JPH0446133Y2 - - Google Patents

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JPH0446133Y2
JPH0446133Y2 JP1985170896U JP17089685U JPH0446133Y2 JP H0446133 Y2 JPH0446133 Y2 JP H0446133Y2 JP 1985170896 U JP1985170896 U JP 1985170896U JP 17089685 U JP17089685 U JP 17089685U JP H0446133 Y2 JPH0446133 Y2 JP H0446133Y2
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JP
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seal
seal lip
lip
rotating shaft
rubber
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JP1985170896U
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JPS6280076U (ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はゴム状弾性体製シールリツプと、樹脂
製シールリツプとを組合わせて成るオイルシール
に関する。
(従来の技術) 従来この種のオイルシールとしては、たとえば
第3図に示すようなものがある(実公昭43−1971
号)。すなわち100は回転軸101の軸方向密
封流体側(図中右方向)に延びるゴム状弾性体製
シールリツプで、リツプ先端102が回転軸10
1表面に接触して第1のシール部を構成してい
る。103はゴム状弾性体製シールリツプ100
の大気側側面100aに沿つて軸方向密封流体側
に延びる樹脂製シールリツプであり、回転軸10
1表面に接触して第2のシール部が構成されてい
る。この摩擦抵抗の低い樹脂製シールリツプ10
3により上記ゴム状弾性体製シールリツプ100
をバツクアツプして密封流体Oの高圧下における
接触面圧の増大を抑制してゴム状弾性体製シール
リツプ100と回転軸101間の摺動抵抗の増大
を抑制すると共に、ゴム状弾性体製シールリツプ
100の摩耗を低減して長寿命化が図られてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) しかし斯かる従来例の場合には、ゴム状弾性体
製シールリツプ100をバツクアツプする領域と
回転軸101に対するシール領域とが略同じ位置
であるため、長期間使用して樹脂製シールリツプ
103のシール面がバツクアツプにより摩耗する
と、高圧時においては密封流体Oの圧力によりシ
ール面が回転軸101表面に接触しているもの
の、密封流体Oが低圧になると樹脂製シールリツ
プ103のシール面圧が低下し、さらに摩耗が進
行すると第4図に示すようにシール面と回転軸1
01表面との間に〓間Aができてしまい、密封性
が悪化するという問題もあつた。
本考案は上記従来技術の問題点を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、バ
ツクアツプとシールとを異なる領域で行なえるよ
うにし、密封流体の高圧時から低圧時までの広範
囲に亘つて樹脂製シールリツプの適正なシール面
圧を保持し得るオイルシールを提供することにあ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあつて
は、密封流体側に軸方向に延びてリツプ先端がハ
ウジングに対して相対回転する回転軸表面に接触
して第1のシール部を形成するゴム状弾性体製シ
ールリツプと、該ゴム状弾性体製シールリツプの
大気側側面に沿つて軸方向に延び上記回転軸表面
に接触して第2のシール部を形成する樹脂製シー
ルリツプとを有するオイルシールにおいて、上記
樹脂製シールリツプを、ゴム状弾性体製シールリ
ツプを支えるために密封流体側に位置するバツク
アツプ領域と、大気側に位置するシール領域とに
軸方向に区分し、樹脂製シールリツプの大気側
に、シール領域を上記回転軸に押圧せしめる環状
のばね部材を設けたものから成つている。
(実施例) 以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明す
る。本考案の一実施例に係るオイルシールを示す
第1図において、1は図中右方向の密封流体O側
に軸方向に延びるゴム状弾性体製シールリツプ2
を備えた第一シールリング、3は四フツ化エチレ
ン樹脂等の樹脂製シールリツプ4を有する第二シ
ールリングである。これら第一、第二シールリン
グ1,3はハウジング5に嵌合される円筒状の外
筒部6両側端に形成される外側フランジ6aおよ
び内側フランジ6bの間に組付けられている。
この第一シールリング1は外筒部6の内周面に
嵌合される円筒状の内筒部7にゴム状弾性体製シ
ールリツプ2が一体に焼付けられている。内筒部
7の大気側(図中左側)の側端には、半径方向内
方に延びる内筒フランジ7aが形成されており、
上記ゴム状弾性体製シールリツプ2はこの内筒フ
ランジ7aの内周端から軸方向密封流体側に略円
筒形状に延びている。ゴム状弾性体製シールリツ
プ2のリツプ先端2aは回転軸8表面に接触して
第1のシール部S1が形成されている。
一方第二シールリング3は板状部材で内周側が
軸方向密封流体O側に上記ゴム状弾性体製シール
リツプ2の大気側側面に沿つて延びて略円筒状の
樹脂製シールリツプ4が構成されている。樹脂製
シールリツプ4の大気側側面は回転軸8と接触し
て第2のシール部S2を構成している。この樹脂製
シールリツプ4は密封流体O側に位置するバツク
アツプ領域Cと、大気側に位置するシール領域B
とに軸方向に区分されており、バツクアツプ領域
Cの先端は上記ゴム状弾性体製シールリツプ2の
第1のシール部S1近傍まで延びてゴム状弾性体製
シールリツプ2にかかる圧力を支えるようになつ
ている。
さらに本実施例にあつては上記第二シールリン
グ3の大気側に板状の補強リング9が組付けられ
ている。補強リング9の内周端縁は回転軸8表面
の近接位置まで延びており、さらに大気側に折曲
されて剛性が高められている。
上記樹脂製シールリツプ4には該樹脂製シール
リツプ4のシール領域Bを上記回転軸8に押圧せ
しめる環状のばね部材10が装着されている。ば
ね部材10の装着位置は上記樹脂製シールリツプ
4の基部4aに設けられ、ゴム状弾性体製シール
リツプ2の基部2bにはこのばね部材10を保持
する環状の位置決め用凹部11が設けられてい
る。さらに上記ゴム状弾性体製シールリツプ2基
部2bの内筒フランジ7aが上記ばね部材10を
覆うように密封流体O側に折曲されている。した
がつて上記ばね部材10により樹脂製シールリツ
プ4のシール領域Bを回転軸8表面に押圧してお
