JP4345234B2 - 洗米炊飯機の運転操作装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗米炊飯機の運転操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
貯米手段、米の計量手段、洗米手段、炊飯手段、制御手段を有する洗米炊飯機を、商品の展示会や試運転の際に水や米が無い場合にも、デモ運転したい場合がある。従来装置において、貯米手段に米が無い米無し運転の場合や洗米手段に水が供給されない水無しの場合でも、デモ運転をできるようにしたものもあるが、前記デモ運転は通常の運転では利用されることが無いため、デモ運転を行う設定画面に辿り着くためにはいくつものスイッチ操作が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来装置では、米無しの場合や水無しの場合にデモ運転をするときは、種々のスイッチ操作をした後に、水無しデモ運転や米無しデモ運転を開始するものであるので、操作が煩雑であり設定に時間がかかり、即座にデモが行えないという不具合があった。
【0004】
また、例えば特開平11―239532号公報のように操作部に含まれる複数のスイッチの複合操作により特定の表示画面が表示される構成が開示されているが、この場合は設定画面が表示されるのみで所定の運転動作が行われるわけではない。また、操作パネルの視認性を容易にするためスイッチの数を減らすと、様々な設定、各種運転または点検を行う場合、スイッチの数が足りずに、即座にその設定、運転または点検モードに移れないという不具合がある。
【0005】
さらに、複数スイッチの複合操作により、瞬時に所定のモードの運転または点検が行われると、非所望の場合不都合になる。このため、運転者が複数スイッチの複合操作により、操作後どのような運転が行われるのかを表示し、運転者に正しく認識させる必要がある。
【0006】
そこで、この発明は、操作パネルの複数スイッチの複合操作という簡単な操作で、水無しや米無しなどのデモ運転を即座にできるようにし、その運転動作は運転者が意図したものであるか否か、認識し易くしようとするものである。また、水無し、米無しに限らず、米の計量手段、洗米手段、炊飯手段のうち運転者が特に所望する点検用の動作を含む運転動作を容易に行えるようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような問題点を解決するために、請求項1の発明は、貯米手段、米の計量手段、洗米手段、炊飯手段、制御手段を有する洗米炊飯機であって、操作パネルの一方には工程表示画面71とスタートスイッチ80を含むスイッチ群1を、他方にはスイッチ群2と液晶表示画面72を夫々配置すると共に、該スイッチ群2を覆う蓋75の開閉を検知する蓋開閉検知装置76を設け、該蓋開閉検知装置76の動作と前記スイッチ群1の所定スイッチの複合操作に基づいて、前記米の計量手段、洗米手段、炊飯手段夫々の運転動作が制御されたとき、当該運転動作の起動は液晶表示画面72に表示した所定時間後に行われることを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の作用及び効果】
上記請求項1の発明は、米の計量手段、洗米手段、炊飯手段夫々の運転動作を開始しようとして複数のスイッチを押したとき、蓋開閉検知装置76の動作とに基づく運転内容を液晶表示画面72に表示するもので、運転者に運転内容を認識し易くすることができ、これによって誤って異なる前記運転を動作することがない。
【0011】
また、該当する運転動作の起動は液晶表示画面72に表示した所定時間後に行われるもので、運転者が液晶表示画面72に表示した運転内容を理解する時間を設け、冷静な対処が行えるようにしている。
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示すこの発明の実施例の形態について説明する。大量の米飯を供給する食堂等において使用される炊飯装置の正面図を図1に、その側面図を図2に、また側面外観図を図3に、一部切欠き側面断面図を図4に、また排水箱内の駆動機構図を図5に示し、その概略の制御フローを図6に示し、図1、図2において、貯米部、米の計量部、洗米部、炊飯部、制御部は、夫々貯米手段、米の計量手段、洗米手段、炊飯手段、制御手段の位置を示す。
