JPS6213426B2 - - Google Patents

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JPS6213426B2
JPS6213426B2 JP57157318A JP15731882A JPS6213426B2 JP S6213426 B2 JPS6213426 B2 JP S6213426B2 JP 57157318 A JP57157318 A JP 57157318A JP 15731882 A JP15731882 A JP 15731882A JP S6213426 B2 JPS6213426 B2 JP S6213426B2
Authority
JP
Japan
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chromium
molten iron
vanadium
chromium oxide
flux
Prior art date
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Expired
Application number
JP57157318A
Other languages
English (en)
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JPS5947351A (ja
Inventor
Kenichi Kamegawa
Takeyoshi Sakane
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP57157318A priority Critical patent/JPS5947351A/ja
Publication of JPS5947351A publication Critical patent/JPS5947351A/ja
Publication of JPS6213426B2 publication Critical patent/JPS6213426B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、クロムを含む溶融鉄合金の脱バナ
ジウム法に関するものである。 一般に、ステンレス鋼等のクロムを含有する鋼
中のバナジウムは耐酸化性などに悪影響を及ぼす
ため、析出硬化などを目的として添加するような
特別鋼種を除いては、通常、鋼中のバナジウムに
は制限が加えられている。 一方、バナジウムを添加するような鋼種は数少
ないために、スクラツプが過剰気味となり、バナ
ジウム添加鋼種のスクラツプを有効利用するとい
う点からすれば、このようなスクラツプから簡単
な手段でバナジウムを除去する必要がある。 また、安価なクロム原料中にもバナジウムが普
通に含まれているため、この点からも有効な脱バ
ナジウム手段が望まれている。 しかしながら、クロムを含む溶鉄の場合には、
従来の酸化精錬を適用しても、クロムの優先酸化
を伴うために、効率良く脱バナジウムを行うこと
は不可能であるとされていた。 本発明者等は、上述のような観点から、クロム
を含む溶鉄中から、複雑な工程を必要としない
で、低コストの下に効率良く、しかも処理後のス
ラグ処理に困難な問題を伴なわずにバナジウムを
除去する方法を見出すべく、特に、溶鉄中のバナ
ジウムを酸化して、例えばV2O5という、後のス
ラグ処理において比較的問題の少ない形で脱バナ
ジウムする酸化精錬に着目して研究を行つた結
果、以下(a)〜(e)に示す如き知見を得るに至つたの
である。 すなわち、 (a) 溶鉄中のバナジウムを酸化し、V2O5の形で
脱バナジウムするためには、酸化剤が必要であ
るが、クロムのように酸化されやすい合金元素
を含まない溶鉄が対象の場合のように、酸化鉄
や酸素ガスのように強い酸化力を有する酸化剤
を使用するとクロムが多量に酸化されてしま
い、この結果スラグが硬化して脱バナジウムが
進行しなくなる。ところが酸化剤としてクロム
酸化物を使用すると、クロム酸化物はその酸化
力があまり大きくないのでスラグを極端に硬化
することがなく、また酸化剤として働いたクロ
ム酸化物は還元されてクロムとなるため、実質
的に溶鉄中のクロムのロスを生じないこと、 (b) 酸化されたバナジウム、すなわちV2O5を固
