JP3706291B2 - 自動炊飯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗米から炊飯までを自動的に行うようにした自動炊飯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、1つの洗米装置と、複数の炊飯器とを備えた自動炊飯機がある。
この自動炊飯機にあっては、炊飯器の内釜を、炊飯位置から米供給位置に移動させ、この米供給位置にて、洗米装置によって洗米され、水加減された米を内釜に供給した後、該内釜を炊飯位置に戻して自動炊飯させるように制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の自動炊飯機にあっては、複数の炊飯器によって連続的に炊飯する場合、洗米装置によって洗米し、水加減した米を、1番目の炊飯器の内釜に供給し、その後、また洗米装置によって洗米し、この洗米した米を水加減して2番目の炊飯器に供給するというように、複数の炊飯器の内釜に洗米した米を順次供給するので、先に米が供給された炊飯器と、後に米が供給された炊飯器とでは、洗米等に要する時間分、炊飯開始時間にタイムラグが生じ、各炊飯器において、炊き上がり時間がずれることとなる。
【0004】
一方、給食等では、最後の炊飯器で飯が炊き上がった時点で同時にご飯を取り出して盛りつけするので、各炊飯器の炊き上がり時間が異なると、先に炊き上がったご飯の食味が低下するという問題がある。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みて、複数の炊飯器の内釜に、洗米装置によって洗米した米を順次供給するようにした自動炊飯機において、各炊飯器の飯が同時に炊き上がるようにすることで、食味の低下防止を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明が前記目的を達成するために講じた技術的手段は、洗米装置と、複数の炊飯器とを備え、複数の炊飯器のそれぞれの内釜に対して、洗米装置で洗米した米を順次供給するように構成した自動炊飯機において、各炊飯器における炊飯が同時に開始するように制御したことを特徴とする。
また、他の技術的手段は、洗米装置と、複数の炊飯器とを備え、複数の炊飯器のそれぞれの内釜に対して、洗米装置で洗米した米を順次供給するように構成した自動炊飯機において、各炊飯器における浸し時間が同時に終了するように、各炊飯器における浸し時間を制御することで、各炊飯器において同時に炊飯が開始されるように制御したことを特徴とする。
【0006】
また、他の技術的手段は、洗米装置と、複数の炊飯器とを備え、複数の炊飯器のそれぞれの内釜に対して、洗米装置で洗米した米を順次供給するように構成した自動炊飯機において、洗米装置から最後に米が供給された炊飯器の炊飯開始と同時に、他の炊飯器が炊飯を開始するように制御したことを特徴とする。
また、他の技術的手段は、洗米装置と、複数の炊飯器とを備え、複数の炊飯器のそれぞれの内釜に対して、洗米装置で洗米した米を順次供給するように構成した自動炊飯機において、各炊飯器の炊飯が同時に開始するモードと、各炊飯器の炊飯が順次開始するモードとが選択可能とされていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
先ず、第1の実施の形態について説明すると、図1において、自動炊飯機1は、米を計量し洗米し水加減をして排出する洗米装置2と、複数の炊飯器A〜Fを備えた炊飯装置3と、多量の米を貯留する貯米庫4とを備えている。
洗米装置2は、フレーム5の上部に配置されており、例えば、図2に示すように、貯米槽6と、この貯米槽6の下方に配置された洗米槽7とを備えており、洗米槽7の下方側は空間部とされている。
【0008】
貯米槽6は、ホッパ状に形成されており、ケース8内に収納されている。この貯米槽6の底部には、米の排出口が形成されていると共に計量器9が設けられており、この計量器9により貯米槽6内の米が所望量計量されて、下方の洗米槽7へと落下供給可能とされている。
貯米槽6は、吸米ホース10等を介して貯米庫4と連通されており、貯米槽6内の米が不足すると、ブロワ等によって貯米庫4から貯米槽6へと米が吸引されて補給される。
【0009】
洗米槽6は、下端側に、米を排出する排出口が形成されていると共に、排水ジャケット11が取り付けられており、この排水ジャケット11の底壁には米を排出する排米口12が形成されている。この排米口12は昇降自在な排米弁13で開閉自在に閉塞されている。
前記排水ジャケット11は、下水等に水を排水する排水箱14に接続されている。また、洗米槽6の上部には、洗米槽6内の水を排水するオーバーフロー口15が設けられ、このオーバーフロー口15は排水箱14に接続されている。
【0010】
なお、排水ジャケット11内には、水及び小さな不純物のみを排水箱14へと流すべく米と水等とを分離する分離板16が設けられ、排水箱14内には、排水ジャケット11から排水箱14への水の流通を許容・遮断する開閉弁が設けられている。
洗米槽6内には、モータ等によって上下軸廻りに回転駆動される攪拌部材17が設けられており、また、洗米槽6内には、給水管18から水(水道水)が供給可能とされている。
【0011】
前記洗米装置2にあっては、設定した量の米が計量されて洗米槽7内に落下供給されると共に、給水管18から洗米槽7内に給水しながら攪拌部材17により米を攪拌することによって、洗米槽7内の米が洗米される。
このとき、例えば給水しながら同時に濁水等を排水ジャケット11から排水するようにするか、又は、所定量の洗米水を供給すると共に排水ジャケット11からの排水を停止して洗米動作を行う。この洗米動作を所定時間行った後、給水を停止すると共に水を切り、米を攪拌部材17により攪拌することにより研米動作が行われ、これら洗米動作と研米動作とを数回行った後、排水ジャケット11からの排水を停止し、攪拌しながら洗米槽7内に給水して、オーバーフロー口15から濁水等を排水させる。以上によって洗米工程が終了する。
