JPH0247431B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0247431B2 JPH0247431B2 JP61298621A JP29862186A JPH0247431B2 JP H0247431 B2 JPH0247431 B2 JP H0247431B2 JP 61298621 A JP61298621 A JP 61298621A JP 29862186 A JP29862186 A JP 29862186A JP H0247431 B2 JPH0247431 B2 JP H0247431B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- epoxy resin
- layer
- present
- aggregate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 claims description 39
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 claims description 39
- VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N Silicium dioxide Chemical compound O=[Si]=O VYPSYNLAJGMNEJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 27
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 claims description 25
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims description 24
- 239000011521 glass Substances 0.000 claims description 13
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 10
- 239000004576 sand Substances 0.000 claims description 9
- 239000000377 silicon dioxide Substances 0.000 claims description 9
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 claims description 9
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 claims description 7
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 6
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 24
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 24
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 239000002585 base Substances 0.000 description 10
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 9
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 description 8
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 8
- 239000003513 alkali Substances 0.000 description 6
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 5
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 4
- 238000007788 roughening Methods 0.000 description 4
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 4
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 3
- 238000009415 formwork Methods 0.000 description 3
- 229920000768 polyamine Polymers 0.000 description 3
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 2
- 239000011247 coating layer Substances 0.000 description 2
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 2
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 2
- 238000004078 waterproofing Methods 0.000 description 2
- RWSOTUBLDIXVET-UHFFFAOYSA-N Dihydrogen sulfide Chemical class S RWSOTUBLDIXVET-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 235000008331 Pinus X rigitaeda Nutrition 0.000 description 1
- 235000011613 Pinus brutia Nutrition 0.000 description 1
- 241000018646 Pinus brutia Species 0.000 description 1
- 239000004952 Polyamide Substances 0.000 description 1
- 125000002723 alicyclic group Chemical group 0.000 description 1
- 125000001931 aliphatic group Chemical group 0.000 description 1
- 239000003831 antifriction material Substances 0.000 description 1
- 125000003118 aryl group Chemical group 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000000280 densification Methods 0.000 description 1
- 239000003344 environmental pollutant Substances 0.000 description 1
- 238000009472 formulation Methods 0.000 description 1
- 239000003673 groundwater Substances 0.000 description 1
- LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N haloperidol Chemical compound C1CC(O)(C=2C=CC(Cl)=CC=2)CCN1CCCC(=O)C1=CC=C(F)C=C1 LNEPOXFFQSENCJ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000006703 hydration reaction Methods 0.000 description 1
- 150000004658 ketimines Chemical class 0.000 description 1
- -1 modified heterocyclic diamines Chemical class 0.000 description 1
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 239000012466 permeate Substances 0.000 description 1
- 231100000719 pollutant Toxicity 0.000 description 1
- 229920002647 polyamide Polymers 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 230000002285 radioactive effect Effects 0.000 description 1
- 230000029058 respiratory gaseous exchange Effects 0.000 description 1
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Floor Finish (AREA)
- Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
Description
《産業上の利用分野》
本発明はコンクリートの表層面に塗装下地、塗
床下地、ライニング下地、防水下地等を形成する
ためまたは直接的に塗床層、ライニング層、防水
層等を形成するコンクリートの表層処理法に関す
るものである。 《従来の技術》 一般に防蝕塗料,ライニング材,防水材が性能
を充分に発揮するには、これらの材料と下地コン
クリートとが強固に付着することが必要で、この
