JPH0247312Y2 - - Google Patents

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JPH0247312Y2
JPH0247312Y2 JP1985152796U JP15279685U JPH0247312Y2 JP H0247312 Y2 JPH0247312 Y2 JP H0247312Y2 JP 1985152796 U JP1985152796 U JP 1985152796U JP 15279685 U JP15279685 U JP 15279685U JP H0247312 Y2 JPH0247312 Y2 JP H0247312Y2
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seal lip
lip
sealing
shaft
seal
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、同心的に組合わされた二回転部材間
を密封する密封装置に関し、特に密封流体中の異
物を除去して異物によるシールリツプの摩耗を防
止するようにしたものに関する。
(従来の技術) 従来、この種の密封装置としては、たとえば第
2図に示すようなものがある。100はばね付き
外周ゴム形のシール本体であり密封流体側(図中
右方向)に延びてリツプ先端が軸101の周面に
摺接するシールリツプ102を備えており、この
シールリツプ102の密封流体側に密封流体中の
微小粒子や塵等の異物を濾過する濾過部材103
が設けられている。濾過部材103は環状部材で
外周部がシール本体100の外筒部104内周に
設けた取付環105に取付けられ、内周端部が軸
101に摺接しており、シールリツプ102側に
流入する流体中の異物を濾過して異物によるシー
ルリツプ102の摺動面の摩耗を防止するように
なつている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例の場合には、濾過部材10
3が軸101周面と摺接しているために、使用さ
れるにつれて濾過部材103が摩耗して摩耗粉が
シールリツプ102側に流入してかえつてシール
リツプ102の摩耗を助長するという問題があつ
た。また、濾過部材103としてはフエルト等の
繊維材が使用されており、弾力性が乏しく早い時
期にへたりが生じ、初期性能を維持することがで
きず、耐久性が悪いという問題があつた。
本考案は上記従来例の問題点を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、濾過
部材を摺接させることなく密封流体中の異物を除
去することができるようにして異物除去機能を長
期にわたつて維持し、もつて密封装置の長寿命化
を図ることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあつて
は、軸の外周に互いに相対回転可能に配設された
ハウジングに嵌着され、上記軸に摺接する環状の
主シールリツプを有する第一シール部材と、該第
一シール部材の密封流体側に配設され、上記軸に
摺接する環状の副シールリツプを有する第二シー
ル部材とから成り、上記第二シール部材に上記主
シールリツプと副シールリツプとの間に形成され
る環状空室と密封流体側とを連通する連通路を設
けると共に、該連通路に濾過部材を設けたものか
ら構成した。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の一実施例に係る密封装置を示す第1
図において、1はばね付き外周ゴム形の第一シー
ル部材であり、環状の外筒部2がハウジング3内
周に嵌着されている。外筒部2は略円筒形状の金
属環4を芯金としてゴム状弾性体が被覆されて形
成され、さらに外筒部2の大気側側縁からは密封
流体側(図中右側)に環状の主シールリツプ5が
延びており、外筒部2と共に一体成形されてい
る。主シールリツプ5のリツプ先端6は軸7に密
封接触してシール部8が形成されており、リツプ
先端6の背面側にはばね9が装着されて緊迫力が
付与されている。主シールリツプ5の基部51は
厚肉になつており剛性が高められている。すなわ
ち、主シールリツプ5の密封流体側側面11は外
筒部2の略中央部から半径方向内方に延び、基部
51の厚みは外筒部2の幅の略半分の厚みとなつ
ている。
また主シールリツプ5の大気側側面10と軸7
との間にはバツクアツプリング12が介在せしめ
られている。バツクアツプリング12は樹脂等の
耐摩耗性に優れた低摩擦部材により成形されてお
り、略円筒形状で外周面は主シールリツプ5の大
気側側面10に倣つたテーパ面になつている。主
シールリツプ5の大気側側面10にはバツクアツ
プリング12の密封流体側および大気側側端縁が
係止される段部13,14が設けられており、バ
ツクアツプリング12の軸方向の位置決めが図ら
れている。
一方20は上記第一シール部材1の密封流体側
に配設される第二シール部材であり、軸7に摺接
されるゴム状弾性体製の副シールリツプ21を備
えている。すなわち第二シール部材20の外周部
22はハウジング3内周に嵌着されており、上記
副シールリツプ21は外周部22の大気側側端部
から密封流体側に傾斜して延びており、リツプ先
端が軸7に摺接してシール部23を構成してい
る。外周部22は金属環24を芯金としてゴム状
弾性体を被覆することにより形成され、副シール
リツプ21と一体成形されている。金属環24は
大気側に開く断面略U字形状で外環部25と内環
部26を有しており、内環部26の側端縁が半径
方向内方に折曲されて内向フランジ27が形成さ
れ、この内向フランジ27を基端として副シール
リツプ21が形成されている。また上記外周部2
2の大気側側端部は外環部25と内環部26の形
状に沿つて外筒部28と内筒部29とに二股に分
かれており、外筒部28の大気側側端面が上記第
一シール部材1の外筒部2の密封流体側側端面と
接合されている。この第一シール部材1と第二シ
ール部材20との間には、上記主シールリツプ5
と副シールリツプ21の各リツプ先端が軸7に密
封接触されて、主シールリツプ5と副シールリツ
プ21との間に環状空室30が形成されている。
すなわち環状空室30は第一シール部材1の外筒
部2内周面、主シールリツプ5の密封流体側側
面、第二シール部材20の外周部22の大気側側
面、副シールリツプ21の大気側側面および軸7
周面とにより密閉され、大気側および密封流体側
と遮断されている。
一方、第二シール部材20の外周部22には密
封流体側と上記した環状空室30とを連通する連
通路31が円周方向に沿つて所定間隔で複数設け