【0012】
洗米工程が終了すると、洗米槽7内の水が一旦全部排水されて、ざる上げされ、その後、設定された米量及び炊き方に対応する量の水加減がなされ、排米弁13を下降させることによって排米口12から水加減水と共に米が落下排出されるようになっている。前記動作はマイコン制御により自動的に行われる。
洗米槽7の下方側には、炊飯器A〜Fの内釜20を載置して上下動する昇降台21が設けられ、この昇降台21はフレーム5の後面側に設けられた昇降機構によって昇降自在に支持されている。
【0013】
炊飯装置3は、複数の(図例では3台の)炊飯器A,B,C(又はD,E,F)を上下方向に配置してなる立体型のものであり、本実施の形態では炊飯装置3は2台採用されて洗米装置2の左右両側に配置されている。
炊飯器A〜Fは、ケース25内の収納空間に、内釜20と、この内釜20を加熱するコンロ22と、内釜20を開閉自在に閉塞する上蓋23とを収納してなる。ケース25は炊飯器A〜Fごとに別個に形成してもよいが、本実施の形態では、上下方向に配置される炊飯器A,B,C(又はD,E,F)に対して共通の一体型のケース25とされ、この一体型ケース25に内釜20等を収納する収納空間が上下方向に3つ形成されている。
【0014】
内釜20は載置台24上に載置されており、また、載置台24の下方に前記コンロ22が配置されており、該載置台24にはコンロ22によって内釜20を加熱すべく開口が形成されている。
載置台24は、ケース25の洗米装置2側の側壁と一緒に左右方向洗米装置2側に移動自在とされており、炊飯器A〜Fの後面側に設けられた横移動機構により、載置台24とともに内釜20が洗米槽7の下方空間の昇降台21上に取り出せるように構成されている。
【0015】
内釜20は、炊飯器A〜F内に収納された位置が炊飯位置とされ、この炊飯位置で炊飯動作が行われ、洗米槽7の略真下で且つ最上段の炊飯器A,Dの内釜20と略同高さの位置が米供給位置(排米位置)とされ、この米供給位置にて洗米槽7から排出される米が内釜20に供給される。
前記構成のものにあっては、先ず、昇降台21が、いずれかの炊飯器A〜Fの下部側方に移動し(すでにそこにある場合はそのまま)、次いで昇降台21上に、内釜20を載せた載置台24が移動し、次いで昇降台21が上昇する(最上段の炊飯器A,Dの場合はそのまま)ことにより、選ばれた1の炊飯器A〜Fの内釜20が炊飯位置から米供給位置まで移動し、米供給位置にて内釜20に、洗米された米と水加減水とが供給された後、内釜20が元の位置まで戻るように、マイコン制御により自動的に移動するよう構成されている。
【0016】
前記各炊飯器A〜Fの正面には開閉蓋が設けられており、前方から内釜20及び上蓋23のセットやコンロ22の点検等が可能とされている。
また、炊飯器A〜F内には、上蓋23を昇降する昇降手段が設けられており、内釜20を洗米槽7の下方空間へと取り出す場合には、上蓋23は上昇して、炊飯器A〜F内に残されるようになっている。また、炊飯器A〜Fには、該炊飯器A〜Fが使用可能か使用不可かを判別するための使用判別手段が設けられており、この使用判別手段は、例えば、内釜20の有無を検出するセンサ、内釜20が正常な位置にセットされているか否かを検出するセンサ、上蓋23の有無を検出するセンサ等によって構成される。
【0017】
フレーム5の上部の、洗米槽7の正面側(前面側)には、制御盤27が設けられ、この制御盤27の正面には、第1の表示操作部28と、第2の表示操作部29と、電源スイッチ30とが設けられている。
第1の表示操作部28には、図3に示すように、表示部31と、各種の操作スイッチ32,33,34,35,36,37とが設けられている。
第1の表示操作部28の下部側には、設定スイッチ32、スタートスイッチ33、予約スイッチ34、取消スイッチ35がこの順で左から横並びに配置されており、これらスイッチ32,33,34,35の上側で第1の表示操作部28の左部分に表示部31が配置され、表示部31の右側には、選択スイッチ36及び補助機能スイッチ37が配置されている。
【0018】
選択スイッチ36は、スイッチ配置エリアの上部に配置された上スイッチ36Aと、スイッチ配置エリアの下部に配置された下スイッチ36Bと、スイッチ配置エリアの左部に配置された左スイッチ36Cと、スイッチ配置エリアの右部に配置された右スイッチ36Dとから構成されている。
表示部31は、液晶画面(液晶ディスプレイ)等から構成され、該表示部31には、図5に示す初期画面39と、図6及び図7に例示するメニューセット画面40と、図8〜10に例示する運転中画面41と、図11に示す予約セット画面42と、図12に示す予約中画面43とが切替表示されるようになっている。
【0019】
初期画面39では、上段表示部分39Aには何も表示されず、中段上側表示部分39Bには左から順に「計量」、「洗米」、「水加減」、「排米」、「洗米完了」の文字が表示されており、中段下側表示部分39Cには1回目から6回目までのメニューセット表示欄が表示されており(初期画面39ではメニューのセットが行われていないので空欄となっている)、下段表示部分39には作業の指示(メッセージ)が表示される(図例では、「運転が可能。(設定を押して下さい。)」が表示されている)。
【0020】
初期画面39で設定スイッチ32を押すとメニューセット画面40に切り替わり、このメニューセット画面40が表示されているときに、炊飯モードの選択とメニューのセットが可能とされている。
炊飯モードは、メニューセットした回数分の飯が同時に炊き上がる「同時モード」と、メニューセットした回数分の飯が順次炊き上がる「順次モード」とを選択可能である。