付着性を得るためコンクリートの含水率の厳重な
管理に基づくコンクリートの充分な乾燥並びに下
地処理としてコンクリート表面に存在するレイタ
ンス層の除去が行なわれている。 例えば、化学物質,放射性汚染物質,水等に晒
されるコンクリート建家またはコンクリート槽に
防食塗装,ライイニング処理,防水処理等を施す
場合、コンクリートの含水率が8〜10%になるま
で乾燥させ、コンクリート表面のレイタンス層を
デイスクサンダーなどで充分に除去した後にプラ
イマーを塗布し、次いで上記の防食塗装のような
仕上施工を行なうようにしていた。 《発明が解決しようとする問題点》 しかしながら、上記のような方法ではコンクリ
ートの乾燥に長期間を要し、しかもレイタンスを
除去する際には多量の粉塵が発生するため、工期
的並びに労働安全衛生上非常に問題があつた。 本発明は上記のような問題点に鑑みてなされた
もので、その目的はコンクリート打設後、短期日
のうちに防食塗装等の仕上施工を行なうことがで
き、しかも仕上層が下地コンクリートと強固に付
着するようにしてなるコンクリートの表層処理法
を提供するにある。 《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するため、本発明に係るコン
クリートの表層処理法によれば、コンクリートの
打設後に該コンクリート表層部におけるレイタン
ス層の組識が硬化,乾燥,緻密化する前に該コン
クリートの表面にケイ砂をガラスバルーンの混合
物(比重約0.6〜0.7)からなる骨材をエポキシ樹
脂1重量に対して1〜2容量(0.6〜1.4重量)の
割合で配合したエポキシ樹脂モルタルを塗布して
なるのである。 上記の構成により、本発明では樹脂量は塗材全
重量に対して約41〜63%を占めている。これ以上
樹脂量を多くし骨材量を少なくすると、粘性が高
くなり金ゴテで塗布した際に樹脂がコテに付着
し、その結果、若材令コンクリート表面のモルタ
ル層部分を剥してくるようになり、施工が困難に
なる。一方、これ以下に樹脂量を減らし骨材量を
多くすると、若材令コンクリート表面に樹脂が浸
透してしまつて樹脂量不足になつて被覆材層内部
がポーラスになり、骨材のケイ砂及びガラスバル
ーンどおしを結合する樹脂が不足して結合力が低
下し、被覆材層が脆くなり強度が低下する。 また、本発明で骨材としてガラスバルーンを配
合しているのは、金ゴテで塗布する際に下に押し
付ける力でガラスバルーンが破壊されて一種の減
摩材となるようにし、その結果コテさばきをスム
ーズにできるようにしている。そして更に、破壊
されたガラスバルーン及び骨材のケイ砂はレイタ
ンス層の厚みよりも粒子が大きくまた角張つてい
るのでレイタンス層の全層を目粗しするだけでな
く、下地のコンクリート表面までも露出でき、大
きな目粗し効果を奏することができる。そして、
上記樹脂はガラスバルーン及びケイ砂どおしを強
固に結合するだけでなく、比較的粒子径の大きな
これらの間を容易に通り若令コンクリート表面内
に浸透して下地コンクリートにエポキシ樹脂モル
タルを強固に付着する。 《実施例》 以上に本発明の実施例について詳述する。 先づ、スラブ上面及び型枠を組まない面のコン
クリート表層処理法について説明すると、打設し
たコンクリート表面を充分にタツピングし金ゴテ
押え或いは木ゴテ摺りをした状態で放置する。次
いで、コンクリート表面のブリージング水が消失
後コンクリート表面の硬度が土壌硬度計(B型)
で39mm程度に達したとき、骨材を配合した耐水
性、耐アルカリ性のエポキシ樹脂モルタルを金ゴ
テ、ローラー等により塗布する。 一方、壁等の側面で型枠が組まれている面のコ
ンクリートの表層処理法は、型枠を脱型した後レ
イタンス層の組織が硬化,乾燥,緻密化する前の
早い時期に骨材を配合した耐水性,耐アルカリ性
のエポキシ樹脂モルタルを金ゴテ,ローラー等に
より塗布する。このエポキシ樹脂モルタル中の樹
脂は、コンクリート中の水が消失する際に生ずる
減圧効果によつてコンクリートの表層内に自然に
浸透し、コンクリートの硬化と同時にコンクリー
ト表層に樹脂モルタル層もしくは樹脂コンクリー
ト層と骨材配合の樹脂モルタル層を形成する。そ
の際、壁コンクリートへの樹脂の浸透性及びコン
クリートと骨材配合のエポキシ樹脂モルタルとの
付着性は、骨材配合のエポキシ樹脂モルタルを塗
布する前にコンクリート表面をワイヤーブラシ等
で目粗しすることで一層向上する。 本発明に使用する骨材としては微細なケイ砂と
微細なガラスバルーンの混合物で比重約0.6〜0.7
のものを用い、このような骨材をエポキシ樹脂1
重量に対して1〜2容量(0.6〜1.4重量)の割合
で配合する。その結果、樹脂量は塗材全重量に対
して41.7〜62.5%となる。 本発明は上記のような構成で、これに適用する
エポキシ樹脂はPH12〜14という高アルカリ性及び
過剰の水分の存在によつても硬化が妨げられず、
また樹脂には良好なコンクリート内への浸透性が
要求され、硬化後も耐水性,耐アルカリ性,耐衝
撃性,耐摩耗性ならびに耐薬品性等を有するもの
が望ましい。これに用いる樹脂は硬化剤との反応
