JPH0248194B2

JPH0248194B2 -

Info

Publication number: JPH0248194B2
Application number: JP59273973A
Authority: JP
Inventors: Fumisaku Ito; Kimio Fukuda; Rikio Hara
Original assignee: Ube Industries Ltd
Current assignee: Ube Corp
Priority date: 1984-12-27
Filing date: 1984-12-27
Publication date: 1990-10-24
Also published as: US4690856A; US4780358A; JPS61152782A

Description

【発明の詳細な説明】

［産業上の利用分野］本発明は、ポリアミドを基材として含むホツト
メルト型のポリアミド系接着剤組成物およびその
接着剤組成物を利用した金属複合材料に関するも
のである。［従来の技術］ポリアミド樹脂は、鋼板、アルミニウム板など
金属材料、そして、その他のガラス、セラミツク
ス、プラスチツクスなどの各種の材料の表面を接
着するための接着剤として有効であるところか
ら、従来より、そのような用途を目的とした使
用、およびその各種の性質の改良を目的とした改
良研究などが行なわれている。すなわち、ポリアミド樹脂として、ポリアミド
ホモポリマーを単独で用いた場合は接着強度の面
では充分といえないため、その接着強度を増大さ
せるために、ポリアミド樹脂の製造時に各種の反
応性モノマーを添加することによりポリアミド樹
脂を二元コポリマーもしくは三元コポリマーとす
るようなポリアミド樹脂の変性、エポキシ系プラ
イマーの併用、あるいは第三成分を添加して組成
物とすることによるポリアミド樹脂の改質などを
利用する接着特性の改良が以前から提案されてい
る。［発明が解決しようとする問題点］この内、ポリアミド樹脂をコポリマーもしくは
三元コポリマー化したものは、ポリアミド樹脂の
特徴である優れた耐熱性が低下する傾向があり、
また得られた樹脂の融点も低下するため、接着し
た鋼板などの材料を、のちの工程で焼付け塗装す
るような高温の処理にかけると、その接着部分に
おいて剥離が発生する場合がある。一方、被接着
材の表面にプライマーを塗布したのち接着剤によ
る接着を行なう方法は、作業性の低下、接着時間
の長時間化、高温剥離強度の低下、可とう性の低
下、コストの上昇などの問題が発生することが多
く実用的に望ましい方法とはいえない。また、ホツトメルト型のポリアミド樹脂接着剤
の改良の例としては、ポリアミド樹脂にポリエチ
レンを配合した接着剤組成物（特開昭51−59936
号公報）、ポリアミド樹脂にアイオノマーを配合
した製缶用接着剤組成物（特開昭51−67833公
報）、ポリアミド樹脂に特定の有機珪素化合物を
配合した接着剤組成物（特開昭48−92439公報）
などを挙げることができる。これらの添加成分の添加により、ポリアミド樹
脂のホツトメルト接着剤としての性能の向上はあ
る程度見られるが、実際には、被接着材表面に予
めプライマー処理を施しているものが殆どであ
り、従つて、これらの接着剤組成物もプライマー
処理を施さずに強固な接着を実現するには充分と
はいえない。本発明は、従来より知られているそれらのポリ
アミド系接着剤の特性を更に改良したホツトメル
ト型のポリアミド系接着剤組成物を提供するもの
で、特に被接着材表面にプライマー処理を必要と
しないホツトメルト型のポリアミド系接着剤組成
物を提供するものである。また本発明は、上記の
接着剤組成物を含む複合金属材料をも提供するも
