JPH024949A - 耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents
耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法Info
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- JPH024949A JPH024949A JP15494188A JP15494188A JPH024949A JP H024949 A JPH024949 A JP H024949A JP 15494188 A JP15494188 A JP 15494188A JP 15494188 A JP15494188 A JP 15494188A JP H024949 A JPH024949 A JP H024949A
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野]
本発明は耐剥離性、耐食性および表面性状に優れ、特に
プレス成形時のめっき層の耐粉状剥離性に秀でた、安定
した品質を確保することのできる合金化溶融亜鉛めっき
鋼板およびその製造方法に関するものである。
プレス成形時のめっき層の耐粉状剥離性に秀でた、安定
した品質を確保することのできる合金化溶融亜鉛めっき
鋼板およびその製造方法に関するものである。
[従来の技術]
鋼板を溶融亜鉛めっきした後加熱処理し、めっき層を亜
鉛−鉄合金化した合金化亜鉛めっき鋼板は建材などを主
たる用途としてきたが、近年自動車の車体や家電製品の
容器に多量に使用されるようになってきた。上記のよう
な用途では、特にプレス成形して使用されることが多い
ことがら従来にも増してめっき層の耐剥離性(耐パウダ
リング性)に優れた合金化亜鉛めっき鋼板が要求される
(川向にある。
鉛−鉄合金化した合金化亜鉛めっき鋼板は建材などを主
たる用途としてきたが、近年自動車の車体や家電製品の
容器に多量に使用されるようになってきた。上記のよう
な用途では、特にプレス成形して使用されることが多い
ことがら従来にも増してめっき層の耐剥離性(耐パウダ
リング性)に優れた合金化亜鉛めっき鋼板が要求される
(川向にある。
従来合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、溶融亜鉛めっき浴に
鋼板を浸漬した後、溶融亜鉛めっき層が完全に凝固する
前に加熱処理を施し、Zn−Feの相互拡散により、め
っき層を合金化して製造していた(例えば日本鉄鋼協会
編:鉄鋼便覧第3版Vl 第498頁〜430頁)。
鋼板を浸漬した後、溶融亜鉛めっき層が完全に凝固する
前に加熱処理を施し、Zn−Feの相互拡散により、め
っき層を合金化して製造していた(例えば日本鉄鋼協会
編:鉄鋼便覧第3版Vl 第498頁〜430頁)。
ところで、上述しためっき層の耐パウダリング性を改善
するには、過度の合金化を抑制するのが効果的であるこ
とが知られており、そのための方法として、 (1)めっき層の合金化の程度をオンラインで検出し、
合金化度が最適となるように、操業条件を制御する方法
7 (例えば特開昭58−210159号公報) (2)亜鉛めっき洛中にAI2.を添加し、鋼板とめっ
きとの界面にFe−Al−Zn合金層を形成せしめる方
法。
するには、過度の合金化を抑制するのが効果的であるこ
とが知られており、そのための方法として、 (1)めっき層の合金化の程度をオンラインで検出し、
合金化度が最適となるように、操業条件を制御する方法
7 (例えば特開昭58−210159号公報) (2)亜鉛めっき洛中にAI2.を添加し、鋼板とめっ
きとの界面にFe−Al−Zn合金層を形成せしめる方
法。
が知られている。
しかし、上記(1)の方法では、合金化度を検出し、操
業条件を制御するための特別な設備を必。
業条件を制御するための特別な設備を必。
要とすること、(2)の方法では、耐パウダリング性に
悪影響のある「相の生成を抑制できるが、適正な相(δ
