JP3321973B2 - 洗米炊飯機の運転操作装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、洗米炊飯機の運転操
作装置に関する。

【０００２】

【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従来
の洗米炊飯機では、貯米タンク内へ収容した穀粒は、操
作装置を操作することにより、各種設定デ−タ及び各種
センサ状態等が確認され、更に流量センサで流量が検出
されると、設定量の白米が該貯米タンクから洗米器内へ
供給され、この洗米器内で洗米及び水加減等が行われ、
これらが終了すると、炊飯器内へ洗米済み白米と水とが
投下供給されて浸漬され、浸漬が終了すると点火されて
炊飯され、炊飯が終了すると所定時間むらしが行われて
炊き上りとなる。

【０００３】上記の洗米炊飯作業の開始の前段で、計量
手段、洗米手段、投下手段等の操作で計量、洗米、投下
等の各種作業を点検した後に、始動手段を操作して洗米
炊飯作業を開始しようとしても、点検した各部が初期状
態に復帰した停止状態でないときは、洗米炊飯作業を自
動スタ−トすることができないことがあった。このため
に、該各計量手段、洗米手段、投下手段を操作し、確認
しながら初期状態に復帰させる必要があり、このため操
作が複雑であったが、これを解消しようとするものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このため、この発明は、
白米を貯留する貯米タンク２と、貯米タンク２から白米
の供給を受けて洗米、水加減、および浸漬する洗米器３
と、洗米器３の下方で、洗米器３から投下された洗米を
受け炊飯する炊飯機４と、洗米器３への水の流量を検出
する流量センサ３４と、運転操作する操作装置１９を設
けた洗米炊飯機において、該操作装置１９には機械の状
態を表示し得る表示部４９と、運転を開始する始動手段
７５と、計量、洗米、投下等の各種作業を点検するとき
に操作する計量手段５９、洗米手段６０、投下手段６６
等の各種手段と、初期状態に復帰させて停止させるリセ
ット手段６７を備えた運転制御装置２０を設け、計量、
洗米、投下等の各種作業を点検中に、リセット手段６７
を入力すると、点検動作中であっても初期状態に復帰し
て停止すべく構成したことを特徴とする洗米炊飯機の運
転操作装置の構成とする。

【０００５】

【発明の作用、及び効果】洗米炊飯機の貯米タンク２内
へ収容された穀粒は、操作装置１９を操作することによ
り、各種項目が設定され、又設定デ−タ及び各種センサ
の状態等が確認され、設定量の白米が該貯米タンク２か
ら洗米器３内へ供給されて、この洗米器３内で洗米さ
れ、又水加減は、流量センサ３４で流量が検出されて、
水加減が行われ、これらが終了すると、炊飯器４内へ洗
米済み白米と、水加減終了の水との両者が投下供給され
て浸漬され、設定した所定時間の浸漬が終了すると点火
されて炊飯され、炊飯が終了すると設定した所定時間の
むらしが行われて炊き上りとなる。

【０００６】上記の洗米炊飯作業の開始の前段で、計
量、洗米、投下等の各種作業を点検のときに操作する計
量手段５９、洗米手段６０、投下手段６６等の操作で各
部を点検状態中に、リセット手段６７を操作することに
より、このリセット手段６７の操作が、操作装置１９の
運転制御装置２０へ入力され、この入力により、各部を
点検中であっても、この運転制御装置２０で点検中の各
部を初期状態に復帰させて停止させ、該操作装置２０の
始動手段７５を操作することにより、洗米炊飯機は、自
動的にスタ−トする。

【０００７】上記により、各種手段５９，６０，６６等
の操作で各部を点検状態中であっても、リセット手段６
７を操作することにより、各部は初期状態に自動復帰し
て停止することにより、確実に自動スタ−トができ、又
該各種手段５９，６０，６６等を操作して復帰させる必
要がなくなり、このため操作が簡単になった。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、白米を貯留、洗米及び炊飯する洗米炊
飯機１を示すものであり、この洗米炊飯機１は、白米を
貯留する貯米タンク２、白米の供給を受けて洗米、水加
減及び浸漬する洗米器３、洗米済み白米を炊飯する炊飯
器４が２台等よりなる状態を示したものである。

