JPH0246647B2 - - Google Patents

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JPH0246647B2
JPH0246647B2 JP57033549A JP3354982A JPH0246647B2 JP H0246647 B2 JPH0246647 B2 JP H0246647B2 JP 57033549 A JP57033549 A JP 57033549A JP 3354982 A JP3354982 A JP 3354982A JP H0246647 B2 JPH0246647 B2 JP H0246647B2
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chromium
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molten iron
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Tooru Matsuo
Tateo Aoki
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C21C1/02Dephosphorising or desulfurising
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  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、クロムを含む溶融鉄合金の脱燐・
脱硫方法に関するものである。 一般に、高クロム鋼あるいはステンレス鋼中の
燐(P)は、鋼の機械的性質や応力腐食割れに悪
影響を及ぼす有害不純物であることが知られてい
る。しかしながら、このようなクロムを含む溶融
鉄合金の脱燐は、通常の鉄合金に採用されている
方法、即ち、CaO−FeO系フラツクスや生石灰等
を添加して酸素吹精するという強い酸化精錬を適
用しても、クロムが優先的に多量に酸化されるの
みでスラグが硬化しPの酸化が進行しにくいとい
うことから、非常に困難なものとされていた(例
えば、第3版「鉄鋼便覧」製銑・製鋼707〜708
頁、昭和54年10月15日丸善、参照)。 そこで、従来、クロムを含む溶融鉄合金の脱燐
法としては、 エレクトロスラグ再溶融法(ESR)にて、
Ca−CaF2系フラツクスを用いて脱燐すする方
法、 取鍋内で、CaC2−CaF2系フラツクスを用い
て脱燐する方法、 等が試みられている。 この両者の方法とも、Caで脱燐を行うもので
あり、脱燐反応としては、 3(Ca)+2→(Ca3P2) で表される還元脱燐であつて、後者は、 CaC2→Ca+2 というCaC2の分解反応によつて生ずるCaを利用
したものである。 しかしながら、これらのいずれの方法を採用し
ても、脱燐処理後のスラグ中にCa3P2が存在する
ことになり、これが、 Ca3P2+3H2O→3CaO+2PH3 で示されるように、大気中のH2Oと反応し、に
んにく臭の強い有毒なフオスフイン(PH3)を発
生するという問題があり、脱燐後のスラグ処理に
大きな問題を残すものであつた。 本発明者等は、上述のような観点から、低燐の
高クロム鋼やステンレス鋼を溶製するに際して、
クロムを含有する溶鉄を、AOD法、VOD法、転
炉法等で脱炭したり、あるいはRH等の真空処理
設備で酸素吹精するといつた方法で脱炭したりす
る前に、厄介な処理を必要とする有害クラグを発
生せしめることなく簡単に脱燐する方法を見出す
べく、種々研究を行つた結果、クロムを3〜30%
(以下%は重量%とする)含む溶融鉄合金に、酸
化剤により酸化されたP2O5を固定するための
BaOとBaCO3とBa(OH)2とからなる群の中の1
種以上と、媒溶剤としてのBaCl2または/および
BaF2とから成るフラツクスを添加し、さらに、
特定に制限された量の酸化剤を添加することによ
つて、前記クロム含有鉄合金中のPが有効に除去
され、同時に、この高塩基性で比較的低い酸素ポ
テンシヤルのスラグにより脱硫も進行するとの新
しい知見を得るに至つたのである。 この発明は上記知見に基づいてなされたもので
あつて、クロムを3〜30重量%含む溶融鉄合金
に、BaOとBaCO3とBa(OH)2とからなる群の中