のである。［問題点を解決するための手段］すなわち、本発明は、ポリアミド50〜99.5重量
％とポリオレフインを分子中に極性基を有する不
飽和化合物でグラフトした変性ポリオレフインお
よび／または極性基又は芳香族基を有し引張弾性
率が2000Kg／cm²以下である他ポリマー50〜0.5重
量％とからなる全ポリマー成分100重量部にアミ
ノシラン化合物0.1〜５重量部を配合してなるポ
リアミド系接着剤組成物、及びこの接着剤組成物
からなる接着剤層の少なくとも片面に金属材料が
積層されてなる積層物に関するものである。本発明において使用されるポリアミドの例とし
ては、ナイロン６、ナイロン11、ナイロン12など
のポリラクタム類；ナイロン66、ナイロン610、
ナイロン612等のジカルボン酸とジアミンとから
得られるポリアミド類；ナイロン６／66、ナイロ
ン６／610、ナイロン６／12、ナイロン６／612、
ナイロン６／66／610、ナイロン６／66／12等の
共重合ポリアミド類；ナイロン６／6T（Ｔ：テレ
フタル酸成分）、イソフタル酸のような芳香族ジ
カルボン酸と、メタキシレンジアミン、あるいは
脂環族ジアミンから得られる半芳香族ポリアミド
類を挙げることができる。これらのうちポリラク
タム類、ジカルボン酸系ポリアミドが好適に使用
される。なお、ポリアミドは単独で用いてもよ
く、また二種類以上のポリアミドを併用すること
もできる。なお、本発明において使用できるポリアミドは
上述のポリアミドより選択されたものであればこ
れらのポリアミドの末端基の種類や濃度および分
子量などにより制限されることなく種々のものを
使用することができる。またポリアミドの重合時
に残存または生成するモノマー、オリゴマー等の
低分子量物が混在しているポリアミドも用いるこ
とが可能である。本発明においては、ポリオレフインを分子中に
極性基を有する不飽和化合物でグラフトした変性
ポリオレフインおよび／または極性基又は芳香族
基を有し引張弾性率が2000Kg／cm²以下であるポリ
マーを使用することが必要である。前記ポリオレフインとしては、エチレン、プロ
ピレン、ブデン−１、ヘキセン−１、デセン−
１、４−メチルブデン−１、４−メチルペンテン
−１などのエチレン系オレフインの単独重合体お
よび共重合体、そしてこれらのエチレン系オレフ
インと非共役ジエン（たとえば、１，４−ヘキサ
ジエン、ペンタジエン、ジシクロペンタジエン、
メチルテトラヒドロインデン、メチレンノルボル
ネン、エチリデンノルボルネン）からなる共重合
体を挙げることができる。また本発明で使用されるポリオレフインには、
エチレン・プロピレンゴム、ブチルゴム、ステレ
ン・ブタジエンゴム等のゴム類、液状ゴム、エチ
レン／アクリル酸、エチレン／エチルアクリレー
ト、エチレン／酢酸ビニルなどの共重合体も含ま
れる。これらのポリオレフインは単独で使用してもよ
く、あるいは二種類以上併用することもできる。ポリオレフインはポリアミドよりも軟質なもの
がよく、使用するポリアミド類の引張弾性率
（ASTM D882−73）よりも小さい引張弾性率を
有するものが使用される。本発明においてポリオレフインの変性に使用さ
れる変性剤である分子中に極性基を有する不飽和
化合物としては、アクリル酸、メタアクリル酸、
マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、エンド−ビ
シクロ（２，２，１）−５−ヘプテン−２，３−
カルボン酸、シス−４−シクロヘキセン−１，２
−カルボン酸などのα，β−不飽和カルボン酸、
脱環式不飽和カルボン酸およびこられの誘導体、
例えばこれらの無水物、エステル、アミド、イミ
ド、ナイロンモノマー中和物、オリゴマー中昭物
等が挙げられる。さらに、本発明における変性剤として、ドデセ
