニュースイッチがオンであることが
判定されれば、ステップ119に進み、予約モードでな
く、即時動作モードでの全自動炊飯制御の処理を行うた
め、後述するメニュー選択のための処理へと進む。すな
わち、ステップ119では、鍋抜かれメモリセットとな
っているか否かを判定し、鍋抜かれメモリがセットであ
れば、ステップ121に進み、エラー報知を行い、次の
ステップ122で停電確認の処理を行い、ステップ11
0に戻る。また、ステップ119で鍋抜かれメモリがセ
ットでなければ、自動炊飯器7が全自動炊飯装置本体1
から一時的に取り外され、炊飯鍋が一度抜かれて、正常
に炊飯鍋が洗浄されていることが確認できるので、これ
を確認した後、次にステップ127で貯米量のチェック
を行い、更にステップ128において、水量チェックを
行う。次に、ステップ129でエラーがあるか否かを判
定する。エラーがあれば、ステップ106(第7a図)
に戻り、再びステップ106からの処理を行う。ステッ
プ129でエラーがなければ、次のステップ130(第
7c図)に進む。
次に、第7c図を参照する。即時動作モードの全自動炊
飯制御モードの処理を行う場合には、ステップ130か
らの処理を行う。ステップ130において、前回コース
点滅の処理を行い、次のステップ131で停電確認を行
い、更に、ステップ132においてコース選択の処理を
行う。このコース選択の処理は、全自動炊飯制御におけ
る各々の炊飯工程の動作のコース選択を行う処理であ
る。
コース選択の処理は、第3図を参照すれば明らかなよう
に、炊飯のメニューの選択においては、白米,早炊き,
炊き込み,おかゆ1合,おかゆ2合の5種類のメニュー
選択を行い、炊飯量の選択においては、2カップから1
0カップまでの1カップ毎の炊飯量の選択を行う。ま
た、炊き上げる御飯の「かたさ」の程度を「かため」か
ら「やわらかめ」までを10段階で選択する。この「か
たさ」の選択指示は炊飯を行う場合の水加減の量の指示
データを与える。また、更に洗米の程度を3段階で設定
する。
再び、第7c図に戻って説明を続けると、ステップ13
2のコース選択の処理が終了すると、次にステップ13
3のセット不良確認の処理を行う。セット不良確認の処
理は、貯米計量ユニット,洗米ユニット,炊飯ユニッ
ト,炊飯ユニットの自動炊飯器などが正常位置にセット
されているか否かを確認する処理である。ステップ13
3において、セット不良確認の処理が終了すると、次に
ステップ134に進み、取消スイッチがオンとなったか
否かを判定する。ここで、取消スイッチがオンであると
判定されると、ステップ135に進み、操作表示パネル
のコースLED(コース表示発光ダイオード)を消灯
し、次にステップ136で工程カウンタを(00)にセ
ットして、最初からの処理とするため、ステップ106
に戻る。ステップ136で取消スイッチがオンと判定さ
れないとステップ137に進み、セット不良があるか否
かを判定する。ここでセット不良があると、ステップ1
31に戻り、ステップ131の停電確認からの処理を行
う。また、セット不良がなければ、ステップ138で予
約スイッチがオンとなったか否かを判定する。ここで、
予約スイッチがオンであることが判定されると、予約炊
飯モードの動作に切り換えるので、ステップ146に進
んで、予約炊飯モードにおける全自動炊飯制御の処理を
行う。
また、ステップ138の判定処理において予約スイッチ
がオンと判定されないと、次に、ステップ139に進
み、スタートスイッチがオンとなったか否かを判定す
る。スタートスイッチがオンと判定されないと、ステッ
プ131に戻り、ステップ131からステップ139ま
での処理を繰り返し行って、スタートスイッチがオンと
されるのを待つ。ステップ139において、スタートス
イッチのオンが判定されると、次のステップ140に進
み、炊飯器通信処理を行う。ここでの炊飯器通信処理は
炊飯ユニット4に全動炊飯器7がセットされていること
を確認するための処理である。次に、ステップ141に
おいて、架台ロックを行い、次のステップ142でロッ
ク異常があるか否かの判定を行う。この判定で架台ロッ
クのロック異常が判定された場合は、ステップ143に
おいて、操作表示パネルのコースLEDを消灯し、最初
からの処理を行うため、ステップ106に戻る。また、
ステップ142の判定でロック異常が判定されないと、
ステップ144に進み、コースデータを記憶して、次の
ステップ145において、コースLEDを点灯する。そ
して、ステップ145の次には、第7e図のステップ1
72に進み、ステップ172からの米の計量工程,洗米
工程などの処理へと続ける。
一方、第7b図のステップ126から続いて、または第
7c図のステップ138の判断ステップから分岐して、
第7d図のステップ146からの予約炊飯モードにおけ
る処理を続ける。
第7d図を参照して説明すると、まず、ステップ146
において、予約1または2を点滅し、次にステップ14
7で予約時刻,炊きあがり表示の点滅を行う。続いて、
ステップ148で停電確認を行い、ステップ149で時
刻セットを行い、ステップ150でコース選択の処理を
