JP3264471B2 - 磁歪式トルクセンサ軸 - Google Patents

磁歪式トルクセンサ軸

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JP3264471B2 JP13951994A JP13951994A JP3264471B2 JP 3264471 B2 JP3264471 B2 JP 3264471B2 JP 13951994 A JP13951994 A JP 13951994A JP 13951994 A JP13951994 A JP 13951994A JP 3264471 B2 JP3264471 B2 JP 3264471B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁歪式トルクセンサ軸
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁歪式トルクセンサ軸には、図5に示す
ように、表面に数条の溝部2、3を刻設したものがあ
る。溝部2、3は強磁性体とされ、感度向上のため、そ
の方向は主応力方向と一致させ、また幅はできるだけ細
くするのが普通である。
【0003】トルク検出は、例えば図示A回りに軸1を
捩じったとき、凸部2aでは透磁率が増加し、逆に凸部
3aでは透磁率が減少することを利用し、例えば同図の
ようなコイル4、5により、前記透磁率の変化を磁電変
換して行う。
【0004】かかる磁歪式トルクセンサ軸において、軸
材1が焼き入れ可能鋼であるときは、焼き入れによって
溝部2、3を強磁性であるマルテンサイト組織としたも
のがある。また焼き入れだけではマルテンサイト組織の
中に非磁性である残留オーステナイトが生ずるため、サ
ブゼロ処理を行い残留オーステナイトをマルテンサイト
化させ、これにより感度を向上させたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで実験によれ
ば、残留オーステナイトのマルテンサイト化に関わりな
く、高感度の磁歪式トルクセンサ軸が見い出された。そ
して感度向上には、残留オーステナイトのマルテンサイ
ト化よりも、マルテンサイト組織の方がより大きく関与
していることも見い出された。ところが感度とマルテン
サイト組織との関係についての報告は未だ見当たらな
い。
【0006】本発明は、上記従来技術の実情及び知見に
基づき、高感度の磁歪式トルクセンサ軸を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、1発明は、図5を参照して説明すれば、表面に数条
のマルテンサイト組織の溝部を刻設してなる磁歪式トル
クセンサ軸において、前記マルテンサイト組織はその中
の正方晶が約5パーセント以下であることを特徴として
いる。
【0008】
【作用】マルテンサイト組織の中の正方晶が約5パーセ
ント以下であると、残留オーステナイトのマルテンサイ
ト化では得られない高感度の磁歪式トルクセンサ軸とな
る。
【0009】
【実施例】実施例を比較例と共に図1〜図4を参照して
説明する。尚、図5と同要素には同符号を付す。実施例
及び比較例の軸材1はいずれもSNCM815であり、
実施例及び比較例は、先ず軸材1の表面に溝部2、3を
刻設したのち、プロパンガス(濃度:0.85CO2
によるガス浸炭(GC)を施してから製造した。詳しく
は次の通りである。尚、理解を容易にするため、比較例
から説明する。
【0010】第1比較例は、図1に示す通り、930°
Cの上記ガス浸炭(GC)に続き、830°Cから油焼
入れし(OQ)焼き戻したものである。つまり本例は従
来技術の欄で説明した製造法に基づく磁歪式トルクセン
サ軸である。
【0011】第2比較例は、図2に示す通り、930°
Cの上記ガス浸炭(GC)に続き、830°Cから油焼
入れし(OQ)、その後−196°Cからサブゼロ処理
(SZ)したものである。本例も従来技術の欄で説明し
た製造法に基づく磁歪式トルクセンサ軸である。
【0012】第1実施例は、図3に示す通り、930°
Cの上記ガス浸炭(GC)に続き、830°Cから油焼
入れし(OQ)、その後850°Cまで再加熱して再油
焼入れ(OQ)焼き戻したものである。
【0013】第2実施例は、図4に示す通り、950°
Cの上記ガス浸炭(GC)に続き、930°Cから炉冷
し(AC)、続いて同炉内で850°Cまで再加熱して
油焼入れし(OQ)焼き戻したものである。
【0014】上記比較例及び実施例における表面層の組
織と感度とを表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】上表を説明する。第2比較例は、第1比較
例と比べ、残留オーステナイトは約0.25倍であり、
感度は約2.3倍である。つまり残留オーステナイトの
マルテンサイト化は感度を向上させる。
【0017】ところが第1実施例及び第2実施例(以
下、単に実施例という)は、第2比較例と比べ、残留オ
ーステナイトはほぼ同等であるが、感度は約3.4倍で
ある。つまり残留オーステナイトのマルテンサイト化以