ニルコハク酸無水物、オクタデセニルコハク酸無
水物、４−メタクリロキシエチルトリメリト酸無
水物等のアルケニルカルボン酸無水物およびその
誘導体、上記酸無水物に対応するジカルボン酸、
そのモノエステル、ナイロンモノマーやオリゴマ
ーによる中和物が挙げられる。さらに、本発明における変性剤として、式CR₁＝CR₂−CO−R₃ （式中、R₁及びR₂はＨまたはアルキル基であり、
R₃は、１，２，３−ベンゾトリアゾール、フタ
ルイミド、オルソスルホベンゾイミド、１，８−
ナフタルイミド、コハク酸イミド、ラクタム類及
びその誘導体からＨを除いた残基である。）で表
わされる化合物を使用することができる。具体的
には、１−アクリロイルベンゾトリアゾール、１
−アクリロイルフタルイミド、１−アクリロイル
スルホベンゾイミド、１−アクリロイルナフタル
イミド、メタアクリロイルベンゾトリアゾール等
及びこれらの誘導体が挙げられる。本発明に使用される不飽和化合物（変性剤）の
添加量は、ポリオレフイン100重量部に対して、
0.01〜5.0重量部であり、好ましくは0.01〜3.0重
量部である。不飽和化合物の添加量が0.01重量部
よりも少ないと組成物における相容性が悪くな
り、5.0重量部より多く添加すると、増粘が激し
くなる。本発明においてポリオレフインのグラフト変性
時に使用される過酸化物としては、ターシヤリー
ベチルハイドロパーオキサイド、ジターシヤリー
ブチルパーオキサトド、ジクミルパーオキサイ
ド、ベンゾイルパーオキサイド等を挙げることが
でき、これらの化合物の中から適宜選択して使用
する。過酸化物の添加量は、ポリオレフイン100重量
部に対して0.01〜5.0重量部であり、好ましくは
0.01〜1.0重量部の範囲である。過酸化物の添加
量が0.01重量部よりも少ないと反応開始剤として
機能することが困難となる。また、5.0重量部よ
りも多く添加しても反応開始作用になんら変りは
ない。ポリオレフインのグラフト変性は、ポリオレフ
イン、変性剤、過酸化物をドライブレンドした
後、溶融混練して変性することが好ましい。前記のようにして得られる変性ポリオレフイン
はその一部（通常はその90重量％以下）を未変性
のポリオレフインでおきかえて使用することがで
きる。また、本発明においては、極性基又は芳香族基
を有し引張弾性率が2000Kg／cm²以下である他ポリ
マー、例えば、テレフタル酸系／ポリエーテル系
ポリエステル、ポリエステルエーテルアミド、ア
クリロニトリルゴム、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、ハイカ−CTBNなどの液状ゴム、ポリエ
ステル、スチレン−ブタジエンゴムなどで、引張
弾性率が前記範囲のものが使用される。極性基等
を有するポリマーであつても引張弾性率が前記範
囲外のものは不適当である。本発明において使用されるアミノシラン化合物
は、ガラス、無機充填剤、合成樹脂などの表面改
質剤の用途においては、既に知られている。本発
明において用いるアミノシラン化合物は、それら
の各種のアミノシラン化合物のなかから選ぶこと
ができる。そのようなアミノシラン化合物の例と
しては、α−アミノエチルトリエトキシシラン、
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、α−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、α−アミノブチルト
リエトキシシラン、Ｎ−β−（アミノエチル）−γ
−アミノプロピルトリメトキシシランなどを挙げ
ることができる。上記のアミノシラン化合物は、全ポリマー成分
（ポリアミド樹脂、および変性ポリオレフイン等
の合計量）100重量部に対して0.1〜５重量部、好