行う。次にステップ151でセット不良確認を行い、次
のステップ152で予約切り換えの処理を行う。次にス
テップ153において、予約設定の誤りなどで取消スイ
ッチがオンとされたか否かを判定し、取消スイッチがオ
ンとされた場合は、ステップ154に進んで、点滅中の
表示を消灯し、次にステップ155で工程カウンタを
(00)にセットして、エラーチェックからの最初から
の処理を行うため、ステップ106に戻る。
また、ステップ153で取消スイッチがオンと判定され
ず、予約時刻,コース選択などの設定された場合、次に
ステップ156においてセット不良があるか否かを判定
し、設定された内容が矛盾せず有効であることを確認し
て、次に、ステップ157で予約炊飯モードの動作開始
のためのスタートスイッチがオンとされたか否かを判定
する。スタートスイッチがオンとされた場合、次にステ
ップ158に進み、予約時刻と現在時刻を比較して、設
定した予約時間が矛盾していないか否かをチェックす
る。予約時刻が矛盾している場合には、ステップ159
に進み、「予約できません」の音声出力を行い、ステッ
プ148に戻り、ステップ148からの予約炊飯モード
の設定処理を再び行う。このようなステップ148に戻
っての予約炊飯モードの再設定処理は、ステップ156
でセット不良があることを判定した場合、スタートスイ
ッチがオンと判定されない場合には同様にしてステップ
148に戻り、予約炊飯モードの再設定処理を行う。
また、ステップ158の予約時間のチェック判定で、予
約時間がOK(適確)であると、次にステップ160に
進み、炊飯器通信処理を行う。ここでの炊飯器通信処理
は炊飯ユニット4に全動炊飯器7がセットされているこ
とを確認するための処理である。次に、ステップ161
において、架台ロックの処理を行い、次のステップ16
2でロック異常があるか否かの判定を行う。この判定で
架台ロックのロック異常が判定された場合は、ステップ
163において、点滅中の表示を消灯し、エラーチェッ
クの処理からの最初からの処理を行うため、ステップ1
06に戻る。ステップ162の判定でロック異常が判定
されないと、次にステップ164に進み、コースデータ
を記憶し、次のステップ165において、予約時刻,炊
きあがりの表示を点灯する。次にステップ166におい
て、予約中LED,コースLEDを点灯する。そして、
次のステップ167において、予約タイマ中の処理(サ
ブルーチンの処理)を行う。
予約タイマ中の処理のサブルーチンでは、工程カウンタ
の内容を予約タイマ中を示す(02)にセットして、停
電確認を行いながら現在時刻が予約時刻となってた否か
を監視し、予約時刻となった時にリターンする。
予約タイマ中の処理が終了し、予約時刻となると、次に
ステップ168で予約中LED,予約時刻,炊きあがり
の表示を消灯する。次に、ステップ169で予約中終了
が取消スイッチオンによるものがあるか否か判定を行
い、取消スイッチオンによる予約中終了であると、ステ
ップ170に進み、コースLEDを消灯し、ステップ1
71で工程カウンタを(00)にセットして、エラーチ
ェックからの最初からの処理を行うために、ステップ1
06に戻る。
また、ステップ169の判定で、取消スイッチオンによ
る予約中終了でないことを確認すると、次に、第7e図
のステップ172に進み、ステップ172からの米の計
量工程,洗米工程などの炊飯準備処理へと続ける。
第7e図を参照して、続いて行う炊飯動作開始前の炊飯
準備処理を説明する。
まず、ステップ172で表示部の「洗米中」LEDを点
灯し、次にステップ173でスライド後進(03)の処
理を行い、次のステップ174で前のスライド後進の処
理でエラーがあったか否かを判定する。次に、ステップ
175でロックカム動作(04)の処理を行い、ステッ
プ176でロックカム動作の処理にエラーがあったか否
かを判定する。次に、ステップ177で蓋開工程(0
5)の処理を行い、次のステップ178で蓋開工程の処
理でエラーがあったか否かを判定する。続いてステップ
179でロックカム収納(06)の処理を行い、次に、
ステップ180において、蓋開センサの検知出力により
蓋開が正常に行われたか否かを判定する。蓋の開成動作
が正常に行われていないと、ステップ181に進み、ス
テップ181において、この蓋の開成動作のチェックが
3回目であるか否かを動作カウンタにより判定する。3
回目以下であると、ステップ175に戻り、再び、ステ
ップ175からの処理で、蓋の開成動作を行う。また、
このステップ181の蓋の開成動作のチェックにおい
て、3回目のチェックを越えると、ステップ182に進
み、エラービット(08)をセットして、後述するステ
ップ219(第7f図)に進み、「洗米中」LEDを消
灯して、洗米中工程の処理をエラー終了する。また、こ
のステップ182からの処理フローと同様に、洗米中工
程の処理をエラー終了する場合は、ステップ174,ス
テップ176,ステップ178でエラーがあることが判
定された場合がある。この場合にも、同様にして、ステ
ップ219に進み、「洗米中」LEDを消灯して、洗米
