JPH0243135Y2 - - Google Patents

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JPH0243135Y2
JPH0243135Y2 JP1985070984U JP7098485U JPH0243135Y2 JP H0243135 Y2 JPH0243135 Y2 JP H0243135Y2 JP 1985070984 U JP1985070984 U JP 1985070984U JP 7098485 U JP7098485 U JP 7098485U JP H0243135 Y2 JPH0243135 Y2 JP H0243135Y2
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heat insulating
panel
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は建物の内壁パネルに関するものであ
る。
(従来の技術) 従来の内壁パネルとしては、例えば、内壁パネ
ル枠内にフエノール樹脂等の合成樹脂材や、ガラ
スウール、ロツクウール等の鉱物繊維質断熱材が
充填されてなるものが知られていた。
また、以上のような内壁パネルの他、実開昭52
−55603号公報や特開昭46−12541号公報所載の内
壁パネルが知られていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記した合成樹脂材が充填され
てなる内壁パネルでは、燃焼により有害ガスが発
生するため、火災時にガス中毒による二次災害を
起こす虜れがあつた。
また、鉱物繊維質断熱材が充填されてなる内壁
パネルでは吸湿し易くかつ放湿しにくいという性
質を有するため、実際上は有効な断熱効果が期待
できないことに加え、金属部分の発錆や木材部分
の腐朽を招いて、建物の耐用年数を縮めるという
問題があつた。
実開昭52−55603号公報及び特開昭46−12541号
所載の内壁パネルにあつては、上記したような問
題は生じないものの以下のような問題があつた。
実開昭52−55603号公報所載の内壁パネルは、
底板が設けられた枠体内に、波形に成形した板紙
の片方の面に板紙及びアルミ箔を貼合した片面段
ボールを嵌挿せしめただけであるので、この片面
段ボールが外れないように注意して施工を行う必
要があつた。また、部品点数も多いので、製造の
手間及びコストがかかつていた。
特開昭48−12541号公報所載の内壁パネルは、
蒸気密な材料で構成され気密に密封された箱状体
を必要とするため、重量が大きなものとなつて施
工が困難となり、製造コストもかかつていた。
(課題を解決するための手段) 本考案に係る内壁パネルは、内壁パネル枠と、
この内壁パネル枠と同じ厚みの複数枚の断熱パネ
ルユニツトとから構成され、前記断熱パネルユニ
ツトは、断面コ字形状の溝型鋼をその溝部が内側
になるように矩形状に枠組みすることで内周面に
嵌着溝が設けらた枠体と、複数枚の波形アルミニ
ウム箔をその波形ピツチ方向が交互に交差するよ
うに積層してなるアルミニウム箔積層体とからな
り、このアルミニウム箔積層体の周縁部を前記枠
体の嵌着溝内に密封状態に嵌着することによつて
構成されたもので、このようになる複数枚の断熱
パネルユニツトが、相互に接するように並べられ
た状態で前記内壁パネル枠内に嵌着されたもので
ある。
(作用) アルミニウム箔積層体は、複数枚の波形アルミ
ニウム箔をその波形ピツチ方向が交互に交差する
ように積層してなるものであるから、各アルミニ
ウム箔間に空気層を有している。しかも、このア
ルミニウム箔積層体はその周縁部が枠体内に密封
状態に嵌着されているので、上記各空気層の流動
が起こりにくい状態となつている。これにより、
断熱パネルユニツトは、その厚み方向に複数の対
流が起きにくい空気層が重なつたものとなつてお
り、これら空気層が断熱作用を奏し、内壁パネル
は高い断熱効果を発揮する。
断熱パネルユニツトの枠体は、断面コ字形状の
溝型鋼をその溝部が内側になるように矩形状に枠
組みしてなるものであるから、断熱パネルユニツ