1相単相)としたとしても、めっき層の変形能の不足は
避は難く、パウダリングを完全に回避することができな
い。
悪影響のある「相の生成を抑制できるが、適正な相(δ
1相単相)としたとしても、めっき層の変形能の不足は
避は難く、パウダリングを完全に回避することができな
い。
すなわち、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造過程におけ
る合金化熱処理時に、めっき層は、q→(η+ζ)→(
q+ζ十61)→ (ζ+61)−+δ1→(δ、 +「) −Vと順を追
って合金化していく。通常、合金化亜鉛めっき鋼板のめ
っき層は大部分が61相であるが、めっき層/鋼板界面
には若干の「相が薄い層を形成し、まためっき表層部に
はη相が少量残存している場合がある。合金化処理が十
分でなく、η相が表面に残存する場合、η相は外観上斑
点となり、めっき鋼板の品質を損なう。逆に合金化が過
度に進むと、めっき層、鋼板界面近傍にF層が成長し、
めっき層の耐剥離性が急激に劣化する。また溶融亜鉛浴
中へのAI2添加や合金化処理条件の調整等でδ1単層
のめっき層を得た場合でも、加工に伴うめっき層の粉状
剥離は依然として残るのである。
る合金化熱処理時に、めっき層は、q→(η+ζ)→(
q+ζ十61)→ (ζ+61)−+δ1→(δ、 +「) −Vと順を追
って合金化していく。通常、合金化亜鉛めっき鋼板のめ
っき層は大部分が61相であるが、めっき層/鋼板界面
には若干の「相が薄い層を形成し、まためっき表層部に
はη相が少量残存している場合がある。合金化処理が十
分でなく、η相が表面に残存する場合、η相は外観上斑
点となり、めっき鋼板の品質を損なう。逆に合金化が過
度に進むと、めっき層、鋼板界面近傍にF層が成長し、
めっき層の耐剥離性が急激に劣化する。また溶融亜鉛浴
中へのAI2添加や合金化処理条件の調整等でδ1単層
のめっき層を得た場合でも、加工に伴うめっき層の粉状
剥離は依然として残るのである。
F発明が解決しようとする課題〕
本発明はめっき層の耐パウダリング性に優れた合金化溶
融亜鉛めっき鋼板を製造するに当り、前述した従来技術
の問題点、すなわち (1) 合金化度測定のための特別な装置の必要性、 +21 合金化度を適正に制御したとしても、めっき
層そのものの変形能が乏しいこと、 を解決し、真に実用に足る合金化溶融亜鉛めっき鋼板の
製造を目的とするものである。
融亜鉛めっき鋼板を製造するに当り、前述した従来技術
の問題点、すなわち (1) 合金化度測定のための特別な装置の必要性、 +21 合金化度を適正に制御したとしても、めっき
層そのものの変形能が乏しいこと、 を解決し、真に実用に足る合金化溶融亜鉛めっき鋼板の
製造を目的とするものである。
[課題を解決するための手段]
本発明者らは、合金化溶融亜鉛めっき鋼板のプレス加工
時にめっき層が剥離する現象は、めっき層中にF相が存
在する場合には、「相とδl相界面に割れが発生、伝播
し、該δ1相が脱落することにより発生すること、また
めっき層が61単相である場合には、δ1結晶粒界に割
れが発生伝播し、該δl相が脱落することにより発生す
ること。
時にめっき層が剥離する現象は、めっき層中にF相が存
在する場合には、「相とδl相界面に割れが発生、伝播
し、該δ1相が脱落することにより発生すること、また
めっき層が61単相である場合には、δ1結晶粒界に割
れが発生伝播し、該δl相が脱落することにより発生す
ること。
を突き止め、さらに該剥離現象への耐性改善を図るため
には、特にめっき層中にBと共にTiを含有させること
が極めて有効であることを明らかにして本発明を完成す
るに至った。
には、特にめっき層中にBと共にTiを含有させること
が極めて有効であることを明らかにして本発明を完成す
るに至った。
すなわち本発明は、鋼板を溶融亜鉛めっき浴に浸漬通板
または接触させてめっき処理した後、加熱処理すること
によってめっき層を亜鉛−鉄合金とする合金化亜鉛めっ
き鋼板の製造方法において、 前記溶融亜鉛めっき浴として Al: 0.20重量%未満 B :0.’0O01〜0.5重量%Ti:Cl00