中工程の処理をエラー終了する。
また、ステップ180の判定で蓋の開成動作が正常に行
なわれたことを判定すると、次にステップ192に進
み、再びエラーがないことを確認し、次にステップ19
3でスライド前進(07)の処理を行う。次のステップ
194ではスライド前進の処理にエラーがあったか否か
を判定する。次に、ステップ195で炊飯を行う米の計
量を行う計算工程(08)の処理を行い、次のステップ
196で計量工程の処理でエラーがあったか否かを判定
する。これらのエラー判定のステップ192,ステップ
194,ステップ196でエラーがあることが判定され
ると、前述と同様に「洗米中」LEDを消灯して、洗米
中工程の処理をエラー終了するステップ219(第7f
図)に進む。
これにより、炊飯ユニット4において、スライドレール
上の台車に載置された自動炊飯器7が後進し、蓋開閉機
構40により自動炊飯器7の蓋が開けられて、再び前進
して、計量され洗米された米を受けられるような位置に
となる。続いて、貯米計量ユニット2で炊飯する米の計
量が行なわれ、洗米ユニット3の洗米装置30に米に入
れられた状態となる。続いて、洗米装置30を制御して
洗米が行なわれる。
洗米装置30の制御は、まず、ステップ197で洗米1
工程(09)を行い、ステップ198で研米1工程(0
A)を行い、次にステップ199で洗米2工程(0B)
を行い、ステップ200で研米2工程(0C)を行う。
次にステップ201で洗米3工程(09)を行う。続い
て、ステップ202でオーバーフロー(0E)の処理を
行って、洗米の処理を完了すると、次のステップ203
で排水工程(0F)の処理を行う。この一連の処理で洗
米の処理が終了すると、次に、第7f図のステップ20
4の排米工程の処理に進む。
第7f図を参照して説明を続ける。次にステップ204
において、排米工程(10)の処理を行い、次のステッ
プ205で前のスライド後進の処理でエラーがあったか
否かを判定する。次に、ステップ206で水加減工程
(11)の処理を行い、ステップ207で水加減工程の
処理にエラーがあったか否かを判定する。次に、ステッ
プ208でタンク洗浄(12)の処理を行い、次のステ
ップ209でタンク洗浄の処理でエラーがあったか否か
を判定する。更に次のステップ210でスライド後進
(13)の処理を行い、ステップ211でエラーがあっ
たか否かを判定する。続いてステップ212で蓋閉工程
(14)の処理を行い、次に、ステップ213におい
て、蓋センサにより自動炊飯器の状態を検知し、蓋閉状
態となっているか否かを判定する。蓋閉状態となってい
ないと、次にステップ214に進み、ステップ214に
おいて、この蓋の閉成動作のチェックが3回目であるか
否かを動作カウンタにより判定する。3回目以下である
と、ステップ212に戻り、再び、ステップ212の蓋
閉工程の処理を行い、次のステップ213の蓋閉状態の
チェックを行う。このステップ213の蓋閉状態のチェ
ックが3回目のチェックを越えたことを、ステップ21
4で判定すると、ステップ215に進み、この場合のエ
ラーを表示するエラービット(11)をセットして、ス
テップ219に進み、「洗米中」LEDを消灯して、洗
米中工程の処理をエラー終了する。そして、エラーチェ
ックからの最初からの処理を行うため、ステップ106
に戻る。
また、ステップ213の判定で蓋閉状態を判定できる
と、次にステップ216に進み、再びエラーがあるか否
かを判定し、次にステップ217でスライド前進(1
5)の処理を行う。そして、次のステップ218でスラ
イド前進の処理にエラーがあったか否かを判定する。ス
テップ218の判定でエラーがあることが判定される
と、次にステップ219に進み、「洗米中」LEDを消
灯して、洗米中工程の処理はエラー終了とし、エラーチ
ェックからの最初からの処理を行うため、ステップ10
6に戻る。一方、ステップ218の判定でエラーがない
ことが判定されると、ステップ220に進み、「洗米
中」LEDを消灯して、ここでの一連の洗米中工程の処
理を終了し、次からの炊飯中工程の処理を行う。
このような制御処理により、洗米装置30により洗米が
行なわれた後、洗米装置30の下部に位置して蓋を開け
られた状態の自動炊飯器7に、洗米された米が収容さ
れ、所定の水加減量の水を入れる。次に、自動炊飯器7
を後進させて、蓋開閉機構40により自動炊飯器7の蓋
を閉めて、再び前進して、炊飯時に発生する水蒸気を排
出できるように、炊飯を行う所定位置に位置して、炊飯
準備の処理が終了する。
ステップ220までの制御処理で、炊飯準備の処理が終
了すると、次にステップ221からの炊飯中工程の処理
を行う。
続いて行う炊飯中工程の処理では、まず、ステップ22
1において、メニューが炊き込み御飯となっているか否
かを判定する。炊き込み御飯となっていると、自動炊飯
器7の炊飯鍋の中に炊き込む具を入れる操作を行うた
め、一時的に炊飯制御動作を中断する。このためステッ
プ222で「炊飯中」LEDの点滅の処理を行い、次の
ステップ223で再スタート待ち(16)の処理を行
う。
