JPH024813B2 - - Google Patents

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JPH024813B2
JPH024813B2 JP59089085A JP8908584A JPH024813B2 JP H024813 B2 JPH024813 B2 JP H024813B2 JP 59089085 A JP59089085 A JP 59089085A JP 8908584 A JP8908584 A JP 8908584A JP H024813 B2 JPH024813 B2 JP H024813B2
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JP
Japan
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support member
chamber
liquid
elastic
electromagnetic coil
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JP59089085A
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English (en)
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JPS60234144A (ja
Inventor
Isao Ozawa
Noboru Ito
Masaaki Takizawa
Yoshio Oota
Kyoteru Ijichi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP59089085A priority Critical patent/JPS60234144A/ja
Priority to DE3515023A priority patent/DE3515023C2/de
Priority to FR858506538A priority patent/FR2563880B1/fr
Priority to US06/729,177 priority patent/US4635910A/en
Publication of JPS60234144A publication Critical patent/JPS60234144A/ja
Publication of JPH024813B2 publication Critical patent/JPH024813B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 発明の属する技術の分野 本発明は、振動の発生原因となる重量物を支持
体に支持固定する場合、または外部より振動の伝
達が頻繁に生ずる支持体に被支持体を支持固定す
る場合に、支持体と被支持体との間に配設されて
支持体および被支持体の一方から他方へ伝達され
る振動を減衰せしめる防振装置、例えば車輛のボ
デーまたはフレームにエンジンを支持固定せしめ
る際に用いる防振装置に係るものである。
(ロ) 従来技術の説明 防振装置、特に自動車のエンジンマウントに使
用される防振装置にあつては、通常厚肉の可撓性
弾性体材料例えばゴムのブロツクを用いるが、こ
のブロツクは通常高度の可撓性と弾性とを有し、
広に範囲の振動周波数および振幅に対し常に良好
な減衰効果をもつものとはいえない。
また、ゴムのブロツクと2個の枠板とで囲まれ
た密閉室を、前記枠板の一方に固定され、かつオ
リフイスと可動部分とを有する仕切壁により前記
密閉室を2つの室に分割し、前記密閉室内に少く
とも仕切壁が浸漬される程度に液体を封入し、前
記ブロツクに振動が伝達されたとき、該自動車の
走行時の高周波振動で振幅が非常に小さいエンジ
ンからくる振動である場合は、ゴムのブロツクの
変形による一方の室の体積変化は仕切壁の可動部
分の変位で補償して、ゴムのブロツクの剛性を非
常に小さく保ち、前記振動がエンジンの始動に伴
つクランキング振動等の低周波で大振幅の振動で
ある場合は、ゴムのブロツクの変形による一方の
室の体積変化により前記仕切壁に形成したオリフ
イスを通して一方の室から他方の室への液体の流
動を生じさせ、前記オリフイスによる流動抵抗に
よりゴムのブロツクの剛性を著るしく増大させる
ダンパ装置が、特開昭53−5376号公報に提案され
ている。
ところで上記ダンパ装置は、振幅が0.5ミリメ
ートルを超える振動を減衰するためには、前記仕
切壁に形成したオリフイスを通して一方の室から
他方の室へ液体を流通させてその流通抵抗を利用
しているが、前記オリフイスは仕切壁の可動部分
に形成されており、かつ該オリフイスは硬質板ま
たはゴム等の弾性板よりなる薄板に穿設され、ま
たは前記可動部分に形成された円形の孔と該円形
孔に挿通されて前記ゴムのブロツクに固定された
