JPH0244870B2 - Funmatsuganjusuiseieazoorusoseibutsu - Google Patents

Funmatsuganjusuiseieazoorusoseibutsu

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JPH0244870B2
JPH0244870B2 JP18681683A JP18681683A JPH0244870B2 JP H0244870 B2 JPH0244870 B2 JP H0244870B2 JP 18681683 A JP18681683 A JP 18681683A JP 18681683 A JP18681683 A JP 18681683A JP H0244870 B2 JPH0244870 B2 JP H0244870B2
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water
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oil
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Description

【発明の詳細な説明】
本考案は、特に溶剤に難溶または不溶な微細粉
末を含有し、該微細粉末の再分散性、再懸濁性に
優れた水性エアゾール組成物に関し、さらに詳し
くは、静置時に水相の上部に微細粉末を含有する
油中水滴型エマルジヨン相あるいはさらにその上
部に油相が存在し、軽い振盪によつて容易に均一
な懸濁液をつくりうる粉末含有水性エアゾール組
成物に関する。 殺虫剤、殺菌剤、医薬品粉末、化粧料用基剤、
表面改良剤などの微細粉末をエアゾール組成物中
に分散・懸濁させる方法を大別すると、 (a) 噴射剤液及び有機溶剤中に分散・懸濁させる
粉末含有油性エアゾールと、 (b) 水−アルコール−噴射剤系エマルジヨンある
いは界面活性剤−親水性粘着物−水系エマルジ
ヨンまたは有機溶剤−界面活性剤−水系エマル
ジヨン中に分散・懸濁させる粉末含有水性エア
ゾール とに分けられる。 上記(a)粉末含有油性エアゾール組成物に関する
技術は、種々工夫され、応用例も多いが、飛散性
が強く、目的物(対象物)への付着が少ないと共
に、組成物によつては低付着性のため目的とする
効果が不充分であつたり、目的物あるいはその周
辺への汚染も問題となる場合がある。また、燃焼
性(通商産業省告示第557号)の問題より、フロ
ンガスの多量使用が必然的となつているが、液化
フロンガスは微細粉末を懸濁した場合凝集する性
質があり、また噴射剤として高価であるという欠
点の他に、近年の研究によりフロンガスの大気汚
染が重要な問題となつている。 前記粉末含有油性エアゾール組成物の欠陥の解
消のため、あるいは製品自体の必要性により、組
成物中に水を使用し、これに微細粉末を分散・懸
濁させる(b)粉末含有水性エアゾール組成物につい
ても研究・応用がなされているが、分散・懸濁安
定化のため、多量の微細粉末を必要以上に加えた
り、特殊な界面活性剤を必要としたり、粘性を有
する組成物中に分散・懸濁させる等、技術的には
やや不充分で、目的主薬あるいは製品目的によつ
ては製剤化が困難なものが多い。 すなわち、アルコール−水−噴射剤系粉末含有
水性エアゾール組成物においては、多量の微細粉
末をアルコール−水−噴射剤混合液中に分散さ
せ、使用時に、容易な均一な懸濁液をつくり得る
が、多量の微細粉末を使用するため、目的物ある
いはその周辺への汚染が問題となり、応用範囲は
狭められる。 一方、界面活性剤−親水性粘着物−水系エマル
ジヨン利用の粉末含有水性エアゾール組成物にお
いては、粘性を有するエマルジヨン中に微細粉末
を分散させ、使用時に、容易に均一な懸濁液をつ
くり得るが、組成物が粘性を有するため、皮膚へ
のベトツキ、目的物あるいはその周辺への汚染が
問題となり、応用範囲は狭い。 また、有機溶剤−界面活性剤−水系エマルジヨ
ンを利用した従来技術によつて得られる粉末含有
水性エアゾール組成物は、形成されるエマルジヨ
ンの型によつて2種類に分けられ、その静置時の
懸濁状態は第1図または第2図に示すものに分け
られる。 すなわち、水相全体が油中水滴型エマルジヨン