再スタート待ちの処理のサブルーチンでは、工程カウン
タの内容を再スタート待ちの処理中であることを示す
(16)にセットして、停電確認およびセット不良確認
を行いながら、所定時間毎に利用者に注意を促ながすブ
ザー音を発生させる処理を行う。この処理の間に、スタ
ートスイッチがオンとされるか否かを監視し、スタート
スイッチがオンとされると、再びセット不良をチェック
してリターンする。
ステップ223の再スタート待ち(16)の処理を行
い、この処理で炊飯制御動作を一時中断して、再びスタ
ートスイッチがオンとされるのを待っている間に、利用
者が炊き込み御飯で炊き込む具を炊飯鍋に入れる操作を
行い、スタートスイッチをオンとすると、このステップ
223の処理を抜れて、ステップ224に進む。また、
前のステップ221の炊き込み御飯の判定の処理で、炊
き込み御飯と判定されないと、ステップ224に進む。
ステップ224の処理においては、炊飯中工程の処理に
入ったことを示すため「炊飯中」LEDを点灯し、ステ
ップ225で炊飯中(17)の処理を行う。
炊飯中(17)の処理は後述するが、炊飯器通信を行
い、自動炊飯器7に対して炊飯開始の指示を送信して、
炊飯動作を開始させ、この間に排気ファンの制御を行っ
て、炊飯動作時に自動炊飯器7から発生する水蒸気の排
気を行うと共に、時間監視を行い、炊飯動作が終了して
御飯を食べられる状態になるまでの時間表示を行う。
ステップ225の炊飯中の処理が終了すると、次にステ
ップ226の処理で、炊飯中工程の処理が終了したこと
を示すため「炊飯中」LEDを消灯し、次のステップ2
27で炊飯中の処理でエラーがあったか否かの判定を行
う。エラーがあることが判定されると、エラーチェック
からの最初からの処理を行うため、ステップ106に戻
る。また、エラーがあることが判定されないと、次のス
テップ228の保温中(18)の処理を行う。
ステップ228の保温中(18)の処理は、また後述す
るが、自動炊飯器7が保温中の間は継続され、この間に
排気ファンを間欠駆動する制御などを行う。取消スイッ
チのオン,エラーの発生などで、保温中の処理が終了す
ると、最初からの処理を行うため、ステップ106に戻
る。
このような全自動炊飯装置本体の制御処理フローのメイ
ンルーチンの中で、各々の機構部に対する制御処理、各
ステップの個別の処理のための代表的なサブルーチンの
処理を次に説明する。
第8a図および第8b図は、セット不良確認の処理のサ
ブルーチンの処理を示すフローチャートである。このセ
ット不良確認の処理は、全自動炊飯装置本体の制御処理
フローのメインルーチンの中で頻繁に行なわれて、全自
動炊飯装置本体1における機構部の各ユニットのセット
状態の確認を行う。セット不良確認の処理で行なわれた
確認処理の結果は、操作表示部パネル5における1区画
の表示ゾーンの炊飯要素装置セット表示部17におい
て、全自動炊飯装置本体と各々の装置ユニットの各シン
ボルとを模式図的に表示し、その表示部の各々の装置ユ
ニットのシンボルのセット位置に対応して設けられてい
る各々のセット確認表示LEDにより表示される。これ
より、セット不良となっている各々の装置ユニットが何
であるかが容易に判別される。
第8a図および第8b図を参照して、セット不良確認の
処理を説明する。この処理では、自動炊飯器のセット,
炊飯器レールセット位置,および貯米庫セット位置の各
々のセット不良を確認する。
まず、自動炊飯器のセットの状態を確認するため、ステ
ップ301において、炊飯器通信が正常に行なわれるか
否かを判定する。ステップ301の判定で、全自動炊飯
器本体と自動炊飯器との間で炊飯器通信が正常に行なわ
れることが判定されると、自動炊飯器7が炊飯ユニット
4にセットされ、更に自動炊飯器7の電源プラグがコン
セントに差し込まれて電気的に動作可能となっているこ
とが判定される。ステップ301で炊飯器通信がOKで
あると、炊飯器通信の内容によって自動炊飯器7のセン
サで内鍋のセット状態を判定できるので、次に、ステッ
プ302で内鍋が有るか否かを判定する。内鍋が有る場
合には、炊飯ユニット4の自動炊飯器7が正常にセット
されていることが判定できるので、ステップ305にお
いて、自動炊飯器の表示位置に対応する“セット不良位
置表示”LEDを消灯する。また、ステップ302の判
定で内鍋が有ると判定されない場合には、ステップ30
3に進み、“セット不良”LEDを点滅し、次にステッ
プ304において自動炊飯器の表示位置に対応する“セ
ット不良位置表示”LEDを点滅する。
次に、炊飯器レールセット位置のセット不良を確認す
る。このため、ステップ306において、炊飯器レール
セット位置がOK(正常位置)であるか否かを判定す
る。炊飯器レールセット位置がOKであると、ステップ
309に進み、炊飯器レールセット位置の表示位置に対
応する“セット不良位置表示”LEDを消灯する。ま
た、ステップ306の判定で炊飯器レールセット位置が
OKであると判定されない場合に、ステップ307に進
み、“セット不良”LEDを点滅し、次にステップ30
8において炊飯器レールセット位置の表示位置に対応す