ピンとの隙間を利用しているものである。オリフ
イスを通る液体の流動抵抗はオリフイスの有効通
路断面積と通路の長さによつて定まるから、薄板
に穿設されたオリフイスにあつては、その通路の
長さが薄板の厚さによつて制限されるため有効通
路断面積を正確に穿設する必要があり、また円形
孔とピンとの隙間を利用するオリフイスにあつて
は、可動部分の円形孔の工作とピンの外周面の工
作との正確度を要求されるほか、可動部分とピン
との間の摺接が生ずると有効通路断面積が摩耗に
より変化してしまう等、オリフイスによる流動抵
抗を正確に設定することが困難であり、かつ工作
および組立てに精度を要する。
(ハ) 発明の目的 本発明は上記2個の枠板間に形成した液体を封
入した密閉室を仕切壁で2つの室に区切り、この
2つの室間の液体の流動を生ずる大振幅の振動の
減衰にあたつては液体に流動抵抗を与える形式の
防振装置において、前記2つの室の一方から他方
へ液体の流動を生ぜしめる流体通路を前記密閉室
を形成する一方の枠板の部材壁内に穿設形成する
ことにより、前記流体通路の長さ断面積および数
の組合せによる流体通路の流動抵抗の設定を容易
とし、かつ流体通路の工作を簡単とした液体封入
防振装置を提供することを目的とする。
また本発明は前記仕切壁を枠板に固定せずに可
撓性弾性体材料よりなる弾性体シートにより密閉
室中に懸垂支承せしめておき、密閉室内の液体の
流動抵抗等を利用した減衰効果を必要としない状
態、例えば防振装置を自動車のエンジンマウント
として使用する場合のエンジンのアイドリング
時、においては前記仕切壁を前記一方の枠板に固
定せず、密閉室内の液体の流動抵抗等を利用した
減衰効果を必要とする状態、例えば前記エンジン
マウントとして使用する場合の自動車の走行時、
においては前記仕切壁を前記枠板の一方に固定し
た電磁コイルで吸引して該枠板に固着させ、高周
波小振幅の振動に対しては可動板の移動のみで対
応し、振幅が可動板の移動制限量を超えるような
振動に対しては前記2つの室の一方から他方へ、
前記一方の枠板に穿設形成した流体通路を通る液
体の流れを形成させ、この液体の流れに与えられ
る流動抵抗により振動を減衰せしめることを可能
とした液体封入防振装置を提供することを目的と
する。
(ニ) 発明の構成 本発明は、一方が支持体に、他方が被支持体に
それぞれ連結されるべき2個の支持部材と、前記
2個の支持部材のうち第1の支持部材にその外周
縁部が固着され第2の支持部材にその中央部が固
着されて前記第1および第2の支持部材に少くと
も一方向の相対移動を許容するように両者を弾性
的に連結した可撓性弾性体材料よりなり、かつ前
記第1の支持部材の一端部を閉鎖する弾性体ブロ
ツクと、前記第1の支持部材における他端部を閉
じる可撓性弾性体材料よりなる弾性体底板と、前
記弾性体ブロツクと前記弾性体底板と前記第1の
支持部材とにより囲まれ、かつその内部に液体を
封入した密閉空間とを備え、さらに該密閉空間を
第1の室と第2の室とに仕切るとともにその内部
に前記第1の室、第2の室の圧力変化により前記
相対移動の一方向に移動自在とされた可動部分を
有する隔壁部材を備える液体封入防振装置に係
る。
そして、第1発明は前記液体封入防振装置にお
いて、前記隔壁部材をその周縁で前記第1の支持
部材に支承し、さらに該第1の支持部材を構成す
る部材壁の内部には前記隔壁部材により仕切られ
た密閉空間の第1の室と第2の室とを連通すると
ともに、その中を流れる液体に流動抵抗を与える
流体通路を備えたことを特徴とするものである。
また、第2発明は、前記液体封入防振装置にお
いて、前記第1の支持部材の内壁に電磁コイルを
その外周によつて固着し、その中央部を開口さ
せ、かつその吸引固着面を前記相対移動の一方向
にほぼ垂直な面とするとともに、前記電磁コイル
と前記弾性体ブロツクとの間に前記隔壁部材を配
置し、しかも該隔壁部材はその外周縁部に可撓性
弾性体材料よりなり通孔を有する弾性体シートの
内周縁を固定し、該弾性体シートの外周縁を前記
第1の支持部材に固定して、前記隔壁部材を前記
相対移動の一方向に関して移動自在に懸垂支承
し、前記流体通路は前記第1の支持部材を構成す
る部材壁の内部に形成され、前記相対移動の一方
向に関し電磁コイルの吸引固着面の両側位置にお
いて前記密閉空間に両端部を開口し、かつこの中
を流れる液体に流動抵抗を与えるように形成さ
れ、前記電磁コイルが励磁されたとき前記隔壁部
材は弾性体シートの弾性に抗して電磁コイルの吸
引固着面に吸引固着されて前記密閉空間を第1お
よび第2の室に仕切り、前記流体通路は前記第1
の室と第2の室とを連通することを特徴とするも
のである。
(ホ) 実施例の説明 第1図に、第1発明を自動車のボデイまたはフ
レームにエンジンを支持固定するための液体封入
防振装置に適用した第1実施例を、断面図で示
す。
自動車のボデイまたはフレームに取付けるべき
第1の支持部材は主要部を厚肉の円筒形とした筒
