JPH0241839Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、信号灯の点滅制御を行なう車両用
点滅装置に関するものである。

〔従来技術〕

近年、車両には故障または事故時に、他車に合
図を行なう非常点滅表示灯（以下、信号灯と称す
る）の設置が法律によつて義務づけられている。
そして、この信号灯を使用している時、そのこと
をダツシユボード上のインジケータランプによつ
て表示している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながらこのような従来の装置は、信号灯
とインジケータランプとが独立して点灯するた
め、信号灯が断線していてもインジケータランプ
が表示されるので、信号灯の断線が検出できない
という欠点を有していた。

〔問題点を解決するための手段〕

このような欠点を解決するためにこの考案は、
信号灯に供給する電流を検出して、信号灯の滅灯
期間にその信号灯が断線していない場合に出力信
号を発生させ、その出力信号によつてインジケー
タランプを点灯させるようにしたものである。

〔作用〕

信号灯点滅時に、インジケータランプが連続し
て点灯する。

〔実施例〕

図はこの考案の一実施例を示す回路図である。
図において１は断続信号を発生する断続信号発生
回路、２は信号灯に供給する電流をオン・オフす
るスイツチング回路、３は信号灯に流れる電流の
１周期以上の期間にわたつて出力信号を発生する
電流検出部、４は電流検出部３から出力信号が発
生している時、インジケータランプを点灯させる
点灯制御回路、５_a，５_bは信号灯、６はインジケ
ータランプである。

断続信号発生回路１はコンデンサ１_a，１_b、抵
抗１_c〜１_h、ダイオード１_i〜１_n、トランジスタ
１_o〜１_qによつて構成されている。スイツチング
回路２は抵抗２_a〜２_d、トランジスタ２_e，２_f、
ダイオード２_g，２_hによつて構成されている。電
流検出部３はダイオード３_a，３_b、コンデンサ３
_ｃ，３_d、抵抗３_e〜３_h、トランジスタ３_i，３_jによ
つて構成されている。点灯制御回路４は抵抗４_a
〜４_c，４_g、トランジスタ４_d，４_e、ダイオード
４_fから構成されている。

このように構成された回路の動作は次の通りで
ある。この回路に電源Ｖが供給されると断続信号
発生回路１から断続信号が発生し、スイツチング
回路２に供給される。この結果、スイツチング回
路２が断続信号によつてオン・オフ制御されるの
で、信号灯５_a，５_bが点滅表示される。

信号灯５_a，５_bがオフ、すなわち滅灯時は抵抗
３_e，３_f、ダイオード３_a、信号灯５_aを介して電
流が流れるので、トランジスタ３_iにベースバイ
アスが加えられ、トランジスタ３_iがオンとなる。
トラジスタ３_iがオンとなると、同様にしてトラ
ンジスタ３_jもオンとなる。このことによつてト
ランジスタ４_d，４_eがオンとなつて、インジケー
タランプ６が点灯する。そして、インジケータラ
ンプ６が点灯している時、コンデンサ３_c，３_dが
充電される。

次に信号灯５_a，５_bがオン、すなわち点灯時は
ダイオード３_a，３_bの回路はオフとなるが、コン
デンサ３_c，３_dに充電されていた電圧によつてト
ランジスタ３_i，３_jのオン状態が継続する。この
ため、トランジスタ４_d，４_eもオン状態を継続
し、信号灯５_a，５_bが点滅していてもインジケー
タランプ６は連続点灯する。

ここで例えば信号灯５_aが断線すると、信号灯
５_aの滅灯期間であつてもダイオード３_aに電流が
流れなくなる。この時コンデンサ３_cの電荷が残
つている間はトランジスタ３_iがオン状態を維持
するが、その電荷が放電してしまうとトランジス
タ３_iはベースバイアスが供給されなくなる。こ
れによつてトランジスタ３_iがオフとなるので、
トランジスタ４_d，４_eもオフとなり、インジケー
タランプ６が滅灯する。このことによつて運転者
は表示灯５_a，５_bのいずれかが断線したことを知
ることができる。

この装置は信号灯の電流検出を抵抗の電圧降下
でなく、トランジスタ３_i，３_jのベースバイアス
の供給有無によつて行なつているので、信号灯の
ワツト数と無関係に検出が行なえる。また、信号
灯の点滅機能とインジケータランプの表示機能を
１枚の基板に収容したので、小形に構成できる。

〔考案の効果〕

以上説明したようにこの考案は、信号灯に供給
する電流を検出してインジケータランプを点灯さ
せたものであるから、インジケータランプによつ
て信号灯の動作監視およびインジケータランプの
断線検出が行なえるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の一実施例を示す回路図である。 １……断続信号発生回路、２……スイツチング
回路、３……電流検出部、４……点灯制御回路、
５_a，５_b……信号灯、６……インジケータラン
プ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 信号灯に断続する電流を供給して信号灯の点滅
   表示を行う車両用点滅装置において、 信号灯にチエツク用の電源を供給する電源供給
   手段と、 信号灯の滅灯期間でその信号灯が断線していな
   い場合に電源供給手段から信号灯に流れる電流を
   検出して検出信号を発生させる検出信号発生手段
   と、 発生している検出信号を信号灯の点灯期間中も
   保持する保持手段と、 検出信号が供給されているときにインジケータ
   ランプを点灯させるインジケータランプ点灯手段
   とを備えたことを特徴とする車両用点滅装置。