01〜1.0重量% を含有し、残部が実質的にZnよりなる合金浴を用いる
ことを特徴とする耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の製造方法である。
または接触させてめっき処理した後、加熱処理すること
によってめっき層を亜鉛−鉄合金とする合金化亜鉛めっ
き鋼板の製造方法において、 前記溶融亜鉛めっき浴として Al: 0.20重量%未満 B :0.’0O01〜0.5重量%Ti:Cl00
01〜1.0重量% を含有し、残部が実質的にZnよりなる合金浴を用いる
ことを特徴とする耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の製造方法である。
また本発明の鋼板は、鋼板の表面に、平均組成て
Aff:0.70重量%未満
B :0.0001〜0.5重量%
Ti:0.0001〜1.0重量%
Fe:5〜15重量%
を含有し、残部実質的にZnからなるZn合金めっき層
であって、その形態がδ1単相またはδ1相の混相より
なる合金化溶融亜鉛めっき層を有してなる耐剥離性に優
れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。
であって、その形態がδ1単相またはδ1相の混相より
なる合金化溶融亜鉛めっき層を有してなる耐剥離性に優
れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板である。
[作用]
以下、本発明で用いる溶融亜鉛めっき浴およびめっき層
の組成の限定理由について説明する。
の組成の限定理由について説明する。
A℃ 。
A℃はめっき層中のZn−Fe相互拡散を抑制し、かつ
溶融亜鉛めっき浴の粘性を引き下げる。
溶融亜鉛めっき浴の粘性を引き下げる。
方A!濃度が0.2重量%以上になると、ZnFe相互
拡散が極めて強く抑制されるため、合金化反応が著しく
遅滞し、事実上インラインの合金化炉では合金化処理が
不可能となる。よって本発明では溶融亜鉛めっき浴のA
l2の添加量は0.20重量%未満の範囲とした。
拡散が極めて強く抑制されるため、合金化反応が著しく
遅滞し、事実上インラインの合金化炉では合金化処理が
不可能となる。よって本発明では溶融亜鉛めっき浴のA
l2の添加量は0.20重量%未満の範囲とした。
なお、Al2濃度0.02重量%未満では、溶融亜鉛め
っき浴の粘性が高くなるため、それを用いてめっきした
場合、操業条件によって目付量が鋼板の部位により不均
一になる場合や、またZnFe相互拡散を抑制し得す、
めっき層中にF相が発生、成長する場合には、へβ濃度
を0.02重量%以上含有させるのが好ましい。
っき浴の粘性が高くなるため、それを用いてめっきした
場合、操業条件によって目付量が鋼板の部位により不均
一になる場合や、またZnFe相互拡散を抑制し得す、
めっき層中にF相が発生、成長する場合には、へβ濃度
を0.02重量%以上含有させるのが好ましい。
次いでめっき層中のAffの組成範囲について述べる。
一般に、Affを含む溶融亜鉛浴によって鋼板をめっき
した場合には、鋼板とめっき層の界面にFe−Al2.
金属間化合物の層が優先析出し、浴のA℃濃度に比べて
めっき層中のA℃濃度が高くなる傾向があることが広く
知られている。本発明におけるめっき処理についても全
く同じ傾向が認められる。前記めっき液組成のめっき浴
によってめっきを行った場合に生成するめっき層のA℃
濃度は、目付量によってかなりの幅を持つが、実用的な
目付量範囲である35〜120g/mrr1″では、浴
中濃度のほぼ1.2ないし3.5倍程度になる。そのた
め、前述した組成の浴を用いてめっきした場合に生成す
る、浴中AJ2濃度から見て合理的でなおかつ本発明の
目的とする優れた耐粉状剥離性を備えためっき層となり
得るめっき層中のA℃濃度範囲として、めっき層中A℃
濃度を0.70重量%未満とする。
した場合には、鋼板とめっき層の界面にFe−Al2.