状基部12に形成し、軸方向の一端開口縁にフラ
ンジ13を、他端開口縁に平面形状がほぼ三角形
を呈しかつボデイまたはフレームへの取付ボルト
を挿通すべき取付用の孔14を形成した取付フラ
ンジ15をそれぞれ形成した主枠11と、前記主
枠11と同心的に延在する円筒形の筒状部17と
該筒状部17の一端開口縁に形成したフランジ1
8とからなる上枠16と、前記上枠16と同一形
状の筒状部17とフランジ18とを形成した下枠
19とから成り、それぞれ金属材料で作製され、
主枠11のフランジ13に上枠16のフランジ1
8を、主枠11の取付フランジ17に下枠19の
フランジ18を、それぞれボルト91により緊締
して液密に固着する。
自動車用エンジンに取付けるべき第2の支持部
材2は、截頭円錐面21を有するブロツク状に形
成された金属製の支持部材本体22と、エンジン
ブロツクの支持枠に穿設された孔に挿入してナツ
トとともにエンジンブロツクを固定するボルト2
3とから成り、該ボルト23は支持部材本体22
の截頭円錐面21と同軸に支持部材本体22に植
立されている。
前記第2の支持部材2の支持部材本体22の截
頭円錐面21と前記第1の支持部材1の上枠16
の筒状部17の内壁との間に、可撓性弾性体材料
よりなる厚肉の弾性体ブロツク、本実施例ではゴ
ムブロツク3が固着される。該ゴムブロツク3は
その平均面を主枠11の筒状基部12の内周面の
中心軸方向に垂直な面内に配置され、その外周面
を上枠16の筒状部17の内壁に固着連結され、
その中心部には前記第2の支持部材2のボルト2
3を前記筒状基部12の内周面の中心軸と同軸に
配置して、支持装置本体22を内部に埋設する状
態で固着する。このようにすることにより、第1
の支持部材1と第2の支持部材2とは、主として
前記中心軸方向に沿つて、ゴムブロツク3の弾力
により相対移動可能に連結される。
第1の支持部材1の下枠19の筒状部17の内
壁には、可撓性弾性体材料、例えばゴムにより円
盤状に形成されたゴム底板10がその外周面で固
着され、第1の支持部材1における第2の支持部
部材2より遠い端部がゴム底板10により閉ざさ
れる。かくしてゴムブロツク3、第1の支持部材
1およびゴム底板10により囲まれた密閉空間が
形成され、該密封空間には液体、例えば水が封入
される。
前記主枠11の筒状基部12は厚肉に形成され
ており、ゴムブロツク2を固着した上枠16に近
い端部にはその内径を拡大する方向に段部9がそ
の中心軸に垂直な面を有するように形成されてお
り、該段部9には隔壁部材5がその周縁部をビス
92(図示を省略した)により固着され、前記密
閉空間を前記隔壁部材5とゴムブロツク2との間
に形成される第1の室Aと、隔壁部材5とゴム底
板10との間に形成される第2の室Bとの2個の
室に仕切つている。前記隔壁部材5は、ほぼ円形
の2枚の薄い平板51,52を、該平板51とほ
ぼ同一の外径を有する細巾の環状に形成された合
成樹脂製のスペーサ53を間に挾んで固着した板
状のもので、前記平板51,52には主枠11の
筒状基部12の内径の範囲内において多数の通孔
54がそれぞれ穿設され、また前記平板51,5
2の間においてスペーサ53に囲まれる空間内
に、円板状の薄板よりなる可動部材55が、平板
51,52の面に垂直方向、即ち筒状基部12の
内壁の中心軸方向に移動自在に配設されている。
該可動部材55は好ましくはゴム、合成樹脂等の
可撓性弾性体材料または硬質材料により形成さ
れ、その外径は前記スペーサ53の内径より極く
僅かに小とされ、かつ前記中心軸方向の移動距離
は、前記平板51,52間の間隔と可動部材55
の厚さの差に相当するほぼ5ミリメートルまたは
これ以下に制限される。
前記基枠11の厚肉の筒状基部12には、前記
隔壁部材5の外周縁より直径方向外方の位置に、
前記段部9の面から筒状基部12の中心軸に平行
に若干数の流体通路7が穿設され、該流体通路7
を介して前記第1の室Aと第2の室Bとが連通さ
れる。該流体通路7はその断面積と軸方向長さに
より定まる流動抵抗を該流体通路7を流れる液体
に与えるように、断面積と長さとが定められる。
流体通路7の断面積は工具により研削または研磨
する場合には工具の外径により定められ、流体通
路7の長さは筒状基部12に形成した段部9の前
記中心軸に沿う位置により定められる。流体通路
7の長さの微調整は、筒状基部12の下枠19に
近接した位置に第2の段部93を刻設することに
より容易に行われる。またこの第2の段部93は
下枠19のフランジ18が流体通路7に干渉する
場合に有効である。
本実施例の作用効果を述べると次のとおりであ
る。前記第1の支持部材1をその取付フランジ1
5により自動車のボデイまたはフレームに取付
け、前記第2の支持部材2をボルト23によりエ
ンジンに固着すると、エンジンの振動または自動
車の走行中道路面の凹凸により自動車のボデイに
生じた振動は、ゴムブロツク3を撓ませて第1お