る“セット不良位置表示”LEDを点滅する。
そして、次に貯米庫セット位置のセット不良を確認す
る。このため、ステップ310において、貯米庫セット
位置がOK(正常位置)であるか否かを判定する。貯米
庫セット位置がOKであると、ステップ313に進み、
貯米庫セット位置の表示位置に対応する“セット不良位
置表示”LEDを消灯する。また、ステップ310の判
定で貯米庫セット位置がOKであると判定されない場合
に、ステップ311に進み、“セット不良”LEDを点
滅し、次にステップ312において貯米庫セット位置の
表示位置に対応する“セット不良位置表示”LEDを点
滅する。
これにより、自動炊飯器のセット,炊飯器レールセット
位置,および貯米庫セット位置の各々の個別の各位置の
セット不良が確認できたので、全体の意味での「セット
不良あり」フラグを設定するため、ステップ314にお
いて、全ての“セット不良位置表示”LEDが消灯され
ているか否か判定する。全ての“セット不良位置表示”
LEDが消灯されていない場合には、ステップ315に
進み、「セット不良あり」フラグをセットして、メイン
ルーチンにリターンする。また、全ての“セット不良位
置表示”LEDが消灯されている場合には、ステップ3
16に進み、「セット不良あり」フラグをリセットし、
次のステップ317において、“セット不良”LEDを
消灯して、メインルーチンにリターンする。
第9図は、炊飯中処理のサブルーチンの処理を示すフロ
ーチャートである。この全自動炊飯装置本体の側で行う
炊飯中処理では、炊飯器通信を行い、自動炊飯器7に対
して炊飯開始の指示を送信して、炊飯動作を開始させ、
この間に排気ファンの制御を行って、炊飯動作時に自動
炊飯器7から発生する水蒸気の排気を行うと共に、時間
監視を行い、炊飯動作が終了して御飯を食べられる状態
になるまでの時間表示を行う。
まず、この処理では、炊飯中の処理に入っていることを
示すため、ステップ401で工程カウンタを(17)に
セットする。次にステップ402で架台ロックの処理を
行い、次にステップ403で架台ロック異常があるか否
かを判定する。架台ロックで異常があると、直ちにメイ
ンルーチンにリターンする。この場合、正常リターンで
なく異常リターンなので、これにより、メインルーチン
では、前述したように、炊飯中工程の処理が終了するた
め、炊飯中工程の処理終了を示す「炊飯中」LEDを消
灯し(ステップ226)、次にエラーがあることを判定
して(ステップ227)、エラーチェックの処理から始
まるの最初からの処理を行う(ステップ106に戻
る)。
また、ステップ403の判定において、架台ロック異常
がないと判定された場合には、次のステップ404で、
炊飯スタート通信を行い、自動炊飯器7における炊飯動
作をスタートさせる。これにより、自動炊飯器7では、
第6図の示した炊飯制御の処理フローに従って炊飯制御
の処理を開始する。全自動炊飯装置では、ステップ40
4の炊飯スタート通信を行った後、次のステップ405
で停電確認の処理を行った後、ステップ406で行った
炊飯スタート通信の炊飯器通信はOKであるか否かを判
定する。炊飯器通信において受信応答がなく、炊飯器通
信がOKでない場合には、次のステップ407でタイム
アップか否かを判定し、タイムアップでない場合には、
ステップ405に戻り、停電確認の処理,炊飯器通信の
確認の判定処理を繰り返す。所定のタイムアップ時間が
経過しても、炊飯器通信の受信応答がなく、炊飯器通信
がOKと判定されず、ステップ407でタイムアップと
なると、次にステップ408に進み、ここでのエラー状
態を示すため、エラービット(E12)をセットする。
そして、「あと 分」表示を消灯して、メインルーチ
ンにリターンする。この場合も、正常リターンでなく異
常リターンなので、これにより、メインルーチンでは、
前述したように、炊飯中工程の処理が終了するため、炊
飯中工程の処理終了を示す「炊飯中」LEDを消灯し
(ステップ226)、次にエラーがあることを判定して
(ステップ227)、エラーチェックの処理から始まる
の最初からの処理を行う(ステップ106に戻る)。
また、ステップ406において、所定のタイムアップ時
間の内に、炊飯器通信の受信応答があり、炊飯器通信が
OKと判定されると、自動炊飯器7では正常の炊飯制御
動作が開始されているので、次のステップ410におい
て、排気モータをオンとし、排気ファンユニットを駆動
して、自動炊飯器7から発生する水蒸気の排気を開始す
る。
次に、ステップ411で停電確認の処理を行い、次のス
テップ412において、御飯の炊きあがりを判定するた
め、炊きあがり時間表示部が「あと00分」表示となっ
ているか否かを判定する。炊き上がり時を示す「あと
分」表示となっていない場合には、ステップ413に
進み、炊飯メニューが炊き込みであるか否かを判定し、
炊き込みである場合には、更にステップ414でむらし
工程であるか否かを判定する。炊飯メニューが炊き込み
であり、むらし工程に入った場合に、ステップ415に
進み、「あと 分」表示を点灯し、次にステップ41
1に盛り、ステップ411からの処理を繰り返し行う。