ましくは0.3〜３重量部添加配合される。本発明の接着剤組成物を得るには、ポリアミド
と変性ポリオレフインおよび／または前記引張弾
性率2000Kg／cm²以下のポリマーとの溶融混練時に
アミノシラン化合物（シランカツプリング剤）を
添加し、ペレツト化しこれを厚さ0.05〜1.5mmの
接着シート（又はフイルム）としてもよく、ポリ
アミドと変性ポリオレフインおよび／または引張
弾性率2000Kg／cm²以下の前記ポリマーとの溶融混
合物にシランカツプリング剤をドライブレンドま
たは押出機で混練中に添加し、前記厚さの接着シ
ート（フイルム）化してもよい。またポリアミド
と変性ポリオレフインおよび／または引張弾性率
2000Kg／cm²以下の前記ポリマーとの溶融混合物
（マスターバツチ）に残部のポリアミドとシラン
カツプリング剤を加えてさらに溶融混練し前記厚
さの接着シート（フイルム）化してもよい。ある
いは、ポリアミド、ポリオレフイン、変性剤、パ
ーオキサイド、シランカツプリング剤をドライブ
レンド後、溶融押出して、ポリオレフインの変性
と同時にブレンド、成形（シート化、フイルム
化）することもできる。本発明において、シランカツプリング剤と他の
ポリマー成分とをドライブレンド及び溶融混合す
る際に、不活性ガス（例えば窒素ガス）雰囲気下
で行なうと、得られる接着剤組成物の接着性が改
善されるので好ましい。あるいは、接着剤組成物
のペレツト化あるいはシート（フイルム）成形時
に、シランカツプリング剤を押出機のベルト部ま
たは溶融部分に圧入、注入する方法（他成分は
N₂下にドライブレンド、混練）がダイに目ヤニ
の発生が非常に少く好ましい。また、接着剤組成物には目的に応じて染料、顔
料、充填剤（炭酸カルシウム、タルク、その他）、
核剤、繊維状物（ガラス繊維、金属繊維、カーボ
ン繊維、アラミド繊維、その他）、金属粉、発泡
剤、耐熱剤（ポリオレフイン用のフエノール系、
ポリアミド用の銅系、アミン系、金属塩）等を添
加することができる。これら各成分を単独である
いは組み合わせて使用するさいの添加量は、本発
明の接着剤組成物が使用される条件に最適な量を
実験などによつて適宜決定できるが、通常ポリマ
ー成分の合計量に対して0.01〜100phrである。本発明の接着剤組成物はシート（又はフイル
ム）化して通常使用される。シート（フイルム）
化のさいに、その厚さはＴ−ダイなどの厚さと引
取り速度によつて調節できる。本発明の接着剤組成物は種々の無機あるいは有
機基材に適用できるが、特に金属に好適に適用で
きる。金属としては特に制限されないが、鉄、ア
ルミニウム、銅あるいはこれらの合金が好まし
い。これらの金属は箔状、板状、管状、棒状その
他任意の形状の剛体であつてもよい。板状の場合
には厚さは0.01〜３mm、特に0.2〜0.5mmが好まし
い。金属に接着剤組成物を接着するにあたつては
金属表面をあらかじめ清浄にしておくことが好ま
しく、所望によりサンドブラスト、あるいは燐酸
塩、クロム酸塩処理などの表面処理を行なつても
よい。金属として金属板を使用する場合（他の場合に
もこれに準じて実施できる）の構成としては、接
着組成物層／金属層、樹脂層又はゴム層／接着組
成物層／金属層、金属層／接着組成物層／金属
層、金属／接着組成物層／樹脂層又はゴム層／接
着組成物層／金属層やこれらの組み合わせが挙げ
られる。特にサンドイツチ構造の金属積層（複
合）板（金属層／ポリマーコア層／金属層、ポリ
マーコア層は接着組成物層のみであつてもよく、
又は接着組成物層／樹脂層又はゴム層、好ましく
は樹脂層／接着組成物層の３層からなるものであ
つてもよい。後者の場合に接着組成物一層の厚さ
は５〜100μが好ましい。）の場合には、金属一層
の厚さが0.1〜10mm、特に0.2〜0.5mmで、ポリマー
