JPH0247826A - 分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置 - Google Patents
分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置Info
- Publication number
- JPH0247826A JPH0247826A JP19804088A JP19804088A JPH0247826A JP H0247826 A JPH0247826 A JP H0247826A JP 19804088 A JP19804088 A JP 19804088A JP 19804088 A JP19804088 A JP 19804088A JP H0247826 A JPH0247826 A JP H0247826A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- molecular
- molecular beam
- single crystal
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 22
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims abstract description 48
- 239000013078 crystal Substances 0.000 claims abstract description 43
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims abstract description 34
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims abstract description 18
- RBFQJDQYXXHULB-UHFFFAOYSA-N arsane Chemical compound [AsH3] RBFQJDQYXXHULB-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 15
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N Hydrochloric acid Chemical compound Cl VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 13
- 229910000041 hydrogen chloride Inorganic materials 0.000 claims abstract description 13
- IXCSERBJSXMMFS-UHFFFAOYSA-N hydrogen chloride Substances Cl.Cl IXCSERBJSXMMFS-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 13
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 claims abstract description 13
- 150000001875 compounds Chemical class 0.000 claims abstract description 12
- 229910052785 arsenic Inorganic materials 0.000 claims abstract description 11
- RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N arsenic atom Chemical compound [As] RQNWIZPPADIBDY-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 10
- KZBUYRJDOAKODT-UHFFFAOYSA-N Chlorine Chemical compound ClCl KZBUYRJDOAKODT-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 8
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims abstract description 4
- 238000002156 mixing Methods 0.000 claims description 12
- 125000002524 organometallic group Chemical group 0.000 claims description 5
- 229910001218 Gallium arsenide Inorganic materials 0.000 abstract description 21
- 239000012535 impurity Substances 0.000 abstract description 12
- 229910000070 arsenic hydride Inorganic materials 0.000 abstract description 9
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 abstract description 2
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 abstract description 2
- 239000004215 Carbon black (E152) Substances 0.000 abstract 1
- XOYLJNJLGBYDTH-UHFFFAOYSA-M chlorogallium Chemical compound [Ga]Cl XOYLJNJLGBYDTH-UHFFFAOYSA-M 0.000 abstract 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 13
- 238000001451 molecular beam epitaxy Methods 0.000 description 7