で硬化する二液反応型エポキシ樹脂である。 本発明に適用するエポキシ樹脂では、特に使用
する硬化剤が重要で耐水性,耐アルカリ性を有す
る硬化剤を厳選し樹脂との配合を適正に行なう必
要がある。耐水性,耐アルカリ性を有する硬化剤
は変性脂肪族ポリアミン,変性芳香族ポリアミ
ン,脂環式ポリアミン変性物,複素環状ジアミン
変性物,ポリアミド,ケチミン及びメルカプタン
等である。 本発明において下地処理材のエポキシ樹脂がコ
ンクリート表層部に浸透する理由は、金ゴテ等で
これを押えた際、骨材中のガラスバルーンが破壊
され、この破壊されたガラスバルーン及びケイ砂
が一種の目荒し材として機能し、コンクリート表
面に存在するレイタンス層を目荒しするだけでな
く下地のコンクリート表面までも露出させると言
つた大きな目粗し効果を奏する。その結果、水の
表面張力(73ダイン/cm)とエポキシ樹脂の表面
張力(30ダイン/cm)との差により、エポキシ樹
脂は湿潤コンクリート面に広がる作用、またコン
クリートは凝結が始まつたばかりの時期なので、
コンクリートはポーラスで樹脂が内部へ浸透する
作用が強くなり、さらにはコンクリートの水和反
応で発生する負圧(0.3〜0.5Kgf/cm2)によつて
樹脂がコンクリート内部へ浸透する作用が強くな
り、エポキシ樹脂の浸透性が良くなる。 次に、本発明の方法で処理した骨材配合のエポ
キシ樹脂モルタルとコンクリートとの付着性及び
エポキシ樹脂単体とコンクリートとのそれを比較
し表−1に示す。また表−2に耐水性,耐アルカ
リ性を有する硬化剤を使用したエポキシ樹脂の配
合例を適用温度ごとに示す。
床下地、ライニング下地、防水下地等を形成する
ためまたは直接的に塗床層、ライニング層、防水
層等を形成するコンクリートの表層処理法に関す
るものである。 《従来の技術》 一般に防蝕塗料,ライニング材,防水材が性能
を充分に発揮するには、これらの材料と下地コン
クリートとが強固に付着することが必要で、この
付着性を得るためコンクリートの含水率の厳重な
管理に基づくコンクリートの充分な乾燥並びに下
地処理としてコンクリート表面に存在するレイタ
ンス層の除去が行なわれている。 例えば、化学物質,放射性汚染物質,水等に晒
されるコンクリート建家またはコンクリート槽に
防食塗装,ライイニング処理,防水処理等を施す
場合、コンクリートの含水率が8〜10%になるま
で乾燥させ、コンクリート表面のレイタンス層を
デイスクサンダーなどで充分に除去した後にプラ
イマーを塗布し、次いで上記の防食塗装のような
仕上施工を行なうようにしていた。 《発明が解決しようとする問題点》 しかしながら、上記のような方法ではコンクリ
ートの乾燥に長期間を要し、しかもレイタンスを
除去する際には多量の粉塵が発生するため、工期
的並びに労働安全衛生上非常に問題があつた。 本発明は上記のような問題点に鑑みてなされた
もので、その目的はコンクリート打設後、短期日
のうちに防食塗装等の仕上施工を行なうことがで
き、しかも仕上層が下地コンクリートと強固に付
着するようにしてなるコンクリートの表層処理法
を提供するにある。 《問題点を解決するための手段》 上記の目的を達成するため、本発明に係るコン
クリートの表層処理法によれば、コンクリートの
打設後に該コンクリート表層部におけるレイタン
ス層の組識が硬化,乾燥,緻密化する前に該コン
クリートの表面にケイ砂をガラスバルーンの混合
物(比重約0.6〜0.7)からなる骨材をエポキシ樹
脂1重量に対して1〜2容量(0.6〜1.4重量)の
割合で配合したエポキシ樹脂モルタルを塗布して
なるのである。 上記の構成により、本発明では樹脂量は塗材全
重量に対して約41〜63%を占めている。これ以上
樹脂量を多くし骨材量を少なくすると、粘性が高
くなり金ゴテで塗布した際に樹脂がコテに付着
し、その結果、若材令コンクリート表面のモルタ
ル層部分を剥してくるようになり、施工が困難に
なる。一方、これ以下に樹脂量を減らし骨材量を
多くすると、若材令コンクリート表面に樹脂が浸
透してしまつて樹脂量不足になつて被覆材層内部
がポーラスになり、骨材のケイ砂及びガラスバル
ーンどおしを結合する樹脂が不足して結合力が低
下し、被覆材層が脆くなり強度が低下する。 また、本発明で骨材としてガラスバルーンを配
合しているのは、金ゴテで塗布する際に下に押し
付ける力でガラスバルーンが破壊されて一種の減
摩材となるようにし、その結果コテさばきをスム
ーズにできるようにしている。そして更に、破壊
されたガラスバルーン及び骨材のケイ砂はレイタ
ンス層の厚みよりも粒子が大きくまた角張つてい
るのでレイタンス層の全層を目粗しするだけでな
く、下地のコンクリート表面までも露出でき、大
きな目粗し効果を奏することができる。そして、
上記樹脂はガラスバルーン及びケイ砂どおしを強
固に結合するだけでなく、比較的粒子径の大きな
これらの間を容易に通り若令コンクリート表面内
に浸透して下地コンクリートにエポキシ樹脂モル
タルを強固に付着する。 《実施例》 以上に本発明の実施例について詳述する。 先づ、スラブ上面及び型枠を組まない面のコン