コア層の厚さが0.01〜10mm、特に0.2〜0.7mmであ
ることが好ましい。金属積層板の厚さは0.3〜15
mm、特に0.7〜1.5mmであることが好ましい。２枚
の金属板は異種でも同種でもよい。金属層とポリマーコア層（接着シート）とはプ
レス成形、ロールによる連続成形等により熱融着
される。金属と本発明の接着剤組成物を積層するさいに
は、組成物中の含水率を５重量％以下、特に２重
量％以下に調節することが好ましい。接着シート
の含水率は接着シートを温水中を通過させるなど
によつて調節することが好ましい。金属板とポリマーコア層とを積層するときの条
件は、圧力：金属板盤面に対して１〜６Kg／cm²、
温度160〜300℃、時間２〜８分間が好ましい。加
熱後、好適には加圧下に160℃以下まで冷却され
る。本発明によつて得られる金属積層板は、自動車
の内外装材、建築材料、工業用材料、スポーツ用
具等に使用することができる。以下実施例を示す。以下で部は重量部を示す。［実施例］金属積層板の成形法メタゾールHP、400（丸菱油化(株)製）で脱脂し
た厚さ0.27mmのクロームメツキ鋼板（SPB）の間
に厚さ0.65mmの樹脂シート（例えば接着組成物シ
ート）をはさみ、スペーサー（１mm厚）を用いて
250℃の熱板間に入れ、２〜３分間少し圧力をか
けて予熱し、ガス抜きを行つた後、同温度で約５
Kg／cm²の圧力で５分間加圧し、加圧したまま66℃
まで急冷後、積層板を取出した。Ｔ−剥離強度 23℃でJISK6854（200mm／min）で測定した。耐薬品性 40℃で30分間ガソリンに浸漬したのちに上記方
法によりＴ−剥離強度を測定した。曲げ弾性率厚み１mm、巾25mm、長さ150mmのテストピース
をスパン間100mm、クロスヘツド５mm／minで
ASTM D790に準じて測定した。引張弾性率：ASTM D888−73に従つて測定
した。他ポリマーの分散状態接着組成物を液体窒素中で冷却し、破断面をエ
ラストマー溶媒で抽出後の被面の電子顕微鏡写真
で判定した。実施例１ポリプロピレン（PP）に無水マレイン酸
0.3PHR、ｔ−ブチルハイドロパーオキサイド
0.3PHRをドライブレンド後は、250℃、吐出量
２Kg（30mmφ二軸押出機）で溶融混練して変性ポ
リプロピレン（変性PP：Ｍ−PP）を得た。この変性PP15部とナイロン６〔宇部興産(株)製、
1013B〕85部とをドライブレンドし、シランカツ
プリング剤としてＮ−β−（アミノエチル）−γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン［日本ユニカ
ー(株)製］をポリマー全量に対して2.5PHRの割合
で押出機のベントよりポンプで供給し、窒素ガス
雰囲気下に厚さ１mm巾30cmのＴダイを備えた二軸
押出機で溶融混練（240℃、吐出量８Kg／hr）し、
厚さ0.65mmの接着性シートを引取速度１ｍ／分で
連続的にシート化した。運転３時間後目ヤニの発
生全くなし。この接着性シートを用い、シートの含水率を
1.0重量％に調節し前記の鋼板（0.27mm厚）との
積層を行なつて厚さ1.0mmの積層板（複合板）を
得た。結果をまとめて表１に示す。実施例２ PPに代えてエチレンエチルアクリレート共重
合体［EEA.日本ユニカー(株)製、DPDJ8026）を
使用した他は実施例１と同様にして変性EEA（Ｍ
−EEA−MA）を得た。この変性EEAを変性PPに代えて用い、アミノ
シアンの量を変えた他は実施例１と同様にして接
着組成物を得た。結果をまとめて表１に示す。実施例３ EEAにかえてエチレンプロピレン共重合ゴム
［EPR、日本合成ゴム(株)製、EP−02P］を用いて
変性EPR（Ｍ−EPR−MA）とし、この変性EPR