【0014】
支持部材1に支持された貯米タンク2が接続されている。貯米タンク2の下方には、間隔をおいて炊飯装置本体5が配置され、炊飯装置本体5は炊飯釜6、釜加熱用バーナ7と引出式の架台10等から構成されている。貯米タンク2の下半分はホッパ状に構成されていて、このホッパ下端部に計量器12(図4)が取り付けられている。計量器12は円筒部材からなり、モータ12a(図1、図2)から図示省略の伝動装置を介して駆動され、貯米タンク2から円筒部材に一定量ずつ流下した米の充填される計量器12を所定回転数だけ回転させることで、所定量の米を貯米タンク2から洗米タンク3に供給する。
【0015】
洗米タンク3は、図4に示すように、その天井部に前記計量器12から供給される米を受ける漏斗状の受け部13を備え、中間部に円筒状の胴部と、下部にホッパ状部を持つ構成である。洗米タンク3のホッパ状部の下方にジャケット部31を接続し、ホッパ状部とジャケット部31との境界部に米粒を漏下させない程度の開口を持つフィルタ15を設けている。洗米タンク3の中心部に鉛直方向の回転軸16を設け、回転軸16には撹拌羽根17及び/または螺旋羽根19を取り付け、回転軸16は支持部材1に取り付けた正逆回転可能な洗米モータ20によりチエン21を介して回転される。回転軸16は中空軸であり、外側の軸は前記撹拌羽根17と螺旋羽根19を回転し、内側の軸は外側の中空軸16の内部に上下摺動自在に遊嵌されていて、軸の下端に排米弁22を設け、軸の上端を排米弁駆動用モータ23で駆動するカム24により上下動して排米弁22の開閉制御がなされる構成である。
【0016】
排米弁22が開くと、洗米タンク3内の米は下方の炊飯装置本体5の中に落下させることができる。洗米タンク3への水の供給は配水管26(図4)、流量センサ25(図3)、上側給水弁33及び洗米タンク3の天井部の上部給水口29を経由するルートと、流量センサ25の下流で配水管26から分岐して下側給水弁35(図3)、配水管26、下部給水口30からジャケット部31を経由するルートの2系統で行われ、洗米タンク3の下部側方には排水箱39が設けられ、この排水箱39は排水口40と、上端が洗米タンク3の上部側面に開口するオーバーフロー管41の下端部と、一端部が前記ジャケット部31に連通するジャケット配水管42の他端部とを接続し、ジャケット配水管42の他端部は排水箱39に臨み、ジャケット配水管42からの排水は排水弁44(図4では便宜上、水位弁54と一体的に図示している。)の開閉で行われ、水位弁54で洗米タンク3内の水位を調整する。
【0017】
常時、排水箱39は排水弁44及び水位弁54で閉鎖されているが、洗米タンク3内の水を排水する場合には、洗米タンク3下部のホッパ状部の下方のフィルタ15からジャケット部31、ジャケット配水管42、排水弁44及び/または水位弁54、排水箱39及び排水口40を経て排水される。
【0018】
排水弁44及び水位弁54は洗米タンク3の天井部に固定して設けた排水弁ソレノイド43及び水位弁ソレノイド53(図5参照)から延長して設けたコントロールワイヤ45,55によって開閉する。また、洗米タンク3内上部には電気接点付きフロートセンサ32(図3参照)を備えている。
【0019】
次に、前記実施例の炊飯装置の操作について説明する。まず、図示省略のメモリーとCPUを備えた制御用コンピュータに予約タイム、供給米量、洗米タンク給水量、洗米時間(撹拌羽根17の回転時間)、研米時間(撹拌羽根17の回転時間)、洗米タンクの浸積時間、洗米回数、洗米タンクの溢水時間、洗米タンクの排水時間及び蒸らし時間などの炊飯装置稼働に必要な炊飯設定条件に応じた数値を操作表示装置(図7)に入力する。
【0020】