「同時モード」とした場合は、メニューセット画面40は、図6に示す画面となり、「順次モード」とした場合は、メニューセット画面40は、図7に示す画面となる。
【0021】
メニューの内容は所定の炊飯条件により決まり、炊飯条件としては、本実施の形態では、ご飯の種類として、「同時モード」では「白米」、「おかゆ」のいずれかの炊き方の選択、「順次モード」では「白米」、「炊込み」、「おかゆ」のいずれかの炊き方の選択、炊飯量の設定、水加減量の設定、浸し時間の設定ができるようになっている。
なお、ここには表示されないが、炊飯条件として、米の洗い方(軽く〜念入りまで段階的に設定可)の設定もできるようになっている。また、「同時モード」で「炊込み」の選択ができないのは、炊込みご飯の場合は途中で具を入れる作業があるためである。
【0022】
また、メニューのセットは複数回でき、メニューセットした回数分、自動炊飯機1が運転される(1回の運転は、米の計量から1つの炊飯器A〜Fで飯が炊き上がるまでである)。また、本実施の形態では、標準設定時で最大セット数(最大運転回数)が12回で、設定モードにてこの最大セット数が6〜18回に変更可能とされているが、これに限定されることはない。
前記メニューセット画面40では、上段表示部分40Aには現在セットしようとしているメニューが何回目のメニューセットであるかが表示され、中段上側表示部分40Bの左側には上から順に「炊飯」、「種類」、「炊飯量」、「水加減」、「浸し」の文字が表示されこれに対応して右側には上から順に、「同時 順次」、「白米 おかゆ」又は「白米 炊込み おかゆ」、「炊飯量の数値(図6では数値4.0の単位が升であり、[]内は4.0に1.8をかけると単位がリットルとなることを示している)」、「水加減量の多少」、「浸し時間の数値」が表示されており、中段下側表示部分40Cには1回目から6回目までのメニューセット表示欄が表示されており、下段表示部分40Dには作業の指示(メッセージ)が表示される(図例では、「セット後、スタート又は予約を押す。設定で次運転セット/取消で運転解除」が表示されている)。
【0023】
このメニューセット画面40で上スイッチ36A又は下スイッチ36Bを押すと、「炊飯」、「種類」、「炊飯量」、「水加減」、「浸し」の選択ができ、選択されたところが反転表示される。図6では、「炊飯」が選択されて反転表示されており、この状態から下スイッチ36Bを1回押すと「種類」が選択でき、2回押すと「炊飯量」が選択でき、3回押すと「水加減」が選択でき、4回押すと「浸し」が選択できる。したがって、上にあるものを選択する場合には、上スイッチ36Aを押せばよい。
【0024】
また、「炊飯」が選択(反転表示)されている場合に、左スイッチ36C又は右スイッチ36Dを押すと、「同時」、「順次」のいずれかのモードが選択でき、選択されたところが反転表示される。すなわち、図6に示すように、「同時」が反転表示されているときに、右スイッチ36Dを押すと、図7に示すように、「順次」が反転表示され、「順次」が反転表示されているときに、左スイッチ36Cを押すと、反転表示が「同時」に切り替わる。
また、「種類」が選択されている場合に、左スイッチ36C又は右スイッチ36Dを押すと、「同時モード」では「白米」、「おかゆ」のうちのいずれかの炊き方の選択ができ、「順次モード」では「白米」、「炊込み」、「おかゆ」のうちのいずれかの炊き方の選択ができ、選択されたところが反転表示される。すなわち、左スイッチ36Cを押すごとに反転表示が左側に切り替わり、右スイッチ36Dを押すごとに反転表示が右側に切り替わる。
【0025】
また、「炊飯量」が選択されている場合には、左スイッチ36C又は右スイッチ36Dにより、炊飯量の設定ができる。すなわち、左スイッチ36Cを押すごとに数値が下がり、右スイッチ36Dを押すごとに数値が上がる。
また、「水加減」が選択されている場合には、左スイッチ36C又は右スイッチ36Dにより、水加減水量の増減ができる。すなわち、左スイッチ36Cを押すごとに水量が減り、右スイッチ36Dを押すごとに水量が増加する。
また、「浸し」が選択されている場合には、左スイッチ36C又は右スイッチ36Dにより、浸し時間の設定ができる。すなわち、左スイッチ36Cを押すごとに数値が下がり、右スイッチ36Dを押すごとに数値が上がる。
【0026】
次にメニューのセットについて述べる。
先ず、初期画面39から設定スイッチ32を押すと、図6に示すように、上段表示部分40Aに「メニューセット1回目」が表示されると共に、中段上表示部分40Bには予め入力されているメニューの内容が表示され(例えば、図6に示すような内容の炊飯条件が表示される)、上段下側表示部分40Cのメニューセット表示欄の1回目の欄に(ご飯の)種類と炊飯量とが表示されると共に該1回目の欄が反転表示され、このメニューの内容が自動炊飯機1の制御装置に記憶される。
【0027】
このメニューの内容(炊飯条件)を変更したい場合は、前述した要領で、上スイッチ36A,下スイッチ36B,左スイッチ36C,右スイッチ36Dで変更する。炊飯条件が変更されると変更された内容のメニューが自動炊飯機1の制御装置に記憶されると共に、メニューセット表示欄の1回目の欄に変更された種類と炊飯量とが表示される。
図13に示すように、自動炊飯機1の制御装置44は、洗米装置2を制御する洗米制御部45と、炊飯器A〜Fを制御する炊飯制御部46とを備えており、炊飯制御部46は各炊飯器A〜Fに対応して設けられている。
【0028】
前記洗米制御部45は前記制御盤27に組み込まれており、この洗米制御部45にセットメニューを記憶する記憶部47が設けられている。各炊飯制御部46は炊飯装置3側に組み込まれており、この各炊飯制御部46と洗米制御部45とはデータ送信用の通信ケーブルによって接続されており、セットメニューの内容が洗米制御部45から炊飯制御部46へと送信可能とされている。