【０００９】機枠５の底部には、左右一対のガス釜を配
設し、各ガス台６上に各炊飯器４ａ，４ｂを載置して、
ガス着火により炊飯できる構成としている。これら炊飯
器４ａ，４ｂは外釜と、この外釜内に嵌合させた内釜８
及び釜蓋９等を有し、該各ガス台６と共に前側に引き出
しできるハンドル１０を有し、これら炊飯器４ａ，４ｂ
の該内釜８の着脱等は、前側へ引き出した位置で行う構
成としている。

【００１０】前記機枠５上部後側には、左右水平状に上
下にレ−ル１１，１２が架設され、上部の貯米タンク２
及び下部の洗米器３を有した移動台１３が、ロ−ラ１４
ａ，１４ｂによって移動自在に支持され、該洗米器３を
炊飯器４ａ，４ｂの上側へ移動対向させて、洗米供給位
置を切換自在にした構成としている。前記貯米タンク２
は、下部に計量器１５を有する。この計量器１５は、欠
円筒形態の回転筒を軸１６の回りに計量モ−タ１７で回
転させて、該貯米タンク２内の米を一定量毎に回転しな
がら汲出すもので、この軸１６の回転数を回転センサ１
８で検出することにより、マイクロコンピュ−タを有す
る操作装置１９内の運転制御装置２０のＣＰＵ２１へ入
力して計量（容量又は重量として）する構成としてい
る。

【００１１】前記洗米器３は、貯米タンク２の下側にあ
って、中央部には、上下方向の撹拌軸２２によって回転
される撹拌棒２３が、上部の洗米モ−タ２４によってウ
ォ−ムギヤ２５等を介して伝導回転すべくもうけられ、
底部には、排出弁２６によって開閉される排出口２７が
設けられている。この排出弁２６は、該撹拌軸２２の中
心部に沿って挿通させる弁軸２８の下端部に一体で、該
弁軸２８上部には、排出モ−タ２９によってクランク機
構等を介して上下作動される構成としている。

【００１２】前記排出口２７には、外周部に網３０を介
在させて排水室（Ａ）３１と連通させ、この排水室
（Ａ）３１内の排水弁３２の開閉によって、水道水を下
部ノズル３３から洗米器３内へ給水させたり、洗米後の
排水を行わせることができる。水道パイプから流量セン
サ３４を経て誘導する給水パイプ３５は、ソレノイドバ
ルブ３６によって開閉されて給水される該下部ノズル３
３と、ソレノイドバルブ３７とによって開閉されて給水
される上部シャワ−３８とを有し、該洗米器３の上下部
から洗米用及び水加減用の給水を行いうる構成である。
又、該排水室（Ａ）３１内の該排水弁３２は、ソレノイ
ド３９によってワイヤ４０、ベルクランク４１等を介し
て開閉作動される。４１′は下給水バルブである。

【００１３】前記洗米器３は、貯米タンク２の前側寄り
に偏位させて、この後側部で該洗米器３下端部の排水室
（Ｂ）４２に連接の排水室（Ａ）３１を有し、この排水
室（Ａ）３１は、上方部の貯留タンク２の下側域から外
方へ突出しない形態としている。又該洗米器３の後側部
には、移動台１３をレ−ル１１，１２で支持する機枠５
が設けられるが、該移動台１３が該レ−ル１１，１２に
沿って左右方向へ移動するとき、該排水室（Ａ）３１
が、この機枠５に当らないように設定している。

【００１４】前記貯米タンク２上には蓋４３が開閉自在
に設けられ、米の供給充填を行うことができる。又、こ
の貯米タンク２の下部には、米の減少を検出して、米の
補給をブザ−等で促するための米下限センサ４４を有す
る。洗米器３の上部には、洗米水の満杯供給を検出する
水上限センサ４５を有し、又、これ以上の給水はオ−バ
−フロ−口４６から機外へ排水される。４７は該洗米器
３の外周部を開閉する点検蓋である。