を用いアミノシランの量をかえた他は実施例１と
同様に実施した。結果をまとめて表１に示す。実施例４変性剤としてＮ−ラウリルマレイイミドを使用
して変性した変性EPR（Ｍ−EPR−LMI）を用い
た他は実施例３と同様に実施した。結果をまとめ
て表１に示す。結果をまとめて表１に示す。実施例５変性PP（Ｍ−PP）と未変性EPRとを併用し、
アミノシラン量を変えて、実施例１と同様に実施
した。結果をまとめて表１に示す。実施例６変性EEA（Ｍ−EEA−MA）と未変性EPRとを
併用し、表１に示すアミノシラン量で実施例２と
同様に実施した。結果をまとめて表１に示す。実施例７変性EPR（Ｍ−EPR−MA）と未変性EPRとを
併用し、表１に示すアミノシラン量で実施例３と
同様に実施した。結果をまとめて表１に示す。実施例８ナイロン６と変性EEA（Ｍ−EEA−MA）との
割合を変えて、表１に示すアミノシラン量で実施
例２と同様に実施した。結果をまとめて表１に示
す。実施例９表１に示すアミノシランの量に変えた他は実施
例１と同様に実施した。結果をまとめて表１に示
す。実施例 10〜15 ナイロン６（90部）と表１に示すポリマー（10
部）とをドライブレンド後、二軸押出機で混練
（240℃、吐出量４Kg／ｈ）した。この組成物100
部にシランカツプリング剤1.7部をドライブレン
ドした後、窒素ガス雰囲気下に厚さ１mm、巾30cm
のＴ−ダイを備えた二軸押出機で溶融混練後、シ
ート化（厚さ0.65mm）し、以下表１に示すアミノ
シラン量で実施例１と同様に行なつた。結果をま
とめて表１に示す。比較例１表１に示す成分からなる組成物について、実施
例１と同様に測定した。結果をまとめて表１に示
す。比較例２実施例３においてアミノシランを用いなかつた
他は全て同様に行なつた。この時の剥離強度は３
Kg／25mmであつた。比較例３実施例３において、未変性のEPRを用いた以
外は同様に行なつた。このものの剥離強度は30
Kg／25mmであつた。また、接着シートの相溶性は
悪く、粒子径は30μm以上であつた。

【表】

【表】表１において記載されているポリマーの詳細は
以下に示す通りである。 PEE：テレフタル酸系／ポリエーテル系ポリ
エステル［東洋紡績(株)製、ペルプレ
ンＰ−40］ PES：ポリエステル［ｎ＝約１万７千、東洋
紡績(株)製、バイロン200］ NBR：アクリルニトリルゴム［アクリロニト
リル含量35重量％、日本合成ゴム(株)
製、PN−30A］ BAN：ハイカーCTBN［液状ゴム、B.F.グツ
ドリツチ製］ EVA：エチレン−酢酸ビニル共重合体［Ｅ：
VA＝８：２、住友化学工業(株)製、
エバーフレツクス］ SB：スチレン−ブタジエン共重合体［旭化成
工業(株)製、タフプレンＡ］実施例 16 EPDM［エチレン−プロピレン−エチリデンノ
ルボルネンターポリマー、日本合成ゴム(株)、
EP57Pにアルケニルコハク酸無水物2.0PHR、ｔ
−ブチルハイドロパーオキサイド0.5PHRをドラ
イブレンド後、二軸押出機（30mmφ）で330℃、
吐出量２Kgで溶融混練し変性EDPM（Ｍ−EDPM
−AA）を得た。次に変性EDPMとナイロン６とシランカツプ
リング剤とをドライブレンド後250℃で実施例１
と同様に窒素ガス雰囲気下押出し接着性ナイロン
シートを作成し、複合板として物性を測定した。実施例 17 実施例16においてEDPMに代えて、EPR、ア
ルケニルコハク酸無水物に変えて、ドデセニルコ
ハク酸無水物とした以外は実施例16と同様に行な
つた。得られた変性EPR［Ｍ−EPR−AA］を用
いた他は実施例16と同様にした。実施例 18 EPRに１−アクリロイルベンゾトリアゾール
0.5PHR、ｔ−ブチルハイドロパーオキサイド
0.3PHRとをドライブレンド後二軸押出機で250