金属間化合物の層が優先析出し、浴のA℃濃度に比べて
めっき層中のA℃濃度が高くなる傾向があることが広く
知られている。本発明におけるめっき処理についても全
く同じ傾向が認められる。前記めっき液組成のめっき浴
によってめっきを行った場合に生成するめっき層のA℃
濃度は、目付量によってかなりの幅を持つが、実用的な
目付量範囲である35〜120g/mrr1″では、浴
中濃度のほぼ1.2ないし3.5倍程度になる。そのた
め、前述した組成の浴を用いてめっきした場合に生成す
る、浴中AJ2濃度から見て合理的でなおかつ本発明の
目的とする優れた耐粉状剥離性を備えためっき層となり
得るめっき層中のA℃濃度範囲として、めっき層中A℃
濃度を0.70重量%未満とする。
B:
Bは合金化処理後のめっき層の耐剥離性を改善させるた
めに添加する。Bの添加量が0.0001重量%未満で
は、耐剥離性についての十分な改善効果が得られず、ま
た0、5重量%を超えて添加しても、改善効果は飽和し
てしまい、不経済である。よって本発明では、Bの添加
量を0.0001〜0.5重量%に限定した。
めに添加する。Bの添加量が0.0001重量%未満で
は、耐剥離性についての十分な改善効果が得られず、ま
た0、5重量%を超えて添加しても、改善効果は飽和し
てしまい、不経済である。よって本発明では、Bの添加
量を0.0001〜0.5重量%に限定した。
Bは金属の結晶粒界に偏析して粒界の滑り性を向上させ
る性質があり、本発明は溶融亜鉛洛中に添加したBをめ
っき層中に分散させ、合金化の過程でδ1相の結晶粒界
に析出させることによりδ1相の変形能を向上させてめ
っき層に優れた耐剥離性を与えるものである。
る性質があり、本発明は溶融亜鉛洛中に添加したBをめ
っき層中に分散させ、合金化の過程でδ1相の結晶粒界
に析出させることによりδ1相の変形能を向上させてめ
っき層に優れた耐剥離性を与えるものである。
B let Alと異なり、浴中濃度に対してめっき層
中の濃度が明らかに高くなる傾向は示さない。そのため
、めっき層内のB濃度については、浴中濃度と等しい範
囲に限定する。
中の濃度が明らかに高くなる傾向は示さない。そのため
、めっき層内のB濃度については、浴中濃度と等しい範
囲に限定する。
Ti:
Tiは溶融亜鉛めっき浴中へのBの添加を容易にし、か
つ洛中のB濃度を高めてめっき層の耐剥離性を改善する
ために添加するものである。溶融Znと非晶質Bは通常
はとんど濡れ性を示さないため、溶融Znめっき浴中に
Bを直接添加することは困難であるが、Al2−Ti−
B三元合金としての添加は操業上比較的容易であり、浴
のサンプリングを行う場合もサンプリングインゴットの
部位上のB量のばらつきは少なく浴管理上も有利である
。さらにT1をBと共に溶融亜鉛浴中に添加した場合は
、特開昭62−174360、特開昭62−17436
1に報告されているような合金化速度の著しい上昇は認
められず、またTi添加によるめっき層の加工性劣化は
認められない。これらの理由からB添加と同時にTiを
添加する。T1とBの添加にはA℃−Ti−B合金とし
て溶融亜鉛浴中へ添加するのが最も経済的であり、この
場合添加時のT i / B重量比は約2となるので、
本発明ではTiの添加範囲を0.0001〜1.0重量
%とした。
つ洛中のB濃度を高めてめっき層の耐剥離性を改善する
ために添加するものである。溶融Znと非晶質Bは通常
はとんど濡れ性を示さないため、溶融Znめっき浴中に
Bを直接添加することは困難であるが、Al2−Ti−
B三元合金としての添加は操業上比較的容易であり、浴
のサンプリングを行う場合もサンプリングインゴットの
部位上のB量のばらつきは少なく浴管理上も有利である
。さらにT1をBと共に溶融亜鉛浴中に添加した場合は
、特開昭62−174360、特開昭62−17436
1に報告されているような合金化速度の著しい上昇は認
められず、またTi添加によるめっき層の加工性劣化は
認められない。これらの理由からB添加と同時にTiを
添加する。T1とBの添加にはA℃−Ti−B合金とし
て溶融亜鉛浴中へ添加するのが最も経済的であり、この
場合添加時のT i / B重量比は約2となるので、
本発明ではTiの添加範囲を0.0001〜1.0重量
%とした。
TiもBと同様、浴中濃度に対してめっき層中の濃度が
明らかに高くなる傾向は示さない。そのため、めっき層