- 238000000171 gas-source molecular beam epitaxy Methods 0.000 description 5
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 125000000962 organic group Chemical group 0.000 description 4
- 101100215641 Aeromonas salmonicida ash3 gene Proteins 0.000 description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 3
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M Chloride anion Chemical compound [Cl-] VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 2
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000097 high energy electron diffraction Methods 0.000 description 2
- 238000010348 incorporation Methods 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000002128 reflection high energy electron diffraction Methods 0.000 description 2
- 238000004227 thermal cracking Methods 0.000 description 2
- 229910000980 Aluminium gallium arsenide Inorganic materials 0.000 description 1
- 102100024630 Asc-type amino acid transporter 1 Human genes 0.000 description 1
- 108091006242 SLC7A10 Proteins 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000009833 condensation Methods 0.000 description 1
- 230000005494 condensation Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 229910052733 gallium Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 238000005457 optimization Methods 0.000 description 1
- 239000005416 organic matter Substances 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 238000002203 pretreatment Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 238000005979 thermal decomposition reaction Methods 0.000 description 1
- RGGPNXQUMRMPRA-UHFFFAOYSA-N triethylgallium Chemical compound CC[Ga](CC)CC RGGPNXQUMRMPRA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔概要〕
高純度のエピタキシャル成長結晶を得る為のガス・ソー
ス分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装
置の改良に関し、 ガス・ソース分子線エピタキシャル成長方法を実施した
場合、■族分子線源ファーネスからの不純物ガスの放出
を低減させ、また、■族材料からの有機基に依る単結晶
層中への不純物の取り込みを低減させ、高純度の化合物
半導体単結晶層を緩和された条件でエピタキシャル成長
させることを可能にすることを目的とし、 分子線源ファーネス内にアルシン・ガスと塩素ガスとを
導入して反応させ塩化水素分子線及び砒素分子線を取り
出して基板に照射し、それと共に■族元素を含む有機金
属ガスを該基板に照射して砒素及び1■族元素を含む化
合物半導体単結晶層を成長させるよう構成する。
ス分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装
置の改良に関し、 ガス・ソース分子線エピタキシャル成長方法を実施した
場合、■族分子線源ファーネスからの不純物ガスの放出
を低減させ、また、■族材料からの有機基に依る単結晶
層中への不純物の取り込みを低減させ、高純度の化合物
半導体単結晶層を緩和された条件でエピタキシャル成長
させることを可能にすることを目的とし、 分子線源ファーネス内にアルシン・ガスと塩素ガスとを
導入して反応させ塩化水素分子線及び砒素分子線を取り
出して基板に照射し、それと共に■族元素を含む有機金
属ガスを該基板に照射して砒素及び1■族元素を含む化
合物半導体単結晶層を成長させるよう構成する。
本発明は、高純度のエピタキシャル成長結晶を得る為の
ガス・ソース分子線エピタキシャル成長(分子線エピタ
キシャル成長:rriolecular beam
ep i taxy :MBE)方法及びそれを実施
する装置の改良に関する。
ガス・ソース分子線エピタキシャル成長(分子線エピタ
キシャル成長:rriolecular beam
ep i taxy :MBE)方法及びそれを実施
する装置の改良に関する。
現在、真空中で化合物半導体単結晶基板を適切な温度に
加熱しておき、その上に半導体元素を分子状にして照射
することに依って化合物半導体単結晶層をエピタキシャ
ル成長させるMBE法は、超薄膜を制御性良く形成でき
ること或いはへテロ接合構造に於ける界面が急峻である