よび第2の部材1,2間に相対移動を生ぜしめ
る。この相対移動は両室A,Bの容積および圧力
の変化を生ぜしめるから第1の室Aから第2の室
Bへ、または第2の室Bから第1の室Aへと密閉
空間内に封入された液体を流動せしめようとす
る。隔壁部材5に設けられた可動部材55は2枚
の平板51,52にそれぞれ形成された通孔54
を介して両室A,Bの液圧を両面に受けているか
ら、前記相対移動によつて液体の流動方向に移動
する。上記相対移動の移動量、即ち振動の振幅、
が小さく、可動部材55の移動量がその許容量、
即ち平板51,52間の間隔より可動部材55の
厚さを減じた量より小さい場合には、可動部材5
5は上記相対移動の発生により隔壁部材5の平板
51,52間で自由に移動して第1および第2の
室A,B間に圧力差を生ぜしめないから、エンジ
ンはゴムブロツク3の柔い弾性により支承されて
いる状態である。振動の振幅が大となつて相対移
動の移動量が大となり、可動部材55にその許容
量を超える移動を生ずるような圧力差が生じた場
合には、可動部材55は2枚の平板51,52の
何れか一方に圧接され、該平板に形成されている
通孔54を閉塞する。いま第1図において第2の
部材2が下方に移動したとすると、可動部材55
は第2の平板52に圧接され、第1の室Aの圧力
が上昇する。そこで第1の室A内の液体は流体通
路7を通つて第2の室Bに流入する。この液体の
流動には流体通路7の断面積と流路の長さおよび
流体通路7の数に基く流動抵抗が与えられるか
ら、上記振動の振幅により生じた第1および第2
の支持部材1,2間の相対移動の移動量は減り、
振動は減衰される。これと同時に流体通路7によ
る流動抵抗が作用している間は第1の室A内には
液体が充満していると同様の影響をゴムブロツク
3に与えるから、防振装置は全体として硬いエン
ジンマウントの状態となる。
そして液体の流通に抵抗を与える流体通路7は
第1の支持部材1の主枠11の筒状基部12に穿
設され、隔壁部材5特にその可動部材55とは全
く無関係な位置に形成されるから、その流路断面
積および流路長さならびに流体通路7の数も自由
に設定でき、液体の流通に与える流動抵抗を任意
所望の値に設定できる。
ところで自動車のエンジンマウントに用いる防
振装置には、代表的なものとして、次の各種の振
動が作用する。
a) エンジン始動時のクランキング
5〜15ヘルツ b) エンジンのアイドリング 5〜15ヘルツ c) 車の走行中路面の凹凸により生ずるシエイ
ク振動 5〜30ヘルツ d) 車の走行中エンジンのトルク変動により生
ずる振動 30〜200ヘルツ 上記振動のうちa)のクランキング振動は、始
動モータの駆動によりエンジンに着火する際の振
動であるから、波形および波間隔が不整であるば
かりでなく振幅が大きく、クランキングの間エン
ジンマウントは硬く保つておくのが好ましい。
上記b)のエンジンのアイドリング振動は、低
周波大振幅の振動であつて前記クランキング振動
よりは整つた振動であるが、エンジンのアイドリ
ング運転は自動車の停車中に行われかつ自動車の
駆動系とはクラツチ、トルクコンバータにより切
り離されていることおよび内燃機関の特性から、
エンジンマウントは柔かく保つておき、自由に振
動させるのが好ましい。
上記c)およびd)の振動については小振幅の
振動はエンジンマウントを振幅に応じて硬くする
ことが好ましい。
自動車が平坦路を通常走行中にエンジンの振動
または平坦路面からエンジンマウントに伝達され
る振動は高周波小振幅の振動である。この場合、
隔壁部材5中の可動部材55の移動量は極めて小
さく、従つてエンジンマウントはゴムブロツク2
の弾性により柔かく保たれている。
自動車が凹凸のある路面を走行して前記c)の
振動がエンジンマウントに伝達され、あるいはエ
ンジンのトルク変動が大きく前記d)の振動のう
ち低周波側の大振幅の振動がエンジンマウントに
伝達されると、隔壁部材5中の可動部材55の移
動量が前記許容量を超えるに至り、第1の室Aお
よび第2の室B間に流体通路7を介して液体の流
動が生じ、前記大振幅の振動は減衰され、かつエ
ンジンマウントは硬くなる。
エンジンの始動時には始動モータによりエンジ
ンが回動せしめられ、燃料の着火、爆発に伴う衝
撃的な大振幅振動がエンジンマウントに伝達され
る。前記a)の振動がこれである。またエンジン
のクランク軸を積極的に回転駆動せしめるから、
エンジンマウントは硬いことが好ましい。上記実
施例においては、クランキングによる大振幅の振
動が伝達された際には隔壁部材5中の可動部材5
5の移動量が前記許容量を超え、かつ第1および
第2の室A,B間に瞬間的に大なる圧力差を生ず
るから、エンジンマウントを確実に硬くすること
ができる。
第2図は第1発明を自動車のエンジンマウント
に施した第2の実施例を断面で示す。本実施例は
第1図に示す実施例において下枠19に固着した
ゴム底板10に代えて前記ゴムブロツク3と同一
材料、同一構造のゴムブロツク31を、その平均