℃、吐出量２Kg／hr（30mmφ）で実施例１と同様
にして溶融混練し変性EPR（Ｍ−EPR−AT）を
得た。以降について実施例16と同様に行なつた。実施例 19 実施例18のEPRに変えてPPを用いた以外は実
施例18と同様に行なつた。得られた変性PP［Ｍ−
PP−AT］を用い、アミノシラン量を変えて実施
例18と同様に実施した。実施例 20 実施例18のEPRに変えてEEAを用いた以外は
同様に行なつた。得られた変性EEA（Ｍ−EEA−
AT）を用い、アミノシラン量を変えて実施例18
と同様に実施した。実施例 21 実施例18における変性EPR（Ｍ−EPR−AT）
の量を少くしアミノシラン量を変えたものであ
る。実施例 22 実施例18における変性EPRを20部、シランカ
ツプリング剤を1.2PHRとしたものである。

【表】実施例 23 ３層ダイ２台の押出機とを連結し、表面層が実
施例３の接着剤組成物、中心層がナイロン６
（1013B）となるようにし、表面層の厚さ50μ、中
心層の厚さ0.55mmに調整し、全厚0.65mmの３層シ
ート（複合接着シート）を連続的に得た。このシートの含水率を0.8重量％に調整しN₂下
に予熱し、N₂下で250℃に予熱された0.27mmのク
ロメート処理鋼板間にシートをはさみ、最高250
℃に加熱された数段の加熱、加圧ロールを通した
後に数段の加圧、冷却ロールを通して急冷し、複
合板を巻取機に巻きとつた。この複合板について測定したところ、Ｔ剥離強
度が23℃で60.2Kg／25mm、110℃で40.1Kg／25mm、
耐ガソリン性の剥離強度が59.0Kg／25mm、曲げ弾
性率が18300Kg／mm²であつた。実施例 24 実施例４において厚さ0.6mmのシートを形成し、
これを厚さ0.4mmの鋼板にはさみ、実施例４と同
様に行ない全厚1.36mmの複合板を得た。この複合板について測定したところＴ剥離強度
65.2Kg／25mm、耐ガソリン性の剥離強度64.8Kg／
25mm、曲げ弾性率1890Kg／mm²であつた。実施例 25 実施例７において厚さ0.3mmのシートを成形し、
これを厚さ0.4mmの鋼板にはさみ、実施例７と同
様に行ない全厚1.05mmの複合板を得た。この複合板について測定したところＴ剥離強度
60.1Kg／25mm、耐ガソリン性の剥離強度59.3Kg／
25mm、曲げ弾性率19100Kg／mm²であつた。［発明の効果］前述のように、本発明によれば耐ガソリン性、
耐熱性及びＴ−剥離強度が大きい接着剤組成物及
び実用上非常にすぐれた積層板を得ることができ
る。

Claims

【特許請求の範囲】１ポリアミド50〜99.5重量％とポリオレフイン
を分子中に極性基を有する不飽和化合物でグラフ
トした変性ポリオレフインおよび／または極性基
又は芳香族基を有し引張弾性率が2000Kg／cm²以下
であるポリアミド以外の他ポリマー50〜0.5重量
％とからなる全ポリマー成分100重量部にアミノ
シラン化合物0.1〜５重量部を溶融混合した組成
物においてポリアミドがマトリツクスであり変性
ポリオレフインおよび／または引張弾性率が2000
Kg／cm²以下のポリアミド以外の他ポリマーが粒子
径が20μm以下の粒子として分散しているポリア
ミド系接着剤組成物。２ポリアミド50〜99.5重量％とポリオレフイン
を分子中に極性基を有する不飽和化合物でグラフ
トした変性ポリオレフインおよび／または極性基
又は芳香族基を有し引張弾性率が2000Kg／cm²以下
であるポリアミド以外の他ポリマー50〜0.5重量
％とからなる全ポリマー成分100重量部にアミノ
シラン化合物0.1〜５重量部を配合したアミド系
接着剤組成物からなる接着剤層の少なくとも片面
に金属材料が積層されてなる積層物。