ことなどの特徴から、新しい機能をもつ電子デバイスや
光デバイスなどを製造する場合の技術として期待されて
いる。
加熱しておき、その上に半導体元素を分子状にして照射
することに依って化合物半導体単結晶層をエピタキシャ
ル成長させるMBE法は、超薄膜を制御性良く形成でき
ること或いはへテロ接合構造に於ける界面が急峻である
ことなどの特徴から、新しい機能をもつ電子デバイスや
光デバイスなどを製造する場合の技術として期待されて
いる。
このMBE法を実施する際、分子線源どなる材料、即ち
、金属ソースを真空容器(成長室)内に保持させる方法
が採られているが、近年、ガス状にしたソースを成長室
外からパイプとバルブなどを介して供給する、所謂、ガ
ス・ソースMBE法の開発が活発である。
、金属ソースを真空容器(成長室)内に保持させる方法
が採られているが、近年、ガス状にしたソースを成長室
外からパイプとバルブなどを介して供給する、所謂、ガ
ス・ソースMBE法の開発が活発である。
ガス・ソースMBE法は、ソース材料を充填するのに成
長室の真空を破る必要はないから、MBE装置を高効率
で稼動することができ、金属ソースMBE法に比較する
と量産性に優れている。然しながら、■族材料として例
えばアルシン(AsH3)を使用する場合、分子線源フ
ァーネスを高温に加熱してA S H3を熱分解するこ
とでAs分子線を取り出している。そのように分子線源
ファーネスを高温にすると、ファーネス材料から不純物
ガスが放出され、成長させている単結晶層中に取り込ま
れ不所望の不純物が添加されることになる。また、■族
材料として有機金属を使用するので、同しく単結晶層中
に有機物が混入されて結晶純度が低下する旨の問題もあ
る。
長室の真空を破る必要はないから、MBE装置を高効率
で稼動することができ、金属ソースMBE法に比較する
と量産性に優れている。然しながら、■族材料として例
えばアルシン(AsH3)を使用する場合、分子線源フ
ァーネスを高温に加熱してA S H3を熱分解するこ
とでAs分子線を取り出している。そのように分子線源
ファーネスを高温にすると、ファーネス材料から不純物
ガスが放出され、成長させている単結晶層中に取り込ま
れ不所望の不純物が添加されることになる。また、■族
材料として有機金属を使用するので、同しく単結晶層中
に有機物が混入されて結晶純度が低下する旨の問題もあ
る。
MBE法を採用して成長させる化合物半導体単結晶層の
高純度化を図る為には、■施用分子線源ファーネスの低
温化及び有機基の単結晶層中への混入防止が必要である
。
高純度化を図る為には、■施用分子線源ファーネスの低
温化及び有機基の単結晶層中への混入防止が必要である
。
従来、ガス・ソースM B E法に於いては、成長条件
を最適化することで高純度のGaAs単結晶層を成長で
きると報告されている。例えば、Gaソース材料として
トリエチルガリウム(TEG:Ga (C2H5)3
)が、また、Asソース材料としてA s H3が良く
使われている。TEGはガス状にして成長室に導入され
、基板表面に照射されるのであるが、その場合に於ける
最適基板温度を550(”C)程度に限定し、また、A
s H3とT E、 Gとの流量比を10倍以上に高
くすることでGaAs単結晶層の高純度化を達成してい
る。また、A s )(3は分子線源ファーネスの中で
加熱分解され、AsとH2の分子線として取り出すよう
にしているが、この際、ファーネスの温度が低いとA
S H3の分解を充分に行うことができないことからA
s分子線を取り出すことができず、反対に、ファーネス
の温度が高過ぎるとファーネス材料からの放出ガスに依
って結晶が汚染される。
を最適化することで高純度のGaAs単結晶層を成長で
きると報告されている。例えば、Gaソース材料として
トリエチルガリウム(TEG:Ga (C2H5)3
)が、また、Asソース材料としてA s H3が良く
使われている。TEGはガス状にして成長室に導入され
、基板表面に照射されるのであるが、その場合に於ける
最適基板温度を550(”C)程度に限定し、また、A
s H3とT E、 Gとの流量比を10倍以上に高
くすることでGaAs単結晶層の高純度化を達成してい
る。また、A s )(3は分子線源ファーネスの中で
加熱分解され、AsとH2の分子線として取り出すよう
にしているが、この際、ファーネスの温度が低いとA
S H3の分解を充分に行うことができないことからA
s分子線を取り出すことができず、反対に、ファーネス
の温度が高過ぎるとファーネス材料からの放出ガスに依
って結晶が汚染される。
このようなことから、ファーネスの温度は適切な値とな
るよう充分な制御が必要であるとされている。
るよう充分な制御が必要であるとされている。
前記したように、ガス・ソースMBE法を実施する場合
には、結晶成長条件に種々な制約が存在し、金属ソース
を用いたMBE法で行われたようなペテロ接合構造を形
成する際の成長条件の最適化を実現することは困難であ
って、成る層で高純度の単結晶層が得られても、他の層
では不可能であったりする。
には、結晶成長条件に種々な制約が存在し、金属ソース
を用いたMBE法で行われたようなペテロ接合構造を形
成する際の成長条件の最適化を実現することは困難であ
って、成る層で高純度の単結晶層が得られても、他の層
では不可能であったりする。
本発明は、ガス・ソースMBE法を実施した場合、V族
分子線源ファーネスからの不純物ガスの放出を低減させ
、また、■族材料からの有機基に依る単結晶層中への不
純物の取り込みを低減させ、高純度の化合物半導体単結
晶層を緩和された条件でエピタキシャル成長させること
を可能にしようとする。
分子線源ファーネスからの不純物ガスの放出を低減させ
、また、■族材料からの有機基に依る単結晶層中への不
純物の取り込みを低減させ、高純度の化合物半導体単結
晶層を緩和された条件でエピタキシャル成長させること
を可能にしようとする。
第1図は本発明の原理を解説する為の説明図を表してい
る。
る。
図に於いて、1はガス混合反応室、IAは第一ガス送入
管、IBは第二ガス送入管、2は加熱ヒータ、3はGa
As基板をそれぞれ示している。
管、IBは第二ガス送入管、2は加熱ヒータ、3はGa
As基板をそれぞれ示している。
図に見られるガス混合反応室1には、第一ガス送入管I
Aを介してASH3が、そして、第二ガス送入管IBを
介してcg2がそれぞれ送入される。AsH3とC7!