面が主枠11の筒状基部12の内周面の中心軸に
垂直な面内に配置し、その外周面を下枠19の筒
状部17の内壁に固着連結するとともに、その中
心部に前記第2の支持部材2の支持部材本体22
と同一形状の截頭円錐面26を周面に形成した台
盤状の第3の支持部材25を埋設固定し、該第3
の支持部材25に前記支持部材本体22に植立し
たボルト23と同軸にボルト27を植立せしめ、
かつ前記第3の支持部材25と支持部材本体22
とを金属でコ字状に形成した適宜の幅を有する連
結部材28で連結固着し、さらに前記上枠16お
よび下枠19のそれぞれの筒状部17の一部の前
記連結部材28と対向する部分に、前記ゴムブロ
ツク3,31と一体にゴムストツパ32,33を
形成したものである。その他第1図と同一符号を
付した部分は第1図と同一部分を示すものとし、
その説明を省略する。
本実施例においては、前記第1の支持部材1の
ゴムブロツク3より遠い位置にある端部は前記ゴ
ムブロツク3と同一材料、同一形状のゴムブロツ
ク31により閉じられ、かつ該ゴムブロツク31
に連結固定された第3の支持部材25は連結部材
28を介して第2の支持部材2に連結されている
から、第3の支持部材25は第2の支持部材2と
一体的に第1の支持部材1に対して移動し、ゴム
ブロツク31はゴムブロツク3に生じた変形量と
ほぼ同一の変形量を与えられるから、密閉空間の
容積は振動の伝達によつてもほとんど変化せず、
かつエンジンマウントとしては2個のゴムブロツ
ク3,31の弾性による柔かさを有するものとな
る。
本実施例においては、第1の支持部材1の上枠
16および下枠19は同一のものを使用すること
により品質を安定させることができるほか、作用
効果としては前記第1図に示す実施例と同一の作
用効果を奏するものであつて、さらにストツパ3
2,33は振幅が隔壁部材5および流体通路7の
設計値以上の大振幅である振動が加わつたとき、
連結部材28に衝合してエンジンマウントを保護
する効果のあるものである。
次に第2発明を実施例に基いて説明する。第1
発明はa),c),d)の振動に対する防振装置と
して良好な効果を奏するが、前記b)のエンジン
のアイドリング時の振動に対してはa)のエンジ
ンのクランキング時と同様の固いエンジンマウン
トとなる。第2発明は前記b)のエンジンのアイ
ドリング時の振動に対して柔かいエンジンマウン
トを提供し、あらゆる振動に対しても適用できる
ようにしたものである。
第2発明を自動車のボデイまたはフレームにエ
ンジンを支持固定するためのエンジンマウントと
ての液体封入防振装置に適用した第1実施例を第
3図に断面で示す。
本実施例は第1図に示す第1発明の第1実施例
において、隔壁部材5を第1の支持部材1の主枠
11の筒状基部12の内壁に電磁コイル6を新た
に配設するとともに、該電磁コイル4と第2の部
材2との間に前記隔壁部材5を配設して、該隔壁
部材5を第1の支持部材1に対し可撓性弾性体材
料よりなる弾性体シートにより支承懸架せしめ、
電磁コイル4を励磁せしめたとき隔壁部材5が電
磁コイル4に吸引固着されて第1の支持部材1に
固定されて前記密閉空間を第1および第2の室
A,Bに仕切るようにした構成を付加したもので
ある。
即ち前記主枠11の筒状基部12には、前記段
部9の面に開口する環状の室41を形成し、該室
41内に環状に形成した線輪を磁性体材料よりな
る環状のケースに収めた電磁コイル4を挿置し、
前記室41の開口部を合成樹脂材料の充填材42
で液密に密封し、電磁コイル4の吸引固着面43
を形成する。電磁コイル4は前記室41に挿置す
るに代えて、別体に形成した電磁コイルを前記筒
状基部12の内壁にその外周面で固定してもよ
い。電磁コイル4の線輪を直流電源にスイツチ
(共に図示せず)を介して接続する電線44は、
前記筒状基部12の周壁に形成した孔45を通し
て該周壁の外部に液密に固着された保護カバー4
6内に引き出され、さらに該保護カバー46から
液密に外部に引き出される。前記電磁コイル4の
吸引固着面43は筒状基部12の内壁面の中心軸
に垂直な面内に、かつ段部9と同一平面となるよ
うに形成される。
第1の支持部材1の主枠11のフランジ13と
上枠16のフランジ18との間に、環状の支板6
1がその内周縁を密閉空間内に突出せしめて液密
に挾持固定される。前記隔壁部材5は、その外周
縁部で環状に成形された薄いゴムシート6の内周
縁に固定され、さらに該ゴムシート6の外周縁を
前記支板61の内周縁部に固定することにより、
ゴムシート6の弾性によつて主枠11の筒状基部
12の中心軸方向に若干距離移動可能に懸垂支承
される。前記隔壁部材5の電磁コイル4と対向す
る面を形成する平板52は鉄等の磁性体材料で形
成され、前記電磁コイル4が消磁されている状態
において該電磁コイル4の吸引固着面43と0.3
〜1.5ミリメートル程度の間隔を隔てるようにゴ
ムシート6により懸垂支承される。なお前記隔壁