クリート表層処理法について説明すると、打設し
たコンクリート表面を充分にタツピングし金ゴテ
押え或いは木ゴテ摺りをした状態で放置する。次
いで、コンクリート表面のブリージング水が消失
後コンクリート表面の硬度が土壌硬度計(B型)
で39mm程度に達したとき、骨材を配合した耐水
性、耐アルカリ性のエポキシ樹脂モルタルを金ゴ
テ、ローラー等により塗布する。 一方、壁等の側面で型枠が組まれている面のコ
ンクリートの表層処理法は、型枠を脱型した後レ
イタンス層の組織が硬化,乾燥,緻密化する前の
早い時期に骨材を配合した耐水性,耐アルカリ性
のエポキシ樹脂モルタルを金ゴテ,ローラー等に
より塗布する。このエポキシ樹脂モルタル中の樹
脂は、コンクリート中の水が消失する際に生ずる
減圧効果によつてコンクリートの表層内に自然に
浸透し、コンクリートの硬化と同時にコンクリー
ト表層に樹脂モルタル層もしくは樹脂コンクリー
ト層と骨材配合の樹脂モルタル層を形成する。そ
の際、壁コンクリートへの樹脂の浸透性及びコン
クリートと骨材配合のエポキシ樹脂モルタルとの
付着性は、骨材配合のエポキシ樹脂モルタルを塗
布する前にコンクリート表面をワイヤーブラシ等
で目粗しすることで一層向上する。 本発明に使用する骨材としては微細なケイ砂と
微細なガラスバルーンの混合物で比重約0.6〜0.7
のものを用い、このような骨材をエポキシ樹脂1
重量に対して1〜2容量(0.6〜1.4重量)の割合
で配合する。その結果、樹脂量は塗材全重量に対
して41.7〜62.5%となる。 本発明は上記のような構成で、これに適用する
エポキシ樹脂はPH12〜14という高アルカリ性及び
過剰の水分の存在によつても硬化が妨げられず、
また樹脂には良好なコンクリート内への浸透性が
要求され、硬化後も耐水性,耐アルカリ性,耐衝
撃性,耐摩耗性ならびに耐薬品性等を有するもの
が望ましい。これに用いる樹脂は硬化剤との反応
で硬化する二液反応型エポキシ樹脂である。 本発明に適用するエポキシ樹脂では、特に使用
する硬化剤が重要で耐水性,耐アルカリ性を有す
る硬化剤を厳選し樹脂との配合を適正に行なう必
要がある。耐水性,耐アルカリ性を有する硬化剤
は変性脂肪族ポリアミン,変性芳香族ポリアミ
ン,脂環式ポリアミン変性物,複素環状ジアミン
変性物,ポリアミド,ケチミン及びメルカプタン
等である。 本発明において下地処理材のエポキシ樹脂がコ
ンクリート表層部に浸透する理由は、金ゴテ等で
これを押えた際、骨材中のガラスバルーンが破壊
され、この破壊されたガラスバルーン及びケイ砂
が一種の目荒し材として機能し、コンクリート表
面に存在するレイタンス層を目荒しするだけでな
く下地のコンクリート表面までも露出させると言
つた大きな目粗し効果を奏する。その結果、水の
表面張力(73ダイン/cm)とエポキシ樹脂の表面
張力(30ダイン/cm)との差により、エポキシ樹
脂は湿潤コンクリート面に広がる作用、またコン
クリートは凝結が始まつたばかりの時期なので、
コンクリートはポーラスで樹脂が内部へ浸透する
作用が強くなり、さらにはコンクリートの水和反
応で発生する負圧(0.3〜0.5Kgf/cm2)によつて
樹脂がコンクリート内部へ浸透する作用が強くな
り、エポキシ樹脂の浸透性が良くなる。 次に、本発明の方法で処理した骨材配合のエポ
キシ樹脂モルタルとコンクリートとの付着性及び
エポキシ樹脂単体とコンクリートとのそれを比較
し表−1に示す。また表−2に耐水性,耐アルカ
リ性を有する硬化剤を使用したエポキシ樹脂の配
合例を適用温度ごとに示す。
【表】
【表】
表−1から明らかなように、本発明の方法で処
理した骨材配合のエポキシ樹脂モルタル層とコン
クリートとの付着性はエポキシ樹脂単体のそれと
同等である。このことは本発明で下地処理した場
合、比較的少量の樹脂で所期の効果を極めて経済
的に達成することができるということになる。 《効果》 以上のように本発明に係るコンクリートの表層
処理法では以下のような種々の効果を奏すること
ができる。 1 本発明において用いられる骨材はケイ砂とガ
ラスバルーンの混合物(比重約0.6〜0.7)から
なり、この骨材はエポキシ樹脂1重量に対して
1〜2容量(0.6〜1.4重量)の割合で配合され
てなるため、金ゴテ等を用いた場合にガラスバ
ルーンが破壊されてケイ砂とともにレイタンス
層を充分に目粗しするだけでなく下地コンクリ
ート表面までも露出できるので、エポキシ樹脂
はコンクリート表面に浸透して極めて良好な付
着性が得られ、下地コンクリートと強固に一体
化するためコンクリートとの界面で剥離するこ
とはない。 2 骨材のケイ砂と破壊されたガラスバルーンは
粉体と比べると粒径が大きいため、これら粒子
の間を樹脂が容易に通過して下地コンクリート
表面に到達することができ、エポキシ樹脂モル
タルと下地コンクリートとの付着が強固なもの
となる。 3 本発明において使用されるエポキシ樹脂モル
タルにおける樹脂の量は塗材全重量に対して約
41〜63%と多いため、骨材相互間を強固に結合