トは剛性の高いものとなつている。このような断
熱パネルユニツトが複数枚相互に接するように並
べられた状態で内壁パネル枠内に嵌着されたこと
により、内壁パネル枠が補強され、内壁パネルは
高い強度を示す。
断熱パネルユニツトは、枠体内にアルミニウム
積層体が嵌着されてユニツト化されたものである
から、内壁パネル枠内に装着し易い。また、アル
ミ箔積層体が破壊された場合、部分的に取換える
ことができる。
内壁パネル枠と断熱パネルユニツトとが同じ厚
みであることにより、この内壁パネルに石膏ボー
ド等他のパネルが張設された際、各断熱パネルの
表層に位置する波形アルミニウム箔と該他のパネ
ルとの間に新たな空気層が形成されることにな
る。これによつて、この内壁パネルを用いたこと
による断熱効果がより高いものとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
本考案に係る建物の内壁パネルを第1図に示
し、内壁パネル1は第3図に示すような壁体構造
に使用されるものであつて、軸組2の外側に外壁
パネル3…が張設されるとともに、内側に内壁パ
ネル1…が張設され、この内側面に石こうボード
4が張設されている。上記内壁パネル1と外壁パ
ネル3は、ボルト5とナツト6とにより座金7を
介して共締めされている。8は隣合う軸組2,2
を連結するボルト、9は締着ナツト、10は内壁
パネル1と外壁パネル3との間に生じた空間部で
ある。
内壁パネル1は内壁パネル枠11内に複数枚の
断熱パネルユニツト12…が相互に接するように
並べられた状態で嵌着されて構成されている。
内壁パネル枠11は具体的には木製であつて、
上下横枠13,14および左右縦枠15,16が
矩形状に枠組みされて形成されている。該内壁パ
ネル枠11の左右両側縁には取付段部17,17
が設けられている。断熱パネルユニツト12は第
2図に示すように、枠体18内にアルミニウム箔
積層体19が設けられてなる。枠体18は断面コ
字形状の溝形鋼18a…が矩形状に枠組みされて
なり、内側に上記アルミニウム箔積層体19を嵌
着するための嵌着溝20が形成されている。
アルミニウム箔積層体19は、多数枚のアルミ
ニウム箔21…が積層されてなる多層構造であつ
て、該アルミニウム箔21は厚さ20μm程度とさ
れ、波形状に形成されている。これらの波形アル
ミニウム箔21…は第2図に示す如く、その波形
ピツチ方向が交互に交差するように積層されてい
る。すなわち、上下両側の波形アルミニウム箔2
1,21の波形ピツチ方向A,Cが互いに並行と
されるとともに、中央に挟まれる波形アルミニウ
ム箔21の波形ピツチ方向Bが上記波形ピツチ方
向A,Cに対して直交するように配列されてい
る。これにより、波形アルミニウム箔21…には
断熱空気層22,22が形成される。該断熱空気
層22は、アルミニウム箔積層体19が枠体18
の嵌着溝20に嵌着された状態において、周縁部
が閉塞されて、密封状となされている。
しかして、上記断熱パネルユニツト12が内壁
パネル枠11内に4枚並列に嵌着されて、内壁パ
ネル1が形成される(第1図参照)。このように
構成された内壁パネル1,1は第3図に示すよう
に、軸組2の内側に当接させ、外壁パネル3,3
とともに、軸組2を挟んで、ボルト5とナツト6
とにより座金7,7は、それぞれ内壁パネル1の
取付段部17および外壁パネル3の取付部3aに
掛止される。
なお、本考案は上述の実施例に限定されるもの
ではなく、種々の設計変更可能である。例えば、
断熱パネルユニツト12の枚数は内壁パネル1の
形状寸法に対応して設定されるものであり、ま
た、波形アルミニウム箔21の積層枚数も内壁パ
ネル1の厚さに対応して設定される。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、以下に
列挙するような種々の効果が得られる。
(1) 隣合う波形アルミニウム箔間に断熱空気層が
形成され、しかもこの断熱空気層内の空気はほ
ぼ密封状で流動しにくく、高い断熱効果が発揮
される。
(2) アルミニウム製であるため、内壁パネル自体
が耐腐食性に優れることは勿論、結露が起こり
にくい構造で、他の金属部分の発錆や木材部分