部材5の平板52を磁性体材料とするに代え、平
板51,52をスペーサ53と共に磁性体材料よ
りなる多数のビスにより固着してもよい。上記ゴ
ムシート6には周方向に均等間隔を隔てて通孔6
2が形成される。
その他第1図と同一符号を付した部分は同一部
分を示すものとし、その説明は省略する。
本実施例において電磁コイル4の線輪を直流電
源に接続してこれを励磁せしめたときは、第4図
に示すように隔壁部材5は電磁コイル4の吸引固
着面43に吸引固着され、第1の支持部材1に固
定された状態となり、前記密閉空間を第1の室A
および第2の室Bとに仕切るから、第1図に示し
たエンジンマウントに適用した液体封入防振装置
と同一の作用効果を奏する。
さらに本実施例においては、電磁コイル4の線
輪と電源との接続を断ち電磁コイル4を消磁せし
めた状態においては、隔壁部材5は第3図に示す
ように電磁コイル4の吸引固着面43から離れ、
前記密閉空間内を2個の室に仕切つてはいない。
この状態においては第1および第2の支持部材
1,2間にいかなる振幅の振動が加わつても隔壁
部材5は液体内で自由に揺動するのみであり、従
つて流体通路7の流動抵抗による減衰効果は存し
ない。このような状態はエンジンのアイドリング
時のエンジンマウントとして好ましい状態であ
る。即ち前記b)のエンジンのアイドリング時の
振動は低周波大振幅の振動であるが、エンジンマ
ウントは隔壁部材5による振動減衰効果を奏しな
いから、エンジンはゴムブロツク3の弾性のみで
懸架支承され、自由に振動せしめる柔かいエンジ
ンマウントを提供することができる。
第5図に第2発明をエンジンマウントに適用し
た第2実施例を断面で示す。本実施例は第3図に
示す実施例において下枠19のゴム底板10およ
びゴムブロツク3を第2図に示すゴムブロツク3
1,3に代え、かつ連結部材28で第2の支持部
材2とゴムブロツク31に固着した第3の支持部
材25とを連結したものである。本実施例の部分
に付した符号で第3図および第2図と同一のもの
は同一部分を示すものとし、その説明を省略す
る。
本実施例は、隔壁部材5が電磁コイル4の吸引
固着面43に吸引固着されて第1の支持部材1に
固定された状態においては第2図のエンジンマウ
ントと同一の作用効果を奏するほか、電磁コイル
4を消磁せしめて隔壁部材5を電磁コイル4の吸
引固着面43から隔たつた位置に懸垂支承せしめ
た状態においては、第3図に基いて説明したと同
様のエンジンのアイドリング時の振動に対して柔
かいエンジンマウントを提供するものである。
上記第2発明の第1実施例および第2実施例に
おいては、電磁コイル4はスイツチを介して直流
電源に接続されており、始動モータによりエンジ
ンをクランキングするときおよび自動車の走行中
は前記スイツチがオンされて電磁コイル4が励磁
され、エンジンのアイドリング時には前記スイツ
チはオフされて電磁コイル4を消磁されるように
実施されるように実施される。このようなスイツ
チは、エンジンのクランキングに用いる自動車の
メインスイツチの始動用スイツチと、車軸または
速度計の回転を検知してオンし、該回転の停止を
検知してオフするスイツチとを並列に電磁コイル
4と直流電源との間に接続すれば自動スイツチと
して構成し得るものであり、自動車の構造を知る
者にとつて極めて容易に構成し得るものである。
(ヘ) 発明の効果 本発明は、一方が支持体に、他方が被支持体に
それぞれ連結されるべき2個の支持部材と、前記
2個の支持部材のうち第1の支持部材にその外周
縁部が固着され、第2の支持部材にそのほぼ中央
部が固着されて前記第1および第2の支持部材に
少くとも一方向の相対移動を許容するように両者
間を弾性的に連結する可撓性弾性体材料よりなる
厚肉の弾性体ブロツクと、前記弾性体ブロツク
と、前記第1の支持部材における前記第2の支持
部材より遠い位置にある端部を閉じる可撓性弾性
体材料よりなる弾性体底板と、少くとも前記第1
の支持部材とにより囲まれかつその内部に液体を
封入した密閉空間と、該密閉空間内に配設されて
前記相対移動による液体の移動に応動する可動部
材を有する隔壁部材とを備えた液体封入防振装置
に係るものであつて、前記支持体および被支持体
を介して防振装置に伝達される振動が高周波小振
幅の振動である場合には、振幅に応じた可動部材
の移動のみで前記弾性体ブロツクの変形を補償し
て該ブロツクの剛性を非常に小さく保ち、前記振
動が低周波大振幅のものであつて隔壁部材の可動
部材の移動のみでは補償が不完全である場合に
は、前記隔壁部材により仕切られる前記密閉空間
の一方の室から他方の室へ液体の流動を生じさ
せ、該液体に流動抵抗を与えて振動の減衰を行う
ようにするものである。
本発明においては、特に隔壁部材により仕切ら
れる前記密閉空間の一方の室から他方の室へ液体
を流動せしめる流体通路を第1の支持部材を構成
する部材の壁の内部に形成して前記隔壁部材によ
つて仕切られる密閉空間の2つの室を連通させ、