2とは反応してHClとAsを生成する。図中の加熱ヒ
ータ2はA s H3及びC12の反応を促進する為に
ガス混合反応室1を加熱する働きをなし、そして、それ
等が反応することで生成されたAsとHClとはGaA
s基板3に照射される。この場合の反応式は、2AsH
3+3C62−6HC1+Aszである。
Aを介してASH3が、そして、第二ガス送入管IBを
介してcg2がそれぞれ送入される。AsH3とC7!
2とは反応してHClとAsを生成する。図中の加熱ヒ
ータ2はA s H3及びC12の反応を促進する為に
ガス混合反応室1を加熱する働きをなし、そして、それ
等が反応することで生成されたAsとHClとはGaA
s基板3に照射される。この場合の反応式は、2AsH
3+3C62−6HC1+Aszである。
このようなことから、本発明に依るガス・ソース分子線
エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置に於い
ては、分子線源ファーネス内にアルシン・ガスと塩素ガ
スとを導入して反応させ塩化水素分子線及び砒素分子線
を取り出して基板に照射し、それと共に■族元素を含む
有機金属ガスを該基板に照射して砒素及び■族元素を含
む化合物半導体単結晶層を成長させ、また、アルシン・
ガス送入管及び塩素ガス送入管が作り付けられたガス混
合反応室を有する分子線源ファーネスを備えるよう構成
する。
エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置に於い
ては、分子線源ファーネス内にアルシン・ガスと塩素ガ
スとを導入して反応させ塩化水素分子線及び砒素分子線
を取り出して基板に照射し、それと共に■族元素を含む
有機金属ガスを該基板に照射して砒素及び■族元素を含
む化合物半導体単結晶層を成長させ、また、アルシン・
ガス送入管及び塩素ガス送入管が作り付けられたガス混
合反応室を有する分子線源ファーネスを備えるよう構成
する。
前記手段を採ることに依り、ガス混合反応室の噴出口か
らはAs分子線及びHCI分子線が取り出される。Ga
As基板上にはTEGを分解することで生成した■族分
子線であるGa分子線も同時に照射されるので、そのG
a原子と前記As原子が結合してGaAs単結晶層が成
長される。この際、H(lガスは、加熱されているGa
As基板上でGaやAsと反応してGaC1やAsC1
!を生成するので、GaAs基板表面から蒸発・脱離し
てしまう。また、HClが分解する時に生ずる発生期の
活性なH4がGaAs基板表面の残留不純物である炭素
(C)と反応し、炭化水素として脱離する。このGaA
s基板表面のCは、有機金属の熱分解に依って発生する
有機基が更に分解されて発生するもの、或いは、有機金
属ソース中に残留している遊離Cなどが存在の原因であ
る。
らはAs分子線及びHCI分子線が取り出される。Ga
As基板上にはTEGを分解することで生成した■族分
子線であるGa分子線も同時に照射されるので、そのG
a原子と前記As原子が結合してGaAs単結晶層が成
長される。この際、H(lガスは、加熱されているGa
As基板上でGaやAsと反応してGaC1やAsC1
!を生成するので、GaAs基板表面から蒸発・脱離し
てしまう。また、HClが分解する時に生ずる発生期の
活性なH4がGaAs基板表面の残留不純物である炭素
(C)と反応し、炭化水素として脱離する。このGaA
s基板表面のCは、有機金属の熱分解に依って発生する
有機基が更に分解されて発生するもの、或いは、有機金
属ソース中に残留している遊離Cなどが存在の原因であ
る。
従って、AsH3のガス混合反応室内にC12ガスを供
給して反応させることに依ってAsH3を低温で分解し
、As分子線を効率良く取り出すことができ、且つ、同
時に生成されるHClガスに依ってGaAs基板表面の
残留不純物であるCや結晶成長中に取り込まれる不純物
Cを除去することができる。
