JPS62270762A - ハブボルトの製造法 - Google Patents

ハブボルトの製造法

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JPS62270762A
JPS62270762A JP11219386A JP11219386A JPS62270762A JP S62270762 A JPS62270762 A JP S62270762A JP 11219386 A JP11219386 A JP 11219386A JP 11219386 A JP11219386 A JP 11219386A JP S62270762 A JPS62270762 A JP S62270762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hub bolt
stock
layer
hub
porous
Prior art date
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Pending
Application number
JP11219386A
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English (en)
Inventor
Chikatoshi Maeda
千芳利 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPS62270762A publication Critical patent/JPS62270762A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3発明の詳細な説明 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車部品等に用いられるハブボルトの製造
法に係わり、より詳しくは、遅れ破壊特性、硬さ分布特
性、耐焼付は性、抜は荷重特性および耐食性が要求され
るハブボルトの表面硬化処理方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、上記ハブボルトの製造工程においては、耐食性を
保証するため亜鉛めっき処理またはダクロ処理(焼付型
亜鉛クロム酸複合皮膜処理)を施す方法を採用している
(特開昭48−29641、特開昭48−30739)
。しかし、それらの処理時および前処理時に被処理品の
表面部に水素が侵入することが避けられず、これに起因
してハブボルトのねじ部において遅れ破壊が生じやすい
という問題がある。この問題を解消するためには、前記
ねじ部の硬さがあまり高くないようにすればよい。この
ようなことから、通常ハブボルトを製造するに際しては
、ハブボルト形状の素材について、浸炭度合を低めに・
抑えた軽浸炭焼入れ焼戻しを行ない、その後に亜鉛めっ
き又はダクロ処理を施している(方法■)。
(発明が解決しようとする問題点) この方法によればねじ部における遅れ破壊特性の劣化を
防止できるが、浸炭度合が低い喪めハブボルトの圧入セ
レーシ嘗ン部を十分に表面硬化することができない。そ
の結果、相手部材であるハブの硬さがHv 500以上
のものに対しては、ハブボルトとして必要な抜は荷重が
低くなるという問題が生じる。
そこで、圧入セレーシッン部の硬さを高めるため前記素
材に焼入れ焼戻しを施した後、圧入セレーシヲン部を高
周波焼入れして亜鉛めっきを行う方法(方法■)が採用
されているが、この場合はねじ部を十分に表面硬化する
ことができず、その結果、ねじ部において損傷が生じや
すくなり、耐久性が低くなるという問題がある。
本発明は上記の問題点にかんがみ、表面硬化処理を行う
にあたって水素の侵入する機会を与えないようにするこ
とにより、遅れ破壊特性を劣化させずに耐久性、抜は荷
重特性を向上させることのできるハブボルトの製造法を
提供しようとするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明のハブボルトの製造法は、浸炭窒化処理された表
面異常J―に潤滑油を含ませて耐食性および摺動性を向
上させ、亜鉛めっきやダイクロ処理をなくしたものであ
る。
すなわち、本発明の技術的手段は、被処理品の表面にガ
ス浸炭窒化を施した後、該被処理品の表面が赤熱の状態
のままで極く短時間の空気酸化を経て製油にて焼入れし
、この際、浸炭窒化層は多孔質の表面異常層と緻密な拡
散層との2重構造となり、この表面異常層にワリ/クス
(シーラント)等の潤滑油を含浸させて耐食性と摺動性
を付与し、これによシ、遅れ破壊の危険がなくかつ耐久
性の富んだハブボルトを製造することを特徴とするもの
である。
本発明においてガス浸炭窒化の被処理品は、所定のハブ
ボルト形状に加工された素材、たとえばクロム鋼鋼材や
クロムモリブデン鋼鋼材である。浸炭窒化された被処理
品は、表面が赤熱したままの状態で約1〜3秒間だけ空
気中にて酸化させFe50.等の保護皮膜を生成する。
空気酸化後、製油により焼入れを行うことで、被処理品
の表面直下には数多くの小孔を有する異常層が形成され
、この異常層に潤滑油を含浸さぞる。
(作 用) 上記従来技術では、耐食性向上のため亜鉛めっきやダク
ロ処理を行っていたので、これらの処理及びその前処理
時に侵入する水素が原因になって遅れ破壊を発生してい
たが、本発明では、水素の侵入機会を与えることなく耐
食性を推持しているため、表面硬さを十分高めても遅れ
破壊の発生のおそれはない。したがって、本発明法によ
るハブボルトは従来法によるものよりも耐久性、抜は荷
重特性に関して格段に優れたものになる。
本発明では、ガス浸炭窒化処理後、数秒間の空気酸化を
経て製油に焼入れることで多孔質の表面異常層と緻密な
拡散層を形成し、表面異常層には潤滑油を含浸してハブ
ボルトの表面処理を行うから、該ハブポル]・には最表
面酸化層と潤滑油含有の多孔質層が生成し、これにより
耐食性が向上し亜鉛めっき等による表面保ム遁を必要と
しない。
また、ハブボルトの表面近fJsの硬さはガス浸炭窒化
処理によって著しく増大するから、ハブの硬さがHv 
300以上であっても十分な抜は荷重が得られ、ハブ設
計の自由度がそれだけ増すことになる。
(実施例) 以下に本発明の一実施例について説明する。
実施例 まず、表面異常層を形成しやすいクロムm鋼材(SOr
420〜80r440 )を用いて第8図に示すハブボ