するだけでなく下地コンクリート表面中までも
浸透することができ、エポキシ樹脂モルタルは
下地コンクリートに一体的に付着されることと
なる。 4 コンクリート打設後におけるコンクリート中
の含有率が高い状態にあるときに、本発明に係
るエポキシ樹脂モルタルを塗布するだけなので
工期短縮が図れるとともに、レイタンスの除去
が不要で粉塵の発生がないため労働安全衛生上
の作業環境の改善が図れる。 5 本発明の表面処理は左官工でも行えるため、
従来のように下地処理ライニングの専門職を必
要としない。 6 形成された骨材配合のエポキシ樹脂モルタル
層はコンクリートの養生膜を兼ねるためコンク
リートの強度発現に有利である。 7 形成されたエポキシ樹脂モルタル層の表面の
汚れは簡単に除去できるため仕上施工する際の
素地調整が非常に簡単である。 8 形成された骨材配合のエポキシ樹脂モルタル
層は防水層を兼ねるためベースマツト部に施工
する防食塗膜やライニング層への地下水の悪影
響を除去できる。 9 硬化後にはエポキシ樹脂モルタルとしての耐
水性,耐薬品性,耐衝撃性及び耐摩耗性等を発
揮できる。 10 本発明に係るエポキシ樹脂モルタルを使用す
ることによつて金ゴテ等の作業性はエポキシ樹
脂単体のそれよりも大幅に向上する。 11 本発明に係るエポキシ樹脂モルタルを使用す
ることによつてエポキシ樹脂単体ではかなり困
難であつたコンクリート表面のくぼみ部分のコ
ンクリート内へも樹脂が均一に浸透する。 12 本発明に係るエポキシ樹脂モルタルを使用す
ることによつてコンクリート表面に形成される
被膜層の厚さがエポキシ樹脂単体のそれよりも
著しく大きいため耐薬品性並びに耐水性は前者
で後者よりも大きい。
理した骨材配合のエポキシ樹脂モルタル層とコン
クリートとの付着性はエポキシ樹脂単体のそれと
同等である。このことは本発明で下地処理した場
合、比較的少量の樹脂で所期の効果を極めて経済
的に達成することができるということになる。 《効果》 以上のように本発明に係るコンクリートの表層
処理法では以下のような種々の効果を奏すること
ができる。 1 本発明において用いられる骨材はケイ砂とガ
ラスバルーンの混合物(比重約0.6〜0.7)から
なり、この骨材はエポキシ樹脂1重量に対して
1〜2容量(0.6〜1.4重量)の割合で配合され
てなるため、金ゴテ等を用いた場合にガラスバ
ルーンが破壊されてケイ砂とともにレイタンス
層を充分に目粗しするだけでなく下地コンクリ
ート表面までも露出できるので、エポキシ樹脂
はコンクリート表面に浸透して極めて良好な付
着性が得られ、下地コンクリートと強固に一体
化するためコンクリートとの界面で剥離するこ
とはない。 2 骨材のケイ砂と破壊されたガラスバルーンは
粉体と比べると粒径が大きいため、これら粒子
の間を樹脂が容易に通過して下地コンクリート
表面に到達することができ、エポキシ樹脂モル
タルと下地コンクリートとの付着が強固なもの
となる。 3 本発明において使用されるエポキシ樹脂モル
タルにおける樹脂の量は塗材全重量に対して約
41〜63%と多いため、骨材相互間を強固に結合
するだけでなく下地コンクリート表面中までも
浸透することができ、エポキシ樹脂モルタルは
下地コンクリートに一体的に付着されることと
なる。 4 コンクリート打設後におけるコンクリート中
の含有率が高い状態にあるときに、本発明に係
るエポキシ樹脂モルタルを塗布するだけなので
工期短縮が図れるとともに、レイタンスの除去
が不要で粉塵の発生がないため労働安全衛生上
の作業環境の改善が図れる。 5 本発明の表面処理は左官工でも行えるため、
従来のように下地処理ライニングの専門職を必
要としない。 6 形成された骨材配合のエポキシ樹脂モルタル
層はコンクリートの養生膜を兼ねるためコンク
リートの強度発現に有利である。 7 形成されたエポキシ樹脂モルタル層の表面の
汚れは簡単に除去できるため仕上施工する際の
素地調整が非常に簡単である。 8 形成された骨材配合のエポキシ樹脂モルタル
層は防水層を兼ねるためベースマツト部に施工
する防食塗膜やライニング層への地下水の悪影
響を除去できる。 9 硬化後にはエポキシ樹脂モルタルとしての耐
水性,耐薬品性,耐衝撃性及び耐摩耗性等を発
揮できる。 10 本発明に係るエポキシ樹脂モルタルを使用す
ることによつて金ゴテ等の作業性はエポキシ樹
脂単体のそれよりも大幅に向上する。 11 本発明に係るエポキシ樹脂モルタルを使用す
ることによつてエポキシ樹脂単体ではかなり困
難であつたコンクリート表面のくぼみ部分のコ
ンクリート内へも樹脂が均一に浸透する。 12 本発明に係るエポキシ樹脂モルタルを使用す
ることによつてコンクリート表面に形成される
被膜層の厚さがエポキシ樹脂単体のそれよりも
著しく大きいため耐薬品性並びに耐水性は前者
で後者よりも大きい。
Claims (1)
- 1 コンクリートの打設後に該コンクリート表層
部におけるレイタンス層の組識が硬化,乾燥,緻
密化する前に該コンクリートの表面にケイ砂とガ
ラスバルーンの混合物(比重約0.6〜0.7)からな
る骨材をエポキシ樹脂1重量に対して1〜2容量