給して反応させることに依ってAsH3を低温で分解し
、As分子線を効率良く取り出すことができ、且つ、同
時に生成されるHClガスに依ってGaAs基板表面の
残留不純物であるCや結晶成長中に取り込まれる不純物
Cを除去することができる。
第2図は本発明一実施例の要部説明図を表し、第1図に
於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ
意味を持つものとする。
於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或いは同じ
意味を持つものとする。
図に於いて、11は結晶成長室、12はゲート・バルブ
、13はヒータ、14は熱電対、15はサセプタ、16
は液体窒素シュラウド、17は分子線源ファーネス、1
8はバルブ、19はマス・フ1コー・コントローラ(M
FC)をそれぞれ示している。
、13はヒータ、14は熱電対、15はサセプタ、16
は液体窒素シュラウド、17は分子線源ファーネス、1
8はバルブ、19はマス・フ1コー・コントローラ(M
FC)をそれぞれ示している。
本実施例では、化合物半導体基板としてはGaAs基板
3を用い、エピタキシャル成長のソース材料としては、
A S H3とTEGを用いている。
3を用い、エピタキシャル成長のソース材料としては、
A S H3とTEGを用いている。
ASH3が送入される分子線源ファーネスに於けるガス
混合反応室1にはcx2ガスも同時に送入される。ガス
混合反応室1は常に約300乃至400(’C)程度の
温度を維持するように加熱されている。この温度は、従
来、A S H3の熱クラッキングに適用される温度が
約800乃至900(’C)程度であるのと比較すると
著しく低い値であるといえる。TEGは分子線源ファー
ネス17を約60〜80(’C)程度に加熱し、真空中
で凝縮しないようにし、分子線としてGaAs基板1に
照射するようにした。
混合反応室1にはcx2ガスも同時に送入される。ガス
混合反応室1は常に約300乃至400(’C)程度の
温度を維持するように加熱されている。この温度は、従
来、A S H3の熱クラッキングに適用される温度が
約800乃至900(’C)程度であるのと比較すると
著しく低い値であるといえる。TEGは分子線源ファー
ネス17を約60〜80(’C)程度に加熱し、真空中
で凝縮しないようにし、分子線としてGaAs基板1に
照射するようにした。
GaAs基板1は基板準備室からゲート・バルブ12を
通過して結晶成長室11内に送られ、サセプタ15にセ
ットされてからガス混合反応室1からのAs分子線及び
HCI分子線の照射を受けながら室温から徐々に昇温さ
れ約500(’C)に保持される。
通過して結晶成長室11内に送られ、サセプタ15にセ
ットされてからガス混合反応室1からのAs分子線及び
HCI分子線の照射を受けながら室温から徐々に昇温さ
れ約500(’C)に保持される。
この段階で、結晶成長室ll内に設置されている反射型
高エネルギ電子線回折(reflective hi
gh energy electron dif
fraction:RHEED)装置を使用して表面観
察を行ったところ、表面の自然酸化膜は完全に除去され
ていて、GaAs結晶面が現れていることを確認した。
高エネルギ電子線回折(reflective hi
gh energy electron dif
fraction:RHEED)装置を使用して表面観
察を行ったところ、表面の自然酸化膜は完全に除去され
ていて、GaAs結晶面が現れていることを確認した。
また、Siを6 X 10 I6(cm−’) ドー
ピングしてn型としたGaAs基板の上に同じ(Siを
6X 1016(ell−3) ドーピングしたn型
GaAs単結晶層をエピタキシャル成長させ、基板とエ
ピタキシャル成長単結晶層との界面近傍に於けるキャリ
ヤ空乏層を調べたところ、As分子線とHC1分子線を