次に、2回目のメニューセットを行う場合には、設定スイッチ32を押す。すると、上段表示部分40Aに「メニューセット2回目」が表示されると共に、中段上側表示部分40Bには1回目のメニューの内容が表示され、上段下側表示部分40Cのメニューセット表示欄の2回目の欄に(ご飯の)種類と炊飯量とが表示されると共に該2回目の欄が反転表示され、このメニューの内容が自動炊飯機1の制御装置44に記憶される。
【0029】
したがって、メニューの内容の変更を必要としない場合には、設定スイッチ32を押すごとに、先に設定したメニューと同じメニューの内容が次回目以降にセットされる(例えば、設定スイッチ32を8回押すと、8回分同じメニューがセットされる)。
また、「同時モード」を選択している場合、2回目のメニューセットを行うべく設定スイッチ32を押したときに、1回目のメニューの「浸し時間」に、米の計量開始から次の米の計量開始までの時間が加算されて、1回目のメニューでの運転の「浸し時間」が変更されるようになっており、以下、メニューセットを行う毎に、既にセットした回のメニューの「浸し時間」が変更されるようになっている。
【0030】
これは、連続して炊飯する場合、洗米した米は、洗米装置2から複数の炊飯器A〜Fに順次供給されるので(複数の炊飯器A〜Fに同時に供給することができないので)、浸し時間が同じであると、図18に示すように、各炊飯器A〜Fでの飯の炊き上がり時間が、米の計量開始から次の米の計量開始までの時間分、2回目以降順次ずれることとなる。
したがって、各炊飯器A〜Fにおいて同時に飯が炊き上がるようにするために、図19に示すように、1回目から最終回の1つ前の回までのメニューの「浸し時間」を変更して、各炊飯器A〜Fにおいて「浸し時間」が同時に終了する(各炊飯器A〜Fにおいて炊飯が同時に開始する)ようにしているのである。
【0031】
なお、本実施の形態では、炊飯器A〜Fは6台しかないので、「同時モード」を選択した場合の最大セット回数(最大運転回数)は6回に制限される。また、1回目のメニューでセットした「浸し時間」(メニュー画面40に表示されている「浸し時間」)が最終回のメニューの「浸し時間」となり、「浸し時間」は1回目のメニューセットのときにしか変更できないようになっている。
ここで、6回目までメニューセットした場合の「浸し時間」の例を図17に表にして示す。図17において、左側上段は、セットした浸し時間(必要最小浸し時間)が0分の場合を示し、右側上段は、セットした浸し時間が20分の場合を示し、左側下段は、セットした浸し時間が40分の場合を示し、右側下段は、セットした浸し時間が40分の場合を示す。
【0032】
したがって、1回目のメニューで運転される場合の、「浸し時間」は、最終回の運転での「浸し時間」に、(セット回数−1)×10分を加算した時間であり、2回目の「浸し時間」は、最終回の運転での「浸し時間」に、(セット回数−2)×10分を加算した時間であり、3回目の「浸し時間」は、最終回の運転での「浸し時間」に、(セット回数−3)×10分を加算した時間であり、4回目の「浸し時間」は、最終回の運転での「浸し時間」に、(セット回数−4)×10分を加算した時間であり、5回目の「浸し時間」は、最終回の運転での「浸し時間」に、(セット回数−5)×10分を加算した時間である。
【0033】
メニューセット回数が6回未満のときも同様にして、「浸し時間」が演算される。
前述した要領で所望の炊飯回数分(運転回数分)、メニューをセットする。
「順次モード」で、7回目のメニューをセットするときには、メニューセット表示欄が左側に1つ分シフトされ、中段下側表示部分40Cの表示が2回目〜7回目までのメニューセット表示欄に切り替わる。同様に、8回目のメニューをセットするときには、中段下側表示部分40Cの表示が3回目〜8回目までのメニューセット表示欄に切り替わる。9回目以降のメニューをセットする場合も同様である。
【0034】
メニューセット画面40で、取消スイッチ35を押すと最新のセットメニューがクリア(消去)される。したがって、取消スイッチ35を押すごとに、最新のセットメニューから順次クリアされる。
また、既に、セットされたメニューの内容を変更する場合には、先ず、上スイッチ36Aと下スイッチ36Bと同時に押す。すると、メニューセット表示欄の、現在セットしたうちの最終回目(8回分セットしたならば、8回目)の欄が反転点滅表示となる。
【0035】
この状態で、左スイッチ36Cを押すごとに反転点滅表示が1つずつ左側へと移り変わる(右スイッチ36Dを押すと、押すごとに右側に反転点滅表示が1つずつ移る)。
そして、変更したい回の欄に反転点滅表示を合わせ、前述した要領でメニューの変更を行う。
このとき、取消スイッチ35を押すと、反転点滅表示された欄のメニューの内容がクリアされ、そのクリアされた欄以降の欄が左側へとシフトされる。すなわち、例えば、6回目の欄のメニューをクリアした場合、7回目のセットメニューの内容が6回目に移り、8回目のセットメニューの内容が7回目に移る。
【0036】
また、メニューセット画面40で、所望回数のメニューをセットした後に、スタートスイッチ33を押すと、運転が開始されると共に、表示部31が運転中画面41に切り替わり、予約スイッチ34を押すと、表示部31が予約セット画面42に切り替わる。
運転中画面41では、図8に示すように、上段表示部分41Aに運転セット数(メニューセット回数)と何回目の運転中であるか(何回目のメニューが実行中でるか)とが表示され、中段上側表示部分41Bには左から順に「計量」、「洗米中」、「水加減」、「排米」、「洗米完了」の文字が表示されていると共に運転中の動作(工程)に対応している文字が反転表示され、現在の動作が視認できるようになっている。また、中段下側表示部分41Cにはメニューセット表示欄が表示され、下段表示部分41Dには作業の指示(メッセージ)が表示される(通常の場合は、図9に示すように、「設定で、続けて運転のセットが可能。取消で、最後の運転を解除。」が表示される)。