【００１５】前記移動台１３は、貯米タンク２、洗米器
３、計量器１５、給水パイプ３５及びこれらの計量モ−
タ１７、洗米モ−タ２４、排出モ−タ２９等を装着する
他に、移動モ−タ４８を有して、レ−ル１１，１２上を
転動するロ−ラ１４ａ，１４ｂを駆動回転することによ
って横方向へ移動制御できる構成としている。前記操作
装置１９は、移動台１３上の貯米タンク２の正面に装着
し、この操作装置１９は、箱形状で、この箱体の表面板
には、ＯＮ−ＯＦＦスイッチ方式の各種の操作手段類や
ＬＥＤ表示部等が配置される。表示部４９は、通常時
は、時刻表示を行うようになっているが、時刻以外の表
示であるときに時刻表示に戻したいときは時計手段５０
を押せばよい。テスト手段５１を押せば、該表示部４９
の周囲に配置された各種表示ランプ、即ち、操作手段番
号で表示するヘルプ番号５２、タイマ予約５３、現在時
刻５４、貯米量５５、累計釜数５６、予約釜数５７及び
該貯米タンク２に対する米補給から炊飯完了に亘る各工
程や残時間等を表示する工程表示５８が順次表示され
る。又、計量手段５９を押せば、計量モ−タ１７が駆動
されて、計量器１５が一回転される。洗米手段６０を押
せば、洗米モ−タ２４が駆動されて、攪拌棒２３が回転
される。上給水手段６１、下給水手段６２等を押せば、
各ソレノイドバルブ３６，３７等を開いて洗米器３内へ
給水を行う。水位手段６３を押せば、該洗米器３内の水
位が水上限センサ４５による検出時から水加減手段６４
によって設定された水位になるように、ソレノイド３９
出力による排水弁３２の開きによって排水調整される。
排水手段６５を押せば、該ソレノイド３９出力によって
該排水弁３２を開いて、洗米排水を網３０を通して行わ
せる。投下手段６６を押せば、排出モ−タ２９を駆動し
て、排出弁２６を開く。リセット手段６７を押せば、該
表示部４９のエラ−表示のフラグを解除できる。又点検
手段の該計量手段５９〜該投下手段６６の操作で各部を
点検中及び点検終了で停止中に、該リセット手段６７の
操作により、各部は初期状態に復帰して停止し、自動ス
タ−トできる構成である。このような、該テスト手段５
１〜該リセット手段６７等は、主として始業前の点検を
行うときに操作する。

【００１６】設定手段としては、前記の水加減手段６４
の他に、炊飯量を設定する炊飯量手段６８、洗米方法を
設定する洗い方手段６９、浸漬時間を設定する浸漬手段
７０、むらし時間を設定するむらし手段７１、炊飯モ−
ドを設定するモ−ド手段７２、貯米タンク２内に供給さ
れた米の量を設定する貯米手段７３等があり、これらを
配置して、各々炊飯前に適宜に設定しておくことができ
る。

【００１７】７４は、釜数を設定するための釜設定手段
であり、７５は、計量器１５の計量作動から開始させる
始動手段であり、７６は、予約タイマを設定するタイマ
設定手段であり、７７は、表示部４９に表示される累計
釜数をクリヤ−するクリヤ−手段であり、７８は、エラ
−ランプ７９やブザ−８０等で警報される故障個所が不
明なときに押すことによって、この故障個所を番号によ
って表示させるためのヘルプ手段である。

【００１８】洗米、炊飯の作用行程は、計量器１５によ
る計量→洗米器３による洗米→該洗米器３における上部
シャワ−３８からの間欠的シャワ−による洗米部（ざる
上げ）浸漬→該洗米器３の移動台１３の左、右移動→該
洗米器３内での水加減→排出弁２６の開放による排米→
炊飯器４ａの内釜８での釜浸漬→ガス点火による炊飯→
むらし→炊飯終了後の該内釜８交換の各工程を経る構成
である。

