JPH0242890Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0242890Y2
JPH0242890Y2 JP20044684U JP20044684U JPH0242890Y2 JP H0242890 Y2 JPH0242890 Y2 JP H0242890Y2 JP 20044684 U JP20044684 U JP 20044684U JP 20044684 U JP20044684 U JP 20044684U JP H0242890 Y2 JPH0242890 Y2 JP H0242890Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washer
inner peripheral
peripheral edge
hole
carburized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP20044684U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61114118U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP20044684U priority Critical patent/JPH0242890Y2/ja
Publication of JPS61114118U publication Critical patent/JPS61114118U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0242890Y2 publication Critical patent/JPH0242890Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bolts, Nuts, And Washers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、表面硬化処理を施した座金に関す
る。
(従来の技術) 一般に座面に施される表面硬化処理のひとつと
して、低炭素鋼を浸炭剤とともに加熱して、低炭
素鋼の表面に炭素を侵入させて浸炭硬化層(高炭
素層)を作る、いわゆる浸炭処理がある(「機械
材料」昭和51年3月30日、コロナ社発行、第146
頁参照)。
従来例えば第8図、第9図に示すように、座金
1は浸炭が施され、その全表面に浸炭硬化層5が
形成されている。
これにより、座金1はその表面の硬度を高め、
耐へたり性を確保している。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、第10図に示すように、ボルト20
の締め付け時に働く圧縮力により、ボルト2が螺
合する被締め付け部31およびボルト頭部21に
歪みが生じると、座金1はさらばね状に変形し、
ボルト軸部22が貫通する穴2の内周エツジ部3
には大きな歪が生じる。第11図に示すように、
このとき座面8が傾斜する角度をθとし、座金1
の厚さをt、穴2の半径をRとすると、穴2の内
周エツジ部3の周辺に作用する歪Δεは Δε={(R+tθ)−R}/R=tθ/R として表される。
しかしながら、この内周エツジ部3にも浸炭が
施されて炭素量が多くなつているため、この部分
の伸びが小さく、わずかな歪増分にしか耐えられ
ない。このため内周エツジ部3に割れ等が生じ、
応力集中を起こしやすいという問題点があつた
(山海堂昭和55年3月20日発行の「自動車工学全
書5巻デイーゼルエンジン」の第135頁参照)。
本考案は、上記問題点を解決することを目的と
する。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、浸炭が施される座金において、少な
くとも内周エツジ部に十分な伸びを確保するため
に、内周エツジ部に浸炭を防止して非浸炭部を形
成するか、あるいはこの内周エツジ部に焼きなま
しを施して焼きなまし部を形成すようにして、座
金の耐歪性の向上をはかるものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。なお、従来例と同一構成部には同一符号
を付す。
第1図に示すように、座金1は穴2の内周エツ
ジ部3を残してその表面に浸炭硬化層5を形成す
る。
第2図に示すように、つばつき環状のキヤツプ
10を設け、このキヤツプ10を座金1を挾むよ
うにしてその両面から穴2に嵌め、浸炭処理する
ときにこのキヤツプ10により内周エツジ部3を
覆うようにする。
この場合、キヤツプ10は穴2内で上下2つの
キヤツプ10の間に間隔が空くように形成して、
穴2の内周面4を露出させるようにする。
このようにキヤツプ10を装着した座金1を浸
炭剤とともに密閉した炉中に詰め込み、適当な温
度に加熱する。これにより座金1は露出している
座面8と外周面9および内周面4に浸炭硬化層5
が形成される一方、内周エツジ部3はキヤツプ1
0に覆われているため、この部分のみ浸炭が防止
できる。
前記第10図、第11図に示すように、被締め
付け部31等に歪みが生じた場合、座金1の内周
エツジ部3に生じる歪みΔεは Δε=tθ/R として表されるが、内周エツジ部3の浸炭を防止
することにより、この部分の伸びは大幅に向上
し、このθ変化に対して十分な耐歪性が確保さ
れ、亀裂等が生じることを防止できる。
第3図に示す実施例は、座金1の穴2の内周エ
ツジ部3とともに内周面4の浸炭を防止するもの
である。この場合、防炭用キヤツプ10を2個の
キヤツプ10が穴2で接触する寸法で形成して、
内周面4を完全に覆うようにする。
第4図に示す実施例は、座面8の内周縁部まで
浸炭層5を形成するとともに、穴2の内周エツジ
部3とともに内周面4の浸炭を防止するものであ
る。この場合、第5図に示すように円柱状の軸1
1を設け、座金1は穴2に軸11を挿通させて内
周面4を覆うようにする。
第6図に示す他の実施例は、座金1の全表面に
浸炭を施した後、穴2のエツジ部3から内周面4
にかけて焼きなましを施したものである。この焼
きなましは高周波なまし等で行う。また第7図に
示すようにエツジ部3のみに焼きなましを施すよ
うにしても良い。
この場合も、内周エツジ部3の伸びを高め、座
金1の耐歪性を大幅に向上させることができる。
(考案の効果) 以上のように本考案は、少なくとも内周エツジ
部の浸炭を防止するか、あるいは焼きなましを施
すようにしたため、耐摩耗性を損なうことなく十
分な耐歪性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す座金の断面図、
第2図は座金および防炭用キヤツプの斜視図であ
る。第3図〜第7図はそれぞれ他の実施例を示す
断面図である。第8図は従来例を示す座金の斜視
図、第9図は同図のA−A線に沿う断面図であ
る。第10図はボルトの締め付け時を示す断面
図、第11図は座金の変形状態を示す説明図であ
る。 1……座金、2……穴、3……内周エツジ部、
4……内周面、5……浸炭硬化層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋼を材質としてその表面に浸炭を施した座金に
    おいて、ボルト軸部を貫通させる穴の内周エツジ
    部に非浸炭部、あるいは焼きなまし部を形成した
    ことを特徴とする座金。
JP20044684U 1984-12-27 1984-12-27 Expired JPH0242890Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20044684U JPH0242890Y2 (ja) 1984-12-27 1984-12-27

