JPH0244402Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はハンドランプに関し、更に詳しくは自
動車のシガレツト用電源を利用することが出来る
ようにハウジング内にコードドラムを回転自在に
組込んだハンドランプに関するものである。

〈従来の技術〉 従来のこの種ハンドランプでは、シガレツト用
電源とランプとを電気的に接続させるためのコー
ドが常時外部に露出しているものが多く、コード
をハンドランプのハウジングの内部に収納したコ
ードドラムに巻取るタイプのものとして、本願人
は先に実願昭61−97936号でもつて、環状リムと
コードドラムとを互いにビスで連結させてランプ
を挾持させると共に環状リムとコードドラムの摺
接フランジとでハウジングの前方フランジを回転
自由に挾持させることによつてコードドラムをハ
ウジングに対して回転自在ならしめたハンドラン
プを提案した。しかし、このものは環状リムとコ
ードドラムとをビスで連結すると、ランプや環状
リム、コードドラム等の各構成部品の成形上のバ
ラツキや組立上の誤差などによつてコードドラム
がスムースに回転しない不具合があつた。

〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案はこの様な従来の不具合に鑑みてなされ
たものであり、各構成部品の成形上のバラツキや
組立上の誤差があつても、コードドラムをハウジ
ングに対してスムースに回転させることが出来る
ハンドランプを提供せんとするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 係る目的を達成する本考案ハンドランプは、ラ
ンプを環状リムとコードドラムとで挾持させると
共に環状リムの外周に形成した摺接鍔とコードド
ラムの前方に形成した摺接フランジとでハウジン
グの前方開口部に形成した前方フランジを回転自
由に挾持せしめ、前記環状リムとコードドラムの
摺接フランジとを互いにビスで連結させると共
に、該摺接フランジにおけるビス止部の左右位置
にスリツトを形成させた事を特徴としたものであ
る。

〈実施例〉 以下、本考案実施の一例を図面に基づいて説明
する。

ランプ１はシールドビームランプを使用し、そ
の周縁に囲繞形成したリブ１ａの前後を環状リム
２とコードドラム３とで挾持させると共に、位置
決用突起１ｂをコードドラム３の係合穴３ａに係
合させて、ランプ１が環状リム２及びコードドラ
ム３に対して不用意に回動しないように支持さ
せ、ハウジングＡの内部にその前方開口部A₁に
臨ませて設置させる。

環状リム２はランプ１を支持すると共にコード
ドラム３をハウジングＡに対して回転自在に支持
させる為のものであり、その内側内周にランプ１
のリブ１ａと適合する環状鍔２ａを形成し、内側
外周にハウジングＡの前方開口部A₁に形成した
前方フランジ５と相対する摺接鍔２ｂを突出形成
し、環状鍔２ａと摺接鍔２ｂとの間に複の取付ボ
ス２ｃを突出形成してなる。そして上記環状鍔２
ａをランプ１のリブ１ａ前側に当接させると共
に、摺接鍔２ｂをハウジングＡの前方フランジ５
に摺接させ、取付ボス２ｃを介してコードドラム
３の摺接フランジ３ｂとビス６でもつて一体的に
連結させて、ハウジングＡの前方フランジ５を環
状リム２の摺接鍔２ｂとコードドラム３の摺接フ
ランジ３ｂとで回転自由に挾持させるものであ
る。尚、上記取付ボス２ｃはハウジングＡの前方
フランジ５よりもハウジング内に十分突出するよ
うに形成させ、後述するコードドラム３の摺接フ
ランジ３ｂに形成したビス止部１０をビス６で締
結した際にビス止部１０がハウジングの前方フラ
ンジ５に当接しないようにするものである。