を形成し、このエマルジヨン全体に微細粉末を分
散させる公知技術によつて得られる組成物の静置
時の懸濁状態は、第1図に示すように、微細粉末
含有油中水滴型エマルジヨン相E1の上部に油相
Oが分離しており、この上部が気相Gとなつてい
る。一方、水相全体が水中油滴型エマルジヨンを
形成し、このエマルジヨン中に微細粉末を分散さ
せる公知技術によつて得られる組成物の静置時の
懸濁状態は、第2図に示すように、微細粉末含有
水中油滴型エマルジヨン相E2の上部に油相Oが
分離し、この上部に気相Gが存在すると共に、容
器底部には微細粉末の殆んどが沈澱物Sとして沈
澱している。一般に、HLB値の小さい界面活性
剤、特にエステルタイプの界面活性剤を使用すれ
ば第1図に示す懸濁状態が得られ易いが、いずれ
にしても有機溶剤−界面活性剤−水系エマルジヨ
ンを利用した従来公知の微細粉末含有水性エアゾ
ール組成物の静置時の懸濁状態は、第1図又は第
2図に示す懸濁状態のいずれかである。 第1図に示す如き、水相全体を油中水滴型エマ
ルジヨンとする組成物も、微細粉末を容易に分
散・懸濁することが可能であるが、水相全体を油
中水滴型エマルジヨンに維持するためには、有機
溶剤あるいは界面活性剤を多量に必要とし、低濃
度での応用は困難である。また、製造されたエア
ゾール原液は粘性を有するため、正常な噴霧を得
るためには噴射剤を多量に必要とし、かつまた、
植物に対する薬害、皮膚へのベトツキ等を生じる
欠陥を有するた農薬、医薬品、化粧品等への利用
には問題があり、応用範囲が狭いという欠点があ
る。一方、第2図に示す如き水相全体を水中油滴
型エマルジヨンとする組成物は、上記のような欠
点は比較的少ないが、逆に、微細粉末の分散・懸
濁が困難であるという重大な欠点を有し、容器底
部に微細粉末が沈澱し、エアゾールバルブが目詰
りを生じ易いという欠点がある。従つて、一般に
製剤化が困難であり、目的主薬の有効な噴霧が得
られ難いという欠陥がある。また、第1図及び第
2図に示すいずれの懸濁状態においても、微細粉
末はエマルジヨン相に分散されており、容器内壁
の広範囲な面積に付着し、容器内壁の汚れ及び目
的主薬の効率的な噴霧を阻害する結果となつてい
る。 従つて、本発明の目的は、粉末含有水性エアゾ
ール組成物において、製剤化が容易で、かつ汎用
の原料を利用し、また粘性物質を使用せずとも、
使用時に容易に均一な懸濁液となり、エアゾール
バルブの目詰りも生ずることなく、目的主薬を有
効に噴霧可能な組成物及びその製造方法を提供す
ることにある。 本発明者らの鋭意研究の結果、特定の有機溶
剤、界面活性剤、噴射剤を用い、またこれらと水
及び微細粉末とを特定の量的割合で配合すること
により、静置時に水相の上部に微細粉末を分散す
る油中水滴型エマルジヨン相あるいはさらにその
上部に油相が存在し、使用時に軽く1〜2回の振
盪によつて容易に均一な懸濁液となりうる微細粉
末の再分散性・再懸濁性に優れた粉末含有水性エ
アゾール組成物が得られることを見い出し、本発
明を完成するに至つたものである。 本発明について詳しく説明すると、まず、本発
明に係る粉末含有水性エアゾール組成物は、 (A) 多くとも3重量%の比重1以下の水不溶性有
機溶剤、 (B) 多くとも1重量%のHLB10以下の非イオン
系界面活性剤またはこれに界面活性剤総量の30
重量%以下の油溶性陰イオン系界面活性剤を加
えた界面活性剤、 (C) 少なくとも70重量%の水、 (D) 多くとも30重量%の液比重1未満の噴射剤、
及び (E) 多くとも1重量%の微細粉末 を含有してなるものであり、分散・懸濁用溶剤と
して水を多量に使用し、分散・懸濁助剤である有
機溶剤、界面活性剤を少量使用していることが一
つの特長である。 以下、各成分について説明すると、まず、本発
明において使用される有機溶剤としては、水に不
溶な溶剤であつて比重が1以下のものを用いる。
例えば、トルエン、キシレンなどの芳香族系炭化
水素、ヘキサン、n−パラフイン、ケロシンなど
の炭素原子6個以上の非芳香族系炭化水素などを
挙げることができる。その他、製品目的に応じて
任意のものが使用できる。この有機溶剤の量は、
懸濁液の安定性、あるいは再分散性、再懸濁性の
点から、全組成の3重量%以下とし、好ましくは