定するためには、V2O5が酸性酸化物であるた
めに塩基性酸化物が必要である。ところで、塩
基性酸化物としてはCaOが最も一般的なもので
あるが、特に溶鉄中の〔C〕が例えば1〜3重
量%のように比較的低い場合にこのCaOを使用
すると、CaOは融点が約2600℃と高いため少量
の酸化クロムの添加でもスラグが硬化しやす
く、高い脱バナジウム率が得られなくなる。こ
れに対して、BaOはCaOより低融点(1923℃)
であり、かつ塩基性が高いと言われているもの
であるが、これをV2O5の固定のために使用す
るとスラグを硬化する度合が極めて小さくなる
こと、 (c) BaOやクロム酸化物を滓化させ、反応に寄与
させるためには適当な媒溶剤が必要であるが、
この媒溶剤としては、BaCl2,BaF2,CaCl2
MgCl2などのBaと同族のアルカリ土類金属ハロ
ゲン化物が適していること、 (d) 前述のように、V2O5を固定するための塩基
性酸化物としてはBaOが最適なものであるが、
このBaOの代りに水酸化バリウムや炭酸バリウ
ムを使用しても、これらが溶融鉄合金に添加さ
れた時点で、 Ba(OH)2→BaO+H2O BaCO3→BaO+CO2 のように分解してBaOを生ずるので、BaOその
ものを使用したのと同様の作用効果が得られる
こと、 (e) 従つて、クロムを含む溶融鉄合金に、BaO,
Ba(OH)2,BaCO3のうちの1種以上と、アル
カリ土類金属のハロゲン化物の1種以上と、ク
ロム酸化物を主成分とする酸化剤とを含有する
フラツクスを添加すると、酸化力の弱いクロム
酸化物で溶鉄中のバナジウムを実質的なクロム
ロスを生ずることなく酸化し、生成された
V2O5を、BaOを含む高い塩基度の溶融スラグ
で安定化して脱バナジウムを達成できること。
そして、この現象は、溶鉄中の炭素含有量が約
6重量%の飽和状態から1重量%以下の状態ま
で、どの範囲においても効果的に進行し、これ
と同時に脱燐も進行する上、この高塩基度で比
較的低い酸素ポテンシヤルのスラグにより脱硫
も進行すること、 この発明は、上記知見に基づいてなされたもの
であつて、鉄合金溶湯に、バリウムの酸化物、水
酸化物及び炭酸塩の1種以上と、アルカリ土類金
属のハロゲン化物の1種以上と、クロム酸化物を
主成分とする酸化剤とを含有するフラツクスを添
加することによつて、例えば、クロムを5〜25重
量%含有する溶鉄であつても、溶鉄中の実質的な
クロムロスを伴うことなく効果的に脱バナジウム
を達成することに特徴を有するものである。 なお、酸化剤として使用する上記クロム酸化
物、例えばCr2O3は融点が1990℃と高いため、フ
ラツクスにあまり多く配合することはスラグの硬
化を招くため好ましくない。このクロム酸化物の
量としては、全フラツクスの40重量%以下である
ことが好ましく、また、粘性の小さいスラグを作
り効果的な脱バナジウムを行うためには、20重量
%以下であることが特に望ましい。 また、できるだけ粘性の小さいスラグを得、効
果的な脱バナジウムを行うためには、このクロム
酸化物をフラツクスと共に一度に添加せず、溶鉄
にクロム酸化物を主成分とする酸化剤を除いた成
分の混合あるいは合成フラツクスを添加し、これ
らを撹拌しながら、前記クロム酸化物を主成分と
する酸化剤を少量ずつ、連続的、半連続的、又は
断続的に徐々に添加するのが良い。このようにす
ることによつて、添加されたクロム酸化物による
バナジウムの酸化と、自らが還元される速度が、
クロム酸化物の添加速度に追随することができ、
スラグ中のクロム酸化物量を低値に保持すること
ができるのである。 そして、塩基性酸化物としての酸化バリウムの
代りに水酸化バリウムあるいは炭酸バリウムを使
用した場合には、分解によつて生成するH2Oある
いはCO2ガスによつて溶鉄中のクロムが酸化され
クロム酸化物が生成するために、クロム酸化物を
添加することなく撹拌のみによつて脱バナジウム
が進行するのである。 クロム酸化物としては工業薬品を使用すること
ができることはもちろんのことであるが、この他
に、クロム酸化物を含有する鉱石や耐火物等も使
用することができる。従つて、前記「クロム酸化
物を主成分とする酸化剤」は、クロム酸化物単独
を指すとともに、このようなクロム酸化物を含有