の1種以上と、媒溶剤としてのBaCl2または/お
よびBaF2とから成るフラツクスを添加し、さら
に、生成するスラグが硬化することのない量、具
体的には、スラグ中のクロム酸化物が8重量%以
下に止まる量の酸化剤を添加することによつて、
クロム含有鉄合金中のP及びS分を面倒な操作を
要することなく除去するようにしたことに特徴を
有するものである。ここで言う「スラグの硬化」
とは、一旦滓化したスラグが、融点の高いクロム
酸化物の含有量が増えるに伴つて流動性を失い、
物理的に脱隣・脱硫反応が進行しなくなる場合を
言う。 なお、この時の酸化剤としては、酸化鉄、クロ
ム酸化物及びクロム鉱石のうちの1種又は2種以
上が、製品となる鉄合金の成分組成に悪影響を与
えることがないので好ましく、また、この意味か
らは、酸素や空気等の酸化性ガスの1種以上を含
むガスも有効なものとして採用でき、さらには、
これら酸化物と酸化性ガスを併用しても良いこと
はもちろんである。これらの他に、目的とする鉄
合金の組成に悪影響を与えることのない酸化剤も
使用できることもいうまでもないことである。本
明細書において、「酸化剤の添加」というのは、
大気中での精錬において、溶湯撹拌によつて空気
を溶湯中に導入することも含むものとする。 そして、この発明の方法では、溶鉄中の炭素含
有量が約6%の飽和状態の場合であつても、1%
〔C〕以下の低炭素の場合であつても効果的な脱
燐・脱硫の進行が行われることも確認された。 次に、この発明の方法において使用される酸化
剤、およびフラツクス成分の作用について、
BaOとBaCl2とを使用した場合を例として説明す
る。 脱燐反応は下記の式および式によつて進行
する。 2+5O→P2O5 ……… m(BaO)+P2O5→mBaO・P2O5 ……… 脱硫反応は下記式による。 BaO+→BaS+ ……… 一方、クロムは、 2Cr+3O→Cr2O3 ……… によつて酸化される。 これらの反応生成物はスラグ中に取り込まれる
が、BaCl2は媒溶剤として、スラグの融点を下
げ、流動性を高めて反応を促進する。 脱燐を酸化反応で進行されるためには、溶融鉄
合金中のPを酸化し、P2O5という形にするため
の酸化剤、及び酸性酸化物であるこのP2O5を安
定化させるための塩基性物質が必要である。 酸化剤としては、上述のように酸素を供給する
ことができるものであつて、しかも自らが還元さ
れ、Cr、Ni又はFe等のように還元生成物となつ
て溶鉄中に入つても、高クロム鋼やステンレス鋼
等の製品に有害なものでなければどのようなもの
でも使用することができるが、いずれの酸化剤を
用いる場合でもその添加量を特定の値に制限する
ことが非常に重要である。 すなわち、添加された酸素は、式によつて溶
鉄中のPよりもCrをまず優先的に酸化し、一部、
Fe及びCも酸化するが、このCrの酸化物は比較
的高融点(例えばCr2O3で1990℃)である。従つ
て、この生成したクロム酸化物が、添加したアル
カリ土類金属酸化物とアルカリ土類金属のハロゲ
ン化物により生成したスラグに溶解し得る量(す
なわち溶解度)を越えると、その量が増加する程
該スラグは硬化し、脱燐反応が物理的に進行しな
くなる。このことから、スラグ中のクロム酸化物
量はその溶解度以下に抑えることが望ましいが、
このクロム酸化物量が、該スラグ中のその溶解度
より若干多くなつても、スラグが硬化し、物理的
に脱燐反応が進行しなくなる量でなければ良い。 一方、このスラグ中のクロム酸化物は、処理中
にPの酸化及び極く少量進行する脱炭に消費され
る。ところが、この発明の方法における脱燐反応
は酸化脱燐であるためスラグの酸化力は高い方が
良く、この意味においてはスラグ中のクロム酸化
物は多い方が良い。 以上の点から、この発明の方法においては、溶
鉄中のクロムが酸化されクロム酸化物となつたも
の、あるいは酸化剤として添加したクロム酸化物
が、スラグが硬化しない範囲で出来るだけ多くな
るように上述の酸化剤をうまく添加することが重
要である。 脱燐・脱硫処理中のスラグのクロム酸化物の含
有量の適正値は、スラグの組成、処理温度などに
よつて多少異なるが、通常の操業条件、例えばス
ラグの温度:1450〜1500℃にして、スラグの組成
がアルカリ土類金属の酸化物:30〜50%、アルカ
リ土類金属のハロゲン化物:50〜70%である場