の腐朽を招くこともなく、建物の耐用年数を延
長できる。
(3) 軽量である。
(4) (1)〜(3)の効果は断熱パネルユニツトをアルミ
ニウム製のハニカム構造とすることによつても
得られるが、この場合は特殊な金型を必要とす
るなど製作が困難で、コスト高となる欠点があ
る。これに対して、本考案ではこのようなこと
もなく、製作容易でかつ安価であり、この点で
も優れている。
(5) 内壁パネル枠内に複数枚の断熱パネルユニツ
トが嵌着されたものであるから、サイズの異な
るものを生産しようとする場合は、内壁パネル
枠のサイズを変更し、使用する断熱パネルユニ
ツトの枚数を増減するだけでよい。したがつ
て、多品種少量生産を容易に行うことができ
る。
(6) 内壁パネル枠内に複数枚の断熱パネルユニツ
トが嵌着されたものであるから、この内壁パネ
ルに例えば空調機等の機械や装置を貫設すべく
開口部を形成しようとする場合は、所定の部位
の断熱パネルユニツトだけを外すだけでよく、
断熱効果は残りの断熱パネルユニツトで保証さ
れる。したがつて、断熱効果を損ねることなく
上記機械類の取付施工が容易にできる。
(7) 断熱パネルユニツトの枠体は、断面コ字形状
の溝型鋼をその溝部が内側になるように矩形状
に枠組みしてなるものであるから、断熱パネル
ユニツトは剛性の高いものとなつている。この
ような断熱パネルユニツトが複数枚相互に接す
るように並べられた状態で内壁パネル枠内に嵌
着されているので、内壁パネル枠が補強され、
内壁パネルは高い強度を示す。したがつて、建
物の強度を高めることができ、その耐用年数を
延ばすことができる。
(8) 断熱パネルユニツトの枠体は、断面コ字形状
の溝型鋼をその溝部が内側になるように矩形状
に枠組みしてなるものであるから、この枠体内
に嵌着されたアルミニウム箔積層体が不測に歪
んだりするおそれがない。したがつて、製造
時、運搬時とも取り扱いが容易であるととも
に、長期にわたつて安定した断熱効果を発揮す
ることができる。
(9) 断熱パネルユニツトは、枠体内にアルミニウ
ム積層体が嵌着されてユニツト化されたもので
あるから、内壁パネル枠内に脱着し易く、部分
的に取換えることができる。
(10) 内壁パネル枠と断熱パネルユニツトとが同じ
厚みであるので、この内壁パネルに石膏ボード
等他のパネルが張設された際、各断熱パネルの
表層に位置する波形アルミニウム箔と該他のパ
ネルとの間に新たな空気層が形成されることに
なる。このため、この内壁パネルを用いたこと
による断熱効果をより高いものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は内壁パ
ネルを示す斜視図、第2図は同内壁パネルの断熱
パネルユニツトを示す一部断面斜視図、第3図は
同内壁パネルを使用した壁体構造を示す横断面図
である。 1……内壁パネル、11……内壁パネル枠、1
2……断熱パネルユニツト、18……枠体、19
……アルミニウム箔積層体、20……嵌着溝、2
1……波形アルミニウム箔、A,B,C……波形
ピツチ方向。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内壁パネル枠と、この内壁パネル枠と同じ厚み
    の複数枚の断熱パネルユニツトとから構成され、 前記断熱パネルユニツトは、断面コ字形状の溝
    型鋼をその溝部が内側になるように矩形状に枠組
    みすることで内周面に嵌着溝が設けられた枠体
    と、複数枚の波形アルミニウム箔をその波形ピツ
    チ方向が交互に交差するように積層してなるアル
    ミニウム箔積層体とからなり、このアルミニウム
    箔積層体の周縁部を前記枠体の嵌着溝内に密封状
    態に嵌着することによつて構成されたもので、 このようになる複数枚の断熱パネルユニツト
    が、相互に接するように並べられた状態で前記内
    壁パネル枠内に嵌着されたことを特徴とする内壁
    パネル。
JP1985070984U 1985-05-13 1985-05-13 Expired JPH0243135Y2 (ja)

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