り、ばね部材10の緊迫力を調整することにより
樹脂製シールリツプ4のシール面圧が調整可能と
なつている。
さらに外筒部6の密封流体側の側端の内側フラ
ンジ6bは途中から軸方向密封流体側に延び、さ
らに半径方向外方に折曲されて断面略コ字形状の
Oリング取付部12が構成されており、Oリング
13が取付けられて外筒部6とハウジング5内周
面間のシールが図られている。
上記構成のオイルシールにあつては、回転軸8
表面に密封流体O側から順にゴム状弾性体製シー
ルリツプ2、樹脂製シールリツプ4が密封接触し
て密封流体Oが二重にシールされる。密封流体O
側からゴム状弾性体製シールリツプ2の密封流体
側側面にかかる圧力は樹脂製シールリツプ4のバ
ツクアツプ領域Cにより受け持たれる。したがつ
てゴム状弾性体製シールリツプ2のリツプ先端2
aのシール面の接触面圧が密封流体Oの圧力が増
大してもそれ程大きくならず、摺動抵抗の増大も
小さい。一方樹脂製シールリツプ4のシール領域
Bと回転軸8表面との接触面圧はほとんど高くな
らないし、樹脂製シールリツプ4は摩擦抵抗が小
さく、さらに耐摩耗に優れているために摺動抵抗
が増大することもない。さらに密封流体Oから軸
方向大気側への圧力が補強リング9により受け持
たれる。
さらにバツクアツプ領域Cとシール領域Bとを
別個に形成してあるから、長期間使用して樹脂製
シールリツプ4のバツクアツプ領域Cがバツクア
ツプにより摩耗しても、密封流体O側の圧力の高
低に関りなくシール領域Bがばね部材10のばね
力によつて回転軸8表面に押圧されて適切なシー
ル面圧が確保され良好なシール性能が得られる。
さらに本実施例にあつては樹脂製シールリツプ4
の基部4aにばね部材10が装着されているの
で、ゴム状弾性体製シールリツプ2のバツクアツ
プはばね部材10装着部より密封流体O側のバツ
クアツプ領域Cによりなされ、低圧下におけるシ
ールは主にばね部材10装着部近傍のシール領域
Bによりなされる。したがつてシール領域Bのシ
ール面の摩耗の度合はバツクアツプ領域Cの摩耗
よりも小さくより長寿命化を図ることができる。
なお本実施例ではハウジング5が固定、回転軸
8が回転する場合について説明したが、回転軸8
がハウジング5に対して相対回転するようになつ
ていればよく、回転軸8が固定されハウジング5
が回転するものについても適用し得ることはもち
ろんである。
(考案に効果) 本考案は以上の構成および作用から成るもの
で、樹脂製シールリツプのシール領域はバツクア
ツプ領域に比べて摩耗しにくいし、ばね部材のば
ね力により軸表面に押圧しているので、樹脂製シ
ールリツプのバツクアツプ領域の摩耗に関りなく
高圧及び低圧下において上記ばね部材のばね力に
よりシール領域の面圧は適正に確保されて良好な
シール性能が得られるオイルシールの長寿命化を
図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るオイルシール
の要部縦断面図、第2図は第1図のオイルシール
の樹脂製シールリツプが摩耗した状態を示す要部
縦断面図、第3図は従来のオイルシールの要部縦
断面図、第4図は第3図のオイルシールの樹脂製
シールリツプが摩耗した状態を示す要部縦断面図
である。 符号の説明、2……ゴム状弾性体製シールリツ
プ、2a……リツプ先端、4……樹脂製シールリ
ツプ、4a……基部、8……回転軸、10……ば
ね部材、S1……第1のシール部、S2……第2のシ
ール部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 密封流体側に向けて軸方向に延びてリツプ先端
    がハウジングに対して相対回転する回転軸表面に
    接触して第1のシール部を形成するゴム状弾性体
    製シールリツプと、該ゴム状弾性体製シールリツ
    プの大気側側面に沿つて軸方向に延び上記回転軸
    表面に接触して第2のシール部を形成する樹脂製
    シールリツプとを有するオイルシールにおいて、
    上記樹脂製シールリツプを、ゴム状弾性体製シー
    ルリツプを支えるために密封流体側に位置するバ
    ツクアツプ領域と、大気側に位置するシール領域
    とに軸方向に区分し、樹脂製シールリツプの大気
    側に、シール領域を上記回転軸に押圧せしめる環
    状のばね部材を装着したことを特徴とするオイル
    シール。
JP1985170896U 1985-11-08 1985-11-08 Expired JPH0446133Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985170896U JPH0446133Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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JP1985170896U JPH0446133Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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Publication Number Publication Date
JPS6280076U JPS6280076U (ja) 1987-05-22
JPH0446133Y2 true JPH0446133Y2 (ja) 1992-10-29

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ID=31106029

Family Applications (1)

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JP1985170896U Expired JPH0446133Y2 (ja) 1985-11-08 1985-11-08

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JP (1) JPH0446133Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS431971Y1 (ja) * 1965-05-21 1968-01-27
JPS482512U (ja) * 1971-05-24 1973-01-12

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS431971Y1 (ja) * 1965-05-21 1968-01-27
JPS482512U (ja) * 1971-05-24 1973-01-12

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6280076U (ja) 1987-05-22

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