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20044684U JPH0242890Y2 (ja) 1984-12-27 1984-12-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61114118U JPS61114118U (ja) 1986-07-18
JPH0242890Y2 true JPH0242890Y2 (ja) 1990-11-15

Family

ID=30761305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20044684U Expired JPH0242890Y2 (ja) 1984-12-27 1984-12-27

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0242890Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107548A (ja) * 2005-10-11 2007-04-26 Sanden Corp 動力伝達装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61114118U (ja) 1986-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2844501B2 (ja) 金属製ガスケットおよびその製造方法
JP3142155B2 (ja) 金属製ガスケット
JPS6288877A (ja) 金属ガスケツト
JP2904660B2 (ja) 一方向クラッチ
JPH0242890Y2 (ja)
JPH061064B2 (ja) ピストンリングの製造方法
US5516120A (en) Two layer combustion flange
JPH0559169B2 (ja)
JPH0122921Y2 (ja)
JPH0122922Y2 (ja)
JP2983246B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の製造方法
JP2781071B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ軸の製造方法
JPS6347636Y2 (ja)
JP4200604B2 (ja) スラストニードル軸受用保持器の製造方法
JP2007177292A (ja) 中空部材の製造方法
US4979757A (en) Oil ring assembly
JPS62270762A (ja) ハブボルトの製造法
JPH07332468A (ja) 圧入ギヤ
JPS6059452B2 (ja) ネジ孔付軸受輪の製造方法
JP3264471B2 (ja) 磁歪式トルクセンサ軸
JP2597303Y2 (ja) シリンダヘッドの金属積層形ガスケット
JPH0645826B2 (ja) クランクシヤフトの熱処理方法
JPH0477834B2 (ja)
JPS6182014A (ja) ヘツドボルト
JPH09195033A (ja) エンジンバルブ及びその製造方法