炊飯設定条件に応じた数値の入力完了後に、図6に示すステップ0でスタートスイッチを押すと、ステップ1で貯米タンク2の米を計量器12で計量し、洗米タンク3に設定量の米を供給し、ステップ2で洗米する。ステップ2の洗米工程は米を水中で撹拌し研ぐ狭義の洗米工程と、米を湿潤した状態で撹拌する研米工程とからなり、狭義の洗米工程の1回では、上側給水弁33及び下側給水弁35(図3参照)を開いて洗米タンク3に給水しながら、撹拌羽根17を規定時間回転し、その間とぎ汁は余り水としてオーバーフロー管41から排水箱39、排水口40を経て排水され、規定時間経過後に上側給水弁33オーバーフロー下側給水弁35を閉じ、撹拌羽根17を停止し、排水弁44及び水位弁54を開くと、洗米タンク3下部のホッパ状部の下方のフィルタ15からジャケット部31、ジャケット配水管42、排水弁44及び水位弁54、排水箱39、排水口40を経てとぎ汁の排水がなされる。とぎ汁の排水中に米粒はフィルタ15により漏下を阻止され、洗米タンク3から流失することはない。洗米タンク3の排水終了後に撹拌羽根17を規定時間回転して研米工程を行なう。
【0021】
前記のように、洗米タンク3において給水、撹拌、排水を行なう狭義の洗米工程及び研米工程を夫れ夫れ規定回数行って洗米工程を終了し、ステップ3の水加減処理工程に進む。ステップ3では洗米タンク3内の米の量、米の質、気温、水温等に見合った水量をマイクロコンピュータが計算して流量センサ25で測定制御して下側給水弁35を開閉し、洗米タンク3に給水し、洗米タンク3の満水後に、水位弁54を開閉して水加減をする。
【0022】
ステップ4では、洗米タンク3内の洗米済の米とステップ3の水加減を計量された水が、排米弁22の開閉により炊飯釜6に投下される。ステップ5では、炊飯釜6内の米は規定時間にわたり水に浸積される。規定時間経過後に、ステップ6で点火、ステップ7で炊飯、ステップ8で蒸らしを行い、ステップ9で炊き上り、所定の米飯ができあがる(ステップ10)。
【0023】
図7には、操作パネル(操作表示装置)の蓋75を閉じた状態(図7(a))と開いた状態(図7(b))を示している。操作パネルの上方には工程表示画面71とスイッチ群1(予約スイッチ78、スイッチ群79、スタートスイッチ80及びヘルプスイッチ81)が配置され、下方には液晶表示画面72と蓋75により覆われるスイッチ群2(スイッチ群73,メニュースイッチ74)を備えている。工程表示画面71には米の計量、洗米及び浸しからなる予備工低と、釜の準備、浸し、点火、炊飯、むらし、炊き上りからなる炊飯工程を夫れ夫れ表示し、現在どの工程を実行中であるかを工程表示部の近傍に設けたLED77を点灯して識別できるようにし、正常な運転席状態では緑色、異常時に赤色の2色に発光するようにしている。
【0024】
また、図7(a)に示す蓋75を閉じた状態では、液晶表示画面72は通常運転表示画面Aを表示し、この実施例の形態では累積炊飯回数(以下累積釜数という)、連続して炊飯する回数(以下予定釜数という)、一回の炊飯で処理する容量、炊飯予備工程と炊飯工程における合計浸積時間、及び蒸らし時間を表示している。
【0025】
また、図7(b)は蓋75を開いた状態を示し、蓋75にはフォトカプラ76aの光を反射する反射板76bとからなる蓋開閉検知装置76と係止部83を設け、操作表示装置上で前記反射板76bと係止部83に対応する位置にフォトカプラ76aと係止部83’からなる蓋開閉検知装置76を設けている。
【0026】
蓋75を開くと、蓋開閉検知装置76がOFFになり、液晶表示画面72は通常運転表示画面Aから即座に炊飯条件を設定できる画面を表示する。この画面を以下炊飯条件設定画面Bという。炊飯条件設定画面Bは、炊飯量、水加減、洗い方、浸し時間、蒸らし時間、炊飯の仕方(モード)、点火方法の中のいずれかの炊飯条件が設定できる画面であり、炊飯条件設定画面Bの下方にあるメニュースイッチ74で炊飯条件の種類を選択し、選択した各炊飯条件に対応した位置にある設定スイッチ73で、その炊飯条件を決めることができるようになっている。
【0027】
また、通常運転表示画面Aには図8に示すように、現在、洗米炊飯機がどの状態にあり、そのときに、処置が必要な場合には、必要な処置を喚起する「米補給」、「停止中」、「運転中」、「異常中」、「水加減」等の文字表示を行なう。更に、作業者に注意を喚起させるために、前記表示される文字を反転点滅させるように構成されている(図8<1>〜<5>参照)。