内のTi4度についても、浴中濃度と等しい範囲に限定
する。
明らかに高くなる傾向は示さない。そのため、めっき層
内のTi4度についても、浴中濃度と等しい範囲に限定
する。
めっき層中Fe:
Feは合金化溶融亜鉛めっき鋼板としての特徴である次
の(1)〜(4の効果を発揮し、かつ後述する相形態を
達成するために、5〜15重量%であるのが望ましい。
の(1)〜(4の効果を発揮し、かつ後述する相形態を
達成するために、5〜15重量%であるのが望ましい。
すなわち、
(D 塗装仕上り外観が均一でむらがない。
(2塗膜密着性が良好である。
(J 塗装下地鋼板として耐食性が優れている。
(滲 抵抗溶接で電極の消耗が少なく、冷延鋼板に近い
作業性を有する。
作業性を有する。
また、本発明のめっき層の相形態は、δl単相またはδ
1相とζ相の混相とする。
1相とζ相の混相とする。
めっき層中に「相があると、めっき層の耐剥離性が劣化
するので好ましくなく、η相が残存していると、めっき
外観を損なうと共に、耐食性を劣化させる。
するので好ましくなく、η相が残存していると、めっき
外観を損なうと共に、耐食性を劣化させる。
かくして本願発明においては、めっき層中に前述の成分
を含有せしめることによって、溶融亜鉛めっきの高温、
短時間の合金化工程で合金化溶融亜鉛めっきとして具備
すべき特徴を十分に発揮し得るZn−Fe系合金層であ
って、なおかつめつき層そのものの変形能を著しく改善
した耐剥離性の優れためっき層を得ることができるので
ある。
を含有せしめることによって、溶融亜鉛めっきの高温、
短時間の合金化工程で合金化溶融亜鉛めっきとして具備
すべき特徴を十分に発揮し得るZn−Fe系合金層であ
って、なおかつめつき層そのものの変形能を著しく改善
した耐剥離性の優れためっき層を得ることができるので
ある。
なお、A!!、、Ti、Bを含有するZn合金を溶融め
っきする技術が特開昭59−166666に開示されて
いるが、これは本願とはAl1の含有量が異なり、めっ
き層の合金化工程も低温(200〜300°C)で処理
し、Zn−Fe合金化をしないものであって、本願の高
温(400〜700°C)において加熱拡散によりZn
−Fe合金層を形成させるのとは異なる技術である。
っきする技術が特開昭59−166666に開示されて
いるが、これは本願とはAl1の含有量が異なり、めっ
き層の合金化工程も低温(200〜300°C)で処理
し、Zn−Fe合金化をしないものであって、本願の高
温(400〜700°C)において加熱拡散によりZn
−Fe合金層を形成させるのとは異なる技術である。
[実施例]
A 、2、B、Tiを各々第1表に示す如く含んだ溶融
亜鉛めっき浴を用いて、鋼板のめっきを行った。板厚0
.7 m mの鋼板を還元雰囲気中で830°CX 4
0秒焼鈍の後、460℃まで同雰囲気中で冷却して、直
ちにめっき浴中に浸漬し、洛中に3秒間保持した後、引
上げて還元ガスで冷却した。こうして作られた片面当り
目付1120g/ばのめっき板を490〜600℃で3
〜10秒間の熱処理により合金化した。この合金化溶融
亜鉛めっき鋼板について90度曲げ−曲げ戻し法によっ
て曲げ内側で剥離しためつき川を蛍光X線分析によって
測定した。さらにアノード定電流溶解法とX線回折法を
用いて、めっき層を構成する合金相の種類とその量を調
査した。
亜鉛めっき浴を用いて、鋼板のめっきを行った。板厚0
.7 m mの鋼板を還元雰囲気中で830°CX 4
0秒焼鈍の後、460℃まで同雰囲気中で冷却して、直
ちにめっき浴中に浸漬し、洛中に3秒間保持した後、引
上げて還元ガスで冷却した。こうして作られた片面当り
目付1120g/ばのめっき板を490〜600℃で3
〜10秒間の熱処理により合金化した。この合金化溶融
亜鉛めっき鋼板について90度曲げ−曲げ戻し法によっ
て曲げ内側で剥離しためつき川を蛍光X線分析によって
測定した。さらにアノード定電流溶解法とX線回折法を
用いて、めっき層を構成する合金相の種類とその量を調
査した。
以」−の処理条件と調査結果を第1表に示す。比較例の
試料3.6番は従来の製法による合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の中では最も耐粉状剥離性の良いものであるが、同
一のめっき条件、合金化条件で処理した実施例試料1.