【００１９】前記洗米器３が単一で左（Ｌ）、右（Ｒ）
へ移動し、左、右二基の炊飯器４ａ，４ｂへ洗米を切換
供給しながら炊飯する形態では、浸漬工程を、浸漬時間
として浸漬手段７０により適宜時間を設定することによ
って、各洗米工程と、各炊飯器４ａ，４ｂにおける炊飯
工程とを連続させて、洗米→炊飯の全工程の効率的作業
を行わせることができる。各工程のうち、時間の変化さ
れるものは、主として浸漬工程とむし工程とであり、洗
米部浸漬と釜浸漬との比を変更することができるように
してもよい。該浸漬手段７０による浸漬時間の設定は、
これらいずれか一方、又は双方を変更設定するようにし
てもよい。これらの浸漬時間は、ＣＰＵ２１で演算され
て、この洗米後の釜浸漬時間を算出制御する。この設定
値に一致する浸漬時間となるように水加減が、ソレノイ
ドバルブ３６，３７の出力によって開始されるが、この
ような水加減の開始は、該炊飯器４ａ又は４ｂの炊飯工
程の終了を検出することによって、この炊飯器４ａ又は
４ｂ上へ該洗米器３が移動した後ちに行われる。

【００２０】即ち、炊飯器４ａ，４ｂには、空の内釜８
が備えられていることを検出する内釜センサ８３、この
内釜８上の釜蓋９の有無を検出する蓋センサ８４、炊飯
終了後に洗米器３が左、右移動して停止したことを検出
する移動センサ８５等によって、該洗米器３による該炊
飯器４ａ、又は４ｂに対する洗米の投下の用意が完了し
た状態位置で、該洗米器３における前記水加減が開始さ
れる。この水加減が終了すると、排出モ−タ２９の出力
によって、排出弁２６が開かれて、洗米を該加減水と共
に該炊飯器４ａ、又は４ｂへ排米投下し、前記演算され
た時間の釜浸漬が行われる。

【００２１】又、洗米が早く終了して、炊飯が遅れてい
るときは、洗米器３での洗米部浸漬を終えた状態で、該
洗米器３内の排水水切りを行った状態で、移動開始を待
つ。このとき、該洗米器３の洗米は浸漬作用を受けない
状態で待機している。前記洗い方手段６９の操作で、洗
米を軽く行う場合から念入りに行うまで五段階に設定し
ておき、これを洗米時に予めいずれの洗い方モ−ドにす
るか設定しておく。該洗い方手段６９で、五段階のうち
いずれかの洗い方が選定されると、ＣＰＵ２１を経て、
洗米モ−タ２４、上給水用のソレノイドバルブ３７、下
給水用のソレノイドバルブ３６、乃至排水弁３２のソレ
ノイド３９等を出力して、洗米制御を行う。

【００２２】洗い方の五段階の各モ−ドは、制御出力と
して、洗米時間、上給水時間、下給水時間、排水時間、
これら洗米等の繰返回数、洗米行程全体の時間等を、糠
抜き、研米、荒すすぎ、オ−バ−フロ−による仕上すす
ぎ等の各行程毎に変更設定して、洗米を軽く行うモ−ド
から念入に行うモ−ドで五段階に設定してメモリ−させ
ている。

【００２３】前記洗米器３内を洗浄するには、図１１の
ように排水弁３２を有する排出口２７の排水室（Ｂ）４
２を、円筒形状の形態として構成し、この一側の排水室
（Ａ）３１との間の連通路８６，８７を該排水室（Ｂ）
４２に対して接線方向に設定し、前記左右一対の排水弁
３２及び水位弁８８を該各連通路８６，８７の該排水室
（Ａ）３１側端に開閉するように対向させている。又、
給水パイプ３５の下部ノズル３３は、該連通路８６にの
ぞませている。

【００２４】前記水位弁８８は、排水弁３２と同様にソ
レノイド８９及びワイヤ−９０等を経て開閉作動させる
ものであるが、下部ノズル３３から下給水を行うとき
は、連通路８６を閉じて、排水室（Ｂ）４２側へ案内さ
せる。又洗米後の排水を行うときは、該排水弁３２と共
に開くように制御している。洗米終了後、米と水とを排
出弁２６の開きによって投下完了した後、直ちに、排水
弁３２及び水位弁８８を閉じたままで、上給水のソレノ
イドバルブ３７を開けて、上部シャワ−３８から給水す
ることによって、洗米器３内に付着している糠や塵等を
洗い流すことができ、その後直ちに、該排水弁３２を開
け、下部ノズル３３から給水を行うことにより、この下
部給水は、連通路８６から排水室（Ｂ）４２内へ勢い良
く渦状に流れ込み、この洗滌水は反対側の連通路８７か
ら排水室（Ａ）３１へ排水されるため、効果的な洗浄を
行うことができる。９１は該排水室（Ａ）３１の排水口
である。９２はオ−バ−フロ−パイプで、オ−バ−フロ
−口からの越流水を一旦該排水室（Ａ）３１内を通し
て、該排水口９１へ流下させる。