外にも感度向上要因があることが分かる。
【0018】上記要因は、上表に示す通り、マルテンサ
イト組織の中の正方晶が少ないか又は/及び立方晶が多
いかである。ところが実施例は、第2比較例と比べ、立
方晶は約1.2倍に過ぎないが、正方晶は約0.2倍以
下と大幅に少ない。つまり正方晶が少ないほど高感度で
ある。
【0019】実験によれば、マルテンサイト組織の中の
正方晶が約5パーセント以下であれば、残留オーステナ
イトのマルテンサイト化では得られない高感度な磁歪式
トルクセンサ軸が得られる。
【0020】尚、実施例は軸材1の全表面をマルテンサ
イト化しその中の正方晶を減らした例であるが、溝部
2、3又は凸部2a、3aだけをマルテンサイト化して
その中の正方晶を減らした磁歪式トルクセンサ軸でも上
記同様の結果が得られる。
【0021】従って軸材1として非磁性部材を用いると
きは、軸材1の外周に溝部2、3を設けた例えばリング
形状物を嵌合させたり又は貼付すればよい。勿論、溝部
2、3又は凸部2a、3aは正方晶が約5パーセント以
下のマルテンサイト組織である必要がある。
【0022】尚、マルテンサイト組織の中の正方晶を約
5パーセント以下とするには、例えば実施例での製造
時、正方晶の含有量を監視しつつ、焼き入れを繰り返す
るのが簡便である。
【0023】ところで従来、表面に複数の溝部2、3を
刻設してなる磁歪式トルクセンサ軸は、凹部2b、3b
が切り欠き効果をもたらすため、高負荷用磁歪式トルク
センサ軸として不向きとされている。ところが上述した
ように、凸部2a、2bの上面及びその内部のマルテン
サイト組織の中の正方晶を約5パーセント以下とするだ
けで、高感度が得られる。言い換えれば、凹部2b、3
bは、正方晶や立方晶という組織に捕らわれず、ともか
く高強度のマルテンサイトとすればよい。これらの組み
合わせによって高感度な高負荷用磁歪式トルクセンサ軸
が得られる。
【0024】上記高感度な高負荷用磁歪式トルクセンサ
軸は例えば次で容易に得られる。実施例の製造例におい
て、軸材1に溝部2、3を刻設した後、凸部2a、3a
の上面に防炭材を塗布して浸炭処理すればよい。また浸
炭時には防炭材を塗布せず、浸炭後に凹部2b、3bの
両側壁及び底面に防炭材を塗布したのち脱炭処理しても
よい。
【0025】
【発明の効果】上記実施例の説明から理解されるよう
に、要すれば、本発明は、前記請求の範囲記載の構成の
通りであり、この構成によれば、上記実施例の説明から
明らかなように、次のような効果を奏する。
【0026】(1)マルテンサイト組織の中の正方晶が
約5パーセント以下であるだけで、従来技術で得られな
い高感度の磁歪式トルクセンサ軸が得られる。 (2)凸部2a、3aのマルテンサイト組織の中の正方
晶を約5パーセント以下とし、凹部2b、3bの高強度
化することにより、高感度の高負荷用磁歪式トルクセン
サ軸が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1比較例の製造工程図である。
【図2】第2比較例の製造工程図である。
【図3】第1実施例の製造工程図である。
【図4】第2実施例の製造工程図である。
【図5】磁歪式トルクセンサ軸の模式図である。
【符号の説明】
1・・・・磁歪式トルクセンサ軸、2、3・・・・溝部、2a,
3a・・・・溝部の凸部、2b、3b・・・・溝部の凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−293634(JP,A) 特開 平5−223663(JP,A) 特開 平5−18836(JP,A) 特開 平4−246123(JP,A) 特開 平2−98639(JP,A) 特開 昭63−252487(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 3/10 H01L 41/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に複数の溝部を有する磁歪式トルク
    センサ軸において、前記溝部のマルテンサイト組織はそ
    の中の正方晶が約5パーセント以下であることを特徴と
    する磁歪式トルクセンサ軸。
JP13951994A 1994-05-30 1994-05-30 磁歪式トルクセンサ軸 Expired - Fee Related JP3264471B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004005873A1 (ja) * 2002-07-03 2004-01-15 Suzuki Motor Corporation 磁歪式トルクセンサシャフトおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004005873A1 (ja) * 2002-07-03 2004-01-15 Suzuki Motor Corporation 磁歪式トルクセンサシャフトおよびその製造方法

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