する鉱石や耐火物等をも意味する用語として使用
したものである。 しかしながら、クロム酸化物を含有する鉱石や
耐火物等の場合には、クロム酸化物は他の酸化物
との化合物の状態で存在するので、クロム酸化物
以外の酸化物の種類がこれらの鉱石や耐火物等の
使用可否を決定することとなる。即ち、クロム酸
化物以外の酸化物がFeOやFe2O3のようにクロム
酸化物よりも強い酸化力を有するものを多く含む
場合は、溶鉄中のクロムが酸化されてしまうため
に好ましくなく、このような、クロム酸化物より
も強い酸化力を有する酸化物の量は、添加したと
きのスラグ中のこれらの量として、多くとも全ス
ラグの5重量%以下であることが望ましい。但
し、クロム酸化物以外の酸化物であつても、
MgOのように、クロム酸化物よりも酸化力の弱
い酸化物を含むものは、何ら問題がないことはも
ちろんのことである。 酸化されたバナジウム、即ちV2O5を固定する
ために添加されるBaOの量は、多ければ多いほど
V2O5が安定化されやすくなるために好ましい
が、その量があまり多くなるとフラツクスが滓化
しなくなるので、むやみに添加することは避ける
べきである。そして、フラツクスの滓化という点
からは、BaO量を多くとも全フラツクスの65重量
%以下にすることが望ましい。さらに、フラツク
スが容易に滓化し、低い粘性で効果的な脱バナジ
ウムを行うためには、BaO量を全フラツクスの30
〜50重量%とするのが最適である。また、BaOの
代りにBa(OH)2やBaCO3を用いる場合は、これ
らからのH2OやCO2ガスとしての分解量を考慮し
て、生成されるBaO量が上記の値となるようにす
れば良い。 BaOやクロム酸化物を滓化させて反応に寄与さ
せるために添加する媒溶剤としてのアルカリ土類
金属のハロゲン化物は、融点が962℃と比較的低
く、しかもBaOと同族のBaCl2が最も適している
が、融点が772℃あるいは712℃と低いCaCl2
MgCl2のほか、その他のアルカリ土類金属の塩化
物や、BaF2などのフツ化物の1種以上を複合し
て使用しても良好な結果が得られることはもちろ
んのことである。 そのほか、これらフラツクスに含まれる不純物
としては、前述のクロム酸化物を含む鉱石や耐火
物中の不純物の場合と同様、クロム酸化物より酸
化力の強い酸化鉄等は、クロムを酸化するため好
ましいものではなく、これらの量は全フラツクス
の5重量%以下に抑えることが良い結果をもたら
すこととなる。そして、クロム酸化物より酸化力
の弱い酸化物は基本的には問題がないけれども、
これらの酸化物のうち、MgOのような塩基性酸
化物以外の、SiO2やAl2O3のような酸性あるいは
中性の酸化物の場合は、スラグの塩基度を上げ、
V2O5の安定化を阻害するので好ましくないもの
である。いずれにせよ、これらの不純物としては
少ないほど好ましく、多くとも全フラツクスの20
重量%以下にすることが必要である。 フラツクスとしては、BaO,Ba(OH)2及び
BaCO3の1種以上と、BaCl2、あるいはこれに
MgCl2やCaCl2等のBaCl2以外のアルカリ土類金属
の塩化物及びBaF2等のアルカリ土類金属のフツ
化物の1種以上を加えたものとから成るもの、も
しくはこれにクロム酸化物を加えたものを推奨で
きるが、これらは混合状態で用いても良いが、予
め焼結するかあるいは溶融して合成したものを使
用した方が、滓化が速いということから好まし
い。そして、溶鉄に添加するフラツクス量は、多
いほど高い脱バナジウム効果があるが、処理時の
作業性の問題から、溶鉄トン当り300Kg以内で使
用するのが良い。 また、脱バナジウムの反応速度を上げるために
は、フラツクス添加後、溶鉄とフラツクスとを撹
拌することが重要であるが、撹拌方法としては、
通常の、インペラーによる方法やArガス等の不
活性ガス吹込みによるバブリング法の他、両者を
撹拌できるものであれば如何なる方法をも採用で
きることはもちろんのことである。 さらに、処理対象とされる溶鉄中の元素のう
ち、クロムより酸素との親和力の強いもの、例え
ばSi等は、あまり多く存在するとこれがフラツク
スの酸素を消費してしまつたり、生成された
SiO2が酸性酸化物であるので好ましくなく、で
きるだけ少ない方が良い。できれば、これらの含
有量を0.20重量%以下、好ましくは0.10重量%以