4番ではそれよりもさらに剥離量が少なく、浴中添加物
の効果が良く現れている。
試料3.6番は従来の製法による合金化溶融亜鉛めっき
鋼板の中では最も耐粉状剥離性の良いものであるが、同
一のめっき条件、合金化条件で処理した実施例試料1.
4番ではそれよりもさらに剥離量が少なく、浴中添加物
の効果が良く現れている。
〔発明の効果1
本発明により耐粉状剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板を製造することができる。耐粉状剥離性はプレス
成形加工を施されるめっき板にとって必要不可欠な性質
であり、これによって自動車、家電品部品製造など大量
のプレス成形を行う工程において、製品外観の向上やプ
レス金型手入れの減少、金型寿命の延長など多大な効果
が期待される。
き鋼板を製造することができる。耐粉状剥離性はプレス
成形加工を施されるめっき板にとって必要不可欠な性質
であり、これによって自動車、家電品部品製造など大量
のプレス成形を行う工程において、製品外観の向上やプ
レス金型手入れの減少、金型寿命の延長など多大な効果
が期待される。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 鋼板を溶融亜鉛めっき浴に浸漬通板または接触させ
てめっき処理した後、加熱処理してめっき層を亜鉛−鉄
合金とする合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法におい
て、 前記溶融亜鉛めっき浴として Al:0.20重量%未満 B:0.0001〜0.5重量% Ti:0.0001〜1.0重量% を含有し、残部が実質的にZnよりなる合金浴を用いる
ことを特徴とする耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっ
き鋼板の製造方法。 2 平均組成が、 Al:0.70重量%未満 B:0.0001〜0.5重量% Ti:0.0001〜1.0重量% Fe:5〜15重量% を含有し、残部実質的にZnからなるZn合金めっき層
であって、その形態がδ_1単相またはδ_1相の混相
よりなる合金化溶融亜鉛めっき層を、鋼板の表面に有し
てなる耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15494188A JPH024949A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15494188A JPH024949A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH024949A true JPH024949A (ja) | 1990-01-09 |
Family
ID=15595280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15494188A Pending JPH024949A (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-24 | 耐剥離性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH024949A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03211264A (ja) * | 1990-01-11 | 1991-09-17 | Kawasaki Steel Corp | 低粗度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
JPH04371558A (ja) * | 1991-06-20 | 1992-12-24 | Nippon Steel Corp | 耐パウダリング性にすぐれた合金化溶融亜鉛メッキ鋼板の製造法 |
-
1988
- 1988-06-24 JP JP15494188A patent/JPH024949A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03211264A (ja) * | 1990-01-11 | 1991-09-17 | Kawasaki Steel Corp | 低粗度合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
JPH04371558A (ja) * | 1991-06-20 | 1992-12-24 | Nippon Steel Corp | 耐パウダリング性にすぐれた合金化溶融亜鉛メッキ鋼板の製造法 |
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