【0037】
この運転中画面41で、取消スイッチ35を押すごとに、最新のセットメニューから順次クリアされる。但し、運転中のメニューを含み、終了されているメニューはクリアされない。
また、運転中に設定スイッチ32を押すと、表示部31がメニューセット画面40となり、運転中であっても、メニューの追加セットができるようになっている。この場合、上段表示部分40Aには、追加セットするメニューが何回目であるかと何回目の運転中であるかとが表示され、下段表示部分40Dには「セット後、スタートスイッチを押す(予約不可)。設定で次の運転/取消で運転解除。」が表示される。
【0038】
前記と同様設定スイッチ32を押すと次のメニューセットが可能であり、メニューをセットした後にスタートスイッチ33を押すと運転中画面41に切り替わる。この場合、予約はできない。
貯米槽6には、米不足を検出する(米の補給時期を検出する)米検知センサが設けられており、運転中において、貯米槽6内の米が不足した場合には、米の計量工程が終了した後に、次運転のために、ブロワ等を作動させて、貯米庫4から貯米槽6へと米が供給(補給)され、米検知センサがオンになると(米有りを検出すると)、次運転が行われる。
【0039】
このとき、一定時間経過後、米検知センサがオンにならなかった(米有りを検出しなかった)場合には、図9に示すように、待機中の文字が表示されると共に該文字が反転表示され、現在行われている運転が終了しても、米検知センサが米を検出するまで次の運転に移らない(待機状態となる)。下段表示部分41Dには、「米不足(米補給後、スタートを押す)。取消で、最後の運転を解除。」が表示される。
この場合、貯米庫4内の米の有無を確認し、なければ米を補給し、スタートスイッチ33を押す。すると、ブロワが作動し、米検知センサがオンになると(米有りを検出すると)、アイドルタイマ(例えば、5秒)経過後、次運転が再開される。
【0040】
このとき、ブロワ回転中は「待機中」から「米上げ中」に表示が切り替わる。洗米装置2において、洗米が終了すると使用可能な炊飯器A〜Fの内釜20が米供給位置へと移動されるのであるが、内釜20が米供給位置に来るまでの間、図10に示すように、中段上側表示部分41Bに、「釜セット中」が反転表示される。
この場合、炊飯器A〜Fがすべて使用中の場合や、使用中でない炊飯器A〜Fの内釜20がセットされていない場合等のように、空の内釜20を米供給位置に供給できないときには、中段上側表示部分41Bに、「待機中」が反転表示され、空の内釜20を米供給位置に供給できるようになると、中段上側表示部分41Bに、「釜セット中」が反転表示される。
【0041】
なお、セットしたメニューがすべて終了すると(メニューセットした分の運転がすべて終了すると)、セットしたメニューがリセットされて、初期画面39に戻る。
前述したように、メニューセット画面40で予約スイッチ34を押すと、表示部31が予約セット画面42に切り替わるのであるが、予約セット画面42では、図11に示すように、上段表示部分42Aに「予約セット」が表示され、中段表示部分42Bには、現在の時刻と予約日と予約時刻とが表示され、下段表示部分42Cには、「選択後、スタートを押して下さい。取消を押すと前の画面に戻ります。」が表示される。
【0042】
この予約セット画面42では、上スイッチ36Aと下スイッチ36Bとで、「予約日」か、「時」か、「分」かが選択でき、左スイッチ36Cと右スイッチ36Dとで、予約日として「今日」、「明日」、「明後日」、「三日後」のいずれかを選択できると共に、時刻の設定ができる。
「順次モード」を選択した場合、この設定した予約日の、設定した時刻に1回目のメニュー内容で炊き上がる。すなわち、予約セット画面42では、1回目の炊き上がり時刻をセットできるようになっている。
【0043】
「同時モード」を選択した場合は、設定した予約日の、設定した時刻に、セットした回数分の飯が同時に炊き上がる。
なお、予約日は本日より3日後までの選択が可能とされているが、これに限定されることはない。また、時刻表示は24時間表示とされている。
予約日と時刻とを設定した後に、スタートスイッチ33を押すと予約中画面43に切り替わり、取消スイッチ35を押すと前の画面、すなわちメニューセット画面40に切り替わる。
【0044】
予約中画面43では、図12に示すように、上段表示部分43Aに運転セット回数(メニューセット回数)が表示され、中段上側表示部分43Bには、「予約中」の文字と、現在時刻と、炊き上がりの日及び時刻が表示され、中段下側表示部分43Cには、メニューセット表示欄が表示され、下段表示部分43Dには、「取消を押すと予約を解除できます。」が表示される。
なお、図12は「順次モード」を選択した場合の画面を示している。
この予約画面43で取消スイッチ35を押すと予約を解除することができる。
【0045】
予約スタート時刻になり、運転スタートになると、表示部31は、運転中画面41となり、運転スタート後の取消操作等は通常運転中と同様である。
次に第2の表示操作部29について説明する。
この第2の表示操作部29は、図4に示すように、液晶画面等によって構成され、上部中央に内容表示部49が設けられ、この内容表示部49の左右両側に図柄表示部50A〜50Fが設けられ、下部には取出しスイッチ部51と戻しスイッチ部52とが設けられている。
【0046】
図柄表示部50A〜50Fは左右の炊飯装置3の炊飯器A〜Fに対応しており、各炊飯器Aの状態を表示する。すなわち、左上段の図柄表示部50Aは左側炊飯装置3の上段の炊飯器Aに対応し、左中段の図柄表示部50Bは左側炊飯装置3の中段の炊飯器Bに対応し、左下段の図柄表示部50Cは左側炊飯装置3の下段の炊飯器Cに対応し、右上段の図柄表示部50Dは右側炊飯装置3の上段の炊飯器Dに対応し、右中段の図柄表示部50Eは右側炊飯装置3の中段の炊飯器Eに対応し、右下段の図柄表示部50Fは右側炊飯装置3の下段の炊飯器Fに対応している。