下とするのが良い。従つて、溶鉄中にSiが0.20重
量%を越えて含まれている場合には、酸化鉄や酸
素ガス等の酸化剤と、CaOを主成分とするフラツ
クス又は本発明方法において使用するフラツクス
とを使用することによつて、予め脱珪し、除滓し
た後、本発明方法を適用することが望ましい。な
お、Crよりも酸素との親和力が低い元素、例れ
ばNi等は全く問題がなく、SUS304相当のNiが含
有されていても良好な脱バナジウムを支障なく実
施できる。 以上のように、この発明の方法を、バナジウム
の含有量の少ない高クロム鋼やステンレス鋼を製
造する際に、AOD炉、VOD炉、転炉等で脱炭し
たり、あるいはRH等の真空処理設備や電気炉で
酸素吹精して脱炭したりする前のクロムを含む溶
融鉄合金に適用することによつて、良好な効果を
得ることができるものである。 ついで、この発明を実施例によつて具体的に説
明する。 実施例 1 まず、クロムを含む溶鉄を電気炉にて溶解後、
脱珪処理を施して、第1表に示す如き成分組成を
有する溶湯を得た。 つぎに、この溶鉄をスラグとともにAOD炉に
移し、除滓後、1500℃の温度にて、BaO:40重量
%、BaCl2:60重量%から成る焼結フラツクスを
60Kg/tonの量で添加し、Arガスで撹拌しなが
ら、6Kg/tonのCr2O3を1Kg/tonずつ分投し、
この処理を15分間続けた。このときの溶鉄成分も
第1表に併せて示した。
【表】 第1表に示される結果からも、脱バナジウム処
理の前後において、クロム成分に変化を来たすこ
となく、85%の脱バナジウムを達成できたことが
明らかである。そして、同時に、44%の脱燐と、
95%の脱硫が進行したこともわかる。 実施例 2 まず、クロムを含む鉄合金を用意し、これを電
気炉にて溶解後、脱珪して、第2表に示されるよ
うな成分組成の溶融鉄合金を得た。この後、溶鉄
をスラグとともにAOD炉に移して除滓後、1550
℃の温度にて、BaCO3:50重量%、BaCl2:50重
量%から成るフラツクス:70Kg/tonを添加し、
Arガス撹拌を10分間続けた後の溶鉄成分を第2
表に併せて示した。
【表】 第2表に示される結果からも、BaCO3‐BaCl2
系フラツクスを用いれば、酸化剤を使用しなくて
も88%の脱バナジウムを達成できたことが明らか
である。しかも、同時に、48%の脱燐と92%の脱
硫が進行したことが明らかである。 上述のように、この発明によれば、これまで除
去することが困難であつたクロム含有溶鉄中のバ
ナジウムを、簡単容易に除去することができ、高
品質の高クロム鋼やステンレス鋼を比較的低価格
で製造できるようになるうえ、バナジウム含有ス
クラツプの有効利用への道が開けるなど、工業上
有用な効果がもたらされるのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鉄合金溶湯に、バリウムの酸化物、水酸化物
    及び炭酸塩の1種以上と、アルカリ土類金属のハ
    ロゲン化物の1種以上と、クロム酸化物を主成分
    とする酸化剤とを含有するフラツクスを添加する
    ことを特徴とする、クロムを含む溶融鉄合金の脱
    バナジウム法。 2 フラツクスとして、酸化バリウムと、塩化バ
    リウムと、クロム酸化物を主成分とする酸化剤と
    を含有するものを使用する、特許請求の範囲第1
    項に記載のクロムを含む溶融鉄合金の脱バナジウ
    ム法。 3 フラツクスの添加に際して、クロム酸化物を
    主成分とする酸化剤を除いたフラツクス成分を先
    に添加し撹拌しながら、クロム酸化物を主成分と
    する酸化剤を徐々に添加する、特許請求の範囲第
    1項又は第2項のいずれかに記載のクロムを含む
    溶融鉄合金の脱バナジウム法。
JP57157318A 1982-09-09 1982-09-09 クロムを含む溶融鉄合金の脱バナジウム法 Granted JPS5947351A (ja)

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JPS5947351A JPS5947351A (ja) 1984-03-17
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