合、8%以下である。この場合、クロム酸化物の
含有量が8%を越えると、スラグが硬化し、効果
的な脱燐・脱硫は期待できない。 ここでクロム酸化物とは、Cr2O3及びCrOのい
ずれか、または両方の混合物であり、その含有量
は、通常、スラグ中のCr含有量を分析によつて
求め、その値をCr2O3に換算した値をもつて示し
ている。 また、処理中のスラグのクロム酸化物の含有量
を8%以下に調整することは比較的容易で、スラ
グの流動性を観察しながら酸化剤の投入をコント
ロールすることにより行うことができる。 このように、スラグ中のクロム酸化物を、スラ
グが硬化しない量にコントロールすることが重要
であるが、このためには、例えば酸化鉄、クロム
酸化物あるいはクロム鉱石等の酸化物を使用する
場合、連続添加や分投のような手段を採用するの
が良い。また、酸素ガスや空気といつた酸化性ガ
スを含むガスを用いる場合も、その吹込量に十分
注意をすることが必要である。 酸化性ガスの添加は、上吹きランスを用いて吹
き付ける方法でも良いし、AOD法のように、炉
底あるいは炉底部側壁に取付けたノズルを用いて
溶鉄中に吹き込む方法でもよい。この場合は、酸
化性ガスをAr等と混合して溶鉄中に吹き込む方
法を使用すれば良い。 さらに、この処理を大気中で行えば、大気中の
酸素が有効に酸化剤として働き、積極的に酸化剤
を添加しなくても、侵入空気だけで脱燐が進行す
る。 塩基性物質としては、製鋼精錬で最も一般的な
CaO以外に、MgO、SrO、BaOのいずれも使用
可能であるが、このうち、MgOはP2O5安定化の
力が弱く、またSrOは高価である。BaO、
BaCO3及びBa(OH)2は、CaOに比較しても強塩
基性で、かつ融点が低く(CaOの融点2600℃であ
るのに対してBaOの融点は1920℃である)、最も
実用に適している。更に、BaO系のフラツクス
を使用した場合は、CaO系フラツクスでは困難な
低炭素域での脱燐も可能になる。 ただし、BaO、BaCO3及びBa(OH)2といえど
も、比較的高融点であるので、これらを効果的に
反応に寄与せしめるためには、その塩基性能力を
低下させることなく溶融させるための媒溶剤を使
用する必要がある。この媒溶剤としては、塩基性
物質と同族のアルカリ土類金属のハロゲン化物、
即ちBaCl2、BaF2が最も適している。 BaCO3やBa(OH)2といつたBaの炭酸塩や水酸
化物を溶融鉄合金に添加すると、これらが、 BaCO3→BaO+CO2 Ba(OH)2→BaO+H2O のように分解して、結局BaOと同じ作用効果を
もつ。 フラツクスとして添加するBaO、BaCO3およ
びBa(OH)2とBaCl2、BaF2の配合比率は、使用
するものの種類によるが、概ね、前者をBaOと
して20〜60%程度とするのが良い。なぜなら、こ
れよりBaO、BaCO3びBa(OH)2の割合が少なく
なると、スラグは溶融状態を保てるがP2O5を固
定する力が、弱くなつて脱燐能が低下するし、他
方、BaO、BaCO3及びBa(OH)2の割合が60%よ
り多くなると、スラグは溶融状態を保ちにくくな
るので、やはり脱燐能が悪くなるからである。好
ましくは、BaOとして30〜50%が良い。 フラツクスに含まれる不純物としては、SiO2
やAl2O3のように酸性あるいは中性の酸化物が混
入していると、スラグの塩基度を下げてP2O5
安定化し難くするので、これらの不純物は少ない
程良く、多くても全フラツクスの20%以下とする
ことが望ましい。 添加するスラツクス量は、多い程高い脱燐・脱
硫効果があるが、処理時の作業性等の問題から、
溶融鉄合金トン当たり300Kg以下で使用するのが
良い。 また、対象とする溶融鉄合金中に、Crよりも
酸素との親和力の強いもの、例えばSi等があまり
多く存在すると、このSiが酸化剤の酸素を消費し
てしまううえ、出来たSiO2が酸性酸化物である
ことから好ましくなく、そのような元素はできる
だけ少ない方が良い。例えばSiは、フラツクス添
加量によつても異なるが、多くとも0.3%以下で
あることが必要であり、できれば0.1%以下であ
ることが望ましい。従つて、溶融鉄合金中により
多くSiが含まれる場合は、酸化鉄あるいは酸素ガ
スと、CaOを主成分とするフラツクス、もしくは
この発明の方法で使用するフラツクスを用い、事
前脱珪し、除滓した後、この発明の方法を適用す