0.5〜1重量%とする。 界面活性剤としては、油中水滴型エマルジヨン
を製し得るHLB10以下の非イオン系界面活性剤、
あるいはこれに界面活性剤総量の30重量%以下の
油溶性陰イオン系界面活性剤を加えた界面活性剤
を用いる。 油中水滴型エマルジヨンを製し得るHLB10以
下の非イオン系界面活性剤としては、単独で油中
水滴型エマルジヨンを製し得るソルビタンモノオ
レート、ソルビタンモノラウレート、HLB8未満
のポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の単
独もしくは混合物、あるいはさらにこれらの界面
活性剤に単独では油中水滴型エマルジヨンを製し
ないが油中水滴型エマルジヨンの性状を調整する
HLB8以上のポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル等の非イオン系界面活性剤を加えた混合界面活
性剤で、その混合物のHLB値が10以下のものが
利用できる。 油溶性陰イオン系界面活性剤は、噴射剤を加え
る前の懸濁液中あるいは噴射剤を加えてエアゾー
ル製剤化した時の懸濁液中での微細粉末及び油分
の分散・懸濁性を改良し、懸濁安定性を向上させ
るために添加するもので、ドデシルベンゼンスル
ホン酸カルシウム等のアルキルベンゼンスルホン
酸アルカリ土類金属塩、高級脂肪酸アルカリ土類
金属塩等が利用できる。 本発明における界面活性剤の使用量は、懸濁液
の安定性または再分散・懸濁性の点から、全組成
の1重量%以下とし、好ましくは0.1〜0.5重量%
とする。 本発明において使用される水の量は、燃焼性、
懸濁液の安定性または再分散・懸濁性の点から、
全組成の70重量%以上、好ましくは80〜95重量%
とする。 本発明において使用される噴射剤は、20℃にお
いて蒸気圧0.8〜8Kg/cm2を有する液化ガスであ
つて、エアゾール原液より液比重の軽いもの、す
なわち、液比重1未満の液化ガスである。好まし
い噴射剤としては、20℃において3〜6Kg/cm2
蒸気圧を有する液化石油ガスが挙げられる。 DMEの使用は、水相上部に生ずる油中水滴型
エマルジヨンを破壊し、微細粉末を析出させるの
で好ましくない。 一方、フロンガスなど液比重が1以上の噴射ガ
スの使用は、水相の上部及び下部の両方に油中水
滴型エマルジヨンが生じ、懸濁液の安定性または
再分散・懸濁性が悪くなるので好ましくないが、
液化石油ガスとの混合により、液比重をエアゾー
ル原液のそれよりも軽くしたものについては問題
なく使用できる。 噴射剤の使用量は、燃焼性、懸濁液の安定性ま
たは再分散・懸濁性の点から、30重量%以下、好
ましくは5〜20重量%とする。 本発明において利用可能な微細粉末としては、
NAC,MIPC、硫黄、ジネブ、TPN、チオフア
ネートメチルなどの農薬用殺虫剤・殺菌剤、タル
ク、クレーなどの医薬・化粧料用基剤、その他水
及び有機溶剤に難溶または不溶の各種粉末状主薬
などが挙げられる。微細粉末の粒径は、通常100
ミクロン以下、好ましくは30ミクロン以下とす
る。 微細粉末の使用量は、水相上部に生ずる油中水
滴型エマルジヨンの生成量に大きく作用され、添
加される有機溶剤または界面活性剤の添加量によ
り変動するが、懸濁液の安定性、再分散・懸濁性
の点から、1重量%以下、好ましくは0.01〜0.5
重量%とする。 本発明においては、上記粉末状の目的主薬の
他、液状の各種目的主薬を混入できる。 本発明に係る粉末含有水性エアゾール組成物の
製造方法の一例を示せば、まず所定量の粉末状目
的主薬あるいはさらに液状目的主薬、有機溶剤、
界面活性剤を混合し、一定時間、例えば10〜30分
程度撹拌して液状目的主薬は溶解させ、粉末状目
的主薬は有機溶剤と界面活性剤とに充分なじませ
た後、所定量の水を加えて再度撹拌する。これに
よつて均一な懸濁液が得られるので、これと所定
量の噴射剤とをエアゾール容器に充填・閉塞して
エアゾール組成物を製する。 このようにして得られる本発明の粉末含有水性
エアゾール組成物の静置時(長時間放置)の懸濁
状態は、第3図または第4図に示すようになる。
第3図においては、水相Wの上部に微細粉末含有
油中水滴型エマルジヨン相Eが存在し、その上部
が気相Gとなつている。一方、第4図において
は、水相Wの上部に微細粉末含有油中水滴型エマ