【0028】
図9にはこの実施例の形態の操作パネルの通常運転時の通常運転画面Aを示すものである。まず、<1>電源スイッチをONすると、<2>標準画面である通常運転画面Aが表示されて、予め設定された炊飯条件である累計釜数と運転停止中の表示及び一回の炊飯量が5升で、一釜ごとの炊飯であること、浸積時間及び蒸らし時間が表示される。このときヘルプスイッチ81をONすると、現在時刻、運転開始の方法、予約運転ができることを表示する。次いで、<3>前記画面Aに表示された炊飯条件を変更したいときには、蓋75を開き、炊飯条件設定画面Bを表示させて、設定条件を変更できる。例えば、炊飯量を「5升」から「3升」に変更し、モードを「一釜」ごとから「連続」にすると、通常運転画面Aは「3升」、「連続」に切り替わる。次に、<4>スイッチ群79で予定釜数を「3釜」から「10釜」にセットすると、予定釜数が「10」に表示変更される。
【0029】
次に、<5>スタートスイッチ80を押すと、運転が始まり、「運転中」の表示がなされる。何回目かの釜の炊飯が終了したときに、例えば、米が不足した状態となると、「運転中」の表示が「米補給」の点滅表示に変わる。そして、米補給が終わると、自動運転が再開する。このとき、<6>ヘルプスイッチ81を押すと、残時間が表示される。
【0030】
自動運転中に、例えば、<7>釜の準備ができていないと、「運転中」の表示が点滅するので、ヘルプスイッチ81をONすると、内釜をセットするようにとの指示が表示される。内釜のセットの後、<8>点火が手動モードであると、点火コールの音声が流れ、同時に「運転中」の表示が点滅して、点火を催促する。点火スイッチをONして、運転を再開して所定時間が経過すると、<9>炊飯完了の音声が発せられ、同時に「運転中」の表示が点滅するので、ヘルプスイッチ81をONすると、炊飯完了の作業をするようにとの指示が表示される。
【0031】
次に、図10に基づき洗米炊飯機の拡張スイッチ処理について説明する。商品の展示会や試運転の際には、水や米がない場合が多く、このような時に運転しようとしても、自動運転の米無しや水無しのチェック機能が弊害となって、運転できないという問題があった。
【0032】
そこで、米無しや水無しのデモ運転をできるようにしたものもあるが、デモ運転は次のような複雑な操作によってなさなれるものであった。即ち、図10に示すように、<1>電源スイッチをONすると、<2>液晶表示画面72には標準画面である通常運転画面Aが表示されて、予め設定された炊飯条件である累計釜数、運転停止中の表示、一回の炊飯量が3升である表示、一釜ごとの炊飯である表示、浸積時間及び蒸らし時間が表示される。このときヘルプスイッチ81をONすると、現在時刻、運転開始の方法、予約運転ができることを表示する。
【0033】
次いで、<3>蓋75を開くと、図7(b)に示すように、上側に炊飯条件設定画面Bが表示され、炊飯量、水加減、洗い方、浸し時間、蒸らし時間、炊飯の仕方(モード)、点火方法が表示される。次に、<4>メニュースイッチ74を例えば5秒間ONすると、<1>〜<6>の種々のメニューボタン及び<7>モード設定ボタン、<8>拡張機能ボタンが液晶表示画面72上に表示される。
【0034】
次いで、<5>モード設定ボタンを押すと、モード設定が選択されて、モード初期画面が現れ、<1>〜<5>のモードボタン、<6>デモモードボタン、<7>機種選択ボタン、<8>標準画面ボタンが液晶画面に表示される。次いで、<6>デモモードボタンを押すと、デモモード設定画面が液晶画面に表示され、<1>水無し運転ボタン、<2>デモ運転ボタン、<3>水無し及び米無し運転ボタンが表示され、例えば「水無し米無し運転」ボタンを押して、水無し・米無し運転を選択する。次いで、<7>炊飯条件設定画面Bにより各設定項目をセットし、<8>次いで、蓋75を閉じると、液晶画面に前記の標準画面が示され、<9>炊飯条件のセットが完了する。X次いで、スタートスイッチ80をONすると、前記設定の水無し・米無しのデモ運転が開始される。
【0035】