コードドラム３は環状リム１と相俟つてランプ
１を支持すると共にランプ１と電源とを電気的に
接続させるコード４を巻回支持する為のものであ
り、ランプ１のリブ１ａ後側に当接する前方開口
縁３ａと、ハウジングＡの前方フランジ５と相対
する摺接フランジ３ｂと、コード巻取部３ｃ及び
そのコード巻取部３ｃの後方に突出形成されるス
イツチ取付部３ｄとで構成される。そして、環状
リム２の取付ボス２ｃとビス６で連結させる摺接
フランジ３ｂにおけるビス止部１３を摺接フラン
ジ３ｂより内方へ凹ませると共に、その左右位置
にスリツト１４，１４を形成せしめて、ビス止部
１３に弾性を付与させる。又、上記摺接フランジ
３ｂには、コードドラム３がハウジングＡに対し
て軽快に回転するように、ハウジングＡの前方フ
ランジ５と相対する側に摺接突起７を適宜間隔毎
に形成すると共にその摺接突起７の近傍に切割長
穴８を形成せしめ、摺接突起７をハウジングＡの
前方フランジ５に弾性的に当摺接させる。又、上
記スイツチ取付部３ｂにはその内部にランプ用ス
イツチ９を取付け、そのスイツチ子９ａをコード
ドラム３の背面から突出させ、ランプ用スイツチ
９にランプ１と電源とを電気的に接続させるコー
ド４を接続させる。

コード４はその一端４ａをランプ１の端子１ｃ
及びランプ用スイツチ９と電気的に接続させ、コ
ードドラム３の内部からゴムブツシユ１０を通し
て導出させ、中間部をコードドラム３のコード巻
取部３ｃに巻回積層させ、他端をハウジングＡに
内臓させたプラグケース１１から外部へ導出させ
て自動車のシガレツト用電源に差し込むためのプ
ラグ１２を接続させる。

而して、組立に際しては、環状リム２の摺接鍔
２ｂとコードドラム３の摺接フランジ３ｂを、ハ
ウジングＡの前方フランジ５を間にして対峙させ
ると共に、環状リム２とコードドラム３との間に
ランプ１を設置させ、然る後環状リム２の取付ボ
ス２ｃとコードドラム３の摺接フランジ３ｂに形
成したビス止部１３とに渡つてビス６を締結させ
る。これで、ランプ１が環状リム２とコードドラ
ム３とで固定状に挾持されると共に、環状リム２
の摺接鍔２ｂとコードドラム３の摺接フランジ３
ｂとでハウジングＡの前方フランジ５が回転自由
に挾持され、コードドラム３がハウジングＡに対
して回転自在に支持され、ハウジングＡの外部へ
導出されたコード４乃至はプラグ１２を引つ張れ
ばコードドラム３が回転してコード４が繰り出さ
れ、環状リム２を巻取る方向に回転させればコー
ド４がコードドラム３のコード巻取部３ｄに巻取
られる。

〈考案の効果〉 本考案ハンドランプは斯様に構成したので、摺
接フランジにおけるビス止部は摺接フランジに対
して独立状に揺動できるようになり、従つて環状
リムとコードドラムの摺接フランジとを互いにビ
スで連結させる際、ビスを締込んでもコードドラ
ムの摺接フランジ乃至は環状リムの摺接鍔がハウ
ジングの前方フランジに圧接することがなく、そ
の結果ランプや環状リム、コードドラム等の各構
成部品に成形上のバラツキがあつたり、組立上の
誤差があつてもコードドラムをハウジングに対し
てスムースに回転させることが出来るようにな
る。

よつて、所期の目的を達成し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の一例を示す縦断側面図、
第２図は第１図の２−２線断面図、である。 図中、Ａはハウジング、A₁は前方開口部、１
はランプ、２は環状リム、２ｂは摺接鍔、３はコ
ードドラム、３ｂは摺接フランジ、５は前方フラ
ンジ、６はビス、１３はビス止部、１４はスリツ
ト、である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランプを環状リムとコードドラムとで挾持させ
   ると共に環状リムの外周に形成した摺接鍔とコー
   ドドラムの前方に形成した摺接フランジとでハウ
   ジングの前方開口部に形成した前方フランジを回
   転自由に挾持せしめ、前記環状リムとコードドラ
   ムの摺接フランジとを互いにビスで連結させると
   共に、該摺接フランジにおけるビス止部の左右位
   置ユニツトにスリツトを形成させた事を特徴とす
   るハンドランプ。