ルジヨン相Eが存在し、さらにその上部に油相O
が分離し、この上部が気相Gとなつている。 一般に、乳化状態がさほど調和していない場合
や噴射剤の量が多い場合には第4図に示す懸濁状
態となり易く、振盪後の懸濁安定性の点では第3
図に示す懸濁状態の方が第4図に示す懸濁状態よ
りも比較的よい。いずれの懸濁状態においても、
水相Wには若干白く濁る程度に油分が混入してお
り、また微細粉末はエマルジヨン相Eに混入して
いる。また、水相Wとエマルジヨン相Eとの間の
界面ははつきりしているが、第4図におけるエマ
ルジヨン相Eと油相Oとの間の界面は比較的にぼ
やけている。第4図における油相Oは、主として
油分、噴射剤及び油溶性の目的主薬からなり、こ
れにほんの微量の水分が溶け込んでいるようであ
る。 本発明に係る粉末含有水性エアゾール組成物
は、静置時においては第3図に示す懸濁状態から
第4図に示す懸濁状態に至る懸濁状態をとるが、
これを軽く1〜2回振盪すれば、容易に第5図に
示すような懸濁液Lとなる。 以上のように、本発明に係る粉末含有水性エア
ゾール組成物は、分散・懸濁用溶剤として水を多
量に使用し、分散・懸濁助剤である有機容剤、界
面活性剤を少量添加するにも拘らず、また少量の
微細粉末を分散・懸濁させるにも拘らず、微細粉
末の凝集、沈澱を生ずることもなく、使用時、た
だ単に軽く1〜2回振盪することにより容易に均
一な懸濁液をつくることができると同時に、この
均一な懸濁液をかなりの時間維持できるという優
れた効果を有する。従つて、水中油滴型エマルジ
ヨンのように微細粉末の沈澱を生ずることもな
く、またエアゾールバルブの目詰りを生ずること
もなく、良好な噴霧状態が確保できる。さらに、
微細粉末は油中水滴型エマルジヨン相E中に分散
されているため、すなわち容器内壁への付着面積
が狭いため、容器内壁の汚れが少なく、粉末状の
目的主薬を効率的に噴霧できる。 また、微細粉末の使用量は少量で製剤化可能で
あり、さらに分散・懸濁用溶剤として水を多量に
使用し、かつ分散・懸濁助剤である有機溶剤及び
界面活性剤の添加量を少量とすることが可能であ
るため、エアゾール農薬へ応用した場合、公知技
術から得られるエアゾール組成物よりも植物に対
して安全であり、かつ、植物及びその周辺への汚
染が少ないため、植物及び病害虫に対して多量に
散布でき、充分な病害虫防除が可能となる。 さらに、医薬品、化粧品等へ応用した場合に
も、公知技術から得られるエアゾール組成物と違
つた特徴を有し、皮膚へのベトツキ、汚染性が少
なく、主薬を目的物に多量付着させ、目的とする
効果を増すことができる。 以下、本発明の実施例を示して本発明を具体的
に説明する。 実施例1〜7及び比較例1〜3 各実施例及び比較例はエアゾール農薬組成物に
関するものであり、下記の組成中に種々の界面活
性剤を配合した組成物例である。
【表】
【表】 製造方法は、所定量の粉末状及び液状の目的主
薬、有機溶剤、界面活性剤を混合し、10〜30分間
撹拌して、液状目的主薬は溶解させ、粉末状目的
主薬は有機溶剤と界面活性剤とに充分なじませた
後、所定量の水を加えて撹拌した。得られた均一
な懸濁液と所定量の噴射剤とをエアゾール容器に
充填・閉塞してエアゾール組成物を製した。 各エアゾール組成物について、静置時の懸濁状
態、再分散・懸濁性、懸濁安定性、微細粉末の沈
澱状況等について評価した結果を下記表−1に示
す。各実施例においては好ましいエアゾール組成
物が得られたが、比較例1〜3は界面活性剤とし
てHLB値が10より大きな非イオン系界面活性剤
を使用した組成物例であり、表−1に示す如く、
エアゾール組成物としては好ましい結果は得られ
なかつた。
【表】
【表】 エアゾール中の懸濁液の性状についての各評価
項目は、以下のようにして判定し、また各記号の
意味は以下のとおりである。 a 静置時の懸濁状態: 各実施例及び比較例のエアゾール組成物をガラ
ス製エアゾール容器に充填し、長時間放置後の懸
濁液の状態を下記A1,A2,B,Cに区分した。 A1:本発明に係るエアゾール組成物の静置時
(長時間放置)の懸濁状態を示すものであつて、
第3図に示す懸濁状態を示す。油相全体が油中
水滴型エマルジヨンを形成し、微細粉末を保持
している。振盪後の懸濁安定性に優れる。 A2:同様に本発明に係るエアゾール組成物の懸