【００２５】前記洗米炊飯機１の各部をチェックするテ
スト運転を行うときは、始動手段７５とヘルプ手段７８
との両者の同時ＯＮ操作の入力により、流量センサ３４
で水の流量が検出されずに、この流量が入力されないと
きであっても、計量器１５の計量作動から開始されて、
この洗米炊飯機１の各部を回転駆動する構成としてい
る。

【００２６】前記運転制御装置２０は、操作装置１９内
に設け、各種センサ１８，３４，４４，４５，８３，８
４，８５の検出の入力、各種手段５０，５１，５９，６
０，６１，６２，６３，６５，６６，６７の操作の入
力、各種手段６４，６８，６９，７０，７１，７２，７
３の操作の入力及び各種手段７４，７５，７６，７７，
７８の操作が入力され、これらの入力を算術論理演算及
び比較演算するＣＰＵ２１等よりなり、このＣＰＵ２１
で各モ−タ１７，２４，２９，４８、各ソレノイドバル
ブ３６，３７，４１′、各ソレノイド３９，８９、計量
器１５、ブザ−８０等を始動及び停止制御し、又ヘルプ
番号５２、タイマ予約５３、現在時刻５４、貯米量５
５、累計釜数５６、予定釜数５７、エラ−ランプ７９を
点灯及び消灯制御し、更に表示部４９へ累計釜数及び予
定釜数等を表示すると共に、工程表示５８する構成とし
ている。

【００２７】前記運転制御装置２０は、計量手段５９を
操作して、図３の如く計量器１５を点検状態中のとき
に、リセット手段６７を操作することにより、図４の如
く該計量器１５は初期状態に復帰して停止する。投下手
段６６を操作して、図５の如く排出弁２６を点検状態中
のときに、該リセット手段６７を操作することにより、
図６の如く該排出弁２６は初期状態に復帰して停止す
る。又点検用の各種手段６０，６１，６２，６３，６５
等を操作して、各部を点検状態中に該リセット手段６７
を操作することにより、点検中の該各部は初期状態に復
帰して停止する構成である。

【００２８】前記運転制御装置２０による初期状態へ復
帰制御は、下記フロチャ−ト（図１）の如く行われる構
成である。即ち、スタ−トされ（ステップ１０１）、計
量部（計量器１５）を点検中か検出され（ステップ１０
２）、ＹＥＳと検出されると計量部の計量モ−タ１７が
回転して、計量部が回転駆動され（ステップ１０３）、
リセット手段６７がＯＮか検出され（ステップ１０
４）、ＹＥＳと検出されると計量部一回転（初期状態に
復帰）して停止され（ステップ１０５）、投下部（排出
弁２６）を点検中か検出され（ステップ１０６）、ＹＥ
Ｓと検出されると投下部の排出部の排出モ−タ２９が回
転して、投下部が回転駆動され（ステップ１０７）、該
リセット手段６７がＯＮか検出され（ステップ１０
８）、ＹＥＳと検出されると投下部（排出弁２６）を閉
状態（初期状態に復帰）制御して停止され（ステップ１
０９）、洗米部、上給水部、下給水部、排水部、水位部
を点検中か検出され（ステップ１１０）、ＹＥＳと検出
されると点検する各部が駆動され（ステップ１１１）該
リセット手段６７がＯＮか検出され（ステップ１１
２）、ＹＥＳと検出されると点検中の各部が初期状態に
即時復帰して停止され（ステップ１１３）、ステップ１
０２へ戻る。