【0047】
図柄表示部50A〜50Fはスイッチにもなっており、いずれかの図柄表示部50A〜50Fを押せば(接触すれば)、内容表示部49にその押した図柄表示部50A〜50Fに対応する炊飯器A〜Fのメニュー内容および状況が表示されるようになっている。
すなわち、内容表示部49には、最上段に種類(白飯、炊き込み、おかゆ)が表示され、その下側に炊飯量が表示され、その下側に今現在の状況、すなわち、「使用可」か、「浸し」状態か、「炊飯」中か、「蒸らし」状態か、炊飯終了か、が色別表示される。
【0048】
なお、炊飯器A〜Fが、浸し、炊飯、蒸らし、炊飯終了でない場合であって、使用できない状態にあるとき(例えば、内釜20がセットされていない、上蓋23がセットされていない等)には、その状況が図柄表示部50A〜50F及び内容表示部49の使用可の欄に表示(例えば、釜無し、蓋無し等)されるようになっている。
取出しスイッチ部51を押せば(接触すれば)、内容表示部49に表示されている図柄表示部50A〜50Fに対応する炊飯器A〜Fの載置台24が米供給位置へと移動されるようになっている。したがって、炊飯終了後等において比較的広いところで内釜20の取り扱いが行えるようになっている。
【0049】
また、戻しスイッチ部52を押せば(接触すれば)、米供給位置にある載置台24が対応する炊飯器A〜Fに戻されるようになっている。したがって、空の内釜20を載置台24上に載せれば、内釜20を炊飯器A〜Fにセットでき、なにも載せなければ、炊飯器A〜Fは内釜20無し状態となる。
次に、図14〜図16に示す流れ図に基づいて、自動炊飯機1および作業者の一連の動作を説明する。
図14に示すように、電源スイッチ30をオンして電源を入れると(ステップ1)、第1の表示操作部28の表示部31が初期画面39となる(ステップ2)。
【0050】
次に、設定スイッチ32を押して、表示部31をメニューセット画面40に切り替え、メニューセット画面40で、「同時モード」か「順次モード」かの選択をする(ステップ3〜ステップ5)。
最初に、図15を参照して、「順次モード」を選択した場合について説明する。
先ず、前述した要領で所望の運転回数分、メニューのセットをし、希望の回数分のメニューをセットした後、スタートスイッチ33を押す(ステップ6〜ステップ10)。
【0051】
スタートスイッチ33が押されると、メニューセット回数と「順次モード」が選択されていることを洗米制御部45から炊飯制御部46に送信されると共に、自動炊飯機1の運転が開始され、1回目のメニューから計量、洗米が行われ、洗米が終了すると、釜移動命令が出力され、いずれかの炊飯器A〜Fの内釜20が米供給位置へと移動する(ステップ11〜ステップ15)。
このとき、1回目のメニューでの運転のときに左側炊飯装置3の上段の炊飯器Aと決まっているのではなく(各炊飯器ごとにメニューが設定されるのではなく)、使用可能な炊飯器A〜Fが選ばれ、その選ばれた炊飯器A〜Fの内釜20が米供給位置に移動する。
【0052】
例えば、炊飯器Aから炊飯器Fへと順に検索していき、炊飯器Aが使用可能であれば、炊飯器Aの内釜20が米供給位置へと移動し、炊飯器Aが使用不可で炊飯器Bが使用可能であれば、炊飯器Bの内釜が米供給位置へと移動する。
したがって、炊飯器A〜Fのコンロ22等が調子の悪いときには、内釜20をセットしなければ、該炊飯器A〜Fはとばされて、使用されないようにすることができる。
2回目以降のメニューでの運転の場合も同様で、使用不可の炊飯器A〜Fがあれば、それをとばして、使用可能な炊飯器A〜Fの内釜20が米供給位置へと移動してくるようになっている。
【0053】
したがって、使用不可の炊飯器A〜Fがあっても、セットしたメニューの回数分、連続した洗米・炊飯ができるようになっている。
また、セットしたメニューの回数が炊飯器A〜Fの個数を超える場合も、連続した洗米・炊飯が可能である。
内釜20が米供給位置に移動すると、水加減された米が排米されて、内釜20へと供給され、排米完了信号が出力される(ステップ16〜ステップ18)。
このとき、洗米を行った回のメニューの内容が、洗米され水加減された米が供給された内釜20の炊飯器A〜Fに対応する炊飯制御部46に送信され、「種類」、「炊飯量」、「水加減」、「浸し時間」といった炊飯条件(炊飯データ)が炊飯制御部46に送られる。
【0054】
次に、内釜20が元の位置に戻り、内釜20が元の位置に戻ると釜セット完了信号が炊飯制御部46等から送信され、この釜セット完了信号を洗米制御部45が受信すると運転中画面41の洗米完了表示が消灯する(非反転表示に戻る:ステップ20〜ステップ21)。
次に、次運転セットがあるか否か(次のセットメニューがあるか否か)を判断し(ステップ22)、次運転セットがあれば、運転中画面41のメニューセット表示欄(回数表示部)の反転表示が次の回のメニュー欄にシフトし、ステップ12に戻って、シフトしたところのメニュー欄の内容で、運転が続行され、計量工程、洗米工程等が行われる。したがって、炊飯終了を待たずに続けて洗米が行えるようになっている。
【0055】
次運転セットがなければ、洗米が完了し(ステップ23)、表示部31が初期画面39となる。
一方、洗米され水加減された米が供給された炊飯器A〜Fでは、1回目からセットした回数まで順番に、送られた炊飯条件のもとに、「浸し」、「炊飯」、「蒸らし」が行われ、1回目からセットした回数まで飯が順次炊き上がる(ステップ24〜ステップ27)。
前記ステップ10において、スタートスイッチ33の代わりに予約スイッチ34を押すと、予約設定した内容で運転が開始される。
【0056】