られている。連通路31は本実施例においては外
周部2.2外周面に刻設されて軸方向に沿つて延
び、さらに外周部22の外筒部28の上記第一シ
ール部材1の外筒部2との接合面に連続して刻設
された溝により構成されている。また上記連通路
31の密封流体側開口部には連通路31を通つて
環状空室30内に流入する密封流体を濾過して密
封流体中の異物を除去する濾過部材32が設けら
れている。濾過部材32はフエルト等の繊維材に
より形成された環状体で、外周部22の密封流体
側端面に設けられた環状の取付凹部33に取付け
られ、外径はハウジング3の内径よりも若干大き
く、外周部がハウジング3内周に圧接されて上記
連通路31の開口部を覆つている。もつとも濾過
部材32は環状である必要はなく上記連通路31
の開口部を覆うものであればよく、各連通路31
周縁に部分的に設けてもによい。また連通路31
の密封流体側開口部に設けたが、環状空室30側
開口部を覆うようにしてもよく、連通路31の途
中に設けてもよい。
また上記連通路31を第二シール部材20の外
周部22外周面に設けたが、環状空室30と密封
流体とを連通するものであればよく、たとえば連
通孔を穿設するようなものでもよい。
上記構成の密封装置にあつては、ハウジング3
と軸7が相対回転し、軸7に接触する主シールリ
ツプ5および副シールリツプ21のリツプ先端が
摺動する。まず副シールリツプ21により密封流
体がシールされ密封流体中の異物の環状空室30
内への浸入が阻止される。さらに連通路31を通
つて環状空室30内に密封流体が流入し、主シー
ルリツプ5により密封される。環状空室30内に
流入される密封流体は濾過部材32により濾過さ
れて異物は除去され主シールリツプ5の摺動面が
異物により傷つくことが防止され、主シールリツ
プ5の摺動部は良好な流体潤滑が維持される。
さらに本実施例ではバツクアツプリング12に
より主シールリツプ5の基部51が厚肉になつて
剛性が高められており、また主シールリツプ5の
背面をバツクアツプリング12により保持されて
いるので、密封流体の圧力が高圧の場合でも主シ
ールリツプ5の変形が防止されてリツプ先端の接
触角が適正に保持されると共に接触面圧の増大が
可及的に抑制され良好なシール性が長期にわたつ
て保持される。
また自動車のパワステアリング装置のように密
封流体の圧力が変動するような場合には、連通路
31を介して環状空室30内部と密封流体の圧力
が自動的に平衡状態に維持される。たとえば密封
流体の圧力が低下して環状空室30内部の圧力が
相対的に高圧になつたような場合、内部圧力は連
通路31を通じて密封流体側に解放され、主シー
ルリツプ5の接触面圧は低減されて主シールリツ
プ5の摩耗の度合が少なくなり長寿命化を図るこ
とが可能となる。また環状空室30の内圧により
副シールリツプ21のめくれ等の不具合も生じな
い。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、主シールリツプの密封流体側に副シールリツ
プを設けて密封流体中の異物の主シールリツプ側
への流入を防止し、さらに主シールリツプと副シ
ールリツプとの間に形成される環状空室と密封流
体側とを連通する連通路に濾過部材を設けた密封
流体中の異物を除去するようにしたので、従来の
ように濾過部材が直接摺動することにより生じる
摩耗粉が主シールリツプの摺動部に流入するよう
なことは無くなり異物除去機能を長期にわたつて
維持することができ密封装置の長寿命化を図るこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る密封装置の要
部縦断面図、第2図は従来の密封装置の要部縦断
面図である。 符号の説明、1……第一シール部材、5……主
シールリツプ、20……第二シール部材、21…
…副シールリツプ、30……環状空室、31……
連通路、32……濾過部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸の外周に互いに相対回転可能に配設されたハ
    ウジングに嵌着され、上記軸に摺接する環状の主
    シールリツプを有する第一シール部材と、該第一
    シール部材の密封流体側に配設され、上記軸に摺
    接する環状の副シールリツプを有する第二シール
    部材とから成り、上記第二シール部材に上記主シ
    ールリツプと副シールリツプとの間に形成される
    環状空室と密封流体側とを連通する連通路を設け
    ると共に、該連通路に濾過部材を設けたことを特
    徴とする密封装置。
JP1985152796U 1985-10-05 1985-10-05 Expired JPH0247312Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985152796U JPH0247312Y2 (ja) 1985-10-05 1985-10-05

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JP1985152796U JPH0247312Y2 (ja) 1985-10-05 1985-10-05

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JPS6260766U JPS6260766U (ja) 1987-04-15
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Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0723661Y2 (ja) * 1988-07-06 1995-05-31 エヌオーケー株式会社 シール装置
JPH0744855Y2 (ja) * 1989-02-16 1995-10-11 エヌオーケー株式会社 密封装置
JP2001099330A (ja) * 1999-09-27 2001-04-10 Koyo Sealing Techno Co Ltd 密封装置
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JP2011069421A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Ntn Corp 車輪用軸受装置

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JPS6260766U (ja) 1987-04-15

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