前記の従来構成では種々のスイッチ操作をして水無しデモ運転や米無しデモ運転モードを開始する構成であるので、操作が煩雑であり設定に時間がかかるという不具合があった。そこで、この実施例では、操作パネルの複数スイッチの複合操作という簡単な操作で、水無しや米無しのデモ運転をできるようにし、従来装置の不具合を解消しようとするものである。
【0036】
即ち、スタートスイッチ80を押さない、洗米炊飯機が停止状態のとき、操作パネルの蓋75を閉じた状態でヘルプスイッチ81を押しながら、スタートスイッチ80を押す。すると、計量器12を回転させずに米の供給をしない米無しデモ運転を開始する。
【0037】
また、スタートスイッチ80を押さない、洗米炊飯機が停止状態のとき、操作パネルの蓋75を開いた状態で、炊飯条件設定画面Bの表示中であっても、ヘルプスイッチ81を押しながらスタートスイッチ80を押す。すると、水の供給手段が動作しない水無しのデモ運転を行なう。あるいは、操作パネルの蓋75を閉じた(あるいは開いた)蓋開閉検知装置(76)の動作状態で、ヘルプスイッチ81を押しながら、予約スイッチ78を押すと米の計量手段と水の供給手段がともに動作しない米無し、水無しのデモ運転を行う。なお、本発明は上記実施例の形態に限定されるものではない。例えば、米無しデモ運転が操作パネルの蓋75を開いた状態でヘルプスイッチ81を押しながら、スタートスイッチ80を押すことによって行われてもよく、また、操作パネルの蓋75を閉じた状態でヘルプスイッチ81を押しながら、スタートスイッチ80を押すと、前記米の計量手段、洗米手段、炊飯手段のいずれかの動作が運転されるとしてもよい。
【0038】
これにより、少ないスイッチ数で種々の運転動作を容易に行うことができると共に、動作が正常に行われるか点検用としても利用することができる。また、前記デモ運転が起動する際は、蓋75の開閉状態に関係なく液晶表示画面72が、起動しようとするデモ運転の内容を表示(例えば「米無し運転」)し、表示開始から所定時間経過後、起動するようにしている。これによって、運転者に運転内容を認識し易くすることができ、意図しないデモ運転を誤って動作させることを防止できる。
【0039】
さらに、例えば蓋75の開閉動作により意図しないデモ運転を解除することができるようにすると誤ったデモ運転の起動モードに入っても、冷静な対処が行える。次に、図11及び図12に基づき洗米炊飯機における予約運転中の停電処理システムについて説明する。
【0040】
従来装置は、図11に示すように、通常の予約運転の場合には、次のようなフローにより予約運転がされていた。即ち、まず、<1>電源スイッチをONすると、<2>標準画面である通常運転画面Aが液晶画面に表示されて、予め設定された炊飯条件である累計釜数、運転停止中の表示、一回の炊飯量が1升である表示、一釜ごとの炊飯である表示、浸積時間及び蒸らし時間が表示される。このときヘルプスイッチ81をONすると、現在時刻、運転開始の方法、予約運転ができることが表示される。次いで、<3>前記画面Aに表示された炊飯条件を変更したいときには、蓋75を開き、液晶画面に炊飯条件設定画面Bを表示させて、例えば、浸積時間を20分に、一回の炊飯量を3升に、蒸らし時間を15分に夫れ夫れ変更する設定をする。次に、<4>スイッチ群79を操作して、予定釜数を「13釜」から「2釜」に変更すると、予定釜数が「2」に表示変更される。次に、<5>予約スイッチ78をONすると、<6>予約セット画面が液晶画面に表示され、例えば、水曜日、現在時刻(20時15分)が表示され、炊き上り時刻20時30分を入力する。次いで、<7>ヘルプスイッチ81をONすると、液晶画面に表示番号10により「時刻セット不良」の表示がなされる。<8>次いで、木曜日の7時13分に炊き上り時刻を入力し、ヘルプスイッチ81をONすると、表示番号71の予約中が表示され、適正に予約されたことを確認できる。<9>次いで、炊き上り時刻から逆算した洗米開始時刻になると、Y予約が終了し、自動運転が開始される。
【0041】