前記構成のものにあっては、洗米が終了した後、浸し時間が炊飯制御部46に送られて炊飯器A〜F側で浸しが行われるようになっているので、洗米装置2側で浸しを行うのに比べ洗米・炊飯効率が向上する。
また、洗米制御部45と炊飯制御部46とに分け、これらを通信ケーブルでつなぐことにより、洗米装置2の調子が悪いときに、炊飯器A〜Fのみを使うことができ、炊飯装置3の調子が悪いときに、洗米装置2のみを使うこともでき、また、炊飯器A〜Fの数を減らしたり、増設したりするのが比較的容易に行える。
【0057】
また、「種類」、「水加減」、「浸し時間」等の情報(データ)は、パルス信号により送られる。各情報は3ビットの長さの信号で送られ、パルスのオン/オフの組み合わせで情報内の種類(白米、炊込み、おかゆ)を区別させている。
なお、情報量はいくらでも追加することが可能であり、情報内の種類を多くしたい場合には、情報を例えば5ビットの長さの信号により送るようにすればよい(3ビット:7種類、5ビット:31種類)。
次に、図16を参照して、「同時モード」を選択した場合について説明する。
【0058】
「順次モード」と同様、所望の運転回数分、メニューのセットをし、希望の回数分のメニューをセットをした後、スタートスイッチ33を押す(ステップ28〜ステップ33)。
スタートスイッチ33が押されると、メニューセット回数と「同時モード」が選択されていることを洗米制御部45から炊飯制御部46に送信されると共に、自動炊飯機1の運転が開始され、1回目のメニューから計量、洗米が行われ、洗米が終了すると、釜移動命令が出力され、いずれかの炊飯器A〜Fの内釜20が米供給位置へと移動する(ステップ34〜ステップ38)。
【0059】
このとき前記と同様、使用可能な炊飯器A〜Fが選ばれ、その選ばれた炊飯器A〜Fの内釜20が米供給位置に移動する。
内釜20が米供給位置に移動すると、水加減された米が排米されて、内釜20へと供給され、排米完了信号が出力される(ステップ39〜ステップ41)。
このとき前記と同様、洗米を行った回のメニューの内容が、洗米され水加減された米が供給された内釜20の炊飯器A〜Fに対応する炊飯制御部46に送信され、「種類」、「炊飯量」、「水加減」、「浸し時間」といった炊飯条件(炊飯データ)が炊飯制御部46に送られる。
【0060】
次に、内釜20が元の位置に戻り、内釜20が元の位置に戻ると釜セット完了信号が炊飯制御部46等から送信され、この釜セット完了信号を洗米制御部45が受信すると運転中画面41の洗米完了表示が消灯する(非反転表示に戻る:ステップ42〜ステップ44)。
次に、次運転セットがあるか否か(次のセットメニューがあるか否か)を判断し(ステップ45)、次運転セットがあれば、運転中画面41のメニューセット表示欄(回数表示部)の反転表示が次の回のメニュー欄にシフトし、ステップ35に戻って、シフトしたところのメニュー欄の内容で、運転が続行され、計量工程、洗米工程等が行われる。
【0061】
次運転セットがなければ、洗米が完了し(ステップ46)、表示部31が初期画面39となる。
一方、洗米され水加減された米が供給された炊飯器A〜Fでは、送られた炊飯条件のもとに、「浸し」、「炊飯」、「蒸らし」が行われる。このとき、1回目からセットした回数まで「浸し時間」の終了時間が同じなので、各炊飯器A〜Fで同時に炊飯が開始され、同時に飯が炊き上がる(ステップ47〜ステップ50)。
【0062】
以上のようにして、計量・洗米・水加減・浸し・炊飯の動作が順に行われるように自動制御されて飯が炊き上がるように構成されると共に、1つの洗米装置2から複数の炊飯器A〜Fに対して順に洗米した米が供給されるように構成された自動炊飯機1であっても、各炊飯器A〜Fにおいて同時に飯を炊き上げることができるのである。
なお、「同時」というのは、時間的に全くの同時(同時刻)のほか、多少のタイムラグがある場合を含み、したがって食味が低下しない程度のタイムラグは許容される。
【0063】
前記ステップ10において、スタートスイッチ33の代わりに予約スイッチ34を押すと、予約設定した内容で運転が開始される。
なお、炊飯装置3は洗米装置2の左右の他、前後にも設けてもよく、また、左右一方若しくは前後一方に設けてもよい。また、炊飯器は上下方向に配置される必要はなく、横方向(左右方向、前後方向等)に配置してもよい。
図20は、第2の実施の形態を示している。
この実施の形態では、メニューセット画面40でメニューのセットを行う場合に、既設定分の「浸し時間」の変更は行われない。また、1回目から最終回の1つ前の回までのメニュー設定によって洗米・水加減・内釜への米供給が行われた炊飯器A〜Fにあっては、最終回のメニュー設定によって洗米・水加減・内釜への米供給が行われた炊飯器A〜Fにおいて、「浸し時間」が経過するまで、炊飯待機(炊飯動作されない)状態とされており、最後に米が供給された炊飯器A〜Fの炊飯開始と同時に炊飯動作が開始し、これによって、洗米されて水加減された米が供給されたすべての炊飯器A〜Fにおいて飯が同時に炊き上がるように構成されている(ステップ46〜ステップ50)。
【0064】
その他の構成については、前記第1の実施の形態と同様である。
図21は第3の実施の形態を示し、洗米装置2は前記第1の実施の形態と略同様に構成されており、炊飯器54は水平方向(上下方向に直交する方向)に複数台配置されている。
なお、図例では、炊飯器54は2台備えられているが、勿論3台以上であってもよい。
各炊飯器54は、底部にコンロ22を備えた外釜55に内釜20を収納してなり、内釜20の上端開口を開閉自在に閉塞する上蓋56には、洗米槽7から排米された米を内釜20に落下投入するための開口が形成されており、この開口は水平移動するシャッタによって開閉自在に閉塞される。
【0065】
また、この第3の実施の形態では、各炊飯器54は、手動または自動により水平移動自在な架台57に載置されており、炊飯器54自体を移動させることにより、内釜20が、洗米槽7の下方の米供給位置と、そこから外れた炊飯位置との間を移動自在とされている。