ルト形状(JI8 M12X1.5)の部品1を加工し
た。部品1の圧入セレーシ筺ン部Sの外径は145m、
谷径は145態とした。
次に、この部品1にガス浸炭窒化焼入れを行っ念。具体
的には、初めにカーボンポテンシャル(J、P ヲ(L
 8%、アンモニアガス濃度(Nに〕をα74vo1%
として850℃で5時間ガス浸炭窒化処理し、そのうえ
でカーボンポテンシャル0、Pを117%、アンモニア
ガスをカットし830℃で15時間ガス浸炭窒化処理し
、その後1〜3秒だけ空気酸化を行ったのち、130°
Cの製油によって冷却した。その後170℃で1時間焼
戻しを行った。これにより、部品1の表面近傍には多孔
質の表面異常層と緻密な拡散層との2層を形成した。つ
いで、表面異常層に潤滑油を含浸し、ハブボルト製品を
得た。
第1図は上述した本発明による表面硬化の処理(以下、
処理Cという)の工程図である。
第2図は、処理Cにより得られたハブボルトの表面構造
を示すもので、Fe、O,を成分とする表面2の直下に
微小ボイド3が多数均一に生成し、その中に潤滑油が含
浸されており、これにより多孔層(マルテンサイト+ト
ールスタイト)4は最表面酸化、t−2と潤滑油含有部
を有している。多孔層4の下部にはより高硬度の拡散層
(マルテンサイト)5が存在している。
比較例 実施例と同じ材質の鋼材を用いて、前述した従来の方法
■(以下、処理人という)および方法■(以下、処理B
という)に従って、それぞれ実施例と同寸法のハブボル
ト製品を得念。
試験例 処理A、B、Oに従って得られたハブボルトについて、
ねじ部の硬さ分布の測定、耐食性状性試験、遅れ破壊強
度試験、ねじ再使用性試験及びハブ圧入後の抜は荷重の
測定をそれぞれ行った。
ねじ部の硬さ分布は常法に従って測定し、耐食性は24
0時間の塩水噴霧試験に従って処理人のものを100と
して測定した。また、遅れ破壊強度は5 % HC4液
に30分間浸漬したのち負荷荷重を1週間継続して加え
る条件で遅れ破壊限度荷重を測定し、ねじ再使用性はト
ルク1000に9・αで繰り返し締付け、焼付によって
前記ボルトの取外しができなくなるまでの締付は回数を
測定した。さらに、抜は荷重は前記ボルトをハブ(穴径
15.5+m、硬さHv、350 ) Ic圧入した後
これを抜くのに要する荷重を測定した。
これらの測定・試験結果をそれぞれ第3図ないし第7図
に示す。
第3図から判るように、実施例の方法によるハブボルト
は、従来方法のものに較べて表面近傍の硬さが非常に高
くなっており、さらに表面から1.0〜2.0111B
の深さの部分についても従来方法のものに較べて硬さが
高い。
第4図および第5図よシ、実施例方法のものは従来方法
のものと同等もしくはそれ以上の耐食性および耐遅れ破
壊性を有していることがわかる。
また、第6図および第7図より、実施例方法のものは従
来方法で作製したいずれよりも耐久性および抜は荷重特
性が優れていることがわかる。
従来浸炭品は耐食性に欠けるためめっき等で 7表面を
保護する必要があったが、本発明では最表面酸化層と潤
滑油含有の多孔層により耐食性が向上し表面保護が不要
になった。ま友、本発明の多孔層はハブボルト圧入時の
かじりやナツト締付は時の抵抗を減少させた。
(発明の効果) 叙上のように本発明によれば、浸炭窒炭処理後、多孔質
の異常表面に潤滑油を含浸させることにより、水素を侵
入させることなく耐食性を確保し圧入セレーシ璽ン部の
硬さも高めることができるので、ハブの硬さがHv 3
00以上であってもハブボルトに必要な高い抜は荷重が
得られ、かつ耐遅れ破壊特性を劣化させずにねじ部を十
分に表面硬化させることができ、ハブボルトの使用耐久
性が向上する。また、潤滑油含有の多孔質によって摺動
性が高められるから、ノ・プポルト圧入時におけるかじ
りおよびナツト締付時における抵抗を低減させるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法によるハブボルトの製造法に係る
表面処理工程図、 第2図は本発明のハブボルトの表面構造を示す断面図、 第3図ないし第7図はそれぞれ、実施ダ1の方法および
従来の方法により製造された各ハブボルトについてのね
じ部の硬さ分布、耐食性、遅れ破壊特性、ねじ再使用性
、および抜は荷重特性を示すグラフ、 第8図は本発明のハブボルト形状の被処理品を示す正面
図である。 4・・・多孔層 、   5・・・拡散層 。 (ほか1名) 第1図 第2図 a面からの距離(mm)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ガス浸炭窒化処理したのち、赤熱状態のままで空気酸化
    せしめその後直ちに温油中に焼入れることにより多孔質
    の表面異常層と緻密な拡散層との2層を形成し、しかる
    後に前記表面異常層に潤滑油を含浸することを特徴とす
    るハブボルトの製造法。
JP11219386A 1986-05-16 1986-05-16 ハブボルトの製造法 Pending JPS62270762A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2649723A1 (fr) * 1989-07-18 1991-01-18 Mo Avtomobilnyj Zavod Im I A L Procede de traitement thermochimique de pieces, revetements par diffusion obtenus par ce procede et installation pour le realiser
FR2672059A1 (fr) * 1991-01-30 1992-07-31 Stephanois Rech Mec Procede pour conferer a des pieces en metal ferreux, nitrurees puis oxydees, une excellente resistance a la corrosion tout en conservant les proprietes acquises de friction.
JP2003532849A (ja) * 2000-05-12 2003-11-05 マンネスマン レックスロート アクチエンゲゼルシヤフト 油圧装置

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