るといつたような手段を施すことが必要である。
一方、Crよりも酸素との親和力が低い元素、例
えばNiのようなものが溶融鉄合金中に含まれて
いても全く問題はなく、JIS SUS304相当のNiが
入つていても、あるいはNi基の合金であつても、
脱燐には何の支障もない。 脱燐反応速度を上げるためには、フラツクス及
び酸化剤添加後、溶鉄とスラグとを良く接触させ
るために、撹拌が重要である。 撹拌方法としては、従来から一般に採用されて
いるインペラーによる方法であつても、ArやN2
ガス等によるバブリング法であつても良く、また
この他の方法でも、撹拌ができれば如何なる方法
であつても良い。 次いで、実施例によりこの発明の方法を説明す
る。 実施例 1 第1表に示す通りの成分組成の、クロムを含む
鉄合金2Kgを、タンマン炉を使つてMgOルツボ
内で大気溶解し、1450℃に保持した後、40%
BaO−60%BaF2から成るフラツクスを200g添加
し、MgO質のインペラーで撹拌しながら、酸化
剤としてCr2O3:10gを少量ずつ分投した。 15分間の脱燐処理の後の鉄合金の成分組成も第
1表に併せて記載した。この場合、処理後のスラ
グ中のクロム酸化物の含有量は5.2%であつた。 このように、スラグは硬化しない状態で処理が
可能であり、第1表の結果からも明らかなよう
に、この発明の方法によつて61%の脱燐と、70%
の脱硫を同時に達成することができた。
【表】 実施例 2 第2表に示す通りの、炭素飽和の成分組成のク
ムロ含有溶融鉄合金2Kgを、タンマン炉を使つて
黒鉛ルツボ内で大気溶解し、1460℃に保持した
後、30%BaO−70%BaCl2の混合フラツクス:
200gを添加し、黒鉛質インペラーで撹拌しなが
ら、Fe2O3:15gを15分間で分投した。 処理後の溶鉄成分を第2表に併せて示した。
【表】 この場合、処理後のスラグ中のクロム酸化物の
含有量は4.8%であつた。 このように、スラグは処理中に溶融状態を保
ち、50%の脱燐と、89%の脱硫が実質的クロムロ
スを伴うことなく進行した。 実施例 3 第3表に示す通りの成分組成の、クロムを含む
鉄合金2Kgを、タンマン炉を使つてMgOルツボ
内で大気溶解し、1460℃に保持した後、40%
BaO−60%BaCl2の混合フラツクス:200gを添
加し、MgO管を用いてArガスバブリングしなが
ら、別のMgO管を用いてO2ガス:0.1/分を溶
湯中に25分間吹き込んだ。
【表】 処理後の溶鉄成分を第3表に併せて示した。こ
の場合、処理後のスラグ中のクロム酸化物の含有
量は6.0%であつた。 スラグは溶融状態を保つたまま処理ができ、63
%の脱燐と、87%の脱硫が、実質的クロムロスを
伴うことなく進行した。 (比較例) 第4表に示す通りの成分組成の、クロムを含む
鉄合金2Kgを、タンマン炉を使つてMgOルツボ
内で大気溶解し、1450℃に保持した後、40%
BaO−60%BaCl2の混合フラツクス:200gを添
加し、MgO質のインペラーで撹拌しながら、酸
化剤としてFe2O3:80gを一括添加した。この結
果、フラツクスは一旦溶融したが、直ちに硬化
し、第4表に示されるとおり、脱燐・脱硫はほと
んど起こらなかつた。この場合のスラグのクロム
酸化物含有量は11.6%であつた。
【表】 上述のように、この発明によれば、有害なスラ
グを生ずることもなく、簡単かつ安価に、しかも
高効率で、クロムを含む溶融鉄合金の脱燐および
脱硫を行うことができ、高品質の高クロム鋼やス
テンレス鋼を手軽に製造することができるなど、
工業上有用な効果が得られるのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クロムを3〜30重量%含む鉄合金溶湯に、
    BaO、BaCO3、およびBa(OH)2の1種以上と、
    BaCl2およびBaF2の1種以上とを添加し、スラ
    グ中のクロム酸化物の含有量が8重量%以下であ
    る条件で処理することを特徴とするクロムを含む
    溶融鉄合金の脱燐・脱硫方法。
JP57033549A 1982-03-03 1982-03-03 クロムを含む溶融鉄合金の脱燐・脱硫方法 Granted JPS58151416A (ja)

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