濁状態を示すものであつて、第4図に示す懸濁
状態を示す。水相上部に油中水滴型エマルジヨ
ン相と油相とを生じ、微細粉末は油中水滴型エ
マルジヨン中に分散している。 この油中水滴型エマルジヨン相は水相と油相
との間にはつきりとした境界をもつていないも
のが多い。振盪後の懸濁安定性はA1に比べる
とやや悪いものが多い。 B:第1図に示す懸濁状態であり、水相全体が油
中水滴型エマルジヨンを形成し、このエマルジ
ヨン全体に微細粉末が分散している。 C:第2図に示す懸濁状態であり、水相全体が水
中油滴型エマルジヨンを形成し、このエマルジ
ヨン中に微細粉末が分散している。微細粉末は
ほとんど下層に沈澱している。 b 再分散・懸濁性: 各実施例等のエアゾール組成物をガラス製エア
ゾール容器に充填し、3日放置後、分離した懸濁
液が、軽く2回の容器転倒によつて均一な懸濁液
となり得るかどうかで判定した。 ◎:均一な懸濁液を再現する。 〇:ほぼ均一な懸濁液を生ずるが、凝集した粒
子が、浮遊したり、容器器壁にかなりの粒
子が付着している。 ×:大きな凝集粒子が存在したり、容器器壁に
多量の粒子が付着している。 c 懸濁安定性: 再分散・懸濁性の試験後、均一な懸濁液に維持
されている時間を調べた。 ◎:5分間以上維持、〇:1〜5分間維持、
×:0〜1分間維持 d 微細粉末の沈澱: 懸濁安定性の試験後、3日以上放置して微細粉
末がエアゾール容器の底に沈澱しているかどうか
を調べた。 ◎:沈澱が全くないか、わずかにある。 〇:少量の沈澱がある。 ×:多量の沈澱がある。 上記評価項目の判定方法及び各記号の意味は後
述する各実施例、各比較例においても同様であ
る。 実施例8〜10及び比較例4 実施例1〜7と同様、エアゾール農薬組成物に
関するもので、有機溶剤としてイソパラフインを
利用した組成物例である。
【表】 製造方法は実施例1〜7と同様である。 実施例8〜10のエアゾール組成物は、表2に示
す如く、粉末含有水性エアゾールとして良好な結
果が得られたが、比較例4は界面活性剤として
HLB値が10より大きい非イオン系界面活性剤を
利用した組成物例であり、表2に示す如く、粉末
含有水性エアゾールとしては好ましい結果は得ら
れなかつた。 実施例11〜13及び比較例5 実施例1〜10と同様、エアゾール農薬に関する
もので、有機溶剤としてキシロールを利用した組
成物例である。
【表】
【表】 製造方法は実施例1〜7と同様である。 実施例11〜13のエアゾール組成物は、表2に示
す如く、粉末含有水性エアゾールとして良好な結
果が得られたが、比較例5は界面活性剤として
HLB値が10より大きい非イオン系界面活性剤を
利用した組成物例であり、表2に示す如く、粉末
含有水性エアゾールとして好ましい結果は得られ
なかつた。
【表】
【表】 実施例 14〜16 エアゾール農薬組成物に関するもので、微細粉
末の使用量を増した組成物例である。組成は表−
3のの通りで、ここに使用する界面活性剤(A)
とは下記のとおりで、製造方法は実施例1〜7と
同様である。
【表】 ウム

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 多くとも3重量%の比重1以下の水不溶
    性有機溶剤、 (B) 多くとも1重量%のHLB10以下の非イオン
    系界面活性剤またはこれに界面活性剤総量の30
    重量%以下の油溶性陰イオン系界面活性剤を加
    えた界面活性剤、 (C) 少なくとも70重量%の水、 (A) 多くとも30重量%の液比重1未満の噴射剤、
    及び (E) 多くとも1重量%の微細粉末を含有してな
    り、静置時に水相の上部に微細粉末を含有する
    油中水滴型エマルジヨン相あるいはさらにその
    上部に油相が存在し、軽い振盪によつて容易に
    均一な懸濁液をつくりうる粉末含有水性エアゾ
    ール組成物。
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JP4578835B2 (ja) * 2003-08-07 2010-11-10 大日本除蟲菊株式会社 安定化されたマイクロエマルジョンエアゾール

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