前記流体通路を流れる液体に流動抵抗を与えるよ
うにしたものである。このようにすることによ
り、流体通路の流動抵抗を定める通路の断面積、
通路の長さ、通路の数を任意に選択的に設定する
ことができ、かつ流体通路を穿設する場所も選択
範囲を広くとれる効果を有するものである。
そして第1発明においては、前記隔壁部材をそ
の周縁で前記第1の支持部材に固定的に支承させ
て前記密閉空間を第1の室と第2の室とに仕切る
とともに、前記隔壁部材の内部に前記相対移動の
一方向に前記可動部材を若干距離移動自在に設
け、かつ前記流体通路を第1の支持部材を構成す
る部材壁の内部に形成して該流体通路により前記
第1の室と第2の室とを連通せしめたから、簡単
な構造で高周波小振幅の振動に対しては柔かく、
低周波大振幅の振動には硬く、かつ振動を良好に
減衰せしめるとともに、隔壁部材の構成に無関係
に前記流体通路を形成でき、かつその流動抵抗を
任意の値に容易に設定できる効果を有する。
また第2発明においては、電磁コイルを第1の
支持部材の内壁にその外周で固定させ、その中央
部を開口せしめるとともに、その吸引固着面を前
記相対移動の一方向にほぼ垂直に形成し、前記隔
壁部材は前記電磁コイルの吸引固着面と前記弾性
体ブロツクとの間に配設され、外周縁を第1の支
持部材に固定された可撓性弾性体材料よりなる弾
性体シートの内周縁を隔壁部材の外周縁部に固定
することにより前記相対移動の一方向に移動自在
とされており、かつその一部に前記相対移動の一
方向に若干距離移動自在とされた可動部材を備え
たものとし、前記電磁コイルが励磁されたとき隔
壁部材は弾性体シートに抗して電磁コイルの吸引
固着面に吸引固着されて前記密閉空間を第1の室
と第2の室の2個の室に仕切るようにし、さらに
前記流体通路は第1の支持部材を構成する部材壁
の内部に形成され、その両端部は電磁コイルの吸
引固着面の両側位置に開口していて前記第1の室
と第2の室とを連通するようにしたから、減衰を
要しない振動に対しては電磁コイルを消磁状態と
しておくことにより、隔壁部材は弾性体シートの
弾性によつて電磁コイルの吸引固着面より離れ、
前記密閉空間内を単一の室として液体の流動を生
ぜしめず、従つて可撓性弾性体材料よりなる厚肉
の弾性体ブロツクの防振効果のみとすることがで
き、吸収減衰を要する振動に対しては電磁コイル
を励磁せしめることにより、隔壁部材を電磁コイ
ルの吸引固着面に吸着して第1の支持部材に固定
せしめて前記第1の発明と同一の効果を奏するこ
とができる。
即ち第2発明によるときは、電磁コイルを励磁
せしめた場合には、防振装置に伝達された振動の
振幅が小さい間は弾性体ブロツクの柔い剛性によ
る支持状態にあるが、振幅が所定の振幅より大と
なると第1の支持部材に形成した流体通路の流動
抵抗により剛性を増大させるものであり、一方電
磁コイルを消磁せしめた場合には前記流体通路の
作用を無効として弾性体ブロツクの柔い剛性のみ
により支持するものである。
(ト) 付記 なお図面に示した各実施例は、第1および第2
の支持部材を円筒状のものとして示したが、本発
明の技術思想によればこれら支持部材の断面は円
形に限られるものでないことが明らかであつて、
円以外の断面例えば多角形状の断面のものとして
も実用的効果を奏し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明の第1実施例を、第2図は第
1発明の第2実施例をそれぞれ示す断面図、第3
図は第2発明の第1実施例の電磁コイルを消磁せ
しめた状態を、第4図はその電磁コイルを励磁せ
しめた状態をそれぞれ示す断面図、第5図は第2
発明の第2実施例の電磁コイルを消磁せしめた状
態を、第6図はその電磁コイルを励磁せしめた状
態をそれぞれ示す断面図である。 なお図中、1は第1の支持部材、2は第2の支
持部材、3,31はゴムブロツク、4は電磁コイ
ル、5は隔壁部材、51,52はその平板、55
はその可動部材、6はゴムシート、10はゴム底
板をそれぞれ示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一方が支持体に、他方が被支持体にそれぞれ
    連結されるべき2個の支持部材と、 前記2個の支持部材のうち第1の支持部材にそ
    の外周縁部が固着され、第2の支持部材にその中
    央部が固着されて、前記第1および第2の支持部
    材に少くとも一方向の相対移動を許容するように
    両者間を弾性的に連結する可撓性弾性体材料より
    なり、かつ前記第1の支持部材の一端部を閉鎖す
    る弾性体ブロツクと、 前記第1の支持部材における他端部を閉じる可
    撓性弾性体材料よりなる弾性体底板と、 前記弾性体ブロツクと前記弾性体底板と前記第
    1の支持部材とにより囲まれ、かつその内部に液
    体を封入した密閉空間と、 前記第1の支持部材にその周縁を固定的に支承
    され、前記密閉空間を第1の室と第2の室とに仕