ところが、この洗米開始時刻と現在時刻が一致する時に、たまたま、停電等の電源が切れることがある。このような場合には、自動運転が開始されず、予約の時刻に炊飯が完了せず、また、何が原因なのかわからないという不具合が発生する。
【0042】
瞬時の停電とか、電源コンセントの接触不良とかで、すぐ通電状態に復帰したときには、その原因が判らず炊飯再開に手間取っていた。洗米開始時刻の前なら、いつ停電があっても、メモリーに記憶されているので、電源が復帰すると、即予約画面となり、通常運転を開始する。しかし、前記自動運転が開始される洗米開始時刻には、通電状態でないと予約による自動運転が開始されないという不具合があった。
【0043】
そこで、この実施例では、停電等による予約運転ができない場合の異常原因を明確にして、炊き上りの不良トラブルを解消しようとするものである。図12に示すように、<1>予約中は液晶画面に通常の予約画面が表示され、予約内容が表示されている。<2>予約時間が終了し自動炊飯運転の開始時刻である洗米開始時刻に一致して停電が発生し洗米開始ができなかった場合には、停電が復帰すると、予約画面に「異常中」の点滅表示がなされる。<3>次いで、ヘルプスイッチ81をONすると、液晶画面にヘルプ処理画面が表示されて、異常の原因が例えば表示番号87の電源不良(停電)であること、及び、異常の原因<1>停電、<2>電源コンセントの接触不良、<3>落雷等でブレーカが切れた)の表示がなされる。
【0044】
前記のようにしたので、予約炊飯できなかった異常の原因を具体的に知ることができて、迅速に異常に対応できる。次に、図13、図14、図15に基づき洗米炊飯機の他の支持部材1構成について説明する。
【0045】
炊飯機の架台10における前部両側に、アジャストボール91,91のねじ部91a,91aをねじ込み高さ調節自在とし、ねじ部91a,91aにL形の屈折パイプ92,92の一端を嵌合装着し、屈折パイプ92,92の他端側を前後方向に沿わせてその端部を支持部材1に固着し、屈折パイプ92,92を作業者の踏み台とするものである。
【0046】
従来装置は、アジャストボール91,91のねじ部91a,91aが架台10上に突出し、清掃作業の邪魔になるので、ねじ部91a,91aにカバーをしていた。この実施例では、アジャストボール91,91のねじ部91a,91aにL形に屈折した屈折パイプ92,92の一端を嵌合装着し、屈折パイプ92,92の他端側を前後方向に沿わせて作業者の踏み台としたので、ねじ部91a,91aが清掃の邪魔にもならず、デザインを良好にしながら、作業者が足を乗せることができて、貯米タンク2内の点検を容易にすることができる。
【0047】
次に、図16〜図20に基づき炊飯機の架台10に設けられている釜載せ台の引き出し構成について説明する。従来装置は、図19及び図20に示すように次のように構成されていた。架台10の左右両側に断面コ字形の架台ガイドレール93,93を設け、この架台ガイドレール93,93の前部内側には、架台ガイドレール93,93の下方に位置するように下ローラー94,94を設けている。下部引き出し95の内側前部両側に第2ローラー96,96を設け、外側後部両側には第3ローラー97,97を軸支して、下部引き出し95の第3ローラー97,97を架台10のガイドレールに嵌合すると共に、架台ガイドレール93,93側の下ローラー94,94で下部引き出し95の下面を支持して、引き出し自在に支持する。上部引き出し98の後部左右両側には上ローラー99,99を軸支して、下部引き出し95の第2ローラー96,96で上部引き出し98の下面を支持すると共に、上部引き出し98の上ローラー99,99を下部引き出し95のガイドレール部95a,95aに嵌合させて、下部引き出し95に対して上部引き出し98を出し入れ自在に構成していた。
【0048】
従来装置にあっては、前記のように、架台10のガイドレール93,93の内側に下部引き出し95のガイドレール部95a,95aを配置するので、下部引き出し95と上部引き出し98との間に空間100が形成され、上部引き出し98の上面が高くなるという不具合があった。そこで、この実施例ではこのような不具合を解消しようとするものである。
【0049】