また、ステップ413の判定で、炊き込みと判定されな
い場合、また、ステップ414で、むらし工程と判定さ
れない場合にも、ステップ411に戻り、ステップ41
1からの処理を繰り返し行う。
御飯が炊きあがり、ステップ412の判定で炊きあがり
時間表示部が「「あと00分」表示となっていることが
判定された場合、ステップ416に進み、「あと
分」表示を消灯する。次にステップ417でブザー報知
3の処理を行い、次に、ステップ418において、ルー
プカウンタが8回となっているか否かを判定し、8回と
なっていない場合、ステップ419で停電確認を行い、
ステップ417に戻る処理を繰り返し行う。これによ
り、ブザー報知3の処理が8回繰り返し行なわれて、炊
き上がりを知らせた後、メインルーチンにリターンす
る。この場合は、正常なリターンとなる。
第10図は、保温中処理のサブルーチンの処理フローを
示すフローチャートである。この全自動炊飯装置本体の
側で行う保温中処理は、炊飯中処理が正常に行なわれ、
自動炊飯器7の炊飯動作が終わり、自動炊飯器7が保温
動作に入ったことに対応して行なわれる処理である。こ
の保温中の処理は、自動炊飯器7が保温中の間は継続さ
れ、この間に排気ファンを間欠駆動する制御などを行
う。取消スイッチのオン,エラーの発生などで、保温中
の処理が終了することにより、保温中処理のサブルーチ
ンはリターンされる。また、保温中処理においては、お
かゆ炊飯の場合には、保温ランプを点滅する点灯を行
い、通常の御飯の炊飯の場合には保温ランプを連続点灯
して、保温している御飯の状態を区別して表示する。
第10図を参照して説明する。この保温中の処理では、
まず、ステップ501において、保温中の処理に入って
いることを示すため、工程カウンタを(18)にセット
する。次にステップ502保温中データセットを行う。
次に、ユニットロックモータをオフ(OFF)とする。
次に、ステップ504において、排気モータをオンと
し、排気ファンユニットを駆動して、自動炊飯器7から
発生する水蒸気の排気を開始する。
次に、ステップ505において、炊飯メニューがおかゆ
炊飯であるか否かを判定する。おかゆ炊飯である場合、
ステップ517に進み、保温ランプを点滅する。そし
て、次のステップ518において、取消スイッチがオン
となったか否かを判定する。取消スイッチがオンでない
と、保温中を継続するので、次にステップ521に進
み、ステップ521で炊飯器イニシャルか否かを判定
し、次のステップ522で炊飯器があるか否かを判定す
る。ステップ521で炊飯器イニシャルと判定された場
合、またステップ522で炊飯器の存在が確認できない
場合、保温中の処理を終了するため、ステップ515に
進む。
これらの判定ステップで、炊飯器イニシャルでなく、炊
飯器がある場合には、そのまま保温中を継続して良いの
で、ステップ523に進み、ステップ523でファン間
欠駆動の処理を行い、次のステップ524で停電確認の
処理を行って、ステップ518に戻る。そして、ステッ
プ518からの処理を繰り返し行って、この場合の保温
中の処理を継続する。
ステップ518において取消スイッチのオンが判定され
ると、保温中の処理を中断して終了とするため、ステッ
プ519に進み、自動炊飯器に対する保温取消の処理を
行い、次のステップ520でブザー報知1の処理を行っ
て、ステップ515に進む。そして、ステップ515で
保温ランプ消灯を行い、ステップ516で工程カウンタ
の内容を(00)にセットして、メインルーチンにリタ
ーンする。
一方、ステップ505の判定で、おかゆ炊飯でないと判
定されると、次にステップ506において、自動炊飯器
7が保温となっているか否かを判定する。この判定で炊
飯器保温と判定されない場合には、ステップ525のエ
ラー(E12)表示を行い、次にステップ507で保温
ランプ点灯を行う。この場合には、通常の御飯の保温な
ので、保温ランプは連続点灯を行う。
そして、次のステップ508において、取消スイッチが
オンとなったか否かを判定する。取消スイッチがオンで
ないと、保温中を継続する処理となるので、次にステッ
プ511に進み、ステップ511で炊飯器イニシャルか
否かを判定し、次のステップ512で炊飯器があるか否
かを判定する。ステップ511で炊飯器イニシャルと判
定された場合、またステップ512で炊飯器の存在が確
認できない場合には、保温中の処理を終了するため、ス
テップ515に進む。
また、ステップ511およびステップ512の判定ステ
ップで、炊飯器イニシャルでなく、炊飯器がある場合に
は、そのまま保温中を継続して良いので、ステップ51
3に進み、ステップ513でファン間欠駆動の処理を行
う。次に、ステップ514の停電確認の処理を行い、ス
テップ508に戻る。そして、ステップ508からの処
理を繰り返し行って、この場合の保温中の処理を継続す
る。ステップ508において取消スイッチのオンが判定
されると、保温中の処理を中断して終了とするため、ス
テップ509に進み、自動炊飯器に対する保温取消の処
理を行い、更に次のステップ510でブザー報知1の処
