JPH082532Y2 - ダストリップ付オイルシール - Google Patents

ダストリップ付オイルシール

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JPH082532Y2
JPH082532Y2 JP1990030021U JP3002190U JPH082532Y2 JP H082532 Y2 JPH082532 Y2 JP H082532Y2 JP 1990030021 U JP1990030021 U JP 1990030021U JP 3002190 U JP3002190 U JP 3002190U JP H082532 Y2 JPH082532 Y2 JP H082532Y2
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dust
seal
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dust lip
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レイモンド ハインツェン ステフェン
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エヌオーケー株式会社
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、たとえば自動車の駆動装置のシール部材に
用いられるオイルシールに関し、特にダストリップを有
するものに関する。
(従来の技術) 従来のこの種のダストリップ付オイルシールとして
は、たとえば第4図に示すようなものがある。すなわ
ち、100は液体等の密封対象物0をシールするメインシ
ールリップ101を備えたオイルシール本体であり、この
オイルシール本体100の外周が静止しているハウジング1
02の内周に流体密に固定されている。メインシールリッ
プ101はゴム状弾性を有するエラストマー材料から作ら
れ、リップ先端が内向きに延びて回転軸103表面の軸と
平行な円筒面上に摺動自在に接触して密封対象物0のシ
ールを図っている。
一方、このメインシールリップ101側への異物の浸入
防止を図るために、オイルシール本体100の大気側にダ
ストリップ104を有する不織布より成るダストシール部
材105が取付けられ、ダストリップ104を回転軸103の表
面に摺動自在に接触させてダストをシールしていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来技術の場合には、ダスト
リップ104が回転軸103の表面に一点で接触しているだけ
なので、汚染物質や異物の多い所で使用され高耐久性が
要求される場合には、長時間の使用により摩耗してシー
ル性が損なわれ異物が浸入するおそれがある。
そこでたとえばダストリップ104を複数配列する等の
対策がなされているが、その分材料が余分に必要とな
り、また製造工程も増大してコスト高を招く。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、1つのダスト
シール部材で2箇所にシールポイントを得られるように
して、異物排除能力を高め得るダストリップ付オイルシ
ールを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、ハウ
ジングの軸孔と該軸孔に同芯的に組付けられる回転軸間
をシールするもので、外周が軸孔に固定され内周に上記
回転軸に摺動接触して密封対象物をシールするゴム状弾
性体のメインシールリップを有するオイルシール本体
と、該オイルシール本体の大気側に取付けられ、前記メ
インシールリップ側へのダストの浸入を排除するダスト
リップを有するダストシール部材とを備えたダストリッ
プ付オイルシールであって、前記ダストシール部材は不
織布により形成され、円板部と該円板部の外端縁から回
転軸方向に延びる環状折曲部とから構成される断面略L
字形状のワッシャ状部材であり、前記円板部の内径側に
回転軸周面に摺動接触する第1ダストリップと、前記環
状折曲部の先端に回転軸の径方向面に対して摺動接触す
る第2ダストリップを備え、前記ダストシール部材の円
板部と環状折曲部が接続する角部が前記オイルシール本
体の大気側の端面に設けられた段凹部に固着されてい
る。
(作用) 而して、ダストは、ダストシール部材の第2ダストリ
ップおよび第1ダストリップによって2段階にシールさ
れ、ダストが排除される。従って従来の1点接触の場合
に比べてダスト排除能力が向上すると共に、それぞれの
ダストリップによりダストシール部材がオイルシール本
体の段凹部に2方向から押しつけられる。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基いて説明する。本考
案の一実施例に係るダストリップ付オイルシールを示す
第1図および第2図において、1はダストリップ付オイ
ルシール全体を示している。このダストリップ付オイル
シール1は、静止状態のハウジング2の軸孔21と、この
軸孔21に同心的に挿入される回転軸3との隙間をシール
するもので、概略密封対象物0をシールするためのオイ
ルシール本体4と、このオイルシール本体4の大気側に
装着されるダストシール部材5とから構成されている。
オイルシール本体4は、いわゆる外周ゴム形ばね付オ
イルシールタイプで、断面形状が密封対象物0側に開い
たU字形状を有しており、概略断面L字状の金属環4
と、ゴム状弾性体製のメインシールリップ42とから構成
されいる。金属環41は、ハウジング2の軸孔21内周に嵌
合固定される外筒部411と、この外筒部411の大気側端縁
から半径方向に延びているフランジ部412とから構成さ
れ、上記メインシールリップ42はフランジ部412の内径
端部より軸方向密封対象物側でかつ半径方向内方に向っ
て徐々に傾斜して延びており、リップ先端421が回転軸
3の軸方向に対して平行な円筒面31表面に密封状態で摺