そのため、この実施例では図16、図17及び図18に示すように、架台10のガイドレール93,93の左右方向外側に下部引き出し95のガイドレール部95a,95aを配置し、次のように構成した。即ち、架台10の左右両側に断面コ字形の架台ガイドレール93,93を設け、架台ガイドレール93,93の前部下方に下ローラー94,94を設けている。下部引き出し95のガイドレール部95a,95aの前部には第2ローラー96,96を軸支し、ガイドレール部95a,95aの後部で、第2ローラー96,96よりも内側に第3ローラー97,97を軸支し、該第3ローラー97,97は前記架台10のガイドレール93,93に嵌合すると共に、前記下ローラー94,94が下部引き出し95のガイドレール部95a,95aを支持して、下部引き出し95が引き出し自在になっている。
【0050】
上部引き出し98の後部左・右両側には上ローラー99,99を軸支して、下部引き出し95の第2ローラー96,96で上部引き出し98の下面を支持すると共に、上部引き出し98の上ローラー99,99を下部引き出し95のガイドレール部95a,95aに嵌合させて、下部引き出し95に対して上部引き出し98を出し入れ自在に構成する。
【0051】
しかして、架台10の架台ガイドレール93,93に対して下部引き出し95のガイドレール95a,95aを左右方向外側に配置したので、下部引き出し95に対して上部引き出し98を下方に接近させて配置でき、従来装置の空間部をなくすことができ、上部引き出し98の上面を低くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す洗米炊飯機の正面図。
【図2】洗米炊飯機の側面図。
【図3】洗米炊飯機の側面図。
【図4】洗米炊飯機の切断側面図。
【図5】洗米炊飯機の排水弁及び水位弁を示す側面図。
【図6】洗米炊飯機の全体の制御フローを示す図。
【図7】洗米炊飯機の操作パネルの蓋を閉じた状態と開いた状態を示す図。
【図8】図7の操作パネルの通常運転表示画面の運転状態を示す図。
【図9】図7の操作パネルの通常運転時の通常運転画面を示す図。
【図10】図7の操作パネルのデモ運転モード時の運転画面を示す図。
【図11】図7の操作パネルの予約運転時の表示画面を示す図。
【図12】図7の操作パネルの予約運転時の異常処理状態を示す図。
【図13】洗米炊飯機の架台部分の他の実施例を示す正面図。
【図14】洗米炊飯機の架台部分の他の実施例を示す側面図。
【図15】洗米炊飯機の架台部分の他の実施例を示す斜視図。
【図16】洗米炊飯機の架台部分構成を示す切断正面図。
【図17】洗米炊飯機の引き出し式架台の斜視図。
【図18】洗米炊飯機の引き出し式架台の切断側面図。
【図19】従来の洗米炊飯機の引き出し式架台の切断正面図。
【図20】従来の洗米炊飯機の引き出し式架台の斜視図。
【符号の説明】
1 支持部材
2 貯米タンク(貯米手段)
3 洗米タンク(洗米手段)
5 炊飯装置本体
6 炊飯釜(炊飯手段)
7 釜加熱用バーナ
12 計量器(米の計量手段)
16 回転軸
17 撹拌羽根
19 撹拌螺旋
25 流量センサ
26 配水管
71 工程表示画面
72 液晶表示画面
75 操作パネルの蓋
76 蓋開閉検知装置
78 予約スイッチ
79 スイッチ群
80 スタートスイッチ
81 ヘルプスイッチ
A 通常運転表示画面
B 炊飯条件設定画面
Claims (1)
- 貯米手段、米の計量手段、洗米手段、炊飯手段、制御手段を有する洗米炊飯機であって、操作パネルの一方には工程表示画面(71)とスタートスイッチ(80)を含むスイッチ群1を、他方にはスイッチ群2と液晶表示画面(72)を夫々配置すると共に、該スイッチ群2を覆う蓋(75)の開閉を検知する蓋開閉検知装置(76)を設け、該蓋開閉検知装置(76)の動作と前記スイッチ群1の所定スイッチの複合操作に基づいて、前記米の計量手段、洗米手段、炊飯手段夫々の運転動作が制御されたとき、当該運転動作の起動は液晶表示画面(72)に表示した所定時間後に行われることを特徴とする洗米炊飯機の運転操作装置。
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