【００２９】ステップ１０２及びステップ１０４でＮＯ
と検出されるとステップ１０６へ進む。ステップ１０６
及びステップ１０８でＮＯと検出されるとステップ１１
０へ進む。ステップ１１０及びステップ１１２でＮＯと
検出されるとステップ１０２へ戻る。図１３〜図１９は
他の実施例の表示制御を示す図で、現在時刻の表示は、
図１４の如く、洗米炊飯機１が停止中の時刻表示のとき
は、現在時刻５４のランプが点灯され、表示部４９の左
側部へ、例えば時間が１７時であると１７と表示され、
右側部へ分が１５分であると１５と表示され、中間部の
表示ランプＡ９３が２個共に点灯されると共に、右側部
の表示ランプＢ９４が秒針用として点灯される構成であ
る。

【００３０】累計釜数及び予定釜数の表示は、釜設定手
段７４がＯＮ操作されると、図１５の如く、累計釜数５
６及び予定釜数５７のランプが点灯され、表示部４９の
右側部へ、これから炊飯しようとする予定釜数が、例え
ば３釜であると０３と表示され、又左側部へ、スタ−ト
してから現在までの積算された釜数が９釜であると、０
９と表示される構成である。

【００３１】タイマ予約の表示は、タイマ設定手段７６
がＯＮ操作されると、図１６の如く、タイマ予約５３の
ランプが点灯され、次に洗米を開始する予定時刻が、例
えばＡＭ８：３０であると、表示部４９の左側部へ０８
と表示され、右側部へ３０と表示され中間部の表示ラン
プＡ９３が２個共に点灯される構成である。総累計釜数
表示は、ヘルプ手段７８と釜設定手段７４とが同時にＯ
Ｎ操作されると、図１７の如く、洗米炊飯機１が運転さ
れて炊飯された炊飯の総累計が、例えば現在まで１９２
１釜炊飯されたとすると、表示部４９へ１９２１と表示
される構成である。

【００３２】流量表示は、下給水手段６２がＯＮ操作さ
れ、ヘルプ手段７８がＯＮ操作され、ると、図１８の如
く、流量センサ３４が検出した現在の流量、例えば１２
リットル／秒であると、表示部４９へは１２と表示され
る構成である。ヘルプ番号表示は、洗米炊飯機１が何ら
かの異常で停止し、エラ−ランプ７９が点滅していると
きに、ヘルプ手段７８をＯＮ操作すると、例えば異常が
水圧異常であったとすると、図１９の如く、表示部４９
へは水圧異常の番号である３１が表示される構成であ
る。

【００３３】上記の表示制御にすることにより、洗米炊
飯機１の機械操作のための情報を最低限の部品でコンパ
クトにまとめ、表示部としては１個所に集中させ、各種
設定手段と組合せることで、作業者にわかりやすく、又
見やすい表示にして、操作性の向上を図った構成とした
ものである。前記運転制御装置２０による表示制御は、
下記フロ−チャ−ト（図１３）の如く行われる構成であ
る。即ち、スタ−トされ（ステップ２０１）、洗米炊飯
機１が停止中が検出され（ステップ２０２）、ＹＥＳと
検出されると現在時刻が表示され（ステップ２０３）、
タイマ設定手段７６がＯＮか検出され（ステップ２０
４）、ＹＥＳと検出されると、予約時刻が表示される
（ステップ２０５）。

【００３４】ステップ２０４でＮＯと検出されると下給
水手段６２とヘルプ手段７８とがＯＮか検出され（ステ
ップ２０６）、ＹＥＳと検出されると流量が表示される
（該ヘルプ手段７８がＯＮの間のみ）（ステップ２０
７）。ステップ２０６でＮＯと検出されると、釜設定手
段７４がＯＮか検出され（ステップ２０８）、ＹＥＳと
検出されると累計釜数と予定釜数との両者が表示され
（ステップ２０９）、ヘルプ手段７８がＯＮか検出され
（ステップ２１０）、ＹＥＳと検出されると異常個所の
ヘルプ番号が表示され（該ヘルプ手段７８がＯＮの間の
み）（ステップ２１１）、該ヘルプ手段７８と釜設定手
段７４との両者がＯＮか検出され（ステップ２１２）、
ＹＥＳ検出されると総累計釜数が表示され（該ヘルプ手
段７８がＯＮの間のみ）（ステップ２１３）、ＥＮＤで
ある（ステップ２１４）。