動自在に接触している。そしてリップ先端421の外周側
に緊迫力を付与するばね部材43が装着されている。
また金属環41の外周表面にはメインシールリップ421
と同じゴム状弾性体44が全周的に被覆されており、外筒
部411外周の外周ゴム部441がハウジング2の軸孔21内周
に流体密に接触している。
一方、フランジ部412の大気側端面に被覆される端面
ゴム部442は、外径端からメインシールリップ42の付け
根部位まで全面的に設けられている。端面ゴム部442に
は内径側が開いた環状の段凹部45が設けられていて、こ
の段凹部45に上記したダストシール部材5が取り付けら
れている。
このダストシール部材5は不織布製のワッシャ状部材
で断面L字形状を呈し、回転軸3の軸方向に対して直交
する方向に延びる円板部51と、この円板部51の外端縁か
ら回転軸3の軸方向に直角に全周的に延びる環状折曲部
52とから構成されている。そして、このL字状のダスト
シール部材5の角部53が上記オイルシール本体4の端面
ゴム部442の段凹部45に嵌込まれ、接着剤等により固定
されている。
而して、ダストシール部材5の円板部51の内径端部が
メインシールリップ42の付け根部よりも半径方向内方に
突出していて、この突出部分が回転軸3の軸方向に対し
て平行な円筒面31に摺動自在に接触する第1ダストリッ
プ61となっている。
また、ダストシール部材5の環状折曲部52の先端がオ
イルシール本体4の端面ゴム部442よりも大気側に突出
していて、この突出部分が回転軸3の軸方向に対して直
交する半径方向面32に対して摺動自在に接触する第2ダ
ストリップ62となっている。この相手半径方向面32はこ
の実施例では回転軸3が段付となっていることから、こ
の段部端面を半径方向面32として利用している。
上記構成のダストリップ付オイルシールにあっては、
回転軸3とハウジング2間に装着すると、第2図に示す
ように、ダストシール部材5の第2ダストリップ62は軸
外側すなわち大気側でかつ半径方向外方に向って延びて
回転軸3の半径方向面32に摺動自在に接触する。また、
第1ダストリップ61は半径方向内方にかつ軸方向密封対
象物側0に向って延びて回転軸3の円筒面31に対して摺
動自在に接触している。
そして、ダストは第1ダストリップ61および第2ダス
トリップ62の二箇所でシールされることになりダスト排
除能力が高い。しかも、第1ダストリップ61と第2ダス
トリップ62は一つのダストシール部材5の外径端と、内
径端を利用して成形しているので、成形を極めて簡単に
行なうことができる。
第3図は上記第2ダストリップ62が接触する半径方向
面32を、回転軸3の段部端面を用いるのでは無く、補助
部材としてのL字断面のスリンガ7に設けたものであ
る。スリンガ7は回転軸3に圧接状態で嵌合される内筒
部71と、この内筒部71の密封対象物側端縁から半径方向
に延びる外向フランジ部72とから構成され、回転軸3と
共回りするもので、この外向フランジ部72の端面が上記
第2ダストリップ62が接触する半径方向面32となってい
る。
(考案の効果) 本考案は以上の構成および作用を有するもので、第1,
第2ダストリップによって2か所でダストがシールされ
るので、ダストの排除能力が従来の1点接触の場合に比
べて大幅に向上する。
また、第1,第2ダストリップは一つのダストシール部
材に設けられているので、ダストシール部材の材料を増
やしたり、製造工程を追加することなく、簡単な構造で
ダスト排除能力を向上させる。
さらにそれぞれのダストリップによりダストシール部
材がオイルシール本体の段凹部に向かって2方向から押
しつけられるので、ダストシール部材が容易にオイルシ
ール本体からズレたり剥れたりすることを防止し、ダス
トシール部材が安定してオイルシール本体に保持・固着
される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るダストリップ付オイル
シールの装着前の状態を示す要部縦断面図、第2図は第
1図のオイルシールの装着例を示す要部縦断面図、第3
図は第1図のオイルシールの他の装着例を示す要部縦断
面図、第4図は従来のダストリップ付オイルシールの要
部縦断面図である。 符号の説明 1……ダストリップ付オイルシール 2……ハウジング、21……軸孔 3……回転軸 31……円筒面、32……半径方向面 4……オイルシール本体 41……金属環 42……メインシールリップ 43……ばね部材、44……段凹部 5……ダストシール部材 51……円板部、52……環状折曲部 53……角部 61,62……第1,第2ダストリップ 7……スリンガ 71……内筒部、72……外向フランジ部 0……密封対象物

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングの軸孔と該軸孔に同芯的に組付
    けられる回転軸間をシールするもので、外周が軸孔に固
    定され内周に上記回転軸に摺動接触して密封対象物をシ
    ールするゴム状弾性体のメインシールリップを有するオ
    イルシール本体と、該オイルシール本体の大気側に取付
    けられ、前記メインシールリップ側へのダストの浸入を
    排除するダストリップを有するダストシール部材とを備
    えたダストリップ付オイルシールであって、 前記ダストシール部材は不織布により形成され、円板部
    と該円板部の外端縁から回転軸方向に延びる環状折曲部
    とから構成される断面略L字形状のワッシャ状部材であ
    り、前記円板部の内径側に回転軸周面に摺動接触する第
    1ダストリップと、前記環状折曲部の先端に回転軸の径
    方向面に対して摺動接触する第2ダストリップを備え、 前記ダストシール部材の円板部と環状折曲部が接続する
    角部が前記オイルシール本体の大気側の端面に設けられ
    た段凹部に固着されていることを特徴とするダストリッ
    プ付オイルシール。
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