理を行って、ステップ515に進む。そして、ステップ
515で保温ランプ消灯を行い、ステップ516で工程
カウンタの内容を(00)にセットして、メインルーチ
ンにリターンする。
第11図は、保温中処理のサブルーチンで行なわれるフ
ァン間欠駆動の処理フローを示すフローチャートであ
る。ファン間欠駆動の処理は、排気ファンユニットに対
する駆動制御の制御ルーチンとなっている。ここでの処
理では、ステップ601において保温中工程の工程(1
8)に入ってから10分経過後であるか否かを判定し、
10分経過後でない場合には、直ちにリターンする。ま
た、工程(18)に入ってから10分経過後である場合
には、ステップ602に進んで、排気ファンの駆時間を
10秒間のオン、1分間のオフとする間欠駆動のパター
ンで駆動する。
このように、保温中処理において行う排気ファンの間欠
駆動は、保温中工程の制御に入ってから所定時間の後に
開始されるようになっており、また、排気ファンの間欠
駆動は、排気ファンを駆動する駆動期間が排気ファンの
駆動を休止する休止期間より短くなっている。
したがって、このような保温中の処理では、排気ファン
の間欠駆動を行うことで、駆動騒音を低くして運転し、
更に、排気ファンの排気能力を低くして運転することに
より排気騒音を低くする。
ここでの全自動炊飯装置は、上述したように、箱体本体
内に貯米庫および計量装置が組み込まれた貯米計量ユニ
ット,洗米装置が組み込まれた洗米ユニット,および自
動炊飯器が組み込まれた炊飯ユニットとを備え、各ユニ
ットの装置を制御する制御装置となっている本体制御回
路が設けられている。制御装置の本体制御装置が、貯米
庫から炊飯する米を取り出し計量する計量工程,計量し
た米を洗米する洗米工程,洗米した米を自動炊飯器にセ
ットして水加減を行う炊飯準備工程,自動炊飯器に炊飯
開始指示を与えて炊飯動作を監視する炊飯中工程,およ
び自動炊飯器の炊飯後の保温状態を監視する保温中工程
の各工程の制御を順次に行い、全ての炊飯工程にかかる
制御を行う全自動機械の炊飯装置となっている。このよ
うな本体制御回路は、全ての炊飯工程にかかる制御を行
う場合、各々の駆動部のチェックを行い、自動炊飯器と
の間で制御データのデータ通信を行い、自動炊飯器の状
態を検知しながら、全ての炊飯工程にかかるシーケンス
制御を行う。その場合のデータ通信を行う通信路は、全
自動炊飯装置本体の側に設けた光送受信器と自動炊飯器
の側に設けた光送受信器とを互いに近接して対面する位
置に設置して、光信号通進路を形成する。
第12図は、全自動炊飯装置本体と自動炊飯器との間の
制御データ通信のための光信号通信路を説明する要部断
面図である。
第12図を参照すると、自動炊飯器7の台部の裏側に自
動炊飯器側光送受信器49が設けられ、また、全自動炊
飯装置本体の側ではスライドレールの載せられている台
車47aに、自動炊飯器7の台部の裏側の空間部分に突
出する形状のケース48aの内に、全自動炊飯装置本体
側光送受信器48が設けられる。
炊飯ユニット内の所定位置に自動炊飯器7がセットされ
た状態において、全自動炊飯装置本体側光送受信器48
と自動炊飯器側光送受信器49とが互いに近接して対面
して、全自動炊飯装置本体と自動炊飯器7との間での光
信号通信路68が形成される。光信号通信路68は、制
御データの通信を行う際の通信路となる。光信号通信路
68は短い距離であり、また、自動炊飯器7の台部の裏
側の空間部分は周囲から外光が入らない状態となってい
るので、対ノイズ性が高く、光信号で通信を行うので、
炊飯ヒータの通電制御を行う強電回路からの誘電ノイ
ズ、電波ノイズからも十分に強いものとなっている。
以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明したが、
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明の全自動炊飯装置によれ
ば、御飯を炊く一連の炊飯工程の動作を自動的に行う全
自動炊飯装置において、炊飯装置要素の炊飯鍋を有した
炊飯器は、全自動炊飯装置に対して炊飯鍋とともに着脱
自在とされ、着脱自在な炊飯器が、全自動炊飯装置の箱
体本体から炊飯器が取り外されたことを制御装置が炊飯
制御の各工程の制御データの入力を受付け前にチェック
して、炊飯器の炊飯鍋の洗浄を確認するので、全自動炊
飯装置に組み込まれた炊飯器の炊飯鍋が洗浄されずに炊
飯動作が開始されることを未然に防ぐことができる。ま
た、全自動炊飯装置は、炊飯鍋の洗浄のチェックができ
ないと、エラー報知を行い、制御装置が炊飯制御の各工
程の制御データの入力を受付けないので、使用者は、炊
飯鍋の未洗浄を容易に確認できるという効果がある。
また、御飯を炊く一連の炊飯工程の動作を自動的に行う
全自動炊飯装置において、全自動炊飯装置に組み込まれ
た炊飯器を、全自動炊飯装置の箱体本体に対し着脱自在
に装着するので、炊飯器を取り外して、通常の自動炊飯
器としても使用することができる。
また、制御装置と炊飯器との電気的接続を光送受信器で
行うことにより、水分によって腐蝕しやすい電気接続点