使って成長させた試料では、lXl0”(crm −”
)以下であって著しく低減されていた。因みに、従来
のAsH3熱クラツクラッキング法てAs分子線を取り
出した場合、キャリヤ空乏層はl X 10 l2(c
o+−”)程度存在していた。このようなキャリヤ空乏
層が存在する原因としては、基板表面に残留しているC
に起因するものであることが知られているのであるが、
As及びHClの分子線を照射しなから500(’C)
に加熱したGaAs基板に於いては、この残留Cが著し
く低減されたものと考えられる。従来は、GaAs基板
表面に於ける自然酸化膜を除去するには、基板温度を6
00C℃)以上にすることが必要であったが、本発明に
依る場合、それよりも100(”C)以上も低い500
(’C)程度で充分に可能であり、しかも、従来の加熱
に依る自然酸化膜の除去だけでは不可能であった残留C
の低減を容易に達成できる。
ピングしてn型としたGaAs基板の上に同じ(Siを
6X 1016(ell−3) ドーピングしたn型
GaAs単結晶層をエピタキシャル成長させ、基板とエ
ピタキシャル成長単結晶層との界面近傍に於けるキャリ
ヤ空乏層を調べたところ、As分子線とHC1分子線を
使って成長させた試料では、lXl0”(crm −”
)以下であって著しく低減されていた。因みに、従来
のAsH3熱クラツクラッキング法てAs分子線を取り
出した場合、キャリヤ空乏層はl X 10 l2(c
o+−”)程度存在していた。このようなキャリヤ空乏
層が存在する原因としては、基板表面に残留しているC
に起因するものであることが知られているのであるが、
As及びHClの分子線を照射しなから500(’C)
に加熱したGaAs基板に於いては、この残留Cが著し
く低減されたものと考えられる。従来は、GaAs基板
表面に於ける自然酸化膜を除去するには、基板温度を6
00C℃)以上にすることが必要であったが、本発明に
依る場合、それよりも100(”C)以上も低い500
(’C)程度で充分に可能であり、しかも、従来の加熱
に依る自然酸化膜の除去だけでは不可能であった残留C
の低減を容易に達成できる。
更にまた、ノン・ドープGaAS基板にノン・ドープ(
:、aAs単結晶層を厚さ約10(μm〕程度にエピタ
キシャル成長させ、その単結晶層中の残留不純物に依る
キャリヤ濃度をC−V特性及びホール測定で調べた。G
aAs基板は前記と同様に500(’C)の温度に維持
した。分子線としてはAsH3とC12との混合反応に
依って生成されたAsとHClを用い、また、TEGを
使用した。AsH3と07!2の流量は10(cc/分
〕及び15〔。0X分〕とし、そして、TEGのそれは
2(cc/分〕にした。従来の技術、即ち、C7!2を
用いない方法の場合には、単結晶の成長速度は約0.5
〔μm/時間〕であったが、本発明のようにcz2を
混合すると、それに依って発生ずるHCIガスでGaA
sの一部がGa塩化物(GaC1)やAs塩化物(As
C1)になって脱離する為、この場合の成長速度は0.
3〔μm/時間〕に低下した。
:、aAs単結晶層を厚さ約10(μm〕程度にエピタ
キシャル成長させ、その単結晶層中の残留不純物に依る
キャリヤ濃度をC−V特性及びホール測定で調べた。G
aAs基板は前記と同様に500(’C)の温度に維持
した。分子線としてはAsH3とC12との混合反応に
依って生成されたAsとHClを用い、また、TEGを
使用した。AsH3と07!2の流量は10(cc/分
〕及び15〔。0X分〕とし、そして、TEGのそれは
2(cc/分〕にした。従来の技術、即ち、C7!2を
用いない方法の場合には、単結晶の成長速度は約0.5
〔μm/時間〕であったが、本発明のようにcz2を
混合すると、それに依って発生ずるHCIガスでGaA
sの一部がGa塩化物(GaC1)やAs塩化物(As
C1)になって脱離する為、この場合の成長速度は0.