    切るとともに、その内部に前記第1の室、第2の
    室の圧力変化により前記相対移動の一方向に移動
    自在とされた可動部材を備えた隔壁部材と、 前記第1の支持部材を構成する部材壁の内部に
    形成され、前記隔壁部材により仕切られた密閉空
    間の第1の室と第2の室とを連通するとともに、
    その中を流れる液体に流動抵抗を与える流体通路
    とを備えたことを特徴とする液体封入防振装置。 2 前記第1の支持部材の端部を閉じる弾性体底
    板は、厚肉可撓性弾性体材料よりなる弾性体ブロ
    ツクに形成され、そのほぼ中央部に第3の支持部
    材が固着され、該第3の支持部材は前記第2の支
    持部材に連結部材を介して一体に連結されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    液体封入防振装置。 3 前記隔壁部材は、薄板よりなりかつそのほぼ
    中央部に多数の通孔を形成した2枚の平板を、こ
    れら平板の周縁部の全周にわたつてスペーサを両
    平板間に介在せしめて固着し、前記平板間のスペ
    ーサにより囲まれる空間内には、前記2枚の平板
    に形成した通孔のすべてを閉塞するに足る大きさ
    の薄板よりなる前記可動部材が前記相対移動の一
    方向に関して移動自在に挿入されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記
    載の液体封入防振装置。 4 一方が支持体に、他方が被支持体にそれぞれ
    連結されるべき2個の支持部材と、 前記2個の支持部材のうち第1の支持部材にそ
    の外周縁部が固着され、第2の支持部材にその中
    央部が固着されて、前記第1および第2の支持部
    材に少くとも一方向の相対移動を許容するように
    両者間を弾性的に連結する厚肉可撓性弾性体材料
    よりなり、かつ前記第1の支持部材の一端部を閉
    鎖する弾性体ブロツクと、 前記第1の支持部材における他端部を閉じる可
    撓性弾性体材料よりなる弾性体底板と、 前記弾性体ブロツクと前記弾性体底板と前記第
    1の支持部材とにより囲まれ、かつその内部に液
    体を封入した密閉空間と、 前記第1の支持部材の内壁にその外周で固定さ
    れ、その中央部を開口し、かつその吸引固着面を
    前記相対移動の一方向にほぼ垂直な面とした電磁
    コイルと、 前記電磁コイルの吸引固着面と前記弾性体ブロ
    ツクとの間に配設され、外周縁を前記第1の支持
    部材に固定された可撓性弾性体材料よりなり通孔
    を有する弾性体シートの内周縁によりその外周縁
    部を支持されて前記相対移動の一方向に関して移
    動自在とされ、かつその内部に前記相対移動の一
    方向に相対移動自在とされた可動部材を備えた板
    状の隔壁部材と、 前記第1の支持部材を構成する部材壁の内部に
    形成され、前記相対移動の一方向に関し電磁コイ
    ルの吸引固着面の両側位置において前記密閉空間
    に両端部を開口し、かつこの中を流れる液体に流
    動抵抗を与える流体通路とを備え、 前記電磁コイルが励磁されたとき前記隔壁部材
    は前記弾性体シートの弾性に抗して電磁コイルの
    吸引固着面に吸引固着されて前記密閉空間を第1
    の室と第2の室との2個の室に仕切るようにし、
    かつ前記流体通路は前記第1の室および第2の室
    を連通するようにしたことを特徴とする液体封入
    防振装置。 5 前記第1の支持部材の端部を閉じる弾性体底
    板は厚肉可撓性弾性体材料よりなる弾性体ブロツ
    クに形成され、そのほぼ中央部に第3の支持部材
    が固着され、該第3の支持部材は前記第2の支持
    部材に連結部材を介して一体的に連結されている
    ことを特徴とする特許請求の範囲第4項に記載の
    液体封入防振装置。 6 前記隔壁部材は、薄板よりなりかつそのほぼ
    中央部に多数の通孔を形成した2枚の平板を、こ
    れら平板の周縁部の全周にわたつてスペーサを両
    平板間に介在せしめて固着し、前記平板間のスペ
    ーサにより囲まれる空間内には前記2枚の平板に
    形成した通孔のすべてを閉塞するに足る大きさの
    薄板よりなる前記可動部材が前記相対移動の一方
    向に関して移動自在に挿入されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第4項または第5項に記載
    の液体封入防振装置。
JP59089085A 1984-05-03 1984-05-03 液体封入防振装置 Granted JPS60234144A (ja)

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