【００３５】ステップ２０２でＮＯと検出されるとステ
ップ２１０へ進む構成である。又ステップ２０８、ステ
ップ２１０及びステップ２１２でＮＯと検出されるとス
テップ２０３へ戻る構成である。以下、上記実施例の作
用について説明する。洗米炊飯機１の貯米タンク２内へ
収容した穀粒は、操作装置１９の各部を操作することに
より、各種項目が設定され、又設定デ−タ及び各種セン
サの状態等が確認され、設定された設定量の白米が該貯
米タンク２から洗米器３内へ供給されると共に、水が供
給されて、この洗米器３内で洗米され、又水加減は、流
量センサ３４で流量が検出されて、水加減が行われ、こ
れらが終了すると、炊飯器４ａ，４ｂ内へ洗米済み白米
と、水加減終了の水との両者が供給されて、所定時間が
浸漬され、所定時間の浸漬が終了すると点火されて炊飯
され、炊飯が終了すると設定した所定時間のむらしが行
われて炊き上りとなる。

【００３６】上記の洗米炊飯作業の開始の前段で、計
量、洗米、上給水、下給水、水位、排水、投下等の各作
業を点検のときに操作する計量手段５９、洗米手段６
０、上給水手段６１、下給水手段６２、水位手段６３、
排水手段６４及び投下手段６６をＯＮ操作して、各部を
点検状態中に、リセット手段６７をＯＮ操作することに
より、このリセット手段６７の操作が操作装置１９の運
転制御装置２０へ入力され、この入力によって、各部を
点検中であっても、この運転制御装置２０で点検中の各
部を初期状態に復帰させて停止させ、該操作装置１９の
始動手段７５のＯＮ操作することにより、洗米炊飯機１
は自動的に始動する。

【図面の簡単な説明】図は、この発明の一実施例を示す
ものである。

【図１】ブロック図

【図２】フロ−チャ−ト

【図３】計量器部拡大作用図

【図４】計量器部拡大初期図

【図５】排出弁部拡大作用図

【図６】排出弁部拡大初期図

【図７】洗米炊飯機の全体正面図

【図８】洗米炊飯機の全体側面図

【図９】洗米炊飯機の平面図

【図１０】洗米器部の拡大断面図

【図１１】排水部の拡大断面図

【図１２】操作装置の拡大正面図

【図１３】他の実施例を示す図で、フロ−チャ−ト

【図１４】他の実施例を示す図で、操作装置の拡大表示
図

【図１５】他の実施例を示す図で、操作装置の拡大表示
図

【図１６】他の実施例を示す図で、操作装置の拡大表示
図

【図１７】他の実施例を示す図で、操作装置の拡大表示
図

【図１８】他の実施例を示す図で、操作装置の拡大表示
図

【図１９】他の実施例を示す図で、操作装置の拡大表示
図

【符号の説明】

２ 貯米タンク ３ 洗米器 ４ａ 炊飯器 ４ｂ 炊飯器 １９ 操作装置 ２０ 運転制御装置 ３４ 流量センサ ４９ 表示部 ５９ 計量手段 ６０ 洗米手段 ６６ 投下手段 ６７ リセット手段 ７５ 始動手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47J 27/00 103 A47J 27/14 B02B 1/04 102

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 白米を貯留する貯米タンク２と、貯米タ
   ンク２から白米の供給を受けて洗米、水加減、および浸
   漬する洗米器３と、洗米器３の下方で、洗米器３から投
   下された洗米を受け炊飯する炊飯機４と、洗米器３への
   水の流量を検出する流量センサ３４と、運転操作する操
   作装置１９を設けた洗米炊飯機において、該操作装置１
   ９には機械の状態を表示し得る表示部４９と、運転を開
   始する始動手段７５と、計量、洗米、投下等の各種作業
   を点検するときに操作する計量手段５９、洗米手段６
   ０、投下手段６６等の各種手段と、初期状態に復帰させ
   て停止させるリセット手段６７を備えた運転制御装置２
   ０を設け、計量、洗米、投下等の各種作業を点検中に、
   リセット手段６７を入力すると、点検動作中であっても
   初期状態に復帰して停止すべく構成したことを特徴とす
   る洗米炊飯機の運転操作装置。