JPH024998A - 金属ストリップの片面順次めっき装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は金属ストリップの表面と裏面とを別々にめっき
する片面順次めっき装置に関する。

〈従来の技術〉 従来の片面順次めっき装置の１例を第１図に示従来は先
めっき中の後めっき面側の酸化や汚れを防止するためめ
っき液や水でキープウェットしてストリップの表面が乾
かないようにしたり、ライン速度を速くして板面の酸化
時間を短くしたりしていた。

しかし、目付量が大きくなり整流器容量の限界ではスト
リップの通板速度を下げねばならず、被めっき材の後め
っき面がめつき液に浸漬している時間が長くなってくる
。その場合液めっき材の地鉄中にｃ、ｐ、ｓなどの不純
物が多く含まれている場合は、特に地鉄表面に酸化物や
汚れが生成しやすく、従来技術によるキープウェットに
よる酸化防止やライン速度アップによる酸化時間の短縮
では十分な対処にはならなかった。

〈発明が解決しようとする課題〉 本発明は片面めっき後の非めっき面の酸化物や汚れを効
率的に除去する装置を提案するものである。

また本発明は非めっき面の酸化物や汚れの除去に際し、
既めっき面を疵つけたり、既めっき層の再溶解のない装
置を提案するものである。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、金属ストリップの表面と裏面とを別々にめっ
きする片面順次めっきラインにおいて、表面側めっき装
置と裏面側めっき装置の間に酸洗槽を設け、該酸洗槽内
には該金属ストリップの既めっき面と少なくとも酸洗液
面レベル下において密接な巻き付け状態を維持できる支
持ロールと該支持ロールに支持された金属ストリップの
非めっき面の汚れ等を研削除去するブラシロールを設け
たことを特徴とする金属ストリップの片面順次めっき装
置である。

〈作　用〉 まず図面に基づいて本発明を説明する。

第１図はラジアルセルタイプの片面順次めっき装置に本
発明を適用した場合の全体概念図である。

金属ストリップ１はまず金属ストリップの表面側をめっ
きするセル群２において片面めっきされ、デフレクタ−
ロール７により反転され、裏面側めっきのセル群３にお
いて残りの片面がめっきされる。

本発明の汚れ等の除去装置８は表面側めっき装置２と裏
面側めっき装置３の間に、望ましくは裏面側めっき装置
の直前に設置される。

第２図は非めっき面の汚れや酸化物を除去する装置８の
拡大断面図である。金属ストリップ１はデフレクタ−ロ
ール７により下方に向きを変えられ、次に支持ロール９
にストリップが酸洗液で濡れる前に密接に巻き付き、そ
のままの状態で酸洗槽１１内の酸洗液に支持ロール９の
回転に伴って浸漬される０次いでストリップは酸洗液面
を離れた時点で支持ロール９から分かれデフレクタ−ロ
ール７を経て裏面側めっき装置に通板されて行く。

またストリップ１が支持ロール９と密接して、酸洗液中
にある間に、ストリップ１の非めっき面は酸洗液中に設
けられているブラシロール１０により研削される。研削
の程度はエアシリンダ１３により支点１４を介して調節
できる。本発明装置はこのように構成されているので、
金属ストリップ１の既めっき面を溶解したり、疵を付け
たりすることなく、非めっき面の酸化物や汚れを効率よ
く除去することができる。

なお、第２図及び第３図に示すように、支持ロール９と
金属ストリップ１との間にスプレィノズル１２により純
水等１５を散水することにより、酸洗液が支持ロール９
と金属ストリップ１間に侵入する可能性はより小さくな
り、既めっき面の溶損は十分に防止できる。

なお、実際の操業に際しては、非めっき面の酸化物や汚
れの程度により、酸洗液の種類やｐＨの程度、あるいは
ブラシロールによる研削の程度を調節しながら行う、酸
洗のみ、あるいはブラシロールによる研削のみの操業も
可能である。

本発明装置により、非めっき面が十分に清浄化されたの
ちに、後めっきされるので、めっきの密着性が格段に優
れ、特に被めっき材がｃ、ｐ、　　ｓ等の不純物を比較
的多く含む冷延鋼板の場合、めっき密着性の改善の効果
は顕著である。

〈発明の効果〉 本発明装置により非めっき面の汚れや酸化物は化学的な
らびに物理的研削作用を受けるので、効率的な除去が可
能であり、また既めっき面は溶出等の特別な影響を受け
ることなく保護される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の全体概念図、第２図は汚れ除去装
置の拡大断面図、第３図はストリップと支持ロールとの
接触部の断面図、第４図は従来のラジアルセルタイプの
片面順次めっき装置の全体図である。 １・・・金属ストリップ、 ２・・・表面側めっき装置、 ３・・・裏面側めっき装置、 ４・・・アノード、　　　　　５・・・ロール、６・・
・スプレィノズル、 ７・・・デフレクタ−ロール、 ８・・・研削装置、　　　　９・・・支持ロール、１０
・・・ブラシロール、　　１１・・・酸洗槽、１２・・
・スプレィノズル、　１３・・・エアシリンダ、１４・
・・支　点、 １５・・・純 水。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金属ストリップの表面と裏面とを別々にめっきする片面
   順次めっきラインにおいて、表面側めっき装置と裏面側
   めっき装置の間に酸洗槽を設け、該酸洗槽内には該金属
   ストリップの既めっき面と少なくとも酸洗液面レベル下
   において密接な巻き付け状態を維持できる支持ロールと
   該支持ロールに支持された金属ストリップの非めっき面
   の汚れ等を研削除去するブラシロールを設けたことを特
   徴とする金属ストリップの片面順次めっき装置。