3〔μm/時間〕に低下した。
本発明に依ってエピタキシャル成長させたGaAs単結
晶層に於けるキャリヤ濃度はlX1lX1014(’)
程度が容易に得られ、また、成長温度依存性も350[
’C)から600C℃)の範囲に互って殆ど観察されな
かった。従来の技術では、高純度のGaAs単結晶層を
得る為に必要な基板温度は550(’C)前後に限定さ
れていたが、本発明に依ると、比較的広い温度範囲に互
って高純度のGaAs単結晶層を得ることができる。
晶層に於けるキャリヤ濃度はlX1lX1014(’)
程度が容易に得られ、また、成長温度依存性も350[
’C)から600C℃)の範囲に互って殆ど観察されな
かった。従来の技術では、高純度のGaAs単結晶層を
得る為に必要な基板温度は550(’C)前後に限定さ
れていたが、本発明に依ると、比較的広い温度範囲に互
って高純度のGaAs単結晶層を得ることができる。
前記実施例では、As分子線を得る為の材料として10
0 〔%) A s H3を用いたが、これはH2で希
釈したものを用いても良い。また、TEGもキャリヤ・
ガスとしてH2を利用しても良い。更にまた、エピタキ
シャル成長させる単結晶層は、GaAsに限定されるこ
となく、AlGaAs、[nQaAs、InGaAsS
bなどに於いても同様である。
0 〔%) A s H3を用いたが、これはH2で希
釈したものを用いても良い。また、TEGもキャリヤ・
ガスとしてH2を利用しても良い。更にまた、エピタキ
シャル成長させる単結晶層は、GaAsに限定されるこ
となく、AlGaAs、[nQaAs、InGaAsS
bなどに於いても同様である。
本発明に依るガス・ソース分子線エピタキシャル成長方
法及びそれを実施する装置に於いては、分子線源ファー
ネス内にアルシン・ガスと塩素ガスとを導入して反応さ
せ塩化水素分子線及び砒素分子線を取り出すようにして
いる。
法及びそれを実施する装置に於いては、分子線源ファー
ネス内にアルシン・ガスと塩素ガスとを導入して反応さ
せ塩化水素分子線及び砒素分子線を取り出すようにして
いる。
この構成を採ることに依り、低温で砒素分子線を取り出
すことができるから、ファーネス材料から不純物ガスが
放出されて成長中の単結晶層に取り込まれる虞は皆無で
あり、また、砒素分子線と同時に発生される塩化水素分
子線の作用に依り、従来の前処理法では除去することが
できなかった基板表面の残留炭素を除去することが可能
となり、且つ、成長条件を広い範囲に亙って変えても高
純度の単結晶層をエピタキシャル成長させることができ
る。
すことができるから、ファーネス材料から不純物ガスが
放出されて成長中の単結晶層に取り込まれる虞は皆無で
あり、また、砒素分子線と同時に発生される塩化水素分
子線の作用に依り、従来の前処理法では除去することが
できなかった基板表面の残留炭素を除去することが可能
となり、且つ、成長条件を広い範囲に亙って変えても高
純度の単結晶層をエピタキシャル成長させることができ
る。
第1図は本発明の原理を解説する為の説明図、第2図は
本発明一実施例の要部説明図をそれぞれ示している。 図に於いて、1はガス混合反応室、IA及びlBは第一
ガス送入管及びIBは第二ガス送入管、2は加熱ヒータ
、3はGaAs基板、11は結晶成長室、12はゲート
・バルブ、13はヒータ、14は熱電対、15はサセプ
タ、16は液体窒素シュラウド、17は分子線源ファー
ネス、1Bはバルブ、19はマス・フロー・コントロー
ラ(MFC)をそれぞれ示している。 特許出願人 富士通株式会社 代理人弁理士 相 谷 昭 司
本発明一実施例の要部説明図をそれぞれ示している。 図に於いて、1はガス混合反応室、IA及びlBは第一
ガス送入管及びIBは第二ガス送入管、2は加熱ヒータ
、3はGaAs基板、11は結晶成長室、12はゲート
・バルブ、13はヒータ、14は熱電対、15はサセプ
タ、16は液体窒素シュラウド、17は分子線源ファー
ネス、1Bはバルブ、19はマス・フロー・コントロー
ラ(MFC)をそれぞれ示している。 特許出願人 富士通株式会社 代理人弁理士 相 谷 昭 司
Claims (2)
- (1)分子線源ファーネス内にアルシン・ガスと塩素ガ
スとを導入して反応させ塩化水素分子線及び砒素分子線
を取り出して基板に照射し、 それと共にIII族元素を含む有機金属ガスを該基板に照
射して砒素及びIII族元素を含む化合物半導体単結晶層
を成長させる工程 が含まれてなることを特徴とする分子線エピタキシャル
成長方法。 - (2)アルシン・ガス送入管及び塩素ガス送入管が作り
付けられたガス混合反応室を有する分子線源ファーネス
を備えてなる分子線エピタキシャル成長装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63198040A JP2714824B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63198040A JP2714824B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0247826A true JPH0247826A (ja) | 1990-02-16 |