の金属部分が表面に露出しないので、水分による電気接
続点の腐蝕を防止することができる。これにより、電気
接続点の信頼性を向上することができる。また、電気接
続点の接合位置が少しずれていても、確実に電気的に接
続することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例にかかる全自動炊飯装置の
外観を示す斜視図、 第2図は、本発明の一実施例にかかる全自動炊飯装置の
正面図、 第3図は、本発明の一実施例にかかる全自動炊飯装置の
箱体本体の前面側に設けられる操作表示部パネルの一例
を示す正面図、 第4図は、全自動炊飯装置の各ユニットの機構部を説明
する縦断面図、 第5図は、全自動炊飯装置本体における各々の炊飯装置
要素の制御を行う制御装置の電子回路の構成を示すブロ
ック図、 第6図は、炊飯制御回路の炊飯制御の流れの概略を示す
フローチャート、 第7a図,第7b図,第7c図,第7d図,第7e図,
および第7f図は、本体制御回路50の炊飯制御の流れ
の概略を示すフローチャート、 第8a図および第8b図は、セット不良確認の処理のサ
ブルーチンの処理を示すフローチャートである。 第9図は、炊飯中処理のサブルーチンの処理を示すフロ
ーチャート、 第10図は、保温中処理のサブルーチンの処理フローを
示すフローチャート、 第11図は、保温中処理のサブルーチンで行なわれるフ
ァン間欠駆動の処理フローを示すフローチャート、 第12図は、全自動炊飯装置本体と自動炊飯器との間の
制御データ通信のための光信号通信路を説明する要部断
面図である。 図中、1……全自動炊飯装置本体、2……貯米計量ユニ
ット、3……洗米ユニット、4……炊飯ユニット、5…
…操作表示部パネル、6……排気ファンユニット、7…
…自動炊飯器、8……メイン電源スイッチ、9……排気
ファン、11……時刻セット表示部、12……炊飯メニ
ュー設定部、13……炊飯量設定部、14……かたさ
(炊飯水加減)設定部、15……洗米設定部、16……
炊飯動作モード指示設定部、17……炊飯要素装置セッ
ト確認表示部、20……貯米庫、21……計量装置、2
2……計量ドラムモータ、23……エンコーダ、24…
…給水弁、30……洗米装置、31……洗米外槽、32
……洗米内槽、33……撹拌羽根、34……洗米モー
タ、35……排米口、36……排米弁、37……排米弁
カム機構、38……排水口、39……排気ダクト、40
……蓋開閉機構、41……開閉モータ、42……第1リ
ンク、43……第2リンク、44……第3リンク、45
……昇降モータ、46……スライドモータ、47……ス
ライドレール、48……全自動炊飯装置本体側光送受信
器、49……自動炊飯器側光送受信器、50……本体制
御回路、51……本体制御部、51a……鍋抜かれメモ
リデータ記憶部、52……音声出力部、53……表示入
力部、54……センサ入力部、55……ドライブ出力
部、56……フォトカプラ、57……商用交流電源、5
8……ブレーカ、59……コンセント、60……炊飯器
制御回路、61……炊飯制御部、62……フォトカプ
ラ、63……温度センサ、64……炊飯ヒータ、65…
…保温ヒータ、66……表示入力部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱体本体内に貯米庫、計量装置、洗米装
    置、炊飯鍋を有した炊飯器などの各炊飯装置要素と、各
    炊飯装置要素を制御する制御装置とを備え、制御装置
    が、貯米庫から炊飯する米を取り出し計量する計量工
    程、計量した米を洗米する洗米工程、洗米した米を炊飯
    器にセットして水加減を行う炊飯準備工程、炊飯器に炊
    飯開始指示を与えて炊飯を監視する炊飯中工程、および
    炊飯器の炊飯後の保温状態を監視する保温中工程の各工
    程の制御を順次に行い、炊飯を自動的に行う全自動炊飯
    装置であって、前記炊飯装置要素の炊飯器を、全自動炊
    飯装置の箱体本体に対し着脱自在に装着する手段と、前
    記制御装置と炊飯器とを電気的に接続する光送受信器
    と、炊飯制御の各工程の制御データの入力を受付ける前
    に、全自動炊飯装置の箱体本体から炊飯器が取り外され
    たことをチェックする確認制御手段を備えることを特徴
    とする全自動炊飯装置。
  2. 【請求項2】確認制御手段は、前記制御装置に備えられ
    た鍋抜かれメモリデータ記憶部のデータのチェックを行
    い、炊飯制御の各工程の制御データの入力を受付ける前
    に、全自動炊飯装置の箱体本体から炊飯器が取り外され
    たことをチェックすることを特徴とする請求項1に記載
    の全自動炊飯装置。
  3. 【請求項3】確認制御手段は、全自動炊飯装置の箱体本
    体から炊飯器が取り外されたことをチェックできない場
    合は、エラー報知を行う報知手段を備えていることを特
    徴とする請求項1に記載の全自動炊飯装置。
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