その他の構成は、前記第1又は第2の実施の形態と略同様に構成されるが、本発明の主要な構成以外は適宜設計変更可能である。
前記各実施の形態のものでは、洗米装置に対して内釜が米供給位置へと移動するように構成されているが、複数の炊飯器を水平方向に配置すると共に、洗米装置の洗米槽(又は洗米装置自体)を水平方向移動自在に構成し、洗米槽を炊飯器上方に移動可能とすることで、複数の炊飯器に対して、洗米した米を順次供給できるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、洗米装置と、複数の炊飯器とを備え、複数の炊飯器のそれぞれの内釜に対して、洗米装置で洗米した米を順次供給するように構成した自動炊飯機において、各炊飯器における浸し時間が同時に終了するように、各炊飯器における浸し時間を制御すること、または、洗米装置から最後に米が供給された炊飯器の炊飯開始と同時に、他の炊飯器が炊飯を開始するように制御すること等により、各炊飯器における炊飯が同時に開始するように制御することで、複数の炊飯器によって炊いた飯を同時に提供する場合に、先に洗米した飯の食味の低下をきたすことがなく、1つの洗米装置から複数の炊飯器に洗米した米を順次供給するようにした自動炊飯機であっても、各炊飯器において炊き上がったばかりの飯を同時に提供できる。
【0067】
また、洗米装置と、複数の炊飯器とを備え、複数の炊飯器のそれぞれの内釜に対して、洗米装置で洗米した米を順次供給するように構成した自動炊飯機において、各炊飯器の炊飯が同時に開始するモードと、各炊飯器の炊飯が順次開始するモードとが選択可能とすることにより、状況に応じて、同時に炊き上がるようにしたり、順次炊き上がるようにしたりすることができ、至便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る自動炊飯機の正面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る洗米装置の正面断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部の正面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る第2の表示操作部の正面図である。
【図5】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部の初期画面の正面図である。
【図6】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部のメニューセット画面の正面図である。
【図7】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部のメニューセット画面の正面図である。
【図8】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部の運転中画面の正面図である。
【図9】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部の運転中画面の正面図である。
【図10】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部の運転中画面の正面図である。
【図11】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部の予約セット画面の正面図である。
【図12】第1の実施の形態に係る第1の表示操作部の予約中画面の正面図である。
【図13】第1の実施の形態に係る制御装置の構成図である。
【図14】第1の実施の形態に係る自動炊飯機および作業者の一連の動作を示す流れ図である。
【図15】第1の実施の形態に係る自動炊飯機および作業者の一連の動作を示す流れ図である。
【図16】第1の実施の形態に係る自動炊飯機および作業者の一連の動作を示す流れ図である。
【図17】第1の実施の形態に係る浸し時間の例を示す表である。
【図18】第1の実施の形態に係る連続炊飯の場合の工程表である。
【図19】第1の実施の形態に係る同時炊飯の場合の工程表である。
【図20】第2の実施の形態に係る自動炊飯機および作業者の一連の動作を示す流れ図である。
【図21】第3の実施の形態に係る自動炊飯機の正面図である。
【符号の説明】
2 洗米装置
20 内釜
A〜F 炊飯器

Claims (4)

  1. 洗米装置と、複数の炊飯器とを備え、前記複数の炊飯器の炊飯メニューを炊飯器毎に設定し、炊飯メニューが設定された複数の炊飯器のそれぞれの内釜に対して、前記洗米装置で洗米された米を順次供給し、ずれ時間をおいて複数の炊飯器の浸しを順次開始し、浸し後に炊飯するようにした自動炊飯機において、
    前記各炊飯器の炊飯メニューを設定する毎に、各炊飯器の浸しが同時に終了するように、既に炊飯メニューを設定した各炊飯器の浸し時間に前記ずれ時間が自動的に加算されて前記浸し時間が変更されるように制御したことを特徴とする自動炊飯機。
  2. 前記ずれ時間は、炊飯器の浸し開始から次の炊飯器の浸し開始までの時間とされていることを特徴とする請求項1に記載の自動炊飯機。
  3. 前記ずれ時間は、炊飯器での米の計量開始から次の炊飯器での米の計量開始までの時間とされていることを特徴とする請求項1に記載の自動炊飯機。
  4. 炊飯器の炊飯が同時に開始するモードと、各炊飯器の炊飯が順次開始するモードとが選択可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の自動炊飯機。
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