JP2714824B2 JP2714824B2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=16384537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63198040A Expired - Lifetime JP2714824B2 (ja) | 1988-08-10 | 1988-08-10 | 分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2714824B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117431624A (zh) * | 2023-12-20 | 2024-01-23 | 苏州焜原光电有限公司 | 一种分子束外延生长方法及气态锑源供给装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63248796A (ja) * | 1987-04-02 | 1988-10-17 | Nec Corp | 分子線エピタキシヤル成長方法及び成長装置 |
-
1988
- 1988-08-10 JP JP63198040A patent/JP2714824B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63248796A (ja) * | 1987-04-02 | 1988-10-17 | Nec Corp | 分子線エピタキシヤル成長方法及び成長装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117431624A (zh) * | 2023-12-20 | 2024-01-23 | 苏州焜原光电有限公司 | 一种分子束外延生长方法及气态锑源供给装置 |
CN117431624B (zh) * | 2023-12-20 | 2024-03-26 | 苏州焜原光电有限公司 | 一种分子束外延生长方法及气态锑源供给装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2714824B2 (ja) | 1998-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4147571A (en) | Method for vapor epitaxial deposition of III/V materials utilizing organometallic compounds and a halogen or halide in a hot wall system | |
KR100497262B1 (ko) | 화합물반도체의기상에피텍시방법 | |
EP0238830A1 (en) | Epitaxial growth method and apparatus therefor | |
US6334901B1 (en) | Apparatus for forming semiconductor crystal | |
Beneking et al. | MO-CVD growth of GaP and GaAlP | |
JPH0247826A (ja) | 分子線エピタキシャル成長方法及びそれを実施する装置 | |
JPH0225018A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH111396A (ja) | 窒化物系化合物半導体の製造方法 | |
JPS60169563A (ja) | テルル化金属の製造方法及び装置 | |
JP2687371B2 (ja) | 化合物半導体の気相成長法 | |
JPH04151822A (ja) | 化合物半導体の有機金属気相成長法 | |
JPS62214616A (ja) | 有機金属気相成長装置 | |
JP3141628B2 (ja) | 化合物半導体素子及びその製造方法 | |
JPH0760800B2 (ja) | 化合物半導体の気相成長法 | |
JP2952831B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH01286991A (ja) | 分子線エピタキシャル成長方法及び分子線エピタキシー装置 | |
JPH0322519A (ja) | 化合物半導体混晶の製造方法 | |
JP5071703B2 (ja) | 半導体製造装置 | |
JPS6317293A (ja) | 化合物半導体薄膜形成法 | |
JPH01103982A (ja) | 3−5族化合物半導体単結晶の製造方法 | |
JPS58184721A (ja) | P型3−v族化合物半導体の気相エピタキシヤル成長方法 | |
JP2743970B2 (ja) | 化合物半導体の分子線エピタキシャル成長法 | |
JP2753832B2 (ja) | 第▲iii▼・v族化合物半導体の気相成長法 | |
Wang et al. | Reduction of carbon contamination in triethylphosphorus OMVPE GaP layers by Pt/Al2O3 catalyst | |
JPH06112124A (ja) | 有機金属分子線エピタキシャル成長方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 11 |