(0.6〜1.4重量)の割合で配合したエポキシ樹脂
モルタルを塗布してなることを特徴とするコンク
リート表層処理法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29862186A JPS62253857A (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 | コンクリ−トの表層処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29862186A JPS62253857A (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 | コンクリ−トの表層処理法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62253857A JPS62253857A (ja) | 1987-11-05 |
JPH0247431B2 true JPH0247431B2 (ja) | 1990-10-19 |
Family
ID=17862098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29862186A Granted JPS62253857A (ja) | 1986-12-17 | 1986-12-17 | コンクリ−トの表層処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62253857A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04107251A (ja) * | 1990-08-29 | 1992-04-08 | Ohbayashi Corp | コンクリート表面への溶射方法 |
JP7166827B2 (ja) * | 2018-07-30 | 2022-11-08 | 太平洋マテリアル株式会社 | グラウトモルタル組成物、グラウトモルタル、コンクリート構造体及びその製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4832119A (ja) * | 1971-08-31 | 1973-04-27 |
-
1986
- 1986-12-17 JP JP29862186A patent/JPS62253857A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4832119A (ja) * | 1971-08-31 | 1973-04-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62253857A (ja) | 1987-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110330295A (zh) | 一种耐水型界面剂及其施工方法、应用 | |
JPH0247431B2 (ja) | ||
JP3694839B2 (ja) | コンクリートの耐久仕上げ方法 | |
JPS646147B2 (ja) | ||
JPH0335275B2 (ja) | ||
JP2945297B2 (ja) | 超若材齢セメント質下地への仕上げ施工方法 | |
JPH0631871B2 (ja) | 有害物処理容器 | |
JPH0579389B2 (ja) | ||
JP3406803B2 (ja) | 研ぎ出し調意匠を有する化粧層の製造方法 | |
KR19990034105A (ko) | 칼라규사를 이용한 미장방법 | |
JPS5869958A (ja) | コンクリ−トの表層処理法 | |
JP2021120336A (ja) | 無機材料の施工方法 | |
JPS6328923B2 (ja) | ||
JPS62223081A (ja) | セメント系硬化体の表面劣化防止方法 | |
JP2021155981A (ja) | コンクリート床構造体及びその製造方法、並びに塗り床材用プライマー | |
JPS63118455A (ja) | セルフレベリング材に貧調合モルタルを併用する床構成工法 | |
KR20220074357A (ko) | 탄성 도막 침투방수제 시공방법 | |
JPS585858B2 (ja) | 薄塗り接着塗布剤 | |
WO2024023811A1 (en) | Mineral silicate sealant | |
JPS5870864A (ja) | コンクリ−トの表層処理法 | |
JPS6214515B2 (ja) | ||
JP3831808B2 (ja) | セルフレベリング形床下地形成材組成物 | |
JP3943189B2 (ja) | 非通気性床仕上げ材用の通気性下地層並びにその施工法 | |
JPS6320767Y2 (ja) | ||
JPS6393957A (ja) | コンクリ−ト床の施工方法 |